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と言う訳で映画『リンダリンダリンダ』であるが、各方面で絶賛のこの映画、オレはあまり楽しめなかった。多分この年代の子供(子供だよな)の生活に全く興味が無いからなのだと思う。あと主役のペ・ドゥナはかなりいい!と思ったが、他の日本の女子の皆さんは、なんか、妙におとなしいというか、老けてねえか?今の若いヤツってこんなもんなのか?単にベタな日常を見せられてるだけな様な気がして、多分それがいいのだろうが、オレは乗れなかったなあ。
言ってしまえば単なる軽音楽部の演奏発表までの映画なのであって、ブルーハーツである必然性ってあるのかなあ。この歌になにか仮託したのだとしても、ちょっとオレには伝わんなかった。学祭でロック演奏するんだから、それなりに目立ちたいとかカッコつけたいとかいきがってみたいとか、セーシュンの若い血潮があると思うんだが、ペ・ドゥナ以外のバンドのメンバーはというとなんだか緊張感も無く自意識も薄い。こーゆーもんなんですかねえ。ラストのアクシデントも、ちょっと行き当たりばったり過ぎねえか?と苛立っていたオレであった。
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いや、当然のことのようにみえて物を作るのに愛が必要だって結構忘れられているよな。つまんない映画って監督の才能もあるだろうが、業界のしがらみだのスポンサーのよこやりだのがあって、結局誰の為に作られたのか、誰に観てほしいのかがお座成りにされた映画だったりするんだよな。確かに愛情だけではどうにもならないことはあるにせよ、この映画ってその愛情がパワーを生んだ奇跡みたいな部分ってあると思うよ。なんかね、「ここちょっとなあ」なんて所があっても、「まあいっか」と許せてしまう、その「もう全部許しちゃおう」と感じさせる凄くいい雰囲気が全体的にあるのね。愛情を感じるのね。しかもそれが独り善がりじゃない。この辺のバランスが絶妙だね。これは作る人間の知性にも係わってくることだと思うね。素敵な映画でした。
ちなみに、登場した若い女優の皆さんよりも主演の男の子が、なんだかもうスリスリしてしまいたい程キャワイカッタ。「わぁあぁあ!」とか「うぉおぉ!」とかしか言わないんだけど。ひょっとしてオレ…ショタコン!?
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「攻殻機動隊」のTVシリーズ版は実は始めて観たのですが、いや、こ、これは面白いじゃないですか!最近観たヘタなハリウッド映画の数倍は面白い。原作の雰囲気を上手く踏襲しながら、映画版の反省(!?)も盛り込み、なによりも所謂アニメファンに媚びていないしっかりとした作り。現実世界の世相や実際にあった事件を換骨奪取して盛り込んだリアリティあるストーリー。まあ話題作だからそれだけ予算もつぎ込まれたからでしょうけど。サイバーでハードボイルドなのはオレのツボを突きまくっております。映画にしても遜色ない完成度だなあ。これは全作見なければお話になりません…。いやぁ、今頃騒ぐ不覚をお許しください…。