- アーティスト: プリンス
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2006/03/20
- メディア: CD
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しかしその後のアルバムはどんどんアーティスティックに化けていき、一筋縄ではいかない鬼才・天才振りを発揮していたと思う。その中でもたった一人で楽器演奏をオーバーダブして製作された2枚組の大作『サイン・オブ・タイムス』は恐るべき集中力と緊張感を漂わせた傑作中の傑作でした。その後のアルバムではレーベルやバンドのごたごたもあったせいか散漫な音作りになって行き、オレのほうも聴かなくなっていました。
というわけで久々のプリンス、こうして聴くと昔聞いていた頃のプリンスそのままで、これが、なかなか良い。しかし贅肉の削ぎ落とされたぶっとくて黒い音はやはり凄みがあります。ヒットチャートも上昇中とのことですが、これまでのプリンスのいいところが凝縮されたアルバムって事なんではないでしょうか?オレは暫くテクノばかり聴いていた時期があったけれど、例えばデトロイトテクノのブラックネスとファンキーさを体験した後でプリンスに戻ってみると、ファンクの聴こえ方がまた違ってきて面白かった。
シングルカットされた『Black Sweat』のエレクトロ・ファンク、『Beautiful, Loved & Blessed』の美しいバラードに乗せられた相変わらずの絶叫、曲も粒揃いです。最近は移動時にはダブ・ミュージックをボリューム目一杯にして聴きまくり、部屋に帰ったらプリンスのこのアルバムをエンドレスで流しています。
ところでアマゾヌで「プリンスが最大50%オフ!」とか銘打たれているので見に行ったら… http://www.ikyu.com/area/brand/prince.htm