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GAZNAK wine

2009-10-25

CBSワインテイスティングコース(ローヌ編)

ワインテイスティングコースはその後も、勤務先の出張と重なって行けなかったイタリア編以外はすべて参加することができ、ワインの多様なあり方を改めて鑑賞したが、久方ぶりの学生生活の忙しさ(?)にかまけて更新を怠っていた。先日(12月25日)日本でのワイン仲間のみなさんのワイン会にSkypeで参加させていただいて、全く当サイトの更新がされていないことについてお叱りの言葉を多々いただいた。少し反省したので、このコースで飲んだワインくらいは記録を残しておきたいと思う。なお、ウェブの更新日付はテイスティングを行った日に基づいている。

この会はローヌ編。「Rock & Rhone」と題した講義。タイトルのゆえんは、ローヌワインは味わい・価格面ともにボルドーなどと比べて取っ付き易いものの、多様性や相当パワフルなものも含まれていることから、70年代〜80年代のロックバンドに例えられるとする講師の独自観点からである。

Alain Graillot, Crozes-Hermitage, 2005

シラー種の濃さが感じられるが、口当たりはソフト。北米シラーズにありがちな禍々しい樽香がないのがローヌのシラーのよいところ。講師は飲みやすさを根拠に、このワインヴァン・ヘイレンと言っていた。

Paul Jaboulet Les Jumelles, Cote-Rotie, 2004

同じシラー主体でもこちらは肉っぽくスパイシー。癖がある様をもって、講師はクイーンに例えていた。

Robert Michel, Cornas, 1990

コルナスはmy favorite。先日もビストロでグラス売りされていて試したが大変満足した。花の香りがよく、味わいもしっかり、きめも細かい。

Vieux Donjon, Chateauneuf-du-Pape, 2007

デュパプも個人的な好みの品。甘みと柔らかな口当たりと同時に、繊細な花の香りと複雑な味わいが楽しめるところが気に入っている。

Domaine Les Pallieres, Gigondas, 2006

コルナス、デュパプ、そしてこのジゴンダスは3大my favoriteワインだが、立て続けで授業でも出てそれだけで満足。熟した甘みのため口当たりは柔らかだが、タンニンがしっかりしてダレず、そして余韻が長いため奥行きをしみじみ味わえる。講師はこれはAC/DC、飲めば誰もその実力に文句はないでしょう?と言っていたが、同意。

2009-10-08

gaznak2009-10-08

ワインテイスティングコース開始

コロンビア大学ビジネススクールに「ワインソサエティー」というワインサークルがある。渡米前からこのサークル活動に参加したいと考えていたが、ついに今期のクラスが始まり、念願のクラス入りを果たすことができた。

今期の最初の活動として、ワインテイスティングコースが開催されている。これは、Wine & Spritsの編集者などを務め、私の通っているポリシースクール(School of International and Public Affairs)のOBでもある講師が、ボルドーブルゴーニュイタリアスペインアメリカと各国のワインテイスティングを通じて紹介し、受講者がワインの多様さについて学ぶと言った内容だ。生徒はコロンビア大のビジネススクールロースクール、ポリシースクールの学生が対象で、40名ほどの学生が集まっている。(授業内容の詳細はこちら

講義は通常使われているビジネススクールの教室で行われる。グラスが7つ置かれ、講義を聞きながら順に味わっていくスタイルはアカデミーデュヴァンに通っていた頃を思い出させた。

テイスティングコースの初回はボルドーボルドーはLeft bank とRIght bankの違いが重要だ、など馴染みの解説がありつつも、007の歴代俳優に各ボルドーワインを対応させてその特徴を示すという、大変ユニークなもので会場はたびたび笑いに包まれた。例えばMargauxは最もfeminineかつhaunting perfumeがあるワインなのでピアース・ブロスナンに例えられるといった説明には感心した。

テイスティングは7種類で、20ドル程のCotes de Castillonから始まり、途中にChateau Gruaud-Laroseの2級で1988年マグナムボトル、最後はMouton Rothschildとボルドーのエレガントでありながら、多様なワインをしっかり楽しむことができた。

Chateau d'Aighuile, Cotes de Castillon, 2006

ボルドーらしく骨格がしっかりしている。価格に比して($23)高級感がある。

 

Chateau de Fieuzal, Pessac-Leognan Grand Cru Classe, 2005

とても整っており、香り・味わいともに余韻が長い。今回では個人的に気に入ったワイン。それでも$30。

Chateau Margaux Pavillon Rouge, Margaux, 2006

官能的な香り。香りを試すたびに恍惚としてくる。ブルゴーニュと比べてもより妖女的。

Chateau Gruaud-Larose, 2nd Growth, Saint-Julien, 1988

マグナムボトルで提供された。まさにシガーの香り。しっかりとした肉料理を食べつつ、こちらを飲んだらはまりそう。

Chateau Calon-Segur 2nd Growth, Sant-Estephe, 2000

やわらかく、酸味と甘みを感じる。甘酸っぱい切ない印象。講師は007のボンド役でいえばダニエル・クレイグといっていたが、確かにこの酸味がクレイグのクールさを彷彿させる。

Chateau Chateau Gazin, Pomerol, 2006

リッチで整っており文句がない。

Chateau Mouton Rothschild, Pauillac, 1993

重みと骨格がはっきりとしつつも、かつ舌触りが素晴らしく、上品さが兼ね備わった印象。

2009-08-28

ニューヨークのワイン事情の印象

ニューヨークに住みはじめてちょうど一ヶ月ほど経過したが、充実しつつも慌ただしかった。まだなかなか思いついてワインバーにいったりワインショップにいくといったことはできてない。とはいうものの、垣間みる形でワインに触れてはいるため、多少書き留めたい。

グラマシーにあるビーガン(vegan:野菜しか食べない人)ワインバーにクラスメイトと行った。

こちらのワインバーはスパークリング、白すっきり、白コクあり、赤すっきり、赤コクあり、デザートワインと区分されてボトルが相当数用意されており、またグラスで1000円程度のものが各区分に4種類程度あるなど、とても充実している。

料理もベジタリアンとは思えないバリエーションと味の豊かさがあり、野菜系だからといってすっきりめの白一本でいく必要もなく、様々にワインも取り合わせることができた。

ニューヨークはかなりワインショップがあり、5年ほど前に出張で1週間ほど滞在したときよりもだいぶ増えている印象を受けている。もっともその頃はワインにそれほど思い入れがない時期のため見逃していただけかもしれないが。いずれにせよ、ちょっとしたスーパーにもWine Spectatorが売られていることも含め、ワイン人口の裾野が広いように感じた。

肝心の値段は、フランスワインについては日本と全く同じで残念だった。葉山先生の著作やお話から、高級フランスワインアメリカでは安く買えるものと期待してたが、先生が滞在された時代とはもう違うようだ。

ただ、カリフォルニアはいうまでもなく、イタリア、そしてスペインワインは日本より1〜2割安いように感じ、また種類もかなりある。特にシャンパンはお買い得であり、今日はフルボトルのテタンジェを30ドル程度で見つけた時もあった。

いま「定宿」にしているワインショップが「67 Wine」という店。このワインショップにほど近い66 Lincoln Center stationは最寄り駅であるため、大変立ち寄りやすい。また、店舗も大きく、2階建ての家屋にワインが所狭しと並べられている。価格も良心的だ。(店内の様子はこちら

リンカーンセンターはニューヨークフィルの本拠地であり、またジュリアード音楽院も併設されている。今の夏の時期は屋外のホールで毎週のように無料コンサートが開かれている。67 Wineで買ってきたワインを会場に持ち込んで、友人たちと音楽を聴きながらワインを片手に談笑をするのは本当に楽しいことだ。 

2009-07-17

ワインスクールのみなさんとの壮行会

アカデミー・デュ・ヴァンの元クラスメイトの皆様が、わざわざ休日に集合してくださって、私のために壮行会を開いていただいた。

幹事のまたはちさんがご予約くださった八丁堀MARUへまずは集合。MARUは勤め先からのアクセスがいいこともあってよく通ったが、しばらくいけなくなると思うと寂しい思いがした。皆さんにプレゼントを用意しており、少し遅れて到着をしたところ、すでにDさんを中心にシャンパーニュを選考していただいていた。

早い時間に入ったため、われわれのグループのほかは目立ったお客はいない。清潔で静かな店内で、陽の光を感じながら乾杯をするシャンパンはすばらしい味わいだった。

その後、サンセールとニュージーランドワインとでソービニョン・ブランの比較対決(結果はどちらともおいしい(笑))などしつつ、留学先のことや、各自の近況などあれこれ話をした。歓談中に何気なく外を見るとまだ明るく、そしてワインは冷えていてよい香りを出しており、見知った仲間同士なので(半年前からの知り合いとは思えない!)、穏やかな笑い声がそこかしこで聞かれる。こうした環境に身をおいていると幸福感が自然と沸いてくる。体験しながら時が過ぎていくのが惜しいと思える瞬間があるが、まさにそんな時間だった。

酔っ払わないうちにと、用意したプレゼント「明宝トマトケチャップ」をお一人ずつ手渡した。こうして集まっていただいた手間や会の費用を考えると、あまりにも簡単なプレゼントだが、私の地元の食材であることや、実際にたいへんおいしいことから、恥ずかしながら贈らせていただいた。

白ワインを2本の後は、スペインワインを楽しんだが、テンプラニーリョの味わいは格別だった。

お仕事やクラスがある2次会からの参加メンバーとの待ち合わせ時間が迫ってきたため移動。お店の名前は、、、控えておけばよかったのだが、八丁堀から徒歩で向かうことができる、ビストロ的雰囲気の素敵なお店だった。

2次回からも律儀に(?)泡ものから始まり、白、そしてブルゴーニュ新世界ボルドーと進んだ。このあたりからブラインドテイスティング大会の様相を呈してくる。周囲の期待をまったく裏切ることなくシャンポールミュジニーをビンテージまで当てたDさんはさすが!他のワインについても、幸運にも出題側にまわったが、ボルドーブルゴーニュ、そして新世界の区分は、まったくのブラインドでかつそれほど典型的ではないもので試すと、大変判別が難しいということを改めて知る結果となった。ワインは難しい。でもそこが面白い。

2次会の時点で類型10本ほどのワインボトルが消費されていたが、新たに加わるメンバーとの話にも花が咲き、会は衰えることなくひたすらに盛り上がりの頂点に向かっていく。。。

そしてついに3次会。こちらはトップクラスの名醸ワインの経験値では私の経験値の遥か上を行くHさんがセレクト。ワインリストもこんどはHさんがほぼ独占し、その選択を味わえる大変幸運な機会を得ることとなった。

そこでブランドでいただいたシャンパーニュに驚愕することとなる。黄金色、それもかなり濃く輝く色合いに、少しグラスに鼻を近づけるだけで圧倒される酵母香を中心とする深い香り。そしてそのコクと余韻は、これまでどんなシャンパンからも得たことがないものだった。それまで酔いにまかせて朦朧としてが、一気に目が覚める。周りの皆さんも文字通り目が丸くなっており、Hさんだけがにこにこしている。回答は、、、なんとジャック・セロス(ジャックセロス VO Extra Brut)だった。うわさには聞いていたが、これほどとは。

最後に、Gさんセレクトでみなさんから贈っていただいた「Chateau Duhart-Milon 1990」を大事に抱えて、タクシーに乗り込む。

こうして、15時スタートほぼ深夜1時終了の長い長いワイン会は終了した。ご参加くださった皆様、ほんとうにありがとうございました!当ブログニューヨークでもぜひ続けていきたいと思います。ぜひ、次回のワイン会はNYCかナパかボルドーブルゴーニュで開催しましょう!

2009-07-10

Veuve Clicquot Yellow Label

小学校4年生から知っている幼なじみで、高校も一緒、その後は関東・関西方面に分かれたものの、時折会っていたHさんが、ちょうど同じ時期に地元に帰省していることがわかり、僕の出国前にということで食事をすることになった。ほぼ5年ぶりの再会だが、幼年期の面影が色濃くただよっていた。

二人が出た小学校は郡上市八幡小学校。その近くには今は観光用に使われている旧役場があり、付近にある野崎商店という「焼きしゃぶ」の店を選んだ。野崎は一度行ったことがあったが、A5級の飛騨牛や、鹿や猪の肉を楽しむことができるので気に入っていた。

メニューを眺めたところ、なんとヴーヴクリコのイエローラベルがあった。しかも市価+1000円程度の価格設定。これはお得だと思い、5年ぶりの再会を祝して頼むこととした。

近況や昔の思い出話、またこれからのことなどをシャンパンを飲みつつあれこれ話をした。Hさんも30代だが、目の前にしていると、小学生の頃、中学生の頃、社会人の頃の面影がちらついた。シャンパンの泡のはかなさと、過ぎ去った年月の切なさはすごくシンクロしていた。