ジェムケリー・ピンクダイヤモンド

非常に稀なのですが、ダイヤモンドにはピンク、オレンジ、イエロー(カナリヤ色)、グリーン、ブルー、パープルのものが存在します。これらのダイヤモンドには、通常目にする無色から淡い黄色、ブラウン、グレイを帯びていくものとは別に、独自の価格体系が存在します。特にブルーやピンクのものは、その稀少性のため非常に高価です。また一定の濃さ以上の色のあるダイヤモンドは「ファンシー」という言葉がつけられ、「ファンシーピンク」などと呼ばれます。
■ピンクダイヤモンドの産地
1979年オーストラリアのキンバリー地方にある世界最大のダイヤモンド鉱山で、ピンクダイヤモンドが採掘されました。 本来無色であるはずのダイヤモンドが、なぜピンク色になるのか未だ解明されておらず、 毎年3900万ctものダイヤモンドが採掘される鉱山でも数百万ct中、数ctぐらいしかピンクダイヤモンドは見つかりません。
多くのカラーストーンやファンシーカラー・ダイヤモンドでは、研磨の時に原石の色の偏りが問題となります。ファンシーカラー・ダイヤモンドの多くが、ラウンドブリリアント以外のファンシーシェイプであるのは、原石の目減りを抑えながら色を濃く見せる配慮と考えられます。上から見た時、いかに色を濃く美しく見せるかは、カッターの腕の見せどころです。また、特に美しさを大きく損ねるキズでない限り、キズよりも色が重視され、価値判断も色に重点がおかれます。


ジェムケリー
GemCerey