
「涼宮ハルヒ」舞台探訪記事のまとめ
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2008-02-07
■[ラノベ]メモ - 甲山山頂の展望はいつ頃まであったのか

- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/08/31
- メディア: 文庫
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谷川流さん著「涼宮ハルヒの陰謀」においてSOS団が上る「鶴屋山」のモデルは、西宮市にある甲山(かぶとやま)です。
ただし作中では山頂から市街地を見下ろすシーンがあるのに、甲山山頂からは西宮市街を見下ろすことはできません。
では山頂からの展望は谷川流さんのフィクションなのかと言うと、恐らくそうではありません。私が初めて甲山に登った時には、既に山頂は木立に囲まれて展望がなかったのですが、山頂から市街地を見下ろすことができた時期があったようなのです。それはいつ頃の話なのか、ちょっと調べてみました。
- 1794年頃。『摂津名所図会』兜山神咒寺。大げさに見えるけれども実は写実的で、甲山は本当にこんな山である。山頂まで木が茂っているようにも草が茂っているようにも見える。左上に史邦の俳句「上代の春日(はるひ)もうつれかふと山」
- 1860年頃。『西国名所之内』三「西ノ宮」。甲山は濃い緑で描かれていて、山頂まで木が茂っているように見える。
- 国土変遷アーカイブ(空中写真)
- 1948年。東半分が禿山状態。神呪寺が焼けなかったのは奇跡に近いかも。西と北東に登山道らしきものが見える。山頂には何も見えない。
- 1959〜1960年。わが街のいまむかし 甲山を守る会 - 宮っ子上ヶ原版1983年6月によると、ロープウェイの建設計画があった。
- 夢と神秘につつまれた甲山 生誕と伝説 - 宮っ子甲陽版1979年11月号:南東からの写真あり。東側は草と低木が茂っているだけで麓からつづら折り登山道と山頂が見える。
- 西宮きのう今日 シリーズ風土記 甲山周辺を歩く - 宮っ子1979年12月号:山頂から市街地を見下ろしている写真あり。広場の周囲に低木が茂っているように見える。
- 私のづぼら登山 - 宮っ子甲陽版1980年10月 :親子で甲山に登って麓を見下ろしたあと、山頂の出店で息子さんに飲み物を買う記述がある。
- 【山桜梅】Vol.4 西宮今昔 - ドールハウス作家の西宮散歩:「頂上には、山の売店がポツンとあって あとはベンチが数ヶ所。」
- わがまち散歩 聖なる甲山 - 宮っ子甲陽版1984年1,2月号:甲山山頂から日の出と広田神社を見た記事。
- 甲山でご来迎を - 宮っ子上ヶ原版1984年12月号:西宮北高の人が甲山山頂から初日の出を見た記事。山頂で焚火。
- 国土変遷アーカイブ(空中写真)
- 1995年。山火事の跡はほとんど分からない。山頂は木に囲まれた広場になり、広場の北西に木が1本見える。この木は現在もある。
1980年代後半〜1990年代前半の記録がなかなか見つけられないのですが、少なくとも1984年までは甲山山頂から麓が見えたようです。1980年頃には山頂に売店まであったようです(しかし、その売店の人はあの500段くらいある石段を食材を抱えて登っていたのでしょうか?)。
谷川流さんが1970年生まれ、西宮出身であること、西宮市の小中学校では甲山森林公園への遠足が定番であることを考えあわせると、谷川流さんが甲山に登って山頂からの展望を見る機会はいくらでもあったと思われます。「涼宮ハルヒの陰謀」においてSOS団が鶴屋山山頂で見た光景は、谷川流さんの学生時代の記憶を元に描かれている可能性が高いのです。
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