Hatena::ブログ(Diary)

good reading このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-03-11-Thu

[]Superman: Red Son Superman: Red Son - good reading を含むブックマーク Superman: Red Son - good reading のブックマークコメント

Superman: Red Son

Superman: Red Son

川の流れを変え、鉄の棒を素手で曲げられる異世界からの奇妙な訪問者が、労働者チャンピオンとして、スターリン社会主義のため、さらにはワルシャワ条約機構の拡張のため終わりなき戦いを戦う!! (裏表紙より)

ウォンテッドとかのライター、マーク・ミラーどん(キックアス気になりますね!)の書いたスーパーマンWhat-Ifもの。故郷の滅んでしまったクリプトン星人スーパーマンは、"Red Son"ではアメリカの片田舎ではなくソビエトで育っていくことになる。ので胸にはSマークじゃなく鎌とハンマー。

f:id:gern:20100311220707j:image

カッコいい!!

スターリンが死んだので「鋼鉄の男」二代目となったスーパーマン*1は、科学者レックス・ルーサーやらを擁するアメリカの妨害にも負けず精力的に活動、事故からの救助活動だけでなく政治面にも手を伸ばし、「ここでは皆が傘を持っていない限り、急な雨に降られることがない」との名言を残す。


しかし彼を良く思わない部下たちやアメリカの援助によりレジスタンスが活動していた! なかでも子供のころソビエト秘密警察に両親を殺されたある男は、蝙蝠の衣装を着てレジスタンスの精神的支柱となる*2

f:id:gern:20100311220708j:image

ロシア帽がイカス!


またアメリカレックス・ルーサーは墜落したUFOを調査し、そこにあったパワーリングの解析と複製に成功、打倒スーパーマンのためハル・ジョーダン大佐にグリーン・ランタン軍団を結成させる*3

f:id:gern:20100311224320j:image

f:id:gern:20100311220706j:image

たくさんいるのでカマセ!


いろいろあって「地球人でもないくせに、俺たちを自分の自由にしようなんて何様のつもりなんだ?」「いっそ全世界を瓶詰めにしてみたらどうだ?」などとレックス・ルーサーの口攻めを受けたスーパーマンは、パートナーだったブレイニアックが突如豹変し作動させた時限爆弾を抱えて宇宙に飛び去り自爆する。めでたしめでたし。

……とはならない。最後はものすごいオチがつく(後述)。


というわけで、なんだ。「お腹がすいてどうしようもない人にごはんをあげるのが真の正義」というやなせたかしの言葉を知るはずもない作者だけれど、「皆が飢えることのない世界」をスーパーマンが実力で実現させようとしたら案外それなりにうまくいった話。単純にどちらを善悪ということもできない。

あとスーパーマンバットマンに弱いのはいつものことだなーとか、レックス・ルーサーの言葉「彼がやってくるのがもし数時間ずれていれば、彼は我々の側にいて、私とも良い友人になれたろう」に微笑したり。いや結局ヴィランですからあんた。ヤング・スーパーマン? あぁ、うん……。

オチについて。

スーパーマン死後、物語は地球覇権を握ったレックス・ルーサーについてのものになる。偉大な先祖の頭文字エルを名字にした子孫たちがいることが分かる。ここで首をひねる人もいるはずだ。なぜならスーパーマンクリプトン星での名前こそ「カル=エル」なのだから。

大方の悪い予想通り、スーパーマンがやってきたクリプトン星とは実は未来の地球だったことが明かされ、ポッドが20世紀のウクライナに着陸して終了。


この作品とスーパーマンのもともとのお話と比べてみたとき、この作品の相違点は「スーパーマンカンザスでなくソビエトに落ちたこと」だけではない。ラスト5ページで明かされるもうひとつの相違点「クリプトン星=未来の地球」により、作品全体が影響を受け、ガラッと印象が変わる。レックス・ルーサーの非難が全て伏線として立ち上がってくる! ウォンテッドもそうだったけどラストで読書を胸糞悪くさせるの大好きだなミラーどん。これはもう"Marvel 1985"も読まなければ……!

あと合わせてこれも読んだら興味深かった。マーク・ミラーの映画スーパーマン俺ならこうする! 話。結局ホラだったらしいけど。

http://blog.livedoor.jp/hirobillyssk/archives/1242356.html


そして一緒に買ったWW2イフ漫画"Storming Paradise"が微妙にひどかったのでそのうち紹介したい! あとスキャナー欲しい。スキャナーはどこにある。

でも今読んでるのはデアデビル:ボーン・アゲイン。

*1:「鋼鉄の男」とはスターリンの名の由来でもありスーパーマンの愛称でもあるので……ダブルミーニング

*2:多分ブルース・ウェインではない

*3:つづりは"Green Lantern Corps"でコーズと一緒だけど、あまりコーズとは呼びたくない(笑)

2008-12-16-Tue

[]Superman Batman: Absolute Power 01:30 Superman Batman: Absolute Power - good reading を含むブックマーク Superman Batman: Absolute Power - good reading のブックマークコメント

Superman/Batman: Absolute Power - Volume 3 (Superman Batman)

Superman/Batman: Absolute Power - Volume 3 (Superman Batman)

あらすじ:

悪い未来人その1が地球に不時着した直後のスーパーマンを拉致!

悪い未来人その2が両親を殺された直後のブルース・ウェインを拉致!

悪い未来人その3がヒーローになるはずのキャラたちを前もって虐殺!

何年か後、世界は悪い未来人ズに操られたスーパーマンバットマンの絶対的権力に支配されていたのです……

所持してる版の表紙は上のと違う。上段のバックに自由の女神カラーな二人の彫像があって、下段のバックにはラシュモア山に刻まれた二人の顔。すごい。

てな感じでDC版『エイジ・オブ・アポカリプス』だなーとはじめは思っていたんだけど、それは結局途中まで。いろいろあって時間軸がごっちゃになり、もとの世界に戻ろうとする二人がやがて「自分たちは悪い未来人に操られていたのだ!」と真相に気付きだすのが本筋。

ぐっとくるシーンはいろいろあって、例えば逆らうヒーローたちを二人でバキバキに弾圧するところはあまりにもしょうがなさすぎて心に残る。「双子のヒトラーどもめ!」って言ったグリーンアローを容赦なくヒートビジョンで焦がしたり、ワンダーウーマンを絞め殺してみたり、スーパーマンが「従うか、さもなくば死ね」って言うコマとかちょうビビる。結局最後は悪い未来人が来る前に世界が修正されるんだけど、仲間を弾圧し殺害したかつての記憶は二人に残っていて、軽口を叩いてくるグリーンアロー(「早くどっか行けよ、お祖母ちゃんに見張られてるような気になるぜ」)の前で心持ち暗げな顔をしているところも良いなあ。だいたいそんな感じ。

Captain-YCaptain-Y 2008/12/18 00:35 リーフで買ってましたが、ジョナ・ヘックスが大好きなので、スーパーマンにクリプトナイト弾をぶち込むシーンで興奮しました。

gerngern 2008/12/18 21:57 ゾンビガンマンがいるというのは知ってたので、ジョナ・ヘックスは「おおコレか」という感じでしたが、
他のキャラ(カマンディとかサージェント・ロックとか)になると全然分からなかったです……wikipedia引き引き読んでました

2008-08-05-Tue

[][]インクレディブル・ハルク 07:06 インクレディブル・ハルク - good reading を含むブックマーク インクレディブル・ハルク - good reading のブックマークコメント

2003年のアン・リー版『ハルク』の失敗から反省をしたのか、一新してアクション多めなハルク映画のお出ましである。

なんといっても「先週のあらすじ」とばかりに開始五分でガンマ線照射実験と変身を軽くこなし、ブラジルのスラム街へ潜伏してしまうのだからたまらない。余談だが彼の潜伏するスラム街ファヴェーラは『シティ・オブ・ゴッド』の舞台でもあり、積み重なったコンクリ住居を特殊部隊と追いかけっこする様子はエクストリームスポーツパルクールを髣髴とさせる。


またアン・リー版が人間関係にスポットをあて、肝心なハルクのアクションシーンはほとんど軍隊から逃げ回るだけだったのに対し、今作ははじめから余計なものをそぎ落とし緑色のデカイ人が「ハルク怒った!」などと叫びつつ暴れまわるという、何というか非常に潔いつくりになっている。

当たり前だが、人間ドラマがないわけではない。心拍数が上がると変身してしまうため恋人も抱けない体になってしまったのを嘆いたり、その恋人エリザベスとの逃避行であるとか。しかしそれらは「ハルク」というキャラクターを演出するためのドラマである。例えば、潜伏していた主人公が恋人の前に姿を現してからの展開を見れば分かるだろう。恋人は精神科医といい感じになっていて、でも彼が姿を現すや否やあっさりとよりを戻してしまい、精神科医もあっさりと身を引いてしまう。恋人の葛藤や精神科医のキャラクターは全く描写されない。なぜならこの映画で一番重視されているのは、キャラクターとしてのハルクなのである。そしてアクションシーンこそその核となるものだということだ。

そのアクションシーンで敵役として登場するのがロシア生まれの軍人ボルンスキーで、ハルクに圧倒され強さを求めた彼は超人血清とバナーの血液によってアボミネーションへと変身する。コイツが全体的に巨大な魚人のような外見(背骨が盛り上がって背びれみたいになってたり)をしていて、なかなか気持ち悪カッコイイ。このデカイ人二人の乱闘シーンはかなりの迫力だが、彼らがくるくるゲームチックに動き回るさまはどこかおかしみを伴っている。手を打って衝撃波を起こしたり工業用チェーンを鎖分銅にしたり。


アメコミ好きとしては、冒頭でスターク・インダストリーやシールド長官ニック・フューリーの名が出ていること、ストーリーの中で超人兵士計画と超人血清に触れていることにも注目したい。ラストではアイアンマンの中の人も出てきて意味深な台詞を言い出すし、大規模なクロスオーバーがこれから映画館で拝めるんだろう。その際は是非カート・ラッセルあたりにニック・フューリーを演じていただきたいものだ。

2008-07-30-Wed

[]面白げな新刊 面白げな新刊 - good reading を含むブックマーク 面白げな新刊 - good reading のブックマークコメント

http://dccomics.com/comics/?cm=9774

第二次世界大戦のイフもの。マンハッタン計画の失敗によりアメリカ政府はプロジェクト・オリンポス――日本本土への上陸作戦を実行することになる。

ちょこっと試し読みができるので読んでみたけど、開始五ページで「将軍さん」が切腹、「帯刀」に介錯されてるのがなんとも期待を裏切らない。でも台詞は結構真剣なので期待できそう! そういえばスティーブン・ハンターの新作まだ読んでなかった。

まだリーフが出たばっかのようなので、反応見つつ単行本になったら買うかしよう。

[][]『ウォンテッド』原作がかなり出来のいいメタフィクションな件 『ウォンテッド』原作がかなり出来のいいメタフィクションな件 - good reading を含むブックマーク 『ウォンテッド』原作がかなり出来のいいメタフィクションな件 - good reading のブックマークコメント

最近映画館によく行っている。『クローバーフィールド』と『ミスト』をハシゴしたせいで夢に触手が出てきたり、ついに公開されたパワードスーツに興奮してみたり。なかでも面白いのが本編観る前の予告編。変な映画の変さやエモエモしい映画のエモさはすべて予告編で分かると言っても過言ではない。こないだみてステキだなーと思ったのが九月にやるらしい『ウォンテッド』で、これが実に馬鹿馬鹿面白そうな映画。

http://www.choose-your-destiny.jp/

ほんでもって原作が実はアメコミというのを知り読んでみたくなったのも、馬が目前の人参を追うがごとく当然の出来事。

Wanted

Wanted


確かに映画化されるのも頷ける魅力的な筋立てだと感じた。だが同時に、これを忠実に映画化するのは、どんな映画監督にも不可能だと確信してしまった。

平凡な会社員がある日謎の美女に出会い、自分の死んだ父親が凄腕の殺し屋だったこと、自分もまた秘密組織の一員として殺し屋にならなければならないことを告げられ、否応無しに状況に巻き込まれていく……。そこは確かに原作も映画も同じだろうが、大きく異なることがひとつあって、それがこの"WANTED"というコミックを類稀なるものにしている。以下スーパーネタバレタイム。

コミックであること、メタであること

"WANTED"冒頭で主人公ウェズレーに明かされる真実は、「父が組織のために働く殺し屋だったこと」「自分がそのあとを継がねばならないこと」だけではない。組織の正体もまた映画とは大きく異なる点だ。明かされる真実はこう――

  • 実は、超人的なヒーローや悪役たちは本当に存在していたのだ。
  • そして1986年、スーパーヒーローとスーパーヴィラン(悪役)の間で全面戦争が起こり、後者が勝利を収めた。
  • その結果、かつて超人たちが実在していたことは闇に葬られた。彼らを知っていた者はヴィランたちにより記憶を消され、その姿はコミックや映画などに残るのみである。
  • 勝ったヴィランたちは自分たちの能力で自らを世間から隠し、かつ安全な形で世界を思い通りに操っている。
  • それが自分たちであり、主人公の父もそのなかで重要な役割を果たしていた。

まさしくコミックならではの設定であり、これらを知った主人公(そして読者)は世界が一転するような感覚を味わうことになる。


そしてここでひとつの疑問が出てくる――なぜ、スーパーヒーローたちとの戦いが1986年に起こったのか?

1986年はそもそもどんな年だったのだろうか。実はこの年、アメリカンコミックスのマイルストーンと呼ばれる『ウォッチメン』、また『バットマン:ダークナイト・リターンズ』がはじまっている。そしてこの二作品後のコミックについて、ニール・ゲイマンが興味深いことを述べているのだ。

「こうした80年代半ばの、興味深いスーパーヒーローの復活は、粗悪な模倣品の発生という問題を伴った。『ウォッチメン』や『ダークナイト・リターンズ』が、大量のつまらない類似コミックを生み出したのだ。ユーモアに欠け、陰鬱で、暴力的で、退屈なクズの山を。」

(『アストロシティ:コンフェッション』冒頭の献辞から)

つまり……、ヒーローとヴィランの激突がそれら2作品という形で現れ、ヴィランたちの勝利がその後の作品に影響を及ぼした、のであろう。これは僕が現実と漫画をごっちゃにしているのではなく、作者たちが現実を漫画に織り込んでいっているのだ。

この作品もまたゲイマンのいうような暴力的な作品だ。ひょっとしたら陰鬱かもしれない。しかし退屈さなど微塵もないし、ユーモアにあふれている……ときに、かなり下品な。

下品さと

下品であるというのがどういうことかというと、たとえばスパイダーマンにヴェノムってヴィランがいてとめどなくよだれを垂らしている。ハルクなんて力強くなったときは頭弱くなるという、ポリティカル・コレクトネス足りなめな造形だし。それにX−MENの映画観ても分かるように、悪者は見目麗しくないほう。と・ゆーわけで美男美女は大抵ヒーロー、あるいはヴィランに洗脳されたヒーローで、醜悪なキャラクターがいたらほぼ間違いなく悪者。

けど"WANTED"では読者はあまり悩む必要がない、なぜならさっき言ったように登場人物全員悪者だから。そして"WANTED"でも、それら悪者の多くはあまり近寄りたくないステキな造形をしている。

具体的に挙げるなら……

  • Sucker
    • 吸収能力を持つ宇宙人(名前そのまんまだ)。
  • Fuckwit
    • 世界で一番偉大なヒーローのクローン。
      • ただし知性まではコピーできなかった。ダウン症(まんま、って明らかにポリティカル・コレクトネスが足りない)。
  • Shit-Head
    • これまでに存在したもっとも邪悪な666人の排泄物から作られた合成人間(まんまだ)。
      • ヒトラーのがちょこっと、エドゲイン少々、ジェフリー・ダーマーのが半ポンド。
    • 得意技はのしかかって赤痢にさせる(悲惨だ)。

これら悲惨な同僚とともに主人公は仕事をすることになる。まさにブラック。スーパーヒーローたちがまだ存在する並行世界を何個も侵略し、「鋼鉄の男*1たちの体に風穴を開け、闇夜の探偵*2たちの喉を切り裂いた」なんてメタな台詞が飛び出してくる。


けれど後半から様相は変わってくる。もちろんそれら下品なキャラは存在しているのだが、組織でのクーデターに巻き込まれ一時お尋ね者("WANTED")になった主人公がどう対処したか、そして父から"The Killer"の称号を受け継いだ彼がどんな決断を下すことになるかがそこでは描かれる。要はヒーローの代替わりや継承を描いた『アストロシティ:コンフェッション』のヴィラン版だが、そこにあるのは決して下品さだけではない。父と子の絆はたとえヴィランであろうが持っている、そして父が望んだ("WANTED")ものへと子が成長していくストーリーが実は最初から描かれていたことに読者は気付かされるのだ。

メタさ

もちろんこのコミックを「戦闘美女が云々」「世界には実は秘密があって云々」といういわゆるセカイ系的なものとして捉えるのもいいかもしれないし、アメコミ版邪鬼眼だとか無邪気な願望充足コミック(あんなに貧弱だった彼がこんなにたくましく……!)と捉えてもいい。しかしそれよりもなによりも、これはメタな漫画だ。

1986年が云々、スーパーヒーローたちが実在していて云々というのはコミック文脈にアクセスするためのメタであり、クールな表現技法ではあってもあまりメッセージ性はない。読者へアクセスするメタをやるため、主人公は最初没個性的な人間に設定される。

そう、この作品はまず主人公の状況説明からはじまる――自分の親友が自分の恋人と寝ていて自分はそれを知らないこと、上司にいやみを言われこき使われていること、クソガキどもに服装を笑われること、などなど……。彼ウェズレーはこう言う、つまり自分は悪人やなにかではなく、単に悪いシチュエーションにいる普通の人間であると。


本作はそんな普通の彼が悪として、一人の男として覚醒するさまを描いたものだ。が、同時に読者へと語りかけるメタな作品でもある。あまりいいことのないつかみの3ページで主人公に感情移入しその後の冒険を彼とともにした読者は、ラスト2ページの彼の独白により一気に突き放されるだろう。


これがそれだ。

よし、これでいいか?謎が解けて満足したか?まだ若い俺が女と金をモノにして、世界の秘密の支配者に加わってめでたしめでたし、ってか?

なんてこった、バカ野郎が。これは俺の経験から言ってんだ。お前らと同じ哀れな状態にいたときのことがまるで昨日のことのように思えるぜ。


一体なんだってまた、お前らが俺の人生どうなったかなんてことを気にするんだ?

お前らみんな毎日12時間働いて自分を墓に追いつめて、安いテイクアウトでブクブク太って、そんでもってテメエの彼女はほぼ確実に他の奴とヤってやがる。


プラズマTVとすげえDVDコレクションを持ってるからってお前が自由な人間だってことにはなんねえんだよ、ボケ野郎が。そこら辺の家畜野郎と同じくちょっと金払いのいい奴隷ってだけさ。

このコミックだって、俺達がお前らをピシピシ働かせてる間のただの小休憩だね。


世界はずっとこんなだったって毎日思ってたんだろ、違うか?戦争、飢饉、テロ、そして選挙は出来レースって。


でも、今ではもう少し分かってるだろ?スーパーヒーローどもに何が起こったかとか、そんな笑えることを今では知ってるだろ?もう片っぽの側にいる俺がなんで笑うのか、分かるだろ?


お前はこの本を閉じて、なにか他のものと一緒に買うだろうな。俺達がお前らの人生にこさえてやった、でっかくて空っぽな穴ぼこを埋めるためにだ。


これがお前らをコケにしてるときの俺様の顔だ。

このコミックは、主人公ウェズレー・ギブソンが読者に向ける1ページぶち抜きの哄笑で終わる。

*1スーパーマンの愛称

*2バットマンの愛称

2007-12-25-Tue

[]PREACHER :UNTIL THE END OF THE WORLD /Garth Ennis, Steve Dillon 03:15 PREACHER :UNTIL THE END OF THE WORLD /Garth Ennis, Steve Dillon - good reading を含むブックマーク PREACHER :UNTIL THE END OF THE WORLD /Garth Ennis, Steve Dillon - good reading のブックマークコメント

Preacher VOL 02: Until the End of the World

Preacher VOL 02: Until the End of the World

とりあえず前半、表題作だけ読んだ。

1巻は割と気楽な内容だった。やさぐれ牧師の主人公が天使と悪魔の合いの子「ジェネシス」の力を手に入れ、「殺人者の聖人」に狙われたり警察に追われたりしながらもそれでも私は元気です、あと旅の途中にシリアルキラーがいたのでブッ殺しましたという。しかしこの巻では彼ジェシー・カスターの過去が語られ、少し異なった趣を見せることになる。

父と母の出会いから、一家三人が祖母に捕らわれ彼女のコミューンでの生活を余儀なくされたこと。父が自分の目の前で射殺されたことや、祖母から受けた虐待。何度彼女から逃げ出してもその度ごとに捕まり、密閉された棺に閉じ込められ池に沈められたこと。

再度祖母に捕らえられた状況で、同じく捕らえられた自分の元恋人に語る過去は非常に痛々しく読んでいて辛いものだが、だからこそラスト、祖母から永遠に解放されたシーンはものすごく……その、なんというか

燃えろ、このクソババア!! 燃えやがれ! YEEEEEHAA!

カタルシス溢れるところである。


あと祖母への罵倒語。

You vicious murdering fucked-up shiteating hateful cocksucking evil tyrant bitch of a whore from hell!!

どう訳すんだ、これ。

EinsamkeitEinsamkeit 2007/12/27 00:46 >どう訳すんだこれ
直訳すると「この非道徳の人殺しの酔っ払いの糞食いの、不愉快極まりないとっくり狂いの極悪人の暴君の、地獄から来た売女のあばずれめが!」ですが、やっぱりスラングのニュアンスって訳せないですね

gerngern 2007/12/27 12:20 >とっくり狂い
その発想はなかった
あと旧友に会ったときの挨拶が”cocksucker!!”だったりするのが面白いです