gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

攻撃ヘリコプターは、もう用済みなのか!まだ使い道はある? : 軍事・ミリタリー速報☆彡

用済みなんてとんでもない!
主力戦車多数を一方的に撃破できる大火力に加え、搭載機関銃による対地制圧能力の高さ、時速にして250km/hを超える陸上兵器では実現不可能な展開速度、垂直離着陸可能で、簡易な陣地展開で前線運用も可能、更には飛行兵器の常で、対空火器の無い軍隊相手には無双出来る位置の優位がある。
下手な旧世代戦闘機並の高価格と、落とされる時は歩兵の短SAMで落とされてしまう脆弱性というデメリットにさえ目をつぶれば、これに代わる兵科は存在していない。
そもそも、歩兵の短SAMで「落とされる可能性はある」が、実際に落とされるまでに地上に展開する歩兵や軽車両は甚大な被害を受けて酷い目に遭う事は確定だし、攻撃ヘリの側でも防御手段は研究されているから、簡単に落とせるわけでもない。
戦争に於いて、「費用対効果より速度を優先する」戦況なんて、いくらでもある訳で、そんな状況で使える唯一無二の兵器を廃止できるとしたら、本当に金が無くて装備できない国か、最初から広大な領土を使った焦土作戦を展開できる国ぐらいだと思う。
ぶっちゃけ、幼女戦記の航空魔導師に該当する兵科であると言える。
「航空機より遅く、戦車よりも装甲が薄く、歩兵より数の少ない」が「航空機より自由で、戦車と比較されるくらいには装甲があり、歩兵並みに万能」。
ただまあ、費用対効果の兼ね合いから、専任の戦闘ヘリではなく、汎用ヘリを武装して運用する武装ヘリで代替する国は、増えていくと思う。
あとは、損耗率が高い兵科でもあるので、無人武装ドローンで置き換えられていく可能性はかなり高い。
その場合でも、攻撃ヘリ無人化したような形状になるだろうから、「攻撃ヘリコプターは、もう用済み」という言葉を実現する訳では無いだろう。
滞空可能なドローンって、マルチローターヘリコプターなんだから、それを「武装ヘリコプターと呼ぶか否か」は言葉遊びの世界になるし。
日本の武装ヘリに関していうなら、アルマータ共通戦闘プラットフォームのように、共通プラットフォームとなる基本ヘリを開発して、偵察、対潜、攻撃の3役を同一機種から派生できるようにするとかしないと駄目じゃないかねぇ。