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2009-02-15(日)

カルデロン一家の件について

 一昨日こんな記事を読んだ。

家族3人の在留は認めず 退去処分の比少女と父母

 そのあとの会見の模様も見てみた。

http://www.tv.janjan.jp/0902/0902120301/1.php弁護士の説明

http://www.tv.janjan.jp/0902/0902120301/2.php←お父さんのコメント

http://www.tv.janjan.jp/0902/0902120301/3.php←娘さんのコメント

 時を同じくして、こんな運動が起こっていたらしい。

「日本から叩き出す」と気勢 「在日特権許さない市民の会」ら入管前でカルデロン一家を狙い抗議行動

 ここまでの流れはこんな感じらしい。

カルデロンさんは、マニラの貧しい地区・トンドに末っ子で生まれた。育った地域に有望な職はない。1993年に来日し、ここ12年は産業廃棄物の処理会社で働き続けてきた。真面目で実直、職場の信頼は篤いという。日本でサラさんと結婚、蕨で腰を落ち着け、近所の人々にも支えられながら暮らし、のり子(ノリコ)さんも生まれた。

 一家は蕨市外国人登録し、住民税なども収めており、のり子さんは小学校にも通い始めた。のり子さんが小学校5年生となり、夏休みに不法状況を解消し、正規の在住許可申請をしようと思っていた矢先、2006年7月13日、妻のサラさんが不法滞在容疑で逮捕された。サラさんは約10か月、入管などに収容され、以後は一家の国外退去を前提とした「仮放免」という状態が続いている。在住許可は最高裁判所でも認められなかった。

no title

 毎度のことながらものをしらない(この件も上の記事を見るまで、意識にのぼることはほとんどなかった)ので、馬鹿げたことを言いそうな予感がプンプンするけれども、こちらの記事によれば、お母さんが偽造旅券で入国したのは1992年のことだったそうだ。14年前の犯罪行為でパクられたことになる。ところで公訴時効(刑事事件の時効)の一覧によると、これだけの年月経ってまだ有効な犯罪は「無期の懲役又は禁錮にあたる罪」か「死刑にあたる罪」である。この件、果たしてここに挙げた無期だの死刑だのに相当する犯罪なのだろうか。

 不法滞在の問題は「不法滞在者は法的な地位が安定していないことから刑事犯罪に走る傾向があるとされ、その抑止のため日本では近年不法滞在者の摘発が強化されつつある。*1」という背景を持っている。自分としても「可愛そうな外国人のためにぼくの安全を差し出すよ!」なんてことは言わない。言い出す奴を支持もしない。

 しかしながら、この一家は来日以来、外国人登録をし、住民税を払い、地域に受け入れられてきたわけなんでしょ。上に引用した会見でお父さんは「会社の人や近所の人にも助けられて」って言ってる。重要なのは不法滞在者ですとのカミングアウトの後もお父さんが仕事を続けられるような信頼関係を回りと築けているというところだ。人手が足りなきゃしょうがねえだろって反論はあると思うが、それであっても気に入らなければ、こんな素敵なクビの理由があるわけだから迷わずやるでしょ。

 この十数年の実績を無視して追い出しますってことはだ。履歴に一点でも曇りがあったら絶対許さないってことにならないか?

 しかも「娘だけはいても良い」なんて妥協案は中学一年生にとっては選択肢にならないだろ。そしてこの子は日本で生まれて育って、日本語しか使えなくて、日本の教育でずっと育ってきてる。この子がフィリピンに行かなきゃいけないんだとしたら、それは強制送還じゃなくて追放なんじゃねえのか、と俺には思われる。「情に流されているんじゃねーよ、バーカバーカ」という声が聞こえる気がするけれど、思われるもんは思われるんだ。

 なのでバーカバーカという声は受け入れることにする。バカでいい。この件で中学生に優しくするとどんな風に将来危ないことになるのか、俺にはわかっていない。俺は情に流されているし、自分の履歴には一点の曇りもないとは嘘にしてもほどがあるから絶対言えない。

 である以上、俺がこの家族に同情しないでいられる根拠はどこにもない。俺はこの一家に同情する。とりわけ娘さんに。生まれた土地も育った土地も、使う言葉も接する文化も、すべて同じであってもなおかつ、「ここにいるな、おまえは犯罪者子どもなんだから」と同国人から突き放されたこの子に。

 関連リンク

カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!

ノリコちゃんの家族の保護のために

署名取りまとめ先および問い合わせ先(上記サイト署名活動継続中という話を知ったのでリンクしておく。)

追記:09/03/09

 今日までの流れ。

関連リンク:

不法滞在:仮放免期限目前 中1の娘案じ…埼玉の比一家

7日、同僚5人が自宅に集まった。細野幸一郎さん(29)は「アランは一番古株で面倒見が良く、誰にでも対等。だからみんな助けようと思う」と話す。同僚らは「絶対あきらめるな。みんながついているから」と吉報を待つ。

 法務省入国管理局の推計では、不法滞在者は約17万4000人(08年1月現在)。07年は4万5502人が退去強制命令を受けたが、法相裁量で7388人が在留特別許可を得ており、うち1457人が不法入国・上陸だった。【稲田佳代】

ページが見つかりません - 毎日新聞

フィリピン人一家の在留を 特別許可求め全会一致意見書 埼玉・蕨市議会

 国から強制退去を命じられているフィリピン人で埼玉県蕨市在住の中学生、カルデロンのり子さん(13)と両親が一家そろっての在留を求めている問題で、蕨市議会は三日、一家そろっての在留特別許可を求める意見書を全会一致で可決しました。

フィリピン人一家の在留を/特別許可求め全会一致意見書/埼玉・蕨市議会

出頭のカルデロンさん父を強制収容 母は仮放免延長

 不法滞在で国外退去処分が確定後、改めて在留特別許可を求めていた埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロン・アランさん(36)と妻サラさん(38)が9日、東京入国管理局に出頭した。一家が3人全員の滞在を求める方針を変えなかったため、同入管はアランさんの身柄を収容した。サラさんについては、長女の滞在問題が残っているため、16日まで仮放免を延長した。

 在留期限が切れるこの日までに全員が帰国するか、長女で中学1年ののり子さん(13)だけ残るか決断するよう迫られていたが、アランさんは出頭前、「のり子のために一家で残りたい。収容という事態になっても、考えを変えるつもりはない」と改めて話した。

 この問題をめぐっては、森法相が6日、全員帰国が原則としつつ、日本で生まれ育ったのり子さんが日本で勉強することを望むなら、適法に滞在する3人の親族などが養育することを条件に、のり子さんのみ在留特別許可を認める方針を示している。一家の代理人弁護士は、両親が強制送還される場合は、のり子さんだけを日本に残す方針を明らかにしている。

 両親は92〜93年、出稼ぎのため、それぞれ他人名義パスポートで不法入国。日本で結婚し、のり子さんを出産した。サラさんが06年に逮捕されたことをきっかけに一家は国外退去処分となり、裁判でも争ったが08年9月に敗訴が確定した。

朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか?

17日の全員送還を通知 カルデロン一家 入管 両親の自主帰国求める

 入国管理局は二〇〇四年から「不法滞在者五年半減計画」を実施、当初二十二万人だった不法残留者を48・5%減らした。〇七年には再入国外国人に指紋採取などを求める改正入管法を施行した。今国会には三年後導入を目指して、入管と行政が中長期滞在する外国人情報を一元管理するための法案を提出。新制度が始まれば、現在も約十一万人が残る不法滞在者には取り締まりが強化される。

東京新聞:ページが見つかりませんでした(TOKYO Web)

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