話の長い人

中野です。話の長い人について考えている。
なぜ話が長いのか。
ひたすら話が終わらないおじさんがいたとしよう。
その要素を5つに分割してみた。
読む人のことを考えて、手短にまとめる。

1. 話をきかない
人の話を聞いていれば、自然とペースが共通のものになってくる。それにしたって話し続ける人が居たとすれば、それは相手の話を聞いていないということだろう。気持ちが悪い。話は二人でやるものだろう。なぜ一人で話す。あいづちのタイミングがこちらの発言より早いのはどういうことだ。予知能力者なのか。プレコグなのか。だとしたら未来を予想していいことをやってくれ。誰も悲しまないように。超能力は夢があっていい。もちろん裏の面もあるのだろうけど。「絶対可憐チルドレン」はおもしろいなあ。買っちゃった。

2. 見栄を張る
見栄は張る。俺だって電車の中で2ちゃんまとめサイトを見ているよりは、難解な英語の分厚い本を読んでいる方がかっこよく見えるだろうと思って読んだりする。読めない。疲れるし、時間の無駄である。この前、スペイン語の本が安売りしていたので買ってみた。サッパリわからん。見栄を張るにも見栄エネルギーというものがあって、これが大きい人ほど見栄が張れる。しかし、逆に言えば使い果たすことにもなる。最近使い果たしてきた。かっこよくありたい、みんなに尊敬されたい、そんな感覚がだんだん小さくなってきた。これはまずいんじゃないか。まずくはないか。ただ一人の反乱分子も許さない、そして自分が反乱分子を抑えられないときは、抑えなくてもよい理由を勝手に作り上げる。なんて便利なんだ。なんて幸せなんだ。ばかやろう。

3. そもそも話すことがある
1分しゃべり続けるだけでも大変なことだ。話すことがあるってのはいいことじゃないか。誰も聞いてないけど。でも本当に相手に影響できる言葉っていうのはシンプルで、かつ魂が入っているものだ。論理ではない。気合である。魂からものを話すことは非常に困難だと思う。だってそれが否定されたらもう立ち直れない。だからたくさんのどうでもいいことで空間を埋めていく。本当の魂が見えないぐらいに埋め尽くす。立方体の白い壁の部屋の中に、日本語が埋まっていく。たまに日本語になっていないものもある。英語でもよい。スペイン語でもよい。でもだいたい母国語が埋まっていく。密度なんてあったものじゃない。ハリボテの言葉ばかり。押したら簡単につぶれる。ポップコーンだ。Once you open, you can't stop. これはプリングルスだ。プリングルスを初めて食べた時の感動はすごかった。おいしかった。

4. 女の子にもてたい
上記2.に共通するところがあるが、その中でも特に大きいのではないだろうか。自分が頭がいいということにしたい、なんでも知っているでしょうということをひけらかしたいのである。バカじゃないか。そんなもの誰が聞くんだ。そんな自分に嫌気がさしたときは、女の子なんて関係ないぜという態度を取る。バカじゃないか。うそつきめ。ああ滑稽だ。本当に滑稽だ。メキシコとかプエルトリコとか、南米の陽気なイメージの国ではみんな陽気で、何の悩みもないと勘違いしているぐらいに滑稽だ。夏になるとたしかに俺は陽気になる。薄着の女の子が多くなってきていいじゃないか。楽しいじゃないか。海に行って、へーい彼女、ひと夏のアバンチュールとかやればいいじゃないか。誰の話だ。アバンチュールって何だ。アバン先生ぐらいしか思いつかない。アバン先生はたしかに陽気だ。料理もできる勇者っていい。そういえば戦国時代では武士にとって包丁が扱えることはたしなみとして重視されたらしい。いいことだ。料理はいい。ただ目の前のことだけ。何か、知識として自分に投資できているわけではない。自分にあるのは包丁とまな板、人参とアスパラ、もうしなびた長ネギだけだ。中華スープを作ろう。ウェイパー買っておけばよかった。鶏ガラと塩コショウ、香り付けにごま油を少々入れる。世界一うまい。

5. おもんない
話が長くてもいいじゃないか。おもしろければいいじゃないか。1時間の落語とかあるでしょう。でも聞いてられるでしょう。話しが長いという悲しさは、つまるところつまんないのだよ。ロジックとしておもんない、人としておもんない、ちゃんと舞台上にいない。しっかりとお客さんと相対していない。ダジャレだけじゃない。ダジャレ以外にもおもしろいものはたくさんある。でもダジャレなのか。なぜ駄洒落というのだろう。ダメなシャレなのか。ダメなのか。音が似ているんだからいいじゃないか。ラップとか。ライムというのか。字が違うけどライムはいい。コロナビールにスポンと入れて飲むとおいしい。しかし思うが、あの入っちゃったライムはどうなるのか。リサイクルの邪魔じゃないのか。そもそもリサイクルするために利用するエネルギーって少なくて済むのだろうか。何も知らない。調べてもいない。実験してみればいちばんいいのだが、忙しいね。忙しい。やりたいこと数えてみたらたくさんあるの、できること数えてみたらそんなにないの、やらなきゃいけないことだったらたくさんあるの、そんなにいっぱい考えられない。常にこーいうことを感じているのだなあ。オモローの歴史というものをまとめてみたらどうなるだろう。オモロー年表。旧石器時代のオモローからまとめだすとどうなる。そんな資料は残っていないのだろうか。



そうかこれは俺のことか。
ほら、長かった。