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 厚生労働省発表による「若年者の就職能力に関する実態調査」
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/01/h0129-3.html

 事務系・営業系職種において、(1)コミュニケーション能力、(2)職業人意識、(3)基礎学力、(4)資格取得、(5)ビジネスマナーの修得により、採用可能性は60%を超える

 その5つが身に付けられるなら苦労しませんっ――と、思わずツッコミを入れたくなるのですが、これは要約が悪いですね。【重視される能力とその習熟実感】を聞き取り調査したものなのです。つまり、A高校の生徒とB学院の生徒が応募してきたら、会社としてはどちらを採用したいですか?というアンケート。高校(特に商業科とか)でのカリキュラム編成を考えるための資料であると捉えてください。
 この調査、「職業能力開発局」の発表です。失業対策として雇用を創出すべきだろう!という意見は、「職業安定局」の管轄に対するものなので的外れ。ずれた感じがするのは、同じ厚生労働省でも縦割りというものがあるためです。って、言い訳にならないんですが。
 ただ、これを大卒学生の就職支援として見ると、果たしてそれは大学がやるべきことなのかという疑問が出てきます。私見では、もっと専門学校を重視して欲しいと思う。筆者、恵庭市にある専門学校で非常勤講師をしていました。もともとは公務員を目指す人のための地理歴史や政治経済が担当だったのですが、そのうち就職講座としてSPI対策とか作文の書き方とかも受け持つようになりまして。私は就職活動など1度もしたことないのですが、逆に自分自身の経験を持たないぶん、会社の求めている能力が何なのかを冷静に観察でき、いい経験になりました。そして、《普通科》と《大学》に寄りかかり過ぎている日本の現状に危惧を覚えたのです。
 もし、あなたが高校/大学を出たのに就職できないという不満を抱いているなら、いちど専門学校の門を叩いてみてほしい。
http://www.gakkou.net/sen/日本の専門学校)
http://www.school-jp.net/senmon/edit/edit02.html(専門学校Q&A)
http://www.hht.ac.jp/