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2018-06-11

ドライセンを愛する女

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オタクが日陰の存在でなくなって久しい。中川翔子のブレイク以降(?)、敢えてオタクを自称するアイドルも増えてきた。特にグループアイドルの場合、周りとの差別化が不可欠であり、そのためには趣味も公表していかなくてはならない。また、最近は握手会のような接触系の営業もある。アイドルオタクの男性が、必ずしもゲームやアニメを嗜好しているワケではないが、それでもキラキラした女子らしい女子よりは会話の糸口だって掴みやすかろう。アイドルに限らず、オタク女子とはオタク男子からモテるものだ。

もっとも口から生まれたような人間からしてみれば、別に何の話題でも盛り上がることはできるし、むしろ趣味の世界には立ち入って欲しくないという感覚がある。仮にライダーファンの女の子がいたとして、その子が好きなのは電王やビルドであって、カマクビガメでもアッチペッチーでもない。もちろん、相手に合わせて平成ライダーの話をすることはできるけれど、それは天気や近況といったテーマで語り合うこととどう違うのか。まあ、そんなこんなで個人的にはオタク女子に、特別なバリューは感じられないのであった。


しかしだ。そんな自分も、乃木坂46に所属する鈴木絢音の「好きなガンダムは、F91*1ユニコーンガンダムユニコーンモード」なる回答には唸らされた。だってデストロイモードとかストライクフリーダムとかアッガイとか言われたら、ちょっと信用できないじゃないですか。逆にマニアックな機体を挙げられても、内に秘めたる町山智浩が「オトコの影響だ!」と騒ぎ出すじゃないですか。たとえば、ドライセンが好きですと言われた日には……なんて話を先日の『地熱ナパーム倶楽部』でもしたんだけど、そしたらゲストの高遠るいさんから「いや、それはアリなんじゃない? ちょっとドキッとしちゃったよ」と言われて、確かに! ドライセンもまた濃すぎることもヌルすぎることもない絶妙な立ち位置の機体*2であり、なによりもこの「男子中学生が考えたMAXカッコいいリファインドム感(by.高遠るい)」にキュンキュンする感性にキュンキュンしてしまう。これってもしかして、恋? ガチ恋? 絢音ちゃん、好きだ! 正確には、己の脳内にのみ生きるドライセンが大好きな絢音ちゃん、大好きだ! 囁いてくれよ、傍にいるよって!!


HGUC 1/144 AMX-009 ドライセン (機動戦士ガンダムZZ) / バンダイ

*1ロボットアニメ好きな鈴木絢音は、『タモリ倶楽部』に呼ばれたりする航空機マニアでもある。丸みを帯びたF91のフォルムが、ジャンボジェット機をこよなく愛する彼女の琴線に触れたことは想像に難くない。そういった意味でも、非常に真実味のある信用できるチョイスなのだ。

*2:なんだかんだでドムの系譜に連なるモビルスーツだし、近作やゲームなどにも登場。きちんとキット化だってなされていることを考えると、意外性はあっても嫌味のないチョイスだ。しかも乃木坂46のイメージカラーである紫色のマシンであるからして、プレゼン次第では本当に好きになってくれるかもしれぬ。夢があるね。

2018-01-26

ほぼ一日一怪獣(ウルクスス)

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モチーフは、ウサギとクマだろうか。モンスターハンターシリーズの怪獣って、メインどころはシンプルなドラゴンやトゲトゲを生やした獣脚類ばかりで、いまいちオリジナリティが感じられないんだけど、魚や小動物のように人間と絡みにくそうな題材を取り扱うと、なんとも奇妙なキメラに仕上がることが多く、途端に独創性を帯びてくる。ザボアザギルチャナガブル、このウルクススは、その代表格といえるだろう。


ただ、最近はネタが尽きてきたのか、いつものドラゴンにも過剰な装飾が施されるようになってきており、なかなか面白い見た目の怪獣が増えてきた。従来の世界観に愛着を持っているファンには、ちょっとマンガチックに過ぎる印象を与えているのではないかとも思うが、ウルトラ怪獣で育った身としては嬉しいシフトチェンジだ。ポケットモンスターシリーズがそうであったように、シリーズの継続に超獣化は付き物なのである。えー、今日は忙しいので、これぐらいにしておくか。終わりっ。そうです、お察しください。


カプコンフィギュアビルダー スタンダードモデル モンスターハンター Vol.2 ウルクスス / カプコン

2017-10-08

怪談シリーズ 君も“EXAM案件”を投稿せよ!?

| 10:32 | 怪談シリーズ 君も“EXAM案件”を投稿せよ!? - 大怪獣まんだら を含むブックマーク 怪談シリーズ 君も“EXAM案件”を投稿せよ!? - 大怪獣まんだら のブックマークコメント

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「生まれたときから老害」――日本オタク大賞シリーズにおけるガイガン山崎のキャッチフレーズだ。70年代ガキンチョカルチャーを愛する若手ライターという特殊な立ち位置の自分にとって、こういう分かりやすいキャラクター付けはありがたい。とりあえず狭量な物言いをすれば、それが笑いに繋がるので共演者もやりやすいだろうし、観客としても入っていきやすいのではなかろうか。最近の仮面ライダーは仲間割ればかりしていていかんねェってな具合である。

まあ、ロボットや怪獣怪人が暴れないと不機嫌になるのは、単純に性根が幼稚というだけで老害とは関係なく、むしろ実際のところはいーじゃんいーじゃんで大抵のものを受け入れてしまう節操のない男なのだ。そもそも『オタク大賞』というイベント自体、その年を象徴する最新作プレゼンするものだから、登壇者が老害だと何も始まらない。


もちろん、こんな趣味だから老害じみた振る舞いをしていた時期もあった。せっかく中学受験までして入った高校を中退して、大検を取り、日本大学芸術学部で映画や小説について学んでいた数年間だ。小学4年生で早くも中2病を発症していた早熟な少年は、ティーンエイジャーにして老害と化した。口を開けば、現行作品に対する偉そうなことばかりの生意気なガキだったように思う。

しかし、そんな老害少年も社会人として世に出る頃には穏やかな死を迎え(老化スピードが早いのだ)、現在知られるガイガン山崎に生まれ変わったのでした。メデタシメデタシ……といきたいところなんだが、先日とんでもないものを発掘してしまった。老害真っ盛りの時代に考えたオリジナル仮面ライダー、その名もEXAM(イグザム)である。


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一応、萬画版やS.I.C.などからディテールを拾ってきたりもしているが、オリジナルとは名ばかりの新1号そのまんまなデザイン! ヒーローとして仮面ライダーは新1号で完成しているのだという若き主義主張がビンビン伝わってくる。『仮面ライダー555』や『仮面ライダー剣』の時代であるからして、とんでもない逆行ぶりだった。なお、仮面ライダー0号云々というのは、平山亨著『仮面ライダー 変身ヒーローの誕生』に載っていた『二人ライダー・秘話』からの引用だ。


ショッカーの援助を得た緑川博士は、仮面ライダーのプロトタイプを作り出すことに成功するが、やがてそれは体力の限界によって悲壮な最期を遂げてしまう。だが、この英雄的な青年の死に良心の叱責を受け、ショッカーへの疑念を抱き始めた彼は、第二の素材として愛弟子である本郷猛の名を挙げるのだった……。

『二人ライダー・秘話』には、こんな『仮面ライダー』第1話の前日譚にあたるバックストーリーが描かれており、もしもそのプロトタイプが仮死状態で生きていたら? しかもそれが緑川博士の息子だったとしたら? 『仮面ライダーEXAM』は、そんな発想からスタートしたものだったと記憶している。


大学の専攻が文芸だったこともあって、映像でもマンガでもなく小説で発表することにした。『超光戦士シャンゼリオン』公式サイトで配布されていたPDFを参考にエセ企画書をこしらえたり、主題歌や挿入歌を作詞したり、先回りして全話リストを製作したり、あんなに熱中して二次創作に励んだのは最初で最後かもしれない。また、『もっとすごい科学で守ります!』の影響を受けて、石森原作ヒーロー総登場というサブプロットもあった。最終的にマシンマンやバイクロッサーも戦列に加える予定だったようだが、どうするつもりだったんだろう? 今となっては確かめるすべがない。

そう、実は途中で自主制作映画のほうが面白くなってしまい、『仮面ライダーEXAM』は未完に終わったのだ。立花藤兵衛に育てられたEXAMに対して、谷源次郎の世話になっている仮面ライダー神衣(カムイ)という2号ライダーを考えていたものの、彼に活躍の機会が与えられることはなかった。ちなみに神衣は改造人間ではなく、バイクにも乗らない。人の話を聞かず、誰かれ構わず喧嘩を仕掛ける優男という平成ライダーを揶揄したようなキャラクターで、かつての自分が何と戦っていたのか甚だ疑問である。


今回、当時のメモ書きを読み返していて、つくづく感じられたのがスーパーロボット大戦シリーズや平成仮面ライダーシリーズに対する不満、そして「俺のほうがうまくやってみせるぜ!」という驕りだ。何か何まで人からの借り物で、何を考えとるんだという感じだが、それが若さというものなのか。

つらつらと書いていて気付いたけれど、EXAMのコンバーターラングに茶色いパーツが付いているのは、明らかにアナザーアギトのパクリである。なんだよ、平成ライダー大好きっ子じゃん! 老害を気取ったところで、所詮はティーンエイジャー。ガキンチョなのだ。本当はどちらのシリーズも、夢中になって楽しんでいたことは言うまでもない。


しかしだ。恥ずかしい恥ずかしいとなりつつも、ところどころ読みながら「おっ、ここはいいじゃん!」などと感心してしまう自分がいる。結局、自分が自分に向けて作った設定と物語である以上、今もなおどこか響くところがあったとしても不思議じゃないよね。

それに『EXAM』があったからこそ、小説だけでは飽き足らず映画を撮るようになり、映画を撮ったからこそ『宇宙船』にスカウトされ、こうして今もフリーライターとして飯を食えているわけです。そう考えると、やはり簡単に“黒歴史”と切り捨てられるようなものでもなかったりするのだ、『EXAM』は。


さて。去る8月26日開催の『防弾!地熱ナパーム倶楽部 Vol.6』では、齋藤航店長の陰謀によって『EXAM』話で盛り上がってしまい、次回はみんなの“EXAM案件”を持ち寄ろうじゃないかという話になった。いつもゲストで来てくれている高遠るいさんも山本賢治さんも床山皇帝も、やはりオリジナルのゲッターロボやらガンダムやらをこさえた恥ずかしい過去を持っていたのである。クリエイターを志す者ならば、どうも一度は“EXAM”に手を染めてしまうらしい。そこで是非、諸君の愛と驕りの産物も見せて欲しい! ゲストはもちろん、観客だって巻き込んでいくスタイルだ。

数日前、打ち合わせで学生時代のノートを見せ合ったんだが、プロの漫画家になる人間の習作といえど“EXAM”はキツい! 本人の趣味嗜好が、ほぼ加工されずにぶち込まれているのだから、こんなに恥ずかしいものもないだろう。ただ、いずれも現在の作風に通ずるところがあり、“EXAM”の延長線上に今の自分たちが存在することは否定できないのだ。改めて他人に見せるようなものではないが、これをなかったことにするのも忍びない。“EXAM案件”とは、そんな複雑な存在なのである。



余談だが、小説『仮面ライダーEXAM』は、ホームページサービスの終了に伴い、誰の目に触れることもないワールド・ワイド・ウェブの海底へと沈んでいった。HTMLの組み方が特殊だったためか、Internet Archiveで確認することもできない。正直、ホッとした。

では、『EXAM』は地球上から完全に消滅したのかというとそうではない。大学時代のゼミ誌に、ラブホテルを根城にする女怪人のエピソードを載せてしまったことがあるのだ。過剰な性描写も、多くの“EXAM案件”に共通する恥ずかしい特徴なんだが、この際どうでもいい。自主映画にばかりかまけて、課題の小説を書く時間がなかったとはいえ、あまりにも迂闊な判断だった。ゼミ誌というモノは、かなりの部数が刷られる。なんと今でも文化祭の時期が来ると、OG・OGの作った本として縦積みされるのである。嫌がらせか?

そこで自分は、後輩の陣中見舞いに訪れたふりをしつつ、カバンの中にゼミ誌をすべて叩き込み、自宅へ持ち帰って燃やしているのです。毎年、毎年、燃やしているのです。これはなかったことにしてもいい。忍びなくない。全然忍びなくない。メラメラメラ……。

2017-07-25

浜名湖アタック作戦

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ウナギが好きだ。子供の頃から大好きだ。風都こと川越育ちの自分は、よく両親に連れられて、鰻料理の老舗いちのやに連れて行ってもらったものである。大人になった今となっては、ガキにそんな贅沢を覚えさせて! と思わなくもないが、“超”が付くほどの偏食少年だった息子に、なんとか食の喜びを知ってもらいたいという親心だったのだろう。それぐらい食べられるものが少なかったのだ。

まあ、口の悪い人間は、蒲焼きのタレさえかければ何でも旨いんだよなんて、ゼクトールさえ吸収すればエレゲンは必要ないみたいなことを言ってきますけど、うるせー。あの電気ムチが、デザインのいいアクセントになってるだろうが。ウナギだってそうだ、たぶん。サンマとかにかけたら、クドくて食えたもんじゃないよ。


自分の稼いだ金でメシを喰うようになり、あんなゴージャスな店とは縁遠くなってしまったが、我らが中野区には名代 宇奈ととがある。『怪獣チャンネル』の月イチ収録が終わると、ここに向かうのが定番コース。現在、親の仇のように叩かれることも少なくない、激安ウナギの店だ。ワンコイン鰻重! 確かにイリーガルな匂いがプンプンするぜ。

しかし大手を振ってウナギ美味しい! ウナギ食べたい! と書けないというか、書きづらい世の中というのも窮屈な話である。ひょっとして安いウナギが売れなくなれば、いずれ業者も仕入れなくなり、やがて需要と供給にバランスがもたらされるとでも考えているのかしら。デスダークもビックリの気が遠い話である。お〜も〜し〜ろ〜い〜。


で、多少なりとも生物が好きな人であれば、我々人類がまだウナギについてよく判っていないことを知っているはずだ。ニホンウナギがどこで産卵をしているのか、その稚魚が何を食べて生きているのか、そんなことでさえ数年前まで謎のままだった。

ましてや絶滅危機の原因だなんて……。もちろん、情報ソースが情報ソースだけに、日本の乱獲が一因であることは本当なんだろう。ただ、いくら激安ウナギが出回っているとはいえ、自分みたいにウナギ好きな人間でも月イチ程度のペースだ。実際のところは海洋汚染、海洋開発、海流の変化、あるいは河川工事によって海から上がってこれないなんてこともあるかもしれん。とにかく複合的な要因があってのレッドリスト入りと考えたほうが筋も通ってるように思える。ベニザケだって、狩猟ではなく水温上昇により絶滅寸前と聞く。でもベニザケを食うなって言われたことはないなあ。


それはそれとして、ウナギといえばウミキング……ではなく、エレキング。成田亨自身は「ヒントも参考もありません。ケント紙の上に描き上げて行った動物的な抽象的フォルムといった所でしょう」と述べているが、意外とウミウシ+ウシの模様みたいな安直な発想でデザインしている可能性もある。少なくとも幼獣のプロップに関しては、かなりウナギっぽい仕上がりだ。デザイン画は、もっと普通の魚っぽいんだけどね。

いずれにせよエレキングが、素晴らしくカッコいい怪獣であることに疑いの余地はない。目も耳も口もないデザインでありながら、どこか愛敬すら感じさせる。そりゃあ昼寝させたり踊らせたくもなるでしょう。生みの親としては我慢ならないだろうが、子供の人生は子供のものである。どうかエレキングの好きなようにさせてやって欲しい。

だが、今度の『ウルトラマンジード』に出てくるサンダーキラー! これはすごい、実にすごい! よりにもよって、成田亨と鈴木儀雄の怪獣を合体させてしまうとは、まさしく神をも恐れぬ所業ではないか。そろそろ例の『鎮魂歌』に手を加える日が来たか?


 星から来た勇者

 地球人を襲った勇者

 永久であれ

 君を利用し

 金儲けをたくらむ地球人の為に

 イカルスと交際したり

 バック転をしてみせたり

 エースキラーと合体したりしてはいけない

 板尾に倒されまくったり

 マスコットキャラになったり

 そしてやっぱりエースキラーと合体したりしてはいけない


ちなみにサンダーキラーのソフビ、早速予約しました。だってカッコいいんだもん!


ウルトラファイト スーパーアルティメットBOX エレキング/ユニバーサルミュージック ポリドール

ウルトラマン ソフビ道 其ノ一 エレキング/バンダイ

2017-07-09

モラル・マイナス・1

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『週刊少年ジャンプ』最新号に掲載された『ゆらぎ荘の幽奈さん』の巻頭カラーが、少年誌に相応しくない性描写を含んでいるとしてインターネット上に波紋を広げている。

うっかり足を滑らせた主人公のコガラシによって胸を鷲掴みにされてしまい、パニックに陥ったヒロインの幽奈がポルターガイスト現象を引き起こし、海水浴に興じていた他の登場人物もろとも水着をはだけさせながら見開きで吹っ飛ぶというくだりだ。

まあ、現代の少年マンガとして取り立てて過激な猫写ということもなく、他誌に目を向ければアイドルの水着グラビアが巻頭を飾ってるワケで、どうしてまたこのタイミングでこのマンガが? という気はしなくもないけれど、要するにこういったことが当たり前となっている現状そのものに対する異議申し立てなのだと解釈しました。


今回の騒動は、フェミニズム観点からの怒りと保護者観点からの怒りが混在しているため、ざっくりとひとまとめに語ることはできない。だが、いずれもマンガが青少年の人格形成に悪影響をおよぼす、あるいはおよぼしてきたという見解を持っているように思う。セクハラを肯定的に描くことによって、それを読んだ青少年がセクハラをしてもいいと考えるようになってしまうという理屈である。そんなにバカかなあ、男子。

確かに自分も、友人兄弟に天空×字拳やパロスペシャルを決めてきた過去を持つ。いや、未だに「呼ッ」とか言いながら三戦立ちしたりすることを考えると、マンガからの突発的な行動への影響力というものは間違いなく存在する。でも、これが人格レベルの長期的な影響まで持つということになると話が違ってくる。仮にそこまで『少年ジャンプ』を真に受けて成長するのだとしたら、スケベだけど友情と努力を重んじる勝負強い男子で溢れかえっているはずじゃないか。そう、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のポップのような……いいヤツじゃん。超いいヤツじゃん! 大魔導師とでも呼んでくれっ!!!


で、そんな揚げ足取りはさておき、短期的な影響だって問題は問題だ。『ハレンチ学園』におけるモーレツごっこは、スカートめくりブームの一因になったといわれている。

しかし現在の少年マンガ界において、『ハレンチ』の山岸やイキドマリみたいな色キチガイは絶滅危惧種に近い。『ゆらぎ荘』のコガラシにせよ、『ToLOVEる』の結城リトにせよ、本人にはその気がないのに、女の子たちの胸や股間に顔を突っ込んだりしてしまうラッキースケベのパターンだ。しかも大抵の女子キャラクターは、主人公に好意を抱いている。ご都合主義といってしまえばそれまでだが、ちゃんとセクハラ表現にならないような工夫自体はこらされてきたのだ。さらに今度の騒ぎを受けて、漫画家や編集部はよりこの問題に自覚的になり、良くも悪くも自主規制を厳しくしていくに違いない。

当然、それでもなお嫌悪感を抱く人は出てくるだろうし、その程度の自粛なんて作り手の自己満足に過ぎないと感じる人もいるだろう。個人的には、如何なる理由があっても表現の自由は守られるべきだと考えているが、それぞれの置かれた立場や経験によって異なる意見が出てくるのは当たり前のこと。性暴力を受けたこともなければ、子供を持ったこともない自分には想像もつかない想いに突き動かされて規制を唱えている方も少なからず存在するハズで、それを理解できないからといって安易に否定したくもない。ただ、雑な攻め方をする人間ばかり目立つのは如何なものか。


その最たるが、“子供の頃に読んでいた『少年ジャンプ』は不健全ではなかった”というもの。こんな不用意なことを呟いたら、創刊号の時点で『ハレンチ』の読み切りは載っていただの、『電影少女』はもっと際どかっただの、『聖闘士星矢』の紫龍がしょっちゅう聖衣を脱ぎ捨てるのは女性ファン向けのサービスカットだったじゃないかだの、とにかくいろんな反撃を喰らうに決まってる。そうなると本来の問題提起はどこかへ行ってしまう。実際、現在ではマニアの大喜利大会みたいなことになっており、哀れといえば哀れだが、イージーなツッコミを入れた報いといえるかもしれない。

たぶん、当ブログに足を運んでくれている人は、サブカルチャーの何某かに興味を持っているタイプがほとんどだから、この意見に反論は少ないんじゃないかと思う。自分の専門分野について適当なことを書かれたり言われたりすると、訂正せずにはいられない人種だからだ。アメコミ警察、ガンダム警察、ウルトラマンセブン警察……この界隈には、無数の○○警察が存在する。その一方で○○警察も所轄以外のこととなると、平気で迂闊なことを書いたりするから油断大敵である。特に芸能関係について、我々オタク界隈の者は脇が甘すぎる。人間だから勘違いや思い込みは仕方がないものの、何かを否定するときくらいは、きちんと対象を知ったうえで発言すべきだ。

逆に、脇目も振らず己の専門についてのみ語るという生き方もあるぞ。これはこれでカッコいい。思えば最近、自分も余計なことばかり書いている。いつからここはアイドル忖度ブログになったんだ。いかん、いかん。2017年7月9日=33歳の誕生日を期に、普通の怪獣博士に戻ります! 名前、オカリヤン! 種別、笛吹き怪獣! 身長、57メートル! 重さ、4万4000トン! 能力、強いアゴ!! 名前、オニデビル! 種別、鬼超獣! 身長、57メートル! 重さ、3万1000トン! 能力、ツノからショック光線を発射!!



リボルテックタケヤ007 ゲゲゲの鬼太郎 目玉おやじ/海洋堂