Hatena::ブログ(Diary)

博物士

 | 

Friday, 2004/04/30

Fate

[] Fate/stay night  Fate/stay nightを含むブックマーク

 TYPE-MOONFate/stay night”はじめました。第1ルート[Fate, True End]まで進行。ここまでの所要時間、18時間30分。ううっ、こう、正確に時間が刻まれているのはヤだな。その間に仕事をしていたら、今頃は〜なんて思ってしまうから。

 さて、“Fate”が持つ物語構造の抽出を試みたところ、『新世紀エヴァンゲリオン』との類似性を指摘することが出来そうです。

能動的に戦う者
遠坂凛 / 惣流・アスカ・ラングレー
受動的に戦う者
衛宮士郎 / 碇シンジ
行動規範たる父
衛宮切嗣 / 碇ゲンドウ
繰り返したくない過去
10年前の聖杯戦争 / セカンドインパクト
人の手では不可侵だが操作可能な道具
英霊(サーヴァント) / 人造人間(エヴァ
道具を動かすための能力(逃げ出せない理由)
令呪 / シンクロ
絶対的かつ不可解な外敵
聖杯 / 使徒

遠坂凛に「チャーンス(にやり)」というセリフがぴったりなのは、髪型がツインテールだからだとか、ドイツ語を話すからだとか、見下したような目つきをしているから――といった外形的要素のせいではなく、物語上の役割分担が同じだからということなのでありましょう。たぶん。

Fate/stay night 通常版 Fate/Stay night 初回版

 物語の主題に観点を移します。『エヴァンゲリオン』においてアスカは、「降りかかる火の粉を払うのは当然じゃない」と述べて使徒と戦う理由を正当化しました。それに同意せず、戦う理由が欠落していながらも戦闘に身を投じるのが、碇シンジ。故に、エヴァに乗ることの意味を探すこと、すなわち自分探しがテーゼとなっていきます*1。対して衛宮士郎の方はというと、「戦うと決めた。それが理由」だとして蒸し返すことはしません。よって物語の主題は、内面の葛藤からは離れていきます。で、パートナーたるサーヴァントが少女(セイバー)であるのですから、恋心が芽生えてリビドーに転化し×××な展開に進んでいくのは当然ともいえるでしょう。

*1:そのあげくに辿り着いた結論の一が、第26話の「僕はここにいてもいいんだ」だったわけですが。

Wednesday, 2004/04/28

[] 『沈まぬ太陽 『沈まぬ太陽』を含むブックマーク

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

 山崎豊子沈まぬ太陽』の第3巻を読了。ある航空会社を舞台とする小説なのですが……

 これに先立つ第1巻と第2巻は、労働組合の委員長を10年間に渡って遠隔地へ配置転換するという不当労働行為*1 を題にとっています。この《アフリカ編》は、小倉寛太郎さんという方の生き様をモデルとしています。ところが第3巻《御巣鷹山編》でも主人公が引き継がれているんですよね。

 副題からおわかりになるように、単独機としては世界最悪となった航空機事故を取り上げています。丹念な取材に裏打ちされて書かれていますが、私には本作に向かう作者の態度が解せないのです。冒頭、次のような断りがあります。

 この作品は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基き、小説的に再構成したものである。但し御巣鷹山事故に関しては、一部のご遺族と関係者を実名にさせて戴いたことを明記します。

これを読んで、どう思われるでしょうか。私は、「この作品は事実を描き出した話なのだな」と受け止められるほど、お人好しではありません。どうにも本作は、小説であることを隠れ蓑にして、都合良く事実を切り刻んでいるように思えてならないのです。このような注意書きを入れておけば、実在のものから非難の声があがった場合、「これは社会派小説だから」と言って逃げることが出来ます。小説であるということは、作者によって脚色され創作された箇所が多数存在しているということです。悪を糾弾することを作者が使命として、主人公・恩地元を正義の体現者として描くのもいい。そうした手法があることは私も認めるところです。しかし、この小説に登場する「国民航空」に対して読者が抱いた感情が、そのまま実在するあの航空会社へと向けられることは戒められるべきです。しかし、そのように冷静に読める人が全てではありません。こと本作第3巻に関する限り、小説的に再構成したと述べる山崎豊子の態度は私が感心するところのものではありませんでした。

 520+1名の御霊に安らかな眠りの訪れんことを。

cf.: http://www004.upp.so-net.ne.jp/civil_aviation/cadb/disaster/home56.htm

cf.: http://www.jalcrew.jp/jca/public/taiyou/ogura_history.htm

cf.: http://www.kokko-net.org/kokkororen/

cf.: http://dasoku.s6.xrea.com/?date=20030519

cf.: http://www.jca.apc.org/~yyoffice/69OguraKantarou-Owakarenokai.htm

cf.: http://www.kikanshi.co.jp/prior/dantai/ogura/p-ogura.htm

cf.: http://matuzawa.net/fin/today/book/book67.htm

cf.: http://www3.ocn.ne.jp/~ariyoshi/annex/book/taiyo.htm

*1:労働組合法 第7条 に違反する行為のこと。

Monday, 2004/04/26

piso  pisoを含むブックマーク

 「一緒に暮らしませんか?」と切り出したのは彼女の方でした。

――う〜ん、ロマンティックに書くのは1行が限界だなぁ。何せ、場所は中華料理店で、テーブル上にはワンタンスープが乗っているんだから。

 一品料理をつまみながら、家探しの話をしていたのですよ。同席していた女性がアパートを見つけてきたのですが、月額350ユーロは高いなぁとぼやいていました。で、私はと言うと同居人が掃除嫌いでして、帰省から戻ってきたら台所のゴミ箱でカビの養殖が行われていたんですよ〜(泣)と嘆いていて。そうしたら、冒頭の話題になったという次第。

 外国暮らしの最大の問題は、「家」なんですよね。日本に来ている留学生は、連帯保証人を探すのに苦労しているし。スペインの方はと言うと、家族向けがほとんどで、個人で借りようとすると物件がない。

 本気で引っ越し考えてみようかな。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040426

Friday, 2004/04/23

高度35,000フィート

[] Hatenas Internacionales  Hatenas Internacionalesを含むブックマーク

 戻ってきたところで紹介しようと思っていたのが、日本の外で利用されているはてなダイアリーを集めた『はてな海外生活アンテナ』。別段、誇示も表明もしていなかったのですが、当所も捕捉されております(^^)

http://a.hatena.ne.jp/suikan/?gid=73790

cf.: id:suikan:20040402#p2, id:suikan:20040405#p1

 ちょっとばかり外国に出たくらいで人間そう変わるもんじゃない――というのが私の見解です。最近は、気負わずに好き勝手なことを書き連ねていますし。強いていうならば、日本の外では「日本人である」というのが属性の1つに加わるくらいなもの。あと、何気ない瞬間に日本人の意識を感じることでしょうか。例えば、インターナショナル(international)の訳。『国際旅行』とすると違和感がありますよね。かといって『海外旅行』にすると、スペインからスイスへ出かけるときにはそぐわないし。他にも、天気予報で地理的感覚の大きさを感じたり。「明日、半島は晴れ渡るでしょう」という場合の半島(peninsula)とは、イベリア半島(=スペイン+ポルトガル)のことなんですよ。ちなみに、日本の1.5倍程あります。

 そんな小さなことでよろしければ伝えてまいります。スペインでの滞在期間は9月末迄、あと半年間の予定です。

suikansuikan 2004/04/23 21:26 こんにちは。アンテナを見ているとと変わらない人、かわらる人に分かれるようです。ところでスペインといえば…「Rain in Spain is mainly in plain (スペインの雨は主に平地に降る)」って本当ですか(^^;

genesisgenesis 2004/04/23 21:38 オラ! その一説の正体は『マイ・フェア・レディ』で、韻を踏むために無理をしていますね。残念ながら地理学的には誤りです。参照)http://www.arrobaspain.com/tantei/MSG_117.html

suikansuikan 2004/04/24 13:07 むう、やはりただの言葉遊びでしたか。ちなみに私は「2001年宇宙の旅」でこの言葉を知りました。「マイ・フェア・レディ」で使われていたわけですか。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040423

Thursday, 2004/04/22

チャオ アリタリア!

Alitalia  Alitaliaを含むブックマーク

 スペインに戻ってきました。08時00分発のJL2500便でCTS新千歳空港(札幌)を出て、KIX関西空港へ。それから、13時15分発のJL5065便MXPミラノ行きへ乗り継ぎ。便名は日本航空ですがコードシェア便なので、実際はアリタリア航空のAZ795便です。搭乗率は5割程度だったでしょうか。横3席を占有できたので楽な旅でした。でも、客が少ないと撤退してしまう可能性があるので、もうちょっと利用されてほしいな。地方都市からヨーロッパへ向かうには関西空港を経由するのが便利なのですが、週2便だと日程の制約を受けてしまうので、毎日運航になってもらいたいところです。機内食は、もちろんイタリアンでしたよ〜。

http://www.alitalia.co.jp/

http://www.kansai-airport.or.jp/

[] 『チャオ ソレッラ!』舞台探訪  『チャオ ソレッラ!』舞台探訪を含むブックマーク

 今回ミラノを経由してバレンシアに帰ってきたので、今野緒雪マリア様がみてる』の第17巻につき実地検証をしてきました。

 最初に余談。アリタリア航空の日本就航路線は、昨春よりボーイング社の最新鋭機B777-200ERを使用しています。横3-3-3の配置でゆったりしているので、快適。ところがこの機種、エコノミークラスは249席しかないのです。リリアン女学園の1学年は、6クラス計200人ほどということなので*1、漆黒の制服によって8割以上の席が占められることになりますね。想像すると、ちょっと楽しいかも。

cf.: http://ts.sakura.ne.jp/~act/m/マリみてDB)

マリア様がみてる 17 チャオ ソレッラ! (コバルト文庫)

 それでは皆さん感心をお持ちであろう、「マルペンサ空港の免税店で、サインマーカーを売っているのか?」についての調査結果をお伝えします。はい、ありました。

 まず、アリタリア航空のウェブサイト(前掲)に空港の地図がありますので、興味をお持ちの方(聖地巡礼に旅立たれる予定の方)は入手しておいてください。ミラノには2つの空港があるのですが*2、日本路線が発着するのはMXPマルペンサ空港の第1ターミナル、サテライトBの1階です。イタリア国内線(およびシェンゲン協定国路線)は、同じ階のサテライトAを使用します。免税店は両方にあるのですが、本文中の記述からするとAエリアの方でしょう。ちなみにお値段ですが、蛍光ペンは1.2ユーロでした。

http://sowhat.magical.gr.jp/spain/s_es_2004.html(証拠写真)

 なお、この写真ですが、一部不正確です。文房具はレジの横にありまして、店内でコバルト文庫を取り出して撮影するには差し支えがあったのですよ(^^;) で、店員さんの視線が痛くない場所に置いてあったサテライトBで取材を敢行しました。免税店“Dufry Store”を出たところの写真は、本来のサテライトAの文房具がある側の出口で撮っています。ただ、これにしても写っているべきは紅薔薇のつぼみ福沢祐巳)と黄薔薇のつぼみ島津由乃)で、白薔薇さま藤堂志摩子)が居てはいけないのですが…… 表紙絵を切り張りしてまで忠実さを保つ気はなかったので、ご容赦くださいませ。

cf.: http://ccsf.homeunix.org/fnews/gokigenyou/diff/(水野夢絵さんによる武蔵野/三鷹探訪)

*1:『チェリーブロッサム』100頁を参照。また、『チャオ ソレッラ!』におけるピサの斜塔についてのくだりで、1クラス34人前後であることが示されている。

*2:もうひとつは、リナーテ空港(Linate)。

KusanagiMikanKusanagiMikan 2004/04/23 20:43 バラエティギフトも持っていけば志摩子さま抜きの写真を撮れたのに。

genesisgenesis 2004/04/23 21:12 ネタのために荷物は増やせません〜 重たいなぁと思ったら31kgあって冷や冷やしたんですから(規定では受託手荷物は20kgまで)。

Wednesday, 2004/04/21

日替わりの苺ケーキ

Primevere  Primevereを含むブックマーク

 研究計画書、書き終わったよ〜 ということで『プリムヴェール』で、ささやかな打ち上げをしてきました。うわっ、メイドさん、ものすっごく可愛い。日替わりケーキ(苺)と珈琲のセットが787円とお手頃価格だし。

 客層が、かなり偏っていたのが難点なんですが、私も人のこと言えた義理じゃないしなぁ……

http://www.bluegale.co.jp/primevere/

cf.: http://www.yks.ne.jp/~takaxo/food/ *1

cf.: http://www.hagemaru-site.com/link/maidlink.html

 帰りがけに、kotoko『羽‐hane‐』と、アージュ君が望む永遠 DVD Specification』を購入。

*1:壁際の席に飾られていた色紙を見たら、takaxoさんのお名前が見えました(^^)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040421

Tuesday, 2004/04/20

mer-maid  mer-maidを含むブックマーク

 昼過ぎに『北口ミルクホールMERMAID』へ行ってきました。いわれてみればメイド喫茶といえなくもないんですが、あまりメイドさん〜という感じはしないお店の作り。客層もビジネスマンと女性連れが半分ずつ。スカートの裾の方にクリムゾン・レッドをあしらい、内側をフリルを幾層にも巻いて膨らませているというのが目立った特徴でしょうか。靴にまで気が回っていなかったようなのが残念でした。

 おすすめパフェ(550円)をいただいてきましたが、ベリーの実を丸ごと2個乗せてあったり、濃厚な味わいのアイスを使っていたりと、味については申し分なし。北海道大学&札幌駅北口の周辺って喫茶店が少ないので、便利かも。

http://www.mer-maid.jp/(Topicsの項に衣装写真あり)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040420

Sunday, 2004/04/18

[] CPUの創りかた  CPUの創りかたを含むブックマーク

CPUの創りかた

 渡波郁『CPUの創りかた』を眺める。最初は「読んで」いたんですけれど、挫折しました。昔、FM-NEW7時代に機械語の勉強をしたことがあるので後半は大丈夫でしたが、デジタル回路に関する章がつらかったです(泣) そういえば、『ベーマガ』のマシン語コーナーって、こんなノリだったよなぁ。

 内容は本格的。基礎を積み上げてから製作に取りかかっていくという手順を踏んでいるので、個々の回路の仕組みに関する説明の当たりでは「目的」が見えないんですよね。私みたいにせっかちな場合、まず創っちゃってから考えた方が良かったかもしれない。あとは「1HzのCPU」にロマンを感じるかどうかですね〜

 創るのは他の誰かにお任せして、私は使う方に精を出すことにしましょう。

http://www.kt.rim.or.jp/~chatarou/(挿し絵の須田都さん)

KusanagiMikanKusanagiMikan 2004/04/19 23:38 内容的に会社の新人教育用にいいかも?と思いながらも絵柄のせいで教育担当者へ紹介できません。

genesisgenesis 2004/04/20 17:08 「ふりふりエプロンドレス入門講座」の教材にするには、絵の数が足りませんよね〜

KTFMKTFM 2004/04/21 01:29 確かに、もうちょっと挿絵が欲しかったかもしれませんね。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040418

Friday, 2004/04/16

[] Hiroyuki Kanno  Hiroyuki Kannoを含むブックマーク

 雑誌『ファウスト Vol.2』(講談社)所収の「菅野ひろゆきスーパートーク・セッション 今こそ語る90年代美少女ゲームの到達点“YU-NO”」に目を通す。

 残念ながら、充実感に欠けます。まず、問題があるのは「編集部」氏。司会に徹すべき役柄なのに、とんちんかんな持説の展開をして流れを乱しているところが数箇所。ただでさえ座談会は進行制御が難しいというのに……

 それと看板に偽りあり。本文15頁のうち、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』を主題にしているのは四分の一弱。誕生秘話での新しい情報といえば、製作期間が8か月であったことと、現代編と異世界編の関係を作者自身の口から語らせているところでしょうか。

 対談相手である東浩紀氏との絡みでは、次の箇所が興味深い。

 僕としては、ゲームというメディアで出す限りは、ゲーム性にこだわらなくちゃいけないと思っています。(493頁中段)

 (物語作りとゲーム作りは異なる行為ではないかとの東の問いかけに対して)僕はほとんどの場合、まずゲームシステムのアイディアがあって、それに対してどういう物語をくっつけるかという制作プロセスを辿るんですね。このシステムだったら、こんな物語にするとおもしろそうだな……と。物語自体がゲームに従属したものなんですね。(495頁上段)

 さらっと語っていますが、ここに菅野ひろゆき作品が評論の対象となりうる理由が端的に現れています。即ち、菅野が創作を試みているのは、ゲームシステムという体系の構築だと述べているのです。一般に新作として登場してくるものは、「ノベルゲーム」なり「シミュレーションゲーム」という文法を借りてきて作られるものであり、新しい公式を組み立てているわけではない。ただ、そうした菅野ひろゆきにまつわる作品論は既に指摘されているところであって*1、それをクリエイター当人が自覚していることを確認したに過ぎません。もっと掘り下げて話を聞き出して欲しかった、というのは過大な要求でしょうか。

http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/faust2/

cf.: id:ityou:20040401

*1:例えば拙稿 id:genesis:20031231

Thursday, 2004/04/15

[] マリア様がみてる  マリア様がみてるを含むブックマーク

マリア様がみてる 14 涼風さつさつ (コバルト文庫) マリア様がみてる 15 レディ、GO! (コバルト文庫) マリア様がみてる 16 バラエティギフト (コバルト文庫) マリア様がみてる 17 チャオ ソレッラ! (コバルト文庫)

 第17巻(最新刊)まで読了。所要時間きっかり七日間。これほど時間がかかったのは、私の失策。読み進め方について、事前に関係者へ打診をしたのがいけなかった。

 読む順番は乱さないように、ページの角は折り曲げないように、ゆっくりと読破するのがここでのたしなみ。もちろん、あらすじを掴むために「つまみ読み」しようなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。

こんな返答が真っ先に返ってきたら、対抗心が出てくるに決まってます。私が負けず嫌いなのを知っていて焚きつけるんだからタチが悪い。誤植を見つけられるぐらいの速度なので*1、読み飛ばしてはいないですよ。

 さて、まずは通読してみて。自分でも驚くほど冷ややか。だいぶ前に存在は知っていたのに手を出さなかったのは、もしかするとハマりこんで抜け出てこられなくなるのではないかという心配があってのことだったのです。それが、どうにも物語に没入できないんですよね。先日も書きましたが、今野緒雪の作風は、心の動きの描写に鮮明さを欠くように思えて。

 では、私が期待しているものは何なのかについて想像をめぐらせてみたのですが―― 「乃梨子+可南子の聡明な下級生2人が組んで、おつむピーマンな祐巳由乃を論戦で打ちのめす場面」が見てみたい*2。う〜ん、私が『マリみて』を絶賛する日は来ないような気がする。

 あと、今野緒雪の弱点というと事件性に寄りかかっていることでしょうか。日常に立脚した話が少ない。『チャオ ソレッラ!』に関していうと、修学旅行という特別な場面を用意したものの、イベントの発生頻度が低かったために凡庸な旅行記になってしまったように感じました。祐巳由乃の組み合わせでは人間同士のいざこざが起こらず、観光地の解説に紙幅がいってしまいますからね。

cf.: http://members.jcom.home.ne.jp/myaa/marimite/index.html

cf.: id:trouble:20040403

cf.: http://home.att.ne.jp/sea/haruhi/hp/magari.htm

*1:『いとしき歳月(前編)』106頁17行目「本当は書きたのだが」。それと、『バラエティギフト』168頁7行目「クッキーやらチョコレーやら」。

*2:+です。×(かける)ではないのでご注意を。

yamazakurayamazakura 2004/04/16 01:21 ま、一応最新刊は持っていってつかあさい。聖地探訪のためにwミラノではマーカー買うのを忘れずに。

yamazakurayamazakura 2004/04/16 01:24 それはそうと、引用元を明記し忘れるなんてgenesisさんらしくないなあw http://bbs.fumica.com/ura/nbbs.cgi/diary/4208

genesisgenesis 2004/04/16 01:26 忘れたんじゃないよ。わざとだよ(笑)

yamazakurayamazakura 2004/04/16 01:31 わざとだよ、ついだよ、ではなくて?(ぉ

yamazakurayamazakura 2004/04/20 00:22 でもこれが、めそめそ泣いて逃げてしまうような弱い子だったら、私もササイさんもみかんさんもここまでのめり込んだりはしなかったでしょう。噛みつかんばかりに挑んでくる、genesisさんの真っ直ぐな眼が、私たちを惹きつけてやまなかったのです(ぉ

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040415

Wednesday, 2004/04/14

[] マリア様がみてる  マリア様がみてるを含むブックマーク

マリア様がみてる 9 チェリーブロッサム (コバルト文庫) マリア様がみてる 10 レイニーブルー (コバルト文庫) マリア様がみてる 11 パラソルをさして (コバルト文庫) マリア様がみてる 12 子羊たちの休暇 (コバルト文庫) マリア様がみてる 13 真夏の一ページ (コバルト文庫)

 第12巻、2年生の1学期ぶんまで読了。感想は「祐巳、祥子。シャキッとなさい!」

 コミュニケーションを保てないことで生じる行き違い、というのがこの二人の間の主題なのでしょうが、悩んでいることの次元が低くて、いらいらしてきます(^^;) この二人が悩むのは「言えない」ことではなく「言いそびれた」「言い忘れた」ことであることが多く、それも一度や二度ではないですからねぇ。こうも繰り返し失敗されると、学習能力に障害があるように思えてきます。

 もっとも、小さなずれが重なって訣別に至るというのは良くある話。私みたいに口が悪いし黙っていられず、言葉にしてしまってから「しまった」ということが多い者にとっては、紅薔薇さまファミリーの悩みには縁遠いというだけのことでしょう。

 では、由乃(あるいは瞳子)に親近感がわくかというと、そうでもない。「それを言ったらダメ」と頭でわかっていても言ってしまうという心理状況は理解できますが、共感するものではないですからね。

cf.: http://ts.sakura.ne.jp/~act/m/マリみてDB)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040414

Tuesday, 2004/04/13

nombre  nombreを含むブックマーク

 問:「私の名前は××です」を外国語に直しなさい。

 運転中にラジオの語学講座を聞いていて、おや?という場面がありました。姓+名の順で出てきたのが少なくとも2回あって。日本人なら姓+名の順で表記するべきだという意見は以前からあるので*1、それ自体は珍しい話ではないのですが、ついにそれがNHKにも波及してきたのか、と。

 私の場合を、歴史的な順序に沿ってお話しましょうか。

1. Gen Oishi

2. OISHI, Gen

3. O'ISHI, Guen

4. Gen Oishi

 最初の[1]ですが、中学校で名前+苗字の順に書くものだと習いましたから。[2]は、こうするのが進歩的だという意見にのせられて。苗字は大文字で書けばわかってもらえるというふうに説明されました。[3]は大学院に入った頃から。スペイン語で正しく発音してもらうために、アクセント記号を加えたり綴りを調節しました。で、留学に行ったわけですが、そこで[4]に戻ってきました。

 どうしてかというと、独りよがりでしかないんですよね。[2]や[3]は。どうにも相手(外国人)に負担をかけてしまうのです。覚えてもらいにくい日本名を聞かせたところに、実は前の方が姓なのだとかの情報を加えると混乱させてしまいます。自分を認識してもらうことが最重要事項。日本人としての(ちっぽけな)プライドを誇示するのが、ばかばかしくなってきて。

 それと、日本の外で暮らしていると、病気になって誰かに連絡してもらわなくてはいけなくなる事態というのが起こりえます。その時、パスポートに書かれている通りの表記で周囲に知らせておかないと、無用の混乱が起こりかねないし。

 海外に出ると右翼化するということは良く言われますが、正しくもあり、間違いでもあり。生まれた国にいるときには気にならない国籍というものが、国外では自分を識別する記号になるのですから。嫌でも「日本では〜」という話題になってしまうのです。

 しかしながら名前の表記に関する限りでいうと、ここで日本人としての主張を声高に叫ぶのは、懸命ではないように思います。日本の「国際化」は、外国人と触れあって形成したものではないので、間が抜けています。例えば「あなたの家にバルセロナからファックスを送りたいので番号を教えてくれ」という問い合わせがあったら、あわてる人がほとんどでしょう*2

cf.: http://www003.upp.so-net.ne.jp/yf6/

*1:中国人や韓国人は、順序を崩さず外国語表記にしていたはずです。

*2:日本の国番号81に、市外局番の最初の0を除いたものを伝えれば良い。例えば日本の 011-716-2111 を例に取ると、(+81) 11 716 21 11 となります。

nobodynobody 2004/04/13 23:37 まだ「Gen OISHI」系の、表記の可能性ありと見ました。もうかたづいたことなのでしょうけれど。ではでは。

genesisgenesis 2004/04/14 10:06 id:nobodyさん、こんにちは。大文字で書いたら苗字だよ――っていうの、ほとんどの人が知りませんでした。だったら無理することないだろう、と。相手が教授だろうとファーストネームで呼び合いますから、そちらの発音さえ間違われなければいい、ということに落ち着きました。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040413

Monday, 2004/04/12

[] マリア様がみてる  マリア様がみてるを含むブックマーク

マリア様がみてる 4 ロサ・カニーナ (コバルト文庫) マリア様がみてる 5 ウァレンティーヌスの贈り物〈前編〉 (コバルト文庫) マリア様がみてる 6 ウァレンティーヌスの贈り物〈後編〉 (コバルト文庫) マリア様がみてる 7 いとしき歳月(前編) (コバルト文庫) マリア様がみてる 8 いとしき歳月(後編) (コバルト文庫)

 代替わりするところまで読了。第4巻から8巻までが、さしずめ第1節後半といったところでしょう。1冊につき100分前後ほどなので、『マリみて』を最優先事項にすれば何とか一時帰国中に読み終えられそう。820ユーロの交通費をかけてやって来たという限られた時間内にこなす用事では無いような気もするのですが……

 読み始めた時点(id:genesis:20040410)に比べると、作品に対する印象は好転してきました。『片手だけつないで』における白薔薇さまの内面描写などでは、ぎこちなさを感じませんでした。

 佐藤聖に関しては、その前の章『いつしか年も』で親しみを感じるようになっていたというのが作用していたのでしょうか。周囲の人物に対して興味を持たないというあたり*1。私、高校に入るまで友人を持ったという記憶が無いんですよね。1年間クラスが一緒だった人物の名前を年度末になっても覚えていなかったという程なので、友達を作るなど考えつくはずもなし。学習塾で講師をしていた時分、受け持ちだった生徒の名前を覚えていなかったため、その事実を知られないようにするために苦心しておりました。かといって、記憶力が弱いわけでもないんですよね。旅行中に起こった出来事なら細微に至るまで覚えているし。どうも私の脳は、「ヒト」に関する部分が、すっぽり抜け落ちているようなのです。否、そもそも他人を認識するという知覚作用を行っていないという方が正確かもしれません。

*1:86〜93頁

yamazakurayamazakura 2004/04/13 21:41 スペインに持ち帰ればいいだけの話ではないかと。荷物はものすご〜く増えますが(ぉ

hissahissa 2004/04/13 21:52 こんにちは。僕も人の名前が壊滅的に顔とリンクしません。小説の登場人物名は頭に入るんですけどね。

KusanagiMikanKusanagiMikan 2004/04/13 22:23 そこまで読んだなら、すべての始まりの「銀杏の中の桜」が入っている『チェリーブロッサム』と、その完結編が収録された『レイニーブルー』を持って行けばよいので大した荷物にならないのでは?

genesisgenesis 2004/04/13 22:35 id:yamazakuraさんへ。今度スペインへ連れて行くもの達は、片道旅行なのです。聖さまと乃梨子ちゃんを、そんなつらい目に会わせるわけにはいきません(笑)

genesisgenesis 2004/04/13 22:40 id:KusanagiMikanさんへ。これから『パラソルをさして』を読み始めようというところです。ここまできたら意地です。展開を頭の中に叩き込んでから帰ります。

genesisgenesis 2004/04/13 22:46 大学がご同窓らしいid:hissaさんへ。「活字」とか「データベース」としてなら覚えているんですけれどねぇ。はぁ(ため息)

KusanagiMikanKusanagiMikan 2004/04/13 23:11 『パラソル』は次に帰国するまで我慢したほうが、より祐巳ちゃんに感情移入できると思います。

yamazakurayamazakura 2004/04/14 00:34 とりあえず無印〜『いとしき歳月(後編)』を再度読み返してから次に進んでみてはいかがかと。それから『チェリーブロッサム』→『レイニーブルー』→スペイン帰還、てな感じで。

genesisgenesis 2004/04/14 10:08 あのぉ、お気づかいはありがたいんですが、もう手遅れ……

genesisgenesis 2004/04/14 10:18 感情移入するために読んでいるわけではなく、世の中の流れを把握するため、です。筋は頭に入ったので、読み返す必要もないし。

Saturday, 2004/04/10

[] マリア様がみてる  マリア様がみてるを含むブックマーク

マリア様がみてる 1 (コバルト文庫) マリア様がみてる 2 黄薔薇革命 (コバルト文庫) マリア様がみてる 3 いばらの森 (コバルト文庫)

 第3巻まで読了。

 不明なのは、どうしてこの作品がムーブメントを呼ぶに至ったのか。第1巻を読んだ時点では、軸となっていた4人(福沢祐巳小笠原祥子紅薔薇さま白薔薇さま)について概要をつかむことができただけである。第2巻は、脱け落ちていた黄薔薇ファミリーの補充といった趣。進行は、やや冗長といっても差し支えなかろう。それが良くもあり、悪くもあり。展開についても驚きは少なく、コバルト文庫に特有の「けだるさ」の上にたゆたっている。

 作品を通しての特徴は「姉妹の契り」という制度であるが、これを解きほぐしてみると (1)お嬢様学校という閉鎖空間における(2)同性同士の(3)学年差を伴った関係で行われるロザリオの授受(告白)という要素に分解できる。一般社会での異性交遊ならお相手を選ぶだけで大変だが、三要素が明確に定まっているぶんだけ組み合わせを発生しやすかろう。女性×女性のカップリングを単独で登場させると「異常」であるが、それが「通常」であるという状況を醸し出している。なるほど、今野緒雪が創出した「スール」という小道具は面白い。だが、そのうえに立って物語を生み出すという作者の力量は、いまひとつ物足りない。第3巻の後半「白き花びら」には文章に力強さがあるけれど、それにしても心に響いてくるというようなものではなかった。

 いや、もしかすると、この物足りなさが『マリみて』ブームの遠因なのかもしれない。味付けが薄いが故に、読者の側では空想を広げたり組み合わせを変えてみたりと色々いじりやすくなる。女子校を舞台にしたものということで紺野キタひみつの階段』との対比を考えてみたのだが、模倣の難易度にかなりの差異がある。より具体的に言うと、私立リリアン女学園の模倣は容易に出来ても、祥華女学院を再現してみせるには相当の力量が必要だろう。珈琲や紅茶なら嗜好が出てくるが、水なら嫌われることもない。かといって、純水だと何の味わいもない。さしずめ『マリア様がみてる』は、うっすら百合味をつけたミネラルウォーターということだろうか。

 私としては、ここから流れて紺野キタさんの叙情感に親しんでくれる人が増えてくれればいいなぁと思うのですが。

cf.: id:samoku:20040323

cf.: id:izumino:20040314#p1

cf.: http://www.arianrhod.com/kita/

Friday, 2004/04/09

こどもちゃんねる

juego  juegoを含むブックマーク

 パソコンショップMK札幌駅前店で、新作3本を予約。送料500円を加え、まとめて配達を頼んでおきました。

 で、近日開店予定のメイドさんパブ*1 のチラシをもらってきたのですが…… 住所を見ると、パソコンショップと経営が同じみたい。

追補) http://www.remus.dti.ne.jp/~j-o/〔4月12日の項〕

dojin  dojinを含むブックマーク

 それから『とらのあな』へ行き、コバルト文庫を14冊を購入。こどもちゃれんじ*2の同人誌『しゅくだいがおわらない』も一緒に買ってきました。ブレザーの制服+丸襟シャツって、胸きゅん。

verbos  verbosを含むブックマーク

 友人に買っておいてもらった『もえたん』を受け取りに行く。確かに「初回特典付が残っていたら確保しておいて」と頼みました。で、買っておいたよという返答ももらいました。しかし、《三才ブックス直販クリアチェックシート》が挟まっているとは思わなかった(^^;)

*1http://pubmoon.dip.jp/

*2:大庭佳文、加賀美ふみを、シモさん、長月みそかの4名によるユニット。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040409

Thursday, 2004/04/08

cumpleanos  cumpleanosを含むブックマーク

 今日は、最後の晩餐が行われた日(移動祝祭日です)。スペインでは、単に長期休暇のある週になってますが。

http://www.eigotown.com/culture/special/easter/easter_04.shtml

 で、お釈迦様の誕生日であり、筆者の誕生日でもある。もうプレゼントをもらうような歳じゃないんですが……

 そうそう。留守中届いた郵便物を開封していたら、岡野史佳先生からのクリスマスプレゼント*1 にCD*2 を頂戴しておりました。わざわざ速達で送っていただいていたのですが、まったく意味を為さない有様(^^;)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040408

Wednesday, 2004/04/07

[] 氷が溶けて血に変わるまで  氷が溶けて血に変わるまでを含むブックマーク

 きづきあきら氷が溶けて血に変わるまで』(ISBN:4901978187)読了。「まんが王倶楽部」の新刊案内をみていて、どうも引っかかるものがあったのが手に取ったきっかけ。

http://www.mangaoh.co.jp/topic/topic0402.php

 装丁を見ても、上手い絵とはいいがたい。本を開いてみたとしても、いわゆる「萌え絵」とは対極的な絵柄で、まるで切り絵細工を見ているよう。しかし表紙帯に添えられた一言 《胸をえぐる透明なナイフ》 というのが、実に良く本書を象徴しています。絵が、台詞が、荒々しく突き刺さってくる。

 この本に流れるものは、粉雪のように冷たく柔らかな血。もっとも、主題の選択については、少々こなれていないという印象もある。この次に何を描いてみせてくれるのかが楽しみな作家である。


トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040407

Tuesday, 2004/04/06

とらのあな札幌店

Yoshitaka Yamashita  Yoshitaka Yamashitaを含むブックマーク

 まずは指導教官のところへ挨拶に。それから最早「準指導教官」とも言えるスペイン語の先生(山下好孝)のところへ行き、『関西弁講義』の著者サイン本をもらう。昨晩、NHKラジオ第一放送の番組『おしゃべりクイズ疑問の館』に出演されていたので、それについて話をかわしたり。

Toranoana  Toranoanaを含むブックマーク

 ついで『とらのあな札幌店』へ。翻意にしているサークル『高層化石庭園』の新刊を探しにいったのですが、札幌には入荷していませんでした。コバルト文庫を4冊購入。

http://www.venus.dti.ne.jp/~nhodzmi/

Juego  Juegoを含むブックマーク

 パソコンショップMKで、“Fate/stay night”の通常版を6,280円で購入。“Quartett!”の無料体験版も併せて入手。

http://www.office-mk.co.jp/pcshop/

Grabador  Grabadorを含むブックマーク

 ヨドバシカメラで、NECのAVサーバー(HDD&DVDレコーダー)“AX300L”を115,200円で購入。さっそく録画&再生をしてみるが、画質は良好。サーバーモード時の廃熱ファンがうるさいという話があったのですが、気にしなければ大したことありませんでした。標準モードなら約75時間の記録ができるので、この先6か月分の『ふしぎの海のナディア』『カードキャプターさくら』保存はこれで大丈夫。願わくは、放映時間の変更とかがありませんように。

 最大のウリであるネットワーク連係機能は、まだ試していません。家庭内無線LAN環境の中に組み込むのが難しくて。

http://121ware.com/nsserver/ax/

http://www.selena-net.com/%7Epiabrpg/mata-ri/ax300repo.html

yamazakurayamazakura 2004/04/08 22:34 え〜、教育テレビの夕方は非常に危険であります(汗。夏の高校野球が最大の敵かと。

genesisgenesis 2004/04/09 08:11 それじゃ高校野球は全廃しましょう。

yamazakurayamazakura 2004/04/09 21:17 や、アタシャもう少しダルビッシュを見たいのでなくなると困るですがw

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040406

Monday, 2004/04/05

朝食

JL5052 (AF292)  JL5052 (AF292)を含むブックマーク

 一眠りし、ウラル山脈を越えたところで目が覚める。すると、なんかいい香りが漂ってくる。ということで、カップうどんの軽食。空腹じゃなかったはずなのに……

 座席モニターには飛行経路が表示されるのですが、ウランバートル(モンゴル)を通り、北京上空を通過して渤海に抜け、ソウル付近を横断するというルート。今まで沿海州(ロシア)ルートしか知らなかったので、新鮮です。

 着陸1時間前に朝食。定刻に関西空港着。待ち時間に、もはや関西空港に立ち寄った時の慣習となっている、うどんの摂取をこなす。

[] パリ歴史探偵術  パリ歴史探偵術を含むブックマーク

パリ歴史探偵術 (講談社現代新書)

 空港内の書店で、宮下志朗『パリ歴史探偵術』という本を買い求める。パリに残る無名の歴史遺物を見て歩くというもの。1867年に出版された観光ガイドをひもときながら乗合馬車や局留め郵便について語ってみたり、公衆トイレを探し歩いてみたり。第1章の第1節「中世に飛ぶ」は文章がこなれていないという感じを受けましたが、その後は楽しく読めました。古地図や古写真が好きな人に推薦したい本です。

http://www.adm.u-tokyo.ac.jp/IRS/IntroPage_J/intro29097087_j.html

http://www.rumic.gr.jp/~miura/new/0307.html

cartas  cartasを含むブックマーク

 14時過ぎに、札幌の実家に到着。1年分の郵便物を開封し、とらのあなとかメッセサンオーとかamazon.comとかamazon.co.jpと書かれた箱から荷物を取り出したりしているうちに日が暮れる。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040405

Sunday, 2004/04/04

機内食

AF1477  AF1477を含むブックマーク

 10時25分、エールフランス便でバレンシアを出発。12時30分、パリ着。航空機への乗り降りに搭乗橋が使えない場合、階段(タラップ)を降りてバスに乗り込むというのが普通なのですが、ここでは面白いものがありました。何と車台の下にてこが取り付けられていて、まるごと客席部全体が上下に可動なバス!

 シャルル・ド・ゴール空港は、きれいな空港でした。ところが広い。到着したターミナル2Bから出発するターミナル2Fまで1kmほどあるのです。それがずっと通路でつながっているの。もちろん構内巡回バスも走っているのですが、歩いた方が確実だと思って。ロンドンのヒースロー空港みたいに建物が分かれていないから使い勝手は良いのですが。

http://www.airfrance.co.jp/airport/2003-cg-map.htm

 で、辿り着いたら最終搭乗案内の放送が流れているし(^^; 65分で乗り継ぐというのは、ちょっと無謀だったかも。

http://sowhat.magical.gr.jp/spain/s_es_2004.html〔写真〕

JL5052 (AF292)  JL5052 (AF292)を含むブックマーク

 13時35分、CDGパリ発KIX関西行きに搭乗。便名はJAL日本航空ですが、コードシェア便なので実際はAFエールフランス。かなり遅れて乗り込んだのですが、発券時のシートリクエストが通っていたみたいで、無事に通路席(39J)を確保できました。国際線でボーイングB777型機に乗ったのは初めてでしたけれど、新しい機材は心持ち快適です。

http://www.airfrance.co.jp/service/200-b777-200.htm

 離陸すると飲み物が供されます。あ、シャンパンがある〜(*^^*)

 続いては機内食。

Salada de pates a la rouille, terrine de saumon
サーモンテリーヌ スパイシーなパスタサラダ添え
Poulet a la moutarde, poelee de legumes
鶏肉のマスタード風味 野菜のソテー添え
Camembert
カマンベールチーズ
Vin Rouge
赤ワイン
Yaourt
ヨーグルト
Tarte au citron
レモンタルト
Cafe
珈琲

 おいし〜(*^^*) さすがフランスの航空会社。無理してコードシェア便に乗っただけのことはありました。唯一、味噌汁だけは「?」でしたけれど、これはフランス料理じゃないからね。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040404

Saturday, 2004/04/03

[] 坂の上の雲 (4)  坂の上の雲 (4)を含むブックマーク

新装版 坂の上の雲 (4) (文春文庫)

 司馬遼太郎坂の上の雲』第4巻。日露戦争の序盤戦についての話。

 まず、日露戦争における旅順の位置づけを確認しておこう。日本から軍隊を送る場合、海上輸送に頼ることになる。そのための輸送船が攻撃されれば、日本は補給線を断たれることになる。制海権を確保するためには、ロシア海軍の旅順艦隊を全滅させなければならない。港内に引きこもる旅順艦隊をいぶり出すには、陸側からけしかけるしかない。そこで乃木希典を司令官とする陸軍が送られた――という次第。

 ここでは司馬の描く人物像について述べておかねばなるまい。もっとも乃木は人心の統一をすることが役割であり、実際に攻撃計画を立案するのは、伊地知幸介であった。この人物の描き方である。

 ロシア軍が構築した近代要塞に対し、歩兵を正面から突入させるのは、私でも愚作だとわかる。攻略に191日を要し、6万人もの死傷者*1 を出したという数字からみても、作戦がまずかったことを知ることもできる。しかし読後に、伊地知に対する嫌悪感しか残らないというのはどうだろうか。

 思うに、善ないし悪だけで構築された人間が居るとは思えない。司馬の描く「伊地知幸介」は、人間の負の側面をすべて保有する、純粋悪としての存在である。果たして、そのような人物が存在しうるとは到底思えないのである。同じ事はロシア陸軍の指揮をしたクロパトキンについても言える。『坂の上の雲』は、日露の2人を糾弾するための書であったのだろうか。

[] 坂の上の雲 (5)  坂の上の雲 (5)を含むブックマーク

新装版 坂の上の雲 (5) (文春文庫)

 司馬遼太郎坂の上の雲』第5巻。旅順、未だ陥落せず。この辺りはあまり面白くありません。というのも、個々の戦役について微にいり細にいり書き記されているため。あまりにも仔細に過ぎるのも考え物です。

[] 坂の上の雲 (6)  坂の上の雲 (6)を含むブックマーク

新装版 坂の上の雲 (6) (文春文庫)

 司馬遼太郎坂の上の雲』第6巻。

 この巻で注目したいのは、諜報活動に従事した陸軍大佐・明石元二郎その人である。公使館付きの武官としてロシアに入り、開戦により公使館がペテルブルクを引き上げるとともに、ストックホルム(スウェーデン)へ移る。そこで一行は多数の人々から歓迎を受ける。というのも、当時フィンランドはロシアに侵略されており、スウェーデンはロシアと隣り合う恐怖にさらされていたのである。そしてスウェーデンには、フィンランドからの亡命者が数多く存在していた。ロシアからの圧迫を受けていたのはスカンジナビアだけではない。ポーランドに至っては属領となり、もはや国ではなくなっていた。明石は彼ら革命志士たちと通じ、資金を供給することで、ロシアを足下から揺るがそうとしたのである。『大諜報』と題したこの章は、掛け値なしに面白い。

 一箇所、引いておこう。

戦後も、日本の新聞は

――ロシアはなぜ負けたか。

という冷静な分析を一行たりとものせなかった。

(中略)

 もしそういう冷静な分析がおこなわれて国民にそれを知らしめるとすれば、日露戦争後に日本におこった神秘主義的国家観からきた日本軍隊の絶対的優越性といった迷信が発生せずに済んだか、たとえ発生してもそういう神秘主義に対して国民は多少なりとも免疫性をもちえたかもしれない。(220頁)

 これは今日に於いてもマスメディア批判として成り立ちうることのように思う。とかく日本の報道は、中立的な立場に立って事実をありのままに伝えようとする態度が弱い。特に、社説に対して批判的な識者からも意見を拾うということが出来ない。欧米の新聞だと、写真入りの囲み記事で大学教授などが数段に渡って持論を展開しているのを目にする。これが日本だと、記者が書いた文章の最後に一言、おまけのごとくコメントを付け加えて締めくくるのがいいところである。日本では、大衆を扇動するのが言論の役割だという信念でもあるのだろうか。

[] 坂の上の雲 (7)  坂の上の雲 (7)を含むブックマーク

新装版 坂の上の雲 (7) (文春文庫)

 司馬遼太郎坂の上の雲』第7巻

 旅順が落ち、日露両軍の総力がぶつかる奉天会戦へ。そして海では、欧露から回航してきたバルチック艦隊が宮古島まで到達した――

 という海陸の戦闘模様で終始する巻です。

[] 坂の上の雲 (8)  坂の上の雲 (8)を含むブックマーク

新装版 坂の上の雲 (8) (文春文庫)

 司馬遼太郎坂の上の雲』第8巻。最終巻。1905年(明治38年)5月27日早朝、ついに対馬海峡に敵艦が姿を現した――

 最終幕は、日本海での決戦。ですが、中身は省略。この巻で面白いのは、ずばり「あとがき」です。単行本掲載時に書かれた6本と、島田謹二による解説。裏話を聞かなければならない小説など御免ですが、本書についてはどのような取材を経て物語が組まれていったのかを知ることができて興味深い。

 本書が執筆されたのは30年前。太平洋戦争が終わってから30年近くの時が流れた、昭和四〇年代のことでした。日本が戦争に負けたのは、かろうじて引き分けに持ち込んだという日露戦争の記憶を、わずか30年のうちに無くしてしまったから。そして、日露戦争は明治維新から30年を経たところで起こりました。人間が歴史を忘れるためには、100年など必要ないということでしょうか。

*1:兵力10万人に対してものもであるから、6割の損害という途方もないものであった。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040403

Friday, 2004/04/02

[] 坂の上の雲 (2)  坂の上の雲 (2)を含むブックマーク

新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫)

 司馬遼太郎坂の上の雲』第2巻読了。実は、かなり前に最後まで読み終えてしまっています。1冊ごとに記録しようと思っていたのに、面白くて次々と読み進めているうちに、書き残す機会を逸してしまったのでした。

 第2巻は、日清戦争の周辺。ここで注目したいのは、伊藤博文について。伊藤は当時の首相であったわけですが、朝鮮への出兵が戦争へと発展することのないよう訓辞を出していたというのです(61頁)。陸軍大臣・大山巌にしても同じ。ではどうして戦争になったかについて、司馬は「大日本帝国憲法=プロシャ主義=参謀本部方式」を理由に挙げます。出兵するかは閣議が決定するものの、その後のはできないというのが明治憲法における統帥権。起草者の伊藤ですら、コントロールできなかったというのです。プロシャ主義とは特に陸軍に見られた思想で、端的に言えば敵の不意を衝くこと。先制攻撃を企図する参謀次長・川上操六と、それに同調する外務大臣・陸奥宗光とにより、日清戦争が勃発することになりました。

 海軍にまつわるところでは、スペインと英国の力関係が逆転した理由を説いたくだりが興味深い(250頁)。15世紀の時点では、スペイン人の持つ熱血性、熱狂性、むこうみずという気質が条件に合致していた。それが16世紀後半になり、艦隊という組織的な力が登場したとき、人間の組織を有機的に動かす能力に長じていたイギリス人に取って代わられたという。表現はともかく、確かにスペインは集団としての能力が弱いというのは実感するところ。

[] 坂の上の雲 (3)  坂の上の雲 (3)を含むブックマーク

新装版 坂の上の雲 (3) (文春文庫)

 続いて第3巻。前半は日露戦争の開戦前夜。その準備にあたった人物、山本権兵衛(ごんのひょうえ)に着目しておきたい。彼は日清戦争に先立つ明治26年にも、海軍の上層部を占めていた人物を大量に整理している。維新の功績でその職にあったというだけの使い物にならない者の排除である。そして日露戦争にあっては、艦隊を揃え、司令長官に東郷平八郎を起用する人事を断行した。それだけの大仕事をするには当然のように抵抗が起こるが、それを沈めたのが西郷従道。この2人のやり方、組織の建て直しということでは大変に興味深いです。

 司馬は、随所で彼特有の日本人論を展開しますが、この巻では次の箇所が目を引く。

日本人はフランス人ときわめて似ている点は、対外的な華やかさをこのむ民族であることであり、たとえ浮華な外交であっても勝ちがたい勢力に対して外交上の離れわざを演じて大見得を切るとか、ときには戦争手段により勝ちがたい敵にいどんで国威を発揚するとかをこのんだ。とくに、いつの時代でも在野世論がそれをこのみ、政権担当者はそれをおさえ、つねに対外問題においては、慎重派の当局の方針と急進派の野の世論とが真っ二つにわかれてきた。(69-70頁)

戦争を回避しようとする伊藤博文と、彼を突き上げる民衆との関係についての部分です。うなずくところはあるのですが、ちょっと話を広げすぎているきらいがなきにしもあらず。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040402

Thursday, 2004/04/01

palabra oculta  palabra ocultaを含むブックマーク

 『○ー○ー○ー○』。

 キーワードになっていると伏せ字にしても効果が無いよなぁ――と思っていたのですが、発想を転換し、キーワードの方を編集することで解決を図ってみました(笑)

cf.: id:genesis:20030906#p5

cf.: id:Yuichirou:20040320#p1

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20040401
 | 
RSSフィード
2003 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 04 |
2015 | 01 | 03 |
2016 | 01 | 03 | 10 |
2017 | 12 |
2018 | 01 | 04 | 07 | 12 |
(C) 2003- GenOishi
access: 2072564

HonyaClub.com