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博物士

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Saturday, 2005/10/01

ヘンリエッタ@トレヴィの泉

[] ローマ (3/4)  ローマ (3/4)を含むブックマーク

 09時00分,五百人広場(Piazza dei Cinquecento)からバス40番線に乗り,ヴェネツィア広場(Piazza Venezia)へ。最初の訪問地はコロンナ宮殿(Palazza Colonna)。教皇マルティヌス5世により創建された宮殿を美術館にしているもので,映画『ローマの休日』では終幕における記者会見が行われた場所。大広間の荘厳さは,モノクロームの映画でも伝わってきたが,実際に目の当たりにすると圧倒的な存在感を放っている。ここも時代に合わせて絵画を古い方法で展示していたが,部屋の大きさに合わせた大振りな作品が多く,遠目で見ても良い作品を選んで並べていることが分かる。有名なところなのに,土曜日の午前中にしか開館していないことが幸いして訪問者は少なく,ゆったりとした時間を過ごす(Eur8)。

 次は,ヴェネツィア宮殿(Palazzo Venezia)。16世紀にはヴェネツィア共和国大使館であったところ。ルネサンス期の作品を収集しており,宗教が多いこともあって,かなり渋い構成(私は好き)。コの字型になっている奥の方は彫刻やら陶磁器やら興味のない分野だったので省略(Eur4)。

 続いてはヴィットーリオ・エマヌエーレII世記念堂(Monumento a Vittorio Emanuele II)。1970年のイタリア統一に寄与した国王を讃えるモニュメント。内部にはイタリア統一戦争に関する陳列があるが,軍事的な国威発揚の傾向が強すぎて,外国人が見て興味を持てるようなものではなかった。

 売店の中を抜け,サンタ・マリア・インアラコエリ教会(Santa Maria in Aracoeli)の中を横断すると,カンピドリオ広場(Piazza del Campidoglio)に出る。まさしく抜け道。古代ローマの聖地であるカンピドーリオの丘にはカピトリーニ美術館(Musei Capitolini)*1が建つ。彫像が展示の中心だと聞いていたので大した期待もせずに出かけたのだが,絵画も良いものが見られて大満足。特にルーベンスが描いたローマ建国の神話『ロムルスとレムス』(Romolo e Remo)が良かった。胸像にしても展示の仕方が良くて,なかなか。市役所からはフォロ・ロマーノ(Foro Romano)の絶景を眼下に見渡すことができ,しばらく見とれる。(Eur7.8)

 美術館を出てからは,フォロ・ロマーノの散策。ローマ時代に人々が集った公共広場。長らく埋もれていたために,二千年も前のものが思いの外に残っている。

 コロッセオで右折し,カラカラ浴場(Terme di Caracalla)へ。中には入らず,外観を見て大きさを実感するに留める。さすがに歩き疲れたので,途中,バールでカプチーノを。北東へと進み,サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会(Basilica di San Giovanni in Laterano)に詣でる。キリスト教が公認されてから最初に建てられた教会であり,「教皇のアヴィニョン捕囚」(1309-77年)があるまではローマ法王庁が置かれていた場所。身廊に沿って並ぶ十二使徒の彫像が見事。

 地下鉄に乗ってフラミニオ駅まで行き,国立近代美術館(Galleria Nazionale d'Arte Moderna)へ(Eur6.5)。ちょっと評価に苦しむところ。手前の19世紀部門はすごく良かった。後ろ側の現代美術は,例によってゴミ置き場に見える。デュシャン『泉』の実物(?)は見られましたが……。他の都市だと1950年頃を境にして別な美術館になるところなのでしょうが,三千年のローマだと「最近の200年」でまとめてしまっている。

http://www.gnam.arti.beniculturali.it/

 外に出ると夕暮れ時。帰りは美術館の前から路面電車に乗り,フラミニオ駅で乗り換えてバルベリーニ駅で降り,クイリナーレ宮殿(大統領官邸)の側をまわって,トレヴィの泉(Fontana di Trevi)へ。コインを投げ込み,再訪を願う。

 夕食は,テルミニ駅の東側にあった中華料理店で。「チンジャオロース」に赤ピーマンが使われていて,イタリアだなぁと思う。

*1:カピトリーノ美術館(Museo Capitolino)とコンセルヴァトーリ美術館(Museo Conservatori),それに市庁舎(Pal. Senatorio)にある新館の総称。

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