Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20080331(Mon)

globalhead2008-03-31

[]タクシデルミア〜ある剥製師の遺言〜 (監督:パールフィ・ジョルジ 2006年ハンガリー/オーストリア/フランス映画) タクシデルミア〜ある剥製師の遺言〜 (監督:パールフィ・ジョルジ 2006年ハンガリー/オーストリア/フランス映画)を含むブックマーク タクシデルミア〜ある剥製師の遺言〜 (監督:パールフィ・ジョルジ 2006年ハンガリー/オーストリア/フランス映画)のブックマークコメント

■親子三代の物語
ハンガリーを舞台にした祖父、父、息子3代に渡るシュールでグロテスクな物語。第2次世界大戦中。祖父ヴェンデルはどことも知れぬ寒村で軍隊中尉とその家族の世話をする当番兵だった。マスターベーションだけが唯一の楽しみだった彼はある日、豚のように太った中尉の妻と関係を持ってしまう。さらに屠殺された豚の屍骸と性交していた彼は中尉に射殺される。そして中尉の妻は豚のような尻尾を持ったヴェンデルの子を宿してしまう――。

続くハンガリー共産主義時代。ヴァンデルの子・カルマンは国家から将来を衆望される”スポーツ大食い競技”の選手として今日も大食い大会に出場し、豚のように食べ物を喰らっていた。カルマンは女性大食いチャンピオンのカルマンと知り合い、二人は結婚する。二人の間には息子が出来るが、それはとても虚弱な体躯の子供だった――。

そして現代。カルマンの息子ラヨシュは成長して剥製師となり、極端な肥満で身動きすら取れない父の世話をしていた。過去の栄光にすがるばかりで息子を顧みないカルマン。そんな中、ラヨシュは”究極の剥製作り”を目指し始めた――。ちなみにタイトル”TAXIDERMIA”とは「剥製術」の意味である。

■グロテスクさの意味するもの
いやー、露悪趣味極まりないグログロゲロゲロの映画でありました。祖父ヴェンデルの章ではチンポ出しまくり。映画でこんなにチンポを見たのはピーター・グリーナウェイの『プロスペローの本』での薄衣から透けて見えるチンポ、それと『ホステル2』のラストでの拷問台で開陳されるチンポ以来でしょうか(こっそり観ているエロ動画での男優のチンポは除く)。性交シーンでの口もはばかるアングルではボカシどころかフィルムを削っていたんではないか。臓物大放出のリアル豚解体シーンもあって見所満載ですよ。スポーツ大食い選手権では日本のTVでやってるような”大食い大会”がお茶会に見える程の下品下劣極まりない汚穢振りで、家畜が飼葉桶の残飯を貪っているのとなんら変わらない小汚さ、さらに競技が終わると選手全員並んでたった今食った食物を嘔吐しまくるという凄まじさ。そして剥製師ラヨシュの章では、これでもかと画面に大写しにされる解体・内臓取り出しシーン。映画館で隣に座っていたハイソ風なオバチャンがホントに目を覆ってました。

例え露悪的であったとしても、それに鋭敏な美術センスがあれば、死体だろうが血糊だろうが臓物だろうが映像として見せることも出来るんですが、この映画では冒頭での”桶”を巡る回転シーンと取って付けたような”飛び出す絵本妄想シーン”、そしてラストの”自動剥製製作マシーン”を除いては美術センスらしいものはあんまり見られません。ゲロゲロホラーの大好きなオレでさえ「なんじゃこりゃ?」と思ったぐらいです。いや、それらの映像から監督が面白いセンスを持っていることが伝わっていることを考えると、それ以外のただただ気持ち悪くなるだけのシーンの連続は、それなりに監督の狙いがあったからだと思うべきなのでしょう。それではこの映画のチンポ・ゲロ・内臓摘出シーンには何か意味があったんでしょうか。っていうか、このよくわかんない映画の主題はなんだったんでしょう。

■祖父と父
物凄ーく判りやすくシンプルに解題するならば、この映画の描いたものは”ハンガリーの歴史”ということになるのでしょう。だからこそ”祖父、父、息子3代”なんです。そしてこの監督は33歳。まだ若いですよね。即ち若い世代の青年が自国の歴史を振り返ったとき、その暗部に対して非常に辛辣なアンチテーゼを唱えた、というのがこの映画のグロテスクさだったのではないか。オレはハンガリーの歴史に詳しいわけではないのでちょっと調べましたが、例えばハンガリーは、まず第一時世界大戦で敗戦し、オーストリア・ハンガリー帝国が二分され、領土と人口の半分以上を失います。続く第二時世界大戦では失地回復のため枢軸国側に付きますが、結局これも敗戦、領土をソビエト連邦に占領されるんですね。つまりチンポおっ立ててもマスターベーションにしか役に立たず、結局は豚のような女と豚それ自体と寝てしまう、というのは、戦争行為に対して役立たずで、おまけに豚の如きナチスヒトラーと結託=寝てしまうような国家を揶揄していたのではないか。

その後ハンガリーはソ連の影響のもと共産主義国となります。”スポーツ大食い競技”とは共産国が自らの国威を鼓舞するために血眼になってオリンピック競技に入れあげるその滑稽さを描いたものなのではないか。オリンピック史におけるハンガリーの成績は判りませんが、当時共産圏であった近隣東欧諸国がオリンピック競技というものに国を挙げて取り組み、そしてその裏で吐瀉物のような薄汚い行為が成されていた、ということがこの醜く肥満した選手によって行われる”スポーツ大食い競技”という下劣で無意味極まりないスポーツ競技に顕されていたのではないか。即ち”スポーツ大食い競技”とは共産主義に象徴されるものの戯画化ということなのでしょう。

■そして剥製師
そして現代。主人公の剥製師は、これは現代のハンガリーの若い世代だと言うことが出来ます。剥製とは内臓が取り除かれ、内面においては空洞であり、外面においては形骸化した屍骸に他なりません。つまり剥製師=現代の若者たちはハンガリーの空洞化し形骸化した歴史性に対してこれは既に屍骸と化したものでしかないのだ、と感じているのではないか。歴史の息子である主人公が、化け物のように肥満した父を養いながらその愛情が得られない、というのは、もはや醜悪でしかない前世代とその作り出した国家への断絶ということではないのか。そしてその前世代への引導を渡す為、その内臓を取り出し見せしめの標本として陳列する存在が剥製師であった、と言うことができないか。つまりこの映画で描かれるグロテスクさというのは、若い世代が自らの国家とその歴史に対する嫌悪感を顕したものなのではないか。とまあ、そんな風に受け取りました。ただ映画として面白かったかというと、幾つかのイメージの面白さ以外はちょっと…って感じでしたけどね。

なお蛇足ですが、映画のアートディレクターを務めたスローッシイ・ゲーザのHPが、奇怪な死体・廃物趣味に溢れた実に興味深いアート作品を多数収めており、見所がありました。死体系のアートがお好きな方はちょっと御覧になってみるといいかも。

■スローッシイ・ゲーザ オフィシャルHP

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■『タクシデルミア〜ある剥製師の遺言〜』日本語オフィシャルサイト

■Taxidermia trailer

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20080330(Sun)

globalhead2008-03-30

[]そんな日もありこんな日もある そんな日もありこんな日もあるを含むブックマーク そんな日もありこんな日もあるのブックマークコメント

■ピザ誤配顛末記
土曜日の話。注文したピザが来た、と思ったら、ピザを渡そうとした配達員が「あ!ピザ間違えた!」と言ってあわ食って帰って行った。店からもお詫びの電話が来たけど、代わりはあと20分ぐらいだってー。腹は立ててないが腹が減った!オレのピザー!!

そして20分後。ピザキターーーーー!!(おい)あんだけ待たせたからなんかオマケでもあるかなとか思ったが無かったのが残念だった…。 ってかこういうのって、欲しかったらアピールするべきなんだろうね。お店から電話来た段階で、ゴネたりとかではなく、「えー、ホントー?じゃあなんかオマケで付けてよー」と言うぐらいのチャッカリさがあってもよかったかもなあ。ま、オマケ付けられたら余計カロリー付いちゃうから、無かったほうが逆によかったがな!…って、酸っぱいブドウかよ!

ピザ誤配は実は前もあって、その時は箱の蓋開けて最初の一口食うまで判んなかったな!トッピング違うんだから気付けよ、って感じだが、基本的に部屋帰るとこの程度にボンクラになってます。違うのには気付いたけど取り替えてもらうのが面倒臭いから全部食った、って言うこともあったな。この場合、別のお家に届けるべきものと逆になってたかもしれないから、本当は申告したほうがよかったのかもしれないが、もう腹へってそれどころじゃないんですよ。

青い山脈
コーヒー専門店に入って、メニューにあるコーヒーの銘柄をあれこれ眺め、「キリマンジャロ」にしたろうかいな、と思ったわけですね。で、注文が来て、「キリマンジャロ!」と言おうとしたら、何故か口から出た言葉が「ブルーマウンテン!」。オーダー係のお姉さんが踵を返した瞬間に「あ!ちゃうちゃう!」と気付いたんですが、基本が大雑把な人間なんで、ま、いいか、ということにしてそのままブルーマウンテン飲んじゃいました。いやね、メニュー見た時、「うっわー、ブルーマウンテンってメッチャ高いわー。ホント高いわー」とずっと頭の中でグルグル言葉が回ってて、それで注文が来た時についつい「ブルーマウンテン!」と言っちゃったんですねー。いやーブルーマウンテン、ちゃんと飲んだの人生で数度ほどです…。そしてここのブルマンはホントにお高かったです…。

■鬼門
今日は渋谷のイメージフォーラムまで映画観に行きましたがね。もう青山界隈ですよ。基本的に青山とか表参道とか赤坂とか麻布とかの港区関係はオレの近寄っちゃならない場所、ということになっていましてね。ほら、人間が北区とか台東区ですから。イメージフォーラムも始めて行きましたが、そもそもイメージフォーラムでやってる映画ってだけで観る必要ねえや、と思ってたぐらいだったんですけどね。おまけにイメージがどうとかアートがこうとか感性がなんちゃらとか言われると脊髄反射的にイラッとするほうでね。だからもう歩道歩いているだけで意味も無く回りにガン飛ばしてましたわ。ケッ!とかフッ!とか言いながらな!もう激高したついでに青山ブックセンター行って水木しげる大本尊の漫画立ち読みし倒しまくってきましたわ。ってかオレ単に迷惑なヤツ…。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/03/30 23:58 誤配で待たせたんだから、自主的に何か付けてもいいと思うけど…、でもイザとなったら私も言えないな。ってか、私まだ、ブルマンのストレートを飲んだ事がありません。そうかぁ、やっぱり旨いのかぁ。

globalheadglobalhead 2008/03/31 08:54 遅配の場合はだいたいドリンク券が後から送られてくるんですよ。今回もそんな所でしょう。なにしろしょっちゅう注文してるので、たまにはこんなこともあるか、というぐらいしか思ってないんですけどね。ブルマンはお高かかったですが、某ホテルラウンジのコーヒーほどの値段ではありませんでした…。味はバランスがよくて丸いので、逆に「これは美味い!」という突出したものが無いんですね。高級白身魚の刺身って感じですか?

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20080328(Fri)

[]白いコートのmomokoなの 【momokoDOLL 冬のバス停】 白いコートのmomokoなの 【momokoDOLL 冬のバス停】を含むブックマーク 白いコートのmomokoなの 【momokoDOLL 冬のバス停】のブックマークコメント

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世間は桜だ春だと浮かれている時に純白のコートを着込んだ鉄板で冬装束のmomokoである。これどうなの?季節的にどうなのよ?などという声もあるかもしれないが、オレのmomoたんが冬だと言ったらどんだけ桜吹雪舞い花見でどんちゃん盛り上がろうとそれは冬なのである。いいよー冬は。なにしろ寒いんだぜ?空なんていつもどんよりしてるんだぜ?しかしだからこそ人のぬくもりが恋しくもあり優しくもあるのである。

そう。今回のmomoたんのコンセプトは愛しい人のぬくもりなのである。オレがたった今セキグチ(オニンギョ製造元)に無断で勝手に決めたのである。それは春であろうと夏であろうと秋であろうと、心切なくもまた甘やかなものなのである。命短し恋せよ乙女。乙女じゃなくともミミズだってオケラだってアメンボだってみんなみんな恋すれば良いのである。だって春じゃないか。なんだ今日のオレは随分ポエミーじゃないか。フモさんは恋でもしてるんだろうか。いえ、単に酔っ払ってるだけです。

いつものように写真が多いので、もっと見たい方は《続きを読む》をクリックされてくだせい。

続きを読む

mashirommashirom 2008/06/29 21:14 実は私の初momokoさんが「冬のバス停」さんです。ものすごく可愛いこちらの写真に嬉しくなりました。

globalheadglobalhead 2008/06/29 21:29 おお、古い記事を見つけてくださってありがとう御座います。野郎(しかもジジイ)のドールマニアというデンジャラスな立場でありますが、こうしてコメントを貰えると嬉しいものです。サイドバーにある【ドールサイト;Fumo Loves doll】というところにも自分の撮ったmomokoの写真が多数UPされておりますゆえ、お時間があったら御覧になって下さいませ。

mashirommashirom 2008/06/30 12:57 ドールサイトのほうにもお邪魔させていただきました。男性でもいいと思います。むしろすごくいいと思います。(配偶者をドール好きにするためにどうしたらいいものか・・と思っております)
私は好きが講じて1年ほど人形メーカーに勤めていたことがありまして(色々あって、人形から離れておりましたが、再燃しました)やっぱりお人形っていいよね!!と思います。これからもお邪魔させていただきます。

globalheadglobalhead 2008/06/30 20:43 あ、御覧になってもらえましたか。あのサイトは東京在住のオレと熊本在住の主婦の方とでメールでやり取りしながら作ったサイトなんですよ。写真はオレですが、WEBデザインは彼女の担当ということで。日記を通じて知り合った方なんですが、ああやって何かを形に出来るというのは面白いものだな、と思いました。
ただ最近はmomokoも販売頻度が落ちており、またオレの方も経済的にポンポン買うわけにもいかず、3月にUPしたこの記事以来お人形の購入が絶えているのがちと残念です。一応この間、新作momokoのベリーハンターという子をお迎えしたので7月半ばまでにはエントリに出来ればなあ、と思ってるんですが…。
あとサイドバーのカテゴリ[TOY]をクリックすると、今までUPした人形のエントリがずらーっと出てくるのでご興味がありましたらこちらも御覧になってください。ドールサイトと被る写真もありますが、結構大量に見ることが出来ると思います。

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20080327(Thu)

[]インベージョン インベージョンを含むブックマーク インベージョンのブックマークコメント

インベージョン 特別版 [DVD]

インベージョン 特別版 [DVD]

ジャック・フィニィの『盗まれた町』もこれだけ再映画化だと、このお話の根底にある”赤狩りの恐怖”というのがアメリカ人の深層心理に未だに根深く残っているという事なのかしらん。でももう21世紀なんだし、やっぱりテーマとしては古臭いという気がするけどな。だって「世界は実は得体の知れないエイリアンによって侵略されている」という物語はジョン・カーペンターが『ゼイリブ』で決着を付けたんじゃないか。そのココロは「エイリアンなんぞ皆殺しだ!」ってこった!だから体乗っ取られた連中をニコール・キッドマンがショットガン片手に鬼神の如く血祭りに上げる場面がいつ来るのかいつ来るのかとワクワクして観てたんだけど、結局そういうシーンは終盤あたりに申し訳無さそうに拳銃ぶっ放すだけなんだよなー。やっぱアメリカ人は異分子を排除してナンボだろ!ぶっ殺せ!戦いの狼煙を上げろ!奴等が地球に来たことを後悔させてやるんだ!最後の1匹まで叩き潰せ!…なーんて観方をしているのはオレだけでしょうね…。しかし体を乗っ取られてもたいして日常生活に影響は無さそうだし、世の中にはもともと自己だの自我だのいらない・必要無い人だっていっぱいいそうだし、考えようによっちゃこのほうが世界人類が皆平和に生きられるんなら、とっとと全員侵略されたほうが世の為人の為だったりするかもね?…なーんて観方をしているのはやっぱりオレだけなんでしょうね…。

[]ファンタスティック・フォー 銀河の危機 ファンタスティック・フォー 銀河の危機を含むブックマーク ファンタスティック・フォー 銀河の危機のブックマークコメント

オレンジ・グレープ・アップル・レモンのファンタ4人組が濃いい着色料を駆使して銀河を虹色に染める物語である。…いかん、自分でもかなり滑っていることが如実に判るぞオイ。ま、ユルイだヌルイだと酷評されていた今作であるが、確かに結婚式ネタで引っ張り過ぎたりバチェラーパーティーでブレイクダンス踊ってみたりと、やっぱりヌルくユルい作りではあるけれども、ファンタスティック・フォーってこの程度にオチャラケがあってもいいヒーロー物なのではないかと逆に思う。マーベルコミックスの映画化作品は掃いて捨てるほどあるが、考えてみるとどれもリアルさを追求するあまり妙に深刻だったり暗かったりして、まあそれはそれで力作秀作も生まれてはいるんだが、たまにはこのファンタスティック・フォーみたいに能天気路線で行っちゃうのも悪くは無いんではないか。それにゴム男だの岩石男だの、キャラが既に笑いを求めてるしな。それにしてもシルバーサーファーはそこそこ格好良かったが、ラストで見せるあのような超絶パワーを持っているなら、なんで地球に来る前から使おうとしなかったのか謎なんだが。やっぱあれですか、ウルトラマンが初っ端からスペシウム光線使っちゃったらお話にならない、というのといっしょなんですかねえ。あとドゥームたんが何が何でもお面を付けたがるのがちょっと可笑しかった。

[]デイヴィッド・リンチ インスタレーション/インランド・エンパイア+リンチ1 デイヴィッド・リンチ インスタレーション/インランド・エンパイア+リンチ1を含むブックマーク デイヴィッド・リンチ インスタレーション/インランド・エンパイア+リンチ1のブックマークコメント

映画『インランド・エンパイア』とリンチに2年間密着して製作されたドキュメンタリー『リンチ1』の2枚組DVD。パッケージはブックレットの形になっており、ブックレットには『インランド・エンパイア』の英字シナリオなどが収録されている。『リンチ1』は動き喋るリンチを84分間ずっぽり眺められるという、リンチファンには堪らない映像であるが、そこまで熱狂的なファンではないオレは少々退屈してしまった…。えーっと、リンチは瞑想が好きなんだそうです。映画のほうは劇場で観ていたので2度目だが、観返すとこれがまたまどろっこしくて、なんだかこちらも面白くない。どうもオレは思わせ振りの得意なリンチのゲージュツな映画よりも、安っぽくて分かり易いその辺に転がってる娯楽映画のほうが全然合っているんだろなあ、としみじみ思ってしまった…。

[]ジャバウォッキー(4) / 久正人 ジャバウォッキー(4) / 久正人を含むブックマーク ジャバウォッキー(4) / 久正人のブックマークコメント

ジャバウォッキー(4) (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(4) (マガジンZKC)

絶滅したはずの恐竜たちは実はその後も進化を続け、2足歩行し人語を話し、人類の歴史の陰で生き続けていた…。19世紀末の世界を舞台に、英国情報部所属の女スパイ・リリー・アプリコットと恐竜人であり秘密結社「イフの城」工作員でもあるサバタ・ヴァンクリフが繰り広げる”もう一つの歴史”を巡る物語、それが『ジャバウォッキー』である。…とかなんとか書いたが、ヒロインのリリーたんがなにしろかーいーわい!戦闘ともなると折りたたみ斧をブン回し、あるいは敵役を情け容赦なく撃ち殺すクールさがカッコイイ!今作では新キャラ・”クリミアの天使”フローレンス・ナイチンゲールがロケット砲まで飛び出す駆動型車椅子を驀進させながら、高齢者なのにも係わらず敵をなぎ倒しまくるのだ!この4巻はあの有名な《切り裂きジャック》を主題とし、ロンドンの地下秘密居留区に住まう恐竜人たちと主人公等が絡むわけだ。恐竜に関する新説まで考察されていて、この作者本当に恐竜好きなんだなあということを伺わせる。なにしろ今回も作画とも実にクオリティの高いエンターテインメントとして完成されています。ラストでのこの言葉が好きだったな。”あんたみたいな美人が見てると無駄に張り切る可愛い生き物なのさ 男ってのは”。そーですそーなんですよ。まあそれに対するヒロインの反応は《ウザ》だったりするがな!

灸洞灸洞 2008/03/27 23:51 おばんです。ファンタスティック4映画版は1作目だけ見ました。スーザンたんのお色気シーンが良かったです。どうも私はいつまでも「宇宙忍者ゴームズ」って言っちゃうんですよー。ドゥームたんもやっぱり南利明の「悪魔博士」で、「おみゃあさんがた、どえりゃあ目に合わせたるでよー、覚悟しとってちょ〜でゃあ!」と言って欲しい…。またカートゥンネットワークでやらないかなあ。ムッシュムラムラ!

azecchiazecchi 2008/03/28 00:49 うお!インベイジョンも日曜日に観たところですよ!そして僕もなんだかなーと思いました。ニコール、あの髪型はNGだろ、そしてサービスカット少なすぎ!終わりっ!って感じですね、僕の感想は。

globalheadglobalhead 2008/03/28 12:23 >灸洞さん
相変わらず懐かしTVネタ炸裂だなあ。よく覚えてるよなあ。「宇宙忍者ゴームズ」は記憶が無いです。「宇宙怪人ゴースト」っていう10分ぐらいの海外ミニアニメを観ていた覚えがあるな。絵や物語は雑なんだがバタ臭いデザインとフォルムがなんだか気になってました。映画のドゥームたんはもともとはすっごい科学者かなんかじゃなかったっけ?それがいきなり覆面レスラーみたいなコスプレやって「うがあああ!」とか言ってるのがなんか可笑しくてさあ。「お前今までいろんなこと我慢しすぎてただろ?」などと突っ込んであげたくなっちゃいました。やっぱりファンタ4はジェシカ・アルバたんの健康的なお色気(古語)がメインな映画だと思いました。

>アゼッチさん
ちょっと古臭いですよねえ「インベージョン」。他にもっと映画化するべきSFってあんだろ、とか思っちゃいましたよ。ニコールたんは「アイズ・ワイド・シャット」や「ムーラン・ルージュ」の頃は美形だなあ、と思ってたけど、この映画と「ライラ」では段々怖い顔になってきてるよなあ。なんか威嚇してるよなあ。ハリウッドって大変なんだなあ。と思うようになって来ました。

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20080326(Wed)

[]虎よ、虎よ! / アルフレッド・ベスター 虎よ、虎よ! / アルフレッド・ベスターを含むブックマーク 虎よ、虎よ! / アルフレッド・ベスターのブックマークコメント

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)

■虎よ、虎よ!名言集
「あたくしを勝ち取ろうとしないで…あたくしを破壊して!」
「ぼうや、おれはガリー・フォイルさ。太陽系の敵ナンバー・ワンだぜ」
「あたくしたちはお互いに怪物同士よ」
「けがらわしい!豚め!あいつを破滅させてやるぞ!」
「マンテルガイストマン!」
「アァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァ」

24世紀、人類は《ジョウント》と呼ばれるテレポーテーション能力を獲得、それにより人々はその生活様式を大きく変える事となった。そして25世紀。太陽系規模の超巨大財閥プレスタインの宇宙船《ノーマッド》は、火星-木星間の宇宙空間で爆撃され漂流していた。そのただ一人の生存者であるガリバー・フォイルは救助を持ち続け、171日目にしてプレスタイン財閥所有の輸送船《ヴォーガ》と接近、救難信号を発信するものの、輸送船はフォイルを見殺しにして去ってしまう。その時フォイルの中にマグマのように燃え立つ怒りが巻き起こった。フォイルは誓った、輸送船《ヴォーガ》とプレスタインに、必ずや復讐をすると。

1956年に執筆された本作は、異様なまでに過剰な情念を抱えた登場人物、グロテスクで不可思議に変異した未来社会、宇宙さえも変えてしまうほどにインパクトの大きなSFガジェット、うねりとろけ発狂したタイポグラフィ、これらがあたかも溶鉱炉の坩堝の中、逆上の炎で焙り焼かれ溶かされ、絢爛豪華な極彩色のモニュメントとして完成したかのごとき作品である。それは強大で強力で残虐無比なエゴが一つの形となって出現したものだと言ってもいい。全てにおいて破格であり、何もかもが狂ったようにとどめを知らない。50年以上も前に書かれた作品だが、今読んでも少しも色褪せない。いつの時代になっても、復讐の物語ほど、人の心を昂ぶらせるものはないということなのだろう。

さてここまで誉めそやしておいてなんなんだが、この物語には決定的な瑕疵が存在する。先に書いたように170日間漂流し助けを持っていた主人公が、輸送船に見捨てられた事から復讐の念を燃やすというのがそもそもの発端であるのだが、フォイルはそれから座礁した宇宙船内を修理して周り、なんとその宇宙船を動かす事が出来る様になるのである。つまりそれまで手をこまねいていたのにも拘らず、結局置き去りにされた事がきっかけで自分を救う術を見つけてしまうのだ。しかも後に記述される置き去りにされた理由を考えると、自力で脱出する方法を見出したことのほうが主人公にとって最善だったのである。つまり、この物語は、全人類を巻き込んだ壮大なる逆恨みの物語だったのだ!なんとまあ無茶苦茶な!しかし逆に、それほどまでにミソクソな無茶苦茶振りこそが、この物語の主題とも言えるわけだから、あながち構成ミスとも言えない所がまた凄い。

なにより登場人物が魅力的だ。誰も彼もが、モラルの欠片も無く利己的な理由のみで暴走し、喚き、叫び、罵り、そして人々を破滅させてゆくのだ。憤怒の男フォイルを筆頭に、傲岸たる帝王エプスタイン、その娘で氷の心を持つ盲目の女オリヴィア、放射能を身に帯びた天才科学者ソール・ダーゲンハムなどなど、皆悪魔的な人物であり、肉食恐竜が互いを屠ろうと牙を剥き出し爪を立てているかのような、まるで怪獣大戦争の如きぶつかり合いを見せるのだ。またさきのオリヴィアをはじめ半テレパスの女教師ロビン・ウエンズバリ、共に監獄から脱獄したジスベラ・マックイーンなど、フォイルと絡む女達も一癖も二癖もあり強烈な印象を残す。そんな彼らが、憎悪と哄笑と破壊を撒き散らしながら、惑星を、宇宙空間を、太陽系狭しと飛び回り、さらに時空を超え、外宇宙を超え、どこか哲学的ですらある、強力なアジテートに満ちた終局へと暴走してゆくのだ。

lockedroomlockedroom 2008/03/26 23:59 確かに逆恨み的な部分もありますよねー。私は正直あそこまで復讐に燃える気持ちがどうもよく分からなかったです。そ、そんなに怒らなくても……みたいな(笑)。でもまたそれが面白かったですけど。
フモさんのレビューを拝読していると、また読み返したくなってきました。アァアァアァアァラッガーミスト・クロートヘヴン!

globalheadglobalhead 2008/03/27 00:30 そうそう。怨むんならむしろ最初にノーマッドを爆撃した連中を怨むべきですよねえ。ホント無茶苦茶な思考回路した男です。でもそんな、ロジックじゃなく、正しかろうが間違っていようが激情こそがオレの生きる道なんだあああ!と暴走する姿がいいんですよねえ。
>レビュー
オレは逆に、あやさんのような若い方が50年も前のSFを読んで感激されていたレビューのほうにグッと来るものがありましたよ。ここで紹介したかったぐらいです。あやさんは直感的な感想を書く人だし、とてもいい読み手だと思いますね。

lockedroomlockedroom 2008/03/27 02:03 いや、名作傑作に読み手の年齢は関係ないと思いますよー。だって本当に素晴らしい作品じゃないですか。それに、たかが50年前なんて、そんな昔じゃないですよ。
私の拙い感想にグッと……それはそれは。いたく感激した作品の場合は特に、直感的というか本当に感情“だけ”で書いてるなあ、と読み返してたまに恥ずかしくなります……。

globalheadglobalhead 2008/03/27 09:10 >50年前 そういえば以前ブラム・ストーカーのドラキュラ読んでいたく面白かった覚えがありましたが、あれって100年以上前の作品だったりするんですよね。
>年齢 自分が若かりし頃面白く読んだ小説を、また若年の方が読んで感激しているのを見るのは何か感慨深かったりするんですよ。
>感情 はてなの読書日記の方の文章はお行儀良すぎるかロジックが勝ちすぎていてオレはあんまり関心が湧かないんですよ。やっぱねー、文章は直情ですよ!

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20080325(Tue)

globalhead2008-03-25

[]燃えよ!ピンポン (監督:ロバート・ベン・ガラント 2007年アメリカ映画) 燃えよ!ピンポン (監督:ロバート・ベン・ガラント 2007年アメリカ映画)を含むブックマーク 燃えよ!ピンポン (監督:ロバート・ベン・ガラント 2007年アメリカ映画)のブックマークコメント

■『燃えよ!ピンポン』の唄 (フモさんとその辺のガキ合唱団)
”おバカだ!おバカだ!
お前はおバカになるのだぁあぁ〜〜〜ッ!!”

ネットで 仕切った ジャングルに
今日も おバカが 吹き荒れる
いや〜んイケズゥな 悪党に
あこぎなサーブをぶちかませ!
行け 行け ピンポン ピンポン
燃えよ!ピンポ〜ン

最近おバカ要素が足りないとお悩みではないですか。WEBを見たってインチキ臭い儲け話と余計なお世話のスキルアップ商売だらけ、ブログを読んでも説教臭い青二才がなんとか論をがなり立てているばっかりでちっとも面白くありません。もうちょっと力を抜きませんか。というか脱力しませんか。もうヘロヘロのヘラヘラのペーになってしまいたくありませんか。そう。おバカになるのです。おバカ映画を観て、あなたもおバカの甘美な世界へと足を踏み入れるのです!

■おバカ映画を観るために
・おバカに意味を求めてはいけない。無意味だからおバカなのである。
・おバカに理由を求めてはいけない。理由があろうが無かろうがおバカはおバカなのである。
・おバカに意義を求めてはいけない。おバカはただそこにあるだけのものだからである。
・おバカに整合感を求めてはいけない。グズグズのユルユルだからおバカなのである。
・おバカに現世利益を求めてはいけない。役立たずで腰抜けだからおバカなのである。
・おバカに期待してはいけない。期待されないからおバカなのである。

おバカとはこのようにストイックで無私なものなのである。おバカは般若心経における色即是空と似ている。この世にあるものには、全て意味など無いのである、というのがおバカの真髄なのだ。

とまあ以上は詭弁である。書いている人間がおバカなので適当なことを言っているだけである。ここで問題:「おバカの言うことを信じるな、とおバカに言われたらそれは信じるべきなのか否か?」

さて映画『燃えよ!ピンポン』である。えーっと、かつては天才少年と呼ばれながらすっかり落ちぶれていたランディ(ダン・フォグラー)は場末のカジノで卓球ショーをやって糊口をしのいでいたが、その腕を買われFBIから裏社会で行われる謎の卓球大会への潜入捜査を依頼される。盲目のカンフーピンポンマスター・ワン師匠(ジェームズ・ホン)、その姪であるマギー(マギー・Q)の特訓により出場権を獲得したランディだが、実はその大会は負けると死が待っている過酷なトーナメントだった!?という物語。

『燃えよドラゴン』の世界観に『俺たちフィギュアスケーター』のようなおバカを持ち込んだような映画である。別の言い方をすると『モータル・コンバット』の世界観に『ナチョ・リブレ』な主人公が『ドッジボール』のようなおバカを繰り広げる映画だといってもいい。まあどっちでもいいんだが。おバカさでは『俺たちフィギュアスケーター』『ドッジボール』には及ばないが、そのヌルさ・ユルさ・ダメさ・グズグズ加減が観ていて心地よい。要はいかにしょーもないか、ということであり、しょーもない映画であることには太鼓判を押していい。

主人公ランディを演じるダン・フォグラーのバカでデブでダメなところがいい。ハードロック好きなのが既に駄目押しだ。FBIに見込まれた割に最初の大会で惨敗するという(だったら優勝者スカウトしろよ!)ダメさがいい。彼と絡む『ダイハード3.0』の好演も記憶に新しいマギー・Q姐さんが色っぽくてこれまたいい。何の伏線もなくお約束のように主人公の恋人になるインチキな脚本がナイスだ。出場権を獲得するきっかけとなった闇卓球世界の王者ドラゴンが何の見せ場もない弱さだったという適当さもいい。謎の基地に入ると『燃えよドラゴン』の如くカンフーな人たちがオリャオリャ言いながら特訓を繰り広げているところもいい。卓球のだけど。裏社会の帝王フェンは元中国代表のくせにどこからどう見たって白人でしかない。だって演じてるのクリストファー・ウォーケンだし。

もうホント、書けば書くほどヌルくユルくダメでグズグズだ!ああなんておバカなんだ!そうしてそんなおバカ映画を頭カラッポにして観る。しょーもねーなー、とか思いながら観る。この脱力感、痴呆感。これこそがおバカ映画の醍醐味である。傑作というほどのものでもないが、愛すべきおバカ映画であることは確かだ。

■balls of fury trailer

D

azecchiazecchi 2008/03/25 18:55 おー、偶然にも(いやそれほど偶然ではないか)最近立て続けにピンポン、ドッジ、ノーカントリーと観たところなんですよ!!僕は一瞬マギーQに恋してしまいました。Youtubeで動画を漁りまくったり。
ピンポン、確かにおバカでいい味出してますが、決して家族で観る映画ではなかった。。。今は反省しています。
あとノーカントリーは僕も全くといっていいほど良さがわからんかったので、なんかフモさんのレビュー見てホッとしました。

globalheadglobalhead 2008/03/25 21:50 マギーQよかったっすよねえ。欲を言えば主人公を見下す態度を終盤までとって欲しかったですね。で、ラストで主人公に「あんたも結構やるじゃない」なんて上から目線で言うんですが、主人公はこれを親愛のしるしと勘違いして調子に乗り、「どうだい俺と付き合ってみないか」なんて似合いもしないマッチョな雰囲気で迫り、でもやっぱり「10年早いんだよ!」とどつかれてしまう、という展開のほうが面白かったかな。

…この勘違いぶりってオレみたいじゃん…(鬱

azecchiazecchi 2008/03/25 22:11 あーわかります!お前みたいなデブに惚れるかよ!みたいな。(あ、いやこれもちろんフモさんのことじゃないですよ)

globalheadglobalhead 2008/03/25 22:18 ですよねー!?やっぱりいくらなんでもあの展開は有り得ないですよねー!?だったらオレだって明日から卓球やっちゃいますよ!?(急に盛り上がる二人)

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/03/25 23:05 そうか…。私もハードロックでだめ押しされてるからおバカに拍車がかかるのか…。「いいぇ〜〜〜〜い!♀★◎◆∞▽●@!」

globalheadglobalhead 2008/03/26 08:32 やっぱりロックはおバカの基本だよな。尊大ぶった連中に「イェ〜〜イロケンロ〜ル!」とか喚いて煙たがられ眉をひそめらることこそロックの基本。愛だの平和だの言ってるようじゃまだまだ甘ちゃんだ!

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20080324(Mon)

globalhead2008-03-24

[]ノーカントリー (監督:ジョエル・コーエンイーサン・コーエン 2007年アメリカ映画) ノーカントリー (監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 2007年アメリカ映画)を含むブックマーク ノーカントリー (監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 2007年アメリカ映画)のブックマークコメント

本年度アカデミー賞4冠に輝くコーエン兄弟の話題作『ノーカントリー』である。あらすじは以前オレが原作を読んだ時のレビューから抜粋。

メキシコ国境近くの荒野。ヴェトナム帰還兵モスは銃撃戦で穴だらけになった数台の車両と血塗れになって息絶えた男達を見つける。車の中には大量の麻薬と200万ドルを超える紙幣。モスは金を持ち出して逃亡するが、そのモスを執拗に追跡する冷酷な殺人者の姿があった。そしてモスと殺人者、事件を捜査する老保安官との三つ巴の追跡劇が始まる。

■血と暴力の国 / コーマック・マッカーシー 

うーん、思ったほど面白くなかった。コーエン兄弟の映画作品は、『赤ちゃん泥棒』や『ビック・リボウスキ』のコミカルな路線は好きだったが、『ファーゴ』や『オー・ブラザー!』のなんだか勿体振ったようなもっさり感が馴染めず、それ以降の作品は殆ど見ていない。真面目に撮るほど詰まんない監督なのかなあと思ってたが、この『ノーカントリー』も、生真面目に原作を脚色したのが仇となったんではないか。

作者のコーマック・マッカーシーはピューリッツァー賞受賞作家であり、一見クライムストーリーのように見えるこの物語も、”明日なきアメリカ”に対する憂いを込めた文芸作なのだろう。だがやはりオレのような即物的な人間が期待してしまうのは、文芸などではなく血と硝煙と殺戮の陰惨で虚無的な物語性だったりする。だから原作もそのように読んだが、コーエン兄弟が脚色し映画化したこの物語では、血みどろの銃撃戦や屍累々たる暗殺者の凶行に対する保安官の、そのアメリカの未来を憂える態度が、どこか取って付けた様な、ドンパチやりましたけどこれは文学なんですからね?といきなり高尚ぶられたような嫌みったらしさがあるのだ。特にラストのカタルシスに乏しい散文的な終わり方には、だからなんなんだよ、と突っ込んであげたくなってしまったぐらいだ。

そもそもアメリカが”血と暴力の国”であることを文学なんぞでちんたら描かれなくっても、ロメロとフーパーの死体で溢れたホラー映画を観ていれば、あそこの国が何に怯えていて何が狂っているのかなんて判りそうなもんではないか。『ノーカントリー』の物語の見所はハビエル・バルデム演じる狂った暗殺者アントン・シュガーの存在と、そのいかれた殺戮描写なのだが、それですらレザーフェイスやジェイソンが散々銀幕の上でやりつくしたことでしかなく、それをして「アメリカという国はこれからどうなってしまうのだろう…」などと言われても10年遅いんだよッ!と言いたくなってしまう。この原作の勿体振りのほどは同じく勿体振りの大好きなコーエン兄弟には我が意を得たりといった脚本になったのだろうが、結局は勿体振りの相乗効果を生み出したかったるい映画になってしまっただけのような気がする。

だからこの映画は122分の尺を90分ぐらいに詰めて、ラストは圧搾空気銃を引き摺った暗殺者シュガーがギャーギャー喚く金髪の美女を森の中で追い掛け回し、そこに騎兵隊の如くトミー・リー・ジョーンズ扮するベル保安官が到着、銃撃戦の末シュガーを退治して物語は一件落着、と思わせておいてシュガーの死体が忽然と消え、最後にあたかもレクター教授のように南米のどこかの町を薄笑いを浮かべながら雑踏に消えてゆくシュガーの姿を映してエンドクレジット、という形にすれば最高のB級ホラーとして完結したのにな。そして勿論シュガーが再登場する続編もありだ!その後「ジェイソンVSシュガー」とか「シュガーVSプレデター」とか「シュガーVSポケモン」とか訳判らん対決物を粗製濫造してくれるなら、オレはこの『ノーカントリー』ももうちょっと評価してやってもいいぜ!(偉そう)

■No Country For Old Men Trailer

D

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20080323(Sun)

[]いつもの日記 いつもの日記を含むブックマーク いつもの日記のブックマークコメント

■土曜篇

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  • 土曜日は朝からオニンギョ写真を撮って過ごしていたオレである。
  • アマゾンからゲームとDVDと本が届いて嬉しくて頬擦りしていたが、またもや部屋の荷物が増えてしまったことに変わりは無い…。
  • ところで久しぶりにお部屋の掃除をしたんだよ!褒めて褒めて!
  • 昼過ぎからいつものように有楽町で映画。
  • 映画の後、友人と一緒に銀座コリドー街へ。帝国ホテルからJR新橋へ抜けるこの道に面白そうな食べ物屋が一杯あったので行ってみたかったのだ。
  • この日入ったのはスコットランドの町の酒場を模してデザインされたとかいう触れ込みのダイニングバー《スコティッシュ グラマー》。
  • 飲んだビールはキルケニーとバスペルエール。やっぱりエールは美味いわ!重量感のある味だからちびちび飲めるところがいい。2杯で丁度いい酔い加減。
  • つまみはやはりフィッシュ&チップスだろ!あとアフリカ蛸とオリーブのマリネ、”イングランド南西部コーンウォール地方の名物”とかいうコーニッシュ・パスティというパイが素朴で美味かった。
  • しかし一番印象に残ったのは”ハギス”という食べ物。スコットランドの伝統料理ということらしいが、羊のミンチとその内臓を茹でてマッシュポテトが添えてあり、これにスコッチウィスキーをぶっ掛けてグチャグチャに混ぜて食す。これは美味い!というものでは決して無いのだが、なぜかクセになる味。
  • なんかこう、ポテト入りコーンビーフ缶みたいな、脂と肉でドロドロした食い物?いってみればスコットランド人のソウル・フードということなんだろうな。
  • 今後は居酒屋ではなくパブを攻めてみたいと思ったオレであった。誰か付き合え。

■日曜篇

  • そして今日も朝から映画。朝一の回は全席自由だが、チケットを引き換えたお客さんがエレベータ前に並びもせずに団子になって溜まってしまい、我先にと降りてきたエレベータに乗る様がなんともお行儀が悪く。え?オレ?いち早く人を掻き分け押しのけダッシュしていきましたよ!
  • 映画が始まるまで毎月買っている雑誌『この映画がすごい!』を読むが、4月に観たい映画があんまり無いことに気付く。そうか!部屋で貯まったDVD観ればいいんだ!
  • キーラ・ナイトレイの世界最薄の胸」という記事に笑う。いや、薄い胸はそれはそれで味わいがあって好きであります。というか、薄かろうが厚かろうが、オレのようなもののことを相手してくださる女性に文句などありはしませぬ!
  • 帰ってから泣きながら嫌々映画のカンソーブン2本書く。
  • そしてこの日記も書く。1日に3日分の日記を書くオレ様だ!
  • だから有り難く読むように。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/03/24 02:25 謹んで拝読させて頂きます。アリガタヤ。

globalheadglobalhead 2008/03/24 08:57 いつも二日酔いでふつつか者でもありますがよろしくお願いいたします…。

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20080322(Sat)

globalhead2008-03-22

[]月がとっても青いから 月がとっても青いからを含むブックマーク 月がとっても青いからのブックマークコメント

  • 月を見上げていたら、自分は月のことを結構気に入ってるし、案外月のことが好きなんじゃないかと気付いた。
  • でも太陽や星より断然月だな、などと結論付けようとしてふと思った。
  • 太陽は眩しすぎて見つめられないし、星は小さすぎてよく見る事が出来ない。
  • だったら必然的に月が残るだけじゃないか。
  • なんだ、自分の月への想いはそんな単なる消極的な理由からだったのか?と自問してみる。
  • 月は夜でも昼でも空にいてくれる。いないときもあるけれど、だいたいはいてくれる。
  • そして月は日々見上げるたびに形が変わる。心配なぐらいに変わってゆく。
  • 月は気の置けない奴だ。月にはいつも興味津々だ。
  • そうしていつも月の事ばかり気にしている自分に気付く。
  • そうか、だから自分は月のことが好きなんだな。
  • 月よ今日も空に昇っていておくれ。せめて新月を迎えるまでは。

[]頭の中の小さな白衣の男 頭の中の小さな白衣の男を含むブックマーク 頭の中の小さな白衣の男のブックマークコメント

10代の頃から30過ぎまで、一般社会に馴染むことが出来ずいつもグツグツと宵越しのおでん鍋のように頭の中を煮詰まらせていたオレは、「このままだと犯罪者か基地外になるかのどっちかだな」といつも思っていた。心に湧き上がる呪詛めいた言葉は頭蓋骨の中で木霊のように繰り返されながら増幅し、毒液のように血管を巡って自分自身を苛んだものだ。そして社交性の欠片も無く相談したり腹の中をぶちまけられるような人間が一人もおらず、今のようにネットがあるわけでもなかったあの時代、今にも体中の穴という穴からドロドロと噴き出してしまいそうだったそれらの言葉を引き受けてくれたのは、オレの頭の中に住んでいた一人の架空の心理カウンセラーだった。

そこではオレはアメリカ映画のドラマによくあるような心理カウンセラー室でカウチに横になり、傍らには椅子に座った白衣のカウンセラーがいて、オレの言葉を聞いていた。それは眼鏡をかけた背の高い細面の中年の男で、いつも柔らかな表情を浮かべていた。そして彼はオレの憤りや悲嘆や混乱に塗れた言葉に、落ち着いた静かな声で応えてくれていた。その言葉は分析であったり同情であったり叱咤であったり反論であったりした。オレはこの男の指摘や忠告にいつも素直に聞き入っていた。全てと言うわけでもないが、この男と対話することで煮え立った頭を冷まし、こんぐらがった気持ちを落ち着かせることが出来た。勿論それで現実的な問題が全て解決する事など無かったが、少なくとも言葉のぶつけ先にはなったのだ。

あのカウンセラーの姿をいつから見なくなったのかは憶えていない。彼がいなくなったのではなく、オレが彼に相談する機会も必要も無くなってしまったのだ。つまりこれは彼の治療が成功したと言うことなのか。それともオレが治療される事を放棄してしまったからなのか。どちらにしろ何故かたまたま彼のことを思い出して、今こうして日記に書いている。あのカウンセラーは今でも元気でやっているのだろうか。もしもどこかで会うことがあったら、カウンセリングなんかじゃなく、今度は一緒に酒でも飲んで、彼がどんな人間だったのか聞いてみたいな、とちょっと思った。

yukioinoyukioino 2008/03/22 14:14 私の頭の中にはバーがあります。いつものマスターと常連がいて、そこではよくくだを巻いています(笑)

globalheadglobalhead 2008/03/22 23:10 あー、今度そのバー寄らせて下さい!オレも最近くだ巻きたいことだらけで(どうもリアルではいろいろやさぐれているらしい)。

yukioinoyukioino 2008/03/22 23:56 謎の専属カウンセラー氏、いまこそ必要なのにどちらにバカンスに行かれてるんでしょうね。私もカウンセリング受けてみたいです。占いをするのはカウンセリングに似ているのですが、することはあっても、してもらうことはあまりないのです。
バーは…ほんとにあったら毎週末通って、酒量が格段に増えてたと思いますw

globalheadglobalhead 2008/03/23 08:47 結論を出してもらうと言うよりも、語ることによって肩の荷が下りたり、自分で気持ち整理できたりと言うことはありますよね。勿論決めるのは自分ですしね。オレはリアルなバーだと経済的に危なくなるかもですな…。そして今日も部屋でビール一人飲み…。「アルコールは物事を解決しない、ただ先延ばしにするだけだ」という言葉に昔打ちのめされたことがありますが、「ちょっと今しんどいから、結論出すのは後にさせてよ」という気持ちになることも確か。最後に行動しなけりゃならないのは判ってるんですが気持ちが負けている。そしてギリギリまで粘って、もうやんなきゃどうしようもない局面になってやっと腰を上げる。まあ夏休みの宿題みたいなもんです。そんな人生ですなあ(語っている)。妄想のバーはアル中になる心配がないからいいかも。今度リアルなバーで雪狼さんといい酒飲んでみたいですな。

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20080321(Fri)

[]今日もブラ子が港で待つの 【トップショップ限定ネオブライス「ハッピーハーバー」】 今日もブラ子が港で待つの 【トップショップ限定ネオブライス「ハッピーハーバー」】を含むブックマーク 今日もブラ子が港で待つの 【トップショップ限定ネオブライス「ハッピーハーバー」】のブックマークコメント

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セーラーカラーに碇マークという、マリンでハーバーでオーシャンでシーなブラ子である。しかし極々一般的に考えて、碇マークの付いたバッグや帽子をしている女子というのはあまりいないような気がするが如何であろうか。逆に言えばそれほど海に焦がれ海を愛するブラ子ということなのであろうか。「わたしは海の女よ!ヤワイ男なんか相手になんないの!」という意思表示なのであろうか。

そしてお父ちゃんは生粋の漁師で鰹の一本釣りなんかしていて、大漁旗も賑やかに、今日も海で荒波に揉まれていたりしているのであろうか。さらにお母ちゃんは当然海女で、アワビやウニやサザエなどを今日も山のようにとりまくっているのであろうか。ああこのブラ子の家の食卓は海の幸で相当豪勢なんだろうなあ。

金髪だけどこのブラ子、多分四国生まれの土佐女なんだよきっと。だから実は金髪じゃなくてチャパツなんだよ。で、ホントは「よしこ」とか「さなえ」とかいうベタな名前が本名だったりして。土佐男は「いごっそう」って言うらしいけど、土佐女は「はちきん」なのらしいね。陽気で勝気なんだってさ。ついでに酒も強いとか。なんだ、いい女じゃないか!?

この「ハッピーハーバー」は”トップショップ限定ネオブライス”ということでCWCのオンラインショップか全国の指定されたトイザラスあたりでしか手に入らないみたい。何故かCWCのほうが値段が高いので、池袋のトイザラスまで行って買ってきましたよ。

例によって写真が一杯なのでもっと見たい方は《続きを読む》をクリックされてくだせい。

続きを読む

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20080320(Thu)

[]グラインドハウスコンプリートBOXが凄すぎる件について グラインドハウスコンプリートBOXが凄すぎる件についてを含むブックマーク グラインドハウスコンプリートBOXが凄すぎる件についてのブックマークコメント

今日は日記書かないつもりだったが、遅い時間にペリカン便で届いた『グラインドハウスコンプリートBOX』が凄すぎたのでさらっと。いやー、開けてビックリ6枚組み。『U.S.A.バージョングラインドハウス』(『プラネット・テラー』&『デス・プルーフ』&フェイク予告編)、『プラネット・テラー』、『デス・プルーフ』の本編とそれぞれの特典ディスクで6枚!映画がダブってるように思われるかもしれないが、実は『U.S.A.バージョングラインドハウス』の『プラネット・テラー』『デス・プルーフ』は、単体上映の『プラネット・テラー』『デス・プルーフ』と違うバージョンで、しかも時間が短いんですよ(…多分そうだったと思ったが)。オレは『U.S.A.バージョングラインドハウス』を観ただけなので、単体上映がどんなふうになっていたのか気になってたんだよなあ。しかしお陰でこの両方を観る事が出来る!ヤタ!…ただねえ、例によって全6枚を合わせた収録時間は671分、11時間だよ!…いったい全部観られるのはいつのことになるのか…。

しかし普通は↑のようなことって買う前にチェックしますよねえ…まあオレの場合、”コンプリート”と聞くと脊髄反射で買っちゃうんですよ…。つくづく因業ですなあ…。

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シングルレコードをモチーフにしたデザインがカッコイイ!

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lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/03/21 00:18 いったいどんだけコレクションしているのか収納状態を見てみたい…。

ミヤーミヤー 2008/03/21 00:19 めちゃめちゃ格好良いじゃないですか!!
何ですかそのコンプリートボックス!!本当にレコードみたいで
格好良いじゃないですか!!
凄すぎてコメントしちゃいましたよ!
しかもコントロールもう観ちゃってるしー
さすが早いす!

globalheadglobalhead 2008/03/21 08:50 >レイジーさん
もう収納は放棄しました。散乱です。床に積んであります。そのうち本やDVDの上に寝ることになりそうです。

>ミヤーさん
いいだろこれ。デザインではっとして思わず記事UPしちゃったぐらいだからなあ。あとこれで詳しい解説の入ったブックレットがあればもっとよかったんだが、特典ディスク全部観とけばいいってことなのかな。いやーしかしこの間モンティ・パイソンの7枚組DVD買ったばかりだというのに、今度は6枚かよ…。
コントロールはなかなか力作だったよ。暇あったら観てみるといいかも。

灸洞灸洞 2008/03/21 12:52 わたしも買っちゃいましたよ!体調がアレなんでまで開封してませんが、さっそく開けてみよう。コレは楽しみだ!

globalheadglobalhead 2008/03/21 18:58 いやー、一人で美味しいもの食べたり鯨眺めたりしてたからバチが当たったんですよ。早く体調治してグラインドハウスしまくってください!

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20080319(Wed)

globalhead2008-03-19

[]コントロール (監督:アントン・コービン 2007年イギリス/アメリカ/オーストラリア/日本映画) コントロール (監督:アントン・コービン 2007年イギリス/アメリカ/オーストラリア/日本映画)を含むブックマーク コントロール (監督:アントン・コービン 2007年イギリス/アメリカ/オーストラリア/日本映画)のブックマークコメント

――僕らが死のうとしていた夜も終わった (The End/The Doors)

■伝説
ジョイ・ディヴィジョン。それは70〜80年代のポスト・パンク、ニューウェーブ・バンドとして、鬼火のように暗く輝く異能のロックグループだった。神経症的なサウンド、強迫観念に溢れた歌詞、陰鬱さに満ちたメロディ。何もかも破格の才能に恵まれた彼等は、一躍時代の寵児となる。しかし、グループのヴォーカリスト、イアン・カーティスは、全米ツアー出発の朝、23歳という若さで自らその命を絶った。映画『コントロール』は、伝説と化したグループの出自と、イアンの半生、そして自らを死へと追い込んでゆく彼の心の葛藤を描く、哀悼に満ちた作品である。監督はロック・フォトグラファー、映像作家として名だたるアーチストたちに絶大な評価を得るアントン・コービン。彼は生前のイアンがいたジョイ・ディヴィジョンのポートレイトも撮影している。

ジョイ・ディヴィジョンについてはこの日記で散々書いているし、彼等についての賛辞も批評も、どのようにその音を体験していたかも、今書くとどれも蒸し返しになってしまうのだが、なにしろ、10代終盤から20代にかけて、オレの精神形成に圧倒的に影響を与えていたバンドであることは間違いない。だが10代の熱病のようなこの体験は、もはやすっかり過去のものとして封印してしまったので、この歳になった今は別段言うことが無かったりするのだ。ああいう時代もあった、としか言いようが無い。前回レディオヘッドのエントリでも触れた、ロックの持つ暗さ、不安定さ、孤独さを最も体現していたのはまさにこのバンドだった。音それ自体がひたすら沈み込んでゆくような憂鬱さに満ちたバンドであり、当然、それを聴いていたオレも、どこまでも憂鬱さに沈み込んでゆく毎日を過ごしていた。彼等の2ndであり最後のアルバムである『クローサー』は、あからさまに死についての音楽だった。暗く、どこまでも憂鬱だった。そして、そういう時代も、過去にはあったのだ。そしてそれは、昔の話なのだ。

■ロスト・コントロール
映画は、監督アントン・コービンの、写真家らしいフレームの捕らえ方と白黒の映像で描き出されている。アントン・コービンについては、『DIRECTORS LABEL アントン・コービン BEST SELECTION』という映像集のレビューをここでUPしているので、興味の湧いた方は参考にされてください。イアン・カーチスの半生を描いた物語それ自体は、本人とよく似た俳優の登用や全篇に流れるジョイ・ディヴィジョンの主要曲、ライブシーンの細密な再現など、ファンにとってはそれなりに楽しめる作品に仕上がっていると思う。また、ジョイ・ディヴィジョンをよく知らない方でも、『ロックスターの死』という見ようによってはセンセーショナルな題材と、次第に自分を追い込んでゆくその純粋さや脆さが胸に迫るかもしれない。ただ、この間も書いたけれど、オレは純粋さや脆さというものを、ことさら今もてはやすようなことはしたくなくて、だからどうしても、青年期にはそんなふうに瘧にでもかかったかのように、自らの存在が不安定になることがあるものなのだ、という言い方しか出来ない。もはや純粋さそれ自体に憧れるには、とうが立ち過ぎる年齢になってしまった。そうじゃなくとも、この今だって、四苦八苦の人生だからな。

イアンが死を選んだ原因は、持病の癲癇発作による生への不安と、二人の女性を愛したことからの良心の呵責と葛藤によるものだったというふうに映画では描かれている。障害者の職業安定所に勤めていたということも、どこか生の残酷さを彼に感じさせていた原因の一つとなっていたのかもしれない。癲癇はままならないことではあるが、どこか孤高の音楽世界を作っていたイアンも、いうなれば浮気などという現世的で下世話な悩みで苦しんでいたということなのか。若くして結婚したイアンにとって、彼の妻というのは、愛しつつも退屈でしかない、彼が音楽へ向かうこととなった生まれ故郷の町を体現したものであり、ロックバンドとして頭角を現した頃に知り合った音楽ライターの娘とは、音楽業界という刺激に満ちた新しい世界を体現したものであったのだろう。自分の中の古いものと新しいもの、過去と未来、安定と変化、これら両極のものの中でイアンは引き裂かれていったということだろうか。ただ、死んでしまった者について、あれこれ分析することほど虚しい事も無い。一つだけ言えるのは、ひたすら月並みだけれど、死んだって花実は咲かない、ということだけだ。死は鮮烈であるかもしれないが、例えグダグダでも、情けなくても、へいこらして、凡人の生にしがみつくことしかできない者としては。

■"甘き死よ、来たれ"
当時聴いていた他のニューウェーブバンドの音を今また引っ張り出して聴くことは無いが、このジョイ・ディヴィジョンの音だけは、今でも時折、狂おしく頭の中で響き渡る事がある。多分今でもオレは、なし崩しに破滅してしまいたい、と思ってしまうことがあるからなのかもしれない。言ってみれば、彼等の音は、オレにとって烙印のようなものなのだ。一応断っておくが、基本的に人間がインチキに出来ているオレには、自死を選ぶなどということは考えられない。ヤバくなったらトンズラこけばいい。誰に迷惑をかけたって知った事か。少なくとも、死ぬよりは、遙かにマシじゃないか。しかし、そんなオレでも、当時聴いていたジョイ・ディヴィジョンの音からは、どこまでも甘やかな絶望と死の匂いを感じていた。そして多分、あの音を聴き続けていたオレは、その時、死んでいたのだ。オレはそれら限りなく死に近い音を聴いて、そして、現実世界では生き延びていた。ひょっとして、イアン・カーチスの、ジョイ・ディヴィジョンの音は、キリストが贖罪の十字架に架けられた様に、オレの死を、その身に負って、鳴り響いていたのかもしれない。

■Control Trailer

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■JOY DIVISON / Love will tear us apart

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JOY DIVISION / Shadowplay(1978 Granada Reports Live)

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Control

Control

Anton Corbijn: In Control

Anton Corbijn: In Control

20080318(Tue)

[]蒸気駆動の少年 / ジョン・スラデック 蒸気駆動の少年 / ジョン・スラデックを含むブックマーク 蒸気駆動の少年 / ジョン・スラデックのブックマークコメント

蒸気駆動の少年 [奇想コレクション]

蒸気駆動の少年 [奇想コレクション]

河出奇想コレクション。ジョン・スラデックを読むのはこれが始めて。しかし、カンソーブンを書こうにも、収録された短篇があまりにバラエティに富みすぎ、「ジョン・スラデックってこういうカラーの作家」というふうにまとめられないでいる。編者である柳下毅一郎氏のセレクトが非常にバランスのいいものであったこともあるだろうが、逆にこの短篇集だけ読んで解説で書かれているような「奇才」「最後の天才」「ロボットSFの書き手」「パズル好き」「言葉遊びの達人」などといったスラデックの個性をピックアップするのは難しい。確かに変な作家ではあるにせよ、他の”異色作家”とどう違うのかと問われると説明し難いのである。ただ、無理矢理言葉を捻り出してみるならば、スラデックという人は、実は厭世観の作家だったのではないか、ということだろうか。

スラデックの作品ははなから現実を相手にしていない。どこか現実というものに対して冷笑的であり、描かれる世界の光景はシュールではあるが、それは現実を現実として見たくない、という拒絶の表れなのではないか。それと、恐怖や苦痛や死について描いたとしても、恐怖や苦痛や死それ自体が主題となるような物語をあまり書いていない。これらの感覚は生存に根差したものであるけれども、現実世界で生きていたくない者にとって、そういった肉体感覚など邪魔なだけのものであると言えなくは無いか。そしてスラデックはパズルで遊び、トリックで遊び、言葉で遊び、ナンセンスな羅列で遊び、そういった思考の裡のみに存在する、どこか世界から10センチ浮き上がっているかのような作品ばかりを書いてきたのではないか。

作品それぞれは、奇妙な世界で奇妙な出来事が起こり、世界や自己がなし崩しに無意味化してゆく、という物語が多いように感じた。オーブンから赤ちゃんが出てくる『古カスタードの秘密』はいきなりシュールだし、宇宙人に天才になるサンドイッチを薦められる『超越のサンドイッチ』、体を殆ど機械と交換して生きる人々を描いた『最後のクジラバーガー』は”最後は人間じゃなくてもいい”というスラディックの主題が見えてきそうな作品だ。『高速道路』は決して目的地に辿り着かないバスに乗った男が自我を無くす話で、SF『ホワイトハット』は寄生宇宙人によって人が人間じゃなくなる話しだし、『おつぎのこびと』は地球を訪れた宇宙人がアイデンティティを喪失する話で、『不在の友に』は遂に世界さえ消失させてしまう。スラデックにとって”存在するということ”それ自体が無意味なのか。

『悪への鉄槌、またはパスカル・ビジネススクール求職情報』『月の消失に関する説明』『神々の宇宙靴』は屁理屈を捏ね回してインチキ理論を組み立てる法螺話。この辺の作品が最もスラディックらしいということか。『見えざる手によって』『密室』『を切らして』はミステリ作家スラディックの面目躍如な短篇。『血とショウガパン』はあのヘンゼルとグレーテルを材にした残酷童話。『小熊座』は熊のぬいぐるみが登場するホラー。なにしろいろいろな作品が並んでいる。その中で最も馬鹿馬鹿しかったのは発情したロボットが街を破壊する『ピストン式』。これはホントに笑った。

そして、これまでの主題とは逆の、”最初から存在を消されている人間たち”であるホームレスたちを描いた『ゾイドたちの愛』は、なぜかこの作品だけ奇妙な哀切感に満ちているのだ。世界を、現実を無意味化していったスラデックは、あらかじめ世界からも現実からも無意味な存在と見なされ疎外されている彼等に、限りない同情と共感を抱いていたのではないのだろうか。

20080317(Mon)

globalhead2008-03-17

[]魔法にかけられて (監督:ケヴィン・リマ 2007年アメリカ映画) 魔法にかけられて (監督:ケヴィン・リマ 2007年アメリカ映画)を含むブックマーク 魔法にかけられて (監督:ケヴィン・リマ 2007年アメリカ映画)のブックマークコメント

おとぎの国でウフフオホホと過ごしていたジゼルは運命の男性の出現を心待ちにしてはラララと歌っていた。そこにアーハッハーッ!とむかつく笑いも高らかに現れたのは白馬の王子!一目で恋に落ちた二人はめでたく結婚へ!しかーし、悪い魔女でもある女王は王位を奪われたくないが為に、何故かお城の中にオプションで備えられた”魔法の井戸”にジゼルを突き落とす。そしてジゼルが気が付くと、そこは現実世界のニューヨークだった!?

ディズニー映画である。そして今回のこの映画は、ディズニーが自らの資産であるファンタジー世界をセルフパロディした映画なのである。おとぎ話の世界では当たり前なようなことも、現実世界で演じるとお馬鹿でアホアホで常軌を逸した行動でしかない、という痛烈な皮肉をモチーフにした映画を作ってしまうとは、ディズニーさんも大英断したもんだなあと言わざるを得ない。それは単なる風車を巨人だと思い込んで退治しようとするドン・キホーテの如き滑稽さだ。ドン・キホーテはそのとち狂った妄想の強さゆえに滑稽な愚者と化したが、この映画のジゼルも、おとぎ話世界から来たなんて前振りがなければ妄想で頭がいっちゃってる電波系の人ということになってしまうのだ。つまり、ファンタジーなんて、現実世界では妄想以上のものでしかない、と言っているようなものなのだ。

だがこの映画はパロディではあっても皮肉についての映画ではない。冒頭は意地悪な描き方をしていても、終局ではファンタジーが現実を凌駕してしまう、という、パロディにすることによって更にファンタジーというものの素晴らしさを高らかに謳いあげた映画として完結するのである。パロディというのは言うまでもなく批評行為であるのだが、批評することによってファンタジーの要である”夢見ること”を強固に補完しているのだ。ジゼルは頑ななまでに”夢見ること”を止めはしない。”信じること”を止めようとはしない。それは当然、本当におとぎ話のヒロインであるからだ。そして、ジゼルのその”夢見ること”と”信じること”は、現実的に生きることにしか眼目の無い、現実にがんじがらめになっているこの世界の住人たちの心を、次第に溶かしてゆくこととなるのだ。

言ってしまえば、これは一つのファンタジー論なんだと思う。妄想が、空想が、現実にどれだけ有効であるのか、また、夢見ることが、この世界をどれほど変容させえるのか、ということをこの映画では描いているのだと思う。だが、かといって「だからこそ明日から、夢見ることと信じることを始めよう」などとお目出度い台詞を並べるつもりは毛頭無い。この映画を観て、楽しく笑って泣いて、あーよかったと劇場を出てきても、やはり目の前に待っているのは索漠とした世界と問題が山積みにされた現実でしかない。たかがファンタジー映画の1本観たところで世界なんか変わるわけではない。しかしだ。だからこそ、夢想するのだ。この現実を圧倒する、切ないほどに美しい世界を。胸躍り心豊かにする幻想を。真正さと輝きを。だからこそ、我々は、《物語》に、憧れ続けるのだ。

魔法にかけられて 予告編

D

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20080316(Sun)

globalhead2008-03-16

[]二日酔い日記 二日酔い日記を含むブックマーク 二日酔い日記のブックマークコメント

  • 土曜日は横浜方面で会社の不浄会議があったので朝から出掛ける。いろいろしょうもないことになっていて、4月からやさぐれ指数が大幅にUPしそうな予感。しかし最初に日記を心配するオレもオレだな。
  • 会議終了後、同席していた【う】のマイカーに乗って高速をすっ飛ばし、有楽町へ。例によって映画を観る。その後シャツが欲しくなってデパートをうろつきまわり疲弊する。
  • 一旦部屋に帰ってから、今度は渋谷で午後7時予定のはてダ隊の飲み会に参加。
  • 今回はフエタロさん、レイジーさん、ぱせよさんといういつものメンバーに加え、ドラドラさんが参加。ドラドラさん、またの参加をお待ちしております。
  • そしてまたいつも通りグダグダに酔っ払う。
  • ちょっとオレのほうで手違いがあり、いろいろ迷惑を掛ける。皆さんどうもすいませんでした…。
  • 次はビシッと行きましょう。行きます。
  • 今日は二日酔いと胃痛で死に掛けていたが、朝からまたもや渋谷に出向いて映画。
  • 映画前に食った立ち食いのうどんが胃に優しくて美味かった…。
  • 映画観終わった後横浜へ。ズボンの直しがあったので取りに行っていた。
  • その後部屋に帰ったが、飲み疲れが残っていたのでちょっと仮眠。
  • 日記を仕上げる為に起き出し、映画のカンソーブン2つ書いたら8時過ぎ。
  • まだあれこれ仕上げておくべきエントリもあるのだが…もう止めにする。
  • 風呂に入って酒も抜けたので、これからまた酒飲むぜ。
  • そういえばiPodが勝手に妙な曲更新してライブラリがワヤになった。これ整理し直しているだけでも余計な時間取られるんだが、何がどうなっているんだ?
  • いかん、今日は笑いが無いな。たまにはこんな日もあるさ。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/03/16 22:54 昨夜はお疲れ様でした。そしていつもながらのんびりと楽しかったです。買ったばかりのDVD BOXをお借りできると思っていなかったので、見せびらかしに持って来たのかと思いました(笑)、スミマセン本当にスミマセン。

次はお花見絡みですかね? 

楽しみにしています。

paseyopaseyo 2008/03/16 23:24 なんかホントにお疲れ様でした。“仕上げておくべきエントリ”って、義務になってるし(笑)

お花見もいいですねぇ。葉桜も結構好きです。

doradora0511doradora0511 2008/03/17 08:38 土曜日はお疲れ様でした。そして楽しかったです。細かい事に気が回らずすいません。懲りずに次も声を掛けてください。

globalheadglobalhead 2008/03/17 08:56 >レイジーさん
お疲れ様です!あんなダラ飲みもいいですねえ。レイジーさんとしばらく会ってなかったのでまたお会いできて嬉しかったですよ。DVD楽しんでください。次はお花見なのかな?また集まって楽しみましょう。

>ぱせよさん
なんかいろいろお疲れ様です!いやー、出掛けたりみんなと遊んだりしてるので日記も書く暇が無いという嬉しい悲鳴ですかね!?お花見もいいですね。どこでやるのかまた考えましょう!

>ドラドラさん
どうもお疲れ様です!なにやらいろいろありましたが、こちらこそこれに懲りずまた次回も参加されてください!楽しみにしております。

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20080315(Sat)

[]最近聴いたCD 最近聴いたCDを含むブックマーク 最近聴いたCDのブックマークコメント

■Masterpiece: Mixed by Francois K

Masterpiece

Masterpiece

クラブミュージック界の重鎮・フランソワ・ケヴォーキアンの、3枚組全57曲、収録時間3.8時間という超弩級MIXCDです。彼の持つサウンドセレクトの妙とテクニックの確かさを余す所無く楽しむ事ができる非常に素晴らしいCDセットになっています。これまでフランソワ・ケヴォーキアンが発表してきたMIXCDはどちらかというとディープハウス系でダビーな空間処理の曲が多かったような気がしますが、今回のCDではハードなテクノを中心とし、そこにテック・ハウス、エレクトロを織り交ぜた、”痒い所に手が届く”と言ってもいいぐらいな絶妙のMIXを聴かせてくれます。これさえあれば部屋にいながらにして最も旬なクラブの雰囲気を味わうことが出来るでしょう。クラブ・ミュージック好きも初心者も、まさに一家に一セット、今年度クラブミュージックMIXCD・No.1となるやもしれないまさにマスターピースと呼べる大力作です!

試聴 

Gilles Peterson - In The House

In the House

In the House

アシッド・ジャズの命名者であり、クラブジャズDJの第一人者であるジャイルス・ピーターソンが手掛けた、これまた珠玉のMIX・NonMIXCD3枚組!もう1曲目から心がトロトロになりそうなハウスナンバー、Wahoo Feat. Paul Randolphの『Don't Take it Personal』で既にノックダウンだ!ハウスからファンク、ガラージ、ディスコと幅広くセレクトされたMIXは、全体にソフトフォーカスを掛けたかのような滑らかな音の感触がひたすら心地よい。また。3枚目のNonMIXCDはこの企画の為に様々なアーチストが提供した曲が収められています。上記のフランソワ・ケヴォーキアンと同じ頃に発売されましたが、名作がこうも立て続けにリリースされるというのは(しかも両方合わせてCD6枚…)なんかもう盆と正月が一遍に来たかのようだよ!4月5日に代官山AIRでプレイするみたいですねー。行きたいですねー。誰か付き合え!

試聴 

Carl Craig - Sessions

Sessions

Sessions

デトロイトテクノ第2世代として登場し、未だ第一線で活躍するテクノアーチスト、カール・クレイグのリミックス・ワークを集めたもの。カール・クレイグはテクノを聴き始めた頃に相当聴き込みましたが、その時に聴いていた名曲がずらりと揃っているという感じです。今聴くと新鮮さはさほどありませんが、彼が辿ってきた道筋を一枚のCDで聴けるというのは素晴らしいことかもしれません。

試聴 

■Newworldaquarium - The Dead Bears

Dead Bears

Dead Bears

1曲目からビートダウン系のサウンドがドロドロと響き、一瞬デトロイトものか?と思ったらオランダのアーチストなのらしい。MoodymannTheo Parrishから泥臭さを抜いたようなディープハウス。

試聴 

■Dubstep Allstars Vol.5 Mixed By N-Type

Dubstep Allstars 5

Dubstep Allstars 5

ダブステップMIXCDシリーズ『Dubstep Allstars』、今回はN-TYPEが担当。全38曲のダブプレートを矢継ぎ早にミックス、ブワブワと低音のうねる攻撃的なダブステップ・サウンドが展開されます。

試聴 

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20080314(Fri)

[]「空飛ぶモンティ・パイソン」“日本語吹替復活”DVD BOX 「空飛ぶモンティ・パイソン」“日本語吹替復活”DVD BOXを含むブックマーク 「空飛ぶモンティ・パイソン」“日本語吹替復活”DVD BOXのブックマークコメント

声優の広川太一郎氏の訃報を聞き、氏が生前吹き替えをされていた「モンティ・パイソン」をニコニコ動画で観ていたら、「これは今買うしかない」と決断、購入したのであった。このDVDは1976年に東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放映された「チャンネル泥棒!快傑ギャグ番組!空飛ぶモンティ・パイソン」を当時の吹き替えのままDVD7枚、1327分、全45話に渡って収録したもの。

実際の所、モンティ・パイソンには深い思い入れは無いのだが、一生のうちに一度は対決するべきものであるという事はかねがね感じていた。そして今回、晴れてかのモンティと相対する事が叶った訳ではあるが、しかし…1327分って、22時間もあるってことじゃねーかよ…。いったいい観終わることができるのかは謎ではあるが、老後の楽しみということでじっくり楽しんでいきたいと思う。このぉ、ちょんちょん!

[]クレージーキャッツ メモリアル DVD-BOX クレージーキャッツ メモリアル DVD-BOXを含むブックマーク クレージーキャッツ メモリアル DVD-BOXのブックマークコメント

クレージーキャッツ メモリアル DVD-BOX

クレージーキャッツ メモリアル DVD-BOX

モンティ・パイソンと同じく、やはり一生のうち一度は対決しておくべきだと考えていたのがこのクレージーキャッツである。彼らの音楽はとても好きでCDを買って聴いていたりはするのだが、実は映像作品をきちんと観た事がないのだ。確かに子供の頃映画館やTVで彼らのパフォーマンスを観ていただろうという記憶はあるのだが、どういうものだったのかはまるで覚えていない。そして今回対決材料として入手したのがこの『クレージーキャッツ メモリアル DVD-BOX』。

内容は”黄金期のハナ肇クレイジーキャッツが出演していた60年代のTV番組『シャボン玉ホリデー』『植木等ショー』『おとなの漫画』などの映像を収録した4枚組BOX”ということになっている。映像は当時のTV番組だったので白黒なのだが、観ていて少しも古臭さを感じさせず、むしろこのセット、このファッションのままレトロリバイバルしても十分通用するほどの新鮮さに満ちている。TV黎明期の初々しさ、活気、希望がここにはある。そして当時の歌謡曲が、ここまで美しいものであったということさえ再発見した。『シャボン玉ホリデー』などはスポンサーであった牛乳石鹸のCMを番組内で行っていた為、当時のCMをそのまま見ることも出来る。

また、出演者であるザ・ピーナッツ中尾ミエ布施明が実に若々しい。そしてザ・ピーナッツの歌の上手さが凄い。番組構成は60年代アメリカのTVボードヴィルショーを模したものなのだろうが、あの頃の日本がここまでスマートにそれを再現していた事も驚きがあった。そういった意味で非常に歴史的価値もある映像集だと思う。

[]にぎり寿司三億年 / 山上たつひこ にぎり寿司三億年 / 山上たつひこを含むブックマーク にぎり寿司三億年 / 山上たつひこのブックマークコメント

にぎり寿司三億年 (THE VERY BEST OF Tatsuhiko Yamagami)

にぎり寿司三億年 (THE VERY BEST OF Tatsuhiko Yamagami)

山上たつひこ撰集第2巻である。タイトルは『にぎり寿司三億年』。なんかもう悠久の時が流れるにぎり寿司であるが、ナマモノは鮮度が命だけに、あんまり悠久しすぎるのはマズイのではないか、などと思うのだが、そんなことはどうでもよくて、この表題作は、あのシーラカンスをにぎり寿司にしちゃおう、というスラップスティック・コメディなんである。まとまりもよく、どことなくハチャメチャSFを読んでいるような気にさせる快作。ただ、シーラカンスって、絶対不味いと思うんだけどなあ…。

続くは『にぎり寿司腰みの踊り』。…もうどうにでもしてくれ、というタイトルである。ニューギニアのジャングルに飛行機が墜落して、その生き残りの寿司職人が現地の裸族の皆さんに寿司の作り方を教える、というお話である。ジャングル奥地でどうやって寿司の材料を調達するのか?という場面が面白い。

『ファーブル新婚記』は特異体質(?)で家族全員が昆虫の体に変身する!という家に嫁いできた嫁の物語。昆虫の体って。ありえないって。『沈没村から』はダム底に沈む事が決まった村の、村八分にされている一家が、これ幸いと無人の村で暴虐の限りを尽くす、という物語。ギャグの風味をまぶしてあるが、よく読むと恐ろしく陰惨なお話で、後半に行くほどギラギラと狂気が輝き渡るという黒い凄みに満ちた物語だ。

[]ナイツ into dreams(PS2) ナイツ into dreams(PS2)を含むブックマーク ナイツ into dreams(PS2)のブックマークコメント

ナイツ into dreams(通常版)

ナイツ into dreams(通常版)

1996年にセガサターン用として発売されたアクションゲームをプレイステーション2用にリメイク・リファインしたもの。元ゲームはソニックチームの中祐司がプログラムを担当した作品であり、プレイしてみると「これは低速で空中浮遊するソニック・ザ・ヘッジホッグだな」というのがよく分かる。セガサターン版は弟が持っていたのをちょっとだけプレイしただけなのだが、独特の浮遊感覚がとても新鮮なゲームで、これは出来のよいゲームだなと思ったのを覚えている。で、懐かしさもあってちょっと購入し再挑戦してみたのだが…いかん、やっぱりオレ向きじゃない…。見た目は甘いが昔のセガゲームのシビアさは残っているなあ。

灸洞灸洞 2008/03/22 00:29 モンティパイソンについて。これも遅レス&長文ですみません。
フモさんがPythonsとあまり接触がなかったとは驚きでした。ぜひ余生をかけてじっくりじわじわハマっていってください。この人らのネタはあまり時代に左右されない(というか時事ネタはイギリスローカルすぎてわからない)ものですから。
私なんか折に触れ繰り返し見ちゃうもので、もうずいぶん前からイギリス英語を聞くとそれだけで笑えてしまいます。ブレア元首相があの甲高い声で喋っただけで内容に関係なく腹が痙攣を起こします。関西弁が普通に喋ってても漫才に聞こえる、というのと同じでしょうか。
なお、蛇足ながら、本DVDでは、日本語吹替版の声優陣の壮絶な演技が白眉ですが、東京12チャン放映版とは異なる(残存する日本語吹替音声をBBC盤に貼り付けたもの)ので、そのまま見ると吹き替えと字幕が交互にきちゃってちょっと焦点がぼけるかな、と思いました。可能であれば一度英語音声のみの通し見もお薦めします。その上で別物として吹き替え版を楽しむ、と。…あ、これじゃますますいつ見終えることができるかわかりませんね(笑)。
あと付属の冊子は、どちらかいうと音源所有者のオタク自慢っぽくなってて、肝心の声優さんのインタビューがないのが残念でした。生前の広川先生のお話が聞きたかった…。

globalheadglobalhead 2008/03/22 08:51
おお、灸洞さんとっくに全巻視聴されているわけですか!さすが我がナンセンスの師!観てて当然だろ、って感じですね!つくづく底の知れない人だなあ。モンティは多分映画版を何作か観ているぐらいだと思うんですよ。TV版も昔VTRで1本ぐらい観てやめちゃったんじゃないかなあ。当時はまだひょうきん族観てたほうが面白かった歳ですから、モンティも楽しめたことは楽しめたけれど、比べるのもなんですがああいった日本のTV番組とは明らかに間が違うし、これはイギリス風俗を同時に味わうぐらいの知識や度量がないとダメだろなあ、と思ったんですね。今この歳になって逆に日本のTV観るのが辛くなってきた頃にモンティ観ると、これが以前より面白いんですよ。味わいがあるんですよね。オレは特にイギリス文化に愛着があるわけではないのですが、音楽などで長く親しんできた部分もあるので、なんとなく判って来る所もあるようですね。このDVDもちょっとずつ消化してますよ。なんか映画版のDVDも欲しくなってきたぐらいですが、取り合えず我慢しておきます…。グラインドハウスが…。

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20080313(Thu)

[]レディオヘッド、あるいは私的ロック・ミュージックの終焉 レディオヘッド、あるいは私的ロック・ミュージックの終焉を含むブックマーク レディオヘッド、あるいは私的ロック・ミュージックの終焉のブックマークコメント

In Rainbows[輸入盤CD](XLCD324)

In Rainbows[輸入盤CD](XLCD324)

レディオヘッドを聴いたのは『OK Computer』が一番最初だった。当時既にロック・ミュージックに見切りをつけ、電子音鳴り響くクラブ・ミュージックばかり聴いていたオレであったが、何故かたまたまCD店で試聴してしまった『OK Computer』は、オレがロック・ミュージックから遠ざかった一番の原因である、暗さと不安定さと孤独さがみっちりとこびりついたアルバムだった。

10代から20代の半ばまで浴びるように聴いてきたロック・ミュージックを聴くのを止めたのは、イギリスのロック・バンド、ザ・スミスに傾倒してしまったからだ。ザ・スミスのひたすら惨めで自己否定に満ちた音と歌詞は、聴いていた当時のオレの生活を歌っていたかのようにさえ聴こえ、それは聴くほどに心に刺さり、気持ちを苛んだ。ザ・スミスの音は自分の醜い姿の映った鏡を常に凝視しているような気分にさせた。しかしそれを聴き続けていたのは、治癒していない瘡蓋を剥がす様な嗜虐の篭った快感があったからなのだろう。だがそんな行為を続けていても、いずれは行き詰る。剥がす瘡蓋さえなくなり、終いにオレは体中の皮が剥がされ、ただ苦痛に呻くだけの赤剥けの化け物と化してしまった。これは、まともな状態じゃないな、と思ったとき、オレはロック・ミュージックを聴くのを止める事にしたのだ。

それから聴き始めたエレクトロニカ/テクノ・ミュージックには、忘我と陶酔があった。躍動するリズムには自己否定の欠片も無かった。病んだ肉体を治癒し、さらにビルドアップしていくような快感がそこにはあった。負けているばかりいるのにはもう飽きていた。勝つつもりも無かったが(別に勝負しているわけでもないんだし)、取り合えず、ろくでもない糞溜から自分を引き上げる必要があったのだ。その為に、ロックにあったような暗さや不安定さや孤独さを己から洗い流したかった。勿論時々そこに舞い戻ってしまうこともあったが、もう今までとは違うのだ、とも思っていたのだ。

そんな時に何故またレディオヘッドの奏でるロック・ミュージックにはまってしまったのかは分からない。ただ、レディオヘッドの音には、聴いていて、奇妙に無垢になる一瞬があった。『OK Computer』から始まって、それからレディオヘッドのCDをぽつぽつと買い漁った。2001年発売の『Amnesiac』あたりまでは追いかけていたが、最も好きなアルバムは彼等の2ndアルバム、『The Bends』だった。このアルバムは、『OK Computer』からのどんよりとした内省へと向かう前の、レディオヘッドの最もリリカルなギターアルバムであると思う。オレは、夏休み、実家に帰ると、いつもポータブルプレイヤーにこのCDを詰めて、自転車に乗りながら、田舎の車も人も通らない道を走りながら、夏でも冷ややかな北国の空気を体に受けながら、宇宙さえ透けて見えそうな青空を見上げながら、8月というにはどうにもささやか過ぎる陽光を浴びながら、目を細めて、この音を聴いていたものだった。

そう、多分この時、この線の細い、ひ弱で内省的な音が、オレの気分にフィットしたのだろう。レディオヘッドは繊細だったのだと思う。そして自分で言うのもなんだが、田舎者のこのオレも、多分、純朴で繊細な、ドン臭いあんちゃんだったのだ。だがな。朴訥な田舎の風景にマッチしたリリカルなレディオヘッドの音は、東京の苛立ち気味に早足で歩く人間がごった返す雑踏の中では繊細すぎるんだよ。ここでこの音を聴くと首項垂れたまま前を見ることが出来ないんだよ。そしてもう疲れただの傷付いただのと言ってられないんだよ。

レディオヘッドのニューアルバム、『In Rainbows』。発表当初メジャーレーベルを通さないネット配信で話題になったアルバムだ。また相当売れているようだ。聴いてはいないのだが、きっと完成度も高いのに違いない。レディオヘッドは決して日和ったりしないのだ。それは分かる。聴かなくたって分かる。そして、オレはこのアルバムを聴かないだろう。オレには、ザ・スミスの自己否定が既に必要ないように、レディオヘッドの繊細さがもはや必要ないからだ。何かの映画で、黒人がレディオヘッドのCDを見つけ、「白人の聴く音楽だな」と吐き捨てていたのを覚えている。確かに、レディオヘッドは、白人の持つ知性の最先端の場所にあるロック・ミュージックなのだと思う。だけれど、もう、それだけでは足りないんだと思う。オレはタフでありたい。負けたくない。付け入れられたくない。その為には、レディオヘッドの音楽では、もう、十分じゃないんだ。

lockedroomlockedroom 2008/03/13 20:39 か、かかかか格好いいー!
痺れました。
見事な、潔い“決別”ですね。

globalheadglobalhead 2008/03/13 21:27 いやー、ブザマなセーシュン時代の思い出をほじくりかえしただけの文章だったのですが、それでも何か感じ入るものがあったとすれば光栄です。ただどうもオレは音楽に感化されやすい人間だったことは確かなようです。

8 2008/03/13 23:52 どもはじめまして。
自分もおっさんですけど似たような音楽歴だったりします。
「家に帰りたい。ここに痛くない。」
などと高らかに歌うなんてまともな人間のすることじゃないですよね。
でもおかげさまで最近はアホやあいつはwなどと
慈愛に満ちた笑顔で笑い飛ばすぐらいにはしぶとくなれてますw

globalheadglobalhead 2008/03/14 00:43 こんにちは。一時は「”クリープ”ばっかりコールされんのはイヤ」とか言って封印してましたが、いつぞやの来日公演ではしっかりやってたようですねえ。「ロックというのはロックやる以外生きていく術の無い人たちがやってこそ初めて際立つのだ」と誰かが言ってましたが、そう考えると、まともな人間のすることじゃないことをするレディオヘッドは、やっぱり真にロックな連中なんだと思いますよ。ただ、”まともじゃない”ことの痛みというのは、実は両刃の剣で、聴いている者も苛んでしまうことがあり、それがオレには辛かったのだと思います。だからこそ、それを笑い飛ばせるしぶとさというものが、やっぱり必要だということなんでしょうね。現実なんて、笑い飛ばすに限ります。

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20080312(Wed)

[]新進・ベテランホラー監督による13の恐怖〜《13 thirteen Box.2》(後篇) 新進・ベテランホラー監督による13の恐怖〜《13 thirteen Box.2》(後篇)を含むブックマーク 新進・ベテランホラー監督による13の恐怖〜《13 thirteen Box.2》(後篇)のブックマークコメント

13 thirteen DVD-BOX VOL.2

13 thirteen DVD-BOX VOL.2

TVホラーシリーズ《13 thirteen DVD Box.2》の紹介、後編です。これで《13 thirteen》シリーズは全13作出揃った事になります。今回の《13 thirteen》はシーズン1にあたる《マスターズ・オブ・ホラー》と比べて気負いの無いバリエーション豊かなホラームービーが集まったという感じですね。では最後の3作を紹介します。なお《13 thirteen Box.1》のレビューについては以下を参考にされてください。

■新進・ベテランホラー監督による13の恐怖〜《13 thirteen Box.1》(その1)

■新進・ベテランホラー監督による13の恐怖〜《13 thirteen Box.1》(その2)

■新進・ベテランホラー監督による13の恐怖〜《13 thirteen Box.1》(その3)

[]妻の死の価値 (監督:ロブ・シュミット) 妻の死の価値 (監督:ロブ・シュミット) を含むブックマーク 妻の死の価値 (監督:ロブ・シュミット) のブックマークコメント

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ある夫婦が深夜のドライブで事故を起こし、夫は生命を取り留めたものの、同乗した妻は全身に大火傷を負い、二目と見られぬ姿と化したまま瀕死の重体となっていた。夫は妻の安楽死を望んだが、その夜から醜く焼け爛れた妻の生霊が夫に取り憑き始めた…。監督は『クライモリ』の人。最初はサスペンス風の幽霊話なのか?と思って観て行くと「しつこい妻の性格」「夫の浮気相手の女」「妻の保険金問題」などが絡んできて、物語はどんどんえげつない方向へと流れていくんですね。それとそこそこ善人に描かれていた夫がクライマックス、狂気に取りつかれたスプラッタ野郎へと豹変する様がいい。冒頭は抑え気味だった演出が最後はグヂャドロに乱調する変態振りがユニークでした。しかし炭化した皮膚をこそげ落とす火傷手術の場面はマジグロかった…。

[]ノイズ (監督:ブラッド・アンダーソン) ノイズ (監督:ブラッド・アンダーソン)を含むブックマーク ノイズ (監督:ブラッド・アンダーソン)のブックマークコメント

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あらゆる物音が異常なまでに大きく聞こえてしまう男の悲劇。…と書くとなんだか面白そうなんだが、最初っから御終いまでずっと、耳に響く大きな音に錯乱する男の姿ばかり描かれると飽きてしまうんだよな。物語は原作ありらしいが、アイディアそれ自体は面白いけど、「音が大きく聞こえる」というネタだけだったら作品の尺は30分、この作品みたいに60分の尺で撮るんなら途中から新たな展開を独自に入れるべきだったんじゃないかな。あと、生真面目に撮りすぎ。息子を亡くした悲しみがこういった強迫神経症じみた症状を発症させたという説明があるが、むしろ、「音が大きく聞こえる」という設定でいくらでもコメディタッチに描く事も可能だったわけで、逆に深刻ぶったお陰で作品表現の幅が狭まったとはいえないかな。監督ブラッド・アンダーソンは『セッション9』『マシニスト』を撮った人。う〜ん確かに両作とも端正な仕上がりだが破綻が少ない、言い換えるとハッタリかますスケベ心の足りないちょっと退屈な作品だったような気がするなあ。

13 thirteen 「ノイズ」 [DVD]

13 thirteen 「ノイズ」 [DVD]

[]災厄の街 (監督:トビー・フーパー) 災厄の街 (監督:トビー・フーパー)を含むブックマーク 災厄の街 (監督:トビー・フーパー)のブックマークコメント

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保安官のケヴィンは幼い頃の不可思議でおぞましい事件により父母を亡くし、それ以来得体の知れない”それ”に怯えながら暮らしていた。そしてケヴィンの誕生日が迫るある日、街中では異様な事故や狂った事件が多発していた。ケヴィンは思った、「24年前のあいつがまたやってきた…」。御大トビー・フーパーの快作。発狂して妻を射殺し、謎の超自然現象ではらわたを掻き出されて死ぬ父、天井から垂れる不気味な黒い液体、そのキーワードが誕生日である事。初っ端から飛ばしまくった演出で開幕するこの物語は、さらに中盤から理由も無く狂って行く町民達が描かれ、それら何一つ説明されない謎をばら撒いたまま、クライマックスの狂気と殺戮と崩壊へとうねるように突き進んでゆきます。あたかもブレーキの壊れたブルドーザーの如く終局へと驀進するパワフルな演出は、実にトビー・フーパーらしい。謎の正体も明かされますが、そんなもんお構い無しに死と絶望に塗れたラストまで突っ走るその暴走振りは、ある意味爽快ですらありました。多少ダレる場面とどこかで観た様な展開もあるけどそんなの気にしない!誰かトビー・フーパーにいかれた脚本とたっぷりの予算をあげてバリバリの新作ホラーを撮らせてやってくれ!

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20080311(Tue)

[]新進・ベテランホラー監督による13の恐怖〜《13 thirteen Box.2》(前篇) 新進・ベテランホラー監督による13の恐怖〜《13 thirteen Box.2》(前篇)を含むブックマーク 新進・ベテランホラー監督による13の恐怖〜《13 thirteen Box.2》(前篇)のブックマークコメント

13 thirteen DVD-BOX VOL.2

13 thirteen DVD-BOX VOL.2

以前も紹介したホラーTVシリーズ《13 thirteen》のDVD Box.2が発売されました。このBox.2では6作のホラー作品が収められています。今回は前後篇ということでそれぞれ3作づつ紹介したいと思います。

[]ワシントン・コード(監督:ピーター・メダック) ワシントン・コード(監督:ピーター・メダック)を含むブックマーク ワシントン・コード(監督:ピーター・メダック)のブックマークコメント

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祖母の葬式の為に久々に生家に戻ったある一家。彼らはその生家の地下室にある、米初代大統領ワシントンの肖像画の中から、奇妙な手紙を発見する。それは、ワシントンが生前、人肉を喰う性癖を持っていたことを証明するものだった…。J・ワシントンがカニバリスト!?という突拍子も無い設定もさることながら、さらにそれを信奉する”ワシントニアン”なる狂信者達が現れ、アメリカ開拓時代のレトロな衣装にウィグという珍妙な出で立ちで暴れまわる。なんじゃこりゃ?ではあるが、ここで冒頭の「アメリカはイラクで何を行っているのかを隠している」というラジオ放送の言葉が生きてくる。つまり、これってワシントンを使った、「アメリカ政府は何かを隠している!」という陰謀史観のパロディなのだ。街中の住人がカニバリスト、というのもH・G・ルイスの『2000人の狂人』を思い出させて楽しいし、なにより武力国家アメリカを揶揄した皮肉なラストも面白い。

13 thirteen 「ワシントン・コード」 [DVD]

13 thirteen 「ワシントン・コード」 [DVD]

[]Vの伝染 (監督:アーネスト・ディッカーソン) Vの伝染 (監督:アーネスト・ディッカーソン)を含むブックマーク Vの伝染 (監督:アーネスト・ディッカーソン)のブックマークコメント

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肝試しに葬儀屋へ死体を見に行った若者二人が出会ったモノとは。う〜〜ん、これは駄作!葬儀屋で襲ってきたゾンビみたいな奴がつまりは吸血鬼で、襲われた主人公が吸血鬼化した後、肉親を襲うかどうか悩んじゃう、というのが一応の筋書きなんだが、どこかで一捻りあるのかと思っていたら全くそれだけの物語であった。首筋の肉を齧り取られたまま生き返った主人公が、水を飲んだら首の穴からチューチュー水が洩れ出しちゃうという、という描写は楽しかったがな。導入部で主人公がFPSゲームをやっていて、これがオレもプレイしたことのある『DOOM3』というゲームであったが、物語にどう絡んでくるのかと思ったら、単なる雰囲気作りでしかなかったのも実に期待外れ。あ〜あ。

[]愛と欲望の毛皮 (監督:ダリオ・アルジェント愛と欲望の毛皮 (監督:ダリオ・アルジェント) を含むブックマーク 愛と欲望の毛皮 (監督:ダリオ・アルジェント) のブックマークコメント

f:id:globalhead:20080218174007j:image

なにしろ監督がダリオ・アルジェント。冒頭から、惨殺死体→毛皮工場→下劣さを撒き散らす主人公の毛皮商→ヌードダンサー→ストリップ小屋の赤い壁→映画『ホステル』の拷問部屋を思わせる小部屋→ダンサーに言い寄り拒絶される主人公…といった感じの、淫靡で下品で死臭のするカットが矢継ぎ早に繋がれてゆく。テンポいいね。不穏さを煽るこの描写は、ここで何が起こるのか早く知りたくなる演出だよね。物語は「呪いの毛皮」を巡るお話なんだが、その後も手を替え品を替ええげつないぶっ殺し方のスプラッタ描写がてんこ盛りで、やる気満々のアルジェント監督だ!やっぱりイタリア人はくどくていいわ!ただ、惜しむらくは、肝心の「呪いの毛皮」の、その呪いの原因が、なーんだか説得力が無い事なんだよな。逆に言えば「理由なんかどうでもいいからオレは血飛沫ピューピュー言ってる映画を撮って撮って撮りまくりたいんだあああ」という監督の方針なのかも判らん。今回の《13 thirteen》シリーズの中でもなかなか見せる作品である。

13 thirteen 「愛と欲望の毛皮」 [DVD]

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20080310(Mon)

globalhead2008-03-10

[]ジャンパー (監督:ダグ・リーマン 2008年アメリカ映画) ジャンパー (監督:ダグ・リーマン 2008年アメリカ映画)を含むブックマーク ジャンパー (監督:ダグ・リーマン 2008年アメリカ映画)のブックマークコメント

初めてこの映画を知ったときは「タイトル”ジャンパー”かよ!?防寒着かよ!?」などと思ったオレである。そう。田舎に住んでいたときは秋冬ともなればジャンパーを着込んでいた。しかも田舎では”ジャンバー”と呼んでいた。田舎だけに訛っているのである。しかし東京に来てみると誰も”ジャンバー”なんか着ていないではないか。着ていたとしてもそれはスタジャンだのMA-1だのというなんだかオシャレ臭いものである必要性があった。しかしオレにとって”ジャンバー”とは”土方ジャンバー”即ち”ドカジャン”であり、寒ささえしのげればいいというカッコよくもなんとも無い代物だったのである。つまり”ジャンバー”とは田舎臭いものの代名詞だったのだ。それが映画のタイトルとは!?と思って予告編を観たら、なんだ、ジャンプする人だからジャンパーだったのね…。

映画の筋は単純。あるきっかけから《ジャンプ》=瞬間移動能力に目覚めた少年が、その力を使って悠々自適の生活をしていたら、ジャンパーを狩る《パラディン》という連中に命を狙われるようになり…というお話である。それにしても”ジャンプ”の能力でまず何やるのか、と思えば取り合えず銀行強盗だ!そして現ナマたっぷり戴いて、NYの高級アパートでリッチな生活だ!…という発想って、そりゃまあ誰でも思いつくが、それそのまんま物語にしちゃったら単なる《中学生映画》じゃねえかよ!「Q:透明人間になったらまず何をする?A:女湯を覗く!」と言っているようなもんである。いやだから気持ちは判らんでもないんだけどね…しかしここまで身も蓋も無く中学生だと「あーあ」と思っちゃうんである。

で、謎の集団《パラディン》に見つかっちゃって痛い目に遭い、ほうほうのていで逃げ出したところが、8年前ジャンプの能力に目覚めた時に捨てた故郷だったりするんである。都会で負けて田舎に戻るところなんかも中学生展開である。さらに昔の彼女の居場所を探してイジイジ覗いたりなんかして、8年前よりずっとケバイ化粧になった彼女を見つけると《パラディン》のことなんざすっかり忘れ口説きに入り、「一緒に世界旅行しようぜ!」なーんて言ってローマのコロシアムを連れ回し、「どうだスゲエだろ!」なんて言っちゃったりしちゃったりするのも実に中学生だ。だいたいこいつ、ジャンプの能力を得てから好き勝手な生き方しかしてないから、もはやまともに社会で生きていけないだろう。いや、まともに生きる必要も無いんだが、だったらそれで社会の裏で生きるダークな凄みみたいのも身につけて欲しかったが、なにしろ基本が中学生なのでやることが天真爛漫と言うか単純というかアッパラパーなのだ。

だから社会の裏で生きていて、しかも《パラディン》に追われている癖に、その後はジャンプ能力があることを隠しもせずに派手に一般人にその能力を見せつけ、おかげで自分の首を絞めてしまうという当たり前の展開で、「だから中学生ってやつは…」と観ていて頭を抱える羽目になってしまうのである。それに相手の《パラディン》という連中もどうにも単細胞な連中で、お話だと中世よりジャンパー狩りをしていたというが、政府組織にまで食い込んでいるというのなら、捕らえてその能力を研究し、秘密の軍事利用とかなんとか言うことを思いつきも出来るだろうが、よく判らない宗教的な信条から単にジャンパーを探しては抹殺するだけなんである。ジャンパー追跡装置まで作っちゃって、テクノロジー的にも優れている癖に、やることが頭悪くないか?

だが、物語は見ようによってはジャンパーという”人間を超えたもの”とそれを狩るもの、という、SFでいうミュータントテーマでよく取り扱われる物語であるということも出来る。SF作品で言うとヴォークトの『スラン』やハインラインの『メトセラの子ら』、そしてコミックの竹宮恵子『地球(テラ)へ…』なんかもこのテーマの範疇だろう。また、抹殺されるべき存在として描かれるジャンパーとパラディンの戦いは、吸血鬼とヴァンパイアハンターの物語とどこか被るところは無いか。そしてこれらの物語と映画『ジャンパー』の決定的な違いは、狩られるものであること、人間以外のものであることへの憂いや悲しみが一切存在しないと言うことだ。それは勿論物語が中学生だからなのだが、逆に、鬱陶しい心情的葛藤を廃した、新しい《新人類と旧人類の戦いの物語》として発展する余地もあったということだ。原作はどんな話なのかは知らないが、そういった描き方があれば、もう少し物語に深みが出たのかもしれない。

■Jumper Trailer - World Premiere

D

EbisEbis 2008/03/10 13:02  主人公がちょっとしたレクター博士並にものすごい用意周到で賢い子なところがあの小説のキモなのに……。なんかひどいことになってるみたいすね。「パラディン」なんて組織も出てこないす。原作は、サワヤカ青春冒険譚の快作す。
(´・ω・`)ヒドスギス

globalheadglobalhead 2008/03/10 19:35 ありゃー。原作読んでないけど何気に評判がいいのは耳にしていたんで、映画観た時は「えええ!?」と思ってしまいましたよ。しかもパラディンって出てこないんっすか!?監督のダグ・リーマンはボーンアイデンティティはよかったけどMr&Mrsスミスがオバカ映画で、どっち転ぶかなーと思ったら後者だったんですね…。

kogumariankogumarian 2008/03/10 20:11 自分は生粋の東京っ子ですが、高校の同級生のちょっと粋がった奴は「ドカジャン」を得意げに着てました。なのでナウ(死語)だと思いますよ☆

lockedroomlockedroom 2008/03/10 20:32 田舎だと、“ジャンバー”に“オーバー”ですよね(笑)。私の祖父母もそう言ってました……。

globalheadglobalhead 2008/03/10 22:29 >kogumarianさん
おお、ドカジャン通用しますか!ってかリアル現場のオレは今も職場で普通に着ております!ビートたけしが「アルプス工業」のドカジャン着て現れた時には親近感が湧き「こういうオッサンになりたい」と心の底から思ったオレであります!「あ、じょーだんじゃないよー!(←ドカジャン着てこういうギャグを飛ばすのです)」

>あやさん
おおお!そちらでも”ジャンバー”と呼びますか!確かにコートなんかは”オーバー”と呼んでましたね!意外と通用してんじゃん!そういえばキャプテン翼の主題歌に「あいつの噂で チャンバーも走る」なんて一節があるようですが、”ジャンバー”と”チャンバー”には何か深い関わりがあるんでしょうかね!?(と、ここまで書いといて多分全然関係ないだろうなあと思うオレ)

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/03/11 01:23 東京でもジャンバーにオーバーでしたよ。ドテラ、チョッキ、襟巻きとか。

globalheadglobalhead 2008/03/11 09:54 なんだジャンバーの”バー”は全国区だったのか。やっぱり”パー”だと言い難いのかな。そういえば北海道には「たんぜん」という着物みたいな綿入れがあったよ。昔の漁師がよく着ていたものらしい。

paseyopaseyo 2008/03/11 10:01 たんぜんはカイマキのことですね。東北でも言いますよー。短いのはどんぶく(半纏)。袖なしとかいろいろあったっけ。

globalheadglobalhead 2008/03/11 12:25 あ、カイマキってなんか聞いたことあるな。どんぶくはなかったなー。半てんも何故か家にはありませんでしたね。うちは母親やお婆ちゃんのお手製の丹前でしたよ。寝巻き代わりになってたし、寒いときは普段から着てましたね。今の若い人とかは知らないんだろなー。ぱせよさんの地元なんかは最近でも見ます?

paseyopaseyo 2008/03/11 17:50 たんぜんはうちあたりではほぼ上から掛ける寝具扱いでしたね。風邪をひいたときだけ父が部屋の中でずるずる着てました。半纏は今でも普通にスーパーやホームセンターで売ってますよ。外に着て歩く人はあまりいなくなりましたが、部屋着としては根強く定着してます。ちなみに私も祖母が作ってくれたのを繕いながら持ち続けてます。それがすんごい派手なオレンジ色だったりする(笑)

globalheadglobalhead 2008/03/12 01:35 召還してスマン…。丹前、実家では冬は普通に部屋着状態だったな!朝起きてストーブつけて部屋が暖まるまで着てましたねえ。あと家族が寝る部屋には暖房入れてなかったんで、ここで本なんか読んでるときは丹前2枚重ねでしたよ!それでも手がかじかんだよ!室内なのにな!そういえば子供時代寝る時には「豆炭あんか」を布団に入れてたな。これって考えてみたら布団の中に真っ赤に燃えた炭火が入っていると言うことだよなあ。知らない若い方の為にここあたりを紹介しておきましょう。
http://sketchlife.blog44.fc2.com/blog-entry-129.html

globalheadglobalhead 2008/03/12 01:36 あと次回はぱせよさんのオレンジ半纏姿を日記でUP希望。

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20080309(Sun)

globalhead2008-03-09

[]無頼三昧の日々 無頼三昧の日々を含むブックマーク 無頼三昧の日々のブックマークコメント

  • 昨日は新宿で映画観る為に9時っから出掛け、劇場に1番で並んでいたオレである。そんなに観たかったのか?と言われるとそう言う訳でもなく、単に暇なヤツなだけなんである。
  • 映画鑑賞後は新宿をブラブラ。無頼派のオレにとって新宿、いわゆる”ジュク”は庭みたいなもんなんである。
  • そして上京後25年も経ってるのに未だに新宿駅で道に迷うオレである。
  • どこが庭なんだよッ!
  • さて春である。季節の変わり目と言うことで無頼派のオレに相応しい《伊達ワルレジェンド》な服が欲しくなり、新宿伊勢丹のメンズでいやらしいブランド物のジャケットを買い悦に入っていたオレである。しかしなんとかオムとか聞くとどうもオムレツ…?と思ってしまう頭の弱いオレでもある。
  • 3時に帰ってきてちょっと昼寝したら目が覚めたのがなんと12時。夜でさえ9時間も寝ることは有り得ないことだったのでちょっとびっくり。
  • そして3月8日の日付で日記を書きUPするオレ。どんだけ日記が好きなんだ…。
  • またもや寝て6時頃目が覚める。そういえばメシ食ってないな、と思い、昨晩食べようと思って買ってあった食材を喰い始める。
  • 無頼派の朝食。それは焼肉だ!早朝焼肉なんだ!勿論ビールもありだ!朝の6時から焼肉ジュウジュウでビールゴクゴクだ!サイコーだね!と無頼派として生まれ無頼派として生きてきた喜びに浸りまくる。
  • 適度に酔っ払ったままお昼に池袋。
  • 何をしに行ったかと言うと、トイザラス限定のブラ子を買いに行ったのさ!
  • 無頼派のオレの渇いた魂を慰めるもの、それはオニンギョ。全身黒ずくめでサングラスして(酔っ払うと日差しが眩しい)無精髭生やした酒臭いオッサンがブラ子を抱えて歩く様はまさに壮絶、の一言である。
  • 壮絶な生き方。それこそが無頼派の求めるもの。平凡だの普通だの世間一般だのという言葉は無頼派にとって退屈、と同義なのである。ねえブラたん(はあと)!
  • それから銀座に飛び、畏れ多くもアルマーニで買い物。ぶ、無頼派だからアルマーニなんて怖くなんか無いやい(半ベソ)!でも使った金額は1500円だよ!
  • その後有楽町阪急でチンピラ臭いシャツを購入。更に伊達ワル度を極めまくり、オレ様の伊達ワルレジェンド振りを天下に知らしめようという遠大な計画が今着々と進行しているのである。
  • ってか、このシャツ、な、なんかキラキラした糸使ってるんっすけど…。
  • しかし買った店の店員が掟ポルシェにそっくりだったのでちょっと笑いそうになる。もー、掟さんのくせに気取った服着て気取った喋りしてるんだからー!このぉ、ちょんちょん!
  • そして部屋に帰って早速ブラ子を箱から出し、着替えをしてうっとりしているという、無頼派中の無頼派なオレであった。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/03/10 01:57 デパートでブランド物だとぉ! 黒ずくめにグラスだとぉ!アルマーニにキラキラだとぉ! 次回のオフは、是非その伊達悪で来て下さい! フモさんは(個人的にだけど、去年の夏に着ていた。白地にオレンジのストライプのシャツがとても似合っていましたよ。オレンジやサーモンピンクが意外と似合うのかも、とその時おもいました。

globalheadglobalhead 2008/03/10 08:55 実を言うと4月から事業所移転でオレ出向社員になるんですわ。よその会社の人間と同じ職場で働かなくちゃならなくなるわけで、そんなこんなで周囲を威嚇し自分に気合入れる為の洋服なんですわ。新しい洋服は気分も変わるしね。それでチンピラ臭いシャツ選ぶのもどうかと思いますが。オレンジ色は好きなんですよ。むかーしオレンジ色(レンガ色に近かったが)のジャケット着ていたことあったもんなあ。

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20080308(Sat)

globalhead2008-03-08

[]ななさん ななさんを含むブックマーク ななさんのブックマークコメント

金曜の晩は会社の武闘派アブラダコ密教僧【う】と飲み。しかし武闘派アブラダコ密教僧ってなんやねん。あれよ、漫画『孔雀王』に出てくる如意棒担いでバケモノと血みどろになって闘う裏高野の修行僧みたいなやつね。1個の粒が野球の球ぐらいあるような数珠を首から下げてるようなイメージね。基本は頭が坊主で顔が凶悪なのね。こういうのがアクアスキュータムの20万のコート着て現れるんだからなおさら怖いわ。

で、酒飲みつつ【う】から香港裏社会とかイスラマバードの組織犯罪とかヤンゴンの非合法結社とかケイマン諸島でのマネーロンダリングとかラオスでのストリートファイトとかマカオで体験した銃撃戦とかパタヤで出会った薄倖の売春婦などの香ばしいお話を聞きながら盛り上がっておったわけだ(例によって100%脚色)。

さて夜も更けてお互いグダグダに酔っ払い(焼酎ボトル空けちまったわ)、そろそろ店出ようかと思ってふと隣の席を見ると、若い男がテーブルにお金を広げてしきりに首を傾げている。一緒に女の子と来ていた様だがその子は今トイレに行っているらしい。で、酔っ払いの我々二人は馴れ馴れしくその若い男に「どしたのー!?」などと声を掛けてみたのである。そして彼の言う所によるとこういうことらしい。

・一緒に来ている女の子は彼女というわけではないが結構長い付き合いである。
・食事や飲み代を奢ろうとすると「なんか魂胆があるんでしょう」と怒られる。
・割り勘にしようとすると「男の癖にせこい」となじられる。
・だから彼女のほうが出す金額を自分よりも少なめに見積もって貰うことにしている。
・その料金の比率は自分の中で自分7、彼女3の《ななさん》の割合と言うことに決めている。
・で、たった今今日の飲み代を精算してもらったのだが、これを《ななさん》に分ける計算にこんぐらがっている。

…ということらしい。そこで目を見交わすオレと【う】の頭の上には《めんどくせえ女と馬鹿正直な男》という言葉が電飾付きでふわふわと浮かんでいたのは言うまでも無い。それに今日び電卓ぐらい携帯電話に付いてんだろ。

なんだろなあ、オレの場合は奢るとか割り勘とかってその時によるし、きっちりそれぞれの料金を払う場合だって当然ある。酒なんかだと、相手が女子の場合だったら、どうしたってオレのほうが飲み食いする量が多い訳だから、会計は割り勘よりも少し多めに払うことにはしてるけど、そん時は2000円とか3000円とかキリの良い額で貰ってるな。細かい計算してもしょうがないだろ。まあ人それぞれだろうから《ななさん》で幸せにやってるならとやかく言う筋合いは無いけどな。

しかし料金の折半は男が多めで《ななさん》だろうけれど、この二人のパワーバランスは絶対女子のほうが《ななさん》で勝ってるよな…。

hisamura75hisamura75 2008/03/10 00:03 呼びましたか?

globalheadglobalhead 2008/03/10 00:34 ああいかん!ちょっとだけ危惧してたが適度にスルーするだろうと思ってたらやっぱり奈々ちゃんキター!ってかこれは「しちさん」と呼ぶべきなのか悩んだ!

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20080307(Fri)

globalhead2008-03-07

[]おれはあめりかじんだ おれはあめりかじんだを含むブックマーク おれはあめりかじんだのブックマークコメント

おれはあめりかじんだ。
じゃんくふーどとびーるがすきだからな。
だからおれはあめりかじんだ。

おれはあめりかじんだ。
おれはきんぱつのねえちゃんがすきだ。
だからおれはあめりかじんだ。

おれはあめりかじんだ。
ばかとほらあがだいすきなんだ。
だからおれはあめりかじんだ。

おれはあめりかじんだ。
おれはおおざっぱだ。
せいかくもたいかくもおおざっぱだ。
だからおれはあめりかじんだ。

おれはあめりかじんだ。
おれはにほんじんのことをいえろうもんきいだとおもってこころのなかでばかにしている。
だからおれはあめりかじんだ。

おれはあめりかじんだ。
だからみんなせいばいしてやる。
おれはあめりかじんだ。

[]《毛じらみの夢》 《毛じらみの夢》を含むブックマーク 《毛じらみの夢》のブックマークコメント

  • シルベスター・スタローンの出世作『ロッキー』には”イタリアの種馬”という言葉が出てくるが、その点オレなどは”品川区の当て馬”と言う事ができよう。読んで字の如く今の所品川区限定であるが、将来的には数々の熾烈な当て馬トーナメントを勝ち進み、いつか”アジアの当て馬”と呼ばれアジア全土を制覇する事を望む所存である。そして世界へ…。
  • 特に意味は無い。深く考えてはいけないのである。
  • 人間深く考えたら負けである。”「深く考えたら負けだと思ってますから!」と言い切る勇気こそが人に新たなステップを踏み出させるのである”と東京大学寄生虫学研究所所長・牛田蒙蔵氏のエッセイ『毛じらみ日記』にも記されているのである。
  • 毛じらみのように生き毛じらみのように死ぬこと。『毛じらみ日記』にはそんな人生への達観と深い洞察が含まれているのだ。
  • ラッセ・ハルストレム監督の珠玉のスウェーデン映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の続編として『マイライフ・アズ・ア・毛じらみ』という映画があった。これは前作の犬同様、人工衛星にくっついて宇宙に旅出ることになった毛じらみを哀れむ少年の物語である。「自分の人生なんてあの毛じらみに比べればまだましなほうだ」と訴えるけなげな少年の心情が感動を呼ぶ佳作であったが、”前作の焼き直し”という声が強くヒットには至らなかった。
  • 同様に、中国の荘子の弟子である丑氏(うしし)の説話に《毛じらみの夢》がある。「おっさんが夢を見て毛じらみになり、毛じらみとして大いに楽しんだ所、夢が覚める。果たしておっさんが夢を見て毛じらみになったのか、あるいは毛じらみが夢を見ておっさんになっているのか」といったものである。
  • そう、人生など所詮毛じらみの夢。
  • ただ気になるのは「毛じらみとして大いに楽しんだ」という部分である。毛じらみごときの楽しみといえば取り付いた生き物の体毛をよじ登ったりそこを跳ね回ったりということであろうか。そしてたまに血をちゅうちゅう吸ったりべろべろと卵を産み付けたりするということなのであろうか。
  • それが楽しいのかどうかはなはだ疑問だと思われる方もいるかもしれないが、なあに、人間慣れである。それに卵をべろべろと産み付ける体験など結構面白そうではないか。
  • というわけで今日から”毛じらみ修行”に勤しもうかと考えているこのオレ様であった。

灸洞灸洞 2008/03/07 20:51 ◇ ”品川区の当て馬” などと聞くと、”浪速のモーツァルト” とか、小学生のときサッカー部のやつが ”河内(かわち)のベッケンバウアー” を自称してたこととかを思い出します。
◇「棘皮動物音頭」などで有名な本川達雄センセが、『ナマコ』の生態について、ただただゴロゴロ転がって、その辺にあるある砂(の中の栄養分)を食べてるだけの「夢のような暮らし」と心底ウラヤマしそうに説明していました。同感です。わたしはなまこになりたいです。

globalheadglobalhead 2008/03/08 08:59 「棘皮動物音頭」だなんて面白いギャグだなあ、とか思ってふと調べてみたらホントにあるんですね!?センセの方もそっち方面で超有名な方だったとは、いつもながらの不勉強をお許し下さい…。それにしても灸洞さん変なこといっぱい知ってんなあ。ナマコより灸洞さんがウラヤマしいです。 by:品川区の暗黒皇帝

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/03/08 18:48 毛ジラミは刺すから退治されちゃうもん。私はプラナリアとかミドリムシとか、そんなのでいいや。毛ジラミと言えば(遠い目…)アワワッ。

globalheadglobalhead 2008/03/09 00:06 プラナリアとかミドリムシもいいねえ。まあこの駄文は毛じらみの如く下品な生物としてこれからも堂々と生きたい、という決意表明でもあったわけだな。下品なくせに堂々と生きるなよオレ。そういえば最近『龍が如く 見参!』というゲームが出たが『毛じらみが如く見参!』なんてゲームできねえかな。1匹の毛じらみが主人公で、人間に退治されないように生きながらえて徐々に数を増やしていき、最後に毛じらみ都市を建設するのね。なんかシムシティの毛じらみ版みたいだな。書いててなんか訳判んなくなって来たけど(実は寝起き)。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/03/09 00:22 こんな時間に起きたの?!

globalheadglobalhead 2008/03/09 00:33 3時に昼寝したら9時間も寝ていた。そして起きてなぜか日記書いてるオレ。

globalheadglobalhead 2008/03/09 00:41 9時間昼寝して夜12時に起きて早速酒飲んでるオレってどうなんだろう…。

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20080306(Thu)

[]シンギュラリティ・スカイ / チャールズ・ストロス シンギュラリティ・スカイ / チャールズ・ストロスを含むブックマーク シンギュラリティ・スカイ / チャールズ・ストロスのブックマークコメント

シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)

シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)

■特異点の空
この間読んだ『残虐行為記録保管所』が結構面白かったのでチャールズ・ストロスに再挑戦。この『シンギュラリティ・スカイ』はストロスの処女長編となるらしいが、いやあこれは実に面白かった。お話はこんな感じ:

【物語背景】

・21世紀中葉、”特異点(シンギュラリティ)”を突破し超知性体となったAI”エシャトン”は説明されていない理由から全人類の9割を銀河系中に強制移民。

・人類はその後、超光速航法と超光速通信を可能にし、離散していた文明同士の接触が可能になる。

・エシャトンは人類に”因果律侵犯(時間旅行)”を行う事を禁止。これを侵した文明は星系ごと破壊される事さえあった。

【物語】

・時代は23世紀後半。住民のテクノロジー使用を極端にまで禁止した封建主義社会”新共和国”星系の辺境”ロヒャルツ・ワールド”。ここに謎の存在”フェスティバル”が宇宙から来襲。空から携帯電話の雨を降らせ、それを取った人間の望みを全て叶えたが、それにより統制を失ったロヒャルツ・ワールドの社会体制は崩壊した。

・これを侵略ととった新共和国はフェスティバルに宣戦を布告、宙軍艦隊を編成しロヒャルツ・ワールドへと超光速航法により進撃。

・主人公はこの宙軍艦隊に乗り込む羽目となった技術者マーティン。しかし彼は別のもう一つの顔を持っているようだ。そのマーティンと絡むのが国連使節のレイチェル。彼女は新共和国が禁止されている因果律侵犯兵器を使用しないように監視する役目を負っていた。

謎の存在フェスティバルとは何か?彼らの目的は?フェスティバルと宙軍艦隊の戦闘の行方は?フェスティバルの何でも生み出す事のできるナノアセンブラマシンによりグロテスクに変容したロヒャルツ・ワールドはどうなってしまうのか?そして、マーティンとレイチェルの運命は?二人の真の目的とは?ブリティッシュ・ニュースペースオペラ、『シンギュラリティ・スカイ』の始まり始まり〜!

■ブリティッシュ・ニュースペースオペラ
さて例によってストロス、コンピュータ、科学、社会学などのあらゆる用語・造語を駆使してまたしてもヒプノティックな作品世界を生み出している。またしても、とは言ってもこれが処女作なんだから、デビュー当時からの”ストロス節”ということになるのだろう。飽和状態と化したサイバーガジェット用語が飛び交う文章はストロスが傾倒したというブルース・スターリングを髣髴させる。しかし往時のサイバーパンクと違うのは、舞台が比較的遠未来であり、ナノアセンブラ工場”コルヌコピア・マシン”により殆どの物体が魔法のように作られ、さらにシンギュラリティを起こしたAIエシャトンによる超科学が不可能な事など無いかのようなSF世界を可能にしている。文字通り何でもありの奔放さ、これがブリティッシュ・ニュースペースオペラの楽しさなのだろう。

ただ、何でもありのスペースオペラとはいえ、ストロスの主眼としたテーマは、エドモンド・ハミルトンの娯楽に満ちた冒険活劇とも、ラリイ・ニーブンの既知の科学技術を外挿した応用的で科学技術マンセーなSFとも違う。作家になる以前はコンピュータ科学を学びLINUXオープンソース・ソフトェア専門のライターとして活躍したというストロスがテーマにしたものは、宇宙的な規模に拡大解釈したネットワーク網と、それにより変容する世界ということだったのではないか。インターネットが社会をフラット化させ、情報中央集権的な旧弊なメディアが零落している現在の状況を、宇宙という広大な空間に当てはめたのが今作『シンギュラリティ・スカイ』なのではないだろうか。

■ネットワーク・ユニバース
これは、テクノロジー情報を統制し一般人の使用を禁止している封建主義社会・新共和国が、実はこの情報中央集権的な旧弊なメディアを揶揄しているものだと分かると見えてくる。フェスティバルに突っ込んでゆく新共和国の宙軍艦隊提督がすっかりボケた老人であるというのは単なるギャグではない。旧弊かつ頑迷で己の既得権益ばかり尊守しようとするヒエラルキーへの辛辣な皮肉がここには込められているのだ。これに対しフェスティバルがロヒャルツ・ワールドで行った事は、あらゆる情報を開示しそれを望むだけアクセス可能にした、ということなのである。この設定はインターネットそのものを思い起こさせないだろうか。その結果ロヒャルツ・ワールドは崩壊したが、それはただ単に欲望の赴くままに情報を汲み上げ、その有効な使用法も整理の仕方も分からぬまま、情報量に溺れるだけ溺れて自滅した、ということに他ならない。このような状況というのは現在インターネットを使用しているものならどこかで見たような節があるのではないか?そして意思なきロボットであるフェスティバルは、宇宙のノードからノードへと漂う検索エンジンということはできないか?

勿論そういった読み方以上にもSF娯楽作品としての要素は十分にある。マーティンとレイチェルのコミカルなやりとり、そしてラブロマンスとSFガジェットを駆使したスパイ活動の様子は、これだけでシリーズ化出来そうだし、実際この後も二人が登場する作品が書かれているようだ。人物造形がなんとなく『残虐行為記録保管所』の主人公二人と被るんだが、逆にそのせいでとっつきやすかった。マーティンのやっていることはなんだか現代のSEみたいで、その辺で共感を抱く方もいるかもしれない。また宇宙空間を舞台にした戦闘場面もよく練られていて読み応えがあった。英国SFならではの展開のしつこさ・遅さはあることはあるが(宙軍艦隊がロヒャルツ・ワールドに到達するのはなんと物語4分の3を過ぎてからである)、その間に書き込まれた膨大な情報量をじっくり楽しむことができた。

yukioinoyukioino 2008/03/06 12:40 わーい!楽しそうですね。読む元気が出てきました。ストロス作品、日本語ならもっと速く読めるかしら。いま読んでいる『The Jennifer Morgue』は、一作目の『残虐行為…』よりもスパイものっぽくてエロ度も高いので、翻訳出たらぜひ(笑)

lockedroomlockedroom 2008/03/06 20:31 なるほど……。私はこれイマイチ合わなかったのですが、フモさんの深く素晴らしいレビューを拝見していると、何やら物凄い作品のように思えてきました。
私としては、所々は面白かったものの、全体的にはゴチャゴチャしてるような感じでどうものめり込めなかったんですよね……。英国ニュースペオペはこれが初体験だったのですが、これがそういう印象だったので、どうも他の作品に手が伸びずにいます……。

globalheadglobalhead 2008/03/06 22:21 >雪狼さん
やっと読み終わりました。スペオペと言いながら宙軍艦隊内での腹の探り合いと諜報活動で殆どの頁が費やされている、というストロスらしいひねくれた作りになってますが、これって「残虐行為〜」での官僚主義への皮肉とどこか繋がっているように感じました。英国人らしい反骨精神なのかしらん。『The Jennifer Morgue』面白そうですねえ。エロ度が高いと聞いたらもう読むしかないじゃないですか(ヲイ

>あやさん
あー。あやさんのレビューも読みましたよ。英国調ってどこか展開が鈍重だしスカッとするものが少ないかもしれませんね。ゴチャゴチャしているのが逆にストロスの持ち味だったりするから、合わないときっとどれも合わないような気が…。ただこの情報過多説明些少な描写ってサイバーパンクSFからの影響が非常に強いと思いますね。あやさんスターリングとかギブスンあたりも案外合わないかもなあ。でも好みなんて人それぞれですから!

lockedroomlockedroom 2008/03/06 22:53 そうなんですかー。いやー、参考になります。『ニューロマンサー』はいつか挑戦したいと思ってるんですけどね、確かに自分でもあまり合わなさそうな気がします(笑)。

globalheadglobalhead 2008/03/06 23:20 サイバーパンクSFは好きでしたねー。オレのIDであるglobalheadもサイバーパンクSF作家のスターリングの小説タイトルから取った位ですから。あと滅多に本を読み返さないオレですが「ニューロマンサー」だけは2回読みましたよ。でもこれも20年以上前に流行って廃れたジャンルですから、そういうものもあったというだけで、若い読書家の方は拘る必要は無いと思いますよ。むしろコミックの「攻殻機動隊」を読んだほうが楽しめるかもね。

globalheadglobalhead 2008/03/06 23:37 例えばSFだと、サイバーパンク運動なんてもの以前に60年代にはニュー・ウェーブ運動なんてぇのがあったりしたんですね。J・G・バラードやトマス・M・ディッシュ、ブライアン・オールディスあたりが有名でしょうか。これらは外宇宙よりも内宇宙を描くSFだという触れ込みみたいですね。オレぐらいだともう特に思い入れは無いですが、オレよりもっと歳上のSFファンは露骨に影響受けていると思います。さらに最近復刊された「虎よ!虎よ!」のアルフレッド・ベスターやバリントン・J・ベイリー、A・E・ヴァン・ヴォークトあたりは「ワイドスクリーン・バロック」と呼ばれる絢爛豪華で波乱万丈なSFジャンルであると言われていますね。これらのSFサブジャンルを意識しながら読むとまた面白いかもしれませんね。

以上、偉そうなウンチクでした!

lockedroomlockedroom 2008/03/07 01:44 偉そうな蘊蓄だなんて……大変勉強になりました! 私ももっと色々読んで精進しますー。
スターリングってスズキ…じゃなくて(笑)、『スキズマトリックス』の人ですよね。サイバーパンクがお好きだったんですねー。もう廃れたジャンルですか、確かに最近の作品ではあまり聞かないような……。でもニューロマンサーで、あの有名な黒丸文体を一度体験してみたいんですよね。ちなみに攻殻は映画の『イノセンス』だけ観ました。本編も観たいと思ってるのですがなかなか……。
また色々教えて頂けると嬉しいですー。

globalheadglobalhead 2008/03/07 02:07 いえいえー。いや、知ってる人が読んだら「そんなSF読みには当たり前の事書いて得意がるな」とか言われそうな気がしたんで書いたあとで焦りましたが…。だいたい威張るほど本読んでないんだけどね…(だんだん言ってることがしょぼくなる)。あやさんは本読むのも早いし、新旧取り混ぜて広いジャンルで読んでいるから、オレがあれこれ言わなくてもきっと沢山面白い本に出合えると思いますよー。まあまた爺の思い出話でよかったら聞いてあげてください!

globalheadglobalhead 2008/03/07 02:12 スターリングは「ネットの中の島々」が一番好きだったかなあ…(まだ思い出話をしたがっているらしい)。

yukioinoyukioino 2008/03/07 08:12 そうか、お若い方にはサイバーパンクって旧世紀の遺物なんですね…モリイが大好きでしたよ。
フモさんの思い出話はたくさん聞きたいですね。ネットがない頃は一般SF読み同士のつながりって珍しかったので、大学のSF研究会やファンジンなどに属してない限り、抱いた感想や好みをまわりと話し合う機会はなかったんですよね。今となっては考えられないですが(笑)長い封印を解いて、おもいのたけを語っていただきたいものです。

globalheadglobalhead 2008/03/07 08:33 いやー、以前SF偏差値テストみたいのがネットであって、主要作をどれだけ読んでるか?を調べたら半分以下でしたからねー。アシモフもクラークも殆ど読んでなかったし(代表作を1、2冊程度!)、スペオペ系も殆どアウトでしたし。結局ディックとヴォネガットばかり読んでたんですよね。おもいのたけは今度まとめてみようかなー。

灸洞灸洞 2008/03/21 13:18 いまさらながらコメントします。これも船中で読了したので。
いやあ実におもしろかった。極めてイギリス的な皮肉たっぷりのユーモアがたまりませんね。元総督フェリックス公爵くんのぼうけんはテリーギリアムのアニメのイメージに、クルツ提督は老人ボケになっちゃった宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長のイメージに、シスター・セヴンスは、栞と紙魚子のゼノ奥様んとこのペットのジョンに、それぞれ置き換えて楽しみました。マーティンのIT土方的デスマーチの部分と、「イデオロギー的に偏向したインタフェース」の部分には爆笑しました。新共和国艦隊の戦闘シーンは、サブマリン707/青の6号みたいな潜水艦戦を彷彿とさせてかなり興奮しました。 ストロス、とても気に入りました。「残虐行為記録保管所」も読んでみます。

globalheadglobalhead 2008/03/21 19:07 おお読まれましたか。ストロスなかなかいいですよね。「残虐〜」なんざクトゥルー・スパイSFですよ。灸洞さんの脳内でどのように置き換えられるのか楽しみです。それにしても灸洞さんのコメント面白すぎ。オレの本文よか全然楽しいじゃないか!ストロス的に情報が重合的だ!オレの頭の中で灸洞さんがどんどんスゴイ人化していっています。

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20080305(Wed)

globalhead2008-03-05

[]連行されました 連行されましたを含むブックマーク 連行されましたのブックマークコメント

昨日の話。朝職場のオンボロ倉庫に着いたら、早朝だというのに事務所の前にやたら人が群れているではないか。なんだろな?と思って話をすると、なんと入国管理官と警察の方だと。そして既に来ていたフィリピン人労働者の皆さんのうち、若干1名が就労ビザを持っていないことが発覚し、身柄拘束されたらしい。基本的にフィリピン人労働者の方は作業員斡旋会社から来ているので、その会社のチェックミスということになってしまうのだが、やはり気持ちいいものではない。その後フィリピン人労働者斡旋会社社長:通称シャチョーもやってきて、事情説明の為に係官の皆さんと警察に向ったのであった…。

残った連中にどういう様子だったのかを訊くと、労働者諸君が出社する以前から係官の皆さんは倉庫の周りの要所要所に立って見張っていたらしい。これって逃走を防ぐ為なんだよね。そして労働者諸君がやってきて、詰め所に入った所で中に踏み込み、「動くな!警察だ!」と言ったんだって。おお、テレビの警察ドラマみたいじゃないですか!さらに、警察から帰ってきたシャチョーに訊いた所によると、どうも今朝アパートを出るところから尾行されていたらしい!そして、実はたった今も事務所の近くで張り込みをしているというのだ!なんかオレすっげー犯罪者になったような気がするぞ!

しかしなんだね、ついこの間自販機ドロに遭ったばかりで、今度は入管だもんなあ。オレって最近、《因果力》が強まってきてないか!?なんかいろいろ呼び寄せてないか!?同僚の破戒僧風アブラダコ営業の【う】にそのことを話したら「フモさん、関東ではねー、そういうのって《くすぶり》って言うんですよー。外面はなんてこと無いように見えて、中では火種が燃え盛ってるんですよー!」などと教えてくれたが、そうかそうか只今くすぶりまくっているという訳なのかオレ!?あとは炎上が楽しみ、じゃなくて早く鎮火してくれ!

(ちなみにフィリピン人労働者諸君の中には大卒の子もいるし、元銀行員でアメリカ留学資金を稼ぐ為に来ていたりとか、歯科医の方が開業資金を稼ぐ為に来ていたりもしているのである。決して”怪しい外国人”なんかでは無いという事を一応付け加えておきます)

[]駅前コンビニ待ち合わせ事件 駅前コンビニ待ち合わせ事件を含むブックマーク 駅前コンビニ待ち合わせ事件のブックマークコメント

先週金曜日、会社の送別会があったことはこの間書いたが、我が事務所のA君もそれに参加する為、退社後、送別会の催されるお店へと向ったのであった(オレは野暮用があったので彼とは別であった)。ここで説明させていただくと、オレとA君の所属は横浜の本社で、退職される方は東京支店の所属。送別会は東京支店のある大森で行われる事になっている。A君は東京支店の連中の顔は知らないのだが、待ち合わせ場所を決めてそこで落ち合うことになっていた。

という訳で待ち合わせに指定されていた駅前のコンビニに立つA君。待っていると向こうからスーツ姿の男がやって来てA君に「お疲れ様です!」と言ったのだという。ああ、この人が東京支店の人か、と思ったA君、「じゃあ、お店に向いましょう」と答えたらしい。「あ、いいですか!?」と男。そしてしばらく歩くと、なんと男はA君をどこぞのキャバクラの店前に連れて行くではないか!A君、「送別会ってキャバクラなんですか!?」と驚き、男に問いただした。ここで懸命な読者の方なら気付いたであろう。男は単なるキャバクラの呼び込みで、A君に声を掛けたら「お店に行く」というから普通に案内しただけだったのである。…と言うかな…。途中で気付けAよ…。

[]ゲーム脳日記 ゲーム脳日記を含むブックマーク ゲーム脳日記のブックマークコメント

デビルメイクライ4」クリア。いいゲームであった。中盤主人公がネロからダンテに代わり、これまでクリアしたマップを逆戻りする構成はなんかケチられたようなような気分だが、まあサクサク進んだからよしとするか!?あとダンテの武器にUFOみたいなのに乗ってロケット発射するのがあるんだが、あまりに馬鹿馬鹿しすぎて逆に気に入った。全然威力無いけど。クリアして興奮気味に「やってない2と3もプレイするか!?」と一瞬思ったがやっぱりやらない。

という訳で今持ってるXbox360のゲームはほぼクリア(RPG系はどうも自分に向いていない事が分かり放棄)したので、お次のゲームを開始。なんと放置しまくっていたPS2の「ゴッドオブウォー2」…。久しぶりにやったが、ゲーム性が高いとXbox360だろうがPS2だろうが面白いもんは面白いな。画質とか全然気にならないもんなあ。また暫く指の痛い日々が続くのか…。ちなみに「ゲーム脳」とは書いたが、実際の所オレは「日記脳」だという気がする…。人と飲みに行っても自分の日記の話しばかりしてるんです…。つ、詰まんない酒ですねえ…。

paseyopaseyo 2008/03/06 18:56 飲みに行って仕事や悩みの話ばかりしている私よりはマシかと…。

globalheadglobalhead 2008/03/06 22:35 んなことないですよ。ぱせよさんはとても人間的な人なのだと思いますよ。何かを変えたいと思って生きているから仕事や生活に悩みも出てくるのだと思います。オレが悩まないのは全て現状放棄して逃走しまくっているからなのだよ!

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20080304(Tue)

globalhead2008-03-04

[]4ヶ月、3週と2日 (監督:クリスティアン・ムンジウ 2007年ルーマニア映画) 4ヶ月、3週と2日 (監督:クリスティアン・ムンジウ 2007年ルーマニア映画)を含むブックマーク 4ヶ月、3週と2日 (監督:クリスティアン・ムンジウ 2007年ルーマニア映画)のブックマークコメント

1987年、チャウセスク独裁政権末期のルーマニア。堕胎には厳しい懲罰刑が科せられるこの時代に、女子大生のオティリア(アナマリア・マリンカ)はルームメイトであるガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)の違法な中絶手術を助ける為、夜の街を奔走する。

そもそもの問題の元になっているルームメイトの中絶に、なぜにそんなに主人公が苦労に苦労を重ねているのかが判り難いし、ぶっちゃけ主人公になーんもかも任せっきりにしてるルームメイトの甘えっぷりには観ていて時折苛立つものさえ感じる。でもこれって自分がそういう立場なら、自分も同じように闇医者使って中絶しなきゃならないんだろう、と主人公が判っているからなんだろうな。迂闊に妊娠したルームメイトを責める訳でもなく、原因を作った男を探し出して責任取らせる訳でもない。もう友情とかそういうものの為にやってる訳ですらない。

つまり主人公は、友人を助けたいというよりも、自分だってそういう羽目に遭うかも知れない、という”状況”と戦っているということなんだろうな。そしてその”状況”こそが、その頃のチャウセスク政権下の閉塞した社会そのもの、ということなんだろう。当時ルーマニアでは労働力確保の為に、女性には最低3人の子供を生むことを義務付けていたらしいが、劇中主人公が、結婚して子供を生むだけの生活なんて嫌だ、と婚約者と揉めるシーンというのは、自分や女性そのものを単なる子供を生む機械としてしか見なしていない国家や慣習への憤懣があったのに違いない。だから、主人公の行動というのは、そういった社会制度への抵抗であり、戦いということだったのだ。

とはいいつつも、映画それ自体はストレートに話が進みすぎてイマイチ面白味に欠けるんだよな。ドラマらしいドラマが無いし、サスペンスタッチに描かれていてもサスペンスそれ自体は無いのよ。やっぱ途中でチャウセスクが大演説している映像とか国家秘密警察が陰湿に目を光らせていたりとか、逮捕連行拘束尋問虐待裁判科刑、獄中での面会、あなたを絶対出してあげる、とか言いながらよよと泣き崩れる登場人物、などのダークで湿っぽい展開があったほうがクサくて面白かったとは思うが、そういうこと言いたがるオレはハリウッド脳してますか!?そもそも長回しを多用した撮影って、あんまりドラマが無いから時間稼ぎで使用したんじゃないのか、とさえ思っちまったよ。いわゆる問題作なんだろうが、心に残るようなものではないなあ。

■4 MONTHS 3 WEEKS AND 2 DAYS TRAILER

D

[]深夜日記(AM1:41) 深夜日記(AM1:41)を含むブックマーク 深夜日記(AM1:41)のブックマークコメント

  • いやあ、「ちょっとだけ」と思って始めた「デビルメイクライ4」が止められなくなっちゃってこの時間ですよ!あと1ステージでクリアですよ!でもさすがにくたびれたから明日の楽しみに取っておきますよ!
  • 深夜に書く日記だからと言ってダークな自己言及やメロウな心情吐露を期待されても困るのである。
  • アクションゲームをやると無駄に体を動かすらしく、深夜だと言うのに汗だくになっているオレガイル。あと腕が筋肉痛…。
  • ゲーマーの一般常識として、ゲーム中よく体が動くのは下手な証拠なのである。
  • ”下手”のまま10年以上趣味にしているというのもある意味ナニである。
  • そしてかなりのテンションでやってたので、もうとっくに寝る時間なのに頭がコーフンしまくってヤヴァイのである。
  • だからビール飲んでクールダウンである。
  • ビールよ今夜もありがとう。
  • ゲームやってビール飲んでこれでピザでもあれば言うこと無しである。それとしょうもない映画とやかましい音楽。うーむなんと幸せなのであろう。もっと贅沢を言えば素敵な女子から「フモさーんもう寝たー?」なんてメールの一つも来れば最高だ。これで明日会社休みだったら…などということを月曜の夜から言っているというダメ人間のオレなのであった。
  • ってかマジ寝るわ…。
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20080303(Mon)

globalhead2008-03-03

[]ライラの冒険 黄金の羅針盤 (監督:クリス・ワイツ 2007年アメリカ映画) ライラの冒険 黄金の羅針盤 (監督:クリス・ワイツ 2007年アメリカ映画)を含むブックマーク ライラの冒険 黄金の羅針盤 (監督:クリス・ワイツ 2007年アメリカ映画)のブックマークコメント

舞台はこの世界とは次元を異にするもう一つの平行世界。ここでは人々は「ダイモン」と呼ばれる動物の形をした精霊を従わせ、世界は「教権」と呼ばれる宗教の支配下だった。主人公ライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は何者かにさらわれた親友を探す為に旅に出るが、その途中でジプシャン族、魔女、鎧熊など様々な旅の仲間の助けを借り、世界を覆う陰謀と驚くべき謎を知ることになる。

えーっと…。最初に言っちゃうと、全然ダーメーでした。正直12歳以下推奨映画じゃねえかなこれ。お話の構成のお粗末さは大人には辛いでしょう。ダイモンだのダストだのもっともらしい用語が語られますが、だからナニ?って感じだし、ダイモン分離の陰謀!とか言われても、それの何がマズイの?と思えてしまいます。世界観に説得力が無い為、設定がゼーンブ単なる薄っぺらい絵空事のようにしか見えません。最初はその辺のお子ちゃまでしかなかったライラが、なんで特殊な能力を持っているのかが説明されないし、彼女の持つ「黄金の羅針盤」とかいう機械がそんな大事な物なら、護衛ぐらい付けとけよ、と思いますが、これを奪われそうになる危機なんてえのがしょっちゅう起こっちゃうのが既にわざとらしい。

あとさらわれた子供達がなぜ北極にいるって判ったのか、しかも、なぜわざわざ北極くんだりまで運ばなきゃならないのかが意味不明です。飛行船乗りやジプシャン族を仲間にし、大層な気球まで持ってるのに、なぜライラが単独で敵地に突っ込むのかが不思議で堪んないし、危機に至るとあわや!と言うところで都合よく助けが入っちゃうという展開が何度も何度も繰り返され、その芸の無い演出には噴飯させられます。実際、途中で笑ってしまいましたよ。あと魔女族ってナニ?今までどこで何やってた人たちなの?それとか「私が本当のあなたの親!」などという、おいおいスターウォーズじゃねえだろ、という展開も頭が痛くなりました。

美術だけは本当に良く出来ています。CGもきっと出来が良いものなんでしょう。主演の女の子もニコール・キッドマンもそこそこ頑張ってましたが、どうも性格設定が曖昧なせいでいまひとつ目立ちません。原作は興味無いし読んでませんが、案外映画は原作のダイジェストみたいになっちゃってて、それでこんな雑な構成の映画になってるのだろう、と原作ファンの方の為に擁護してあげてもいいかもしれない。逆に言えば原作ファンの方には原作のプロモ・ビデオみたいな感じで楽しめるかもしれません。しかし白熊達が群れを成す映像はなぜか山上たつひこのマンガを思い出して、やっぱり可笑しくてしゃあなかった…。

■His Dark Materials: The Golden Compass - Official Trailer

D

20080302(Sun)

globalhead2008-03-02

[]怪しいはてダ隊/残業が怖くて酒が飲めるかよ!チキチキ・年度末繁忙期中間打上! 怪しいはてダ隊/残業が怖くて酒が飲めるかよ!チキチキ・年度末繁忙期中間打上!を含むブックマーク 怪しいはてダ隊/残業が怖くて酒が飲めるかよ!チキチキ・年度末繁忙期中間打上!のブックマークコメント

という訳で昨日は二日酔いを乗り越え、渋谷で怪しいはてダ隊メンバーとまたしても酒を飲んできたオレである。酒は飲うめい飲うめい飲おむうなあらあばあ、である。昨日集まったのはフエタロさんとぱせよさんとオレの3人。今回の趣旨は年度末繁忙期で会社に1週間寝泊りして職務を貫徹したフエタロさんと、同じく連日残業に次ぐ残業の修羅場を乗り越えてきたぱせよさんの栄誉を讃え催されたものである。え?オレ?えーっとオレは連日定時に次ぐ定時でまだまだ明るいうちに部屋に帰っては酒ばっか飲んでとぐろを巻いておりました…。スンマセンいつも通りしょうもない毎日で…。反省します反省するからぶたないでぶたないでぇ〜!

さて渋谷駅前ツタヤのホラーDVDコーナーという因業な場所で待ち合わせた我々はフエタロさんの持つ黄金のホットペッパーを頼りに渋谷の歓楽街へ。適当な居酒屋を探しそこで酒を酌み交わしながらフエタロさんとぱせよさんの恐怖の残業体験談で盛り上がっておりました。やはりこれだけ大変な残業の裏にはフリーメイソンイルミナティとロスチャイルド/ロックフェラー財団の陰謀があり、宇宙人の死体はエリア51に今でも保管されていて、月着陸映像は真っ赤な偽物である、ということで結論が付きました。世の中って本当に怖いですね。

それから河岸を替え、ぱせよさんのたっての希望でパルコ地下のバー『イドロパッド』へ。ここはベルギービールが美味しい店と言うことで、メニューにも見た事の無い沢山のベルギービールが並び、選ぶのに苦労しました。ベルギービールはエールタイプのビールで、濃厚でフルーティーな味が特徴でしょうか。面白がって3人それぞれ2杯ずつ頼み、皆でお互いのをちょっとだけ味見してみましたが、ぱせよさんが2杯目で頼んだ1瓶2000円のビールが何しろ美味い!
「この2000円のビール美味しいねえ」
「やっぱり2000円だけあるねえ」
「もう2000円の一人勝ちですよ」
「今日の飲みはこの2000円ビールの為にあったと言っても過言ではない」
「2000円の前に2000円無く2000円の後に2000円無しって感じじゃない?」
「2000円よ感動をありがとう」
などと3人で2000円2000円言って盛り上がっておりました!ビールの名前は覚えていないがなにしろ2000円のビールなんだよ!どうだ参ったか!

そういう訳で時間も回り、最後に別の店で軽くコーヒーを戴いた後この日はお開きと言うことになりました。皆さんお疲れ様!またお仕事頑張ってください!

paseyopaseyo 2008/03/02 21:22 お疲れ様でした〜。なんか平常心が保てないほどのハイテンションで失礼しました。次は銀座ですか、よろしくお願いします。でも仕事はもう頑張りたくないです!

globalheadglobalhead 2008/03/02 23:19 お疲れ様です!いや、きっとマッサージの効果があったんだと思います!元気ならそれで良いのさ!あと銀座で決定かどうかは謎です!それにしてもビールマジ美味かったですねえ。あれまた飲んでみたいわ。

FuetaroFuetaro 2008/03/03 11:26 その時は気にしてなかったけど、あとから考えると2000円2000円って騒がしい客だとか白い目で見られたかも…と鬱になってきました。お疲れです。

globalheadglobalhead 2008/03/03 11:32 わはは。まあオレらのことですから構わないんではないでしょうか!むしろああいう店で気取るなんてこそばゆくてやってらんない!それに「うめーうめー」と飲んでいたから店の方にもよかったんではないかと。どうもお疲れ様でした!

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20080301(Sat)

globalhead2008-03-01

[]二日酔い日記(昨日篇) 二日酔い日記(昨日篇)を含むブックマーク 二日酔い日記(昨日篇)のブックマークコメント

  • 二日酔いっす。さっきまで頭痛かったが、デスソース入り激辛カレー食ったらなんだか治った。激辛って頭痛に効くのか!?
  • 昨日は送別会があり東京支店のある大森のモツ鍋の店での飲みだった。
  • 会社をとっくに退職していたS君やN君が来ていて、その律儀さになんとなく感動したオレ。ちなみにS君とは今でもたまにクラブ行く仲。
  • 社の不気味な関西弁を操る大女(身長約180cm)M嬢がバックバク鍋やらつまみ食っていたのが印象深かった。あれでモデル体型といっていいぐらいスマートなのがスゲエ。「そんだけ食ってスリムなんだから凄いよなあ胸までスリムじゃん」とか言って関西式にドツかれる。
  • セクハラオヤジなんです…。
  • あと以前よりホモ疑惑の強かったグダグダ中間管理職のYに酒を飲ませ、本当にホモかどうか問いただした所「ウキャキャキャ、そうかもしれませんねえウキャキャキャ」などと気色悪い返事をするので取り合えず蹴り飛ばすことにする。
  • ホモであると同時にマゾでもあるMはそれでも「ウキャキャキャキャ」と喜んでいたから始末が悪い。
  • 集まったメンバーはオレより全然若い連中が殆ど。仕事や将来の展望についてあれこれ語っていたが、オッサンのオレだけは最初から最後まで訳の分からんギャグを飛ばして一人でゲラゲラ笑っていたのであった。
  • もうこのオジサンには語るような仕事への熱意も、語るような将来の展望もないんですよ…(ボソッ)。
  • 時間も来てお開きになり、めいめい家路へとついたが、飲み会でいっしょだったD君からメールが入る。読むと今日はありがとうございました、これからもよろしくお願いします、という丁寧な挨拶が書かれておった。みんな、いい若者ばかりじゃん…。
  • それに引き換えこのオヤジときた日にゃあ…。

[]二日酔い日記(本日篇) 二日酔い日記(本日篇)を含むブックマーク 二日酔い日記(本日篇)のブックマークコメント

  • しかし相当飲んじゃったらしく最初に書いた通り二日酔いで目が覚めたオレだ。
  • 昨日シャレでネクタイをしていったのだが、どうやらそのまんま寝たらしく、ネクタイ姿で目が覚めた…。
  • しかし今朝は映画観に行きたかったので、昨日の服を着たまんまの格好で出掛けたオレだ!
  • で、なぜか今もネクタイしたまんまである。
  • 映画館に行って初めて気付いたが、今日は毎月1日の割引デーだったではないか。またもや前売り券買っていたオレ…。即ち今日オレは人より300円高い映画賃払ったことになるのである。
  • しかも割引デーだったので映画館はメチャ混み。今日公開の映画であったが、開映1時間前に行ったのにもう席が無いと言われ、結局観られない。単館ロードショーの小さい映画館だったからなあ。
  • やさぐれて別の映画館に入る。こっちは入れた。
  • しかしこの時点でまだ二日酔いが治らない…。
  • しかも隣の席のお子ちゃまがおかあさんおかあさんと映画の間中ずっとグズッていて、母親は静かにしなさいね、と言っていたから我慢はしていたが、なんとなく遣る瀬無い気分になってくる。
  • やさぐれつつ帰宅。
  • しかし今日もこれから渋谷で飲みなんである。
  • いや飲むよ!酒は飲むものなんだからね!
  • 本日お会いする皆さん、フモさんは今日香ばしいぐらいやさぐれていますので生温かく見守ってあげてください…。
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