2012-02-21
■原発
昨日(20日)の福井県原子力安全専門委員会、私も傍聴したので簡単に報告し
ます。
冒頭、岩永福井県原子力安全対策課長と中川委員長から、今回の会議の位置付け
について説明がありました。「前回が昨年10月27日で、このときは『技術的
知見に関する意見聴取会』等が動き始めたころだったので、各意見聴取会での議
論がまとまってくれば委員会で説明するという話になっていた。それぞれ取りま
とめが出たので、今回の会議を開いた」。
その後、保安院が2月13日と16日にまとめた5つの「中間とりまとめ」等を
保安院がだらだらと報告し、それに対して質疑が行われました。
安井委員(福井工業大学教授)より、どういう根拠で、地震による閉じ込め機能
の損傷はなかったとしているのかという質問が出ました。これに対して、保安院
が解析とプラントパラメータから評価したと答えると、それ以上具体的に突っ込
むことなく納得してしまいました。
中川委員長は、運転再開はストレステストの結果だけで判断するものではないこ
とを保安院に確認した上で、「暫定的安全基準」を不可欠としているという福井
県のスタンスに言及しました。
中川委員長は、「暫定的安全基準」については、「判断基準が、数値的なものも
含めて明確になっていることが重要。30項目の対策+αになっていくと思うが、
ただ、このままではなく、判断基準という明確な形になるということが重要だろ
うと思う」、「30項目を中心にして安全基準を作りあげてもらえるものと思っ
ている。その中には、今日、各委員からいろいろ出された意見を十分反映してほ
しい」との考えを示しました。つまり、保安院が「技術的知見について(中間と
りまとめ)」で示した30項目は、不十分ではあるが「暫定的安全基準」のベー
スとなるものであるとの認識を示したことになると思います。
その上で、中川委員長は、「原子力安全専門委員会としては、今後、国から示さ
れるであろう安全基準を含めて、関電と国の対応状況を、厳正に確認していきた
い」との考えを示しました。続いて、岩永課長が、「耐震バックチェックについ
て、天正津波痕跡調査も含めて、保安院からいろいろ指示が出ていて、今後事業
者からも報告があるので、それらがまとまった段階で、報告したい」と述べ、会
議は終了しました。
委員からは、照射脆化は積み残しの課題であること、少数意見を無視せずに取り
込んでいくべきであること、シビアアクシデント対策の中に漏えいした汚染水の
対策が無いこと等の意見が出ました。
地震による配管破損を考慮しない全交流電源喪失時の対策だけの「30項目」の
線で「暫定的安全基準」がまとめられるのを止めていく必要性があると思います。
