車両増備その2
〜鉄道事業本部 運転車両部車両課 報告〜
今後安曇野電気鉄道では、霞沢駅からさらに梓川を上流に登り飛騨高山へ至る路線の途中に中の湯信号所を設け、そこから上高地へ至る登山鉄道路線である上高地線を建設予定であります。
上高地線は、80パーミルを越す急勾配山岳路線の計画のため、既存の車両では、走行が不可能です。そこで同じく80パーミルの急勾配で有名な箱根登山鉄道からモハ1形電車2両を譲り受け、この度、国鉄線経由で甲種輸送され上村検車区(未着工)に到着しました。ゲージは、広い箱根登山鉄道から安曇野電気鉄道に合わせて改造済みです。
上村検車区で所要の点検を受けた後、本日試運転のために霞沢駅留置線に入線してきました。
↓モハ102(トレーラー)
↓モハ101(動力付き)
↓モハ101と102の2両編成
モハ1形は両運転台式なので、旅客の少ない時間帯等は、1両で運用されることもあります。
塗装は、安曇野電気鉄道標準色に変更予定でしたが、今の塗装がなかなか良いので、しばらくは箱根登山鉄道仕様で運用します。
↓霞沢検車支区の入り口に行くと、モハ1形2両編成が、すでに上村検車区から留置線に到着していました。
↓霞沢駅構内で一通り撮影しました。試運転をしばらく繰り返した後、豊科(未着工)−霞沢間の運行に使用されます。所属は上村検車区となります。上高地線建設時は、勾配区間等の試運転を行いつつ路線を延伸のために活躍してくれるでしょう。