Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20040731(Sat)

globalhead2004-07-31

[] Independant Intavenshan :The Island Anthology /Linton Kwesi Johnson ASIN:B00000DC4T  Independant Intavenshan :The Island Anthology /Linton Kwesi Johnson  ASIN:B00000DC4Tを含むブックマーク  Independant Intavenshan :The Island Anthology /Linton Kwesi Johnson  ASIN:B00000DC4Tのブックマークコメント

世の中には、夏になるとレゲエが聴きたくなる、というどうしようもなく単細胞な人間がいる。このオレである。ただ今風のダンスホール物は音が若すぎて付いて行けず、ルーツ・レゲエも明朗さが気恥ずかしくて、もっぱらダブ・ミュージックを聴いている。

ダブ・ミュージック。レゲエの歌を抜いたトラックに思いっきりリヴァーブかけたり、幾つかの音を抜いたり強調したり、妙なSEを入れたり、バランスを崩しまくってアシッドでドラッギーな音空間を作るというレゲエのスタイルの一つである。銭湯にアンプとスピーカーを持ち込んで、氷川きよし*1あたりを大音量で流したと想像してもらいたい。ウワンウワン唸るきよしのコブシ。反響しまくる純日本風演歌オケ。不気味じゃないですか。狂ってるじゃないですか。ダブとはこの狂った音空間を楽しむジャンルなんですよ。そもそも、今よくある“リミックス・バージョン”とかいうヤツはこのダブのスタイルを踏襲したもんなんですよ。

このアルバムはUKのレゲエ・アーティスト、リントン・クェシ・ジョンソンの何枚かのアルバムをコンピレーションしたもの。アルバム曲の普通のミックスの後にその曲のダブが聴ける様に編集してあるのが面白い。

リントン・クェシ・ジョンソンはダブ・ポエットとも呼ばれ、ダブの演奏に乗せてラップとはまた一つ違う唱法で詩の朗読をする。このスタイルはDJスタイルとかトースティングとか呼ばれ、ジャマイカのレゲエ・ディスコでダブをかけながら、DJがリズムに合わせて客を煽ってわめいていたのがはしりらしい。これも実はラップの原型なんですよ。

UKレゲエは80年代ニューウェーブの頃に開花したと言っていいでしょう。前後してスカ・ブームもあったしね。この頃だとマトゥンビとかスティール・パルスとかUB40とかアスワドとかが活躍してた。ジャマイカのレゲエと違い、UKレゲエはどこか暗くスモーキーなメロディーが特徴で、オレはジャマイカ物よりもこっちを愛聴していた。

リントン・クェシ・ジョンソンのポエト・リーディングもバックの演奏もどこまでもひたすらタイトでクール。このコンピレーションにも納められている彼のアルバム「Bass Culture」は演奏の巧さも含めレゲエ史に残る傑作のひとつです。

[]Essential Underground Vol.08/Vienna Felipe , FFM Johannes Heil Essential Underground Vol.08/Vienna Felipe , FFM Johannes Heil を含むブックマーク Essential Underground Vol.08/Vienna Felipe , FFM Johannes Heil のブックマークコメント

[]U60311 Compilation Techno Division Vol.4 / Chris Liebing U60311 Compilation Techno Division Vol.4 / Chris Liebingを含むブックマーク U60311 Compilation Techno Division Vol.4 / Chris Liebingのブックマークコメント

[]Schematic Of Tron/HANNA Schematic Of Tron/HANNAを含むブックマーク Schematic Of Tron/HANNAのブックマークコメント

WIRE04の余波でしょうか、またもやハード・ミニマル・テクノを聴きたくなってきました。この中のVienna Felipe 、Chris LiebingはWIRE04に参加してたDJです。それぞれ2枚組で聴き応えたっぷり。これらのコンピレーションのシリーズもなかなか面白いメンツをとり扱っており、通して聴いてみるのも面白いかも。それにしても何でハード・コアものってヨーロッパが強いのかな。それとHANNAはミニマルではなく、デトロイト系です。ジャジーで哀愁を帯びたトーンのメロディがデトロイトっぽい。

[]ベルセルク(27)/三浦健太郎  白泉社コミックス ベルセルク(27)/三浦健太郎  白泉社コミックスを含むブックマーク ベルセルク(27)/三浦健太郎  白泉社コミックスのブックマークコメント

出た出たベルセルク。剣と魔法のヒロイック・ファンタジーを日本の漫画でやってるのは彼ぐらいなんだろうか。海外翻訳物のヒロイック・ファンタジーと違うのはそのメイド・イン・ジャパンらしい激しく豊かな情感なんじゃないかと思う。今回も次から次へと新たな化け物が出てきますが、作者は物語を収束させる気は無いと見た。いったいこの物語は何処へ行ってしまうんだろう?というか…終わるのか、この物語は?

[]ホモンクルス(1)〜(3)/山本英夫 小学館コミックス ホモンクルス(1)〜(3)/山本英夫 小学館コミックスを含むブックマーク ホモンクルス(1)〜(3)/山本英夫 小学館コミックスのブックマークコメント

なんだか訳有りな新宿のホームレスである主人公・名越が、奇妙な医大生・伊藤から金と引き換えに特殊な手術の実験台になってくれと頼まれる。手術の名はトレパネーション。頭蓋骨の額部分に部分に小さな穴を開ける手術だが、これにより、超常能力の獲得が可能なのではないか、と医大生伊藤は期待している。金欲しさに実験にOKする名越だが、実験後、彼は妙な光景を見始める…。

というストーリーなんだが、怪しげな序盤からは期待を持たせられたが、怪異が起り始めてからが少し説明的過ぎないか?と思う。しかしこの説明過多も、実はこれからの物語展開の布石なのかもしれない。ただし、医大生伊藤のキャラは変過ぎ。あれじゃ荒木比呂彦の漫画だよ!!

[]ブルドッグ ブルドッグを含むブックマーク ブルドッグのブックマークコメント

「トリプルX」のヴィン・ディーゼル主演。「トリプルX」って結構好きだったのよ。「やんちゃギャングスタヒーロー」っていう感じが当世風で。おまけにヴィン・ディーゼル、今度「リディック」という見るからに怪しげなB級SF映画(ああ今回も騙されると分かってて観に行くんだろうなあ)に出てるじゃないですか。んで、ちょっとヴィン・ディーゼル物を見てみようかと思ったけど、この「ブルドッグ」は悪くないがシュワルツネガーの「コラテラル・ダメージ」を思いっきり地味にした内容、という感じ。だいたい髪の毛があって髭生やしてると、ヴィン・ディーゼルただのおっさんなんだもん。やっぱつるっぱげでへらへらしてるほうがセクシーだよ、大人のおもちゃみたいで。そもそもがキャラクター商品みたいな俳優だし、リアルな芝居してもダメだよ。

[]バレット・モンク バレット・モンクを含むブックマーク バレット・モンクのブックマークコメント

ジョン・ウーがからんでて、チョウ・ユンファが主演で、という時点でやはり「しょーもないワイアー物」と覚悟して観るべきなのだ。そして、実際そのまんまなのだ。チベットの伝説の供物、で、ナチが絡んでて、という段階でレイダース思わせちゃうのもまずいな。なにしろ何故か映画の途中からチョウ・ユンファの顔がタレントのきたろうに見えてきてさあ。後出演者に魅力が薄いの。見るからにセックス以外興味のなさそうなにーちゃんねーちゃん達で、お前等正義って顔じゃねーだろ!

それよりネオナチの親玉はやっぱジョン・ボイドにやってもらいたかったな。あとナチ女将校みたいのが暴れまわるが、この姐さんが今回の一押し。もう、ナチといえば女囚もの。そして女看守の無意味にエロエロな拷問に次ぐ拷問!基本はセクシー!みたいな。オレ映画の間中この金髪痩躯長身で酷薄そうな顔した女優ばっかり目で追っかけてましたよ。看守でもなんでもないのに「やれ!女看守!ブスっ子ヒロインの首根っこへし折れ!」とずっとこのワルモノの応援してました。あああやっぱ女優は金髪だあああ!(なぜ壊れてマスカ?)

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クーラー壊れて部屋が水浸しだよ。どうすんだよ。何日記の更新してんだよ。

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会社の「わ」君のお薦めで炒めそうめんを作る。具材はキャベツとツナ、そうめんだけ。あとごま油は欠かせない。塩コショーで味付け。なかなかおいしゅうございました。

*1:こいつと誕生日3日違いなのが気になるんだが

ダウナー!!!ダウナー!!! 2004/09/22 09:25 Linton Kwesi Johnson、聴いてみましたぜ。なんかイイ感じ〜?ぁははははは♪

globalheadglobalhead 2004/09/22 22:56 喜んでいただけて光栄です☆

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20040730(Fri)

globalhead2004-07-30

[] 三十路 会田誠第二作品集/会田 誠(著)  三十路 会田誠第二作品集/会田 誠(著) を含むブックマーク  三十路 会田誠第二作品集/会田 誠(著) のブックマークコメント

あー。このカテゴリだけは作りたくなかったんだが。真性プロレタリアートのオレにとって芸術だのアートだのは語るのもおこがましいジャンルである。というか、ガラじゃないんだよね。

どこかでアートってブルジョアの慰みもんで、金持ちのパトロンが付いてなんぼ、みたいなステレオタイプなイメージがあるんですよ。村上隆みたいにアニメ絵=大量生産=ポップアートの文脈でOTAKU要素を摘み食いしてるだけなのに、金の臭いばかりぷんぷんさせてるのを見るに付けそういう偏見がふつふつと湧くよね。そもそもあれって誰の為の作品なんだろう。日本は階級が見えにくい部分があるけれども、そんな資本の側の高級玩具を一緒になってありがたがるのはちょっと能天気じゃない?って思っちゃうんですよ。

会田誠の面白いところは何しろ芸術家だけに技法や素材・画材選別はきちんとプロな所である。国宝である「風神雷神図屏風」さながらに金箔や和紙や顔料を使って「ウンコにたかるゴキブリ」の屏風を作ったりしてるんである。馬鹿だなあ。

アーティスティックなイラストレーターや写真家や広告屋はいるし、それを否定しようとは思わないが、基本的には企業が求める物を作るのが仕事である。逆に、そんな中で個性的な作品を作り出してこそアーティストとして評価されるんだろうが、善きにつけ悪しきにつけ、大量消費の臭いが染み付いているのは仕方ないことなんだろうなあ。

結局、会田誠が面白いのは、資本の外でこれだけ高い評価を得て、なおかつ評価に外れないユニークな作品を生み出していて、おまけにあろう事か、お馬鹿でお下劣で無意味というところだ。権威を否定しているのではない。どうひっくりかえっても権威になりようのない脱力的なインスタレーションばかりを作品化しているのである。面白えよなあ。

会田の作品で一番最初にショックを受けたのは「巨大フジ隊員VSキングギドラ」だな。ウルトラマンに出てくる女性隊員フジ隊員が巨大化してキングギドラに絡み付かれて、はらわた貪り食われの陰部に鼻先突っ込まれの、という益体も無い構成なんだが、これ、3mX4mのセルに描かれたセル画でもあるんだよね。作者の解題によるとアニメ絵と浮世絵の相似関係とか、北斎の春画をベースにしているとか言っていましたが、やっぱりきちんとした技巧で描かれた変態的な絵って、凄みがありますよ。

その他にも美少女をモチーフにした猟奇な数々の作品は「萌え」とか言ってるオタ1万人ぐらいは軽くぶっ飛ばすことが出来るでしょう。(オレ、漫画家の古屋兎丸にも同じ様なモチベーションを感じるんだけどなあ。この人ももっと評価されていいと思うんだけどなあ。)

美少女ものではまず「雪月花」3つのバリエーションが展開される「犬」というタイトルの作品群。これは手首と膝から下を切断された全裸の美少女が首輪に繋がれてさながら「犬」のようにポーズを取っている絵柄です。シチュエーションの陰惨さとは裏腹に屈託無く笑みを浮かべる少女の美しさには度肝を抜かれます。絵自体は日本画を基本に描かれてます。

「食用人造少女・美味チャン」。20XX年、人類の食糧危機を救う為開発された人造少女、美味ちゃん。ここでは美味ちゃんは開きにされて炙られたり海苔巻きにされて刻まれたり、ザク切りにして椀物になったりしてます。一番使い勝手がいいのはチルド食品になったチルド美味ちゃん。レンジで3分。あとシャケみたいに卵巣を搾られてイクラを性器からひり出してる美味ちゃんとかいます。

そして今回の作品集の表紙にも使われている「ジューサーミキサー」。家ほどもある巨大なジューサーミキサーに数千人の全裸の少女が放り込まれています。そしてジューサーミキサーの下部では、スイッチが入ったらしく、少女達が血塗れになって攪拌され、ジュースになろうとしてます。

そしてこれら全てを解題する(?)パフォーマンス、「イデア」。ビデオ作品の一部を写真にしてあるんですが、これが壁にデカデカと書かれた「美少女」という文字を目の前にして全裸の会田誠(たぶん)が後ろ向きに立ってるんですよ。そして、ポーズから見ると、「美少女」の文字を見ながらオナニーしてるんですよね!馬鹿ですねー!サイテーですねー!でもね、タイトルの「イデア」というところに立ち返るなら、これは観念に人は欲情するか?ということなんですね。そして、観念と即物的な自己の対峙、ということでもあるんですね。イデアとは、存在を存在たらしめている真の実在、という意味のプラトン哲学なんです。そうです。会田誠の描く美少女は、単なる壁に書かれた文字という観念と変わりは無い、すなわち、それは実在ではなく、現実的な存在とは乖離している、という意味で、欲望の対象から位相をずらされた、ひとつの記号的な少女でしか有り得ないのです。

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20040729(Thu)

[]ジェローム神父 ホラー・ドラコニア少女小説集成/マルキ・ド サド (著), 澁澤 龍彦 (翻訳), 会田 誠 (画) ジェローム神父    ホラー・ドラコニア少女小説集成/マルキ・ド サド (著),  澁澤 龍彦 (翻訳), 会田 誠 (画)を含むブックマーク ジェローム神父    ホラー・ドラコニア少女小説集成/マルキ・ド サド (著),  澁澤 龍彦 (翻訳), 会田 誠 (画)のブックマークコメント

ジェローム神父 (ホラー・ドラコニア少女小説集成)

この間夏休みを取ったオレは特にやる事も無く、 澁澤 龍彦 翻訳のサドを読み耽っていた。

…と書くとなにやらカッコよさゲであるが、澁澤もサドも初体験です。ポッ。生半可に論じる対象ではないのは重々承知ですが、澁澤 龍彦という人物が知性の高い変態だということは理解できたし、(ああもちろん褒め言葉ですよ)マルキ・ド サドも同様に変態ではあるが、彼の場合は時代や宗教的背景を鑑みなければ安易な感想を述べられないなあ、とは思いました。

いや、そうは言っても澁澤の訳文と語句の格調高いこと。「裁尾」とか「腎水」という言葉わかりますか?文章の前後で判断すると前者が「挿入」、後者が「精液」ということなんだろうなあ。それにサドの物語ははっきり言って、面白かった。己の性的快楽の為に拉致監禁強姦殺傷と悪逆の限りを尽くす修道僧の逸話ですが、妥協も中庸も一切無いアナーキーな哲学に満ちた物語はいきなりビンタでも張られたみたいに痛快でしたよ。古典ということになるのでしょうが、今読んでも少しも古さを感じません。

それにサドに関しては映画「クイルズ」を観て非常に感銘を受けていた、ということもあります。この映画は「表現するということは何か」そして、「表現することのリスクさえも恐れず表現に固執する人間のデーモン」を描いた傑作だと思う。それが赤本ゾッキ本にしか載らない様な表現であったとしても、便所の落書きみたいな物であったとしても、人は何故表現するのか?という問いと結末がこの物語にはある。この映画が何処までサドの真実を描いているのか知らないし興味もないが、一度でも“表現”というものに係わった事のある人はこの映画におけるサドの鮮烈な生き方は、ショッキングであると同時に勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

さて渋沢 龍彦もマルキ・ド・サドも今まで読んだこともないオレがこの本に興味を持ったのは、ひとえにこの本が会田誠とのコラボレーションだと知ったからです。

会田誠。芸術家であると同時にアホ芸術家でもある。彼の作品は「判り易く」「無意味」で「下品」であるにもかかわらず「芸術」を標榜してやがる。とんでもねえ奴だ。いやなんて面白いんだ。彼については別項で話をします。

この本はこの3者の奇跡的な組み合わせで生まれた、まさに編集者冥利に尽きるような粋な“書物”です。版形、紙質、装丁、印刷、フォントのサイズと種類とレイアウト、こういったもの全てをひっくるめて本は“書物”になるんだと思う。その点この本では大きめなファントにルビまで振ってあって、でも、内容は淫蕩な小説で、無意味に栞紐が太くて…という遊びが実に楽しい。手に取るのが楽しい、というのが読書の一つの喜びであるなら、紙の書物もまだまだ生き残れるはずじゃないでしょうか。

この本では澁澤とサドの知的だがディレッタントとペダントの臭いのする格調の高さを会田の挿絵がいい意味で中和していて、彼等の知の剥き出しの部分に触れたような気にさえさせます。

なにより会田誠の表紙、挿絵が素晴らしい。美しく、猥褻で、倒錯していて、なおかつ、無意味なんです。

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20040725(Sun)

globalhead2004-07-25

[]スパイダーマンスパイダーマン2を含むブックマーク スパイダーマン2のブックマークコメント

各所で絶賛の嵐であるこの映画であるが、観て驚いた。本当に物凄く面白い映画である。

実のところ、「1」のほうは、嫌いじゃないが、今ひとつ乗れない、というか、「好きになってあげないもん」といった映画であった。面白いことは面白いんだけど、青春のうんたらかんたらをマッタリやり過ぎてるんだよなあ。

それと、主人公のトビー・マグワイアの顔がオレの会社の後輩にそっくりで、しかもこいつは悪い男じゃないんだが、どこか暖簾に腕押し柳に風のへにょへにょしたヘタレ男で、「こいつに世界を救えるわけ無いじゃんかよ!」と、そいつが出演してるわけじゃないのに映画の上映中ずっと憤慨していたのである。いや、この後輩自体はオレは大好きなんだけどさ。でも「お前はスパイダーマンって顔じゃないよな!どうにかしろ!」と「1」を見た後にこの後輩をしばらくいびってあげていた。全く、後輩もいい迷惑である。

後、みんな思っているけど誰も口に出して言わない、王様の耳状態のキルスティン・ダンストの器量無しのルックス。キルスティンさんには恨みはないが、悪いけど、キルスティンさんの為に世界を救おうと思う奴はオレの周りには誰一人いなかった。ここでまた後輩をいびった。「おいM!お前女の趣味悪いぞ!」「…だからボクあの映画に出てないですぅぅ〜…(泣き顔)」。

それにしても2でも思ったが、ライミって捉え所のない顔した俳優が好きだなあ、と思った。主人公以下、取り立てていい男でもなければ個性的な顔をしているわけでもない。先のキルスティンさんも言ってみればこの捉え所のない顔の女優、ということになるんだろう。今回の悪役であるアルフレッド・モリーナも、悪役の顔でもなんでもない。何しろ画面に出てきた時、「え、この人が今回の敵役なの?」とその優しく穏やかな顔に困惑したもんである。思うに、監督のサム・ライミはあえて、顔つきだけでキャラクターを想像できないような配役をしたのではないだろうか。それは、このスパイダーマンという映画のテーマのひとつである人間の持つアンビバレンツさを表現する為だったのではないかと思う。

この映画でよく言われるのは青春映画としての側面だろう。スパイダーマンの中の人であるピーターは普段は何をやらせてもピリッとしないイマイチな奴である。これはスーパーマンが世を忍ぶ仮の姿として平凡な男クラーク・ケントを演じているのとはちょっと違う。いや、しかし、同じヒーローなのに何故違うんだろう?スーパーマンは完全な肉体と精神と行動力を持つ成人した男のメタファーなのである。少なくとも、男とはこうであるべき理想としてのマッチョなヒーローなのだ。バットマンはどうか?バットマンはダークだが、スーパーマンをリアルにするとバットマンになるのである。しかし、成人した男であることに変わりはない。スーパーマンとの違いは、バットマンは風俗ぐらいなら行くし、裏ビデオの2,3本は所持してるのである。

さて、この映画のスパイダーマンはなんなのだろう。この映画でのピーターは、駄目っぽい男ではあるが、決して怠け者ではない。彼は彼なりに努力をしているのだ、学業のため。生活のため。ガールフレンドのため。将来のため。でも彼は空回りする、こんなに努力しているのに。でも、青春期って、本当はこんなんじゃないのか。この年代って、そもそも惨めなもんじゃないのか。みんなそんなに、TVドラマや映画みたいに愉快に楽しくやってたかよ?学生の頃とか、社会人になりたての頃って、皆自分の無力さ、物の知らなさを感じなかったかよ?オレはこの時期の暗さを否定しちゃいけないと思うよ。

この映画の、駄目青年ピーターにとってのスパイダーマンとは、青年期の人生に対する理想の具現化なんじゃないかと思う。スパイダーマンというスーパーヒーローになりたい、とか、スパイダーマンになって正義を貫きたいということではない。自分の叶えたい夢、叶えたい事、それらの抽象的な理想の結実を、あえてスパイダーマンという肉体で表現しているのではないか。摩天楼の中を飛び回るスパイダーマンという存在の全能感=理想を手にした自分。そしてそれとは裏腹な現実の自分。だからこそ彼は悩む。大きな夢や理想を叶える術を持たず、そのもどかしさに彼は悩む。でも、いいじゃないか。少なくとも、理想や夢を持って生きていけるんだから。そして理想や夢は、そう簡単に叶わないから、理想や夢なんだから。

映画スパイダーマンは、「理想を持って生きることの困難さと崇高さ」についての映画だったんである。でも、だから、みんな、後は、地道に努力していくしかないんだと思いますよ。特に才能があったり、親が金持ってるわけじゃない、こんなに平凡な自分だと思い知った後では、もう、あと、努力していくしか、ないじゃないかよ、と、オレは思いましたよ。あきらめちゃだめなんだよ。がんばれば、この映画のラストのキルスティンまでが、長年連れ添ったオンナみたいにイイ女に見えましたよ。(そんな女はいないんだが)

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20040724(Sat)

[]まぼろしの市街戦 / 監督: フィリップ・ド・ブロカ (1967年 フランス・イタリア)  まぼろしの市街戦 / 監督: フィリップ・ド・ブロカ (1967年 フランス・イタリア) を含むブックマーク まぼろしの市街戦 / 監督: フィリップ・ド・ブロカ (1967年 フランス・イタリア) のブックマークコメント

まぼろしの市街戦 [DVD]

まぼろしの市街戦 [DVD]

これ、30年以上前に作られた映画なんですね。

第一次大戦下、フランスのある町にドイツ軍が時限爆弾仕掛けて、住民が皆逃げ出して、町が空っぽになるんですよ。ところが、町の精神病院の患者だけが取り残されていて、彼らが何も知らずに町へと戻るんですね。そして、誰もいない町の中、精神病院の患者達が自分の妄想の中だけで演じていたキャラクターを、現実世界で演じ始めるんです。その中へ爆弾探査の任を帯びた一人の兵士が紛れ込み、患者達に何の間違いか「王が戻ってきた!」とはやし立てられ…。というストーリー。

なんだか夢を見ているようなシュールなお話でしたよ。

この映画はえてして「正気と狂気」のような単純な二元論で評論されているようですが、オレはむしろ、「美しい妄想はしょーもない現実を凌駕する事が出来るんだろうか」「そして凌駕することが出来るのなら、その時妄想は現実なのではないだろうか」という映画なのではないかと思った。

映画の狂人たちが演じるのは彼等自身までも騙している妄想なわけですね。だからこそ彼等は狂人なわけですが、全てが狂人だけの世界なのなら、対比させるべき“非”狂人が居ないという意味で、その世界の住人は誰も狂人ではないのと一緒なんですよ。死と殺戮の覆う日常世界のただ中にぽっかりと空いた妄想の王国。その王国では誰もが微笑み、ただしそれは狂人であるという注釈はつくけれども、真実だと信じる自分の人生を生き生きと過ごしている。そして、それでは、どちらの世界が、生き方が、正しいのでしょう。

それに気付いたからこそ、一種の狂言回しである主人公の正気の兵士でさえ、戦争そのものが当たり前の日常になってしまった敵や味方の部隊よりも、夢の世界に生きる狂人たちに次第に強い親和力を感じ始めるんですよ。

人は、どこか、この現実を、現実だと信じすぎてるような気がする。客観的な現実なんて存在しない。現実とは個々人の世界を認識する度合いの違いでしかない。それでもあえて客観的な現実があるのだとするのなら、それは人間それぞれの最低限の共通項にあるのだろうが、それでさえ定数が決まっているわけではない。要するに我々の現実とは社会の中でその時その時に流動する共同幻想でしかない。共通項の総和が一般より少なければ「ユニーク」とか「変人」とか呼ばれ、ほとんど無いのであればそれは精神病だと呼ばれる。しかし、属する社会=集合が違ってくるなら集合論の「和」の値も変わってくるわけで、その時認識されるべき現実だって変わってくるじゃないですか。だからこそ、現実は今目の前にあるたったひとつのこれ、だけじゃないんだって事ですが、そんな風に考えられれば人間もう少し楽に生きられると思いますよ。

この映画ではシュールでブラックなシチュエーションとは別に、こうした「認識するもの・されるもの」「認識すること・されること」という裏テーマがあるんじゃないか、と(物凄く勝手に)思いました。

主人公であるこの兵士と、患者の、何時も黄色い傘を差している少女との淡いラブ・ストーリーも語られるます。しかしこれもあらかじめ儚く、実ることのありえない想いだということがわかっているだけに、やはり何か、夢の中の恋物語のようにも思えます。この少女を演じるのがジュヌビェーブ・ビジョルド。美しいです。ちなみに主人公はアラン・ベイツ。

この映画、凄く古いのに、知られざる名作って気がしますよ。今見てもなんか感じるもの・考えさせるものがあると思うな。俺の今年見た映画の中でもかなり得点高い映画です。

そういえば、この映画を見てこんな言葉を思い出した。

「一人で見る夢はただの夢。でも、二人で見る夢は、それは現実。」(John & Yoko)

XXXX

後は余談。

こういう映画でよく語られるのは「戦争の狂気」という言葉ですが、オレはこの言葉は人間を信用しすぎなような気がして好きじゃない。戦争が狂気なんじゃなくてやってる人間が狂気なんだろ。そして、人間はいつだって真顔でこんな狂気をやっちゃったり出来るから怖いんだろ。そもそも戦争は人間の確固たる正気でもって行われるもんだ。正気だからこそ巧妙に論理を歪め論理をすり替え、一見まともなような異様な「正論」でもって戦いだのテロだのを行うんだ。そしてそれを行わせるのは狂気なんかじゃなく冷徹で酷薄で何処までも正気な打算なんじゃないだろうか。

あと「戦争批判」って言うのも違うと思う。そもそもフィクションで現実を語って欲しくない。語るのはいいんだけど、あくまでフィクションというものは想像力の遊びである、というところを外して欲しくない。どこまでこの現実を高く空に放り投げられるか、オレはフィクションというものに奇妙にそんなことを期待していたりする。

20040721(Wed)

globalhead2004-07-21

[]Thomas Ruff Nudes / Thomas Ruff  ISBN:0810945819  Thomas Ruff Nudes  / Thomas Ruff  ISBN:0810945819 を含むブックマーク Thomas Ruff Nudes  / Thomas Ruff  ISBN:0810945819 のブックマークコメント

ドイツの写真家、トーマス・ルフのヌード・フォトグラフ集。(アーティスト・プロフィールhttp://www.artphoto-site.com/story93.html )

ヌード、ボンテージ、ホモセクシュアル、性器のアップ、など、かなり際どい・というかそのまんまセックスシーンの写真もあるのだが、全ての写真がデジタル加工により、ぶれたような・ぼやけたような・粒子に還元された、抽象的な画像として、画面上に配置される。その為、これだけ猥雑な素材にも拘らず、写真によっておそろしく絵画的な・または絵画そのものであるかのような奇妙な美しさをもった作品である。しかし繰り返すが、この写真集の中心的な被写体は、ゴムマスクを被り縄で縛られた女性であったり、陰部を露わにした男女であったり、ないし女陰に陽根を突き立てられた女性であったりする。

この写真集に使用された写真は主にネット上のポルノ写真であり、この写真集で見ることのできる写真はそれらをデジタル処理により再加工したものだという。ポルノ・サイトの、名前も人格も持たない裸体と性器。写真家にとって素材となったこれらの写真の被写体は客観的な存在でしかない。また、ポルノグラフィという劣情を喚起するために存在するメディアを、その目的性を解体するのが目的かの様に使用しているともいえる。つまりこの写真集の写真は二重の意味で客体化されたヌード/ポルノ/セックスなのである。

例えばメープルソープが裸体を一つのオブジェ/トルソーとして撮影し、磨き上げられた大理石のように硬質な肉体を印画紙に焼付けることによって裸体そのもののエクスタシーを表現していたのとは全く別のアプローチだ。ルフの写真は被写体から「意味」を剥奪し、均質な粒子・画素へと還元させ、そしてそれをまた別の「かたちあるもの」へと再構築する行為のように思える。そして、それらの行為の目指すものは、やはり裸体の美しさなのである。エロティシズムを否定しているわけでは決してないのだ。

注意しなければならないのは本当の写真のサイズとこの写真集のサイズとの違いを意識することだ。実際の作品は基本的に100cm四方ぐらいのサイズのものが多いのだが、本に納められることによって当然だが写真が小さくなる。このため、デジタル加工された写真のスモーキーなニュアンスが、縮小する事で逆に均され、極々普通のヌード・フォトのように見えてしまうことがある。しかしそれをちょっとの想像力で補えるなら、ルフの写真の滲みだし微光を放つ肉色の画素の集積の美しさを堪能することができるだろう。

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20040720(Tue)

globalhead2004-07-20

[]Sunset Scavenger /DJ Zeph   ASIN:B0001ZMX04 Sunset Scavenger /DJ Zeph    ASIN:B0001ZMX04を含むブックマーク Sunset Scavenger /DJ Zeph    ASIN:B0001ZMX04のブックマークコメント

WIRE04は楽しかったが、テクノの電子音に曝され過ぎたので、少し違う音が聴きたくなってきた。という訳でこのDJ ZephであるがHipHop系なんである。ジャンルとしてのHipHopは、実はよく判らない。最近のロック・ミュージックがよく判らないのと同程度に判らない。これは演るほうも聴くほうも若いからなんだろうなあ、と思うことにしている。多分HipHopは黒人にとってのロックなんだろうなあ。

しかし、いわゆるターンテーブリストという人たちがHipHopの中には存在し、彼らの作る音楽は、サンプリングによるモザイクのような音を作っていた一時期のHipHopを思わせ、そのOTAKUなニュアンスがオレは結構好きだったりする。いわゆるモンタージュ理論めくけれども、彼らの作っているのは音のコラージュではあるが、本質は音と音を組み合わせて化学変化を楽しむ「遊び」であり、その楽しさが(音自体はヘヴィーな物だけれど)ターンテーブリズムの醍醐味でもある。

このDJ Zephは、こうしたブレイク・ビーツ、アシッド・ジャズの流れを汲むターンテーブリズム・アーチストの一人。DJ Shadow等と比べるとエレクトリックな処理が多く、どことなくクリック・テクノを思わせる一辺も。しかしその本質はやはりファンキーだしジャジーな血の流れを感じるインスト・ヒップホップである。

[]GANTZ 14 / 奥 浩哉 (著) ISBN:4088766377 ヤングジャンプコミックス GANTZ 14 / 奥 浩哉 (著)  ISBN:4088766377   ヤングジャンプコミックスを含むブックマーク GANTZ 14 / 奥 浩哉 (著)  ISBN:4088766377   ヤングジャンプコミックスのブックマークコメント

一つの戦いが終わり、またもやすれすれで生き延びたことを喜んでいるのもつかの間、これまでストーリーに一切係わることの無かった新たな謎の敵の集団が出現する。これがまた、黒服でつまらん無駄話をしながらつるんで現れるところなんざ、まんまタランティーノでレザボアドッグスである。このレザボアな連中は現実世界でも主人公達を追い回す。またストーリーが新たな展開を見せてきました。

[]コンビニで。 コンビニで。を含むブックマーク コンビニで。のブックマークコメント

店員はじじいだった。

そして、客も、じじいだった。

客のじじいは、サンドイッチとカップ焼きそばをレジに差し出した。

店員のじじいは、機械でバーコードを読むと、こう言った。

「449円です。」

客のじじいは、聞き返した。

「1149円?」

店員のじじいは答えた。

「449円です。」

客のじじいは、聞き返した。

「1149円?」

よんひゃくよんじゅうきゅうえん。

せんひゃくよんじゅうきゅうえん。

なるほど、一文字違いなんだな、グヘヘ、と暑さで脳の膿みきったオレは一人ほくそえんだ。

「1149円?」

「449円です。」

じじい同士の押し問答は最後の審判まで続くような気がした。

今日の気温、39.5度。

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20040719(Mon)

[]iPod買った iPod買ったを含むブックマーク iPod買ったのブックマークコメント

Apple M9244J/A iPod 20G Mac & PC / アップルコンピュータ

Apple M9244J/A iPod 20G Mac & PC

実はAmzonで衝動買いだったんですわ…。

とあるサイトでiPod Mini発売日決定、という記事を見つけ、どれどれ、と読んでると、なんだか欲しくなっちゃったんですね。でも、iPod Miniって、記憶領域が4Gしかない訳でしょう。それで自分のPCのMy Music調べたんですよ。そしたら。mp3で11Gも入ってやんの。

オレ、今まではCDはmp3にしてから複数のアルバムをもう一度CD-Rに焼いて、WAV/mp3コンパチ・ポータブルCDプレーヤーで聴いてたんですよ。しかし、WAVを10分の1に圧縮するmp3の技術でもっても、オレが持ち歩くCD(CD-R)の数は常時20枚だったんですよ。CDキャリングケースが何時もパンパンですよ。

それで、とりあえず4Gは論外だろうと。じゃあ、と思い本格的に調べたの運の尽きでしたね。最初はiPod 15Gでイイや、と思ったんですが、よく調べると20Gと比べ付属品その他がちゃんと付いていない。それらの付属品を買い足すと20Gモデルと価格が5千円ぐらいしか違わない。じゃあ20Gにしちゃえ!という訳で、いつの間にか4Gから20Gへ、買い物がパワーアップしちゃったんですねえ。値段もパワーアップしちゃってる訳ですが気付いてないんですねえ。

iPodは製品が結構あるらしくて、24時間で到着しましたよ。Amazonから。

それで、品物見たんですけどね。Apple製品との初の遭遇ですよ。もう最初の包装の段階から、バレンタインデーのチョコみたいに大切に大切に包装されています。これがWindowsマシンだったらパーツ系なんてゴロン、と「鉄の塊」っていうイメージだもんな。(そんな無骨さは嫌いじゃないけどね)

で、本体なんですが。いやー、オレはPCはWindowsマシン使ってます(オレのやるPCゲームはWindowsマシンでしか動かないからっていうのがWindows使ってる理由です)が、何故Appleに熱狂的なファンがいるかがよく判りましたよ。素敵です。可愛いです。

本体の白は白磁のようにつややかで温かみがある白。裏の鏡面は逆に未来的なイメージ。いいですな。しかし、これ、本体全部が白だと初期のゲームボーイと間違っちゃいますな。(間違わないって)なにより感動したのはタッチホイールのジョグのレスポンスの良さですな。これはもう生理的な快感に近いものがあります。たぶんApple製品はこういう生理的な快感の部分でファンを持っているのではないかと思いました。

ネットで調べた時ユーザーの誰もが苦言を呈していたのはヘッドホンのコードの長さ。これは噂どおり。これは別会社のヘッドホンに換える事で解決しました。あと本体の傷付きやすさ。裏の鏡面って傷付くと目立つんですね。これはシリコンの本体カバーを買いました。

ソフマップAppleの周辺機器コーナーに入った時は、アダルトビデオコーナーに紛れ込んでしまった中学生のようにドキドキしましたね。「あいつ、Windows野郎とちゃう?」「ほんまや。マウス指2本で使おうとしとるわ」「いてまう?」「いてまえいてまえ」とかいう囁きが周りから聞こえてくるんじゃないかとビクビクしました。(嘘)

CDのデータ転換が兎に角早い!今まで使ってたフリーのソフトウェアには悪いけど、製品は強いわ。多分サンプリングレートも高いんだろうなあ。*1それと転送速度。FireWireはこれまで使ったことが無かったけど、いつ転送したの?って感じ。オレのPCの性能もあるんでしょうが、何しろ10Gあまりのデータを10分も掛からず転送し終わりました。

そして何より楽しいのはPCでのファイル管理。これ、オレにとってはRPGのアイテム集めみたいなもんで、ちまちまとファイルの名前を揃えてゆくという、実生活には何も益のない仕事を、だらだらやってるのがとても幸せなんですわ。いやー、半日掛けて10G分の音楽データ、整理しましたよ。

いつも知り合いには「mp3いいよ、オレのPCにCD1000枚分ぐらい入ってるよ」とかほざいてましたが、きちんとファイル管理してみると200枚程度しか入ってなかったですね。いかに自分が大げさで大雑把な人間かよく判るエピソードですね。それでもiPod祭りということでガンガンCDをファイル変換しまくって、今のところ12G使ってます。20Gいっぱいに使ってやる!とか無意味に鼻息荒くしてます。

ところで、あとで調べるとNew iPodが出る!なんて記事も(http://msnbc.msn.com/id/5457434/site/newsweek/)見ましたが、IT製品は欲しい時が買い時ってことで…。

[]WIREシンドローム WIREシンドロームを含むブックマーク WIREシンドロームのブックマークコメント

怒濤のWIREから2日経った訳だが…いかん!体中が痛いぞ!おまけに膝に来てるぞ!やっぱりオレ、順当にお年寄りだったということで…。

*1:後で調べましたがそんなことは無くって、かえってフリーのソフトウェアのほうが高かったでした。

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20040718(Sun)

globalhead2004-07-18

[]WIRE04 WIRE04を含むブックマーク WIRE04のブックマークコメント

行ってきました。「西半球最大のクラブイベント」WIRE04。最初6時から入るはずだったんですが諸般の事情(二日酔い)で9時から入場。入ったら電気グルーヴがライブをやってました。電気ビリビリ!俺ガリガリ君!あすなろサンシャイン!高いぞ高いぞふーじーさーん!!電気が終わったあと既に入っていた仲間と合流。

イベントは2DAYSなんですが今回は一日目のみの参加にしました。そしたら後で気付くと2日目のほうが面子よかったような…。今回のアクトではケン・イシイが一番良かったかな。12時ごろだったんで、体力気力もまだ充実してた時間でしたしね。

なにしろPM6:00からAM6:00までの12時間イベントなんで、いかに体力気力を温存させるかがイベントを楽しむポイントになります。いや、別にロック・コンサートみたいに短時間にスプリントのような炸裂した乗りをして残りの時間をぐったりして眠ってるって言うのも楽しみ方の一つかもしれませんが。根が貧乏性なんで、やっぱりなるべく沢山のDJのプレイを観たいじゃないですか。これがダンス・トライアスロン、WIRE04のオレの楽しみ方なんですよ。

つまり今回のテーマは後半AM2:40からのMARCO BAILEY、そしてラストアクトのWESTBAM*1までの時間をいかに休むことなく踊り続けられるかでしたね。で、踊りまくってきましたよ。今年バリバリ厄年になるお年寄りのオレにしては頑張りましたよ。しかしAM4:00ぐらいには踊りながら眠ってましたね。凄いですねー、驚異ですねー、人間踊りながら眠ることが出来るんですねー。

という訳でWIRE04貫徹してきました。それにして思うのはやっぱ2日目のほうがいいよなあ…。でももう体力ないし、これでオレの今年のWIREは終わりです。

あとねー、セカンド・フロアーは「小さめのクラブのハコ」だと思えば順当かもしれないけど、こういう大規模なイベントの時には、RYUKYU DISKOの時みたいに人が大量に集まって見られない事があるわけで、次回はもうちょっと考えて欲しい。入場制限はちょっと淋しかったもんな。

*1ID:aquasaga様のところで知ったんですがブースから客席に飛び降りた時怪我したらしいですね。あの時「結構高い場所だったけど大丈夫か?」とか思ったけど

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20040717(Sat)

globalhead2004-07-17

[]Peter Lindbergh: Invasion /Peter Lindbergh ISBN:3570193470 Peter Lindbergh: Invasion /Peter Lindbergh          ISBN:3570193470を含むブックマーク Peter Lindbergh: Invasion /Peter Lindbergh          ISBN:3570193470のブックマークコメント

「Invasion」はファッション・フォトグラフですが、わざわざSFチックなシチュエーションを作って撮影されているのがユニーク。

「FROM THE SKIES」ではミラ・ジョボビッチがモデルとなり、空を指差して「UFOよ!UFOが来たわ!」といわんばかりの表情で演技してるのが可笑しい。また「COSMIC CONNECTIONS」では映画「コンタクト」のジョディー・フォスターばりの宇宙物理学者(風)の女性が、野外でパラボラアンテナを前に深宇宙探索している姿がりりしくて素敵。他にも小人宇宙人に拉致される男女「HOT CRUSH」、街中に突然降り立った異星の美女が巻き起こすパニック「PRETTY ALIAN」など、SF好きな作者の趣味丸出しの写真が楽しめます。

[]10 Women by Peter Lindbergh/Peter Lindbergh ISBN:3823814168 10 Women by Peter Lindbergh/Peter Lindbergh     ISBN:3823814168を含むブックマーク 10 Women by Peter Lindbergh/Peter Lindbergh     ISBN:3823814168のブックマークコメント

上記と同じ作者による、ナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォードら10人のスーパーモデルの10枚ずつの写真集。10枚だけですがモデル達の様々な表情が美しい。

[]Smile I-D: Fashion and Style: The Best from 20 Years of I-D (Taschen Specials)/Terry Jones ISBN:3822857785 Smile I-D: Fashion and Style: The Best from 20 Years of I-D (Taschen Specials)/Terry Jones   ISBN:3822857785を含むブックマーク Smile I-D: Fashion and Style: The Best from 20 Years of I-D (Taschen Specials)/Terry Jones   ISBN:3822857785のブックマークコメント

イギリスのファッション雑誌I-Dの20年間の軌跡、そしてファッション史を写真で綴ったもの。ああでもこれは失敗だったかな。購読者層が多分ティーンなんだろうなあ、写真のノリが日本の青年向けファッション雑誌レベルなの。アーティスティックな写真は期待できないとしても、もう少し斬新なことやってるかと思ったんだけど。

[]A Second Decade of Guess? Images: 1991 To 2001/Paul Marciano ISBN:0963672819 A Second Decade of Guess? Images: 1991 To 2001/Paul Marciano  ISBN:0963672819を含むブックマーク A Second Decade of Guess? Images: 1991 To 2001/Paul Marciano  ISBN:0963672819のブックマークコメント

こちらはファッションブランドGuess?の10年間のコマーシャルフォトを集大成したもの。カメラマンはエレン・フォン・アンワース他。Guess?というブランドに興味が無くとも美しい写真を楽しむことが出来ます。もともとがカジュアルなブランドなので、モデルもシチュエーションも開放的でリラックスした雰囲気なのがいい。ジーンズの醸しだす若々しく健康的なイメージ、笑顔の多いモデル達。今日紹介した中では一番好きな写真集かな。

[]Edge of the Ocean [SINGLE]/IVY ASIN:B00005S193 Edge of the Ocean [SINGLE]/IVY   ASIN:B00005S193を含むブックマーク Edge of the Ocean [SINGLE]/IVY   ASIN:B00005S193のブックマークコメント

アルバム「Long Distance」からのシングル。IVYはフランスのギター・ポップ・ユニット。ヴォーカルのドミニク嬢の歌声がとてもキュートです。歌詞は英語。全体的に落ち着いた爽やかな曲調で、ドリーミーなメロディが美しい。こんな曲みたいに夢見ているように生きてゆきたい、と思うオレは多分社会不適応者なのかもなあ。シャラララランラー♪

[]酒と鬱屈の日々 酒と鬱屈の日々を含むブックマーク 酒と鬱屈の日々のブックマークコメント

昨日は支店の飲み会に潜り込み、久しぶりに支店の連中の顔を拝む。途中から行ったもんだから、テンション上げようと思ったら上げすぎてしまった。ポール・スミスの花柄のシャツを着ていったら女子からホモホモ言われる。今年買った一番好きなシャツだったんだが。花柄可愛いーじゃん?途中で心の妹Mちゃんが参上したので弄ってあげるが、しつこくして嫌がられる。2次会は無かったので、足立区のドルイド僧こと「う」とMちゃんをさらって飲みなおす。Mちゃんどうもお騒がせしました。

[] を含むブックマーク のブックマークコメント

今日はこれからクラブイベント・WIRE04に行って来ます。もう開演の6時から入る予定です。という訳で12時間のダンス・トライアスロンが始まるわけだな。年齢をものともせず、見事玉砕してきます!

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20040714(Wed)

globalhead2004-07-14

[]アザラシの来る浜 アザラシの来る浜を含むブックマーク アザラシの来る浜のブックマークコメント

今TVでトリビア見てたらオレの地元の稚内が出てた。稚内。日本の一番北です。オレはここの生まれです。

なんでも「竜神沼」という底無し沼があるとか。ネーミングも凄いな。「ホントかいな」と思いネット漁ってたら地元の写真満載のHPを見つけてしまいました。写真見れば見るほど原野ばかりだ…。

「宗谷地方散策ガイド」

http://www.wakhok.ac.jp/~sumi/album/map/index.html

ところで。実は俺の地元にはアザラシの来る浜があるらしいのだ。ここに証拠写真が挙がってました。おお!本当にアザラシがいる!

http://www.wakhok.ac.jp/~sumi/album/2001/a0325b.html

あと白鳥の集まる沼。

http://www.wakhok.ac.jp/~sumi/album/2003/a0324.html

鹿までいやがる。(一番下の写真)

http://www.wakhok.ac.jp/~sumi/album/2002/a0427b.html

すいません、本当にとんでもないド田舎で生まれたんです…。以前帰省したとき自転車に乗って(オレ自転車好きなんですよ)あちこち遠出してた時には「鹿注意」「熊注意」「牛注意」 の道路標識を立て続けに見つけ、

_| ̄|○ …。

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20040713(Tue)

globalhead2004-07-13

[]不成仏霊童女/花輪 和一 (著) ぶんか社コミックス  ISBN:482118088X 不成仏霊童女/花輪 和一 (著)   ぶんか社コミックス  ISBN:482118088Xを含むブックマーク 不成仏霊童女/花輪 和一 (著)   ぶんか社コミックス  ISBN:482118088Xのブックマークコメント

ラブクラフトが日本に生まれ、H・R・ギーガーのセンスで漫画を描いたら。それが花輪 和一である。

花輪 和一の漫画は中世日本を舞台にした幻想怪奇譚が主であり、題材として人間と異形との遭遇、ないし異形への変容、融合が描かれるが、底流には人間の怨念と因業の深さがテーマとなっているのだと思う。しかもそれが尋常じゃなく歪んでいる。

幻想怪奇譚とはいえ、恐怖よりも絶望感や深い諦念が物語全体のトーンとなっており、時としておそろしく救いようの無い物語もある。逆にその絶望から抜けだし、魂の救済を描く作品もあり、妙なバランスが取れている。どちらにしろ、登場人物はかなり突き放して描かれており、結果がどうなろうと、作者はあまり興味がないような気がする。

むしろ作者が力を入れているのは、人間が“非”人間に変容する過程の圧倒的にグロテスクな描写だ。花輪漫画の登場人物たちは時として、虫と融合し、魚類に変身し、野良犬と合体し、爬虫類へ化身しようとする。そしてその時、人間という存在はそれら生物の下に位置し、人間性そのものが否定、蹂躙されるのだ。その虚無感と救いようの無さは、あらゆる人間的要素を嘲笑う。なにしろ登場人物たちは、人間でなどいたくないのだから。

そしてもうひとつ、花輪漫画は精神的肉体的に追い詰められ、心を病んでいく人々の魂の地獄を描いた物語でもある。しかしそのアプローチが歪んでいて、本当に地獄に落ちてそれでお終いだったり、「ひたすら仏性に帰依し、神性にすがれば救済がある」というまともに見えるが実はかなりカルトでサディスティックな修行を強要する物語へと展開して行ったりする。今作なんかでは、「呪いOK」「怨念OK」であり、「罪の無い子供を殺す奴は地獄に落ちるのが逆に救い」とか、ひたすらまともとは言えない論理が展開していくあたりに逆に凄みを感じる。

ところで今回の単行本には作者には珍しく現代が舞台になった「在美(ゾンビ)」というタイトルの作品があるが、これが今回一番凄惨な話だった。富士の樹海で自殺している人間を探し、絶命寸前で救い上げ、そして洗脳、調教し、奴隷として売り払うのを商売にしている男の話。凄まじくないですか。作品内では首吊り自殺者の絶命までの段階を事細かく説明してたりします。

花輪 和一の作品にははっきり好き嫌いが分かれるでしょうが、彼が日本の漫画界の中で怖ろしく個性的であり、また、唯一無二の孤高な作風を持つ漫画家であることは確かです。

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20040712(Mon)

globalhead2004-07-12

[]奇妙な話。(その2) 奇妙な話。(その2)を含むブックマーク 奇妙な話。(その2)のブックマークコメント

昨日は知り合いの女の子の話だったが、今日は自分にこれまであった奇妙な話を。

不思議な光の話

夜、寝ていたんですけどね。

寝入って随分経ったであろう頃。…「バチバチバチッ!」という電気音がして、目が覚めたんです。

「なんだ今の音?漏電か?」とか思い暗闇の中で寝ぼけ眼を瞬かせる。

目覚まし用のラジオのダイオードは午前3時ごろを表示していた。

その時。

暗闇の中、目の前をこぶし大ぐらいの光の塊が右から左へ、すぅーっと通って行ったんですよ。

「!」

そりゃびっくりしましたよ。なんだ、今のは、と思いましたよ。

でもね、オレはその時、「いやあ、寝惚けてると何でもありだなあ。」とか一生懸命合理的に考えようとしてるんですね。

「あり得ないよなあ、絶対あり得ないよなあ。」と、見たものを認めようとしないんですよ。

で、うろたえててもしょうがないんで、もう一回寝ることにしたんです。もう一度、部屋の電気全部消して。

「…今のはなんだったんだろう?」暗闇で目をつぶりながらそんなことを考えてたその時。

またしても、「バチバチバチッ!」という電気音がしたんです。

やばいよ。またあの音がしたよ。そして、今、オレは、目が覚めてて、絶対寝ぼけてなんていないよ。まさか、まさか。

目を開けたオレの前を、またしても光の塊が通り過ぎていったんですよ。

…ああ、多分電磁波なんでしょうよ、例によって。でも、暗闇で、しかも自分の部屋で、得体の知れない光をいきなり見るって、気色悪いもんですよ…。

不思議な夢の話

その日の夢は変わっていた。

広々としたスクラップ置き場。数え切れないほどの車が廃棄されていた。そのど真ん中に。ボロボロで、まさにスクラップ状態にまで破壊された巨大なサターン型ロケットが、死体のように転がっていた。夢の中で、オレはそれを俯瞰で眺めていた。機械でしかないのに、なんだか、墓場にでもいるような、イヤーな光景だ、って思った。

そして目が覚めたんですよ。「…なんだ?なんで宇宙ロケットの夢なんか見るんだ?しかもぶっ壊れた?」…なんか、ただそれだけの光景だったのに、どうにも気持ちが悪いんですよ。

兎にも角にも、もう朝な訳だし、取り合えず、何時もの様にTVをつけたんです。

そして。そこでは緊急放送が行われてたんです。

「スペースシャトル・チャレンジャー号、離陸後爆発炎上。」

…その時、直感的に、「ああ、この夢だったんだ」ってオレは思ったんですよ。

不思議な夢の話その2

オレがもう少し若かった頃、会社にとても好きな女の子がいたんですよ。でも、その女の子、体弱くて、会社辞めちゃったんですね。

そして、その子が辞めてから1年ぐらいが過ぎた頃でしょうか。夢でその子の事を見たんですよ。会社にいた時みたいに普通に会って、談笑したりしてる夢でしたよ。目が覚めて、その夢のことを思い出して、やっぱり、「ああ、あの子、今何やってるんだろうなあ」とか思って、なんとなく、切ない気持ちになりましたよ。連絡とか取ってたわけじゃなかったし。

そして。メールでもチェックするか、と思い、パソコンつけたんですよ。

すると。

夢に現れた、その女の子から、「パソコン買ったんです。メール始めたんですよ」という内容の、彼女からの初めてのメールが届いてたんですよ。

…まあ、全て、単なる偶然とか、錯覚なんでしょうけど、「不思議だなあ」と思う気持ちは、そのときは確かにありましたね。

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20040711(Sun)

globalhead2004-07-11

[]奇妙な話。 奇妙な話。を含むブックマーク 奇妙な話。のブックマークコメント

「ねえ…。…。」

「?」

「怖い話していい?」

「…えっ。ヤダよ。と言うか今の間の空け方ですぐ判ったぞ。なんか凄い嫌〜な間の空け方だったぞ。」

「じゃあいいや。」

「…どんな話?…お化けとか出る?」

「出ない。でも気持ち悪いの。」

「む…。聞かせなさいよ。」

「あのさあ、パソコンって、何にもしないで突然点いたりする?」

「しないよ。少なくともオレのは。」

「私さあ、寝てたのよ。で、パソコンが突然点く夢見て目が覚めたら本当に消してあったパソコンがブ−ンッって点いたのよ。」

「そりゃお化けの仕業だよ。」

「嘘!」

「嘘嘘。…う〜ん。電磁波とかかなあ。電磁波でTV点いたり電子レンジ点いたりするって話聴いたことがあるよ」

「夢は?」

「人間って何かの理由で目が覚めるときその目が覚める一瞬のうちに“目が覚めたストーリー”を夢としてこさえて脳にインプットすることが出来るんだよ。あたかも夢で見たことが現実で起ったように感じちゃうけど、実際は現実に起ったことを脳で処理して記憶上は時系列が逆だったように感じることがあるらしいよ。なんかの本で読んだ。」

「へー。」

「電磁波だよ」

「でもさ。なんじゃろ、って思って一回消してまた寝たらさ。また点いたんだよ。オマケに今度はアウトルックが立ち上がってるの。」

「前に使ったアプリケーションが再起動後に起動したんじゃないの」

「だって私アウトルック使わないの。全部フリーメールだから。」

「それ、霊が君にメールを送りたかったんじゃないの。」

「え〜。」

「(てかオレ、パソコンのほうのメアド教えてもらってないんだけど)やっぱ呪われたり恨み買ったりしてない?」

「ないよ〜恨みなんか買わないよ。」

「ていうかそれオレの恨みかな」

「なんじゃそりゃ!」

[]リニューアル リニューアルを含むブックマーク リニューアルのブックマークコメント

うわあ、なんだか気まぐれに大幅リニューアルしちゃったよ。「Subdued」とか言うテーマです。<作った奴のプロフィール>も微妙に変えたので興味のある方はどうぞ。

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20040710(Sat) 好きな写真家のことなど

globalhead2004-07-10

新しくカテゴリ[PHOTO]を追加しました。もっぱら写真集を取り上げたいと思ってます。写真については門外漢で、説明の足りない部分もあるかと思いますが。

[]The Fourth Sex: Adolescent Extremes/Francesco Bonami (著), Raf Simons (著), Maria Luisa Frisa (著)  ASIN:8881584042 The Fourth Sex: Adolescent Extremes/Francesco Bonami (著), Raf Simons (著), Maria Luisa Frisa (著)  ASIN:8881584042を含むブックマーク The Fourth Sex: Adolescent Extremes/Francesco Bonami (著), Raf Simons (著), Maria Luisa Frisa (著)  ASIN:8881584042のブックマークコメント

ファッションデザイナー、ラフ・シモンズと、現代美術のキュレーター、フランチェスコ・ボナミがコラボレーションしてフィレンツェで開いた展覧会「THE FOURTH SEX」のカタログ。タイトルの「第4の性」は男性、女性、ホモセクシャルに対して「青少年の時期」を指し、「男性でも女性でもない独特のもので、彼らへのオマージュ」と説明されている。 http://ginandit-ld.hp.infoseek.co.jp/book.html#book

ラフ・シモンズ:デビット・ボウイにインスパイアされた、少年のナイーブさとそこから生み出される力強さをロックを通して表現するという手法が、活動再開後もラフ・シモンズの人気を支えている。 http://www.tsushin.tv/brand/paris/raf.html

ラフ・シモンズが服作りを通じて示していきたいのはこの「Fourth Sex」のことであり、モチーフとして使っているロックは少年の衝動の象徴である。本の中ではヴェロニク・ブランキーノも扱われており、彼女が扱う無邪気でそして残酷さ・妖艶さを内包した小悪魔的な少女は、その少女側からのアプローチになるのかもしれない。ディオール・オムのエディスリマンについても、モデルに少年を使うのは近いものがあるらしい。http://blog.tsushin.tv/yoshua/archives/000681.html

ラフ・シモンズというデザイナーの事はオレは知らない。しかし「デビット・ボウイにインスパイアされた」という説明だけでなんだか十分理解したような気分になる。

この写真集はこのデザイナーのカタログ本等ではない。多分彼が洋服をデザインする際にインスパイアされる様々なメディア上の写真・映像を1冊の本に凝縮したものである。もちろんファッション関連の写真が多いが、その他の写真ではそのごった煮感は凄い。映画の1場面だけでも「アキラ」「ヘザース」「タクシードライバー(のジョディー・フォスター)」「バージン・スーサイド」「オーメン」「ドニーダーコ」「アメリカン・グラフィティ」「クリスチーナF」である。しかし天安門事件の映像や自動小銃を構えるI.R.A.の女達や、パトリシア・ハーストの逮捕写真*1など、ジャーナリスティックな興味もあるよ、といった写真もちらっと。でも一番気に入ったのはシド・ビシャスの蝋人形の写真。アートよりもポップ/ストリート・カルチャー寄りな趣味は取っ付き易い。奇妙に親近感を感じさせるセレクトです。

[]Robert Mapplethorpe (Stern Portfolio S.)/Robert Mapplethorpe (著)  ISBN:357019423X Robert Mapplethorpe (Stern Portfolio S.)/Robert Mapplethorpe (著)  ISBN:357019423Xを含むブックマーク Robert Mapplethorpe (Stern Portfolio S.)/Robert Mapplethorpe (著)  ISBN:357019423Xのブックマークコメント

コントラストの強いソリッドな陰影。シンメトリカルで様式的な構図。メールヌードには最初抵抗があったが、エロスという意味では男性も女性も同等である、と考えるならその美しさを受け入れられる。どんなに静的な写真でも、この人の作品からは強い激情を感じる。どこかヒリヒリとした緊張感と官能性。美しいけど、「きつい」んだよなあ。有り余る情熱や才能が噴出す場を求めてうねっている様な、異様な“寸止め”感に満ちてるんですよ。1989年、エイズで逝去するが、やはり、生き急いでしまった作家だったのかもしれない。

[]Branded Youth and Other Stories/Bruce Weber (著)  ISBN:0821225251 Branded Youth and Other Stories/Bruce Weber (著)  ISBN:0821225251を含むブックマーク Branded Youth and Other Stories/Bruce Weber (著)  ISBN:0821225251のブックマークコメント

もっとゲイ・テイスト満開かと思ったら、意外とハート・ウォーミングな写真集であった。人の顔が皆優しく美しい。まさしくスナップ・ショットといった感じの気安さ、和み感。なんだろう、「古き良きアメリカ」のテイストがその底流にあるんだろうか。その中でも、アメリカ南部の黒人達を写したもの、アメリカ中西部で農業をする老人を写した連作が目を引く。しかし一番素敵だったのはベトナムの街並みや人々を写した写真。繁華街の真ん中で純白のバレエのチュチュを着てポーズを取る二人のベトナム少女。美しい!!ああベトナム行きたくなっちゃうよ…。

[]Hotel Lachapelle/David Lachapelle (著) ISBN:8888359141 Hotel Lachapelle/David Lachapelle (著) ISBN:8888359141 を含むブックマーク Hotel Lachapelle/David Lachapelle (著) ISBN:8888359141 のブックマークコメント

[]David Lachapelle/David Lachappelle (著), Davide Faccioli (著) ISBN:0821226363 David Lachapelle/David Lachappelle (著), Davide Faccioli (著) ISBN:0821226363を含むブックマーク David Lachapelle/David Lachappelle (著), Davide Faccioli (著) ISBN:0821226363のブックマークコメント

この作家についても、たまたまネットで見つけてお気に入りだったのだが、詳しいことはあまり知らなかった。HPが充実してます。http://www.davidlachapelle.com/ (この中では映画「タクシードライバー」を再現した連作が好きだっ)

この人の写真は賑やかでカラフルで猥雑で変態で笑いがあってストーリーがあって、兎に角楽しい!本当に楽しい!素直に「馬鹿なことやってんなあ…」と感動します。一言で言うなら『POP』、これに尽きる。シチュエーションをあらかじめ作り上げて撮られた写真からは強い作家性を感じます。マドンナ、ユマ・サーマンマリリン・マンソンレオナルド・ディカプリオ等有名人のポートレイトもあり。これがまた弄りまくってて誰だか判んなかったりするかも。

プロフィールなんかはここで見てみてください。http://www.artphoto-site.com/story9.html ウォーホールのファクトリーにいたんだ。へえ。

この人からはオレのもう一人(?)大好きなホモホモフォト・アーチスト、ピエール&ジルのポップさやキッチュさに共通したものを感じます。ついでに皆さんピエール&ジルの世界もちょっと覗いてみて(はあと)。http://www.pierreetgilles.net/index3.htm

*1:え?この人この後女優になっちゃたの?「セシル・B シネマウォーズ」って見てるよオレ。http://www.ainoue.com/ai/71-80/79patricia.html

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20040707(Wed)

globalhead2004-07-07

[]その名はヘンケルス その名はヘンケルスを含むブックマーク その名はヘンケルスのブックマークコメント

キッチンタイマーが欲しかったのと、コーヒードリッパーを買い換えたかったので、庶民の味方イトーヨーカドーの家庭用品コーナーでつましく商品棚を眺めていたオレを呼ぶものがあった。それは包丁。ヘンケルスの包丁である。

ヘンケルス。世界に名だたる刃物の本場と呼ばれるドイツの町ゾーリンゲンで300年以上の伝統を誇る刃物メーカー。そのヘンケルスのロストフライ半つば三徳包丁がオレに微笑みかけていたのだ。ちなみに「半つば」とはつば付き刃のことで、柄への浸水を防ぎ、衛生的なキッチンライフを演出する優れた技術である。なんかコピペっぽい文章だが気にしてはいけない。

値段は5000円弱。微妙な値段である。頻繁に料理するほうではないし、たいした物も作れないのだ。*1しかしだ。オレにとって新品のキッチン用品というのは妙に心躍るものである。女性はともかくとして、この心境を理解出来る同性がどれだけいるか判らないが、兎に角オレはそういう男なんである。この間も知り合いの女性と「機能的なペッパーミル」について語り合い大いに盛り上がったばかりなのだ。どうもオレはこういうちまちました物事に幸福を感じる性質らしい。

で。買った。買いましたよ。給料貰ったばかりだし、ボーナスも近いし、大盤振る舞いしたい気分だったわけだよ。

アパートに帰り、早速、使う。そして…凄い…凄いよ…凄いよヘンケルス!!野菜も肉もまるで吸い込まれていくように切れていくんだよ!!というか、今まではなんだったんだよ!これが包丁だよ!これこそが料理を作ることなんだよ!ありがとうヘンケルス!感動をありがとう!

…と一通り盛り上がり、(相変わらず大げさなオレ)一息ついてからネットでヘンケルスをググリました。日本でのHPはここです。http://www.henckels.co.jp/ 

そしてここで見つけた1本にこんなのを見つける。「クールカットプラスシリーズ」。(TOPの写真を参照してね)刃:特殊ハイカーボンステンレス鋼。ハンドル:アクリル樹脂。フィンガープロテクター:ABS樹脂。シルバーのボディにパールブルーのラインとアクセント。…なんだ、なんだこのカッコよさは。しかもカッコいいクセしてこいつは単なる包丁なのだ。欲しいぞオレは今猛烈にこれが欲しい。新しい包丁を買ったばかりだがこの際そんな事は些細なことでしかない。お洒落な文房具なんかは「けっ」とか言って馬鹿にするオレだが、カッコいい調理器具にはなぜか惚れてしまうな。結局調理器具というのは確固たるプラグマティズムの産物だからな。という訳で新しい包丁が欲しくてワクワクしているオレなんであった。…イカン、ヘンケルスのHP見てたら鍋まで欲しくなってきた…。これがまたドイツっぽい質率剛健ないい感じのデザインなのよ…。

*1:そもそも好物がケータリングのピザとサーロインステーキ。いったい何処に料理の余地があるのだ

hisamura75hisamura75 2004/07/11 18:05 ふと見てみたら、わたしの爪切りがヘンケルズでした。 ニッパーじゃなくてふつうのやつです。

globalheadglobalhead 2004/07/11 18:16 おおネイルケア製品ですね。てか「ネイルケア」という言葉を生まれて初めて使ったような気がするぞオレ。

globalheadglobalhead 2004/07/11 19:06 そもそも爪噛む癖あるんですよ。爪ボロボロでケア以前の問題なんです…。

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20040706(Tue)

[]パターン・レコグニション/ウィリアム・ギブスン (著), 浅倉 久志 (翻訳) パターン・レコグニション/ウィリアム・ギブスン (著),  浅倉 久志 (翻訳)を含むブックマーク パターン・レコグニション/ウィリアム・ギブスン (著),  浅倉 久志 (翻訳)のブックマークコメント

パターン・レコグニション

ウィリアム・ギブスンの『電脳空間3部作』『廃虚空間3部作』に次ぐ第7長編、『パターン・レコグニション』です。最初に言っちゃうと、これは、ギブスン久々の傑作じゃないでしょうか。

この作品でギブスンはこれまでの小説作法を以下の点で変更しています。「現実世界を舞台にする」「主人公の単一視点で物語る」「省略を多用しない」。これによりこれまでのギブスン小説の読み難さが解消され、主人公に感情移入しやすいストーリー展開に仕上がっています。

そのストーリーなんですが、実のところギブスン小説というのは、本当の主役は膨大な量の情報とガジェット、そして凝りまくった言い回しなのであって、物語としては弱かったりするんですよね。だから『廃虚空間3部作』あたりは、ギブスン的スタイルはどんどん洗練されてきていたのに、結局何の物語なんだかさっぱりわからなかった、という恨みがあったりしましたね。しかし今回は女性主人公の視点一本に絞られたため、多少偶然任せの話の展開も、主人公のキュートさでなんだか許せてしまいましたね。この、“主人公がキュート”なんてのも今までには無い事ですね!

現実世界を舞台にし、実際に存在するテクノロジー以上のものは決して出てこないこの作品がSFなのかどうか?という見方もあるでしょうね。これは、サイバーパンクという呼び名で近未来を描いた諸作品が、その描かれた時代に追いついた時、サイバーパンクの方法論が「現実となった未来」の中で再話が可能か?という試みなんではないでしょうか。「結局、テクノロジーは、世界と現実をどう変容させたか?」を描くフィクションとして、この作品は十分SFであると思います。

さて、この物語における“世界と現実を変容させたテクノロジー”って、実は「インターネット」「Eメール」「携帯電話」なんですね。あまりにもベタですね!しかし、「あまりにもベタ」と言えるほど、現実にすっかり馴染んでしまっているテクノロジーでもある訳なんですよ。実はサイバーパンクが生まれて今年は20周年なんだそうですが、20年前にこれらの物が誰にでも当たり前に、低価格で手に入り、使いこなす事が極々普通なことになってるなんて想像できたでしょうか?

オレはインターネットもEメールも携帯電話も無くても多分生きていけますが、それはしかし言ってみれば便利か不便かというレベルの話でしかないんですね。オレは今こうしてネット上の「はてなダイアリー」という所で、日記みたいなもの(ブログでいいの?)を書いており、そしてあなたは多分今これを読んでいるのだと思います。これも一つのコミニュケーションの形だと思うんですよ。“世界と現実を変容させたテクノロジー”は、新しいコミニュケーションの方式を生み出しましたが、それは便利とか不便とか言う以上の「あたらしいかたち」な訳ですよ。そしてギブスンの今作のテーマはまさにその『新しいコミニュケーションのかたちの中の人々の日常』なんですよ。そしてその日常の中には当然オレがいるし、多分あなたもいるわけです。だからこそ、オレは、この物語に感動したし、ラストにはちょっと泣かされました。まさか!ギブスンで泣くなんて!

[]ギブスン小説について ギブスン小説についてを含むブックマーク ギブスン小説についてのブックマークコメント

ところでウィリアム・ギブスンの小説って、物語の骨組みにパターンがあるのを発見しました。

1.非凡だが一般的には理解し難い特殊なスキルを持ったヒーロー/ヒロイン。

2.彼/彼女は、強力である意味超法規的・超国家的な経済力と情報網を持つパトロンから、その特殊なスキルで探し物を頼まれる。

3.探し物とは、この世界の表層には決して姿を現したことのない『超テクノロジー的な聖杯』である。

4.彼/彼女は、アンダーグラウンドテクノロジーとそこに徘徊する人たちの手を借りて、その“聖杯”を探す事になる。

どうです?どの作品にも共通しませんか?

ウィリアム・ギブスンブルース・スターリングと並んでオレの一番好きなSF作家ですね。いまだにサイバーパンクって言葉、使っちゃうし、カッコいいと思ってるもんな。

それにしても「SF好き」を名乗っていたにも拘らず、はてなで初めてSF小説のレビューしたな。

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20040704(Sun) 北海道に行っていた完結編

globalhead2004-07-04

『北海道に行っていた』完結編である。なんか終わらせ無いと気持ち悪いんで終わらせることにする。

[]天の川 天の川を含むブックマーク 天の川のブックマークコメント

(前回までのあらすじ)そうやって2時間あまり。午後9時近く。バスに揺られていたオレが最後に辿り着いたのは、街路灯一つ無く、まばらな民家にさえ家の灯りが点いてない、真っ暗な山の中のバス・ターミナルなんであった。そして、そこで、この鈍い男はやっと気付いた。「此処、何処なんだ?」

取り合えずオレはバスが来た道を逆に歩くことにした。5つぐらい前の停留所に町があった(それ以外は単に何も無い道端に停留所があるだけ)のと、そこにタクシーの営業所を見ていたからだ。荷物は重かったが、急ぐわけでもないし、知らない土地を歩くのは気持ちがいい。だがもう一つの方法として既に親戚の家に到着している弟に救出を頼むという手がある。という訳で携帯電話を掛ける。*1「海岸線を北に向かって歩いてるよ。目印になりそうなものはなにもないぞ。」弟に告げると取り合えず車で向かってるので目印見つけたらまた電話くれとの事。

人気の無い海岸沿いの道をとぼとぼと歩く。夜空には半月に近い八日月。雲の流れが速くて時々月明かりが遮られる。水平線の向こうには小さな光があちこちに点在している。たぶんイカ釣り漁船だろう。街の明かりが無いこんな場所の夜空なら、水平線から上る天の川が見えるはずだ、と思って夜空に目を凝らしたが見えはしない。子供の頃はよく見えたんだけどな、と思って気付く。ああ、オレ、あの頃の半分以下の視力なんだ。

小さな住宅の集落とこうこうと明かりの点いた自動販売機を見つけ、此処を目印にしてくれ、と弟に告げる。CDウォークマンでジミ・ヘンドリクスを聴いていたら、ほどなく妹の旦那の運転する車がやってくる。「お前、本当はこういうシチュエーション楽しんでるだろ?」車に同乗していた弟に笑われる。久しぶりに会うけれど、オレの性格はしっかり読まれている。

[]“世間知らずのガキ” “世間知らずのガキ”を含むブックマーク “世間知らずのガキ”のブックマークコメント

喪主のいる家へと到着する。此処の家族とは本当に30年ぶりぐらいだ。子供の頃しか知らない2人の従姉弟の顔を見てもそれと判らない。叔母、叔父夫婦とも20年ぶりぐらい。そして5年ぶりに会う妹。「何道に迷ってんるんだよ」からかわれながら、皆で久々の顔を懐かしがる。

親戚達と酒を飲みながら話す。オレが話をしだすと皆が面食らっている。「お前、性格変わったなあ。昔はろくに口も聞かない子供だったぞ。」叔父夫婦に言わせると、学生の頃のオレは冗談にさえニコリともしない気難しく理屈っぽいガキだったと言う。あの頃は何処に行っても人と顔を合わせず本ばかり読んでいた。今みたいに、どこかのお笑いタレントよろしくおどけた調子でべらべら喋ることなんて無かったんだそうだ。「そりゃ人も変わるさ。東京でいろいろあったんだよ」という訳で東京でいろいろあったとされることをあれこれ面白おかしくでっち上げてさらに笑いを取る。

10代の頃の“本ばかり読んでいる気難しく理屈っぽい生意気なガキ”は不幸な奴だった。自分の事を人とは違う賢い人間だと思っている不愉快な馬鹿野郎だった。ガキは世間知らずだったんだ。こんな人間は社会とそりが悪い。そして簡単にドロップアウト。そこから生活能力のある普通の社会人みたいなものになるまではしんどかった。あちこちで滑りまくりコケまくって、ようやく手にしたのがこのお馬鹿さんのキャラクターさ。此処までは長い道のりだったぜ。

霊前で手を合わせる。今日は通夜だったんだが、此処の風習で、既に火葬は済んでるという。今晩は線香の火を絶やしてはいけないということになっているらしく、オレが線香番をすることになる。皆が寝静まる中、深夜3時まで起きていた。東京のあれやこれやの人にケータイでメールを打ってたので退屈しなかった。ここでもケータイ大活躍!

[]告別式その他 告別式その他を含むブックマーク 告別式その他のブックマークコメント

翌日土曜日は告別式と納骨。いろんな人と会う。オレが子供の頃にナニのソレのオジサンだのオバサンだの。何しろ今回は全て未経験のことを一通りやらなきゃいけないので、いろいろ勉強になる。此処の田舎の風習なのか、告別式では壇上に向かって10円玉を投げ銭する。また、納骨では骨壷からお骨を出して直接墓の中に入れてしまう。代々の遺骨を一つ墓の中にまとめるということなんだろうか。ふと見ると墓地の後ろの山の中で鴉が蛇を捕らえようとしている。長く触れたことのない、もはや自分には関係のないことだと思っていた土俗や血縁に突然晒されて、少しだけ腹の奥に重いものが溜まる。これら全てはオレの血の中にあるのだろうか。そういえば式場でも「君はF家の顔をしているね。すぐにわかったよ。」と故人の知り合いの方に声を掛けられた。これらの事は俺の中ではまだ整理がついていない。いつかまたどこかでこの感覚は蘇るんだろう。

[]お別れ お別れを含むブックマーク お別れのブックマークコメント

一通り終わり、妹夫婦と近所の露天風呂に行くことにする。今回、妹の旦那と初めて三言以上会話をする。とても無口な男なのだ。ずっとオレ等家族の運転手役をやってくれていた。露天風呂は気持ちがよかった。「北海道は掘れば結構何処でも温泉って出るんですよ」と彼。あまり会話したことのない男だったが、話してみると思った通り朴訥でいい男だった。

夕方、叔父と叔母が帰るのでお別れを言う。

ところで明日の交通路を確認しなければいけない。来た時と一緒な行き当たりばったりというわけにも行くまい。従妹が一緒に車で早朝の函館行きバスの停留所を確認してくれる。「今回会えてよかった。今何やってるんだろうなあ、ってずっと思ってたんですよ」と従妹。20年ぶりだから、彼女の子供の頃の面影しか知らないオレは少し神妙な気分になる。彼女は随分と泣き虫で甘えん坊な子供だったのを覚えている。今は素敵な女性へと成長して結婚もされている。「でも最近仕事がうまく行ってなくて」。そしてそれなりに人生の重みを背負ったりしている。

歳月のことはオレは考えないことにしている。オレはいつも「今!今!」と喚いている刹那主義者で、自分が歳を取っている事はあまり意識しないし、常に目新しいものを求めて鮫みたいに泳いでいた。しかし何十年かぶりで逢う人たちは客観的な時間の中で歳をとっており、老いてそしていつか滅びてゆく肉体の中にいる。そしてそれは、本当は、オレも彼らと変わらないんだ、ということでもある。今回は親戚の死にも触れたし、ちょっとだけ真面目に考えたオレだった。すぐ忘れるかもしれないけど。オレがたまにまともな人間の振りをすると白けるかい?

今回旅してきたこの場所は、実はオレの生まれた場所なんだよ。育ったのは別だけどね。だから、オレ自身のルーツ探しをついついしてしまう。

[]函館、東京。 函館、東京。を含むブックマーク 函館、東京。のブックマークコメント

日曜日。家族へのお別れの挨拶もそこそこに朝7時半のバスに飛び乗る。本当に今回は飛び乗ってばかりいる。10時頃函館駅へ到着、そこからまたバスで函館空港へ。東京への飛行機の出発は12時半。会社のあいつやあいつの顔を思い浮かべながらお土産を買う。そして会社のあの連中がオレにとっての東京での家族なのかな、とふと思う。既に“心の妹”という名の人もいるしね(笑)。

今回の旅ではジミ・ヘンドリクスのウッドストック・ライブをずっと聴いていた。(ASIN:B00000JHEO)帰りはIVYというギター・バンドの諸作を聴いた。得にApartment Lifeが気分だった。(ASIN:B0000AYLJ3

本はウィリアム・ギブソンの新作を読んでたよ。飛行機で移動のシーンを飛行機で読むと軽いデジャビュに襲われたな。もう読み終わるからそのうちレビューするね。

東京へは3時ごろ着いた。片付けと洗濯をする。現実感覚が戻ってくる。

そして、これが、オレの、先週の出来事の全てです。

*1:それにしても、この携帯電話、つい最近買ったばかりなんである。( 6月6日分参照)これが今回活躍しまくりで、偶然のようだがあながちそうでもない、“人生の不思議な符号”を感じたよ。というか今回の帰郷自体、今年突然始まったオレのパラダイムシフトのひとつなんだよな。それも俺の意思に関係無くさ。

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20040703(Sat)

globalhead2004-07-03

[]酒と糜爛の日々 酒と糜爛の日々を含むブックマーク 酒と糜爛の日々のブックマークコメント

という訳で今週も飲み続けであった。

月曜日は本社の営業Y君と。こいつとは音楽や映画や洋服の趣味が合うので話すと盛り上がる。ちなみにお互い馬鹿映画好きである。そして2人の合言葉は「肉食いに行こうぜ肉!」「イイねえ肉!」である。

木曜日は2週間ぶりに東京支店に寄った。オレの心の妹Mちゃんがいたので暫く事務所で話し、やっぱり和んでしまう。Mちゃんはやっぱり心の妹であった。ワッキーが少し太ったような気がするが、前より顔色がいいのでこっちの方が健康的でいいんじゃないかと思う。この日は海外代理店のYaとKoとKaさんとIとで飲み。相変わらずみんな馬鹿なので安心する。なぜか途中でK嬢に電話して話す。

金曜日は支店のSさんと本社の若い奴ら3人と、横浜のなんとかいうホテルのビアホールで飲む。ここはバドガールみたいな格好したねーちゃんが給仕してくれる、いわゆるそういう所であった。若い連中が「電話番号聴き出しますよ!」とか興奮してウザかったので、「電話番号なんか駄目だ、靴のサイズ訊け」とか「視力訊いてみろ」とかしまいには「郵便番号訊け」とか無茶苦茶な指令を出す。そしておねーさんたち、郵便番号なら教えてくれたのであった。

[]ランドリー ランドリーを含むブックマーク ランドリーのブックマークコメント

朝コインランドリーで、パンツ一枚のおっさんが股間に手を突っ込んで水道の水でポコチンを洗っていたよ。

[]朝食 朝食を含むブックマーク 朝食のブックマークコメント

朝食はあまり食べられないと言う人は多いが、かえってなんか食ったほうが目が覚めるって事もあると思うな。特に暖かい物を食べると血の流れが良くなるんじゃないの。朝食にサラダはいけないって話もある。こっちは逆に体を冷やすから。あと肉類は食べると交感神経系を刺激するから目が覚めるって。逆にパスタみたいな炭水化物は副交感神経系を刺激するからかえって眠くなるんだって。

[]電話 電話を含むブックマーク 電話のブックマークコメント

「…ねえ、私って“満足した猫みたいな”顔してるの?」と彼女。彼女のことはこの日記に時々書いたことがある。どうもその部分を見つけてしまったらしい。読まれるのは構わないんだけど。「とっても素敵な女性だって意味だよ」。ところでその日の日記には『そんな彼女が大好きだった』とも書いたんだけど。そこはしっかり読んでくれたのかな?

[]全裸写真家が集団全裸2754人で遂に記録 全裸写真家が集団全裸2754人で遂に記録を含むブックマーク 全裸写真家が集団全裸2754人で遂に記録のブックマークコメント

http://abcdane.net/archives/001146.html

[]Doom2を10分でクリアするムービー Doom2を10分でクリアするムービーを含むブックマーク Doom2を10分でクリアするムービーのブックマークコメント

http://www.gamershell.com/download_5369.shtml

[]このアーティストにはこのアルバムから入れ このアーティストにはこのアルバムから入れを含むブックマーク このアーティストにはこのアルバムから入れのブックマークコメント

…う〜む、ROXY MUSICがないのが不満だ。

http://members.jcom.home.ne.jp/kyo13/2chalbum.html

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