ベネルクス旅行記(1/7)

 今回の旅行は、ブエリングという新しい航空会社が就航したおかげで実現しました。往復で131.21ユーロ。12時50分にVLCバレンシア(スペイン)を出発し、定刻より早めの15時にBRUブリュッセル(ベルギー)着。北駅で乗り換えて、そのままオランダ行きの特急へ。――と思ったら、国境を越えたドルトレヒトで停まってしまった。どうも体験談を聞くと、この辺りで運行が中止になるのは、よくあることらしい。10分ほど待たされたあげく、元の列車に乗れという指示が……
 およそ2時間30分で、目的地ハーグ(Den Haag)着。女王の住まいや国会議事堂がある政治の中心地。小雨はぱらついていて、人影が少ない。何より寒い。みんな薄手のコートを着ているですよ(^^;) ホテルにチェックインしてから街の中を歩いてみましたが、綺麗だけど面白みに欠ける感じがしました。生活の匂いがしないんですよね。
 何より困ったことは、食事のとれそうな場所が見つからない。プロテスタント圏ということで、覚悟はしていたのですけれど。カトリック圏では食事に時間とお金をかけますが、新教では質素・倹約を重んじるので外食が発達しないのです。以前、アムステルダムジュネーブでは昼をサンドイッチで食いつなぎ、夜はスーパーで買い込んだ食料品で過ごしました。ところが、ここハーグでは18時で商店が閉まっており、パンを買える店すら見当たらない。かくなるうえは致し方ない――とハンバーガーで夕食にしました。反米主義を標榜する者にとっては、かなり悔しいものがあります。ささやかな抵抗で、M社ではなくBK社にしましたが。それでも、アメリカの代名詞であるハンバーガーを口にするのは、1年6箇月ぶり……。しかも、低カロリー飲料はコーラ・ライトしか選択肢が無い。
 宿泊は、パーク・ホテル。ネット割引価格で75ユーロでしたが、4つ星の格にふさわしいところでした。
http://www.parkhoteldenhaag.nl/