定期健診のお知らせ…ハガキの効果は?

最近は、患者さんに定期健診のお知らせハガキを出す歯科医院が増えてきました。私が歯科衛生士になりたての頃は、まだ取り入れている医院は少なかったと思うのですが、今はほとんどの歯医者で行っているのではないでしょうか?

歯医者が増えてしまい、患者獲得競争に勝つためのひとつの手段です。ただ、どこの医院でもハガキを出すようになったのだから、今度はどこで差別化を図るかという問題が出てきます。ただ毎回同じデザインで宛名も印刷されたシールを貼るだけ…というのでは、多くのDMにまぎれて捨てられるのがオチですよね。

そこで、うちの職場でもいろいろな試みがなされています。その月に定期健診の時期をむかえる患者さんをリストアップしたり宛名印刷をしたり…というのはレセプトコンピュータの中の機能で十分。あとは目を惹くデザイン作り。スタッフ持ち回りで毎月デザインを考えてワードで作ります。1人が担当するよりも、それぞれのスタッフの個性がデザインに出て、面白いものです。毎月60枚〜100枚くらいは出しますから、さすがに今のところ全て手書きというのは無理なのですが、デザイン印刷の済んだハガキに、担当衛生士がコメントを入れます。

『先日治療をした右上の奥歯の調子はいかがですか?』
『しみていた歯は、落ち着きましたか?』
『歯ぐきの具合はどうでしょう?一度確認させていただきたいと思います。』
『お仕事お忙しいことと思いますが、そろそろ歯のクリーニングにいらしてくださいね。』


そんなことを担当する患者さんに書くわけですね。オットは『キャバ嬢の営業メールと同じだな…。』と、言いますが、本当にそうなのかもしれませんね。けど、キャバクラのお姉さんだって、適当なマニュアル通りの(マニュアルあるのか知りませんが)文面を送ってもきっとお客さんつかめないと思うんですよね…。

先日、職場の勉強会で話し合ったのですが、このハガキも、数ヶ月に一度の定期健診時に毎回出していると、マンネリになってくる。『あれ?そういえばこの患者さんに前回も同じこと書いたかも…。』そうなると、受けとる患者さんも、あまり気にとめてくれくなるのではないか?と。

ハガキが、気付きのきっかけになるかもしれませんが、やっぱり一番大事なのは来院された時なんですよね。目の前にいらっしゃる患者さんに、自分の言葉をいかにしっかりと伝えられるか。伝わるか?ということが全てかな…と、感じるようになってきています。

これは本当にあってはならないことなのですが、忙しいと業務に追われてしまって、目の前の患者さんの顔色すら確認せずにいきなり歯を診てしまうことがあります。しっかりクリーニングができて(技術があって)誰よりも歯石の取り残しが少なくても、患者さんのリコール率(定期健診に再来院する率)が高いわけではない…というのが、私たちの仕事の面白いところです。


さてさて…。明日は、面白いセミナーに行ってきます。患者さんの心に残る自分になるためのヒントがありそうな気がしています。せっかくの祝日、オットと子供には申し訳ないのですが一日勉強してきます。ついでに…久しぶりの銀座だし買い物もしてこようかな…。(笑)