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2008.01.29.

[][]ウォーハンマー2nd『魔術の書』リプレイ

 アナログゲームライターの岡和田晃さんが、綜合ゲーム雑誌『Game Japan』で、海外ゲーム『ウォーハンマーRPGリプレイの連載を開始しました。

GAME JAPAN (ゲームジャパン) 2008年 03月号 [雑誌]

GAME JAPAN (ゲームジャパン) 2008年 03月号 [雑誌]

■『GameJapan』公式サイト

http://www.hobbyjapan.co.jp/gamejapan/

 数回にわたってキャンペーンとなる予定です。

 以下、このリプレイについて2点、紹介します。

ウォーハンマーRPGリプレイの概要

 『ウォーハンマーRPG』とは、暗黒中世風の世界「オールドワールド」を舞台にしたボードゲーム〈ロールプレイング・ゲーム〉)です。

 現在、ホビージャパン社から最新の第二版の製品ラインが続々と刊行されています。

ウォーハンマーRPG 基本ルールブック

ウォーハンマーRPG 基本ルールブック

■『ウォーハンマーRPG日本語版公式ホームページ

http://www.hobbyjapan.co.jp/wh/

■コーウェン,リチャード「『ウォーハンマーファンタジーロールプレイ(第2版基本ルールブック)』レビュー」(Scoops RPGRPG Netレビュー翻訳)

http://www.scoopsrpg.com/contents/review/rev11192_WFRP2nd.html

 今回は、4名のプレーヤーを相手に、帝国「エンパイア」の首都であるアルトドルフに流行りだした強力な伝染病「ナーグル腐敗病」にまつわる悲劇と、そこに隠された陰謀が提供されます。

 さらにプレーヤーは、2月中旬に新たに翻訳版が刊行される予定の魔術サプリメント『魔術の書(Realms of Sorcery)』を用いて、〈キャラクター〉を作成。2000経験点を支払って成長した「中堅魔術師」が2人と、サプリメントで新たに追加された上級キャリア「魔女」「ルーン鍛冶」、合計4人の〈キャラクター〉を一人一人が担当して、この謎に取り組みました。*1

 とりわけ、「オールドワールド」における魔術は、『ウォーハンマー』世界における最大の謎である「混沌」と深いかかわりがあります。したがってこのサプリメントは「オールドワールド」2300年余の歴史やその全体像をより正確に把握するためににも、貴重な資料となっています。

 なお、ここでいう〈リプレイ〉とは、「〈ロールプレイング・ゲーム〉〈セッション〉において〈プレーヤー〉達が実施した一連のプレイ結果を、ト書き式の議事録とその注釈とによって再編した著作物」のことです。

 〈リプレイ〉効用としては、しばしば「わかりにくい」「遊びづらい」とされるTRPGのプレイ風景を、比較的マスに開かれた文字媒体(雑誌出版物・文庫本など)によって伝達することができるほか、TRPG〈運用〉を教えひろめるための指導教本の一種として読まれたり、あるいは単に小説やライトノベルのような“読み物”としてのみ編集される場合もあります。〈リプレイ〉と一口でいっても、その編集コンセプトや個々の効用は多岐にわたっています。*2

 しかし少なくとも、今回のリプレイに関しては、『ウォーハンマーRPG』というゲームで「魔法使い」という役割をセッションに導入する際の〈運用〉の参考になることを念頭に置いた編集がされており、まずなにより「実際に『ウォーハンマー』の魔法ルールを遊んでみよう」とするプレーヤーにとって、有用なTIPSとなっています。

一参加者からの推薦文

 さて、私は今回、このリプレイ中に登場する4名のうちの一人として、“本名で”参加させていただきました。 影の学府の魔術師エックハルトは、私が担当した〈キャラクター〉です。

 TRPGについてはいつも「実践」について示すことなく、「研究」や「批評」の方でばかり活動していましたので、こうして商業リプレイのお手伝いに関われる日が来るとは思っていませんでした。そんなわけで、今回のリプレイ掲載は、自分の活動履歴から考えると意外であると共に、とても嬉しく思っています。

 また、TRPGリプレイで本名を名乗るというのはけっこう珍しいことなのですが、個人的には、これは本名を出しても恥ずかしくない種類の、読み応えのあるTRPGリプレイだと考えています。*3

 4ページという少なめの分量ではありますが、『ウォーハンマーRPG』のどぎつく薄暗い雰囲気がよくわかる、出色の“大人向けリプレイ”になっています。

 商業誌で展開されるTRPGセッションの様子をお知りになりたい方や、『ウォーハンマーRPG』に興味をもたれていた方に、おすすめしたいと思います。ぜひご覧下さい。最近ふたたび翻訳された『ドラッケンフェルズ』でウォーハンマー世界に興味を持たれた方は、きっと気に入るはずです(実は共通の〈背景世界〉を用いているのです)。

*1ウォーハンマーを初版の印象で考えられている方は、このパーティ構成を狂気の沙汰と思われるかもしれません。ですが、第二版ルール下で、2000経験点くらいを初期経験点として配分して作成すると、比較的「ティーンチの呪い」に引っかからず、面白い魔法使いセッションができるようになります。初期のキャリア形成に不安な方や、「屑拾いだのネズミ捕りだのやってられっけー」という方は、まずこうした遊び方を試してみることもおすすめします。

*2〈リプレイ〉については定義が未確定なので、これはとりあえずの説明。

*3:もちろんこれは岡和田さんの〈マスターリング〉に多くを拠っています。ルール説明について文脈を修正したほかは無理な編集もなく、プレーヤー当人から見てもほぼ違和感のない仕上がりになっていることを保証します。ただ一つ、私は“やれやれ”とはいいましたが、それを“シグマーズ・ブラディ・ハンマー”という言い回しではとても言えませんでした(笑)。でも、そのくらいですかね。

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