Hatena::ブログ(Diary)

博物士

 | 

Sunday, 2004/10/31

[] 大学院はてな  大学院はてなを含むブックマーク

 学振*1 から、ぺらぺらな葉書*2 を頂きました。うぐぅ。今回の研究計画書、かなり自信あったんだけどなぁ。研究室選定理由書で門前払いされたら、どうしようもない。スペイン労働法を扱っている研究室なんて、存在しないのにぃ。そもそも、頭脳と書物と筆記用具さえあれば足りる法律分野に対して、研究室という概念でくくった書類を要求するのがおかしい(←八つ当たり)。だって、北海道大学大学院法学研究科は、「講座」はおろか「学科」すら無いフラットな組織なのに。

 う〜ん、かくなるうえは学内で転籍するしかないか……。やっていることは海外研究だから、比較文化の講座に名義を置いてもらう偽装工作を頼むことにして。そうなると、社会法を専攻しているのに「日本言語文化論講座」所属だよ(笑)。なんか制度の方がおかしい気がするんだけど。

*1:日本学術振興会

*2:特別研究員PD不採用通知。幸せな人には封筒が届く。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041031

Saturday, 2004/10/30

X Salon del Manga  X Salon del Mangaを含むブックマーク

 スペインで、毎年秋にアニメ&漫画愛好者の集いが開催されています。その名を『バルセロナまんがフェスティバル』。昨年は、取材に乗り込んできました。その時のレポートはこちらです。

http://barcelona.sociallaw.info/manga/salon2003.html


 さて、今年の第10回大会は、10月29日から11月1日までの4日間に渡って開催されます。うち、土曜日に実施されるカラオケ大会の課題曲が発表されました。

http://www.ficomic.com/salonmanga2004/concursokara.html

以上の15曲。もちろん日本語で歌います。優勝すると360ユーロ相当のコミックが授与されます。

 この曲目を見ると、2004年時点においてスペインで話題になっている作品がわかりますね。今年は電波な曲が増えるのではないかと心配(期待)していたのですが、無難なところに落ち着いたようです。


 毎年、日本からゲストが呼ばれています。昨年は、出渕裕さんともりやまゆうじさんでした。本年度は、『幽☆遊☆白書』のキャラクターデザインを手がけた北山真理さんが出演されるようです。


 日曜日には、このイベントの山場であるコスプレ大会が催されます。優勝者を「世界コスプレサミット2005」に招待するとのことです*2

http://www.ficomic.com/salonmanga2004/concursodisfra.html

http://www.tv-aichi.co.jp/cosplay2004/(世界コスプレサミット2004)

*1林原めぐみ日高のり子高山みなみ佐久間レイ井上喜久子

*2:テレビ愛知が協賛し、交通費と宿泊費を負担

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041030

Wednesday, 2004/10/27

[] 森博嗣  森博嗣を含むブックマーク

幻惑の死と使途 (講談社ノベルス) 幻惑の死と使途 (講談社文庫)

幻惑の死と使途

 S&Mシリーズの6作目。箱抜けを得意とするマジシャンが、番組撮影中に殺害された。そのうえ、葬儀では遺体までもが棺桶から消失する――

 流れが美しい。途中に説明の不明瞭な箇所があったけれど、トリックの性質からやむを得まい。結末がやや強引な感じを与えるが、そのために冒頭の独白があることを思えば帳消しにしても良いだろう。

 何より、加部谷恵美の聡明さが良い。だって、まともだし……

夏のレプリカ (講談社ノベルス) 夏のレプリカ (講談社文庫)

夏のレプリカ

 S&Mシリーズの7作目。西之園萌絵に匹敵する頭脳の持ち主である女子大生、簑沢杜萌(みのさわともえ)がゲスト主人公。この2冊は並行する時間上の事件を取り上げるため、もう1つの時間軸を彼女が語る。

 事件は別々なものであるため、続けて読む必要はない。しかし、なぜ同じ夏に事件を同時発生させたのかを考えると興味深い。物語構成のうえでは、確かにトリックの一部を為しているのだから。物語を語る視点の違いが、文体の浮遊感となって表現されていることも面白い。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041027

Sunday, 2004/10/24 このエントリーを含むブックマーク

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041024

Saturday, 2004/10/23 このエントリーを含むブックマーク

日本社会保障法学会@日本大学

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jassl/

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041023

Friday, 2004/10/22

ニート―フリーターでもなく失業者でも

[] NEET  NEETを含むブックマーク

 学会参加のため、東京へ。

 機内で、玄田有史=曲沼美恵『ニート―― フリーターでもなく失業者でもなく』(ISBN:4344006380)を読む。厚さの割に内容が少なく、羽田空港に着陸したところで読了。

 肩すかしをくらったような気分。というのも、全6章のうち「ニート」*1 について触れているのは第2章まで。しかも、第2章はルポルタージュなので、「ニートとはどのような存在か」を分析的に論じているのは実質的に第1章だけである。

 第3章から後は「14歳」に焦点をあてている。ニートの発生を抑制するためには、義務教育段階において、早期に社会適応力を身につけさせる必要があるということだろう。具体的な事例として、富山県と兵庫県で行われている取り組みを紹介している。その趣旨は理解できるし、共感できる。しかし、どうも看板(書名)に偽り有りという気がしてならない。半分ほどは、村上龍13歳のハローワーク』(ISBN:4344004299)と重なる話題であって、新鮮味は薄い。玄田氏の前著『仕事のなかの曖昧な不安』(ISBN:4120032175)が、労働経済学の見地から多大な示唆を与えてくれる好著であったことも、本書に対して(相対的に)物足りなさを感じる要因だろう。

 なるほど、本書によってニートと呼ばれるものが存在することは明らかになった(存在はしていたが認識されていなかったものに名前が与えられた)。本書の意義はこの1点にあり、それ以上のものではない。

 つまるところ、この情報量で1575円という割高な価格設定が不満なわけです(笑)

*1NEET; Not in Education, Employment, or Training

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041022

Wednesday, 2004/10/20

フリーターという生き方

[] フリーターという生き方  フリーターという生き方を含むブックマーク

 若年者社会保障に関する研究会の準備。2冊目は、小杉礼子フリーターという生き方』(ISBN:4326652764、2003年)。著者は、労働政策研究・研修機構*1 の研究員。

 本書の趣旨は、帯に書かれた

まず事実を正しくつかもう。

議論はそれからだ。

という言葉に良く表れている。統計資料やアンケート調査をふんだんに用いて、フリーターの実態を克明に描き出している。

 分析結果の提示という姿勢に終始しているため持論の展開は差し控えられているが、著者はフリーターという生き方に対して、3つの理由から危惧の念を抱いていることが読みとれる。

 まず第1に、フリーターという就業形態は、職業能力を高めることは出来ないものであること。知識・技能を求められていないし、OJTの機会も与えられない。

 第2に、フリーターである人達の中には「やりたいことを探す」という《夢》を語るグループがある。芸能・芸術方面に多い、最初から「やりたいことがある」グループと区別する。そして、フリーターという働き方を通じて「やりたいこと」を見つけることは困難であることを、フリーターから典型雇用(いわゆる正社員)に転じた人たちへの聞き取り調査から明らかにしている。

 第3に、いざ典型雇用(正社員)に転じようとした時、それまでのフリーターとしての生き方が採用や賃金に反映されるものではないということ。むしろ、2年以上に渡ってフリーターであることは、マイナスの側面が強いことを指摘する。

 若者のキャリア形成という観点からフリーターという選択に再考を促す内容となっている。本書は、この問題を論じるうえで、第一級の資料であろう。

*1:旧・労働省関連の独立行政法人。通称、JIL。労働関係の政策立案を支えるブレーン集団である。
http://www.jil.go.jp/

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041020

Monday, 2004/10/18

若者が『社会的弱者』に転落する

[] 若者が《社会的弱者》に転落する  若者が《社会的弱者》に転落するを含むブックマーク

 若年者社会保障に関する研究会の準備。まず1冊目、宮本みち子「若者が《社会的弱者》に転落する」(ISBN:4896916786、2002年)。

 著者は家族社会学の立場から、統計データを用いて現状認識を試みようとする。本書の趣旨は、冒頭にある3頁の「はじめに」で明らかにされている。勘のいい方なら、本書の題名にある《社会的弱者》を見るだけでおわかりになるかもしれない。すなわち、パラサイト・シングル論は「豊かな時代に成長して、いつまでも親に寄生する自立しない若者」と認識することで、扶養世代が若者世代をバッシングするものではないか――というもの。著者は、この問題は歴史的転換点における社会構造的なものであり、若者世代ではなく扶養世代が解決策を講じるべき問題であるとする。

 宮本氏は欧米諸国との比較研究も手がけており、「半人前」の時期が延びていく現象は他国で先んじて発生していることを紹介する。共通する要素は、(1)製造業が衰退して労働市場が悪化して就職が困難になった、(2)職に就くためには高い教育訓練を受けることが必要となった、(3)高等教育を受けるためには親に依存しなければならないが、家族の多様化(事実婚やシングル・ペアレント)や離婚の一般化により、親の保護を受けられない者が増加する、といったものである。つまり本書の視座は、「若者に対する責任を引き受けられなくなった社会が親に責任を返そうとした」ことから来る社会構造の歪みを原因と捉える。問題は、「若者が自立しないから」ではなく「若者が自立しがたいから」生じているのだという。

 続く第2章では、日本の家族関係を教育費から解明しようとする。ここでまた外国との比較研究が紹介され、西欧の福祉国家では学費を自分で稼ぐか国家からの公的支援(奨学金)を得ることが通常である。それに対し日本では、高等教育は親が負担するという政策が採られ、年功序列賃金制という慣行は親の世代が経済負担することを可能にした。若者の当事者意識が薄れたことに、単身者向け住宅価格がバブル期に高騰したことが加わって、若者の自立を困難にしたとする。

 さらに心理面では、「大人になること」の定義が変化したことを指摘する。つまり、就職・結婚・出産といったライフコースに乗ることが、必ずしも大人になることを意味しなくなったというのである。この変化は、鉄道と自動車という比喩で表現される。従来型が一本道であったのに対し、多様化した人生の目的の中から《自己責任》で選ばなければならなくなった。これは、親は子供に向かって助言できず、子供の選択に対して社会が責任を負わない仕組みである。

 では、家庭と労働市場と国家から見捨てられると、どうなるのか。欧米諸国では、それが年少者のホームレス化として表れているという。それが日本で顕在化していないのは、南欧諸国(イタリア/スペイン)と同様、家族という緩衝が未だ有効に機能しているからであると著者は捉えている。しかし変化を免れているわけではない。社会が全体的に豊かになると、子供に分配される資源(金銭)は増大し、稼得者(父母)との力の差が相対的に減少する。子供がアルバイトで収入を得るようになると、その傾向は益々顕著となり、親子関係が友達化する。

 そこで本書の結論は、家族を通じた子供の社会化を説くこととなる。つまり、その次の世代で何とかしようというものであり、既に《社会的弱者》となってしまった世代への対応はお手上げ。解決策を本書に期待しているわけではないので、これは致し方あるまい。

 そのうえで2つ、難点を述べておく。まず、現時点で《社会的弱者》に陥っている者が誰なのか、どうも焦点がぼやけている。最初はパラサイト・シングルからはじまった議論が、ステイタス・ゼロ(最近の表現でいうニート)のあたりで拡散している。後半は家族を主軸にした立論になるが、そこでは所謂《負け犬》も本書の範疇に入っているのだろうか? 教育と仕事と結婚は関連しあう問題であるけれど、本書の射程範囲がどこまでなのか掴みづらい。

 もうひとつ気になるのは、結論の是非。第4章で解決策を提示しているのだが、いかにも取って付けたような感が否めない。もっと現状分析に注力して政策論は踏み込まないようにするか、もしくは構造的な変革を要求する大胆な提案をするかにした方が良かったように思う。

 それらを差し引いても、十分に参照する価値がある。いかにも社会学らしいデータ分析をもとに立論されており、印象を理論へと昇華できる。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041018

Sunday, 2004/10/17

マンガの国の浩子さん  マンガの国の浩子さんを含むブックマーク

 谷山浩子さんのファンサイトに、漫画に登場する浩子さんを集めるという企画をやっているところがあります。半年前、日本に一時帰国していた時にネタを投稿しておいたのですが、気づいたら掲載されていました。

 「このごろの斉藤さんの PC-88MA/FA プライベートライフ!!」というもので、NECが配布していた宣伝物。作画が『聖エルザクルセイダーズ』の BLACK POINT さん*1 だったもので、大事に保管してあったのでした。

 取り込み画像も添えていただきましたので、興味があれば訪ねてみてください。

http://yuki-lab.jp/manga/

*1:後に伊東岳彦と改称して『宇宙英雄物語』などを描いています

Saturday, 2004/10/16

[] 森博嗣  森博嗣を含むブックマーク

 森ミステリィを18冊まとめて買いました。積み上げるとかなりの量。毎晩、就寝前に少しずつ楽しんでいます。

詩的私的ジャック (講談社ノベルス) 詩的私的ジャック (講談社文庫)

詩的私的ジャック

 S&Mシリーズの4作目。森作品の特徴に、動機に対する感心の弱さがあると思うのですが、それが如実に表れているように感じた作品。いまひとつ精彩に欠ける。

まどろみ消去 (講談社ノベルス) まどろみ消去 (講談社文庫) 

まどろみ消去

 短編集。ミステリィっぽさで味付けをした読み物。「誰もいなくなった」に出てくる「死因はじゃんけんでーす」というくだり(新書版174頁)で、思いっきり笑わせてもらいました。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041016

Thursday, 2004/10/14

特別でないただの一日

[] マリみて  マリみてを含むブックマーク

 今野緒雪の『マリア様がみてる』シリーズ第18巻「特別でないただの一日」(ISBN:4086004844)読了。

 学園祭における出し物についての記述をバッサリと削ぎ落としたところは英断だと感心しました。書かないというのは、書くこと以上に技量が要ることですからね。「とりかえばや物語」を山百合会ふうにアレンジするとどのように仕上がるのかは大変興味のあるところですが、たぶんそれだけで1冊になってしまうでしょうし。

 リリアン1年生トリオの中で動向に着目していたのは、細川可南子でした。話が1年生カルテットということなら、内藤笙子の応援にまわるんだけど…… ほら、私の研究テーマは、少数派をいかに擁護するかだからね〜

 そんなこともあって、可南子の家族状況にまつわるくだりについては、少々釈然としないものがありました。小笠原祥子の男性不信と差異を設けるための「道化」にされてしまったような気がしまして。はなはだ個人的な苦情ですが、あんな設定を出されてしまったため、いけない妄想をかき立てられてしまって困っています(笑)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041014

Wednesday, 2004/10/13

[] 非常勤講師  非常勤講師を含むブックマーク

 2年振りのお仕事。以前、勤めていたことのある専門学校に出戻り。担当科目は、地理歴史、英語、国文学の3科目。学校教育法(の第82条の2以下)に基づいて設置されている学校なので、届け出に用いられている科目名と、中身に微妙な食い違いがあったりします。公務員試験と就職試験(SPI)の対策授業なんですよ。いずれにせよ、この受け持ち科目を見て私の専攻を当てられる人はいないと思います(笑)

 もう幾度となく講義したことのある科目なので、教材(過去問)も用意してあるから、授業準備は簡単。ところが、意外なところに伏兵が。前の晩、寝付けなかったんですよ〜 そんなことで緊張してどうする、自分。しかも、腕が鈍ってる。第1講では「ケッペンの気候区分」の説明に90分を使いきってしまうという遅さ。ハイサーグラフにしても、Af(熱帯雨林気候)とAw(サバナ気候)の区別がつかない変な図になっていて、あわてて修正。内心、冷や汗だらだらでした。

 そんな授業でも「先生の授業、良かったよ」と言ってくれる生徒がいてくれると、次回までに勘を取り戻すぞ!という気になります。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041013

Tuesday, 2004/10/12

[] 松下幸之助  松下幸之助を含むブックマーク

 松下電器創業者の本を2冊読んでみた。「経営の価値 人生の妙味」(ISBN:456956092X)は、1963(昭和38)年に出版された講演集。「わが経営を語る」(ISBN:4569562701)は、1946(昭和21)年から1964(昭和39)年にかけて社内で行われた訓辞を集めたもの。

 さて、これをどう捉えるか――。松下幸之助氏は成功者である。その実績を背景にした肉声は、価値があろう。しかし、その価値は不変なのだろうか……

 司馬遼太郎の「アメリカ素描」の中に、こんなくだりがあった。アメリカ人に、孔子の『論語』を読ませたらどういうことになるだろう、というもの。返ってきた答は「インディアンの酋長のハナシみたいだ」というものだったという(137頁)。試しに、司馬による訳を引いてみよう。

お前たち、教わったことは、あとで復習するんだよ。あれは楽しいことなんだ。

友だちっていいもんだよ。とくにかれらが遠くからやってきてくれるときはね。これほどうれしいことはないよ。

むぅ〜 これを孔子の言葉という予備知識なしに聞かされた時、それで感服するのは、よほどのお人好しだろう。私なら、老人の繰り言と受け流す。

 つまり、松下幸之助の言葉は、信念から出でた格言である。しかし、そこには論理性や合理性が無い。高度経済成長期の日本を巧みに観察し、時勢に忠実であったことは疑いようがない。それが時代と国境を越えられるのだろうかというのが、私の疑問。少なくとも、2004年のアジアでは未だ有効性はありそうだけれど。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041012

Sunday, 2004/10/10

[] 白樺の湯  白樺の湯を含むブックマーク

 北海道には「カンプウカイ」というものがあります。寒風会じゃなくて「観楓会」ね。要は、秋に温泉まで出かけて飲むことなんですけれど。そんなわけで、秋風が吹き始めると温泉に行きたくなる。札幌には、定山渓(じょうざんけい)という温泉地が市内南西部にあるので、出かけるのも気軽。

 どこがいいかなぁと情報を取り寄せてみたところ、日帰り入浴専門をうたう『白樺の湯』というところを発見。行ってみました。

 それほど特徴があるところではありません。そのぶん、お湯がひきたつ。露天風呂は白樺林を借景にしていて、いい雰囲気。ちょうど紅葉も、いい頃合い。のんびり出来ました。

http://www.shirakabanoyu.com/

tanizakuratanizakura 2004/10/11 01:42 温泉、良いですねぇ。やはり、旅の疲れは温泉で癒すのが一番ですね。それにしても、北の方ではもう紅葉ですか。関東の平野部だと11月末かな?>紅葉

genesisgenesis 2004/10/12 19:00 のんびりしすぎまして、帰宅してから頭が働きませんでした(笑)

Saturday, 2004/10/09

[] 大学院はてな :: 重畳的使用者関係  大学院はてな :: 重畳的使用者関係を含むブックマーク

 本日は研究会。取り上げられたのは、大阪証券取引所事件*1。株式売買が自動化されて「場立ち」が無くなったため、仕事そのものが消滅した仲介人らが、証券取引所を相手に団体交渉を求めた事案。労働委員会は救済命令を発したが、裁判所はこれを取り消している。

 労働法には、「労働組合法上の使用者」ないし「重畳(ちょうじょう)的使用者関係」という考え方がある。これは、直接に契約を結んだ関係ではなくても、支配力を行使しうる立場にある者ならば団体交渉の席につかせようというもの*2

 この労働法的な発想というものが、どうしても民法的に考えてしまう裁判官に伝わらない。

http://hokkaido.sociallaw.info/

*1:東京地判 平成16年5月17日 労経速1875号3頁

*2朝日放送事件 最三小判 平成7年2月28日 民集49巻2号 559頁

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041009

Friday, 2004/10/08

[] 笑わない数学者  笑わない数学者を含むブックマーク

 森博嗣ミステリィ笑わない数学者』読了。

 S&Mシリーズの第3作。人里離れたところにある元天文台が舞台。居宅にプラネタリウムがある(というか、プラネタリウムが居宅)だなんて、なかなかの趣向。

 振り返ってみればシンプルな殺人事件なのだが、読んでいる最中は「何を問題と認識すれば良いのか」に悩まされるものであった。

笑わない数学者 (講談社ノベルス) 笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041008

Wednesday, 2004/10/06

天野こずえ

[] 天野こずえ  天野こずえを含むブックマーク

 未読になっていた天野こずえ作品を、まとめて読了。まず新しいものを読み、それから初期に戻って中期に向かうという順序で。

 ここまで成長著しい漫画家というのも珍しい。正直言って、初期の短編集はあまり出来がよろしくない。それが『おひさま笑顔』ではストーリー展開で急激な進歩を遂げ、谷川史子さんのような協奏曲を奏でられるようになっている。そして“AQUA=ARIA”では、言葉を用いずに心を伝えることが出来るまでになった。以前より秘かに応援してきた者として、これほど嬉しいものはない。もう少しで、わかつきめぐみ先生のような白い画面になってくれるものと期待しているところである(笑) これで、ごく稀にデッサンが歪になる現象が抑えられれば、言うこと無しなのだが……

 ちょっと気になっているのは、出版社の売り出し方。帯では「ヒーリングコミック」という売り文句が良く出てくるのだけれど、どうも《癒し》を掲げるのは趣旨を違えているのではないかという気がしてならない。主人公・水無灯里(みずなしあかり)を通じて天野こずえが示している主題は、ゆるやかな能動的前進ではないのか。もはや《癒し》の時代は終わっているのだから。

http://aria.sunnyday.jp/

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041006

Monday, 2004/10/04

それでもしたい?! 結婚

[] それでもしたい?! 結婚  それでもしたい?! 結婚を含むブックマーク

 岸本葉子「それでもしたい?! 結婚」(1995年、ISBN:4061859234)読了。1992年に出版された「女が結婚したいと思うわけ」に加筆し、改題したもの。

 筆者は、30歳を少しばかり超えた女性(執筆当時)。制定されたばかりの男女雇用機会均等法(1985年)を背景に、「女性初の」という言葉が踊っていたころの世代。数年前までは「結婚しないの?」だった質問が、「どうして結婚しなかったの?」と変化しはじめた今日この頃。 別段、結婚したくなかったわけじゃないし、付き合っていた男性がいなかったわけでもないけれど、ただ何となく《結婚》には至らなくて…… というパターン。恋に恋する乙女を過ぎて、来るべき老後が見えてきたら思わず生命保険に入っちゃった。でも《結婚》に未練はある。そんな微妙なお年頃にある筆者が、胸のうちを面白おかしい語り口で綴るエッセイ。

 本書の二年後、筆者は「やっぱり、ひとりが楽でいい!?」という本を出している。本書の帰結として予想できたけれど、やっぱり。岸本は《結婚》への気運が盛り上がるのは2つの山があると述べている。まず(1)25歳前後でみられる夢の実現としての結婚。学生時代からの延長として行われるので、言うなれば足し算。それに対して引き算もある。というのも、(2)夫の定年までに子供が育っていないと困るから、逆算すると35歳で結婚しておかないと…… というもの。この2つの時期を見送ったら、結婚しない人生を否応なしに選択せざるを得ないものね。つまりこの本は、2つめの山にあった著者が、その時点での心境を告白したものなのです。切り口は、かなりスルドイ。主観と客観とが巧妙に使い分けられており、類書の中では抜きん出ている。

書評)id:camin:20040813#p1

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041004

Friday, 2004/10/01

[] ルポ 解雇  ルポ 解雇を含むブックマーク

 昨日、機内で読んでいたのは、島本慈子(しまもとやすこ)「ルポ解雇 ― この国でいま起きていること」(2003年、岩波新書)。読み始めたら、良く存じ上げている日本労働法学会の方々が次々に登場(ちなみに、私も学会の末席におります)。かなり精力的に取材活動をしたあとが見受けられました。

 岩波書店の『世界』に連載されたルポルタージュもの、ということで、読み始める前は運動論的なものかと警戒しておりましたけれど、至極まっとうな現状認識のもとに書かれておりました。でも、その現状というものが、想像を絶するほど過酷なのです。私は労働事件の裁判例分析が本業ですから、労働者が裁判を起こすのは不可能に近いということを知っていますし、本書で取り上げられている事例の幾つかは判決文の原文を読んでおりました。だからこそ島本氏が訴えかけているのは嘘偽りない事実だと認識できましたが、解雇に直面したことの無い人にしてみれば「必要以上に不安を煽っている」というふうに捉えられてしまうかもしれません。

 第2章「解雇理由はこうして作られる」などは、会社という組織の恐ろしさを知るには格好の箇所でしょう。裁判では「事実認定」というものが行われます。裁判官が当事者の主張を聞き、もっともらしいものを『事実』とするのであって、それが『真実』であるとは限らないのです。解雇理由は決まっているものではなく会社が「作る」ものだ――という部分は、労働者として生きていくつもりの人たちには読んでおいてもらいたい。

http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0310/sin_k142.html

ルポ解雇―この国でいま起きていること (岩波新書 新赤版 (859))
トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/genesis/20041001
 | 
RSSフィード
2003 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 04 |
2015 | 01 | 03 |
2016 | 01 | 03 | 10 |
2017 | 12 |
2018 | 01 | 04 | 07 | 12 |
(C) 2003- GenOishi
access: 2073245

HonyaClub.com