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博物士

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Sunday, 2008/09/28

[] 道南(その3)  道南(その3)を含むブックマーク

 ホテルを07時50分に連れ出され,ウォーターフロント地区で降ろされました。が,朝の8時台に開いている店などあるわけもなく。このツアーは肝心なところで不適切な計画を組んでやがります。途方に暮れたものの,てくてく10分ほど歩いて朝市を眺めにいくことにしました。熱気に当てられて海鮮丼を食べ始めたのが7人中5人(珈琲を飲みながらその様子を冷ややかに見る私)。しかも,そのうち3人は続くラッキーピエロで「フトッチョバーガー」(780円)を……(真ん中に突き刺さっているのは,支柱になっている割り箸)。

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 トラピスト修道院に立ち寄った後,江差町にて散策。民謡普及のための立派な施設がありましたが誰も興味なし。私の希望でニシン漁の網元を訪ねたあと,開陽丸(の1/1スケール模造品)をちらっと見て帰ってきました。

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Saturday, 2008/09/27

[] 道南(その2)  道南(その2)を含むブックマーク

 数十分おきに雨が降ったり陽光が差したりを繰り返すおかしな天候。しかも寒い。ジャケットの内側にベストを重ねても震えがくるくらい。市電の終点で降りて傘を購入してから,外人墓地,公会堂,教会群の順で散策。

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レトロな造りの「来々軒」で美味しい塩ラーメンをいただき,市営谷地頭(やちがしら)温泉では茶褐色に濁った湯を楽しんで,ラッキーピエロで昼下がりの軽食をいただき,五稜郭タワーに昇って……と,函館観光の定番をこなしてきました。

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Friday, 2008/09/26

[] 道南(その1)  道南(その1)を含むブックマーク

 ゼミ旅行の付き添いで,函館へ2泊3日でお出かけ。

 札幌出発は08時40分。直行バスであれば5時間30分で済むところを寄り道していくので,観光にしては早すぎる集合。

 11時10分,洞爺湖温泉にて昼食休憩。昼間の温泉街は侘びしさでいっぱい。昼前の時間帯で食事を出してくれそうな店を探して歩き回ってみたところ,見つかったのはラーメン屋さんとラーメン屋さんとラーメン屋さんでした(帰り道に喫茶店も見つけたのですけれどね)。ということで,味噌ラーメンをいただく。

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 バスに戻って出発したと思ったら,ものの10分で次の降車地である昭和新山に到着。下車観光を省いて欲しいところで40分も用意されたので仕方なく歩き回る。

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 あとはお約束どおり詰まらないドライブイン2箇所に立ち寄りながら,15時40分,大沼国定公園へ。此処でこそゆっくりしたいところなのに30分しかない。しかも湖岸に着いたところで雨が降り出したものだから散策するにも難あり。雨宿りもかねて駅前の『沼の家』でだんごをいただきましたが,大変おいしゅうございました。

 湯の川温泉に到着したのが17時20分。身支度を調えて市電に乗り,函館山ロープウェイへ……

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Thursday, 2008/09/25

労働法律旬報

[] 大学院はてな :: 2本同時掲載  大学院はてな :: 2本同時掲載を含むブックマーク

 25日発売の『労働法律旬報』〔旬報社〕1680号(2008年9月下旬号)に,「船員労働委員会の廃止について」という文章を書きました。このたび〈海の労働委員会〉が廃止されて〈陸の労働委員会〉に統合されることになりましたので,船員労働委員会の“お弔い”を行ったものです。労使関係法についての関心から始めた作業だったのですが,海上労働論とか船員法とか,従前気に留めていなかった領域に分け入っていくことになりまして面白かったのです。

 また,27日発売の『法律時報』〔日本評論社〕1001号(2008年10月号)には,大林ファシリティーズ事件(最高裁第二小法廷判決 平成19年10月19日 労働判例946号31頁)の評釈「マンション住み込み管理員の労働時間と賃金」が掲載される予定です。結論としては〈支持〉の立場なのですが,かなり消極的な賛成です。

 この2つの締切,たまたまですが重なってしまい,えらいことになってました。ここ数か月ほどブログの更新が滞っていたのは,こういった事情でして……。

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Tuesday, 2008/09/16

西尾維新 『偽物語(上)』

[] 西尾維新偽物語(上)』  西尾維新 『偽物語(上)』を含むブックマーク

 取り寄せしてあった西尾維新(にしお・いしん)『偽物語(上)』(ISBN:4062836793)が届きました。午前中にお仕事があって昼下がりに帰宅。遅い昼食のあと,ちょっと気晴らしのつもりで手に取ったら面白くて―― ふと我に返ったときには1/3ほど読んでしまいました。夜に残りを読了しました。

 今回は『化物語』の後日談。語り部・暦の上の方の妹がメインのはずなのですが,出番としてはさっぱり。というか,撫子/八九寺/委員長/ひたぎさんが出番を食っちゃってます。

 あれ? 

 確かヒロインは5人だったような…… サーターアンダーギーこと忍は別格として,もう一人,戦隊もので云うと青が割り当てられる格のがいたはず。ん〜 スポーツ少女はどうでもいいから積極的に記憶していないんだよもん。

 ともかく,前半はこれまでのヒロインを順繰りに訪問していくわけですが,会話の掛け合いが楽しい。

 後半ではトーンが変わり,正義論が話題の中心になります。なるほど,こういう構造だからペトロニウスさんは,あんな話題を持ち出してきたのか……。

 ただ,本作にしろ『Fate/stay night』にしろ,私にとっては最後の方は「どうでもいい」という感じなのです。それが象徴だとは分かっているのですが,それでも「強さ」が物理的暴力の行使という形態を採って表れてくると興味が無くなります。戦闘の描写で興味が湧くのはハンニバルの戦記と,テーブルトークのリプレイくらいかなぁ。

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Monday, 2008/09/08

野村美月 『“文学少女”と慟哭の巡礼

[] 野村美月“文学少女”と慟哭の巡礼者 野村美月 『“文学少女”と慟哭の巡礼者』を含むブックマーク

 昨日は私用で日帰り東京旅行。行きは機内誌を読んでいたら着いてしまったのですが,帰りの機内では読書。野村美月(のむら・みづき)の『“文学少女”と慟哭の巡礼者(バルミエーレ)』(2007年8月,ISBN:4757736851)を。“文学少女”シリーズの第5作。

 お付き合いを始めた心葉(コノハ)と琴吹さんが初詣に出かけるところから物語の幕は開ける。ところが琴吹さんが入院。病院へお見舞いに行った心葉は,美羽(ミウ)と再会する――

 古典に範をとる本作ですが,今回は宮沢賢治銀河鉄道の夜』へのオマージュ。これまでに登場した主要キャラクターがプラネタリウムに集結し,“文学少女”による読み解きが行われる。エピソードは結末に到るが,むしろここから大きなストーリーが始まることを予感させる終わり方で。

 このシリーズ,旅先で読む本の定番と化しているのですが…… 困ったな,続きが気になる。

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Friday, 2008/09/05

押井守 『スカイ・クロラ』

[] 押井守スカイ・クロラ 押井守 『スカイ・クロラ』を含むブックマーク

 夕方からのお仕事だったのですが,職場で「帰りに映画を観ていこう」と声が掛かりました。唐突だったのでどうしようかと思案したのですが,積極的に拒否するほどの理由も無し。そういったわけで『スカイ・クロラ(The Sky Crawlers)』を鑑賞。

 ん〜 さすが森博嗣原作。初っ端から戦闘シーンで始まり,そのあと80分間はエピソードが積み重なっていくけれども,ストーリーがまったく動かない。戦争映画としては,すこぶる正しい造り。

 背景は色味豊かな3Dで,人物はとぼけた色彩の2D。この組み合わせによって,作品世界における登場人物たちの存在的不確かさが表れてくる。

 この作品,登場人物の固有名が強く認識されない(結末にまで至れば,どう呼ばれるかにはあまり意味が無いことが納得できる)。そういうこともあって,キャラの名前が出てこないので愛称を付けて処理していたのですが…… 特に《南雲隊長》の演技は渋くて良かったなぁ。

 終盤,あと20分を残すというところで長台詞が3回登場し,一気にストーリーを畳みに掛かる。この構造をどう受け止めるかで作品評価が変わるのではなかろうか。異動先のポーランド(?)から物語に加わる女性パイロット(名前が覚えられなかったので《実存ちゃん》と仮称する)が,着いてこられなくなった人のための救済措置「キルドレって何なの?」を過剰な演技を伴って繰るのは,私にとっては少々興ざめでした。この《実存ちゃん》が不在だと虚構世界が内部で閉じてしまうので必要なキャラクターだとは思いましたけれど。でも,自我についての問いかけはエヴァにおいてアスカが通り過ぎた径,でしょ? 森博嗣は“その先”に踏み出しているはずなのに,《実存ちゃん》に引っ張られてヘーゲル的な読解が鎌首をもたげてしまうのはちょっと。

 総じて良い出来でございました。『スカイ・クロラ』は実写だとつまらない絵になってしまいそうなところ,アニメーションという技術に適合的な題材であったかと思うところ。

o-tsukao-tsuka 2008/09/06 14:13 実存ちゃんことミツヤちゃん(今パンフで確認した)は、主人公に惚れて貰えないあたりがイイと思いました!

genesisgenesis 2008/09/06 21:06 そういう呼称でしたか。彼女に下手に関わると“問い詰め”られそうです(^^;)

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Thursday, 2008/09/04

中井英夫 『虚無への供物』

[] 中井英夫 『虚無への供物』  中井英夫 『虚無への供物』を含むブックマーク

 ずいぶんとご無沙汰していたのですが,ミステリー読書会へ。

 今回のお題は中井英夫(なかい・ひでお)『虚無への供物』(ISBN:4488070116)。1954年に起こった洞爺丸事故に着想を得て書かれ,前半部分を書き上げたところで1962年の乱歩賞に応募し,1964年に単行本として刊行された,1954〜55年を舞台とする小説。

 刊行当時には《アンチ・ミステリー》の呼び声とともに世に送り出され,笠井潔が『探偵小説論』において展開する〈大量殺戮〉言説の取りをつとめる――らしい。説明を聞いても納得がいかないのは,そもそもの《ミステリー》が割合に懐が深いジャンルであるので,反対(アンチ)と称されてもしっくりこない。むしろ《パロディ》と位置づける方が相応しいと感じた。第一ならびに第二の事件をめぐって展開される4人の〈探偵〉による8つの推理は,少なくとも〈ノックスの十戒〉を知らないと合点がいかない(知っていると,本作で展開されるトンチンカンな推理が莫迦莫迦しくて楽しい)。

 文庫(創元ライブラリ「中井英夫全集」版)だと680頁まである長大な読み物。なのに,あまりに「ひざかっくん」な結末。この作品がランキングに度々登場し,幾度も版を重ねられているというのが分からない。果たして先人達は,本作のどこを面白いと捉えたのか……。いみじくも乱歩が評しているように,ミステリーとしてはダメダメなのに。

 本作を風俗小説として読むときには実に面白いです。昭和30年代初頭における男色酒場(ゲイ・バァ)やらシャンソンやらについての詳細な描写が生き生きと展開して見どころになっていることは分かる。それから詩的で優美な文章。衒学(ペダントリー)に充ち満ちているのも特徴。京極夏彦についても衒学性が高いと言えるだろうが,京極堂シリーズなどでは読者に示された一件無関係とも思える数多の情報が最終的には謎解きで収束する。それに対して本作では,ひけらかして放ったまま。

 結局のところ,本作で掲げられている《無意味な死に対する観念的意義付け行為》というテーマにはさっぱり共感できなかったわけです。

trivialtrivial 2008/09/05 06:53 いみじくも乱歩が評しているように,ミステリーとしてはダメダメなのに。
それは前半2章に対するコメントではなかったでしょうか? 完結後に乱歩が読んでコメントしたという話を知らないのですが。

genesisgenesis 2008/09/05 10:39 解説に依りますと,後半を書いたところで乱歩は病床に伏したようなので,完結した姿は見ていないことでしょう。◆ ここでtrivialさんが指摘なさりたいのは,上記文章の中で「トリック」と表現したことの射程範囲が不明瞭だということだと思いますが……すみません,その通りですね。「乱歩が」と形容するならば前半に限定すべきところでした。

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