gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国の新型護衛艦が来年進水 釣魚島で活躍か_中国網_日本語

コストが安く、多目的に使える護衛艦は、中国海軍の水上艦艇部隊の重要な一翼を担っている。周辺の軍事情勢が変化し、中国の軍事工業のレベルが向上するなか、中国が新たな056型護衛艦を建造しているという情報が伝えられている。公開された写真などの資料を基に、長年中国海軍の兵器に注目しているジェームス・C・バセット氏は、今月出版予定の米誌で、新型護衛艦の性能について分析した。
▽艦載兵器は少数精鋭路線
中国海軍は現在、新世代の水上艦艇導入期を迎えており、代表的な054A型ミサイル護衛艦、022型フリゲートの大量配備を進めている。ただ、配備の序列からみると、PLAN(中国海軍の短縮表記)にはトンクラスが両者の間の現代艦艇が欠けてる。それが056型誕生の背景だ。
昨年末、インターネット上で一枚の写真が公開された。それは模型だったが、新艦の姿が形となっていた。全体的な設計から、056型護衛艦はステルス性を備えた世界の主流の外観で、数々の高度な技術を採用、効率とコストを重視していることがわかる。同艦は全長90メートル前後、排水量は1000―1800トンの間と推測される。
さらに、模型は30mm口径・7砲身の艦載機関砲システム、対艦ミサイル「YJ-83」、各種レーダーシステム、戦術データリンクアンテナを搭載。これらの装備の多くはすでに中国海軍の他の現役艦艇で検証がすんでいる。
▽多方面から海洋権益を保護
海軍の建設と同時に、島嶼の主権や専属経済区をめぐる争いは無視できない。こうした状況にあって、056型のように戦闘力の高い軽量護衛艦を大量に建造する意義は大きい。具体的にいえば、南中国海では、同艦は東南アジア諸国と勝負するコマとなり、インド洋の海賊対策でも有効利用できるほか、東中国海では、外国の潜水艦や調査船の追跡や駆逐など、釣魚島(日本名・尖閣諸島)が活躍の重要な舞台となる。
056型護衛艦は早ければ2012年に進水・配備予定で、それまでに同艦のより詳しい技術などが徐々に明らかになっていくだろう。中国の軍事技術と工業能力の進歩により、この事業はいくつかの造船所で同時進行しており、今後の改良やグレードアップに長い時間がかけられるのは確かだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月23日

http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2011-05/23/content_22623157.htm

きっと、太平洋戦争前の日本も、こんな感じで景気の良い軍拡ニュースに国民はwktkしてたんだろうなぁ。
「054A型ミサイル護衛艦」は、正しくは「054A型フリゲイト」。
尤も、4000〜4500トンクラスで立派な「駆逐艦」だし、フリゲイト(駆逐艦より小さい沿岸警備艦)と言いつつ、外洋覇権を目指しているので外洋航行能力から対空・対潜能力まで付与されている。
日本で言うとはたかぜ型護衛艦に相当する大きさと役割の艦で、より新しい分、性能も高いと思われる。
022型フリゲートってのは、一つ前のエントリにも出てきた「022型ミサイル高速艇」の事。
ミサイル艇を「フリゲート(駆逐艦よりやや小さな沿岸警備艦)」と見栄を張っている辺りに、中国記事らしさを感じる。
中国共産党は「駆逐艦フリゲイト」のように、対外的には自国の軍拡を小さく見せるのに腐心しているのとは真逆な辺りが面白い。
この記事で言うとおり、056型護衛艦は日本で言うあぶくま型護衛艦に近い位置づけの艦で、数をそろえて地方艦隊として編制する用途に使われるのだろう。
ただ、日本のあぶくま型護衛艦はあくまで近海防衛を主任務として対空装備が貧弱なのに対して、056型護衛艦は対空装備や対艦装備も十分あり、写真の模型は小さくて潰れているが、艦尾にヘリが着艦しているようにも見える。
もしそうならば、この小さな艦にヘリ運用能力まで詰め込んだ事になる。
鈍足な水上艦艇に対して、快速なヘリ(武装があればなお良し)を運用できるか否かは、索敵から攻撃までの広い選択肢の有無にも繋がるので、かなり無理したんだろうけど、日本にとっては悪いニュースだ。
ちなみに、本来的にはこのクラスの艦が「フリゲイト」と呼ばれるべき。
ただし、十分に外洋にも転用できそうな戦力ではあるので、つくづく中国の現状を見て「中国が攻めて来るなんてありえないよ」なんて言ってる連中は、本当に中国の何を見ているんだろうかと。
経済的にマイナスがあろうと、戦争が起こるときは起こってしまうものだから「(国際関係の)状況ではなく(戦争)能力に備えよ」というのが国際常識だというのに、何故か日本はずーっと軍縮路線。
ジミンのハニトラ議員と平和団体と言う名の中国工作員は死ねと。(はげましのことば)