余命二億円(周防柳/角川書店)

余命二億円 (角川書店単行本)

余命二億円 (角川書店単行本)

 交通事故で父が植物人間となる。弟の次也は延命治療を望むが、事業資金が必要な兄はそれに反対し、父がなくなれば生命保険などで約2億円が入るのを折半しようと持ちかける。

 状況設定やお話への入り方はとても面白いのだけど、併せて描かれるお話に惑わされ、軸がぶれるような気がする。