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11/09

[] 絶望の世界との関連性を探る

1. はじめに

5 年前ほどに絶大な人気を誇ったアングラ系のサイト「絶望の世界」の製作者は、岩本亮平という HN を使用していました。そして、今回の事件の容疑者といわれている人物もまた、岩本亮平と名乗る blog を運営していました。このことから、「絶望の世界」に何らかの影響を受けた可能性が考えられます。よって、「絶望の世界」内の「〜僕の日記〜」より、容疑者との特徴の関連性を一覧表にしてみました。

2. 日記の書き始めが同じ

容疑者のものと思われる日記の 6 月 27 日には、以下の文章があります。

日記を書き始めようと思います。

学校の人はこの事を知らないので、嫌な事とかも全て書くつもりです。

それに対して、「絶望の世界」の書き始めである 11 月 8 日には

日記を付ける決意をしました。

学校での嫌な事とかもきちんと書いていくつもりです。

僕の周りの人は僕がインターネットをやってる事を知りません。

と書かれています。

3. 僕という表現について

容疑者の日記には、至るところに「僕」という表現が使われています。また、同じように「絶望の世界」の主人公は「僕」という表現を使っています。

4. 日記のタイトルの付け方

「絶望の世界」のタイトルには 2 種類の付け方が存在します。

一つは「○○の○」という、章のタイトルを付けるときに使われるものと、もう一つは「○○」という 2 文字の漢字からなるタイトルがあります。

この付け方は、容疑者のものと言われている日記中にも多数みられ、また形式は違うものの、漢字の使い方など、似ている部分は多いと感じられます。

5. 天気を書く

最近の blog の日記には珍しい天気を書くことが偶然にも一致しています。こればかりは、偶然以上のものではありませんが、一致している点として挙げておきます。

[] 探偵ファイル のニュース

詳しくは以下のリンクよりご覧ください。

 ・ 毒をかける少女

[] 朝日新聞 のニュース

毒劇物販売で注意喚起 年齢確認など徹底

 静岡県の高校1年生の女子高校生が薬局で購入した劇物のタリウムで母親を殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で逮捕された事件を受け、県は7日、毒物・劇物を扱う薬局などの各事業者に対し、販売する際の年齢確認を始めとする手続きの徹底を、県薬剤師会などを通じて指導する方針を明らかにした。

 「毒物及び劇物取扱法」は、毒物・劇物の18歳未満への販売を禁止しているが、今回の事件で女子高校生は「化学の実験に使う」などの理由を挙げ、薬局からタリウムを購入していたとされている。

 このことから、県薬務課は2日、県内の各保健所に対し、毒劇物の取扱事業者への指導監督を要請。さらに、県薬剤師会や農協などの団体を通じて各販売店などに手続きの徹底を近く指導する。

 県薬務課によると、同法では、毒物・劇物を販売する際は、所定の用紙に購入者の名前、年齢、職業など必要事項を記入させ、身分証明書などで確認することを定めている。さらに、薬品の使用目的も確認することが望ましいとしている。

 同課は、県内でも所定の用紙に必要事項が記入されないまま販売されていたケースもあったといい、「注文などで劇物などを販売する特殊なケースでは、通常以上の注意が必要」としている。

[] 中日新聞 のニュース

高1女子入院、タリウム飲まず?

 静岡県伊豆の国市の県立高一年女子生徒(16)が母親(47)を劇物のタリウムで殺害しようとしたとされる事件で、女子生徒が殺人未遂容疑で逮捕される前に体調を崩し入院した原因は、タリウムではなく睡眠導入剤とみられる薬物を服用した可能性が高いことが五日、同県警少年課などの調べで分かった。


 調べでは、母親は八月中旬からじんましんなどを発症。十月二日に入院したが、その後も悪化する母親の症状に疑問を抱いた女子生徒の兄が同二十日、医師に「妹が薬物を投与したかもしれない」と相談。病院が警察に通報した、という。


 女子生徒は警察が事件を認知した翌日の二十一日、自室でぐったりしているところを家族に発見されて入院。三十一日に退院し、逮捕された。

[] 東京新聞 のニュース

静岡・劇物混入少女の心理

 静岡県伊豆の国市で、県立高校一年の女子生徒(16)が、劇物のタリウムを使い母親を殺害しようとした殺人未遂事件は、大きな衝撃を社会に与えた。母親が薬物で次第に体調を崩していく様子を観察する姿は、異様に映る。少女は容疑を否認しており、動機なども判明しないが、なぜ毒物にのめり込んでいったのか。毒殺犯罪に手を染める心理とは−。


 「(表情が乏しく)『爬虫(はちゅう)類』と呼ばれることもあったが、特別いじめられているという印象はなかった。後ろ髪をとても長く伸ばしていたり、つめをとがらせたりしていて、見た目はちょっと変わっていた」。小学時代の少女を知る後輩の中学三年男子(14)は印象をこう話す。


 近所の主婦も「おとなしい子。父親はふすまやブラインドなどを手がける仕事をしていた。家族でもめるなんてことを一度も聞いたことがないくらい、おとなしい一家だった」と言う。


 少女の祖父も信じられない様子で「これは事故なんだ。あんたたちは何も分かっちゃいないんだ」と強い口調で話す。


 「いじめはなかった」と少女が通う高校の校長は言う。おとなしい少女だったようだが、化学については強い関心を示した。同校長は会見で「中学生のころから実験をしていたようだ。化学が非常に好きな子がいると聞いていた。今年四月、本校でOBの東大農学部の先生を招いた講義があった。タンパク質に関するものだったが、彼女は非常に突っ込んだ質問をしていた」との説明をした。

■友人に『タリウム飲ませようか』

 同高校二年の女子生徒は「彼女は同じ一年生の子に『タリウム飲ませようか。手足しびれるから』って言ったんでしょう。その子は断ったそうだけど」と高校でもタリウムという言葉を囗にしていたようだ。


 少女が通った中学校の校長も「非常に優秀な生徒で、化学に大変興味をもっていた。人とあまり群れて行動するタイプではなく、体育会系ではなかったので、手芸などをする創作部に所属していた。親子関係にトラブルはなく、いじめもなかった。(六月から書き始めた)ブログ(インターネット上の日記)同様、普段から僕と自分のことを呼んでいたと思う」と振り返る。


 少女が書いたというブログには「全身に発疹(ほっしん)が起こり、特に顔面に症状が強く出ています」「ほとんど動けなくなってしまいました」「幻覚を見始めたらしい」と、母親が衰弱していくさまを冷静に観察している。一方で「頭が痛いです。エフェ剤の副作用でしょうか」「ベンゼンヘキサクロライドを昨日合成しました」など自ら薬品を服用したり、調合するなど化学知識の豊富さがうかがえる。


 タリウムは一八六一年に発見された比較的新しい劇物だ。強い毒性を持つ重金属で、大人一人分の致死量は一グラム。摂取して数時間後に嘔吐(おうと)が始まり、数日して指先などに激しい痛みやしびれが出る。最悪の場合は一週間ほどで心臓まひや呼吸困難で死に至る。症状はヒ素中毒に似ているが、脱毛がある点が特有。殺鼠(さっそ)剤などに使われてきた。


 神奈川大学の常石敬一教授(生物・化学兵器)は「日本で生産されるタリウムは年間四十トン程度。その九割は特殊ガラスの製造に使われ、ありふれた劇物ではない。無色無臭で誤食する事故はあっても、事件に使われたケースは少数だ」と指摘する。


 少女はブログで薬局で購入したと明かしているが、同高校近くの薬局経営者は「店にタリウムは置いていない。この付近には六軒の薬局があるが、聞いても置いていないと言った。タリウムは劇物だから『毒物及び劇物譲受書』に譲受人の名前と職業、住所を書いてはんこを押してもらわないと販売できないはず。高校生と感じたら身分証の提示を求める」と通常は安易には入手できないようだ。


 だが、犯罪に使われている。国内では一九九一年、東京大学医学部付属動物実験施設の技官がタリウム中毒で死亡した。逮捕された同僚の技官は警察の取り調べに、「顔を合わすのも嫌で、いつかタリウムを飲ませてやろうと思っていた」などと供述、コーヒーにタリウムを混入させたことを認めた。


 今回の少女は、グレアム・ヤングという人物に傾倒していたという。彼は十四歳で継母を毒殺したのを皮切りに、友人や職場の同僚などを毒牙にかけた英国の犯罪史上最も知られた毒殺者だ。被害者の症状を日記につけるという異常な行動もとっている。


 毒物事件は多数あり、目的も違い、毒物犯罪の犯人を類型化することは難しいが、「『毒殺』で読む日本史」の著者でジャーナリストの岡村青氏は「じわじわと毒が体を蝕(むしば)んでいくために、毒殺は誰が仕組んだのか発覚しにくい。毒殺からみえてくる犯人像は、なぶり、いたぶりながら徐々に目的を達成していこうとする陰湿な精神構造の持ち主だ」と話す。

■女性にも多い『弱者の犯罪』

 毒物犯罪は「弱者の犯罪」とも呼ばれる。「力がない人でも実行できる。女性にも多い。攻撃性が前面に出ないことから、周囲からすれば、危険な人物となる」と話すのは、上智大学名誉教授の福島章氏(犯罪心理学)だ。


 東海女子大の長谷川博一教授(臨床心理)も、同調しながら「小さな行為で大きなことができる。頭で行う犯罪でもある」と話す。


 少女は、猫を毒殺していた疑いがある。福島氏は「思春期で、性的な衝動があり、動物虐待などに向かって行ったと思う」と分析した上で、「動物虐待は、発展すれば広い意味で快楽殺人につながる可能性がある」と話す。


 少女のこうした傾向や、母親を観察していた点に触れ、「科学少女で、人体に作用する薬物に関心があった。関心を持つと、実際に実行し、観察し、記録したくなる。実験型志向がある人は、他人の迷惑を顧みず、自分の好奇心を満たすため実行する」と指摘する。


 一方、少女がブログで自らを「僕」、「僕の中に居る彼女の存在を感じなくなりました」などと記していることから、福島氏は「女性的な同一性を確立するプロセスが混乱状態にあったのかもしれない」と話す。


 長谷川氏も「彼女本来の心から、男子のような心が切り離され、独立して動いていたのではないか。解離性同一性障害の亜種のような状態ではないか」と話す。少女がブログで「犬を蹴(け)ったら、…(略)はいずり回った。まるで本当の犬みたい」と記していた点を「リアリティーのある世界にいないのでは。少女は、否認しているようだが、開き直って否認したり、うそをついているのではなく、覚えていないのではないか」と推測する。


 同高校の校長は「(友だちは)少しはいたが、コミュニケーションを嫌うタイプだった」と少女のことを話す。長谷川氏は臨床経験をもとにこう話す。「少女のようにブログで、『僕』と書く女子中高生が増えている。普段見せている顔と正反対の顔を持つ。確定診断は難しいが、二重人格のような子も増えている。ブログなど、別人格をつくりやすい環境も整っている」