pelicura

 音楽ホール(プラウ・デ・ラ・ムシカ)で声楽のコンサートがあるというので行ってみたのですが、売り切れでチケットが手に入りませんでした。そのまま家に帰る気にならないし、何より、夕食は要らないと言って出てきたので今さら戻るわけにもいかない。で、映画を観に行きました。14スクリーンある大きな映画館なのですが、ここの変わっているところは、チケット売り場の横にテレビが置いてありまして、上映内容を流しているんですよ。映像だけでよければタダ見もできちゃいます(笑)

 アメリカ映画が多いのですが、気になっていたスペイン映画『グラナダの南で』 (al Sur de Granada)にしました。入場料は5.5ユーロ。岡野史佳先生の“惑星Aのこどもたち”にあやかり、映画館では炭酸飲料を飲むことにしているので、スプライトを1.6ユーロで購入して4階へ。比較的年輩の夫婦連れが多く入っていました。

 イギリス人の青年がスペインの田舎へやってきて物語が始まります。大まかに言うと恋愛物。

* A子: イギリスにいた時に恋仲だった。主人公の旅行中に、友人にかっさらわれる。
* B子: 地元民。母親にそそのかされて夜ばいをかけるが失敗し、即退場。
* C子: 同じく地元民。胸元の露出度が高めで、見るからにヒロイン。物語の中盤からは、主人公とC子との話が続く。身ごもったところで、主人公がイギリスに帰ってしまう。
* D子: イギリス人。どうやら主人公の結婚相手は、この女性らしい。

 4人いますが、同時に登場するわけではないので、それほどこじれた話ではないです。良くわからないのがエピローグ。3年後に主人公がいきなりD子を連れてスペインへ戻ってきて、C子との間にできた子を連れて行っちゃうんですよ〜 しかも、20年後にもちょっとだけ出てきて、そのまま立ち去っちゃうし―― 

 ぜんっぜん、ハッピーエンドじゃないと思ふ。終盤で、いきなり殺人事件まで起こるし。

 筋立ては良く分かりませんでしたが、映像は綺麗。情交の描写で、ロングショットではあるものの腰部まで録っちゃうのがスペイン映画(?)