新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

ベトナム・カンボジア旅行記(6)夕暮れのアンコール・ワット

カンボジアに来て、2日め。日本を発って4日めである。旅行記を書いている今になっても、まだ実感がわかない。俺は、夢の国にいたんだと思う。幸福すぎた。俺の魂は、ついに解放された。かの地はカンボジア

出国前の日本では、ジカ熱がどうとか、報道されていた。発展途上国は、さも不潔で、さも不健康だ、みたいに。大間違いである。汚らしいのは、会社が若者を飼い殺す、日本の方だ。

カンボジアは、まず、空気がきれいだ。香木を炊いたような、芳しい香りが、ただよっている。赤い土は、乾燥しており、サラッサラで、服はちっとも汚れない。乾季だったせいもあるが、暑いは暑いが、ものっそい暑いが、じゃあ、蚊ぁーが、プイプイ飛んでいるかというと、そうでもなかった。虫よけシートは持参して、こまめに首筋をふいていたが、蚊に出会ったのは、屋外の、はばかりだけだった。

アンコール・ワットは、巨大なヒンズー寺院である。あれに見える、手前の、柱が並んでいる部分が、第一回廊だ。ヒンズーの神話が、レリーフで描かれた、長い廊下である。

正面玄関から、第一回廊、続いて、第二回廊に入る。

このへんの柱には、むかーし、アンコール・ワットに辿り着いて、感動した人類による、落書きが、たくさんある。現在はもちろん、落書きなんか、禁止である。

アンコール・ワットを「発見」したのは、フランス人昆虫植物学者、アンリ・ムオーだと、解説本に、書いてある。チョウチョを追いかけて、踏み込んだ、ジャングル。鬱蒼と茂った樹木のあいだから、突如としてあらわれた、壮麗な宮殿!石造りのお城だ!1860年、ムオーは、「オレっちが見つけた!超感動するし!なんでこんな巨石文明が、未開地にあったのか、マジ謎だし!」などと、無知全開な報道姿勢で、欧州に発表した。

実をいえば、アンコール・ワットおよび周辺の遺跡群は、それ以前から、外国でも、知ってる人は、知っていた。真臘(しんろう)カンボジアは、海の民であり、海外貿易がさかんだったのだ。アンコール遺跡群が創建されたのが、12世紀だ。それ以後の数世紀、カンボジアを訪れる諸国民はたいへん多く、大航海時代のスペイン人や、マルコ・ポーロさんはじめイタリア人や、そして島流しにされた日本人などなどによって、文献に残されていた。もちろん、地元に住んでるカンボジア人が、知らないワケがない。

フランス人ムオーは、新聞などの情報媒体が、発展しつつあった19世紀末に、アンコール・ワットのことを、大々的に「発表」してくれた人、なんである。「発見」ではなくて、「発表」。

アンコール・ワットを宣伝してくれた、トレビアンな功績をたたえて、ムオーが「発見」したと、言わせてあげてもエエわぁ〜 と、寛大なカンボジアの人々に、許してもらっているだけなんである。

あっちを見ても、アプサラ。こっちを見ても、アプサラ。人類みな、美女大好き。おっぱいさわり放題。

さて、いよいよ、高い高い塔がシンボルな、アンコール・ワットのメインエベント、第三回廊に、行くぞ!

って、高すぎぃぃいいいいい まさか、あの中に入れてもらえるんじゃないよね?みんながのぼったら、壊れちゃうよ。

って、階段で昇り降り するんかーい。 高いよー 怖いよー

これがッ!第三回廊の中だ!階段の上り口で、第三回廊専用パスポートを配布しており、その数、100枚。1時間ぐらい見たら、降りてらっしゃい。降りてきたら、パスポートは回収します、というシステムである。合理的だ。

あっ!おしゃかさまだ!!

7つのかしらを持つコブラ、その名は、ナーダ。ナーダをしたがえた、われらがガウタマ・シッダールダ。アンコール・ワットは、ヒンズー教の寺院であり、ヒンズーにおいて、おしゃかさまは、聖人仲間のお友達なのである。

あっ!あちらにも、おしゃかさまが!!

死なないでプリーズ、おしゃかさま。

ふたたび、第一回廊に降りてきて、ゆっくりレリーフを見てまわる。入り日が、オレンジ色に染まってきた。西方浄土にむかって建てられているアンコール・ワットは、午後から夕方が、もっとも美しく見える時間だ。

そして、人類はみんないっしょに、お堀に座り込んで、ただただ、うっとりと…夕暮れのアンコール・ワットを、満喫するのだ。

特別ふろく アプサラは実在した

カンボジアに入国して以来、アプサラ、アプサラ、連呼している。正確にいうと、アプサラとは、天女の呼び名である。天女は美人に決っているので、美人がいっぱいいると嬉しいので、遺跡のどこに行っても、アプサラ像だらけなのである。そいで、俺は女だが、美女が大好きだ。類は友を好むからだ。

そいで、夜になった。晩ご飯タイムだ。ディナーはビッフェ形式で、観光客専用レストラン。体育館みたいな、広さ。そして、ごちそう食べながら、アプサラ・ダンスを見るんである。

俺は先の記事で、カンボジア女性は、アプサラそのものの美しさだと、力説した。

証拠写真だ。見れ。

みんなきれいねえ… ウットリ… 特に、右から2番め… 緑色の子…

本物のアプサラを見たあとは、オールド・マーケットにおもむいた。観光客用ボッタクリ市場、げふげふ、雰囲気最高な、夜の繁華街である。

ここに来て、着替えが足らなくなっていたので、「アンコール・ワットぉー」とプリントされた、ゾウさんのTシャツなど、いかにもお土産屋さんっ的な品々を、買い込んだ。

たいそう疲れた足を、マッサージしてもらいます!もちろん、カンボジア美女にです。

マッサージ屋さんの隣には、Wifiスポットがあり、現地の若者たちは、フェイスブックをチェックしておりました。

カンボジア、マジ天国。もう俺、帰りたくない。次回、ベンメリア。