後天性無気力症候群


 
「涼宮ハルヒ」舞台探訪記事のまとめ
 
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2006-07-26

[]鶴屋山登山記-その4-ハルヒが跳び下りた獣道 15:46 鶴屋山登山記-その4-ハルヒが跳び下りた獣道を含むブックマーク

 「涼宮ハルヒの陰謀」に登場する鶴屋山のモデルと思われる甲山(かぶとやま)を紹介する企画、「鶴屋山登山記」の4回目です。

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  • 注意事項

 今回紹介するルートは町歩きの服装では無理だと思います。動きやすい服装をして行きましょう。また、雨の日やその翌日は滑りやすいので避けた方が無難です。

 イノシシに注意しましょう。

 マムシに注意しましょう。

 鶴屋さんがケラケラ笑いながら注進してくれて、

「あたしが子供の頃に走り回って遊んでた山だよっ。クマもいない!」


谷川流涼宮ハルヒの陰謀」209ページ

 クマがいないかどうかは定かではありません。


ちょうどそこからまっすぐ下りると、帰るにしても早道だわ。


谷川流涼宮ハルヒの陰謀」247ページ

と言ってハルヒが鶴屋山の山頂から下りていくのは、恐らく前回も紹介したここです。

 甲山山頂から自然観察池及び北山貯水池に下りて行く西側登山道です。しかし金属製の案内板とは裏腹に、この道はほとんど整備されていません。

 最初こそなだらかなのですが、

やがて急傾斜になります。当然ですね。丸い山なのですから。

 しかし勾配はしょうがないとしても、足場はどうにかならないものでしょうか。土嚢で補強した木の階段があったようなのですがほとんど壊れてしまっていて、土がえぐれていたり、石がごろごろしていたり、ひどい状態です。

 岩場と木だらけの急勾配をハルヒはカモシカのようにピョンピョン跳び下りていく。特に急いでいるわけでもないのにスイスイと下っていくのが長門で、

「わひゃっ。ひえ」

 何度も転けそうになる朝比奈さんの身体をすかさず助けているのも長門だった。


谷川流涼宮ハルヒの陰謀」247ページ

と文中には記述があるのですが、ハルヒの行動はあまりお薦めいたしません。というか

ここをピョンピョン跳び下りるのは生命の危険を感じるのですが。写真だとあまり迫力が伝わりませんが、冗談抜きで45度くらいの傾斜があるのです。

 ほぼ直線コースを下りているおかげで、山の裏側を登ってきたときとは比べものにならない短時間で俺たちは目的地に到着した。


谷川流涼宮ハルヒの陰謀」247ページ

 おまけに道はほぼ直線です。

 ここでこけて、もし木に引っ掛かって止まらなければ、下まで100メートルくらい転がっていって自然観察池に落ちてしまいます。死ぬぞ、そうなったら。

「じゃあ帰りましょ。日が傾いてきたし、これ以上山の中にいると凍えそうよ。こっちから下りていくのがいいわ。ちょうど北高の通学路の近くにでるのよ」

 さばさばと荷物をまとめ、俺と古泉が朝比奈ティーを飲んで休む時間もそこそこに下山命令をだした。たかたかと獣道を下りていく姿には、もはや山にも宝にも未練はないように見えるが、なんだそりゃ。寒中ピクニックのついでに穴掘らせただけかよ。


谷川流涼宮ハルヒの陰謀」251ページ

 という訳で山道もいよいよ終わり、下界が見えてきます。

 でも気を抜かないで下りましょう。ここでこけたらノンストップで自然観察池にダイブです。


  • 再び田んぼと畑

 古泉相手に言語的キャッチボールをしているうちに、俺は一昨日と同じ畑のあぜ道に辿り着く。


谷川流涼宮ハルヒの陰謀」255ページ

 自然観察池まで下りてきて、振りかえって仰ぎ見る甲山。あそこから下りてきたのです。

 広がるのは山以外には枯れた田んぼと畑のみ。一度目、俺は朝比奈さん(みちる)とこの道を辿って山を登った。二度目、SOS団全員でこの道を下りてきた。


谷川流涼宮ハルヒの陰謀」375ページ

 この時のキョンの心境を味わうために、是非とも甲山に登って頂きたいものです。できればスコップ担いで。(待て)

 先に下りていたハルヒ長門と朝比奈さんと並んで待っていた。黄金色の夕焼けに染まった三人が荒れた田畑の脇に立っている姿は、印象派の画家に紹介したらすぐさまデッサンを始めそうなくらいにハマっていた


谷川流涼宮ハルヒの陰謀」255ページ

 黄金色の夕焼けにはなかなかなってくれないのですが、こんな感じでしょうか。夕暮れ時。

 昼間。


  • 余談

 ところで、この「あぜ道」によく似た描写が谷川流さんの「学校を出よう!」にも出てきます。

 あぜ道からアスファルトに復帰して、僕はまたコピー用紙を取り出した。

(中略)

次はここから南下し、市街に接近した川べりである。市バスに乗っていけと書いてあったのでそうすることにする。

 県道に出た僕は最寄の停留所を目指して路側帯を歩き始めた。

(中略)

切り取って額に納めたら印象派油絵にそのままなりそうな牧歌的なランドスケイプ。

 田舎にありがちな屋根付き停留所で確認したところ、次のバスが来るまであと半時もある。


谷川流学校を出よう!」118〜119ページ

 ひょっとするとこの場面のモデルもここなのかも知れません。そして「学校を出よう!」の主人公高崎が乗るバスは実はSOS団が乗ったバスと同じ路線(ここのバスは実際、30分に1本くらいしかありません。)で、南下したところにある川とは夙川のことなのではないか!?などと妄想が膨らみます。


  • 次回予告

 最後に光陽園駅まで戻る道のりを説明して終了する予定です。