心の傷の手当て

体のどこかにケガをしたら手当てをするように、
辛い失恋を経験した時も、
心の傷を癒すための
早めの手当てをすることが大切です。

失恋すると、つい過去の甘い思い出や
幸せな日々を振り返るでしょう。
「初めての出会い、初めてのデート…
あの頃は別れなんて思ってもみなかった…」
と、物悲しい気持ちに浸りたくなるでしょうが、
それは傷口を広げる行為でしかありません。
過ぎたことについて延々嘆くよりも、
楽しいこと、嬉しいことに
意識を向けるのがお勧めです。

「失恋したのに、
今は楽しいことなんて考えられない」
と言う人もいるかもしれませんが、
「できない」ではなく、
意識的に「する」ことがポイントなのです。
この世界には恋愛以外の楽しいことが
たくさんあるのだということを
思い出してください。
食べ歩きが好きな人は、
おいしいものを食べに
小旅行に出かけるのもいいでしょう。
ゲームが好きなら、新作シリーズに
チャレンジしてみるのも楽しそうです。
楽しいことや嬉しいと思えることは、
傷ついた心を癒してくれるでしょう。
そうして好きなことを楽しんでいれば、
そのうち他のことをやってみようという意欲も
湧いてくるはずです。

いつか、あの時の失恋は自分の問題だった、
相手の責任だった…と、
必要以上に落ち込まず、
客観的に思い出せるようになるでしょう。
次は同じ過ちを繰り返さないようにしようと
思えるようになったら、深い傷は癒え、
新しい恋をする心の準備が整ったと言えます。


失恋の経験から学ぶこと

出会いあれば別れあり、
全ての人間関係には
いつか別れの時が訪れるものです。
それが早いか遅いかは、
縁あって出会った人たちが、
その絆や関係を維持するために
努力できるかどうかにかかっているのです。
失恋は、恋人同士がその努力を怠ったための
結果だと言えるでしょう。

カップルの破局は、
大抵の場合どちらか一人が
相手を悪者にしがちです。
「あなたが浮気したせいだ」
「話を聞いてくれなかったからだ」
と責めたてて別れを切り出せば、
自分は正しいという立場に立てて、
失恋の傷は浅くなります。
その分、別れを告げられた方はショックを受け、
心に大きな傷を負って、
「自分が悪かったのか」
と自分を責めてしまうでしょう。

ですが、先に書いたように、
破局したのは一人だけの責任ではありません。
二人が関係維持のために
努力を怠った結果なのです。
例えば、破局の原因が浮気だったとして、
浮気した側の言い分として
「恋人が自分の気持ちを
わかってくれなかったので、
優しくしてくれる相手と
浮気した」=「わかってくれなかった
恋人が悪い」という言い訳をするのは
よくありますが、
恋人にわかってもらうための努力をせず、
浮気に走ったのですから、
やはり破局を招いた原因と責任は、
浮気した側・浮気された側、
二人ともにあるのです。

失恋のショックは自尊心を砕き、
自己嫌悪を招くでしょう。
しかし、
「もう二度と同じことを繰り返さない」
と心にとめて、反省すれば十分です。
過去の経験から学び、
新しい出会いへと目を向けましょう。

失恋のショックを癒やす方法

辛い失恋を経験すると、
誰でも「もう恋なんてしない」
「あんな思いをするのは二度とごめんだ」と、
恋に臆病になり、自分から遠ざけようするものです。

もちろん、そこで無理をして
新しい出会いや恋愛について意識を向ける必要はありません。

そんな時は、好きなものを食べたり、
楽しいイベントに参加したりしましょう。


自分を楽しませ、満たすことは
失恋のショックを和らげてくれます。

人の脳は「楽しい」「嬉しい」と思える
出来事に遭遇すると、快感を生じさせ、
心のバランスを整え、
落ち着かせる脳内物質を分泌し始めます。

心が傷ついている時ほど、
この脳内物質がたくさん出るような、
楽しいことをするのが効果的です。

そのために、おいしいものや
好きなものをお腹いっぱい食べたり、
自分が楽しいと思えることや夢中になれるものを
見つけたりするのがおすすめです。


よく、
「新しい恋をすれば、過去の辛い恋などは忘れられる」
などと言われますが、
それはたまたまその人にとっては
恋愛がそうであったというだけで、
誰もが同じ効果を得られる訳ではありません。

心の傷を癒やす方法は人それぞれ違います。

失恋でショックを受けた時に限らず、
心が痛むような出来事に遭遇した時は、
その時にできることで、
自分が楽しい・心地よいと感じられることを探しましょう。

好きなもの、良いものに触れていれば、
心の傷も徐々に癒えてくるはずです。

なにか夢中になれるものを見つけられれば、
辛い恋の記憶などすぐに忘れられるでしょう。

失恋について

出会いと別れは、
ワンセットと言っても過言ではありません。

運命の出会いも、悲しい別れも、
ある日突然訪れるものです。


悲しい別れといえば、恋愛絡みでしょう。

カップルが同じ意思を持ち、
どちらも納得した上で円満に別れるという
ケースはあまりありません。

関係をこじらせたカップルが、
ある日突然「もう別れよう」と
破綻してしまうケースの方が多いでしょう。

経緯はどうあれ、別れを告げられた方は
失恋のショックから立ち直れなくなることも
少なくないものです。


別れを切り出した方からすれば、
ある日突然思い立ったのではなく、
些細な不満や怒りが積み重った結果の
破局だったのかもしれませんが、
別れを告げられた方は、
恋人がそんな気持ちを募らせていたということに
最後まで気づけなかったのでしょう。

「恋人の気持ちに気づけなかった方が悪い」
なんて意見もあるかもしれません。

しかし、全てのカップルの破局
どちらか一人だけに問題がある訳ではないのです。

恋人との間になんらかの問題やト
ラブルが出てきた時に話し合わなかった、
相手に察してもらおうと甘えて、
問題を解決する努力をしなかった、
その責任は二人にあると言えるのではないでしょうか。


カップルが破局した場合、
別れを告げられた方は相手より深く傷つき、
失恋のショックからしばし
立ち直れないということも珍しくありません。

たしかにショックは大きく、心も傷ついたでしょうが、
破局の責任はあなた一人にだけある訳ではないのです。

物語のような恋

「物語のような恋をしてみたい」
と夢見たことがある女性は、
たくさんいるでしょう。

「ロマンス映画のような運命の出会いを経験してみたい」
「数々の困難を乗り越え、真実の愛と絆を掴みたい」
など、どんな相手と恋をするかということよりも、
恋愛の課程や、恋愛において
経験するであろう様々なシチュエーションの方に
興味を引かれてしまう、
そんなロマンチストは多いものです。


たしかに、何事も起きない平坦な道を
ずっと歩いて行くのは退屈かもしれませんし、
苦難を共に乗り越えてこそお互いを大切に想うことができる
という意見もうなずけます。

しかし、そのように考えてしまうのは、
それらが映画や小説などの「ドラマ」の中で
起きることだからに他なりません。

現実でロマンチックを求める人たちは、
自分の恋愛にもドラマを求め、
それを共にできる相手と恋に落ちたいと
考えているのではないでしょうか。


ですが、平坦な道にも思いがけないトラブルは多々あります。

小さな凹みに足を取られたり、
蹴った小石が自分に跳ね返ってきたりすることも
あるかもしれません。

そして、そのような些細なトラブルを、
お互いに労わり合い、支え合うことで、
ひとつずつ乗り越え、信頼関係と愛情、
絆を深めていくことができるのです。

ロマンチックな恋に憧れつつ、本気で恋人が欲しいのなら、
どんな物語であってもこの人となら一緒に歩いてゆける
と思える人を探すべきでしょう。

映画やドラマではない、
あなたの人生の物語のパートナーを。


無意識に高くなるハードル

ロマンチックなものを好む人にとって、
「恋愛」とはその最たるものではないでしょうか。

めくるめくドラマ、運命の出会い、
愛し合うようになった二人が
どのような関係を築いていくのか…
そんな甘美な夢想なら、
いつまでも続けられるでしょう。

実際、そのようなタイプの人が
合コンや恋活イベントなどに参加するとなれば、
不安や緊張よりもワクワクするという人も多いかもしれません。


もちろん、自分好みの相手を見つけても
緊張してなかなか話しかけられないという
引っ込み思案な人より、
どんどん話しかけて相手との距離を縮められる人の方が、
交際まで至る確率も高いでしょう。

しかし、積極的に行動しているのに、
なかなか交際まで
至らないというロマンチストがいるのなら、
それはもしかすると「恋愛」というものに憧れ、
夢を見過ぎて、無意識のうちに
「運命の相手」の条件を高く
設定してしまっているのかもしれません。


恋人ができない原因を探りたいなら、
一度友人などに自分が考える恋愛観や
恋人の条件について聞いてもらうのがお勧めです。

そもそも恋愛に理想を抱き、
憧れるのは悪いことではないですが、
そのハードルが高すぎるのは問題です。

世の中に完璧な人間など存在しません。

恋愛とは、そうした足りない部分、
欠けた部分を二人が補い合い、思いやることです。

自分の理想とは違っていても、
それでもなお愛しいと
思うことができるような相手を見つける、
それも恋愛の楽しみ、醍醐味ではないでしょうか。

恋は現実

絶賛恋人募集中という人でも、理想の恋人として
「ロマンチックな人」を挙げる人は
あまりいないのではないでしょうか。

将来の希望や夢を持っている人とはまた違う、
現実離れした世界観を好んだり、
自分の好きな趣味に没頭している人を、
恋人にしたいと考える人はそうそういないものです。

なぜなら、そんなこだわりが強いタイプの人たちは、
自分以外の人に対してその理想や
趣味を押しつける傾向があるからです。


例えば、コンパや飲み会で隣に座った人から
「王子様が迎えにきてくれるのを待っていたんです」
「今日は、運命の出会いがある予感がしていたんだ」
なんていきなり言われたら、
あなたはそれが自分を口説いていると気づくでしょうか。

あまりに現実離れして、
自分の世界に酔っているような言動に、
思わず引いてしまうでしょう。


恋愛という人間関係は、
お互いが相手に対して真摯に向き合うことによって
育まれていくものです。

それは現実の世界で築かれるものであり、
空想や理想とは明らかに違うでしょう。

もちろん、「好きな人とこんな関係になりたい」
と理想や希望を抱くのは間違っていませんが、
誰かに一方的にそれを押しつけるのはNGです。

そうした行為は、現実を見ていない、
相手との信頼関係を築くつもりがないのだと
言われても仕方ないでしょう。

もちろん、ロマンチストと
付き合いたい人もいるかもしれませんが、
そうでない人は、相手の言動をきちんと観察し、
見極めるだけの時間をかけるのが無難です。

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