北朝鮮 ミサイル開発の科学者らを称賛 | NHKニュース

２９日付けの朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、今月１４日に発射した新型の中距離弾道ミサイル「火星１２型」と、今月２１日に発射したＳＬＢＭ＝潜水艦発射弾道ミサイルの改良型の中距離弾道ミサイル「北極星２型」について、１面に社説を掲載しました。
この中で「東方の核強国、アジアのミサイル盟主の地位に昇ったわが国の力を誇示する特に大きい出来事だった」として、開発に携わった科学者や技術者をたたえました。そのうえで、「アメリカと追従勢力による制裁の中で、１００％、われわれの頭脳と技術で宇宙を征服し核を握りしめた歴史は、敵対勢力に鉄ついを下せることを証明している」と強調し、アメリカへの対決姿勢を鮮明にしています。
さらに、「キム・ジョンウン（金正恩）朝鮮労働党委員長は、科学者らが失敗に萎縮しないようにし、ともに失敗の原因を探って彼らを奮い立たせた」として、最高指導者の陣頭指揮の下、発射の失敗を克服して着実にミサイル技術の向上を図っているとアピールしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170529/k10010998831000.html

一方日本では、ＪＡＸＡで失敗の度に役員の減給や責任追及などを行った…。
この点に限れば、日本の政治家や官僚よりずっと技術開発について理解していると言う残念な事実を浮き彫りに。
まあ、そもそも「宇宙開発イコール軍事技術開発」であり、イコール「国防案件」と理解している日本以外の国々では、学術研究の発展だとか、国威発揚とかお題目を付ける必要なく、「宇宙開発は自国防衛のために必要だ」と政治家も国民も理解している訳だが。
アメリカだって、学術探査については色々とケチ臭い事言うけど、弾道ミサイル開発に関しては、きちんと予算を付けている訳で。
日本が「専守防衛」と「科学の平和利用」を「お題目」ではなく「平和ボケの末に本気」にしてしまっているが故に、この辺りのギャップは、現場の研究者レベルでも変わらない悲劇がある。
サイバーダインのＨＡＬだって、かなりの公費が突っ込まれているが、軍事への転用は拒否しているしね。
…まあ、ＨＡＬの軍事転用は難しいとは思うけど。