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2008-03-06

[]モバイル社会シンポジウム2008「モバイルが越えるシステムの境界」

モバイル社会シンポジウム2008「モバイルが越えるシステムの境界@明治記念館に出席中しました。気になった出席者の発言を紹介します。

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越境する地域 ヴァルネラビリティと編集-地域情報化戦略の新展開-

第一部のセッションの主な発言

【竹井斎・NPO法人アクト川崎理事長】

ワープロ・パソコン通信をやろうとしたのは、自分の思っていること、やりたいことを個人の力で全世界に発信できるという感覚があった。地域に戻ったときに同じようにどうできるか。一人ではできないし、仲間をつくらないといけない。役所ともおつきあいしなければならない。一人ひとりの市民が自立していないとつまらない。道路を作れといったような陳情になってしまう。コミュニケーション、信頼を助けるツールが必要。携帯メールを使ったコミュニケーションがいじめに使われている。そういう場合は子供に使わせないというのも大事なのではないか。

【安元順・かわさき海の市民会議事務局長】

海、多摩川での活動。多摩川に4つの情報サテライトが設けられている。すべての拠点で交流が行われているかどうか分からないが、リアルで交流しているところもある。無線LANが設置されているサテライトもある。普段は洪水対応の資材置き場がコミュニティスペースとして開放されている。

  • 河井・海や川を視点としてみると地域を越えていかないと活動できないと思いました。

【今井淑子・さいわい市民活動懇談会会長】

いままでのHPは一方的に情報を発信するだけだったが、フォーラムを利用して意見交換、写真を投稿もできる(投票機能付き)。行政の委託ではなく、住民自ら運営している。トップにその日の区内のイベントが紹介されているので、毎日見てくれている人がいる。このサイトで、中小企業、子育て、高齢化といった地域の課題を解決できないか考えている。

【長谷川圭・フレーズ代表取締役】

トヤマグは一切の補助を受けずにやっている。はっきりとした目標がよく分からない。皆さんの話していることは手段なのではないか。目的とかはっきりしなくてボランティアでできるのか。

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今井・参加している人はお金目的ではない。生きがい、やりがい。しかし、持続可能な活動にするためには活動費がある程度出るようにしたい。

長谷山・目的は自分が楽しく生きる。今よりもお金を持っていたときはあったが、いまのほうが豊かな気がする。

長谷川・生きがい、やりがいでは進化できない。例えば、サイトで自分のお店を紹介して売れなければ困る。私は富山でなくてもできる。富山が嫌いな訳じゃない。システム・プラットフォームを持っている、編集(検索)というキーがあるから別の地域でも展開できる。収益を取らない理由は自信がないから。人の役に立たないとお金を出してくれない。

  • 河井・編集は検索だという話をもう少し

長谷川・情報は伝わらないと思っている。ユーザーは知りたいときに、知りたいことを知りたい。トップにあるだけではニーズに答えられない。検索が必要。

竹井・フォーラムをやりましょうという時に誰を呼ぶか、どんな話をするか、言い方は難しいけれど人間を編集するというのに興味がある。

第二部のセッションの主な発言

【池上輝幸・北山村観光産業課専門員】

会場にはマスクをしている方がたくさんいらっしゃいますが、じゃばらで花粉症をおさえることができます(笑 平成17年度にには2億円を超える売り上げ。実は昔は売れなかった。平成12年に「じゃばらをどうするか」村が考えダメならやめようということで、楽天市場に出店。「じゃばらに効果があるか」という1000人のモニター調査に1万人が応募。余っているじゃばらを処分できるのではないかというぐらいに思っていたら、46%から「じゃばらで花粉症でよくなった」という回答があり驚いた。マスメディアに注目される。

その後売り上げが伸び悩み「村ぶろ」を立ち上げる。アクセス数は1日に8-10万。3カ月で日経新聞の地域情報化大賞がとれた。北山村は520人の人口でブログサイトを作っても少なすぎる。村長からは「バーチャル村民制度で全国に北山村のファン作りができないか」と言われたこともあり、他の地域の人もOK。地域情報はそもそも何、誰のための情報、村民は企業は何を求めているのか…

中高年は「ミクシィ、ええ」という感じで若い人が集まるところに抵抗がある。村ぶろは初心者が多い、無料ブログ教室などでフォロー、楽しさを覚えてパソコンに熱中。村ぶろユーザーには「聖地」になっていて長野や愛媛から来村。村民のブログに他地域の人からコメントがつくことで、知らず知らずの間に自慢してしまう。地域で当たり前に思っていることを「感動した」と言ってくれることで新たなことに気付く。村ぶろ効果は…「友人が多くできました」「パチンコを止めることができた」(笑

相互理解こそ本当の意味でのコミュニケーション。信頼関係は知ってもらうだけではない。

静岡県への提供が決定。3月にオープン予定で、県は市町村にビレッジIDを配布する。

  • 河井・地域SNSではなくブログにした理由は何かあるのでしょうか。

池上・地域SNSは研究したけれど、通販・ネットショップと組み合わせるときに地域SNSは足りない部分がある。セキュリティ、管理はちゃんとやればブログでも問題ない。自治体にとっては誹謗中傷や炎上がネックになるが、開かれたものにして健全運営したほうがメリットがあるのではないか。

定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険2期4)

藤代・「想像の共同体」という本があり、メディアによってコミュニティを作り出しているという指摘がある。インターネットはリアルな地域を超えてコミュニティを形成すると考えられる。北山村は元々飛び地だと聞いていますが、村ぶろはさらに北山村の飛び地を作っている。愛媛や長野のファンがいるというのはそこに北山村の飛び地ができている、コミュニティが越境しているということ。一方、地域SNSは閉鎖的な仕組みで、インターネットの特徴を消すような仕組みを持つプラットフォームなのではないか。重要なことは、第一部でもありましたが目的は何かということ。目的に合わせてメディアを選んでいるかと言うところ。北山村は適切に選んでいるなと思う。

遊橋・経済の仕組みで回っているんだな。自分たちでじゃばらが花粉症に効果があるといっていまうと薬事法にひっかかる。ユーザーが言ってるれると助かるということなんでしょうね。

池上・北山村は財政力が弱いので、じゃばらの売り上げを上げたいという危機感はあった。

三浦・地域SNSでうまくいっているところは「外へつながれる」という。

原田・子育て支援をやっているけれど、子育て支援も街作り支援だと実感するこのごろです。実感としてはうまくいってない。ITというのは男性社会。「女性頑張ってください」と言われる。SNSは地域と限定されていて会員数が数百人、課題を解決するというよりコミュニティ内で終わってしまう。SNSは時間がかかるが子育て女性は時間がない。広がるためには新しい空気が必要。

藤代・地域活性化はいままではダメだったから取り組むのだと思う。とすれば、行政、PTA、町内会長のような人をそのままSNSに移行する、従来の地域の人間関係をコピーしてしまうと何も起きないのではないか。何か新しいことが起きるような仕掛けが必要で、地域メディアの管理者はそれを分かっている必要がある。

  • 河井・村ぶろはどうですか

池上・人間関係がもともとあった村ぶろに移行したというより、村の中で違ったグループだったのが仲が良くなったというのがある。

  • 河井・北山村の行政サイトからは個人のブログに直接飛べる(村ぶろの新着が紹介されている)。これが「ずれ」を作っているのではないか。

三浦・ブログだから世界に広がっていて、じゃばらも売れていく。ある一部のひとしか見えないという事態になると問題になる。

池上・書く人数が増えると見に来る人が増える。100人が書けば2000人が見に来るかもしれない。それをどうつくるかを考えていました。

原田・行政の悪口とかはないのでしょうか。

池上・北山村については一件もない。他の市町村についてあったがその程度。その方も愛着を持って批判されていた。

会場から質問・先日、地域SNSの集まりに言ったが、運営者が口々に「つながることを目標」というが違和感があった。それは目的ではなく手段ではないか。村ぶろではどう考えているのか。

池上・SNS的な機能が必要と思うときもあります。

  • 河井・地域の活性化は「つながりができる」のが目的か?地域の多様なステークホルダーが可能性を持って活動し続けられること。

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藤代・このままでと地域SNS否定派みたいになってしまうので。研究会で訪れた佐賀のSNSでは疎外、疎外というと言葉がきついかもしれないけれど、された人がつながりによって活動している姿も見たので「つながる」ということは重要。中高生であれば「モバゲー」もある。ここでは地域活性化にとって地域SNSはどうかという話なので。

  • 河井・市民電子会議室入れましたうまくいかなかった、地域SNS入れましたダメでしたじゃ寂しい。目的にあわせて何をするのか。

石崎・地域でネットがないところにおもしろい人がいっぱいいる。情報をもらって別の人につなぐと爆発する。

前川・トレンドを追求することが政策ではない。住民が主体的になっていくことが重要。

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