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とある地方のオタ日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2011-12-06

「戦地」に生きる人々

読了しました。

日本ビジュアル・ジャーナリスト協会による、現在も「戦地」にある人々の声なき声を伝えるルポルタージュです。チベットミャンマーハイチレバノン、ガザ、チェチェンマーシャル諸島。これらの地における現状報告となっています。

ただし、本書で書かれている事実は事実として、それを反対側の立ち位置からも冷静に見てみる必要があります。この辺りの判断は本当に難しいのですが、それでも読む価値はあると思われます。

そして、本書は2010年の9月に発行されたものなので、当然ながら2011年12月現在の状況とは違ってきています。

例えば、ミャンマーに関しては、ほとんど劇的なまでに民主化が推し進められています。しかし、楽観できないことも確かです。少数民族の問題は何も解決しておらず、これから問題が始まります。それでも、政治犯が釈放され始め、アウン・サン・スー・チーさんも自由の身になり、大きな変革にあるのもまた事実です。この流れを支援すべきでしょう。

ただ、日本も中国と同じく、軍政を支援していたようです。難民の受け入れにも消極的でした。それを忘れるべきではないでしょうね。

ガザについては、隣国であるエジプトの政変により、状況は流動的になっています。エジプトは未だに暗中模索といったところですし、予断を許さない状況です。ムバラク大統領が失脚し、ようやく選挙が実施されましたが、予想通りイスラーム政党が中心となりました。他に明確な理念など無いでしょうから、当然の結果ですね。しかし、これでガザの状況も変化するかもしれません。

マーシャル諸島に関しては、色々と考えさせられます。アメリカ核兵器実験における放射能汚染がテーマで、住民に対する人体実験ともいえる政策があったとされています。ここで述べられている事実が正しいならば、今回の震災におけるアメリカ人への避難指示は、このデータを基にしたものでしょう。つまり、より正確だった可能性があるということです。少なくとも10月までの半年間は、アメリカが危険だと判断していた地域を日本政府は安全としていたわけです。「プロジェクト4・1」が本当にあったかは分からないので、何とも言えないのですが。

チベットも相変わらず酷い状況のようですね。情報統制隠蔽に全力を尽くしているようですし。チベット問題を中国がタブー視しているのは明白でしょう。「人道に対する罪」で裁かれることを恐れているのだと思います。

中国は、いま (岩波新書)

中国は、いま (岩波新書)

チベットに関しては、『中国は、いま』という本を合わせて読んでいます。こちらは、複数の研究者による最新の論考集です。その中で少数民族の問題をマクロの視点から論じている論文があるのですが、ミクロの視点であるルポルタージュと合わせて読むと、問題解決は絶望的に思えます。しかし、別のエッセー緒方貞子さんが論じているように、それでもなお一緒にやっていくべきである、と。問題から目を背けることなく、たとえ遠回りであっても、人的交流を推し進めること。それが多分、最善の道なのでしょう。短絡的な解決方法などありはしません。少なくとも、罵倒するだけでは何も変わらないでしょうね。

それにしても、人類って進歩しないもんだなあと。結局、中国やイスラエルロシアのやっていることは、他の「先進国」が行っていたことと何ら変わりが無いんですよね。ただ単に、時代遅れにも現代でそれを行っているというだけのことです。現在の私たちの立場は、戦前の日本による満州進出を眺めるアメリカやイギリスのような感じなのだろうなあと。そして彼らもまた同じような道を歩んでいたわけですし。何ともやりきれない。

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