ニューヨークのワイン事情の印象

ニューヨークに住みはじめてちょうど一ヶ月ほど経過したが、充実しつつも慌ただしかった。まだなかなか思いついてワインバーにいったりワインショップにいくといったことはできてない。とはいうものの、垣間みる形でワインに触れてはいるため、多少書き留めたい。

グラマシーにあるビーガン(vegan:野菜しか食べない人)ワインバーにクラスメイトと行った。

こちらのワインバーはスパークリング、白すっきり、白コクあり、赤すっきり、赤コクあり、デザートワインと区分されてボトルが相当数用意されており、またグラスで1000円程度のものが各区分に4種類程度あるなど、とても充実している。

料理もベジタリアンとは思えないバリエーションと味の豊かさがあり、野菜系だからといってすっきりめの白一本でいく必要もなく、様々にワインも取り合わせることができた。

  • ワインショップ「67 Wine

ニューヨークはかなりワインショップがあり、5年ほど前に出張で1週間ほど滞在したときよりもだいぶ増えている印象を受けている。もっともその頃はワインにそれほど思い入れがない時期のため見逃していただけかもしれないが。いずれにせよ、ちょっとしたスーパーにもWine Spectatorが売られていることも含め、ワイン人口の裾野が広いように感じた。

肝心の値段は、フランスワインについては日本と全く同じで残念だった。葉山先生の著作やお話から、高級フランスワインがアメリカでは安く買えるものと期待してたが、先生が滞在された時代とはもう違うようだ。

ただ、カリフォルニアはいうまでもなく、イタリア、そしてスペインのワインは日本より1〜2割安いように感じ、また種類もかなりある。特にシャンパンはお買い得であり、今日はフルボトルのテタンジェを30ドル程度で見つけた時もあった。

いま「定宿」にしているワインショップが「67 Wine」という店。このワインショップにほど近い66 Lincoln Center stationは最寄り駅であるため、大変立ち寄りやすい。また、店舗も大きく、2階建ての家屋にワインが所狭しと並べられている。価格も良心的だ。(店内の様子はこちら

リンカーンセンターはニューヨークフィルの本拠地であり、またジュリアード音楽院も併設されている。今の夏の時期は屋外のホールで毎週のように無料コンサートが開かれている。67 Wineで買ってきたワインを会場に持ち込んで、友人たちと音楽を聴きながらワインを片手に談笑をするのは本当に楽しいことだ。