Hatena::ブログ(Diary)

博物士

 | 

Wednesday, 2003/12/31

[] Senor.D. Kenno  Senor.D. Kennoを含むブックマーク

 夕方(=日本時間では新年)から、剣乃ゆきひろ氏の業績をまとめる作業に入る。私がPC-VANのパソコンゲームSIGで論陣を張っていた時期(1991年から1996年まで)は、当然の如くインターネット前史なので、さかのぼって言及しておかないと「存在しない情報」になってしまいかねない。

 すでに各所で言及されている所であるが、コンピューターゲームの1つの特徴として、物語の進行を製作者の意図するようにコントロール可能であることが挙げられる(例えば、最初にあとがきを読むことは出来ない)。この利点を存分に活かしたシナリオを、ゲームシステムのレヴェルに於いて組み込むことを成し遂げたという点において、剣乃氏の名は記憶されてしかるべきである。

 剣乃氏の名を高めたのは『DESIRE‐背徳の螺旋‐』であった(シーズウェア)。この作品においては、同一の時間の反復という手法を用いた。すなわち、ある出来事を「Aの視点」と「Bの視点」のように複数の位置から捉えている。各々の時間は独立し、順行している(同じ主題を扱った映画の同時上映のように)。さらに最終シナリオを読了することにより、本作における時間の流れは、副題が示すように「螺旋」の形態をとっていたことが理解される。

 続く『EVE burst error』(シーズウェア)では、相互に干渉する時間を描いた。つまり、「Aの朝」→「Bの朝」→「Aの午後」といった具合である。読み手は、2つの人物の視点を行き来することにより、徐々にシナリオを読み進めていくことになる。

 こうした物語時間を制御する努力は、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』(略称YU-NO)によって完成に達したと言って良い。この作品の第一部では4人の人物との関係をもとに物語が展開していき、複数の時間軸(分岐した世界)を縦横無尽に往来することによって、謎解きが進められる。“EVE burst error”においては視点の切り替えをどの時点で行うのかの判断に困難を生じていたが、本作では時間を絵地図で表すことにより難点の克服に成功している。

[] YU-NO  YU-NOを含むブックマーク

 『YU-NO』に対しては、さらにテクスト論的に触れてみることにした。構造を抜き出しているうちに、AIRが技法を踏襲していることに思い当たる。YU-NOとの比較を行うことにより、AIRの作品作りの失敗点である第2部に影響を与えない第1部の存在――すなわち、遠野美凪シナリオと霧島佳乃シナリオはキャラ萌えとしての意味しか与えていないこと――を、明確にすることができるだろう。

 YU-NOの物語性における特徴としては、まったく性格を異にする展開形態――第1部「併行世界編」と、第2部「ユーノ編」――が、同一の作品の中で同居していることを挙げられよう。すなわち、第1部においては一体化していた「ゲームの中の主人公」と「操作するプレイヤー」とが、第2部の冒頭において突如として切り離されるのである。これは、主人公がプレイヤーに対して話しかけるという動作を行うことによって示されている。そして、紙媒体の小説を読み進めるようにして物語が進行をはじめる。

 この変化は、「それまでとは違う物語空間」への移動が起こったことを宣言する機能を果たしている。第2部に選択肢はほとんど無いため、プレイヤーに対して要求されるのはクリックすることだけである。かかるゲームシステム上の転換は、プレイヤー(読み手)に思考を挟む余地(=物語世界が転換したことに対する疑念)を起こさせないように誘導している。この手法は、後に“AIR”(VisualArt’s?/Key)において模倣されている。

kuroyagisantarakuroyagisantara 2004/01/07 14:42 お招きありがとうございます。コメント付けさせて頂きます。第1点。東浩紀による紙媒体での論考(『動物化するポストモダン』および『ユリイカ』の「過視的なものたち」)は『YU−NO』に関する先行研究として参照すべきではないでしょうか(肯定的か批判的かはともかく)。第2点。剣乃ゆきひろの一連の作品を概観しつつ『AIR』と繋げるパースペクティブは新鮮なので、今後の展開に期待します。

genesisgenesis 2004/01/08 00:39 本来ならば東浩紀氏の業績を踏まえて書くべきところでありましょうが、当地に携行しておらず不正確な参照しかできないため、「現時点では」立ち入らないという態度をとりました。将来的に文章を改める際には、何らかの形で立場を表明したいと思います。

genesisgenesis 2004/01/08 04:06 備忘のため、東浩紀「過視的なものたち」の出典を記しておきます。雑誌『ユリイカ』2001年2月号/3月号/5月号/7月号(全4回)。

crescenscrescens 2004/01/11 20:12 kuroyagisantara

crescenscrescens 2004/01/11 20:14 さんのご紹介で訪れましたものです。よろしくお願いします_(._.)_ 私も剣乃氏のいわゆる三部作について論を

crescenscrescens 2004/01/11 20:26 ぼちぼちと構想していることもあって、物語の時間制御を軸とした三部作の御解釈、興味深く読ませて頂きました。すでにkuroyagisantaraさんもコメントされてますが、『YUNO』に関しては、東氏の説得力ある論が公表されてますから、genesisさんがそれに対してどのような立場をとられるのか非常に興味があります。

crescenscrescens 2004/01/11 20:44 ちなみに、『EVE』について、複数の視点の切り替えの判断が困難であることを「難点」とされてますが、そのような判断を可能にするような装置(=複数の時間に対してメタレベルに立つことを可能にするような装置=「時間の絵地図化」)をあえて用意していないことが、この作品のある種の特徴を作り出しているともいえないでしょうか。私見では、『eve』は「一つ」の出来事を複数の視点から見ていくような作品ではなく、複数の視点から見られた出来事たちが「一つ」の出来事へと収束していかないような作品となっているように思われるのですが、それを可能にしているのが、複数の時間をメタレベルから見渡す地点(例えば「絵地図としての時間」)の排除ではないか、と。

crescenscrescens 2004/01/11 20:48 もちろん、genesisさんが「時間制御」という視点からあえて「難点」という言葉を使っているのはわかっているので、これは御論に対する反論ではなく、別の線の提示として受け取っていただければ幸いです。剣乃論、公表されるのを楽しみにしております。 (最初の方、途中で間違ってキーを押したため、見苦しい書き込みになったこと、おわびいたします_(._.)_

genesisgenesis 2004/01/13 01:33 ご提示、ありがとうございます。なるほど、難点と言ってしまうと、「自動的に切り替わらないこと」の意義を見いだすことが出来ませんね。どうも、三部作の中における“burst error”の位置づけをどう理解するかが、論旨を決定するような気がしてきました。

genesisgenesis 2004/01/13 01:44 まりな時間と小次郎時間の関係について。「相互に干渉する時間」と表現しているところに、当方の趣旨を汲み取っていただければ幸いです。

genesisgenesis 2004/01/13 01:51 1つ言い訳じみたことを申し上げておきますと、EVEのリニューアル版では「サイトナビ」というものを搭載し、切り替えポイントをシステムから通知することにしたようです。剣乃論の展開からいえば考慮すべきでない事情なのですが、これは蛇足か補強か――という雑念が混じってしまいました。

genesisgenesis 2004/01/13 01:52 http://www.csware.co.jp/products/eve/about_eve.html

genesisgenesis 2004/01/13 01:53 またご意見いただけることを、待ち望んでおります。

crescenscrescens 2004/01/13 20:43 こんにちは。コメントに関するご返事有難うございます_(._.)_ 『EVE』についてですが、「相互に干渉する時間」という表現から、私が述べた「複数の出来事たちが「一つ」の出来事へ収束しない」というこの作品の特徴をgenesisさんも感知されているのかなとは思ってました。本当はそのことも書こうと思っていたのですが、初カキコで不慣れなこともあって、言葉足らずになってしまいました。

crescenscrescens 2004/01/13 20:53 リメイク『eve』はやるつもりはありながら未プレイだったのですが、時間=物語進行制御のシステムが搭載されていたのですね。教えて頂いたHPを見てその内容を見た上での感想ですが、genesisさんが採用された「時間制御」という視点を軸としてみるならば、『EVE』の「サイトナビ」と『YUNO』の「時間の絵地図」はある程度等価な機能を持ったものと位置付けられるのかなと思ったのですが(複数の時間をメタレベルから制御する装置という意味において)、同時にまた、それぞれの作品においてそれら装置が持つ意味合いはかなり

crescenscrescens 2004/01/13 20:55 異なるのではないか、というのが現時点での私の判断です。端的に言えば、『EVE』において装置を利用することにより

crescenscrescens 2004/01/13 21:00 複数の時間のメタレベルに立てる(より正確に言えば立ち易くなる)のはプレイヤーですが、『YUNO』においてはプレイヤーのみならず、プレイヤーキャラ=主人公も複数の時間に対してメタレベルに立ち得るような構造が出来ており(『YUNO』においてあの装置は主人公自身が所有している設定になってましたよね)、そのことで、プレイヤーにとっての「時間制御」にという

crescenscrescens 2004/01/13 21:02 観点にとどまらない『YUNO』という作品のある種の特徴が出ているように思います。私が『YUNO』で面白いなとおもったそもそものきっかけなのですが、次のような特徴です。

crescenscrescens 2004/01/13 21:04 『YU-NO』という作品において、PC=主人公はある特定の時空間を何度も「辿りなおす=生きなおす」ことを物語レベルにおいて目的付けられた存在であり、しかも、そのような複数の生を生き直すための装置(具体的にいえば、通常はプレイヤーレベルでのみ使用可能な「セーブ・ロード」システムに対応するような装置)さえ所有しているという設定となっている。通常のマルチストーリー・マルチエンディング式のゲームにおいて言えば、虚構世界に対してメタレベルの地点においてプレイヤーが行なっているの行為を、オブジェクトレベルである虚構世界上のPC=主人公にも与えるというゲームデザインが行なわれているのであり、そのことによって、このゲームにおいては――従来のマルチストーリー・マルチエンディング式のゲームにおいては乖離の状態にあった――プレイヤーレベル=メタレベルで可能になる行為とPCレベル=オブジェクトレベルでの行為が(擬似的に)重なってしまうかのような様相が作り出されている。言い換えれば、『YU-NO』においては「マルチストーリー・マルチエンディング式ゲーム」をプレイするという行為自体がゲーム化されていると言えるのである。

crescenscrescens 2004/01/13 21:15 これをほぼ同じ指摘はすでに東浩紀によって指摘されたのですが(『動物化するポストモダン』162頁〜)、『YUNO』における《複数の時間のメタレベルに立つための装置》は、この作品に前述のようなメタ・マルチストーリー・マルチエンディングゲーム的な容貌を与えることにもなっているんじゃないのかな、と(それに対して、リメイク『EVE』における「サイトナビ」はそのようなものとしては機能していない)。

crescenscrescens 2004/01/13 21:30 あと前回の私の指摘の補足として。前回、『EVE』は、複数の視点から見られた出来事たちが「一つ」の出来事へと収束していかないような作品となっており、それを可能にしているのが、複数の時間をメタレベルから見渡す地点(例えば「絵地図としての時間」)の排除ではないかと書きましたが、正確には、「それを可能にしているものの一つが」でした。複数の時間・視点を用意しつつ、さらに、それらのメタレベルに立ちうる地点を排除したような作品であっても、「複数の出来事たちが「一つ」の出来事に収束しないような」作品になるとは限らないからです(例えば、『デザイア』的なシステムを持つ『探偵神宮寺三郎 夢の終りに』は複数の時間のメタレベルにたつ装置をもたない作品ですが、まさに「一つ」の出来事を複数の視点・時間によって辿る作品となってしまっている)。『EVE』が先に指摘してきたような特徴を持ちえたのは何故なのか、というのが個人的には『EVE』論の一つのポイントとなっております。

crescenscrescens 2004/01/13 21:33 今回もボタンミスしたり、文章変になったりして見苦しいカキコになってしまったことおわびします_(._.)_ また長文失礼しました。このような場所でどれくらいの分量の文章書いてよいものか、よくわかっておりませんので、何かまずいことありましたら、ご指摘いただけるとあり難いです。それでは、失礼します。

genesisgenesis 2004/01/14 01:11 私も、他所でタイプミスしまくっていますので、問題無しです(笑

genesisgenesis 2004/01/14 01:16 ”bursu error”のサイトナビと、”YU-NO”のA.D.M.S.の機能的な相違は、おそらく指摘の通りだと思います。すなわち、物語構造への参与という点に於いて、「ナビゲーション」と「システム」はまったく別異なものでありましょう。

Monday, 2003/12/29

Hatena Diary  Hatena Diaryを含むブックマーク

 年が改まると、新しいことを始めたくなります――というには、3日ほど早いですが、準備の都合というものがありまして。先週来、少しずつ用意を進めていたのですが、ようやく形になったので、ここらでお知らせします。2004年から、この続きは『はてな』に場所を移します。

 うち明け話をしておくと、最初のうちは、自分でもこんなものになるとは思っていなかったんですよね〜 もうちょっと実用性に富んだ、海外留学のコツみたいなものを書こうと思っていたのですが。人間、住む場所が変わったくらいで、そう成長するものではないです。そうなると「題名に偽りあり」ということになってきて、最近、ちょっと窮屈だったん。そんなわけで、方針転換――ではないな。現状に理念の方を合わせます(笑)

 で、先週来、既存のデータを流し込む作業を少しずつ進めていたのですが…… 『はてな』はコミュニティーとして未だ成熟なっていないですね。私は、定義された語句を{共有|享有}することにWiki/Blogライクなシステムの特徴があると思っているのですが、ただの日記CGIとして使っている人が多すぎ。もったいない。どうして“Leaf”が未定義語のままになっているですか? 『ラブリー百科事典』も抜け落ちていたし。文学方面については互恵的に行われているだけに、オタク文化の成熟度(未熟度)がまざまざと分かってしまいました。語句の定義は私の得意分野なので、少しずつ書き加えていこうと思います。

 私の意図に近いものが既に発表されていたので、添付して代用。

Tatsuya Takahashi  Tatsuya Takahashiを含むブックマーク

 なんか、勢いがついてきたから、そのまま続けます。“White Album”を定義しようと調べていて、高橋龍也氏の文章を目にしました。

 TINAMIの方は、発表当時に読んでいたのだけれど、アクアプラスの迷走が顕在化した今読み返すと新鮮。く〜、悔しいけれど、手玉に取られていたんだよな。私は、高橋氏の作品を高く評価しつつも心の底からは惚れ込めないでいたのですが、往年のゲーマーがそういう反応を示すように仕向けられていたのだもの。数枚上手。TINAMIXで例に出てきているゲーム、私が前線で批評を展開していたときのもの達ばかりで、思わず白熱。現役で親しんでいたのは、『YU-NO』までの時期なので、ちょうど重なる。『同級生2』は、その分量に負けて、初めてフローチャート作りを断念したし。剣乃ゆきひろ氏の『Desire』は傑作だよと言っても通じないなぁと思っていたら、いつの間にか10年近く前のことになっていたんですね(汗)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031229

Sunday, 2003/12/28

Fiesta  Fiestaを含むブックマーク

 忘年会を開催。参加者は――言いたくないけれど、ものすごく少数。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031228

Saturday, 2003/12/27

Fiesta  Fiestaを含むブックマーク

 午後、“White Album”の美咲先輩ルートを再攻略。両手を合わせる仕草とか、困ったときに見せる視線を伏せたときの表情にクラクラっとくる。

 21時、Sanaeさん宅での食事会にお呼ばれ。大根の煮物、焼きそば、お好み焼きと郷愁を感じる和食(?)を味わう。食後のお茶に、Hayatoさん紹介の店でパキスタン茶を喫する。ミルクの甘みが美味しい。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031227

Friday, 2003/12/26

IP unllegar  IP unllegarを含むブックマーク

 暦の上では平日。だが、大学に行ったら閉まっていた。またもや守衛さんに頼んで中に入れてもらう。ところがDNSサーバーの電源が落とされていたらしく、ネットワークから孤立した状態。さくっと切り上げて帰宅。

 夕方、“Japon.es”に行ってみたらKaeさんとHitomiさんが居たので、コンサートに行く予定を変更して雑談に興じる。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031226

Thursday, 2003/12/25

Paseo  Paseoを含むブックマーク

 祝日。街の中を歩いてみたが、開いている店はほとんどない。飲食店だけが営業。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031225

Wednesday, 2003/12/24

WHITE ALBUM  WHITE ALBUMを含むブックマーク

 日付が変わったあたりで、Leafホワイトアルバム』をインストール。不思議なことに、毎年12月下旬になると読み返したくなるのです。今年は時間があったので、4年振りに立ち上げてみました。わざわざスペインまで持ってきたというところは、かなり作為的ですが(笑) やはり、20世紀リーフの中では一番好きな作品なん。

 夜も更けてきたので、オープニングだけにとどめておきました。

Nochebuena  Nochebuenaを含むブックマーク

 大家のアントニオに、かりんとうを届けに行く。「今夜は1人なんですよ」と話したら、夕食に誘われました。食事の相手がいないって、スペインではよっぽど異常なことなんでしょうか。

 大学に行ってみたら、閉まっていた。暦の上では平日なんだけれど(^^; 守衛さんに頼んで入れてもらい、用事をこなす。帰路、スーパーマーケットが19時30分に閉まってしまうので、早めに買いもの。

 20時、突然の来訪者。扉を開けたら、近所の子供たちが歌っていた。そんな習慣、聞いていないんだけれど…… あわてていたら立ち去ってしまいました。

 21時。中心街を縦断。すべての店が閉まっている。駅構内の店も含め、外食はまったく不可能な状況。

 21時30分。大家さんの家を訪問。娘さん夫婦と、その娘さんの合わせて6人で食卓を囲む。海鮮スープ、海老のソテー、生サーモンと魚介づくしを美味しく頂戴する。23時40分、辞す。

 24時。パトリアルカ教会でのミサに参列。私、割と熱心な神道(おキツネさま)の信者なもので、これまでキリスト教の宗教行事は控えていたのですが、どうしても賛美歌が聴きたくて。やはり、コンサートホールよりも、ゴシック建築の教会での響きの方が断然美しい。オルガンに乗せた調べに、ぞくそくするような感動をしてきました。フレスコ画も息をのむような華麗さ。たとえ科学が発達しようとも、人間が考える生き物である限り、宗教、すなわち「信じる」という心の活動が消えることはないと思います。

 25時30分。ミサの後、市役所前広場へ。チョコラテ(濃いめに溶いたホット・チョコレート。スペイン風ぜんざい)の無料配給を楽しむ。ミサから流れてきた人達が200人ほど集まり、自主的にクリスマス・ソングを歌う。ふと見ると、バルベラ市長まで混じってるし(^^;)

 28時。スサーナの車で送ってもらう。中心街は閑散としていたのですが、バレンシアの繁華街であるバリオ・カルメンには多くの人が来ていました。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031224

Tuesday, 2003/12/23

buffet  buffetを含むブックマーク

 14時から、大学主宰の立食パーティ。学部の地上階(日本でいう1階)に飲食物を並べて歓談。最初は赤ワインを飲んでいたのだけれど、ピリ辛味の料理にあわせてビールに変え、魚介類が出てきたので白ワインに変え、食後酒にカバ(スペイン産スパークリング・ワイン)を飲んできました。研究室に戻ってきたら眠気がまわってきて、カルメン教授の来訪で目を覚ましたら18時を過ぎていました(汗

 席上、ヘスス教授に「今日は日本の祝日だよ」と教えてもらいました。いや、すっかり天皇誕生日というものを忘れていたんですよ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031223

Monday, 2003/12/22

reintegrar  reintegrarを含むブックマーク

 起き出してテレビをつけてみたら、宝くじに当選して喜ぶ人が次々に写しだされていました。窓口によって何番のくじを売ったのかが決まっているから、ある特定地域の人が続々と当選するわけです。何か出来事があると言いふらしてまわるスペイン人の気質もあって、当選者の「顔」が良くわかります。

 新聞社のサイトを開くと当落検索ができるようになっていたので、私が買った39843を入力してみると―― 「20ユーロの払い戻し」でした。下1桁だけで決まる、いちばん貧相なやつ。これなら、いっそのこと外れだった方がいいような……

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031222

Sunday, 2003/12/21

la cena japonesa  la cena japonesaを含むブックマーク

 昨日、豆腐を買いに日本食材店“Japon.es”に行ったら、マッサージ師をしているHayatoさんと知り合いになりました。話を聞いたら同じ札幌出身で、私が良く買い物に行っていたダイヤ書房本店の裏に実家があるらしい。そんな縁で、夕食に誘っていただきました。受け付けをしているChieさんと、勉強に来ているSanaeさんの合計4人。こんなに日本人がいたんだと、びっくり。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031221

Saturday, 2003/12/20

mierda  mierdaを含むブックマーク

 とある文学作品の一節を翻訳して引用し、説明に替えます。

「アメリカのうちって土足で入れるんでしょう?」

「そうらしいね」

「それなら…… もし道で犬の×××なんか踏んでしまったら。それにもし気が付かなかったら……」

 スペインの家では、石を敷き詰めてあることが多いです。もし汚れても、モップできゅっきゅっと磨くことができます。もう、力いっぱい掃除しました。

San Nicolas  San Nicolasを含むブックマーク

 秘書のスサーナが聖歌隊の一員として歌うというので、サン・ニコラス教会へ出かける。終了後、会場に来ていたカルメン教授に誘われて一杯引っかけに行く。妹さんのヘマも一緒。さらに途中で出逢った弟のホルヘとエミリオも加わって、さながらカルメン一家の中に紛れ込んだような気分。なんでも7人兄弟なのだそう。夕食はボカディージョ(スペイン風サンドイッチ)でしたが、誰か一緒に食べる人がいるというのはいいものです。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031220

Friday, 2003/12/19

Finlandesa  Finlandesaを含むブックマーク

 セレーナが帰国。今日から3週間ほど、一人暮らしです。なんか、気をつかいますね。もし部屋の中で倒れて動けなくなっても、発見される頃には衰弱死しているでしょうから。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031219

Thursday, 2003/12/18

Italiano  Italianoを含むブックマーク

ジョバンニが帰省。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031218

Monday, 2003/12/15

ア・ラミエル

a la miel  a la mielを含むブックマーク

 大学のスタッフが集まってのクリスマス夕食会。21時30分、会場のレストランへ。指定時間通りに来ていたのは10人ほどで、食前酒を飲みながら歓談していました。「飲むかい?」と聞かれたので、お酒をもらいに行ったら――

 どうして、ラミーレス学部長がバーテンダーをやってるですか(笑)

 30分ほどで参加者30人が揃い、食事会の開始。日本ならつきものの長老による挨拶など一切抜きで乾杯。前菜のオニオン・リングと1皿目のサラダを食べている間に、2皿目を何にするかの注文取りがまわってくる。レストランでは「変わった料理」を見かけたら挑戦することにしているので、 “costilla ala miel”を頼んでみる。直訳すると、あばら骨のハチミツがけ。さて、その実態はというと…… 照り焼き風リブロースでした。言われてみればなるほど、テリヤキ・ソースを蜂蜜と表現するのは、適切に思える。食後酒にはカバ(スペイン産スパークリング・ワイン)。デザートの後に甘口の酒を飲むというのは、日本でも広まって欲しい。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031215

Sunday, 2003/12/14

Motet  Motetを含むブックマーク

 歳末商戦期間ということで、日曜日にも関わらず商店は営業。

  • CD J.S.Bach “Motets” BWV 225, 226, 227, 228, 229, 230 Naxsos 8.553823 (6.0ユーロ)
  • 書籍 Guias Acento “Londres” ISBN:8448305388 (28ユーロ)
  • 電気コンセント変換アダプター BF(英国)→C(欧州大陸) (6.9ユーロ)

 帰宅後、買ってきた大バッハのCDをかけながら、ロンドンのガイドブックを読む。すでに『地球の歩き方』のロンドン編はあるのにわざわざスペイン語の本を買ってきたのは、18〜19世紀の古い写真や風景画が多数収録されており、眺めていて楽しそうだったので。

 CDは「バロック・アンサンブル」という説明があったので選んだのだけれど、これが近年まれに見る大収穫。こんな楽曲があったら聴いてみたいなぁ――と思っていた希望そのままでした。かれこれ5時間ほど繰り返し聴いていますが、未だ飽きません。モテットとは、聖書の章句に曲を付けた声楽曲のこと。底部でオルガンの伴奏が入るところもあるけれど、基本は人間の声を重ねて構成されています。かといってグレゴリア聖歌ほど荘厳ではなく、レクイエムやマタイ受難曲のような悲壮感もない。流れるような、心地よい旋律の組み立てなのです。

 この家、壁が薄くて周囲の生活騒音が聞こえてきてしまうので、低く音楽を奏でておかないと集中が途切れてしまうのですよ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031214

Friday, 2003/12/12

pasta de soja fermentada  pasta de soja fermentadaを含むブックマーク

 日本食材店 “Japon.es” での出来事。スペイン人がやってきて、「ムギミソは無いですか?」と聞いていきました。麦味噌? さて一体それは何だろうと、店主のミリアンさんに、居合わせたHitomiさんを加えて議論になったのですが、「白みそと赤みそって何が違うんだろう」という話に発展。

 とっさに説明できます?

 店内にあった商品の成分表を見ても材料は同じということがわかったので、熟成の仕方が違うのだろうというところまではつかめた。味が濃い赤味噌は熟成期間が長いのだろうという推論も出ました。しかし、決定的なところが分からない。

 で、調べたところ……

1. 白みそ: 大豆をゆでて作る 熟成期間は短い(数週間) 塩分5%前後

2. 赤みそ: 大豆を蒸して作る 熟成期間は長い(数か月) 塩分10-20%

3. 麦みそ: 九州地方で食べられているもの。別名を田舎味噌。麦麹(こうじ)を用いる。

 白と赤の違いは豆に残るアミノ酸の量の違いによるもので、蒸した方が残存量が多くなるため、反応が進むと褐色になるのが原因らしい。む〜、世の中には知らないことが多すぎ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031212

Monday, 2003/12/08

Sarten  Sartenを含むブックマーク

 一昨日、デパートの調理器具売り場を見ていたら、直径16cmの小さなフライパンがあったので買ってきました。10.65ユーロのお値打ち品。今でもフライパンは2つあるのですけれど、22cmと18cmで。トルティージャ(ジャガイモを入れて固めに焼き上げるスペイン風オムレツ)を1人前作ろうとすると、どちらも大きすぎるんですよね。トルティージャをおいしく作るコツは何度もひっくり返すことなのですが、18cmのフライパンだと2人前を作らなくてはならなくて。

 新しいので試してみたら、それはもう自画自賛の出来映え。しかも、テフロン加工がばっちりで、油を少ししか敷かなくても綺麗な焼き色がつくのですよ〜 嬉しぃ〜(><)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031208

Sunday, 2003/12/07

Barcelona  Barcelonaを含むブックマーク

 「バルセロナ・エッセンシャルズ」の掲示板を読んで過ごす。『地球の歩き方』に載っている情報は熟知しているのだけれど、知らなかったことが山ほど書き込まれていて楽しかった。もうバルセロナの主だったところは巡ったのだけれど、「知られざる場所」に行ってみたくなる。

 バルセロナは、本当に不思議な魅力のある街です。ぜひ1度は訪ねてみて欲しいです。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031207

Saturday, 2003/12/06

Día de la Constitución  Día de la Constituciónを含むブックマーク

 今日から3連休。初日は「憲法記念日」です。1936年から独裁をしいたフランコ将軍が没したのは、1976年のこと。この時、すでに私は産まれていたんですよねー。そして、現行の民主化憲法が制定されたのが1978年。スペインが民主的な国になって、まだ25年しか経っていないのです。それは即ち、法律学の歴史が浅いということなのですけれど――

 昨晩、Masakoさんから電話がかかってきました。

 「帰国するのでお別れ会をやります。来てくださいね」

 はいはい。もちろん行くですよ〜

 「手みやげは、飲み物1本です」

 了承(1秒)。言われなくても、スペインで食事時に招かれたら、ワインを1本持っていくのが常識です。

 「あと、Genさんは料理を1品持ってきてください。和食がいいです」

 ――は? もしかしてこの人、私のことを料理が得意だと誤解してる? そりゃ、以前に、白ご飯が上手く炊けて喜んだりとか書いた覚えはあるけれど(汗)

 しばらく押し問答したけれど押し切られてしまいました。仕方なく、何を作るか考える。自宅で作って持っていくとなると、運搬できない汁物は除外。距離があるので、冷えてしまう揚げ物も不可。日本人もいるらしいので、小手先のワザも使えない。スペイン料理に良く出てくる魚でも、焼いて醤油をかけると喜ばれたりするんですけれどね。煮物はどうかと思ったのだけれど、シイタケが無いから味が出ないし、妥協するにしてもスーパーが14時で閉まってしまうので準備が間に合わない。

 消去法で、おにぎりになりました。ご飯の炊きあがりは、自分でも惚れ惚れするくらい上出来。まず、最初にツナ。ひとくち大にしようとしたのだけれど、中に具を入れると小さくできない。そこで、赤シソをまぶしたものを作る。この2つは、失敗のしようがない。

 しかし意外性に欠けるので、焼きおにぎりも製作してみる。まず、ご飯を小さく丸めておく。醤油を塗ろうとしたら刷毛がないので、代わりに味噌を薄く塗ってみる。焼き上げようとしたら金網がないので、フライパンにオリーブオイルをひいて熱してみる。

 試食してみると…… ゴマ塩にしておけば良かったと後悔。捨てるのももったいないので、味付き海苔でくるんで持っていったのですが、やはり苦情がきました(笑)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031206

Thursday, 2003/12/04

loteria de Navidad  loteria de Navidadを含むブックマーク

 スペイン人は、宝くじ好き。オンセ(ONCE)という宝くじの売り場が至る所にあるし、宝くじ屋さんも多数店を出しています。そんな所ですから、日本の年末ジャンボみたいなものも当然のようにあり。

 11月になると、たくさんの店で「クリスマス宝くじあります」という張り紙が目に付くようになりました。5桁の番号が振られていて、同じ番号のものを売る仕組みらしい。つまり、あるパン屋さんで売られていた宝くじを買った客は、みんな賞金を受け取れるということみたい。連帯感をかきたてる、いい方法かも。

 で、何と大学の事務局でも売っていたのですよ(^^; ヘスス教授に勧められるまま、1枚買っておきました。20ユーロ。発表は、今月の22日だそうです。1等の2,000,000ユーロ(2億6,000万円)は無理でも、1,000ユーロ(13万円)くらい当たってくれないかな。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031204

Monday, 2003/12/01

viaje  viajeを含むブックマーク

  ヨーロッパに住んでいるうちに、他の国も見ておきたい――ということで、次の遠出はロンドンにしました。理由は言わなくても分かると思いますが、デイジー嬢の足跡を見ておきたいな、と。

 一応、連合王国(グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国、通称イギリス)へ行ったことあるのですけれど。フィッシュ・アンド・チップスも食べたし、2階建てバスにも乗ったし。ただ、英領ジブラルタル(Gibraitar)での話なので、「それでイギリスに行ったとは言えない」という反対意見があったんですよねー。

 ロンドンの空気も味わったし、ハロッズにも行きましたが、それもLHRヒースロー空港の中でのことなので、入国はしていないし。こんどは本国に乗り込むぞ〜

 まず、VLCバレンシアから直通便を飛ばしているIBイベリア航空を見てみたところ、往復で158ユーロ。それから、前々から目を付けていた格安航空のイージー・ジェットで検索。BCNバルセロナからの出発になってしまいますが、こちらだと64.66ユーロ。バス料金(21ユーロ×2)を足しても、かなり割安なのでこちらにしました。

 予約は至って簡単。ウェブサイトで検索して、希望の便を選んで、クレジットカードの番号を入力すると、登録したメールアドレスに通知が来ておしまい。チケットレスなので、他の手続は一切なし。あとは、予約コードを印刷して空港に持っていくだけ。

 しかし、いくら(比較的)近いとはいえ、スペイン - 英国の往復航空券が8,400円で済むとは嬉しいかぎり。日本の航空運賃は、まだまだ高いです。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20031201
 | 
RSSフィード
2003 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 04 |
2015 | 01 | 03 |
2016 | 01 | 03 | 10 |
2017 | 12 |
2018 | 01 | 04 | 07 | 12 |
(C) 2003- GenOishi
access: 2072496

HonyaClub.com