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博物士

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Sunday, 2010/11/14

[] 長瀞  長瀞を含むブックマーク

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 出張中の休日を利用して,長瀞(ながとろ)に出かけてきました。鉱物好きにとっては一度見ておきたいところです。それと,『はるのあしおと』の芽吹野駅だし。

 投宿中の熊谷から秩父鉄道に乗ろうとしたところ,今日11月14日は「埼玉県民の日」だとかでフリーきっぷが1000円でした(本来,熊谷→長瀞は片道740円)。当初は,このまま秩父方面まで乗り越して車窓を眺めてこようかと思ったのですが,何故か暖房が最大出力になっていて熱くて耐えられない。長瀞で列車から降りることにしました。まずは河岸の「岩畳」へ。そのまま上流方向へ抜けて「県立自然の博物館」を訪ね,秩父近辺で見られる鉱物の標本を堪能してきました。

 上長瀞駅を経由して再び長瀞駅前に戻り,続いては「旧新井家住宅」へ。近くにあった養蚕農家を移築保存しているもの。見学に入ったところでボランティアの方が説明を買って下さったのですが,「秩父事件なんてご存知ないでしょう?」と話を振られても知らない振りをしてきました(←こんなときに,社会問題の研究者で歴史の講師をやってます,なんて野暮なことは言えない)。

 壮麗な権現造りの社殿を構える宝登山(ほどさん)神社に参拝を済ませた後,ロープウェイで山頂へ。四季折々の花木を愛でるというのが宝登山の愉しみ方のようなのですが,率直に行って,時季外れだと寂しいだけでした。

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 下山してから,ガーデンハウス有隣にて遅めの昼食。名物「おっ切り込みうどん」をいただきました。太めでごつごつした麺は,一口目には食べにくく感じましたものの,煮込んだ根菜類と合わせることによって丁度良い食感。味付けは素朴ながらも,ゆずの香りが芳しく,美味しくいただいてきました。

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 次は長瀞駅から秩父鉄道に乗車し,終着・三峰口駅へ。駅でもらったリーフレットに,白川橋の上から見る紅葉が紹介されていたので観に行ってきました。橋から半ば下を見下ろすようにして眺めることになるわけですが…… あれ? 橋の下を廃線跡が続いている?? 見に行ってみると,おそらく石灰石を貨車に積み込んでいたのであろう貯鉱場の廃墟がありました。近代建築遺産として興味深くはあったのですが,戻りの列車の時刻が迫っていたので見分はせずに帰ってきました。

 上長瀞駅に戻ってきたのは17時23分,とっぷりと日が暮れました。と言いますか,三峰口まで往復したのは日没を待つためだったわけで。「月の石もみじ公園」では,11月13日から28日までの期間,紅葉ライトアップが行われるという情報を聞きつけて,今回やってきたのでした。

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未だ紅葉の盛りではなかったことが惜しまれますが,風流な夜楓を楽しめました。ただ,こういう場面だと,道民は酒を飲みたくなるんですよね……(注:北海道の「花見」は,木の下でジンギスカンを焼きつつ酒を酌むことを指します)。

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Friday, 2010/11/12

[] 国立新美術館ゴッホ展』  国立新美術館 『ゴッホ展』を含むブックマーク

 営業活動のために関東へ出張。早めの便で羽田に降り立ち,国立新美術館で開催中の『没後120年 ゴッホ展』を観てきました。

 ん〜,副題の『こうして私はゴッホになった』が今回の企画展の特徴を表しており,弱点でもあり。すなわち,ゴッホが参照した先行作品群や同時代の作家を交えて展覧会を構成しているわけですが,ゴッホの場合には不適合な手法じゃないのかなぁ…… 同時に並べることに意味があると思えたのはシスレーくらいに思えました。

 ゴッホは強烈な色彩を絵筆に乗せて荒々しいタッチで描く特徴で知られていますが,画家としての活動歴は僅かに6年しか無いんですよね。そうすると,経歴(歴史)の話をしても,数が揃っていないと説得的なものにならない。ゴッホを知ろうと思ったら,アムステルダムのゴッホ美術館に行かないと。

[] 国立西洋美術館デューラー展』  国立西洋美術館 『デューラー展』を含むブックマーク

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 続いては上野の国立西洋美術館で『アルブレヒト・デューラー版画・素描展』を観てきました。

 常々申し上げておりますが,私の好みは所期フランドル絵画。緻密な描き込みが堪らない魅力です。同じ理由でエングレービングも好みなのですが,今回,かのデューラーの作品が来日しているということで,出張が決まった時から観に行くのを楽しみにしておりました。

 良かった。実に素晴らしかった……。

 版画は,性質上どうしても作品が小振りになるし,彩色を施していない限りはモノクロなので地味なことは否めませんけれど,でもそれが良い。さらにデューラーは宗教性の強い作品が多く,品格を備えています。デューラーのコレクションを一同に眺められることなど滅多にありませんので,機会があれば是非。

 ちなみに今回の1枚ですが,名作と讃えられておりますけれども『書斎の聖ヒエロニムス』を挙げずにはいられません。

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Tuesday, 2010/11/02

麻耶雄嵩 『あいにくの雨で』

[] 麻耶雄嵩 『あいにくの雨で』  麻耶雄嵩 『あいにくの雨で』を含むブックマーク

 何か読み直さないと収まらない――ということで,麻耶雄嵩(まや・ゆたか)『あいにくの雨で』(ISBN:4061819070)を読む。思えば『翼ある闇』を読んだときには「ふざけんな」だったものが,今では新本格に救いを求めるときに手に取るものへと変わっている不思議。

 雪の降る夜に廃墟の塔で人が死んでいた,という〈雪の密室〉もの。全14章で構成されるうち第13章が冒頭に置かれているという倒叙構成。あからさまにミスリードを仕掛けてきます。心して掛からねば,と思ったら,物語の本筋は生徒会の諜報活動に。こんな陰謀蠢く高校は嫌だ。そうこうするうちに事件は連続殺人へと発展し,第12章,そして第14章へ。小規模ながらもカタストロフィを仕掛けてあって,ストーリーとしては綺麗にまとめられておりました。むしろ心配になるのは,この2人の今後ですが。

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Monday, 2010/11/01

島田荘司 『暗闇坂の人喰いの木』

[] 島田荘司 『暗闇坂の人喰いの木』  島田荘司 『暗闇坂の人喰いの木』を含むブックマーク

 昨晩,就寝前に島田荘司(しまだ・そうじ)の〈御手洗潔〉シリーズ『暗闇坂の人喰いの木』を読んでおりました。初出は1990年ですが,手にしたのは1993年のノベルス版(ISBN:4061816624)。横浜にあった刑場「くらやみ坂」を舞台に,時を置いて起こった殺人事件。ホラーとしての性格を強く持つ作品。

 屋根の上に跨がっていた死体から始まって奇怪な殺人事件が続く。前半こそ,どういう展開になるのかどきどきしながら読んでいたのですが,音符が出てきたあたりからトンデモっぽくなり始めます。で,結末。

 んなアホな... ていうか,この××を用いたトリック,同じシリーズである「疾走する死者」(1985年)でも使ってましたよ。

 もう当分,島田荘司はご遠慮したい。

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