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博物士

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Tuesday, 2007/10/30

西尾維新 『きみとぼくの壊れた世界』

[] 西尾維新きみとぼくの壊れた世界 西尾維新 『きみとぼくの壊れた世界』を含むブックマーク

 戯言シリーズを読み終えた後,零崎一賊シリーズりすかシリーズに手を出してみたのですけれど面白いと思えなかったもので,そこで広げるのをやめておりました。

 それが,ここ最近ミステリーを読みたい気分になっていたところに,続作が発表されたということが重なりまして,西尾維新(にしお・いしん)『きみとぼくの壊れた世界』を読んでみたわけです。もちろん,講談社の仕掛けたばかばかしい単行本戦略に乗る気はないので,新書版(ISBN:4061823426)の方を。

 感想。ちゃんとミステリーをやっていて楽しめました。剣道を上手く仕掛けに使っていて,気持ちよく騙された。

 結末は,これで終わりなの? 人が死んでいるのに…… というのが率直な思いでしたが,この突き放したような主人公の立ち位置というのが西尾維新の魅力であり新しい境地であろう。

Sunday, 2007/10/28

神坂一 『ドアーズ』

[] 神坂一 『ドアーズ』  神坂一 『ドアーズ』を含むブックマーク

 神坂一(かんざか・はじめ)の『スレイヤーズ!』は初登場の時からずっと(ちんまいやつも含めて)読み続けてきていますが,他のシリーズは相性が悪いらしく読んでおりません。とはいえ,12年も前の認識を持ち続けているのもどうかと思いまして,最新刊を買ってきました。

 『ドアーズ(DOORS) I まぜこぜ修繕屋(リペアラー)』(ISBN:9784044146184)は,ある女子高生の部屋がドアだらけになって,妹がリスの姿に変化してしまっている。でも,この世界が異常だと認識しているのは主人公だけで,妹達にしてみれば今ある状態こそが世界の正常な姿と思っているらしい――というのが本作のポイント。解説にしゃしゃり出てきた男に言わせると,いろんな世界の常識が混ぜこぜになってしまったらしい。修復のためには,扉の向こう側に行って特定の人物をレンチのようなもので叩くと,ちょっとずつ法則が変わっていく。一気に直るのではなく,ちょっとずつ。だから,αという世界を修復すると妹はリスから触手に変わるし,βという世界に手を加えると妹文明が反逆を起こす。おかしな世界をコミカルに描いていくというところでは,山本弘『ギャラクシートリッパー美波』(ISBN:4044601062)にも通ずるところがあります。

 会話にしろ,地の文にしろ,随所に織り交ぜられた自己ツッコミが楽しい。会話をテンポ良く繰り出すことでおかしみを醸し出す神坂の本領が遺憾なく発揮されている。

▼ おとなりレビュー

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Thursday, 2007/10/25

石持浅海 『月の扉』

[] 石持浅海 『月の扉』  石持浅海 『月の扉』を含むブックマーク

 久しぶりにミステリ読書会に参加。『CRITICA 2』を『永遠の現在』との物々交換で入手してくる。

 さて,今回の課題図書は石持浅海(いしもち・あさみ)『月の扉』*1。ハイジャックした航空機の中,衆人環視の下にありながらトイレで一人の乗客が死んでいた――というもの。

 そこそこ人数が集まったのに,誰も事件のことはそっちのけで一顧だにしない。「この《動機》はどうだろう?」というところに関心が集まった後,「どうして石持はランキングの常連なのか?」というような話に。

 作中,ハイジャック事件の契機となる《師匠》という人物が出てくるのだけれど,作品からは《師匠》の魅力がさっぱり伝わってこない。これは作者が削ぎ落とした結果なのか,それともこの作者には人が書けないのか? 後続作品との関連を聞いてみたが,要領を得ない。代わりに「『水の迷宮』は読んでみるべきです。もっとトンデモですから!」とか言われる始末。う〜ん,2冊目に手をのばす気がまったく起きないのだけれど。

 本作について,奇抜な題材をミステリーの枠内で手がけようと試みている本編の意気込みは感じるのだけれど,「終章」が台無しにしていると思う。

 

*1:新書版ISBN:9784334075330,文庫版ISBN:9784334740450

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Sunday, 2007/10/21

扇智史 『永遠のフローズンチョコレー

[] 扇智史永遠のフローズンチョコレート 扇智史 『永遠のフローズンチョコレート』を含むブックマーク

 扇智史(おうぎ・さとし)『永遠のフローズンチョコレート』(ISBN:4757726279)を読んだ。

 殺人鬼の少女が,衝動的に10人目を手がけてみたらそれが不老不死の少女で,学園もので,少年と三角関係で,終わらない日常。

 それは何という遠野志貴アルクェイド弓塚さつきの『新約月姫』ですか? とつっこみを入れようとしたところで

 「ああ,これがあれか,『私を殺した責任,取ってもらうからね』って奴か。違うかな?」

36頁《殺戮に似たる病》

などと作中人物が言い出すので,動作に入りかけた裏手の始末に困る。

煙か土か食い物 (講談社文庫)

 勢いと戯れとで組み立てられた小説。ちなみに,第2章の小題は《食い物とか煙とか土とか》であって,あちこちに世紀末臭のする先行作品へのオマージュあるいは劣化コピーが張り巡らせてある。

 脱臼するほどではないので,取りあえずは読める。読んだところでしょーもない筋立てなので,共感などする気は起きない。でも,すごいものを読んだという実感がある。


▼ おとなりレビュー

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Friday, 2007/10/19

太田肇 『個人尊重の組織論』

[] 太田肇 『個人尊重の組織論』  太田肇 『個人尊重の組織論』を含むブックマーク

 研究会に参加するため東京へ。移動中の機内で太田肇(おおた・はじめ)『個人尊重の組織論――企業と人の新しい関係』(中公新書ISBN:4121012860)を読む。

 著者の専門は経営組織論。伝統的な日本的経営にみられるのが《組織人》であったのに対し,新しい社会において個人と組織はどのような関係を志向していくべきかについてモデルを提示したのが本書。そこでは「従来の組織人モデルを前提とした直接的統合から,プロフェッショナル・モデルを前提にした間接的統合へ」というパラダイム転換を説いている。

 概念レベルで抽象化した議論であるが,終身雇用制と年功序列制が見直されていくなかで生じている現実の問題として長時間労働,転勤,昇進,家庭生活との調和といったものを摘示しながら話題が展開する。結論としては,組織の効率的な運営と個の尊重という二律背反からの脱却を目指そうとしており,いずれかの極に偏らない大変にバランスのとれたものに仕上がっている。

 あとがきを読み終え,奥付を見たところで渋面を作ってしまった。

 本書の刊行は1996年。十年前の論なのに,今日においても示唆を得られるモデルである――というか,この十年でとてつもなく偏ったところに来てしまったのだなぁ,と。

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Sunday, 2007/10/14

[] 京都(その2)  京都(その2)を含むブックマーク

 のんびりバスに揺られて嵐山へ向かう。京都駅からは嵯峨嵐山駅まで鉄道で向かった方が早いのは分かっているのだが,可能ならばJRには乗らないという意地を通した。

 庭を見て歩くことをテーマにしていたので,まずは天竜寺へ。雄大な借景を愛でてから,北門から出て竹林を歩く。

 常寂光寺では,あまり手入れされていない道をかきわけ,多宝塔の上まで昇ってみる。ひとあし早く色づいた木が,たまたま上手い具合に塔の手前に見えて,彩りの豊かな景色になった。

 うらびれた祗王寺に立ち寄った後,タクシーにて西芳寺(苔寺)へ向かう。名高い庭園は一見の価値があった。ちなみに拝観料は破格の「3000円」。あのシステマティックな寺院運営は見習うべきものだと思ったが,宗教的な有難みに欠けるのは如何ともし難い。

 近くの華厳寺(鈴虫寺)にも行ってみました。法話を話芸に転化することでサービス産業化しておりましたが,ここまで徹すれば感心します。

 

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Saturday, 2007/10/13

甲山もなか

[] 京都オフ  京都オフを含むブックマーク

 昼過ぎまで立命館でお仕事。

 夕方から,関西方面に在住の方々をお呼びしてインタビュー。お集まりいただいたのは……

  1. 「次世代マンガ評論家」いずみの(id:izumino)さん
  2. 「バーチャルネット魔王14歳」(id:Erlkonig)――は魔界から出られないので,代わりに閣下のお使いである「烏と兎」さん
  3. 谷川流研究家」ぎをらむ(id:giolum:20071013)さん
  4. マンガ☆ライフ」の水音さん
  5. 「夙川流域を大いに盛り上げる神奈井総社」の水越柚耶さん
  6. 「ニコラー」まきがい(id:sikii_j:20071013:p1)さん
  7. 「元シンフォニック=レインレビュアー現iM@sリポーター」(id:hajic)さん
  8. 「馬法学者」ぴんしゃん(g:rosebud:id:milkyhorse
  9. id:genesis

 いずれも興味関心を持って観察していた方々でありまして,直にお会いできて嬉しかったです。

 参加者を一覧にしてみたところ,方向性が実に多様。これをして《謎オフ》とまで言われてしまいました。我が事ながら,アンテナの張り方が妙だと思う。この顔ぶれで上手く会話が成立するのか心配だったのですが,何とか楽しんでいただけたものと思います。ありがとう,海燕id:kaien)さん。豊富に話題を提供してくれて。

 写真は,ぎをらむさんがお土産(もとい,谷川スタンプラリーの宣伝)に持ってきていただいた甲山(かぶとやま)モナカ。

hajichajic 2007/10/15 10:58 幹事、お疲れ様でした。シャツがさりげなく格好良かったです。

milkyhorsemilkyhorse 2007/10/15 22:52 ご無事のお帰り,何よりです。私も何とか終電に飛び乗ることができました。

Friday, 2007/10/12

[] 京都(その1)  京都(その1)を含むブックマーク

 午後から研究会。その前に,早起きして東山へと足を伸ばしてきた。

 今回は庭園を見たいと思い,まずは無隣庵(むりんあん)へ向かう。元勲山県有朋の別荘。狭い戸口を通り抜けて庭園に出ると,手前は建物の影となって鬱蒼としているのに,奥は広々と開けていて明るい。緑によって作られた光のコントラストに息をのむ。

 琵琶湖疎水記念館に立ち寄って近代化遺産としての位置づけを学んでから,南禅寺水路閣へ。レンガによって組まれたアーチが木々の間を通り抜ける姿が美しい。金地院(こんちいん)では「鶴亀の庭」を見たが,実際の水を眺めてきた後では,どうも枯山水の水は分が悪い。池を巡る道の方が好みであった。

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Thursday, 2007/10/11

[][] 神戸で,運命に出会う。  神戸で,運命に出会う。を含むブックマーク

 学会参加のため京都へ。せっかくの機会なので,神戸空港を使ってみることにしました。

 JL3302便でCTS新千歳を1210に出て,定刻1400にマリンエア到着。動線が機能的で使いやすい。展望デッキへと至る通路が真正面にあって視線が開けているうえに,こぢんまりとしていることもあって親しみの持てる構造。搭乗率は4割程度と低めだったのが気にかかるところですが,存続してほしい路線です。

 ポートライナーに乗り,赤いアーチが印象的な橋を渡る。夜だったら狙撃されそうだ。

 三宮駅のコインロッカーに荷物を入れ,新神戸駅へ向かって歩く。バイパス出口で左折し,「水道局研修センターの前」教会へ向かう坂聖杯戦争を予感し,

f:id:genesis:20071011151816j:image

「サッスーン邸」の前冬木市の坂道では会話を交わし(たつもりになり),

f:id:genesis:20071011152414j:image

「うろこの家」遠坂凜の居室に足を踏み入れ,

f:id:genesis:20071011154026j:image

「風見鶏の館」遠坂邸の全景を眺めて悦に入り,

f:id:genesis:20071011160911j:image

三宮駅まで戻ってきたところ「なか卯」があったので,うどんを食べてきました。満喫。

 荷物を回収し,阪急電車に乗る(不当労働行為をやって平気でいるJRは大嫌いなのです)。ところが,茶色くに塗られた電車に揺られているうち気分が切り替わってきて,「夙川」とか「西宮北口」で降りたくなる。既に日没を過ぎているから撮影は無理だと自分に言い聞かせて耐えました。

 阪急大山崎で降り,JR山崎で乗り換えようとしたところ,踏切事故があったらしく電車が止まっている。最初は点検が済み次第発車しますと言っていたのに,次のアナウンスでは代替運行の目処は立っておりませんとか言い出すので,切符を払い戻して再び阪急電車へ。烏丸で地下鉄に乗り継いで,京都駅に到着。

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Wednesday, 2007/10/10

天野こずえ『ARIA(アリア)』第11巻

[] その 黄昏の姫君に向ける眼差しは……  その 黄昏の姫君に向ける眼差しは……を含むブックマーク

 天野こずえARIA(アリア)』第11巻(ISBN:9784861274312)を読みました。

 作中時間にして2年ほど見習いとしての時間を過ごしてきたところで描かれる一人前(プリマ)昇格のエピソード《Navigation 55》。

 「おめでとう」の声が響く場面を,陰鬱な心持ちで眺めていました。舟(ゴンドラ)協会は酷なことをするなぁ――と。

 ここに至るまでの間,数多くのエピソードが〈成長〉を語るために費やされてきました。

 そもそもアリスが初登場した回からして,藍華が包み隠さぬ対抗心をぶつけたことが契機となって関係が生じたのでした。

ARIA 3 (BLADE COMICS)

「あの子の性格を直してあげないと この先社会で絶対痛い目みるわ

 だから今 私たちがギャフンと言わせてあげなきゃいけないのっ」

《Navigation 11》 第3巻24頁

 この対抗的関係は巻を経ても続き,藍華はアリスを指して「後輩ちゃん」という呼称を繰り返し使うことで社会的立場を暗示します。ですが,藍華が時折顕著に示していた〈他者との距離感を測ることによって自我の確立を得る〉態度は,晃によって矯正されます。具体的には,「アリシアさんみたいな水先案内人(ウンディーネ)になれますように」と呟いたところにぶつけられる晃の言葉は,同世代間においても効力を持ちます。

ARIA 7 (BLADE COMICS)

 「いいか 藍華

  おまえは おまえにしか なれねーんだ!」

《Navigation 31》 第7巻26頁

 青春期における成長速度の差という問題意識は,まさに第11巻の冒頭《Navigation 51》に置かれたエピソードによって揺さぶり起こされます。しかしながら巧妙なことに[灯里‐藍華‐アリス]という後続世代での問題処理に先立ち,既に功成り名を挙げた先行世代[アリシア‐晃‐アテナ]の内部における葛藤を描いています。この構造があるために,後続世代の内部で(殊に藍華からの感情発露によって)関係性に危機的な亀裂が生じることを未然に防いでいます。

ARIA(10) (BLADE COMICS)

 水無灯里については,別なアプローチで問題の提示が行われていました。この,無垢・無辜・無謬によって彩られているかのようなネオ・ヴェネツィアにあっても物語空間内に“世界を統べる悪意”の存在することは,“輪っかの外”に居る人物から間接的に示されます。渡し舟(トラゲット)の仕事をした際に同僚となった「半人前(シングル)」として登場するのは,「ついこの前に一人前(プリマ)への昇格試験に落ちたばかり」の杏(オレンジぷらねっと),「一人前(プリマ)にはならない」「トラゲット専門の水先案内人(ウンディーネ)になりたい」と語るあゆみ(姫屋),そして本当の願いを語ることをやめたアトラ(オレンジぷらねっと)。この三人の姿を介在させることにより,灯里らが立ち止まってしまうことのないよう防波堤が築かれます《Navigation 48》。

 さて,周辺事情を処理したところでアリスについてです。

 幾度かの季節を過ぎるうち,後続世代3人の関係性は強固なものとなっています。社内の同僚と良好な関係を構築できていないことを指摘されても

 「私には灯里先輩達がいるからいいんですっ」

《Navigation 33》 第7巻84頁

と答えるまでになっていました。

ARIA 6 (BLADE COMICS)

 後続世代の内部に起こる摩擦は,パラレルな関係にある先行世代も担うことで軽減されます《Navigation 26:オレンジな日々》。後続世代に対して寄せられる“悪意”も,3人の連帯があれば霧消することでしょう。

――順当に,半人前(シングル)から一人前(プリマ)へと昇格するのであれば。

 晃は,顔のない匿名の悪意を受けて次のように述べます。

ARIA 9 (BLADE COMICS)

 「時には耳に痛い話を真摯に受け止めるのも

  一人前(プリマ)の務めだ」

《Navigation 44》 第9巻108頁

 即ち,アリスは弱冠14歳にして,かかる“悪意”に立ち向かうことを宿命付けられたわけです。半人前(シングル)という心の準備期間を経ることなく。

 今の私達に欠けているもの

 それはきっと

 一人前(プリマ)としての

 何ものにも負けない

 強い意志と――覚悟

《Navigation 44》 第9巻119頁

 アリスは「操舵の技術」「観光案内や接客」「舟謳(カンツォーネ)」の力量こそ高く評価されました。しかし,社会(業界)の中で生き抜いていくに足る精神の強さは?

f:id:genesis:20071010235512p:image

 あの,黄昏時に風車が回る場面では,〈オレンジ・プリンセス〉に向けられる眼差しは暖かい。そして,この慈愛に充ち満ちた物語空間の中では,たとえ小さな諍いは起こったとしても,きっと乗り越えていく展開が待っている。

 しかし,必ずしも羨望ばかりではない「輪っかの外」からの声が聞こえてくる。

――病んでいるのは,物語に仮託して“悪意”を吐きだしている鬱屈した私。という自覚は,未だ,辛うじてある。

Monday, 2007/10/08

松尾ジンギスカン

札幌オフ 札幌オフを含むブックマーク

 夏葉薫(id:K_NATSUBA)さんが札幌にいらしたので歓迎会を催しました。本日の会場は,かおるさんのご希望により松尾ジンギスカン。

 集まったのは,たまごまご(id:makaronisan)さん,「モノーキー」のkamimagiさん。待ち合わせの際,とらのあなの紙袋を目印に持っているよ!と伝えてあったのですが,特殊取り扱い(玄鉄絢さんの同人誌を店頭受取にしていたん)の包装は色が違っているので分かりにくかったとの苦情を受けました……。

めいたん メイドVS名探偵 (ガガガ文庫)

 話題は,とりとめもなく広がりましたが,

とか。

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Sunday, 2007/10/07

薔薇の花かんむり

[] 今野緒雪薔薇の花かんむり 今野緒雪 『薔薇の花かんむり』を含むブックマーク

 今野緒雪(こんの・おゆき)『薔薇の花かんむり』(ISBN:9784086010757)を読む。〈マリア様がみてる〉シリーズ第29巻。

 44頁の最後の行。これまでの10巻ほどを《矯め》に使っておきながら,盛り上げることもせず,それどころか余韻の欠片すら与えまいというかの如き進行。殺伐とした嫁姑の確執を見てしまったかのよう。このシーンで,このような振る舞いの描写をさらっと入れてしまえる作者が怖いです。

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Friday, 2007/10/05

イニシアチヴ2008

[] 連合総研ワークショップ  連合総研ワークショップを含むブックマーク

 労働組合のシンクタンク主宰によるワークショップ「新しい労働ルールのグランドデザイン策定に向けて」に参加してきました。

――って,私も主宰者側の立場だったりします。多数の方々にお越しいただき,ありがとうございました。

 3月下旬のある日,水町勇一郎先生から電話がありまして,若手による研究会《イニシアチヴ2008》を組織したいということでメンバーに呼んでいただきました。4月から毎月一度,hamachanさんやroumuyaさんらとご一緒させていただいております。

 これまで御縁を持てなかった方々との交流からは刺激を受けることが多いです。のんびりとした北海道育ちの身からしますと,首都に集まる人と情報には圧倒されます。勉強の機会を与えていただいた分は,研究成果を社会に還元することでお返ししていきたいと思っております。

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Tuesday, 2007/10/02

水町勇一郎 『労働法』

[] 水町勇一郎 『労働法』  水町勇一郎 『労働法』を含むブックマーク

 有斐閣の敏腕編集者Iさんから小包が送られてきました。開けてみると――おぉ,水町勇一郎(みずまち・ゆういちろう,東京大学社会科学研究所准教授)『労働法』(ISBN:4641143803)の献本です。ありがたや。

 本を出されるという話は,先日,研究会でご一緒した後に(昼食のパスタをおごってもらいながら)伺っておりました。いつ出るのか未定だと聞いていたのですが,後期の授業に間に合ったようです。

 昨年暮れには森戸英幸『プレップ労働法』(ISBN:4335313071),今年の夏には大内伸哉『雇用社会の25の疑問』(ISBN:4335353952)と,中堅の先生方による単著の刊行が相続いており,労働法教科書市場が活気を帯びています。

 届いたばかりなので未だ読み込んでおりませんけれども,目次を見ますと,本書の特徴は《最初》と《最後》に現れていますね。

 第1編には「労働法の歴史と機能――労働法の背景や基盤を知り,その意味を探る」という章が置かれています。そういえば水町先生は,「ヨーロッパの教科書みたいに,労働法の歴史をしっかりと説明するものにしたい」と語っていましたが,ここに50頁近くの紙幅を割いています。

 そして,締めくくりとなる第6編は「労働紛争解決法」です。紛争処理のための手続を,教科書の中で独立した章にしているところは目新しいように思います。

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