なんといっても巻頭。エンタープライズ号を下からカメラが舐めていくシーンではぞくぞくする。しかしこれ、「スターウォーズ」のオープニングそっくり。この映画は既視感の強い作品で、どこかしこで見たことのあるような場面ばかりだった。ま、それでも面白かったからいいけど。
途中まではかなり面白かったのだが、スポックが未来から現れたころからタイムパラドクスの処理がめちゃくちゃになり、さらにアクションシーンが立て続けで目が疲れてきて、とうとう寝てしまった。ああ、またしても。で、結局ラストシーンを知らないので、いったい何がどうなったのやら?
全体にかなり若者向けになっていた本作、新たなファンは獲得できてもオールド・トレッキーは満足するかな? 脚本も全体に子どもっぽいし。知的な刺激が少ないのはちょっといただけません。ただ、アクションに次ぐアクションはかなりの高得点。この映画に何を期待するかによってかなり評価は分かれるだろう。
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STAR TREK
126分、アメリカ、2009
製作・監督: J・J・エイブラムス、原作: ジーン・ロッデンベリー、脚本: ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン、音楽: マイケル・ジアッキノ
出演: クリス・パイン、ザカリー・クイント、エリック・バナ、ウィノナ・ライダー、ゾーイ・サルダナ、カール・アーバン、レナード・ニモイ