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2008-09-23

[]「急募!馬鹿30人」

求ム!馬鹿 来月「サミット」開催 岩手・住田河北新報

「急募!馬鹿(ばか)30人」。岩手県住田町の若者らが10月18日、同町大股地区公民館で「全日本馬鹿サミットin住田」を開催する。「馬鹿が付くほどのアイデアマン」を募り、ユニークなまちおこし策を語り合ってもらう趣向だ。

という馬鹿馬鹿しいニュースあり。普通に「町おこしサミット」だとか「町おこしを語ろう」ではニュースにならないけれど、会の名称を「全日本馬鹿サミット」と付けたのが面白い。

議論は午後7時から翌日8時まで徹夜で行うというところも馬鹿っぽい。町おこしとなると、とかくエライ人たちが真面目に議論した挙句、横並びになったり、ハコモノを作ってしまうことになったりするのですが、このサミットなら面白いものになりそうです。

ただ、ウェブを探しても告知がないのが残念。本当に全国から馬鹿が岩手に大集合すると困るのか… 少しもったいない。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法」にも、ブレインストーミングを台無しにする六つの落とし穴のひとつとして「ばかげたものを否定する」が上げられています。

会社の会議などでは「それはないだろう」というアイデアストッパーが必ず出てきて、当たり障りのない結果に落ち着いてしまうことがよくあります。「馬鹿なアイデアのみを話し合う」と決めて一度ブレインストーミングをしてみるのもいいかもしれません。

2008-09-10

[]自民党が総裁選をネットユーザー投稿で盛り上げ

自民党の総裁選挙が10日告示されました。自民党のホームページを見ると「候補者目撃情報 わたしは●●候補を見た!」「応援メッセージ・質問募集!」という二つのコンテンツがアップされており、ネットユーザーが総裁選に「参加」できるようになっています。

どちらも、YouTubeニコニコ動画に投稿したものを自民党に知らせるという仕組み。どれくらい投稿があるかどうかは分かりませんが、既にあるネットのプラットフォームを利用したことで参加の敷居が下がったのは間違いないでしょう。

「応援メッセージ・質問募集!」の説明文は下記のようなもの。

あなたも“ネット応援団”として総裁選に参加してみませんか―。

自民党では、ただいま候補者に対する応援メッセージと質問を受け付けています。

いただいたメッセージとご質問のすべてを毎日候補者にお届けするほか、党青年局主催・女性局後援により9月16日に開催される「総裁選挙公開討論会」(ネット中継実施)でも一部ご紹介する予定ですので、奮ってご参加ください!

応援メッセージが公開討論で紹介されるというのは、テレビの討論番組のようです。

従来であればマスメディアを通じてしか知ることが出来なかった自民党内のイベントが主催者によって中継されるだけでなく、投稿やメッセージを紹介することで、主催者側が、より「盛り上がり」や「参加感」を創り出すことができる(もちろん、成功するかどうかは別)というのもポイントになりそうです。

【関連エントリー】

2008-09-09

[]自民党HPのトップページが総裁選特集に

しばらくインターネットのアクセスが制限されたところでワークショップに参加していたので、自民党の総裁選へのフォローが遅れ気味なのですが、今日久しぶりに自民党のホームページを見てみると、トップページが総裁選特集になっていました。スケジュールや規約などに加え、ヤフーのみんなの検定を利用した「総裁選検定」がさっそくアップされていました。9月16日14:00〜16:00の公開討論はネット中継もあるようです。

昨年の安倍首相退陣時の総裁選でも、共同記者会見、所見発表演説会での発言のログを公開するだけでなく、動画応援フラッシュを募集したりと自民党はネット対応が進んでいます。一方、民主党のホームページは通常の雰囲気で、自民党に比べると緊迫感に欠けるように見られてしまうかもしれません。民主党は党首選も無投票で、メディアへの露出も少なくなり、存在感が薄まっています。以前に「ガス抜きとしての自民党総裁選とインターネット」で書いたように、自民党が疑似選挙による民意の反映「感」をもたらせば、週刊誌などではいますぐにでもあるように報道されている総選挙も遠のくかもしれません。

2008-08-10

[]グルジアがロシアと「戦争状態」に

グルジアから分離独立の動きがあった南オセチア自治州をめぐりグルジア軍とロシア軍が衝突しました。グルジアのサーカシビリ大統領が「戦時状態」を宣言、ロシア軍も首都トビリシの軍事施設などを空爆して、戦闘が拡大しています。日本にとってなじみの少ない地域で起きた出来事ですが、知人のブログ・雑観練習帳の「グルジア・イレデンテ(還らざるグルジア)」に、背景やロシア人にとってのグルジアの意味などが書かれています。

雄大なカフカス山脈に素朴な教会、グルジアは美しい国です。途中で更新が止まってしまったグルジア紀行を見ていただければ、雰囲気は伝わるのではないでしょうか。

戦争は多くの普通の人々にとっていいことはありません。これ以上、戦火が拡大しなければいいのですが、雑観練習帳氏が言うように「面子」の戦いなら、状況は厳しいかもしれません。

テレビではグルジア中部にあるゴリ近郊の戦闘の模様が流れていましたが、私が訪れた時は青い空が印象的な街でした。

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ゴリはスターリンの生誕地としても有名です。スターリンの生家と博物館。

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ゴリ近郊にある岩をくりぬいて作られた都市遺跡「ウプリスツィヘ」。

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ロシアとグルジアを結ぶ「軍用道路」の途中にある両国の友好を記念して建てられた展望台。

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一度壊れた平和はなかなか元に戻りません。美しいグルジアに再び訪れることが可能になるよう、祈りたいと思います。

現地の状況などは、ロシアのテレビ局NTVCNNに動画がアップされています。

2008-06-14

[][]北海道新聞「常温核融合記事」の問題点

北海道新聞が『簡易炉で「常温核融合」か 北大院・水野氏が確認国際学会で発表へ』との記事を書いています。はてなブックマークでも「トンデモか」「科学か」と議論になっていますが、いずれにせよこの記事は問題があるものです。

識者コメントが2つありますが、どちらも研究をプラスに評価するものになっているからです。

岩手大工学部の山田弘教授(電気エネルギー工学)は「通常の化学反応では起こりえない過剰熱が発生している可能性が極めて高い。注目に値する研究だ」。

ある大手メーカーの有力研究員も「過去に報告されている常温核融合とは全く異なる実験結果で、興味深い」と話している。

科学者はずっと研究テーマを追いかけていますが、記者はよほど専門的な科学記者でもない限り、ほとんど一般的な知識レベルしか持ちえていません(もちろん記者としては出来る限り知りえる範囲で調査する努力はするべき)。画期的な研究かどうかは判断が難しいので、クロスチェックをすることが求められます。

つまり、ある研究に対して評価と反論を双方掲載することでバランスを取るというものです(この手法は、水俣病の時に水銀説に対して「反論(非水銀説)」を載せ続けて、対策を遅らせることになってしまったという苦い過去もあります)。画期的な発見や社会に対する影響の大きな研究成果は学会などでも評価が割れるケースも多いものです。

学会で発表されることが科学的に正しいことを担保しているわけでもありませんし、常温核融合については、ざっくりと事情を知る際に有効なウィキペディアを見ても、さまざまな議論があることが理解できます。もう少し慎重な扱いが行われるべき事象でしょう。

にもかかわらず、この記事はプラスの評価だけ掲載し、それも二番目は「匿名」コメントでまったく補強になっていません。無理にインパクトのある記事にしようとしたのではないかと疑われます。

ちょうど金曜日は北大CoSTEPの講義でした。研究についてのプレスリリースを見て記事を書く際にどのように重要なポイントを見つけるかといった内容だったのですが、「科学コミュニケーターはプレスリリースを鵜呑みにしてはいけない。クロスチェックするべき」という話をしたのですが、この記事は悪い見本になりそうです。

◆追記

トラックバックを頂きましたが、5号館のつぶやきさんが『道新の勇み足か:北大での「常温核融合」確認報道』とのエントリーを書かれていて、コメント欄の議論も参考になります。関心のある方はご覧ください。