諸君、推理の時間だ

 西宮市は甲山にある神呪寺石仏群。その第二十二番の碑文が一体なんと書いてあるのか、が上のリンク先で出されている問題です。たまたま知ったこれがどうにも気になってしかたがないので、某ライトノベルの舞台探索の合間に現地に行って自分でも写真を撮ってきました。


大阪日本橋
 ? 佐
 さる藤                 
 うを喜        ではないかということになってるのですが・・・。

あ、「藤」はそのままの崩し文字で、「喜」は昔の字で「七」を三つ重ねた喜の崩し文字のようです。 
でも一人目の頭の文字が分からない???
「栄」のように一番上が「ツ」、「ワかんむり」か「口(くち)」で、下が
「大」のような「天」のような。
でも「大」の横棒の左上に△のようなノミ痕があるし?

どなたか心当たりのある方からのご意見募集中です(笑)


第22番 頭の体操!神呪寺八十八箇所 - てもちぶたさん

  • 私が直に指で触れてみた感じでは
    • 「さる藤」の「る」は、下の丸まりが確認できませんでした。どちらかというと「ろ」か、「曽」を崩した変体仮名「そ」、あるいは「可」を崩した変体仮名「か」ではないでしょうか。個人的には「さる藤」より「さか藤」の方が店の名前としてありそうです。
    • 「うを喜」の「喜」は下段の「七七」が右にはねないで下に延びて「サ」のようになっているように思えました。でもやっぱり「喜」でしょうね。
    • 「大阪日本橋」、これは触ってみて、ああなるほどと思いました。というかこの風化状態から解読した人、凄いです。
    • で、肝心の「?佐」の「?」なのですが。分かりません(爆)。上部が「ツ」、下部が「大」なのはほぼ間違いないと思うのですが、わからん。こんな漢字知らんぞ。崩し字か変体仮名なのでしょうが、あまり知られていない字なのかも知れませんね。

 というわけで私には手に負えませんでした。教えて、ホームズ! 教えて、ヴィクトリカ! プリーズ!

手持ちの西宮道標写真

 市の郷土資料館の方は恐らくご存知でしょうし、もう期限も過ぎているようですが、一応手持ちの西宮市内の道標写真を掲載しておきますです。

  • 船坂の道標:山口町船坂地区。阪急バス停「船坂」から東に約50m。旧有馬街道と旧船坂峠への道の分岐点にあります。

  • 獅子ヶ口の道標:獅子ヶ口町9番地。

  • 神呪寺丁石(梵字無し):「四丁」が甲山大師道の南側、阪神バス停「甲山森林公園前」から西に約20mのところにあります。「一丁」は仁王門前。


 獅子ヶ口の道標と神呪寺丁石は西宮市立北口図書館蔵の宮崎延光氏著『西宮の道標』に載っていました。船坂と生瀬の道標は載っていませんでした。