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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20050315(Tue)

[]デビッド・ボウイ・リバイバル(番外編) 映画「地球に落ちてきた男」 デビッド・ボウイ・リバイバル(番外編) 映画「地球に落ちてきた男」を含むブックマーク デビッド・ボウイ・リバイバル(番外編) 映画「地球に落ちてきた男」のブックマークコメント

地球に落ちて来た男 [DVD]

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ボウイの初主演映画作品は「地球に落ちてきた男」。自らの星を救う為に地球を訪れた異星人T・J・ニュートン(ボウイ)。彼は様々な発明で特許を取り、巨万の富を得、そして宇宙船を作り故郷の星に帰ろうとするが、そこで異星人であることが発覚、監禁され実験材料にされてしまう。そんなある日故郷の星が滅亡した事を知るボウイ。月日は経つが、歳を取らないボウイは監禁されている部屋から出られる事を知る。

15歳の時に観て、観終わった後まだ夢を見ているような気分になっているような映画だった。映画館を出た後の現実の光景の白々した光が逆に非現実的だった。

この映画は、「自分の居場所はここではなく、どこか他の場所にあるのかもしれない」ということ、そして「でもだからといって、そこにはもう帰れないのかもしれない、自分は、場違いな場所で生き続けるしかないのかもしれない」というテーマを描いていた。「愛してくれている人は本当は君の事なんて何も理解してなくて、そして、本当に愛していた人達は、もうとっくに死んでしまっているのかもしれない。」、そして、「つまり、君は一人ぼっちで、孤独で、理解不能な有象無象の中で、一人で生きなくちゃならない」という《孤独》についての物語であり、「音楽を作ってみた。死んでしまったかもしれない家族が、ひょっとして聞いてくれるかもしれないから。」という、《表現とは何か》という物語であり、ラスト、「ニュートンさん、飲みすぎですよ」のコメントで終わるこの映画は、《飲酒》についての映画でもあるのだった。

孤独についてこんなに鮮やかに描いた映画を他に知らない。そしてこの頃のボウイは性別を超越した恐るべき美しさを湛えている。とても静かな映画で、観る人を選ぶ映画でもあるが、ボウイの美しさを堪能したいなら一度は鑑賞すべき。また、当初ボウイの主演映画はSF作家ロバート・A・ハインラインの「異星の客」が原作になる筈であった。この小説の主人公もこの当時の異星人としか思えないようなボウイの雰囲気に奇妙にダブっており、ボウイを知る上でのサブテキストとして面白い。

「地球に落ちてきた男」はボウイも気に入ってたのか、この映画のスチールから「スティション・トゥ・スティション」と「ロウ」2枚のアルバムのジャケットが作られている。ボウイはその後も様々な映画に主演・出演しているが、なんかどの映画でも「ゲスト出演/歌手 デビッド・ボウイさん」って感じの出演で、ロックアーチストとして個性が強いと、逆に映画みたいな場所だとイメージが強すぎて映画世界に溶け込んでないんじゃないかと思う。

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[]デビッド・ボウイ・リバイバル その4 デビッド・ボウイ・リバイバル その4を含むブックマーク デビッド・ボウイ・リバイバル その4のブックマークコメント

さてアメリカを捨てヨーロッパへと渡ったボウイ。この頃作ったアルバム《ロウ》の私見ですがここで書いたので割愛します。「ロウ」に続きボウイには珍しく全く同じコンセプトの作品《ヒーローズ》が製作。丁度この頃から、オレはリアルタイムで活躍するボウイとリンクする。それまでは新譜が出なくて、過去の作品とか当たってたんですね。《ロウ》《ヒーローズ》は霜の降りたような暗く冷たいシンセサイザー音が当時住んでいたオレの田舎の冬の光景とあまりにマッチしまくっていたので、よく聞いてました。冬は、雪のせいで地面は白一色。そしていつも曇天の空は灰色一色。朝から晩までモノトーンの世界と、ボウイの作った底冷えするヨーロッパの淋しげな情景を描写した音楽はどこかで通じていた。また、この当時ボウイがプロデュースしたイギー・ポップ《愚者》も、《ロウ》を伺わせるエレクトリックで変態的にうねるマシーン・ビートと奇妙にパラノイアックなイギー・ポップの歌声が、やはり都市の暗さ、冷たさを表現していて、ある意味これも《裏ロウ》ともとれる傑作なので、興味ある方はどうぞ。

さてその後作られる《ロジャー》はベルリン3部作のラストとか言われるけど、《ロウ》《ヒーローズ》とはあまり接点がない。バラエティに富んだ曲調、様々なリズム形態。でもとっ散らかりすぎて散漫な印象かも。緊張感も薄い。しかしアルバムタイトル「ロジャー=間借り人」から判る様に、世界の根無し草人間であることをボウイ自身が宣言した作品でもある。

次の《スケアリー・モンスターズ》ロバート・フリップの参加により凶暴且つ神経症的な一大ハードロックアルバムへと出来上がっている。また、R・フリップのキャリアの中でのベストプレイも、実はこの「スケアリー・モンスターズ」の曲なのだ。傑作が多いアルバムだが、面白いのは「アッシェズ・トゥ・アッシェズ」という曲である。これは彼の初期の名曲「スペイス・オディティ」の登場人物「トム少佐」が単なる麻薬中毒患者であり、全ては幻覚だったという苦々しいオチについての歌である。

このアルバムでもってボウイは自らのキャリアに一段落つける。この後、ボウイはレーベルを移籍し、大ヒット作《レッツ・ダンス》を世に送り出すが、実はこのアルバム、それまでのボウイファンの総スカンを食ったという、裏切り行為に近いアルバムだったのである。

《続く》

Low

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Heroes

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Lodger

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Scary Monsters

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Idiot

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だ☆だ☆ 2005/03/15 22:56 ボウイにあまり興味がないため(すいません)コメント書き込みしづらいです。
今日、スーパーでイルカの切り身を見つけて「fumoさん!fumoさんに見せなきゃ!」と思い携帯カメラで撮りました。
でも急いだので画像がぼやーんと。
勝浦産のイルカでした。
イルカショーこの前見たのでさすがに買って食べる気は起きませんでした。
あとですね、聞きたい事が(fumoさんならきっと知ってるか調べてくれるという期待と甘え)
「死ね死ね団」って何に出てくる悪役なんですか?

globalheadglobalhead 2005/03/16 00:05 「死ね死ね団」は1972年に放送されていた特撮ヒーロー物「愛の戦士レインボーマン」の悪役です。
http://www.urban.ne.jp/home/ak1go/tvhero10.html

「レインボーマンの敵はすごく個性的、右のアマゾンの魔女イグアナ(塩沢とき氏)をはじめ、その母のゴッドイグアナ(曽我町子氏)やムササビのように空を飛ぶジェノバード、毒殺のプロ フドラ、人間ポンプ・ガルマ、電気人間・エルバンダ等、格好からして怪しい、まさに怪人である。」
http://www.urban.ne.jp/home/ak1go/tvhero10.html


「死ね死ね団」のテーマはこちらで楽しんでください。
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Cell/7938/sinesinekasi.html
http://www.geocities.jp/sibapage/flashbak/sine.htm

だ☆だ☆ 2005/03/16 07:04 fumoさん、ありがとうございます〜期待しててよかった・・・

だ☆だ☆ 2005/03/16 21:21 fumoさんありがとう!ありがとございます〜朝、遅刻しそうだったのでちゃんと見れなかったのですけど、今見ました。「岡村ちゃん大百科(完全限定生産のBOX。高い)」を聞いたり見たりするのも忘れて真剣に見ちゃいました・・・面白いですね、レインボーマン!素晴らしいです。「ヨガ」が出てくるとこが素敵です・・・

globalheadglobalhead 2005/03/17 02:49 喜んでもらえて何よりです。