ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

mixiという幻想の共和国、そこは内ではなく外である

「ブログはちょっと怖いからやっていないけど、ミクシィならやってますよ」という言葉を聞く事が多くなりました。「招待制」というシステムだからか、まだ、十分にマナーが確立していないインターネットという荒野の「内側」にいるような安心感があるのですが、冷静に考えれば「外」なわけです。招待制、インターフェイス、雰囲気…、いろいろなことが重なり「外」を忘れさせる装置となっているのでしょう。

なぜこのようなことを書くかと言えば、リテラシーという言葉を口に出すのも、あまりに無防備な利用方法がまかり通っていることに驚かされたからです。いくつかあったのですが、例えば、あるコミュニティには、某企業グループで別会社への出向希望が募集されたことがトピックとして上げあられ、どの会社に行くのがいいかの相談が行われていました。『こういうとこで公開してしまうのはまずいのでは』など注意した人がいましたがスルーされ、議論は進行しているようです。『その会社は○○ですよ』『頑張ってください』など、ほのぼのとした善良なる会話がなされているのは、ある意味ほほえましいのですが、ちょっと待ってほしい。どう考えてもミクシィは「外」であり、そのトピックは問題ありだと思うのです(相談することを否定するものではない。書き方があると思う)。

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