私の愛したカピバラ(第6話)

 巨大な人口の建造物は、見上げるばかりの巨大な鳥のモニュメント。
 いったいなんだろうと近寄ると、温室への入り口でした。
 伊豆シャボテン動物公園というだけあって、よく考えてみりゃ、動物ばっかじゃなくて、そりゃシャボテンを展示しているわな。
 南アメリカ館、メキシコ館など、地域名を冠したソーラーハウスが建てられており、そちらに各地のシャボテンが育成されており、それを見てまわる造りです。
 しかし、余程シャボテンに精通した人でないと、ソーラーハウスごとの特色を理解できないのでは? というのが、僕の素直な感想です(苦笑)。どこもほとんど同じに見えたよ。サボテンだもの。不勉強と言われれば、それまでですがね。
 各国のソーラーハウスを見終えると、そのままシャボテンを販売している施設に直結していました。
 シャボテンは育成に手間がかからないと言うので、買っても良かったのですが、他の土産物も欲しかったし、伊東マリンタウンで予想外に出費したので、ここは断念。カピバラ型の鉢に入ったやつとか良かったんですけどね。
 そこを出ると、通常の売店があったので、そこで各種お土産を購入。つってもすぐに来られる伊豆なので、必要最低限しか買いませんでした。
 買物を終えたところで、午後3時前。園内の案内によれば、アニマルショーの時間だったので、会場へと移動しました。このときは動物VS人間の3本勝負(もちろん闘いではなく競技ですよ)といった内容だったのですが、どうも1日3回ショーがあり、都度ショーの内容は変わる模様。お客さんが1日楽しめるように、企業努力しているんだなと、妙なことに感心しました。
 アニマルショーを見終えた僕らは、いよいよ本日のメインイベント、カピバラとの触れ合うことができるその名も『カピバラ虹の広場』へと向かいます。
 その道中、普通にクジャクとすれ違うなど、かなりシュールな雰囲気の園内を歩いているうちに、僕のはやる気持ちを逆なでするかの如く、嫁がソフトクリームを買い始めます。僕もソフトクリームは好きなのですが、食べたあと超高確率(たぶん97%ぐらい)で腹痛を起こすので旅先では絶対に食べない(食べるときはミニストップで購入し、持ち帰って自宅で食べます)ので、ここはじっと我慢。
 待っていてくれ、カピバラッ! (つづく)