準々決勝 ドイツ1(4PK2)1アルゼンチン

garth2006-06-30

 延長に入って負傷だったのか疲れたのかわからないが、まったく走れなくなったバラックがグラウンドの外で治療を受けて、あと数分だからそのままでも守りきれただろうと思うんだが、もう一度戻ってきた姿を見て、骨折した手を首から吊りながらプレイしていたルンメニゲのことを思い出した。そしてそのバラックがPK戦で出てきて見事に決めたとき、ドイツの勝利も決まったのだろう。レーマンが神になった瞬間だった(ちょっとフライング気味に飛び出す神だったけどね)

 前半は両チームとも中盤の潰しが早く、ほとんどゲームを作れない。ドイツはクローゼのところにボールがおさまらないと攻めの形にならないし、テクニックで上回るアルゼンチンもテヴェスがたちまち囲まれてシュートまで持っていけない。

 後半、コーナーキックからゴールを決めたアルゼンチンだけど、そこでペケルマンリケルメカンビアッソの交代をしたのが最初の疑問手。ここでホームチーム相手に守りきろうというのは敗北への一本道ではないのか? 前がかりになったところで、ドイツのDF陣がいちばん苦手なタイプであるメッシを入れておけばほぼゲームは決まったと思うのだが。一方クリンスマンは理詰めにオドンコル、ボロウスキと入れて最後は空中戦で同点。マシーンのごときクローゼの機能美が光るゴールだった。