2012-02-09 「日本の未来を創っていこう」とする意志に溢れた本
■[読書]「日本の未来を創っていこう」とする意志に溢れた本 
- 作者: 原研哉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/10/21
- メディア: 新書
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これは「日本の未来を創っていこう」とする意志に溢れた本。最初、著者はこの本の題名を「欲望のエデュケーション」にしようと思った、という。欲望、という言葉を否定的にとらえるのではない。意識の高い欲望が土壌となって、良質なモノ・コトを生みだすこと。流石にそのタイトルは分かりにくいとの編集部から注意が入って、「デザイン立国」はどうか、という案もでたらしい。これまた随分と直球なタイトル。果たしてこの著書の名前は「日本のデザイン―美意識がつくる未来」に決まったわけだけれども、その名の通り、日本に存在する良質なデザインを原研哉氏がこれまで培ってきた独特の観点で切り取るという、小ぶりながら総括的な内容になっている。東日本大震災を経て、高齢化社会へと向かう日本。車と電化製品という飛車角ももぎとられて久しい。そんな中氏は不足から生まれる特質を説く。幾つかの氏の哲学とそこから生まれたモノ・コトは、今でもネットのあちこちで拾い集めることができる。例えば、
原研哉氏トークイベント採録 | くらしの良品研究所 | 無印良品
等など。閉塞感に慣れ切ってしまった向きには原氏の清新さが心地よく響いてくること受け合い。
2012-02-07 大野更紗『困っている人』のストーリーライティングの上手さ
■[読書]大野更紗『困っている人』のストーリーライティングの上手さ 
大野更紗『困っている人』は、難病を抱えてしまった著者による闘病記だ。過酷な現実を飄々と描く。病状から察すると、良くいっても先が見える状況ではないけれども、基本的には明るい文体で書きつづる。その文体には奥山貴宏氏の『ガン漂流』シリーズと近いものがある。抱えている難病と若さとのミスマッチがこんな文体を生むのかもしれない。とまれ、大野氏はこれが初めての著書とは思えない、飽きさせない饒舌ぶり。「難病で大変なんだよ!」という表現のゴリ押しでは全然なく、ところどころに自分の経歴(難民問題を研究)や恋愛話もふんだんに盛り込む。各章のつかみ(その章のハイライトを持ってきて、なんでこうなったのかというと..ともっていく)もサービス精神旺盛だ。それだけでは終わらず、医療費の問題、障害者手帳とそれを取得するまでの果てしない行政書類への対応(ローレンス・レッシグ『CODE』ではないけれど、複雑怪奇な書類を提出させる、という形式はそれ自体が患者を阻害している)等など、鋭い指摘も盛り込む。
個人的には、自分も脳外科手術をして一時期歩けなかったこともあり、彼女の感覚には共感できるところが多々ある。なかでも、自分の病状がなんなのかを確定させ、誰に手術をしてもらうかを決める、というプロセス。患者はただでさえ経済的、精神的に追い詰められているのに果たして冷静な判断ができるか、という感じ。退院後も、医療難民、ではないけれどリハビリ先が全くなく苦労したことなど、様々なことをこの本を読んで思い出した。
2012-02-06 数と仲良くしよう月間
■[日々雑記]数と仲良くしよう月間 
公式が分からなきゃネットで調べる、掛け算割り算はエクセルで一瞬、なんて生活を続けていて、分数の掛け算も覚束なくなっている自分に気づく。これはちょっと拙いだろう、ということで算数本を並べたてて、今月は数と仲良くしよう月間にするぞ、と画策した。下は読んでいる本とこれから読む候補。
- 作者: 新井紀子
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 畑村洋太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/02/20
- メディア: 新書
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- 作者: 遠山啓
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1959/11/17
- メディア: 新書
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2012-02-04 VA『シング・シング・シング:昭和のジャズ・ソング名唱選:1928
■[図書館にて]VA『シング・シング・シング:昭和のジャズ・ソング名唱選:1928-1962』、池内紀『東京ひとり散歩』他 
土曜日は文京区の図書館へ。
池内紀『東京ひとり散歩 中公新書』、農山漁村文化協会/編『農家に教わる暮らし術 買わない捨てない自分でつくる』、ソニー・ロリンズ『ワークタイム』、エンニオ・モリコーネ『ゼロの世代』、ギル・スコット・ヘロン『ウィ・アー・ニュー・ヒア』、シック『エレガンス・シック』、ブッカー・T.ジョーンズ 『ザ・ロード・フロム・メンフィス』、ランブリン・ジャック・エリオット『アイ・スタンド・アローン』、ダロンド『リッスン・トゥ・マイ・ソング ザ・ミュージック・シティ・セッションズ』、サスキア・ブルーイン『ザ・デイ・イズ・ダン』、ヒリヤード・アンサンブル『モテット集/ヨハン・セバスティアン・バッハ』、ポール・オデット『ファンタジア、カンツォーネとバッロ集』、ルチアーノ・パヴァロッティ『オ・ソレ・ミオ:イタリア民謡集』、チェチーリア・バルトリ『これほどの愛を:イタリア語による古典歌曲集』、VA『カフェ・アプレミディ・ミーツ・ディズニー』、GABRIELI CONSORT & PLAYERS『ビーバーのためのレクィエム:私たちは生きているさなかにも、死の手に抱かれている』、VA『カンツォーネのすべて KING TWIN BEST SERIES』、VA『日本のカンツォーネ20』、VA『カンツォーネ・ベスト・セレクション SOUNDS GOOD』、ニーノ・ロータ『フルートのための室内楽作品集』、VA『シング・シング・シング:昭和のジャズ・ソング名唱選:1928-1962』
を借りた。





