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14年8月20日 水曜日

和田渡著『18歳の読書論』晃洋書房刊


18歳の読書論―図書館長からのメッセージ

18歳の読書論―図書館長からのメッセージ



読書をすすめる本の著者は、なぜ、怒っているのだろう?

最近の若いやつらは、読書をしなくなった。どいつもこいつも、パッパラパーになりよって。それもこれも、本を読まないからだ。要約すると、こういう意図で、怒っていることが、多い。

『読書力』(岩波新書)の斎藤孝せんせいも、怒ってた。読んでるこっちがドン引きするぐらい、怒ってた。『本の読み方 スロー・リーディングの実践』(PHP新書)の、平野啓一郎せんせいも、怒ってた。アンチ速読だと、息まいていた。

同じように、和田渡せんせいも、怒っている。大学の、図書館長なんですってよ、奥さん。ご職業からして、さぞかしお怒りだろうと予想し、前書きを開いたら、そこには、本を読まずに、スマホに没頭している若者どもへの警句が、携帯電話への呪詛が、ネット依存症への罵倒が、地獄の業火に焼かれるがよいぐらいの勢いで書かれていた。



この2冊の本は、阪南大学図書館サイトに、同氏が連載しているコラムを、単行本化したものである。

阪南大学図書館
http://www2.hannan-u.ac.jp/lib/

毎回、小説や、詩や、古典の、おもしろいお話しを、今どきのバカ学生でもわかるように、興味を持てるようにと、ハードルを下げに下げて、書かれているのだろう。著者の工夫と、苦心とが、読みとれる。

だが、著者は、哲学者だから、どうしても自分の専門分野について語りたくなるのか、思想書をすすめられている回が、少なくない。

セネカにニーチェモンテーニュはもとより、マルクス・アウレリウスやエラスムス、レヴィ・ストロース、なおかつ、シモーヌ・ヴェイユと来た日には、主題が重くて、ビックリする。

和田渡先生の専門は、現象学だ。はっきしゆって、門外漢には、難易度が高い。だが、だからといって、そうした思想書は重たいと、身構える必要は、ないのだ。シモーヌの不幸を見るがいい。彼女の、あるがままを感じるがよい。読んで感じたこと、本を読みながら行ったこと、それがそのまま、読書体験なのだ。

むずかしいと思ったなら、それもよい。なんなら、中途で投げ出してもいいと思う。本を読むって、なんだろうか。冒険をすることだと思う。旅をすることだと思う。誰かを愛することだと思う。本の中で、俺はたくさんの旅をしたし、おおぜいの人に出会った。

俺が6歳の時だ。『アンデルセン童話集』の、原訳の分厚いやつを、苦心惨憺して読み通した。読みにくかった。意味がわからなかった。川端康成が翻訳した『小公女』を読んだのがその次で、小学1年生になっていたが、登場人物の名前が覚えられなくて、ノートに書き出しながら、読み通した。

12歳の頃、小学校の図書館では、『シャーロック・ホームズの冒険』や『アルセーヌ・ルパン』シリーズが、奪い合いの人気作だった。俺もそれらの推理小説、冒険小説は大好きだった。そんなある日、俺は我が家の本棚で、『ツァラトゥストラかく語りき』を見つけて、ちょいちょい読んだ。怖い系の、ファンタジー小説だと思ってた。寺山修司の戯曲も読んだ。淫猥さに、しびれた。思春期をむかえていた。

16歳になり、熱狂したのは、無頼派だった。案の定だろう、俺は太宰治を愛した。けど、坂口安吾は、もっと愛した。

『18歳の読書論』は、18歳向けに書かれているが、俺は、今まだ、著者がすすめる本のうち、どれだけも読んではいない。俺なんて、18歳なみの…いいや、やめておこう、悔やむことはない。事実、後悔はない…。

今日も明日も、俺は好きな本を、読み続ける。『宝島』のシルバー船長を慕った思い出は、小学生の時。『ジャン・クリストフ』の詩人、オリヴィエの思想に傾倒したのは、つい先月だ。先週は、推理小説の雄、ジョン・ディクスン・カーの『夜歩く』に、うっとりと酔いしれた。

俺が読書を好む理由は、純粋に楽しいからだが、そんな俺に対して、著者は教示する。好むと好まざるとにかかわらず、古典は、読まなければならないと。先に俺は、6歳で『アンデルセン童話集』を読んだが、意味がわからず、苦労したと書いた。その苦労こそが、必要な読書体験だった。著者は言う。多感な時期に、どんな本を読んだか、どれぐらいの分量を、読んだかによって、その人の人生の、色彩が決まると。

俺はどうだろうか?何色の俺だろうか?今は、多感な時期なのだろうか?

和田渡著『18歳の読書論』は、辛辣な本だ。著者は、怒っている。その怒りは、この俺に向けられているのだ。バカ学生は、おまえのことだと、指さされているからだ。

紅蓮紅蓮 2014/09/05 03:07 はじめまして。紅蓮と申します。記事本文と関係ない文章で申し訳ないです。ただ管理人さんへのアクセス手段がなかったのでこちらに書き込まさせてもらいます。もし不快になられたならごめんなさい。
こちらのサイトには今年5月頃、ダンバインを見返したとき「ガラリアさんかっこいいなぁ」と思い、ガラリア役の西城美希さんがどうしていらっしゃるのか気になって検索してたところ辿り着きました。こちらのサイトに辿り着いたとき「閃光のガラリア」を見てたところだったので凄く感情移入しました。ガラリアさんの今際に言った言葉、「わたしは必ずバイストンウェルに戻る。そのときこそ雌雄を決するぞ。ショウ!」「バイストウェルが…みえた」の言葉には涙してしまいました。
その感動そのままにこちらに書き込もうと思いましたがガラリアさんそしてダンバインに対する熱量の圧倒的な差に気後れして今日まで書き込めませんでした。
しかしガラリアさんへの溢れんばかりの愛にとても感銘を受けたので今日書き込ませていただきました。
長文、失礼致しました。

garamani1983garamani1983 2014/09/05 08:49 紅蓮さん、ようこそ、コメントありがとう御座います。
こちらへの書き込みで、ぜんぜん構いません。

総合掲示板が昔はあったのですが、閉鎖しまして、
現在は、感想受付は、このブログか、ツイッターのみです。

メッセージ下さって嬉しいです。

ガラリアさんの存在というのは、ダンバインのファン皆さま一人一人のものであり、俺はその中の一人にすぎません。

その一人の独白にふれていただき、何かを感じてもらえたなら、同じダンバインのファンとして嬉しい限りです。

ガラリアさんの最後の姿が信じられなかった放送当時。その悲しみをいやすために、「ガラリアさん好き好き病」を作り始めまして、本日にいたります。

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