ロシア、２日連続で緊急措置−市場は「パニック」 - Bloomberg

（ブルームバーグ）：ロシアはルーブル安に歯止めをかけるため、２日連続で緊急装置を講じた。1998年以降で最悪の金融危機にプーチン大統領が打てる手は、ますます選択の余地を失っている。
ロシア財務省は17日に外国為替市場で介入したと発表、ルーブルは上昇した。夜間の緊急利上げにもかかわらず16日のルーブルは急落していた。中銀は政策金利を10.5％から17％に引き上げた。ルーブルの年初来の下落率は52％。
オトクリティ・アセット・マネジメントのマネーマネジャー、ビタリー・イサコフ氏は「明らかに市場はパニックに陥っている」と電子メールでコメント。「財務省はルーブルの過小評価が深刻であると考えていること、また現水準でのドル売りには合理性があることを示すために行動したのだろう」と指摘した。
モスクワ時間午後３時24分現在、ルーブルは３％高の１ドル＝65.632ルーブル。10年物国債利回りは148ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）低下の14.76％。ドル建てのＲＴＳ株価指数は反発している。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NGPVU96K50Y301.html

言っちゃ何だが、ロシアのＧＤＰなんて世界全体のＧＤＰの２．８％程度しかない。
アメリカだけで２２．３％、日米独仏英の５か国合計で４２．２５％に達する世界経済を敵に回した状態で、まともな通貨防衛なんて出来る筈も無い。
今は日和見している中国を足しても、１４．３％にしかならないんだから。
マジレスすると、韓国ですら今のロシアの半分くらいの経済力があったのに、ハゲタカファンドに食い荒らされて、日米が通貨スワップ枠を大幅に拡大してケツモチしなければ、また９７年の通貨危機を再現しかねなかった事を考えれば、ロシアが世界の経済大国を敵に回して、単独で通貨防衛とか、無理ゲーにも程がある。
しかし、韓国とロシアの違いは、核兵器を持っているか否かで、ロシアが９８年のルーブル危機で、アメリカに２００億ドルを超える緊急支援を貰えたのも、ロシアが核保有国だから。
今回は、制裁しているのが欧米なんで、欧米やＩＭＦからの支援を得られる可能性は低く、これでデフォルトが発生したら、ロシアはガチ切れしてアメリカとの緊張が一気に高まる可能性もある。
改めて言おう。オバマのどこが「ノーベル平和賞受賞者」に相応しいんだ？