人生はアコヤ真珠

真珠のリング

アコヤ真珠は核とピースを入れて一年間を海で過ごせば出来る
簡単に言ってしまえばそれだけのことです
人間は水と食料を入れて寝ていれば一生が終わる
簡単に言ってほしくないですよね


ピースとは他の貝の外套膜を小さく切った細胞で真珠層を作る組織です
丸い真珠を作ってほしいために貝から作った『核』をピースと一緒に真珠の体内にいれます
そうすることによりピースが核をとりまき丸い核の上の幾重にも真珠層ができ月日が経ち暖かい光を放つ真珠となります


でも、人にとって大事な真珠ですがアコヤ貝にとっては核とピースは手術により体内に入った異物でしかありません


ある貝は真珠が出来るまでに死んでしまうかもしれません
核を吐き出してしまうかもわかりません


月日が経ちこらえていたアコヤ貝でも栄養が悪かったり 環境が悪かったりすると丸い真珠ができても真珠層の薄い輝かない真珠になります

環境などが整っていてもアコヤ貝の体内で核とピースがそっぽを向き合っていたなら例え苦しい月日を耐えても核は丸く削った貝ガラのままピースは自分の好きなように育ったバロック真珠(不定形真珠)です


月日が経ち 丸く暖かみのある真珠ができるのは
苦しくても耐え抜いたアコヤ貝
苦しくても吐き出さなかったアコヤ貝
核とピースの2つが1つになったアコヤ貝です


いくら将来に輝く要素があっても
あきらめたり さけたり 信頼しないと
暖かいひかりを放つ真珠にはなりません


アコヤ貝に核とピースを入れた後、人はそのお世話をするだけです
真珠の暖かいひかりはそのことをよく知っているからこそ放つことができるのかも知れません


結婚して月日が経ち2つが1つになり
  お互いシワだらけだけど暖かい光を放つ真珠のような夫婦っていいですね