gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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国家に従わない官僚「ディープ・ステート」が活発化 米国の筆頭はモラー特別検察官? 日本の財務官僚や防衛省制服組は? | JBpress(日本ビジネスプレス)

「Deep State」(ディープ・ステート)という言葉がある。「国家の内部に潜んでいる国家に従わない官僚」とでも訳すのだろうか。
時の大統領や首相に反旗を翻す官僚軍団である。言葉の起源はバールーフ・デ・スピノザ*が書いた「Imperium in Imperio」からとも言われている。
(中略)
米国では以前からあったが、ドナルド・トランプ氏が大統領になって以来、その支持者たちが盛んに使っている言葉である。
その例がロシア疑惑捜査に関する内部情報が次々とメディアに漏洩されている点を重視し、それが「ディープ・ステート」の仕業だという指摘だ。
保守派陰謀論者は連邦捜査局(FBI)や米中央情報局(CIA)の中にこうした勢力がいると激しく批判している。
(中略)
「この本の主題は、トランプ大統領が『ディープ・ステート』一味が計画しているクーデターの標的にされているという事実だ」
「ディープ・ステートとはCIA(米中央情報局)、FBI(米連邦捜査局)、NSA国家安全保障局)をはじめとする情報機関の中に潜んでいるグローバリストが実現を目指す『ニュー・ワールド・オーダー』(新世界秩序)にコミットしている連中のことである」
(中略)
「そのディープ・ステートにおける最も獰猛な戦士は、目下ロシア疑惑捜査を続けているロバート・モラー特別検察官(前FBI長官)なのだ」
「モラーは、トランプ大統領を一掃するために、彼の仲間である情報機関員や民主党や主要メディアと共同歩調をとっている」
(中略)
こうした『ディープ・ステート』のトランプ追い落とし工作にどう対処したらいいのか。コージ氏はこう進言している。
「まず、ホワイトハウスは記者会見を一切しないこと。第2は連邦準備制度理事会を廃止し、公的支援をテコ入れすること。第3はロシア疑惑捜査を中止し、その代わりにヒラリー・クリントン氏とジョン・ポデスタ*、トニー・ポデスタを含む支援者たちに対する刑事訴追を始めることだ」
(中略)
まさに描かれているのは、「陰謀好きなコージのファンタジーの世界で繰り広げられる出来事」(評論家のアレックス・ニコラス氏)かもしれない。
(中略)
著者が<国家という集合体の一部で国民が選んだ政権に逆らい、事実を隠蔽し、あるいは政権に不利な機密を漏洩する狡猾な「影の政府」が存在すること>を暴いている点は見逃すわけにはいかない。
(中略)
日本の現状に照らしてみると、財務省防衛省の一部官僚による公文書改竄や隠蔽などはまさに広義の意味で「ディープ・ステート」と言えなくもない。
(中略)
防衛省の日報隠し工作にしても、文民統制にあの手この手で風穴を開けようとする制服組の「ディープ・ステート」が蠢いているという「陰謀説」は成り立たないだろうか。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52956

日本の官僚には無いけど、アメリカの公務員には、国家が正しくない命令をした場合の拒否権が認められている。
元々がイギリスから反乱を起こして独立した国だから、国民による国家への抵抗権が明確に既定されて居る為である。
ついでに言うと、トランプの発言は、大衆の本音に近い部分を代弁して居る為、「上級国民の綺麗な良識」に従えば、頷き辛い内容が多く、上記の権利に従って堂々とサボタージュされているだけだと思う。
正に、陰謀論乙、である。
日本について、「影の政府」なるものが存在しているとするなら、その実態は「官僚組織」に該当する。
しかし、記者の言うような「文民統制にあの手この手で風穴を開けようとする制服組」なんてものは存在して居ないし、あるのは、組織単位のムラ社会既得権益維持と、責任回避の努力でしかない。
マスコミの与党おろしで短期政権が連発しようとも、無能な野党がどれだけ国会を空転させようが、反政府組織同然の政党が与党になって国を壊す政策を連発しようが、政治不在の日本が、問題なく運営された最大の理由が、「国民によって選ばれないが、実質的に行政を担う強固な官僚組織」があるため、なのだが、これは同時に、「選挙によって責任を問われない、官僚が実質的に国を動かしている」という表裏でもある。
故に、自浄作用はどんどん失われ、しかし縦割り組織なので、狭い世界の中で腐敗を隠す体質のお蔭で、腐敗は深く狭く、省庁内を席巻して居ても、大局的に見れば、問題は無いように運営されるという奇跡の様な腐り具合になっているのだ。
日報隠しにしろ、公文書の改竄にしても、そうした「狭い世界の中で腐敗を隠す体質」の発露であり、政治の関与なんて物より、公務員、官僚の腐敗を疑うべきなんだけど、与党おろししたいマスコミと野党が、現実を捻じ曲げて報道するから、公務員改革と言う話まで進まないという…。