Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20080731(Thu)

[]潜水服は蝶の夢を見る (監督:ジュリアン・シュナーベル 2007年フランス・アメリカ映画 ) 潜水服は蝶の夢を見る (監督:ジュリアン・シュナーベル 2007年フランス・アメリカ映画 )を含むブックマーク 潜水服は蝶の夢を見る (監督:ジュリアン・シュナーベル 2007年フランス・アメリカ映画 )のブックマークコメント

脳梗塞から左目しか動かせなくなった男が、カウントされた文字にまばたきで答える形で自伝を書き上げてしまった、と云う実話を基にした物語である。気の遠くなるような、という気もするが、本人にはまばたき以外出来ることがないので、あとは執念だけということなんだろう。まあフランス人ってしつこそうだしな(偏見)。

主人公が雑誌の編集長であったということから、表現する、ということへのモチベーションも一般人よりも高かったのに違いない。表現したいものがあるのなら、まばたきの100万回だって厭わなかったんだろう。それよりも考えたのは、一見人間賛歌のように見えるこの映画、個室の病室で療養士がべったり付いて、まばたき自伝まで書き留めてくれるって、いったいどんだけの医療費が掛かってるんだ?ということである。

フランスの保険医療制度やその金額を知っているわけではないけれど、ここまで至れり尽くせりだとそれなりの医療費は掛かってるんだろうなあ、やっぱ有名雑誌の編集長だったわけだし、こんな介護サービスに支出できるほどの資産はあったんだろうなあ、ってえことは、主人公がオカネモチだったからこそ可能だった物語だったんじゃないのかなあ、などと、ひたすら貧乏人のやっかみのようなことを考えてしまったオレである。

あと、まばたき記述による自伝、ってことだけど、これがアメリカだったらすぐコンピューターが出てきたりするんだろうなあ、眼球の動きだけで文字を選別できる装置なんか作られちゃって、それ使って本もガンガン出しちゃって、で、私は逆境にもメゲず人生に勝利した!テクノロジー万歳!アメリカ万歳!なんて言いながら主人公はロボットみたいな機械に入ったまま100歳まで生きちゃうんだろうなあ、などと映画と全然関係ないどうでもいいことを妄想してしまった。

実際のところ、主人公の男は自伝を書き上げた10日後に亡くなったのだという。ある意味、病後から自伝を書き上げるまでのその期間は、男にとって、家族に対する長いお別れ、ということだったのかもしれない。その余禄ともいえる期間は、家族の負担にさえならなければ、贈り物といってもいいものだったのだろう。

しかしもっと一般的にあるであろう「そうでない場合」では…ううむ、もしも自分が、なんて考えると陰々滅々とするからんまり考えたくないことだなあ…。

[]まばたき(しない)ギネスに挑戦! まばたき(しない)ギネスに挑戦!を含むブックマーク まばたき(しない)ギネスに挑戦!のブックマークコメント

まばたきで自伝を書いた人がいたかと思えば、こちらはいかにまばたきをせずに過ごせるか?に挑戦している女性が登場する森永のTVCM。カンヌのTVCM部門で銅賞に輝いたらしい。

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HiroIro.com まばたきギネスに挑戦

[]夏休み… 夏休み…を含むブックマーク 夏休み…のブックマークコメント

あー、まだ夏休みの日程決めてないなあ。今年オレ夏休み取れんのかなあ。夏休み取って思いっきり映画観てゲームやってピザ食ってビール飲みたいんだが…。ってかそれいつもやってることじゃねえかよ。夢無いなあ…。

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20080730(Wed)

[]アイ・アム・レジェンド (監督:フランシス・ローレンス 2007年アメリカ映画) アイ・アム・レジェンド (監督:フランシス・ローレンス 2007年アメリカ映画)を含むブックマーク アイ・アム・レジェンド (監督:フランシス・ローレンス 2007年アメリカ映画)のブックマークコメント

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]

致死性の疾患により滅んでしまった世界で、ただ一人生き残った男の物語。滅んだといっても、何割かの生き残った感染者達はダーク・シーカーと呼ばれる吸血鬼やゾンビみたいな状態で生き続けており、闇の中を徘徊している。主人公の男はその疾患を治す為の研究を続けており、それが男のすがるべきただ一つの希望だったりするわけだね。

こういった図式だと容易く恐怖や不安をクローズアップしたゾンビ・ホラーになりそうだが、この映画のテーマとなっているのは圧倒的な”孤独”なんだね。この孤独の様を描くのが映画の主軸なんだろう。ただ、これがもしオレだったら、治療なんてしちめんどくさいことなんか考えずに、ダークシーカーの潜んでいそうな家屋を焼き討ちするけどな!昼間で明るかったらこっちのもんだ!奴等を燃やし尽くせ!…なんてことを考えちゃうオレは人間の屑でしょうかどうでしょうか。

しかしなにしろ滅び去り廃墟となったN.Y.の街が美しい。人っ子一人ない、という寂寥感が素晴らしいのだ。そしてこの映画の光景のように、突然この世界から全ての人々が消え去り、自分一人だけが取り残されている、なんて妄想は結構誰でも抱いたことがあるんじゃないだろうか。

早朝の街路を歩いている時。静かな夜一人部屋にいる時。人里離れた自然の中を散策している時。そんな時、あたかも世界に自分たった一人のような幻想をふと頭の中で巡らせたりはしないだろうか。この映画は、そんな妄想や幻想がスクリーンに焼き付けられたもののようにオレには見えた。

そんな”誰もいなくなってしまった世界”を描いたSF作品という多数あるのだろうが、オレなんかは小松左京の「こちらニッポン…」、それとマンガでは高山和雅の「ノアの末裔」を思い出したなあ。

こちらニッポン… (ハルキ文庫)

こちらニッポン… (ハルキ文庫)

ノアの末裔

ノアの末裔

[]ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記 (監督:ジョン・タートルトーブ 2007年アメリカ映画) ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記 (監督:ジョン・タートルトーブ 2007年アメリカ映画)を含むブックマーク ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記 (監督:ジョン・タートルトーブ 2007年アメリカ映画)のブックマークコメント

なんだかみみっちいインディー・ジョーンズ、オカルト無しのハムナプトラ、色気も華も無いトゥーム・レイダー、それでも続編の出来てしまったナショナル・トレジャー2であります。なにしろディズニー映画なもんですから、家族みんなで楽しめる毒にも薬にもならないお行儀のいいドラマと、ソツ無くこじんまりまとまったアクション、いつでもアトラクション転用可能と思われるセット、などなど、どことなく子供向けから絶対脱却できないジレンマを抱えた物語ではありますが、それは遊園地に行ってリアリティが無い、と言っているようなもんで、期待さえしなければそれなりに楽しめる映画に出来上がっていました。

しかしたかだか建国200年程度の国にそーんなに隠された財宝みたいな謎があるもんなんかなあ、アメリカの謎と言えばもっと黒歴史的なヤヴァくドロドロしたもんや、UFOみたいなカルト伝説のほうが全然似合ってるもんなあ、ま、どんな国だってダーティーな暗部は抱えているものではありますが、短期間にこれだけ巨大になり世界の中心みたいになっっちゃった国には、牧歌的な遺跡探求よりもX-FILEみたいな訳の分からない陰謀史観のほうがやっぱり似合ってるもんなあ、でも、このナショナル・トレジャーって映画は、逆に言えばある種牧歌的でさえあった古き善きアメリカの復古を標榜している物語なのかのかもしれないなあ、だいたいアメリカ大統領があーんな田舎の学校の先生みたいに善人ヅラしているわきゃないしね、などとも思ったオレであった。

なんか、昔NHKでやってた地味ィ〜で学校の視聴覚室でいつ見せても問題ないような海外ドラマを思い出しましたよ。

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20080729(Tue)

[]未来歳時記 バイオの黙示録 / 諸星大二郎 未来歳時記 バイオの黙示録 / 諸星大二郎を含むブックマーク 未来歳時記 バイオの黙示録 / 諸星大二郎のブックマークコメント

未来歳時記・バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス)

未来歳時記・バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス)

バイオテクノロジーの暴走により半ば滅びかけた未来世界。動植物にはどれも異なった生物の遺伝子が混合し、人間さえもが他の生物の特質が発生するようになった。これら遺伝子異常を起こし、異様な姿と成り果てた人間達は、社会から追放され、荒野をさまよっていた…。

諸星大二郎といえば出世作「生物都市」を今でも思い出す。無生物と生物が融合してしまうという謎のウィルスによって、飴のようにとろけ出し、車や家並みと合体してゆく人間たち、というあまりにも異様な世界の終末を描き出したこの作品は、かつてどんな小説も漫画作品も描き出したことのないようなショッキングなビジョンに満ちていた。

そして今回の「バイオの黙示録」では、人間のような植物と動物、動物や植物のような人間…といった境界の曖昧になった生物相を描き、「生物都市」を髣髴とさせるシュールな展開を見せているが、そこに”科学”とか”遺伝子”とかいった説明が入ったことにより、どうしても寓話的な側面が強くなってしまい、得体の知れない異界を描写した諸星のこれまでの作品に比べると、異様さや凄みが薄かったように思える。

そもそも”獣人”というモチーフがそれほど新鮮じゃないんだよなあ。バイオテクノロジーの暴走、というのなら、むしろ細胞増殖が異常化し、あたかも生ける肉腫のようにぐじゃどろに膨らみ続けた肉塊生物、なんて感じのほうが不気味で面白いような気もするが。

あと”様々な生物が融合した生命”って、永井豪の「デビルマン」に出てくる悪魔をちょっと思い出して、あー、あの物語はひょっとして古代文明のバイオテクノロジーが生み出した怪物が主人公だったってことなのか?なんてぇ妄想をしてしまった。

(↓「生物都市」収録単行本「彼方より―諸星大二郎自選短編集」)

諸星大二郎自選短編集 彼方より (集英社文庫(コミック版))

諸星大二郎自選短編集 彼方より (集英社文庫(コミック版))

[]聖☆おにいさん(2) / 中村光 聖☆おにいさん(2) / 中村光を含むブックマーク 聖☆おにいさん(2) / 中村光のブックマークコメント

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)

イエスと仏陀が天界から下界へ休暇にやってきて、普通の人間の振りをしながら過ごそうとするが…というコメディマンガの第2巻。ついこの間読んだばかりの1巻目から、間をおかずに2巻目が発売されて、ちょっと得した気分のオレである。

1巻目ではまるで神様仏様のように過ごす超俗的な若者たち、といった風情もあった二人であるが、この2巻では作者も慣れてきたのか、モロにイエスネタ・仏陀ネタが炸裂、二人の掛け合いも絶妙の域に達してきて、ギャグの密度は濃くなってきたように感じた。ただこれじゃあ、この二人の神様…単なるアホじゃん…。

灸洞灸洞 2008/07/30 06:28 やはりそうきましたか。てか、月曜に「サウンド・デザイナー」って音楽雑誌目的で本屋に行ったのに、なぜか清算時には漫画本が山を作ってました(泣)。で上記2作品が含まれています。でもまだ読めてません。漫画を「積み」だしたら末期症状かな…。

globalheadglobalhead 2008/07/30 11:38 いやあ、オレなんか最近のワカモノの読むような漫画には全く付いて行けてません。現実的な題材の漫画嫌いだし、少年少女が主人公ってだけで読む気が失せるし、大友世代なんで絵が上手くないと手に取りたくも無いです。あ、諸星の絵は別格ですけどね。だから漫画は半分リタイアしているようなもんなんでしょうねえ。ま、要するにジジイってことですわ。

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20080728(Mon)

globalhead2008-07-28

[]テネイシャスD 〜運命のピックをさがせ!〜 (監督:リアム・リンチ 2006年アメリカ映画) テネイシャスD 〜運命のピックをさがせ!〜 (監督:リアム・リンチ 2006年アメリカ映画)を含むブックマーク テネイシャスD 〜運命のピックをさがせ!〜 (監督:リアム・リンチ 2006年アメリカ映画)のブックマークコメント

■バカだ!バカなんだッ!お前はおバカになるんだッ!

遂にファック暑い夏がファック到来しまくりやがっているファック今日この頃、気温それ自体に殺意を抱きながらヒーヒー言っている小市民の皆さんお元気ですか!?夏!夏といえば花火!海!カキ氷!?あああうるせえ!こちとらンナ女子中学生みたいな可愛いこと言ってられる歳じゃねえんだよ!夏といえばビール!吐くまでビール飲んで暑いんだか気持ち悪いんだか分かんなくなっちゃうほど酔っ払うのが正しい夏の過ごし方!

しかしそれもいいけどそれだけじゃない!夏といえばバカ映画!バカ映画なんだよッ!バカ映画観てゲラゲラ笑って夏を乗り切るんだッ!おバカになりきって暑いことさえ分かんなくなるほどクルクルパーになっちゃえばいいんだッ!という訳で行って来ました、バカ映画の第一人者ジャック・ブラック主演、『テネイシャスD 〜運命のピックをさがせ!〜』!!バカだ!バカなんだ!!お前はおバカになるんだッ!!!

■運命のバカコンビ!?

暑苦しくてデブでバカで暑苦しいJB(ジャック・ブラック)と、暑苦しくてデブでハゲで暑苦しいKG(カイル・ガス)が、ロックを愛する気持ちから意気投合、究極のロック・デュオを目指すところからこの物語は始まるんだ!

しかしデブとハゲのこのコンビ、一所懸命練習しようなんて向上心なんか持っちゃいない!有名ロック・ギタリストが全て同じピックを使っていたという事実を発見、これを使えば簡単に超絶ヒット曲が書けるはず、と安易な発想から探したところ、それは悪魔の歯から作られた魔のピックだということが判るんだ!そしてデブとハゲのこの二人の、聖杯探求ならぬピック探求の冒険が始まる!

■ロックはバカのもの!!

映画は全編バカで下品でゆるいテイスト。ギャグはあんまり生きていなかったが、ロックファン、特にハード・ロックやメタルの好きな人なら喜びそうなくすぐりがあちこちにあったんじゃないかな。特に冒頭からのロック・オペラ風の展開が実にカッコよく、バカ映画というよりもおバカ・ロック・オペラとして統一していれば結構な傑作になったかもしれない。

だっておバカだなんだといっても、ジャック・ブラックの歌声は聴かせるものがあるし、カイル・ガスのギターはとても器用に耳に響くのだ。しかしそこはやっぱりゆるくぬるくを目指しちゃったらしい製作陣、しょうもないギャグを入れたくて堪んなかったらしく、そのせいで中盤はやっぱりダレちゃうんだよなー。

■バカで悪いかコンニャロメ!!

しかし悪魔のピックを手に入れようとロック博物館へ襲撃しにいくあたりから物語りは盛り上がり、無駄なCGやカーチェイス、さらに大げさな着ぐるみまで持ち出して無意味に力が入った映像は、「ここ金掛ける部分だったのか!?」と呆れ返っちゃうような暴走振りで、「とりあえずなんか凄いだろ!?」と盛り上がっている監督の笑みが目に浮かぶよう。

こういう時は「ちょっと空回りしてません?」なんて突っ込まずにいっしょになって盛り上がってあげたほうが映画は面白く観られるというもの。そういった意味では大爆笑を誘う映画ってほどではなかったけれど、適度なバカさとしょうもなさは文句無く堪能できる仕上がりになっていたんじゃないかな。

■「テネイシャスD 運命のピックをさがせ!」ポスター集

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■「テネイシャスD 運命のピックをさがせ!」予告編

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[]ポニョ食わせろ! ポニョ食わせろ!を含むブックマーク ポニョ食わせろ!のブックマークコメント

とうとうこんなものも出てしまいました!ポニョ肉100%!?

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ポニョがヤバイことになってるwwwwwwwwwwwwwwwwww

jkjk 2008/07/28 15:07 キアヌ・リーブスの代表作って言えばビル&テッドですからねー、コレも並びますねー

globalheadglobalhead 2008/07/28 18:45 ボンクラだったが爽やかだったビル&テッドに比べ、ひたすら暑苦しくさらに鬱陶しいテネイシャスDコンビは、まさに使用前使用後の趣きさえありますな。同じロック・バカを描いてもこうも違うのかという…。ちなみにどう考えてもオレのルックスはジャック・ブラック側に限りなく近いというのも頭の痛い事実です。

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20080727(Sun)

[][]ニコタマの夜は水パイプで更けてゆく!/怪しいはてダ隊恒例:第1回・チキチキ!モロッコ料理だ!カバブだ!クスクスだ! ニコタマの夜は水パイプで更けてゆく!/怪しいはてダ隊恒例:第1回・チキチキ!モロッコ料理だ!カバブだ!クスクスだ!を含むブックマーク ニコタマの夜は水パイプで更けてゆく!/怪しいはてダ隊恒例:第1回・チキチキ!モロッコ料理だ!カバブだ!クスクスだ!のブックマークコメント

というわけで「世界の料理と怪しい店を征服しまくろう!」というコンセプトの元に月1回ぐらいで開催されている《怪しいはてダ隊》、今回のターゲットはモロッコ料理である。モロッコといえば北アフリカの国であり、マレーネ・ディートリッヒの映画「モロッコ」であり、ハンフリー・ボガードの「カサブランカ」の舞台となった国なのである。あとカルーセル麻紀が(自主規制)。

今回行ったモロッコ料理の店は二子玉川にある『ル マグレブ』 。「マグレブ」とはアルジェリア、チュニジア、モリタニア、リビアの5カ国を総称したマグレブ諸国からとられたものであるらしい。また”陽の沈む国”という意味もあるのだという。ま、そんなことは抜きにして、はてダ隊メンバーは単に「カバブだろ!?羊だろ!羊食いたいんだよッ!で、あとクスクスってナニ?」という単純な理由からモロッコ料理が決まったのであった。

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さてお店に入るとどことなくアラビア〜ンな内装が雰囲気満点、「おおモロッコだ!」と訳もわからず盛り上がるはてダ隊メンバー。そしてモロッコビール「カサブランカ」でとりあえず乾杯だ!

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その後「モロッコサラダ3種類の盛り合わせ」「ブレワット(モロッコ春巻き)」「白身魚のクスクス」「カバブ盛り合わせ チキン・コフタ(牛ひき肉)・ラム」などを注文、気分はすっかりモロッコになっていったのであった。しかしこの日お目当てだった「ラムの生ハム」が無かったのが実に残念!

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今回初めてクスクスというものを食した。顆粒状のパスタ、ということだが、一般的なパスタ同様デュラム小麦で作られており、米粒よりもうひとまわり小さな粒で、微妙にプリプリした食感であった。今回注文した「白身魚のクスクス」はトマト風味リゾットのような料理であったが、食感の違いがやはり面白かったな。

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食後はモロッコミントティー。銀色のポットから注ぐミントティーは、思っていたよりも甘いお茶で、そういえば暑い国の茶は甘いというよなあ、などとみんなで話していた。しかしこれはこれでなかなか美味いものであった。

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そして!今回のモロッコ料理で最終兵器として狙っていた「水パイプ」の登場である!水パイプは、「上部の陶器またはブライヤー製の筒の中に、パイプ用のタバコの葉を詰め下部のビンの中に水を入れて、そこを通してタバコの煙を喫う*1」ものであるが、この吸引口から何人かで煙を回し飲みし、雑談でもしながら2時間でも3時間でも吸っているのが基本だという。この日のメンバーではドラドラさんが煙草を吸わない方であったが、結局全員でチャレンジした。

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しかしこの水パイプ…ヤヴァイっす…。水を通った分まろやかかつニコチン薄めになり、さらに温度の低くなった煙を吸っているとまったり、というか「むぁっっとぅぁりぃ〜…………」という状態になってしまうんである。中心に水パイプという世界があり、それと自分との対話のようになってしまうんである。紙巻タバコを吸うのとは全く次元の違う喫煙体験である。この水パイプで怪しいクサなんかやった日にゃあ、世界なんてどうでもよくなっちゃうのが判るような気がしたぐらいである。

それにしても、この日来られていた灸洞さんは、中東中心にバックパッカーで回っていたことがある方なんだが、この灸洞さんの水パイプ飲む姿がこれまたヤヴァイぐらいキマッていて…。皆さんにお見せできないのが残念である。あとぱせよさんも、水パイプ吸ってる姿は妙に妖艶でヤヴァかったなあ…。

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お店を出ると近所で盆踊り大会が開催されていた。モロッコ料理とミントティーと水パイプでエキゾチックな夢幻の世界に行っていた我々はてダ隊は、今度は純日本的夢幻世界へとまたまた彷徨って行ったのであった…。

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■モロッコ料理 『ル マグレブ』
〒158-0094 東京都世田谷区玉川3-10-11-1F
Tel:03-3709-2664
ぐるなび http://r.gnavi.co.jp/a416900/
HP http://www.lemaghreb.jp/

※《怪しいはてダ隊》では随時隊員を募集中!「怪しくなりたい」「フモさんと酒を飲みたい」という奇特な趣味のある方は、mixiの《怪しいはてダ隊コミュ》へどうぞ!(承認制です)

doradora0511doradora0511 2008/07/27 15:57 昨晩は、お疲れさまでした。あと、フモさんの水タバコ姿もお似合いでしたよ。次はどこの国を食べましょうかね?

globalheadglobalhead 2008/07/27 16:04 お疲れ様です!水パイプの器具、部屋にもひとつ欲しくなっちゃいましたよ。少なくとも市販のタバコ吸いまくっているよりも気分がいいもんなあ。またお次もお付き合いください!次の国はやはり東南アジアとか中国辺境地の料理あたりをいきたいなあ。アフリカ料理というのもいいかも。

jkjk 2008/07/27 18:39 おひさです はてダ隊たのしそーですね。 ウチの近所(武蔵小山)にチェニジア料理もありますよん
http://allabout.co.jp/gourmet/ethnicfood/closeup/CU20070226A/index.htm

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/07/27 19:00 P嬢のモザイクが妖し過ぎる件について。

灸洞灸洞 2008/07/28 08:09 > 今度は純日本的夢幻世界へとまたまた彷徨って行ったのであった…。
そのあとは全員でただ二子多摩川駅へ向かおうとしたのに、なんとなくフモさんについていったおかげで、思いっきり「迷い」ましたね。あんな狭いエリアなのにwww
みんな気をつけろ!こんなやつリーダーにしとくと、人生を見失うことになる!!(笑)

globalheadglobalhead 2008/07/28 09:09 >jkさん
チュニジア料理「イリッサ」面白そうですね。羊の蹄と羊の脳!はてダ隊はエスニックから赤羽の居酒屋まで、見果てぬ第3世界を目指してインチキに飲み食いしているゆるく適当な集まりです。よろしかったらご参加下さい。


>レイジーさん
今回のモロッコ料理はレイジーさんの発案だったのにこれなくなってしまって残念でした。次回はよろしくお願いします!多分次回はカエル料理とかだと思いますが(え?)。今回のP嬢は網タイツでセクシーに決めていました。


>灸洞さん
水パイプでまったりした頭には盆踊りの提灯でさえ涅槃の曙光のように見えましたよ…。ああ呼んでいる…ウフフ…。ってか灸洞さんも相当盆踊り光景にはまってたじゃないですか!?あと人生は見失う為にあるんですよ!?

doradora0511doradora0511 2008/07/28 13:23 灸洞さんへ それは言いっこ無しですよ(笑)会計がバッチリだったので、ついついついて行ってしまった。

globalheadglobalhead 2008/07/28 13:53 あ、いかん、お会計の時10%OFFクーポン使うの忘れていた!!

paseyopaseyo 2008/07/28 14:06 クーポン券、使わずに店に置いてきました…。

globalheadglobalhead 2008/07/28 14:19 水パイプのせいでまったりのったり桃源郷に行ってたからなあ…。

灸洞灸洞 2008/07/28 18:23 私なんか念のためと思ってクーポン印刷したのに家に忘れてきましたw
出かける前から桃源郷…

globalheadglobalhead 2008/07/28 18:30 てことは3人が3人ともクーポン券持ってて忘れたという…さすが天下に轟く怪しいはてダ隊…。

doradora0511doradora0511 2008/07/28 19:35 実は私も持ってました。でも、はじめの頃に見せてたから、てっきり使ったものだと・・・。

globalheadglobalhead 2008/07/28 20:53 みんな揃いも揃ってダメダメだッ!こ、これこそが怪しいはてダ隊の本分なのか…ッ!?(号泣)

doradora0511doradora0511 2008/07/28 21:06 怪しいはてダメ隊ですね。

globalheadglobalhead 2008/07/28 21:34 くうう…ドラドラさんうま過ぎ…。

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20080725(Fri)

globalhead2008-07-25

[]突起はいいね 突起はいいねを含むブックマーク 突起はいいねのブックマークコメント

  • 3日間ムキになって長文を書いたので息切れ気味である。
  • 日記を書くたびに思うが、いつもいったい何をムキになっているのであろうか。
  • 何か辛いことや悲しいことがあるのであろうか。はたまた社会に対して深く思うところがあるのであろうか。
  • いやない。辛くも悲しくも憤りもない。
  • 基本的に、一日の最重要項目は「晩飯何食おうかなあ」といった、ほとんど犬畜生並みの事柄だけである。
  • あと「日記書かなきゃダメかなあ…。書きたくないなあ…」とウダウダしてたりとかな。
  • あたしを犬畜生と呼んでッ!
  • そんなわけで、毎日大盛りカレーか焼肉定食みたいな日記ばっかり書いてしまったので、今日はお茶漬けみたいな日記でいいや、と思ったのである。
  • しかし書くことが無いから、お茶漬けみたいにサラサラ、というわけにも行かないところが苦しい。
  • 今のシャレね。
  • ええと。
  • お昼ごはんはここ数年おにぎり2個の生活をしている。昔どこかで書いたがな。
  • ダイエットというのもあったが、昼ご飯でお腹がきつくなると、午後からの仕事で気持ち悪くなってしまうからだった。
  • というわけで今日は牛カルビと鰻のおにぎりであった。
  • 金曜日のみ、ちょっとお高いおにぎり、ということにしているんである。
  • そういえば、牛肉にしても鰻にしても、18まで過ごした北海道のド田舎の実家では、殆ど食べたことが無かった。
  • 畜肉といえば、豚、鶏、そして羊である。羊といえばジンギスカン。下手な牛肉なんぞを食うよりも数段美味くコストパフォーマンスも高い食い物であった。
  • 鰻、というのはそもそも食う習慣が無かった。漁港であった田舎では毎日飽きるほど陸揚げされたばかりの魚を食っていたから、別に地元で陸揚げされない魚を食う事は無かったということなのかもしれない。
  • 初めて鰻を食ったのは上京した年の夏だった。勤めたばかりの職場を辞めることを決めたときに、御茶ノ水にあった鰻屋にふらりと入って一番高い鰻を頼んで食った。味はよく分からなかった。
  • 住み込みで働きながら学校にも通っていたが、その学校も辞めた。それからオレの東京漂流が始まった。18の歳にはいい思い出が無い。
  • なんなのこの鬱展開。
  • でもフモさんは今は毎日楽しく過ごしています。
  • 人生色々あるさ。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/07/26 00:33 18歳って色々あるよね。

私も子供の頃は肉と言えば豚コマ中心だったな。魚は鰻や鮎をよく食べました(利根川産)。海の魚は塩鮭か鯵の開きが殆どで、マグロは御馳走。生のエビ、蟹、ウニ、牡蠣は社会人になってから初めて食べました。ジンギスカンもやはり大人になって、サッポロビール園で食べたのが最初で最後です。お腹すいた〜!

globalheadglobalhead 2008/07/26 09:25 もうあまりにもムゴイ日々だったので、あの年代から30過ぎまでは記憶を封印しているぐらいっすよ。でもあの頃見聞きした映画や音楽が今の自分の血肉になってるのだと思うと人生不思議なもんです。
お肉は羊も好きでしたが、あれは基本焼くしか応用が利かないのでやっぱり豚鶏メインでしたな。ポークソテーが最高のご馳走だったなあ。母親の調理した鶏の腿美味かったなあ。当時は牛肉って高級品のイメージありませんでした?今みたいに安い輸入牛って出回ってなかったような気がしたけどどうなんだろ。
逆にエビ蟹ウニ牡蠣はガキの頃から普通に食卓に出てましたね。港町なんで高級なもんでもないんですよ。魚も青赤白魚を万遍なく食べてました。でも青魚が一番好きでね。さすがにマグロは近海じゃないので、これはお寿司でもとらないと食べられませんでしたがね。
ジンギスカンは1回しか食べたこと無いんですか!?ジンギスカンじゃないけど今日はラムの生ハム食べられる日だったのに残念だなあ。じゃあ今度はモンゴル料理に行って羊三昧にしますか!?

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20080724(Thu)

globalhead2008-07-24

[][]邪神ポニョの啼く館 邪神ポニョの啼く館を含むブックマーク 邪神ポニョの啼く館のブックマークコメント

■ポニョの唄に隠された秘密

ポーニョポーニョポニョ♪魚の子!…という唄が頭から離れない。日中などはもはやヘビロテ、エンドレス状態である。そしてこの唄が頭で鳴っている時、心配もイライラも無くなってしまうんである。

ヤヴァイ。これはどう考えても洗脳ソングである。みんなでジブリのアニメを観て幸せになりましょう、というポニョ教のテーマソングなのである。そして今日もポーニョポーニョポニョ♪でオレはシアワセ〜になってしまってるわけである。さあこの夏、皆さんも「崖の上のポニョ」を観て・聴いて、シアワセになってしまおう!

…などと強要したくなるほどこの唄の磁力は強烈だ。これはひょっとして何かあるのか?と調べてみたところ、驚くべき秘密が隠されていたことが分かったのである。いやー、これは洗脳されるわけだ…。という訳で、ここにその秘密の全貌を明らかにしてみようと思う。

■《海神ポニョ祈祷祭文》

実は「ポニョの唄」には原典が存在していた。それは400年以上前に書かれたとされる、大英博物館所蔵の奇書《水神クタアトの書》の一節、《海神ポニョ祈祷祭文》である。

この中で、ポニョとは暗黒世界ン・カイに住むツァトゥグァ神の眷属だということが記されているのだ。また、「ポニョの唄」と全く同じ一文が記載されており、そしてそれについての注釈が述べられているのである。

ここでその《海神ポニョ祈祷祭文》、そしてその注釈文の内容を紹介してみよう。

・ポーニョポーニョポニョ さかなのこ
邪神ポニョに呼びかけている。合いの手として「イア!イア!」と入れるのが正しいらしい。「さかなのこ」とは魚人、海棲人という意味である。

・青い海から やってきた
遙か太古の地球、ヴーアミタドレスと呼ばれた山の地底にある暗黒世界ン・カイの、暗き入り江からやってきた、それがポニョなのである。

・ポーニョポーニョポニョ ふくらんだ まんまる おなかの女の子
女神であるポニョは、その体腔の中に数千とも言われる卵を常に宿しており、その為腹部はまるまると膨らんでいるのだ。そして宿主を見つけると尾部にある針を突き刺し、宿主の体の中に沢山の卵を産み付けるのである。

・ペータペタ ピョーンピョン
”深きものども”であるポニョの全身は粘膜に覆われており、その水かきと鉤爪のある足で歩くたびに、ペータペタと嫌らしい湿った音をたてるのだ。そして時に蛙のようにピョーンピョンと跳躍するのである。

・足っていいな かけちゃお!
邪神ポニョは自在にその足の長さを調節することが出来、獲物を見つけたときは鳥よりも早く襲い掛かり、その肉と血を貪りつくすのである。

・ニーギニギ ブーンブン
ナコト写本》によると、この言葉は人類誕生以前の非人類種族の言葉であり、「ニーギニギ」とは「我等が忌まわしき水神」の意であり、「ブーンブン」は「我等が贄を屠り給え」という意味であるという。

・おててはいいな つないじゃお!
邪神ポニョは腕部にある無数の触手を相手の肉体に突き刺し、繋がれた状態のまま相手の思考や生命力を奪う能力を持っているのである。

・あの子とはねると 心もおどるよ
邪神ポニョを召還した忌むべき民達が、水棲人類のおぞましい動きを真似ながら飛び跳ね、その背徳的で淫靡な喜びに痴呆の如く饗宴を繰り広げるさまを表している。

・パークパクチュギュッ! パークパクチュギュッ!
これも非人類の言語であり、「栄光ある旧神よ、再び地を支配せよ!」という意味である。

・あの子が大好き まっかっかのポーニョポーニョポニョ さかなのこ
邪神ポニョはテレパシーにより人間を精神汚染させ、魅入られた人間はポニョを敬愛し崇拝するしか成す術がなくなるのである。精神汚染された人間は眼球の毛細血管が破裂することから全てのものが「まっかっか」にしか見えなくなってしまうのである。

如何であろうか。「ポニョの唄」にどれほど恐ろしい意味が込められているのかお分かり戴けたであろうか。

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■邪神ポニョの啼く館

クトゥルフ作家オーガスト・ダーレスの遠い親類に当たるソースルト・ダーレダが、謎の死を遂げた際、その手に残されていた紙片に記されていた文章である。

紙片は殆どが焼け焦げており、読み取ることの出来る文章は極僅かであったが、解読できた文章から、ソースルト・ダーレダが生前ポニョと出会っていたことが明らかになった。

そしてこの文章を元に、アニメーション「崖の上のポニョ」が製作されたと思われる節があるのである。ここでその一部を紹介しよう。

・嵐の海に目を凝らすと、巨魚のようにのたうつ波の上に小さな人影のようなものが見えた。それは私を目指して駆けていた。闇の中でも、その人影が身にまとう赤い衣の色が分かった。

・ポニョという名のその少女が抱きついてきた時、私は少女のじっとりと濡れた冷たい肌の感触を感じた。さらに少女からは魚のような生臭い体臭が漂っていた。何か異様なものを感じて私はポニョからすぐさま身を離した。気まずげに少女に触れた掌に目を落とすと、なにか光るものがあった。それは鱗だった。

・ポニョは「シ、シ、シ」と歯の間から空気を吐き出すような音を立てた。歪められた口元を見て、私はポニョが今笑ったのだということが分かった。その口元から覗く歯は、血吸い蛭の歯のように小ぶりで、そして尖っていた。

・突然ポニョは風船が萎むかのように縮んでいった。子犬ほどまで小さくなった”それ”は、鶏の足の生えた蝦蟇のように見えた。さらに”それ”は奇形胎児のような大きさまで縮んだ。水の入ったバケツに入れると、”それ”はグネグネといやらしく泳ぎ始めた。

・私の父も母も、既に波に呑まれてしまった。暗い嵐の海の下には、無数の”深きものども”が踊る姿があった。そしてその中に、私を手招きするポニョの姿もあった。しかし私は少しの恐怖も感じなかった。なぜなら今私は、栄光に包まれた旧神たちの眷族へと向かい入れられるからだ。フングルイ・ムグルウナフ・イタクァ・ヤァ・ウェンディゴ・イグカ・ズゥ・フグルムゥ… イア・イタクァ!

■ポニョ、現る

そしてなんとも怖いポニョのぬいぐるみが発売されている!これ見たらポニョがクトゥルフだって誰も疑わないだろ!?

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みぐぞうの後ろ向き日記 「崖の上のポニョ」のぬいぐるみの出来が物凄い件について

yukioinoyukioino 2008/07/24 15:11 はてな内ではポニョ=インスマス娘の伝説ということで決着がついたようですね。観るのが楽しみになりました。にしてもこのぬいぐるみ…抱いて寝ると海底の神殿の夢を見そうです。

EbisEbis 2008/07/24 23:13  ぬいぐるみ、噴きました。ここまで明確なインスマス面はみたことないす。ぬいぐるみ企画者の気が狂ってたとしか思えNEEEE!

globalheadglobalhead 2008/07/25 09:03 >雪狼さん
実際はいろんな解釈のできる物語で、どの解釈が正しいということでもないのでしょうが、はてな内の人々は多分クトゥルフ含有率の高い方が多いってことなんでしょうねえ。きっと宮崎はクトゥルフなんて興味ないだろうし。しかし利用者がクトゥルフ含有率の高いブログサービスっていうのもある意味凄いですね。はてなってやっぱり怖いところなのか!?雪狼さんの感想が楽しみです。


>エビスさん
いやあ、ネタバレになっちゃうからアレなんですが、実はポニョは本当にこの形態に変態するんですよ。この可愛さの無さの確信犯ぶりに、逆にポニョの主題があったのかなとも思いました。でも慣れるとこれもアリかな、と思えるから不思議。

かごめかごめ 2009/02/06 07:57 はじめまして、私はかごめと言います。「水神クタアト」の「海神ポニョ祈祷祭文」か…。いかにもデモベに出てきそうですね。それと、邪神ポニョの啼く館ですが、私ならクトゥルフ神話のネタにしてしまいたいです。

globalheadglobalhead 2009/02/06 08:40 かごめさんこんにちは。デモベとはデモンベインでいいのかな!?そっち方面が暗いのでちょっと調べたらロボット+クトゥルーなゲームなわけですな。いろんなの出てるなあ。クトゥルフ神話ネタといえばこの間クトゥルー・ショート・ショートを集めた『リトル・リトル・クトゥルー』という本も出てましたね。結構クトゥルー関係好きな人って多いんだなあ。オレは実はそんな詳しくなくて、ネットで集めた情報だけで文章でっち上げたんですが!

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20080723(Wed)

globalhead2008-07-23

[]スターシップ・トゥルーパーズ3 (監督:エド・ニューマイヤー 2008年アメリカ映画) スターシップ・トゥルーパーズ3 (監督:エド・ニューマイヤー 2008年アメリカ映画)を含むブックマーク スターシップ・トゥルーパーズ3 (監督:エド・ニューマイヤー 2008年アメリカ映画)のブックマークコメント

■宇宙の戦士!

漢(おとこ)には観なければならない映画がある。ポール・バーホーベンのお笑いSF映画、「スターシップ・トゥルーパーズ」はそんな映画の一本である。手足もぎ取れ血飛沫臓物飛び散りまくるスプラッタ満載の戦闘シーンに、「戦争の大好きなアメリカ人って、ホンットに頭カラッポのクルクルパーな連中ですよねえ」という嘲笑と罵声を織り込み、なおかつSF映画としてもスリリングかつ完成度が高いという、「後方伸身2回宙返り2回ひねり下り」みたいなウルトラCを可能にした映画、それが「スターシップ・トゥルーパーズ」なのである。

しかし、その続篇「スターシップ・トゥルーパーズ2」は、あまりにもカスな映画であった。カスだカスだカスだお前のカーチャンデーベーソ、と何遍言っても足りないぐらいカスな映画であった。そのカス度の高さは、「カスであることは憶えているがストーリーが全く記憶に残っていない」という凄まじいものであった。あまりにもカス過ぎて、脳が記憶することを拒んだのである。

■3作目!

そして。期待と不安を一身に背負い、遂に「スターシップ・トゥルーパー3」の始動である!なんでも巷では「一作目の正式な続篇」とか言ってるじゃないか!?「ジョニー・リコ中佐が再登場」とかいう話じゃないか!?さらに「遂に原作「宇宙の戦士」にあったパワード・スーツが登場!」とか言ってるではないか!!これを観ないで何を観るんだ!?いや「崖の上のポニョ」は面白かったけどさ!?でも取り合えずポニョよりバグズだろッ!?パワード・スーツの活躍観ないで暑い夏越せるかっちゅうんだよッ!?

という訳で怒髪天を突くかのごとき逆上振りもあからさまに、「スターシップ・トゥルーパーズ3」公開初日の第1回目を、「漢(おとこ)の、漢(おとこ)による、漢(おとこ)の為の映画館」、銀座シネパトスへ観に行ったんだよッ!ってか漢(おとこ)漢(おとこ)うるさいんだよッ!(意味も無く逆ギレ)以下ネタバレありまくりに付き注意!

■バグズを殺れ!

ええと、最初に言っちゃうと、不安要素は山ほどあったにもかかわらず、なかなか健闘していたと思う。低予算であったことは画面を見れば分かるし、時々「ここで派手なシーンがあればなあ」と悔しくなる部分もあるが、見せるべきところはきちんと押さえて見せていたと思う。さらに、一作目の皮肉や冷笑に満ちたテイストも実に堅実に守っており、「正当な続篇」の看板に偽りなし、と判断して差し支えない。ただどうしても一作目は「超B級SF映画」であったのに対し、この「3」は「普通にB級なSF映画」のレベルを超えてはいないが。

それは脚本の説明不足やキャラ設定と舞台設定の曖昧さ、無用なシークエンスのダダ漏れによる進行のもたつき、SF的な映像作りの甘さ、などなどを挙げることができるが、あのカス過ぎる「2」(しかもストーリーが思い出せない)の後にこれを観てしまうと、「まあ頑張ったじゃないか」と擁護してしまいたくなるのが心情というものなのである。しかも、この「3」では、「1」には無い要素を盛り込もうとした工夫が見られ、それはそれで評価のポイントとなるのである。

その要素とは勿論パワード・スーツ(映画ではマローダーと呼ばれる)であり、そして「1」で皮肉の槍玉に挙がっていた軍国主義に加える事の、”戦争を正当化するための宗教の導入”への皮肉である。

物語中盤から、信教の大切さ、神を信じることの重要さを訴える登場人物が現れはじめ、「はん?監督ってキリスト教原理主義者かなんかなのか?」と少々シラケさせられそうになるのであるが、これが実は、物語ラストへの伏線だったのである。この映画を「宗教映画」と言った人がいたが、それは読みが甘すぎるというもの。

■マローダー登場!

それは、クラマックスにおいて、神なぞ全く信じていなかった登場人物が命の危機に対面して趣旨替えし、「天にまします我等の神よ、お助けください」と願いをかけた所でマローダーの編隊が空から降りてくる部分を観れば分かると思うんだが、ここ、ホントは爆笑するところだろ?これって「祈りはきっと神のもとへ届く」という意味なんかじゃなくて、神に祈って現れたのが「バグズを皆殺しにしちまおうぜ!」と盛り上がりまくっている血に飢えた海兵隊員だった、というところがひとつの皮肉になっているんだよ!

そして現れたマローダー軍団!いよッ!待ってましたッ!真打登場!もうなにしろこのマローダー軍団が無敵なのッ!しかも登場の仕方がナウシカの巨神兵かエヴァの量産機か、ちゅうぐらい禍々しいのッ!もう地獄の番犬状態っすよッ!?戦争の神、破壊の権化として登場するんですよッ!?なんかデザインがウルトラセブンのキングジョーにちょっと似ているのは御愛嬌ですけどッ!?

とまたもや興奮気味に語ってしまうオレだが、勿体無いことに、このマローダー登場はホントのクライマックスだけなのね。メッチャカッコよかったけどね。という訳で、このマローダーが大活躍する「4」の製作をお願いしますよ!待ってますよ!絶対また観るからッ!

■Starship Troopers 3 Japanese Trailer

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宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))

宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))

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20080722(Tue)

globalhead2008-07-22

[]崖の上のポニョ (監督:宮崎駿 2008年日本映画) 崖の上のポニョ (監督:宮崎駿 2008年日本映画)を含むブックマーク 崖の上のポニョ (監督:宮崎駿 2008年日本映画)のブックマークコメント

■崖の上にいるもの

それは…暗く冷たい深海に潜んでいた。いつの頃からそれが存在していたのかは誰も知らない。しかし、人類が大地をくまなく闊歩し、生態系の頂点として君臨する遥か以前の、名も無き古き時代より、それらの眷族は地球の支配者として存在していたのだ。邪悪な力を持つこれらの旧支配者は、再び地上を我が物にせんと、闇の中で異形の瞳を輝かせていた。

きっかけは、邪神崇拝者に身を堕し、自らも異形たちの能力を身に着けたフジモトと呼ばれる男の、不気味な海底祭祀場で起こった。かつて彼が太古の神グランマンマーレとのおぞましい交合によってもうけられた半人半魚の生命、Ponyoが、人類との接触を果たし、人間の肉体を得ることで、これと同化する事を選んだのだ。

フジモトはほくそえんだ。人類への逆襲という遠大な計画が、これで一つ駒を進める事が出来る。Ponyoの無垢を装った相貌に人類は何一つ警戒しようとしない。Ponyoが人類の共同体の中に入り込み、受け入れられた時、血も凍るような破壊と蹂躙が、人間どもの身に起こる事となるのだ。

そして今まさに、Ponyoの巻き起こした嵐と高波が、人類たちの居住区を、玩具の城を蹴り崩すように、ばらばらに引き裂いていた。成す術も無く海へと飲み込まれてゆく人々。破壊の歓喜に咆哮をあげるPonyo。人類たちの悲鳴に哄笑をあげるフジナミ。忌まわしき時代の到来に艶かしく身悶えする古代神グランマンマー。

邪神たちの恐怖に満ちた侵略が今始まろうとしている。クトゥルフ神話の新たなる物語、この夏最大のホラー映画『Ponyo:崖の上にいるもの』、ただ今絶賛ロードショー中!

■顕世と幽世

…えー、以上は冗談です。しかし、宮崎駿の新作アニメ「崖の上のポニョ」は、こんな冗談を言いたくなるほど、実は不気味で異様な要素を孕んだアニメーションなんです。この物語が、アンデルセンの「人魚姫」を、現代の日本に移し代えた物語であることは、大体の方はご存知かと思いますが、宮崎駿が作り上げたものは、「リトル・マーメイド」なんかでは全く無く、スチュアート・ゴードンも真っ青の異形たちの饗宴だったのです。言ってみればこれは、性格の明るくなっちゃったラブクラフトが、パステルカラーで描いたかのようなクトゥルフ神話なんですよ。映画自体は面白く出来ていて、オレは結構好きだったんですが、しかしなんでこんな映画になっちゃったんでしょう?

例えば宮崎アニメの文脈から観ると、これは現実世界と異界、顕世(うつしよ)と幽世(かくりよ)を行き来する物語だということが出来るんではないかと思います。宮崎アニメで描かれる異界は、ファンタジー物語でよく描かれるような、単なる「もう一つの(逃避的な)別世界」というよりも、「人間の理(ことわり)の通用しない、現実とは対立した世界」として描かれているのではないか。そしてそれは同時に存在しつつも共存を拒みあっている世界のような気がします。さらにそれはどこか「死」の匂いをさせていると思うんです。

風の谷のナウシカ」では腐海に侵され滅亡しかけている人間世界、というのがあったし、「天空の城ラピュタ」のラピュタ城は、既に死に絶えた世界です。「となりのトトロ」は一見異界と現実世界が共存していますが、「さつきとメイは実は死んでいた」という都市伝説があります。死んでいたかどうかはともかくとして、幽界に飲み込まれるという怖さがあの物語のどこかにあったのではないか。「もののけ姫」は顕世(うつしよ)と幽世(かくりよ)というモチーフがかなり顕著な作品であることは説明するまでも無いでしょう。「千と千尋の神隠し」もまさしく異界に連れ込まれて帰ってこられなくなる物語。こんなふうに、宮崎アニメには、常に現実と相容れない異世界の存在が描かれていたのではないか。

アニミズム的世界

それにしても、子供たちも多く観るであろうジブリアニメ作品に、なぜ宮崎はこれだけ死の匂いと異様な別世界を顕在させようとしているのでしょう。それは宮崎の持つアニミズム的世界観にあるのではないか。

宮崎が作品の中で頻繁にテーマとするアニミズム的な世界観は、世界を人間中心とは捉えていません。むしろ、自らを世界の中心であるとする人間を、奢ったものであると考えているのかもしれない。生命というものの価値がどれも等しいのだとすれば、同様に、死もまた等しくそれら生命に与えられる。即ち、死とは、常に顕在するものである。そして、人間の理(ことわり)のみがただ一つの理(ことわり)でなく、そしてまた最も正しい理(ことわり)ですらない以上、人間には相容れることの無い異様な世界の理(ことわり)も、それもまた正しいものであり、それが人に理解され得るかどうかは別の話である。

単純に”アニミズム”の括りだけで宮崎アニメを分析してしまいましたが、宮崎アニメに存在する死生観と異世界、というのは、宮崎のこういった相対主義的な世界観があるからなのではないか。

■生への希求

映画の冒頭では、無数の生物がみっしりと海中を漂う様が描かれます。それは幼生であるプランクトンから成体となった軟体生物、魚類、甲殻類まで様々です。これら海中に遍く存在する生命は、それが単純なものであろうと複雑なものであろうと等しく一つの生命です。そして生命に満ち溢れている、ということは、それらが己の生命を存続させる為に他を貪るという、死と危険の存在する世界でもある。生の溢れている所には死も溢れている。これが生物界であり、生と死もまた常に同等なんです。即ち宮崎アニメで描かれる死とは、常に遍在するものであるということなんです。

そして人間になり、主人公の少年と寄り添いたい、と願うポニョが、あたかも両生類が変態するが如く奇怪に体形を変えてゆくのは、激烈に躍動する生命力を視覚化しようとしたものなのでしょう。また、少年に恋焦がれ、生き物と化した大波の上を駆け続けるポニョの姿は、まるで恋に狂った鬼女を思わせます。しかし、恋、そしてそこから導き出される生への渇望というのは、このように激烈なものであるんです。これもまた、一つの強烈な生命力を表現したものであると思います。

このアニメが、不気味で異様なものを孕んでいるとすれば、それは、生というものを生々しく描こうとしたからなのではないのでしょうか。生々しい生は、時として奇怪であり、奇態なものであったりもします。しかしだからこそ神秘的であり、美しくもあるのです。「崖の上のポニョ」はこのように、死と異界とをモチーフにしながら、生と生命力への、強い希求と喜びを描こうとした映画だったのではないでしょうか。

■崖の上のポニョ予告

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■〈Perfume〉love the world〈崖の上のポニョ〉

Perfumeの曲とポニョの唄のマッシュアップ!これがまた実にぴったりはまってます。

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shidehirashidehira 2008/07/22 13:48 坂の上のフモ

globalheadglobalhead 2008/07/22 17:15 フーモフーモフモ♪やさぐれオヤジ!

ミョーンミョーン 2008/07/22 22:37 フーモフモフモオヤジだよ♪
・・・っとついつい口ずさんでしまいました。。
私も観ました。最初は綺麗な話しすぎてキョトーンとしてしまいました。
ふもさんの解釈読んだらなるほど納得しました。
そういうことか〜
何か昔に指輪物語の解説聞いたときの話も思い出しちゃいました!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/07/22 23:03 グフフ。お星様たくさんつけたった。

globalheadglobalhead 2008/07/23 07:46 >ミョーンミョーン
あー、綺麗な話と思えたか。ストレートに見ちゃえば、あれ、悪い人間誰も出てこないし、誰も不幸にならないし、最後はめでたしめでたしだし、という、ある意味凄い話でもあるんだよなあ。なんかいろいろ解釈があるだろうし、毀誉褒貶もあるだろうが、やっぱり宮崎アニメはホントに違うよなあ、と打ちひしがれる部分もある映画だったわ。
指輪物語の解説は何話したかなあ。

globalheadglobalhead 2008/07/23 07:53 >レイジーさん
ありがとやんす。今回は公開直後で、すぐエントリを読んでもらいたいというスケベ心から、あんまり文章を整理しないまま更新しちゃったんですよねぇ。話がつながってなかったり、繰り返しだったり、説明不足だったりした部分もあるんで、読み難く分かり難いエントリになったかなあ、と少し反省しております。それでも読んで喜んでくれる方がいるから、まあ、ちょっとはよかったかな、と思ったんですが。
それと、今回のエントリの後半は、レイジーさんと昆虫たちの生活のことを思い浮かべながら書いたんですよ。

刷毛の上刷毛の上 2008/07/24 00:30 ぽにょを見に行くか、行かざるべきか悩んでいた者です。
フモさんの文章にグッときて涙がでました。見に行こうと思います。
素敵な指南をありがとうございます。

globalheadglobalhead 2008/07/24 00:42 こんにちは!もうね、内容はこんなもんですが、文章量は原稿用紙7枚分、書き上げるまでに4時間ぐらいかかってるんです…。でもグッときて涙が出てくれた方がいたのなら、苦労しがいがあったというもんです。こちらこそ、最後まで読んでくださってありがとうございます。

neimuneimu 2008/07/28 11:54 今回の書き出しにちょっと魅了されました。いや、映画評か!? 一瞬バクバクしてしまった。かっこいい起承転結でした。

globalheadglobalhead 2008/07/28 12:36 ありがとうございます!褒められると素直に嬉しいオレであります!しかしバクバクしちゃいましたか!?それは恐怖かはたまたときめきか!?悪心の起こる日記じゃなかったらいいんですが!?

20080721(Mon)

[]東京国立博物館に行って日本美術とジャポネスクってヤツをタンノーした! 東京国立博物館に行って日本美術とジャポネスクってヤツをタンノーした!を含むブックマーク 東京国立博物館に行って日本美術とジャポネスクってヤツをタンノーした!のブックマークコメント

先日は上野にある東京国立博物館に行って美術展を二つ見てきましたよ。

■「対決−巨匠たちの日本美術」展

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いやー、朝9時半から開館のところを10時に入ったら、すっかり人でごった返していた「対決−巨匠たちの日本美術」展。人気なんですねえ。”巨匠対決!”とか言われても日本美術に暗いオレが知っている名前はあんまりなかったりするんですが、それでもぐるっと一回りするのに2時間以上掛けて堪能してきました。

ただ、例えば屏風絵なんかは近くに寄って微細に見るというよりは、遠くから全体像を眺め、こういった屏風が置かれていたであろう空間を想像しながら見たほうが楽しめるような気がして、人の頭ばかり見えてしまうような展示状態では、その絵の本来持つ特質が分かり難いだろうなあ、という気はしました。

さて、今回最も楽しみにしていたのは伊藤若冲と曽我蕭白の絵だったんです。見てもらえば分かると思うんですが、なにしろサイケデリックでドラッギーな描線と色彩がたまらない!子供の頃にこれを見せられたら多分怖い、と思ったでしょうが、それほど異様で過剰な激情でもって描かれた絵であったのでしょう。

勿論そこにはここまでに至る日本美術の技法の洗練と爛熟の歴史があったればこそなのでしょう。そういった歴史性を垣間見るといった意味でも、日本美術を代表する絵師たちの作品を一同に見られたという意義はあったような気がします。

◆伊藤若冲「仙人掌群鶏図襖」

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◆曾我蕭白「群仙図屏風」

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あと途中の物販コーナーでは雪狼さんが日記で書かれていた巨匠バッチのガシャポンもやってみましたよ!オレのは快慶でしたよ。

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東京国立博物館 「対決−巨匠たちの日本美術」


■「フランスが夢見た日本−陶器に写した北斎、広重」展

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こちらは東京国立博物館の表慶館1階で開催されていた「フランスが夢見た日本−陶器に写した北斎、広重」展。19世紀にフランスで製作された浮世絵がモチーフのテーブルウェアが展示されておりました。広重の「東海道五十三次」や北斎の「北斎漫画」からの図柄がお皿の絵として描かれているんですな。当時はジャポネスク・ブームというやつで、かの地ではこういった浮世絵の意匠が様々なものに流用されていたんでしょう。

展示物の最初のセルヴィス・ルソーのものは、タッチも粗くただ模写された図柄が描かれているだけの割と素朴なものが多かったんですが、セルヴィス・ランベールが手掛けたもののあたりから、模写だとしても美術的に非常に技巧の高い図像になっていってましたね。

面白かったのは魚や鳥獣、草木をお皿のモチーフとして描くのは分かるんですが、そのほかに必ず虫もその中に加えられているんですね。それもお皿の端っこのほうに。料理の盛られたお皿の端っこに虫の絵が見える…というのはどうなんでしょうか!?

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◆東京国立博物館 オルセー美術館コレクション特別展「フランスが夢見た日本−陶器に写した北斎、広重」

[]お人形サイト《FLd:FUMO LOVES doll》更新しました お人形サイト《FLd:FUMO LOVES doll》更新しましたを含むブックマーク お人形サイト《FLd:FUMO LOVES doll》更新しましたのブックマークコメント

オレとバナナ牛乳さんとで作っているお人形サイト《FLd:FUMO LOVES doll》が更新されました。今回はこの間オレの日記でUPしたベリーハンターたんです。オレの撮った写真にバナナ牛乳さんのビジュアル・エフェクトが加味されて、オレの日記の写真とはまた違った雰囲気が楽しめます。お人形好きの方は是非ドーゾ。

「FUMO LOVES doll」

yukioinoyukioino 2008/07/21 21:57 巨匠バッチ、トライされましたか。彫った仏像らしきのてっぺんから出てる葉っぱが愛らしいです。蕭白の絵は離れがたくてずいぶん長いことうろうろしてしまいました。芦雪の虎は<ほとんど漫画ですねw

globalheadglobalhead 2008/07/22 08:17 巨匠バッチは雪狼さんの日記を読んで絶対やっとこう!と思ってましたよ。蕭白はホンット凄かったなあ。分裂症の人の描いた絵みたいな鬼気迫るものがありましたね。あと一連の虎の絵は、これって猫見ながら描いただろ!と思わせる妙な可愛らしさがありましたね。芦雪のはまさしく漫画でした!

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20080719(Sat)

globalhead2008-07-19

[]つーつーづれづれ  つーつーづれづれ を含むブックマーク つーつーづれづれ のブックマークコメント

  • どうも世間は夏なのらしい。しかし職場は早朝出勤で、仕事中はエアコン効いた事務所にずっとこもっているオレにとっては、毎年の夏はそんなに暑く感じないままに終わってしまうのである。
  • 部屋に帰ると「もわっ」としてさすがに暑い気はするがな。しかしすぐさま裸族に変身し、またもやエアコンガンガンに効かす(ボロなんでホントは効いてないんだが)のでやはりやりすごせるのである。
  • 休みの日に外出しても、冷房効いた電車に乗って冷房効いた映画館や冷房効いた書店に入るだけなので、あんまり気にならない。
  • 外を歩いている時も、歩くスピードで空気が動くので、体感温度はそれほどでもない。
  • そういう程度にしか温度や日光を感じないので、夏はそれほど嫌いではない。
  • ただこれに湿気が加わると途端に不快指数が鰻上りに上がってねえ!
  • ただし脂っぽいほうなので、顔が脂汗でぬるぬるになるとこれも苛つく原因となる。これも拭くなり洗うなりすればそれでいいんだけれども。
  • あと夏は粗食でも風邪引かないところがいいな!冬はねー、粗食続けると風邪引くんっすよ!
  • どういう食生活してるんだ…。
  • それと、職場の事務所に蚊がいるらしくて、露出している腕ばかり刺されていやんなる。で、そのあちこち刺されてる虫刺されのあとが、なんだかポン中の注射痕みたく見えてちょっとだけめげる。

[]ドミノの焼肉ピザだ! ドミノの焼肉ピザだ!を含むブックマーク ドミノの焼肉ピザだ!のブックマークコメント

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関東はやっと梅雨も明け、すっかり夏本番ということで、ガッツリスタミナあるもん食べたいですな。という訳で今度のドミノピザは焼肉がトッピングだ!「おとなの焼肉」という名前の付いたこの焼肉ピザは「炎の牛カルビ(タレ)」と「炙り豚カルビ(塩)」の2種類が発売されています。

■炎の牛カルビ(タレ)

特製タレとコチュジャンでピリ辛に味付けした牛カルビを、強火で香ばしく焼き上げます!肉汁あふれるジューシーな牛カルビは、シャキシャキ食感のナムルと愛称抜群!

トッピング:牛カルビ、特製焼肉タレ、パプリカ、ごま、特製ナムル

■炙り豚カルビ(塩)

とろけるような豚の甘みがたまらない豚カルビ、たっぷりの刻みネギと塩ダレで後味はさっぱり!豚カルビの豊かな脂の甘みが、さっぱり味の特製塩ダレとおいしさのハーモニーを奏でます。

トッピング:豚カルビ、特製塩ダレ、レッドペッパー(別添)、ガーリック、ごま、特製ナムル

厚いピザ生地に「ぜんまい」「豆もやし」「にんじん」「小松菜」をごま油であえた「特製ナムル」が敷き詰められ、その上からチーズと他のトッピングが載せられているという二重構造になっているんですな。

今回は牛カルビの甘辛さと豚カルビのさっぱり感を同時に同時に楽しめるハーフアンドハーフにしてみました。こりゃあ豪華だ!ピザも食べられて焼肉も食べられる!文字通り一挙両得!ちなみにノンソースピザです。トマトとかは使ってないのね。

あとサイドメニューには、韓国ノリとチョレギソースのかかった「焼肉屋さんのチョレギサラダ」もあり!いやがおうにも焼肉気分が盛り上がりますな!9月初旬までの期間限定なのでこの機会に是非お試しあれ!

しかしピザって何がトッピングしてあっても美味しいもんだねえ…。もう体型をピザだなんだと言われたっていい!オレはピザを食って食って喰いまくってやるッ!!

宅配ピザのドミノピザ

parfum30parfum30 2008/07/21 02:43 あう・・・おいしそう・・・食べたい。おなかがなりました。責任とってください。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/07/21 03:11 あたしの責任もとって貰おうかな…。(便乗)

globalheadglobalhead 2008/07/21 13:22 >ひめちゃん
可愛いひめちゃんにはこのオヂサンがナンボでも責任とっちゃる!だからナンボでもおねだりしてくれてええんよ!

globalheadglobalhead 2008/07/21 13:23 >レイジーさん
レイジーにこのオレが責任とる謂れはこれぽっちも無い。(きっぱり)

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/07/21 17:02 イケズ!

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20080718(Fri)

[]サロペットとしましまボーダーのmomokoなの 【momokoDOLL ベリーハンター】 サロペットとしましまボーダーのmomokoなの 【momokoDOLL ベリーハンター】を含むブックマーク サロペットとしましまボーダーのmomokoなの 【momokoDOLL ベリーハンター】のブックマークコメント

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久々のmomokoDOLLである。前回の冬のバス停たんを3月の終わりに更新したきりだったから、実に3ヶ月ぶりであろうか。最近はmomokoDOLLもリリース数が減り、出たとしても値段のお高いCCSやスペシャルモデルばかりである。お寂しい限りである。まあ出費が減った分お財布には優しいのであるが。

というようなことをゴチャゴチャ言いつつ新作momokoの紹介である。今回のmomokoはデニムのサロペットに赤いしましまボーダー、帽子に赤縁メガネのベリーハンターたん。「今日の気分はストロベリー!」なのでベリーハンタ−ということらしい。ストロベリーな気分、というのかどういうものであるのか、ただれた堕落中年であるこのオレ様には容易に理解出来るものではないが、きっと甘酸っぱい、とかそういうことなのであろう。

そういえば最近は暑くなってきたので、オレの着ているシャツもちょっと甘酸っぱい匂いをさせているけれど、ということはこのオレもベリーハンターを名乗ることが出来るのであろうか、そこんところどうなんであろうか、いやむしろハンターというよりは、夜道でおっかない若者たちにハントされてしまう側だったりするのであろうか、などと怖い方へと妄想は膨らんでゆくオレなのである。

今回も沢山写真をUPしましたので、もっと見たい方は《続きを読む》をクリックされてくだせい。あ、あと、最近オレの日記をアンテナに入れてくれた方の為に説明すると、この日記書いてるFUMOという男はいい歳のジジイですが、こういった着せ替え人形を集めて写真に撮るのがとっても好きな男なんですのことよオホホホホ。

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[]魚の子! 魚の子!を含むブックマーク 魚の子!のブックマークコメント

ポーニョポーニョポニョ♪
魚の子 !

という訳で今話題沸騰の素敵なポニョのAAを貼っておいたからみんなで愛でるがいいさ!

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mashirommashirom 2008/07/18 12:43 ストロベリーたん、購入するかどうか迷ってたんですが、FUMOさんの写真で見るとかわいくってびっくりです・・。

globalheadglobalhead 2008/07/19 09:17 ありがとうございます!我ながら可愛く撮れたと思ってます。
ただ今回のストロベリーたん、アウトフィットがなんだかリカちゃん人形ぽくてイマイチじゃありません?特にサロペットの脚部がスリムでバランスが悪いんだよなあ(だからバストアップの写真ばかりなんです)。
それと全体的に男の子っぽいので、フェミニンなお人形が好きな方にはわくわくするものが少ないような気がします。顔の造作は綺麗に出来ているので、あくまで着せ替え用の素材として購入するのは悪くないかもしれませんね。
OF込みで可愛いmomokoなら他にもありそうなので、サロペットに特にこだわっていないのであれば別のmomokoでもいいかも。

すいかすいか 2008/07/20 21:42 はじめまして。いつも読み逃げしていますが、このブログを気に入っている者です。
私の今日の気分はブルーベリー!
・・・目が疲れてます。私もベリーハンター?

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/07/20 22:59 どうして全身の写真が無いのかと思ったらそゆ事だったのね。

globalheadglobalhead 2008/07/21 13:18 >すいかさん
ご愛読ありがとやんす!目にはビタミンAが良いなんて言いますが、ブルーベリーのほかにもうなぎなんかもにも多く含まれているみたいですな。そういった意味ではうなぎハンター、というのもアリかな?とは思いましたが、なんかあんまり格好よくないネーミングですな…。

globalheadglobalhead 2008/07/21 13:19 >レイジーさん
そうなんっすよ。でも全体的なアクセント付けるのに1枚ぐらいあってもよかったかなあ。

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20080717(Thu)

[]団塊ボーイズ (監督:監督 : ウォルト・ベッカー 2007年アメリカ映画) 団塊ボーイズ (監督:監督 : ウォルト・ベッカー 2007年アメリカ映画)を含むブックマーク 団塊ボーイズ (監督:監督 : ウォルト・ベッカー 2007年アメリカ映画)のブックマークコメント

仕事も家庭も上手くいかないやさぐれ中年達が、「しがらみなんかにゃおさらばさ!」とばかりに革ジャンに身を包みハーレーダビッドソンで自由の旅に出る、というコメディ映画。で、旅の途中で出くわしたならず者に一泡吹かせたり、立ち寄った町で恋が芽生えちゃってみちゃったりするんである。おめでてえなあ、という気がするんである。だいたい人生煮詰まった、とか言いながら、みなさん生活には困ってないみたいだし、ハーレーでツーリングなわけだし、友達はいるし、そこそこ充足してんじゃん、とオレなんかは思うわけである。なんだか切実さも切迫感も足りないんだよなあ、と思うんである。アウトロー気取りだけれどホントにアウトローになるつもりも無いし、なれないだろうし、「旅が俺たちを変えた」とか言って浮かれてみても、そんなものはほんの一時の気分の高揚でしかないんだろ。ホントにギリギリまで追い詰められた人が見たら腹立つだろうなあ。しかし実の所、オレも含めた凡人が出来る所詮”冒険”なんざ、そんな遊園地のジェットコースターに毛が生えた程度の危険でお茶を濁すしかないわけだろうし、《逸脱》を求めながらも結局最後はいつもの糞下らねえ日常に戻っちゃうしか術がない、という点で、実は切ない物語なのかも知れねえな。

[]消えた天使 (監督:アンドリュー・ラウ 2007年アメリカ映画) 消えた天使 (監督:アンドリュー・ラウ 2007年アメリカ映画)を含むブックマーク 消えた天使 (監督:アンドリュー・ラウ 2007年アメリカ映画)のブックマークコメント

消えた天使 デラックス版 [DVD]

消えた天使 デラックス版 [DVD]

性犯罪登録者の監察官バベッジ(リチャード・ギア)が行方不明の少女を探す、という話なんであるが、グジャグジャドロドロの猟奇犯罪捜査モノになるかと思いきや、意外とスマートなサスペンスドラマとして出来上がっていた。性犯罪者の異常さそのものよりも、監察官のリチャード・ギアが仕事に打ち込み過ぎて壊れてしまっている、というところがこの物語のミソであろう。なにしろ最初、「誘拐犯ってこの検察官ってオチなんじゃないの?」と思ったぐらい、リチャード・ギアは憔悴し疲労し混乱しているのよ。監察に訪問した性犯罪登録者をまるで人間扱いしないばかりか、そのうち暗がりでボッコンボッコンヤキ入れているのよ。有り得ねえ。お前はバットマンかよ。だから、よく出来ているけどちょっと地味目だったこの映画、サスペンスなんかに仕上げず、ピッチリタイツのコスチュームに身を包んだリチャード・ギアが、性犯罪登録者専門の仕置き人となって夜の闇を暴れまわるという、インモラル・ダーク・ヒーローものにすればよかったんじゃないの。相手はエゲツナイ性犯罪者なんだから、お仕置きの方法も下半身中心に思いっきりエゲツナイやり方で攻めて攻めて攻めまくればいいのよ。いやーやっぱりそういう映画の方が面白そうだよなあ、と思うのはオレだけ?

[]レニー・ハーリン コベナント -幻魔降臨- (監督:レニー・ハーリン 2006年アメリカ映画) レニー・ハーリン コベナント -幻魔降臨- (監督:レニー・ハーリン 2006年アメリカ映画)を含むブックマーク レニー・ハーリン コベナント -幻魔降臨- (監督:レニー・ハーリン 2006年アメリカ映画)のブックマークコメント

レニー・ハーリンは割と好きな監督であった。「ダイ・ハード2」は勿論だが、「ロング・キス・グッドナイト」あたりもいい線行っていたし、「カットスロート・アイランド」は「パイレーツ・オブ・カリビアン」の1.75倍ぐらいはよくできていたし、「エクソシスト ビギニング」も楽しめる映画だった。ま、「クリフハンガー」と「ディープ・ブルー」はカスだったがな。そのレニー・ハーリン、2006年の作品である「コベナント -幻魔降臨-」。いやーこれが箸にも棒にも掛からないしょーもない映画で…。お話は、寄宿学校を舞台にした10代の超能力少年達の超能力合戦、ということなんだが、スッゴイ超能力持ってる癖にやってることは単なるガキ同士の喧嘩、最後の戦いは野っ原に建った小汚い納屋、という所がどうにもしょぼすぎる…。コミックが原作という話だが、いっぱしに粋がってても結局やることがちいちゃい、という部分に10代のガキンチョ達の妄想の限界を感じるな。やっぱ世界が自己完結しているのよ。そういった意味では中学生映画ということも出来るかな。超能力合戦はなんだかドラゴンボールみたいだったし。あと、寄宿学校が舞台で超能力で、という部分に、これってハリポタのダークバージョンを目指したもんなのかな、とちと思った。

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20080716(Wed)

[]ァィの付くアレ ァィの付くアレを含むブックマーク ァィの付くアレのブックマークコメント

白状するが、実はちょっとだけ例のァィホンというヤツに興味があったのである。流行りモノに弱いんである。まあ買わなかったがな。アマゾヌなどでしょうもない買い物ばかりしているから、先立つものが無いのである。で、買わなくてもいいように、「ァィホンがいかにイマイチであるか」という情報をセコセコと集めて自分を納得させているいじましいオレなんである。

そしてそんな情報が集まれば集まるほど「買わないオレって勝ち組?賢い奥さん?」などと鬼の首でも取ったかのように得意がっているわけである。なんかあんまり前向きじゃないような気がするが、勿論気のせいである。まあ実の所、世間ではいろいろ言われているが、基本的にあれってオモチャな訳で、携帯の機能としてナンチャラとか言っても、オモチャ好きの人は買っちゃうもんなんだろうがな。

それと、ァィホンと同じアポーから出ているオレのァィポッドの充電時間が怪しくなってきた。1回の充電で3時間程度しか再生できなくなってきたのだ。これだと朝通勤時に聴いて昼休みに聴いて、それでおしまいである。充電池が弱ってるのだろうとは思うが、どうも電池交換に出すのが面倒くさい。それにアポーに交換に出したら2週間ぐらい戻ってこないんだろ。2週間音楽無しはイヤなんである。

で、買い替えを考えたわけだ。そして目に留まったのがァィタッチ。ううむなかなか見た目がいいが。しかしこれもお高いのである。アマゾヌなどでしょうもない買い物ばかりしているから、(以下略)。それでまたもやあら探しである。実際のところ、ァィタッチは容量が少ない上に操作性が悪そうだ。やた!これでまた買わなくて済んだ!

ということで、ァィポッドは120Gのクラシックというヤツの購入を考えている。しかしまだすぐに買わないのである。今のところ、充電ケーブルをもう一個買い、会社でも充電しているのである。これならなんとか1日持つ。こうして騙し騙し使い、もうどうしようもなくなるまで持たせるつもりである。なにしろ財布の紐を締めておかないと、アマゾヌなどでしょうもない買い物ばかりしているから、(以下略)。

[]ドン・キホーテ問題 ドン・キホーテ問題を含むブックマーク ドン・キホーテ問題のブックマークコメント

ドン・キホーテである。激安の殿堂ドンキホーテである。このドン・キホーテを「ドンキ」と略す人がいるが、オレはそれは間違っているのではないか、と思うわけなのである。いうまでもなくドン・キホーテという店名が古典文学ドン・キホーテからとられたものであることは誰でも知るところであろうが、これは人名であり、さらに「ドン」とは「〜殿」のような意味であり、「キホーテ」と呼ぶことはあっても「ドン・キ」などと中途半端に略するのは如何なものかと思うわけである。

例えば名曲「スタンド・バイ・ミー」で有名なアメリカの歌手、ベン・E・キング。彼の名を「ベンキ」などと略しては目も当てられないではないか。また、女優の米倉涼子を「よねくらり」などと呼んでしまうと「のらりくらり」の別名かと思うし、俳優の谷原章介を「たにはらし」などと呼んでは「たにし」の仲間なのかと思ってしまうではないか。

さらにドン・キホーテの物語をあまり知らない子供達がドンキという名前に慣れ親しんでしまうと、ドン・キホーテのことをドンキ・ホーテだと思い込んでしまう危険性があるのである。さらにドンキをドンキー即ちロバと思い込んでいる可能性もあり、そうなっちゃうとドンキーホーテ即ち「ロバホーテ」となっちゃってもうなんだか意味が分からないのである。

ことほどかようにドン・キホーテ問題というのは深刻な局面を迎えているとオレは考えるわけである。ちなみにあの店、近所に無いので入ったことは無いんだが。

.. 2010/11/02 13:42 テスト

globalheadglobalhead 2010/11/02 13:54 オレは何を試されているんだ!?

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20080715(Tue)

[]Hellgate:London(ヘルゲート:ロンドン) (Windows) Hellgate:London(ヘルゲート:ロンドン) (Windows)を含むブックマーク Hellgate:London(ヘルゲート:ロンドン) (Windows)のブックマークコメント

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地獄の門が開きモンスターに蹂躙された近未来のロンドンの街を舞台に、剣と魔法と小火器を駆使し敵と戦うアクションRPG。制作がDiabloシリーズを制作したメンバーということから結構期待していたが、2D俯瞰視点のアクションからファースト・パーソン〜サード・パーソン切り替え可能な視点の3Dアクションゲームになっており、Diabloとはまた違ったテイストに仕上がっている。

だがしかし基本となるのはDiabloタイプのハック&スラッシュ系ゲームスタイルであり、ストーリーがどうとかいう以前にひたすら敵をブチ殺し経験値とレアアイテム集めに血道を上げるという猿ゲームだ。NPCからミッションを依頼されたりもするが、これも要するにマップに出掛けて敵を全滅させ、お宝をがっぽがっぽと戴いてくれば、なんとなくクリアしているんである。

しかしこの猿のような繰り返しが楽しいのだ。という訳で現在猿のようにやりまくっているというわけである。ましらの如き、とはこのことである。意味が違うか。全体的にはグラフィックがもうちょっと頑張ってくれててもよかったかな、と思えた。

あとアイテム管理やスキルのレベルアップのシステムは、Diablo方式を真似た「タイタンクエスト」に似ていて、なんだかどっちが本家なんだか分からなくなってしまったが、逆によく知っているシステムだったから、殆ど説明書無しでも弄くれたな。ちょっと違うというか進化したところは、武器を解体して部品にし、それをまた再利用する、というシステムですかね。

■Hellgate:London(ヘルゲート ロンドン) 日本語字幕入りイントロダクション

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ヘルゲート:ロンドン(完全日本語版)

ヘルゲート:ロンドン(完全日本語版)

[]新人君とオレ 新人君とオレを含むブックマーク 新人君とオレのブックマークコメント

先週は会社の新人君の歓迎会があったのだが、その時初めてその新人君と会話らしい会話をしたオレである。彼I君25歳は見るからにインドア系のひ弱そうな青年で、蚊の泣くような声で話をするが、特に物怖じするような内気な人間というわけでもなかった。元気が無い、というよりも物静かな男なのだろう。あれこれ遠まわしに鎌をかけながら話してみたが、その内徐々にパソコンやらゲームやらのインドア系の趣味が明らかにされ、20コも歳が離れているのに大いに話が合ってしまったオレと新人君であった。パソコン組み立てたりMGS4をやる為にPS3買った、なんて話はオヂサン大好物なんである。逆に言えば、オレの会社ではあんまりそういう若いヤツっていないのな。

で、その彼がなんだかモゾモゾしているからどうしたんだ、と訊いてみたら、買ったばかりのスーツのズボンがきついのらしい。ただでさえ細身なのにいったいどんなウェストのズボン買ったんじゃい、なんてからかっていたが、I君が着替えを持ってるんですが着替えてもいいですか、などと言う。別に構わないが、それよりもなんで会社帰りに着替え持参してんの?と尋ねると、その着替えは、漫画喫茶にお泊りする為の着替えなんだという。どうもI君は、週末は漫画喫茶に泊り込んで一晩中インターネットやらなにやらするのが習慣らしいのだ。

でもI君、パソコンは自分の部屋にあるわけだし、もともと実家を離れて一人暮らしをしているわけだし、なんでわざわざお金まで出して漫画喫茶に泊まらなくちゃいけないの?と訊いてみると、あの雰囲気が好きなんですよ、という返答であった。入社したてとはいえ、会社勤めをしているわけだから、巷でよく聞くネット喫茶難民というわけでもなかろうが、いつでも帰れる自分の部屋を持っていてさえ漫画喫茶に泊まりたい、という所はやっぱり今風なんですかねえ。

映画評論家の町山氏が、映画「ゾンビ」と「ショーン・オブ・ザ・デッド」を比較して、「アメリカ人はショッピングモールに立て篭もるがイギリス人はパブ。日本人なら漫画喫茶かな」とどこかで言っていたらしいけれど、殆ど漫画喫茶を利用しないオレは、そんなにみんな満喫が好きだったのか!?と思ったわけである。

ちなみについこの間満喫入ったオレですが、別に漫画を読みたかったわけではなく、待ち合わせの時間まで間が空いちゃったんで、ちょっと日記を書くのに寄っただけですからね。え?オレの方が変ですか!?

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20080714(Mon)

globalhead2008-07-14

[]スピード・レーサー (監督アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー 2008年アメリカ映画) スピード・レーサー (監督アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー 2008年アメリカ映画)を含むブックマーク スピード・レーサー (監督アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー 2008年アメリカ映画)のブックマークコメント

■スピード!もっとスピード!

マッハゴーゴー!マッハゴーゴー!マッハゴーゴーゴー!1967年製作の日本アニメ「マッハGoGoGo」を原作に「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟(最近は”姉弟”と呼んだほうがいいのか!?)が実写映画化した「スピード・レーサー」だッ!子供の頃タツノコアニメはよく観ていたけど、あのバタ臭いグラフィックと世界観は、子供心には結構胸焼け気味だったな!しかし海外で実写化されると聞いた時はまあアリかも、ぐらいには思ってた。まあ「ドラゴンボール」の実写映画化よりはイメージしやすいだろ!?

しかしいくら「マトリックス」の監督だとはいえ、古臭い上に、あのいかにもマンガマンガした原作アニメをどう料理するんだ?CGIが踊ってるだけの虚しいキワモノ映画で終わるのがオチだろ?と思っていたのだが、予告編を観るとこれが結構頑張っている!こりゃひょっとして、と思い映画館に足を運ぶと…これがなんと、メチャクチャ面白い映画に仕上がっていたッ!!またやりやがったウォシャウスキー兄弟!

■スピード!さらにスピード!

物語冒頭、レースで爆走するスピード・レーサーに、彼と彼の家族の過去の歴史をオーバーラップさせながら、この物語の人間関係、世界観、なぜスピード・レーサーはレーサーとして走るのか、彼が心の中で葛藤として存在させているものはなんなのか、を全て説明してしまう編集手腕にまず驚かされる!スピード・レーサーの映画の名に恥じないスピーディーなカットの連続!そしてこのレースのラスト、スピードレーサーがかつて深い思慕を抱いていた亡兄の幻影と共にコースを走りぬけるシーンで、死んだ兄への想いの強さがいやがおうにも伝わってくるのだ!ここでオヂサン既にメロメロだ!

映画の主幹テーマとして存在するのは家族愛とか正義とかそういったベタなもんだが、こんなのは取り合えず映画を物語として成立させる為の方便だから、ベタで十分なんだ!しかしベタなりにしっかり描くことで、映画の本当の主役である未来のカー・レースが生きて来る!ここで描かれる未来のカー・レースでは遊園地のジェットコースターのようなトリッキーなコースを最高時速800キロで突っ走り、重力など存在しないかのように宙を舞い、戦闘ロボットのように秘密兵器を繰り出し、ベーゴマのようにお互いぶつかり合いながら格闘を繰り広げるという、現実には有り得ない荒唐無稽なレースが展開される!

そして物語中盤ではウォシャウスキー兄弟お得意の人間同士のクンフー・ファイトも炸裂だ!原作で出てきたのかどうかは知らないが、ニンジャ・ウォリアーまで登場させるという、ウォシャウスキー兄弟のこんな茶目っ気ぶりが実に微笑ましい!物理法則をまるで無視したカー・アクションとクンフー・ファイト!そう、この「スピード・レーサー」はコミック世界のレース・カーを主人公としたもうひとつの「マトリックス」なんだッ!

■サーキットの彼方へ!サーキットの彼方へ!

レースを重ねるごとに超絶的にアクロバティックになってゆくレース・カー同士のぶつかり合いと、サイケデリックに花開くCGI!めくるめくようなスピード感が生む高揚と、曼荼羅のように渦を巻く光の洪水の法悦!クライマックスのレース・ゴールで主人公と映画を観る者が到達するのは、ある種宗教的なまでの高みに達した歓喜と恍惚だ!この映画は、”観る”ということの快楽に徹底的にこだわった、CGIの極楽浄土図だったんだッ!

かつて「ビデオドラッグ」と呼ばれた、色彩と幾何学模様がうにょうにょ蠢くだけの退屈な映像が存在したが、この「スピード・レーサー」こそが真のビデオ・ドラッグだということができるだろう!映画を観ながら気持ちよくなりたいヤツは今すぐ「スピード・レーサー」を観に行けばいいんだッ!あと思い出したのは、スーパーファミコン伝説のゲーム「F-ZERO」、そして「ワイプアウト」あたりの未来レースゲームだな!リアルタイプのレースゲームなんかでは絶対味わえないハイパースピードと浮遊感を味わえること必至だ!映画が気に入った人はこのゲームもやってみるといい!

といった訳でビックリマーク踊り狂う今回のカンソーブンであった!そう、オレは確信したッ!映画「スピード・レーサー」は2008年度、今現在ナンバーワンの映画だッ!(あー言っちゃった)

■「スピードレーサー」予告編

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F-ZERO CLIMAX

F-ZERO CLIMAX

☆サントラもカッコよかったぞ!日本語主題歌も一部使われたテーマソングは盛り上がりまくりだ!

Speed Racer (Score)

Speed Racer (Score)

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20080713(Sun)

[][]コリアンタウンに焼肉を食いに行った! コリアンタウンに焼肉を食いに行った!を含むブックマーク コリアンタウンに焼肉を食いに行った!のブックマークコメント

梅雨明けの声も聞かないが、すっかり夏らしい気温に早くもバテ気味になっているみなさんこんにちは。こんな時にはだよ!なんだよ!食ってスタミナつけるんだよ!という訳で肉とかスタミナとか言う以前に既にすっかりメタボ魔人と化しているオレは美味い焼肉を食いに川崎はコリアンタウンの焼肉屋に突撃してきたわけなんだよ!

まあ関東でコリアンタウンといえば新大久保や上野が有名なんだろうが、神奈川県ではここ川崎にもコリアンタウンがあるということらしいんだな。川崎は最近のようにメッチャお洒落臭く開発される以前は、バリバリの工業地帯で、駅前はそんな現場で働く労働者諸君の為に焼肉屋とトルコ(今で言うソープランド)が軒を連ねてたんだよ。川崎駅前の今みたいな「無理してんじゃね?」とさえ思えるような開発振りって、ブルーカラーと風俗の街てなイメージを無理矢理にでも払拭したかったからなのかもしれないな。

そんな話は置いといてとにかく焼肉なんだよ!で、この川崎コリアンタウン、駅から結構離れている為にバスで移動だ!そして着いたコリアンタウンですが。

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ゲートくぐっても人影もまばらで車も通ってない。やっぱり駅前からこう離れているっていうのは、戦前からこの辺にすんでいた韓国の人の為にあったものだからなんだろうなあ。いわゆる地元、ってやつでしょうか。さてダラダラ歩いていると見つけました、この日のお店に決めていた焼肉店『南大門』。

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美味そうなお肉様その他が看板に!

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お店に入ったオレと連れは、ビールで乾杯した後、ちょっとお高いお肉様の特選ハラミを中心に、タン塩、その他ホルモン系、レバー刺し、センマイ刺し、ナムル、カクテキなどなどを注文したのだよ。そしてじゅうじゅう焼いて食した特選ハラミは霜降りなお肉様で実に美味だったよ!あんまり美味くて飲み込むのが勿体無かったよ!おいこらそこビンボくせえとか言ってんじゃない!

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そしてだいたい焼肉食った後は豚足をつまみにしてマッコリ飲みながらマッタリしまくっていたオレと連れだ!このお店で飲んだマッコリが実に美味くて、「なんかヨーグルトっぽくね?」なんて話していたが、後で調べたらマッコリって乳酸菌発酵するものもあるらしいんだな。あと生マッコリって長期保存が効かないのらしい。そしてこのマッコリ、酔い方が他の酒と違う。くどいようだがホントにマッタリと気持ちよくなる。あんまり気持ちいいもんだから、ある種のそーゆー植物が入ってるんじゃないのか!?なんて冗談言っていたぐらいだ。

お高いお肉はお財布の事情でそうそう食えるもんじゃないが、ホルモン焼いたのや内臓系のお刺身を食いながらマッコリでマッタリ、なんていうのはまた是非やってみたいなあ、と話していたのであった。今度マッコリ買ってきて部屋で飲んでもいいしな。そんな訳で最後は冷麺で〆て、すっかりご機嫌で帰ってきたオレと連れであった!

南大門
住所:神奈川県川崎市川崎区浜町4-12-5
Tel:044-366-2338
営業時間:PM5時〜AM4時
定休日:第1・3・5 火曜日

krtnkrtn 2008/07/13 15:45 肉食いたいです。骨付きのやつ。
でも、まだ胃がゆうことをきいてくれないので、しばらくはベジタリアンに徹します。
サブウェイでチリビーンサンドでも食べようか。 
マッコリでまったり。豚の三段バラもそうとうおいしいですよね。カリカリにやいて、サンチュにつつんで、唐辛子味噌をつけてめしあがれ。 あー、酒すすみそう。。。。

globalheadglobalhead 2008/07/13 17:49 おう。さてはキリキリだな。まだ胃の調子悪いのかな。豚の三段腹ってナニよ?と思ったが、調べたらちゃんとあった!サムギョプサルというヤツだな。この間の新人歓迎会の時のオレの席が丁度そのサムギョプサルだったのよ。あのバラ肉の大きさはちょっとした脅威だったな。確かに美味かったわ。勿論サンチュありだ!そしてやっぱり酒がすすむ事を考えているか!早く良くなってまたしこたま飲んでくれ!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/07/14 00:35 三段バラのバラを腹にしないで下さい。過敏に反応します(笑) 私も週末のメタボ検査が終わったら、焼き肉一発かましてきます。

灸洞灸洞 2008/07/14 06:13 お肉様!お肉様!お肉様!
トリ肉の焼き損じならいくらでも食べられる境遇なんですが、やはりニクと言えばウシですね。あと羊。
よーしオレも喰いにいくぞう!

globalheadglobalhead 2008/07/14 09:57 >レイジーさん
焼肉〜ッ!いっぱぁ〜〜つッ!ファイトだ!ファイトなんだ!とりあえず肉食ってかましまくってくれ!しかし3段バラ肉という呼び方は初めて知ったのだが、写真で見るとあああれだったか、と。いや、別にレイジーの写真見たわけじゃないからね!


>灸洞さん
焼肉〜ッ!いっぱぁ〜〜つッ!鶏肉も美味いんですが、確かに「肉食っちゃる!」と意気の上がったときの肉は四つ足の肉になりますな。もう肉食ってカッカしちゃってくださいよ!気合入れちゃってくださいよ!お肉様食ってパワーアップしちゃってくださいよ!

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20080711(Fri)

[]エア / ジェフ・ライマン (後篇) エア / ジェフ・ライマン (後篇)を含むブックマーク エア / ジェフ・ライマン (後篇)のブックマークコメント

エア (プラチナ・ファンタジイ)

エア (プラチナ・ファンタジイ)

前回の続きです。

■夢の終りに

ジェフ・ライマンとはどのような作風を持つ作家なのか?ということを説明するため、ここで簡単に『エア』以前に発表された長編『夢の終りに…』のあらすじを紹介してみよう。

『夢の終りに…』は『オズの魔法使い』のドロシーに現実にモデルがいた、とするフィクションであるが、このモデルとなったとされる主人公の少女は、アメリカの貧しい農村で、継子として虐待され暴行を繰り返された挙句、精神を病んでしまうこととなるのだ。そして、残酷で無慈悲な現実の中で、たった一つ彼女がすがろうとしたのが、『オズの魔法使い』を思わせる妄想の世界だった、という物語なのだ。さらにそのルポルタージュを書く為に事実を追っていた男でさえ、HIVで余命幾ばくも無い、という設定であった。この物語で描かれるのは、一片の救いも無い現実に生きながら、それでも輝ける救いの世界を夢想する人々の、悲しく遣る瀬無い性であった。

一方、この『エア』における主人公メイも、世界の誰も知らず誰も顧みない小さな国の、家電製品さえまともに無い貧しい村の女として登場する。同じ村に住む人々は、誰もが頑迷であり無知であり、そして貧困であることに慣れ切ってしまったが故に、その貧困から抜け出す術さえまともに考えることができない。その中で《エア》の持つ力をただ一人悟ったメイは、自分を、村を、社会を、即ち世界を変えるために孤軍奮闘するのだ。だがその主人公メイは、文字すらも読めぬ無学文盲の女であり、性格は激烈で、容易く間違いを起こし、容易く敵を作ってしまうという、決して完璧な人間ではないのだ。にもかかわらず、彼女は自らの戦いを続けてしまう。世界とは、変わるものであり、また、変えなければならないものである、という狂信にも似た想いによって。

■世界を変える力

このように、ジェフ・ライマンという作家は、社会的弱者や惨めな現実に打ちひしがれた人々に目を向け、その中で彼らがどのように現実と対峙して行くのか、を描くことを自らのテーマとしている作家ように思う。そして、『夢の終り…』から『エア』へと至る作者の内面的変遷の中で、作中人物とそれをとりまく現実の描かれ方が、作品内でどのように変化しているのか比べてみよう。

『夢の終りに…』において、徹底的に世界から疎外され虐げられた人々は、何の力も無い幻想にすがるしか救いを見出せなかった。それは個人の力の現実に対する非情なまでの無効性だった。『夢の終りに…』とは、この、《無効である》という事実への深い悲しみに満ちた物語だったのだと思う。だがしかし、この『エア』では、同じように世界から疎外された者が、その世界を変える為に、遮二無二現実と戦おうとする。ここで、ジェフ・ライマンは、我々は、現実に対して決して無力なのではない、と、前作から一歩踏み出して主張をする。そして、その戦いの為のツールとして、作中の主人公が選んだのが《エア》と名づけられたインターネット環境だった。

勿論、インターネットが人間の暮らしを幸福にするなどというのは安易な幻想でしかないが、それでも、インターネットによって変わりつつある世界の構造を肌で感じている人は多いだろう。ネットによって世界が変わる、のではなく、世界とは変化しうるものであるという、希望のきざはしを見出すこと。その変化させる力は、今まで変えることのできなかった巨大な一枚岩の如き傲岸不遜な現実を、塩の柱の如く瓦解させることが出来ると夢想すること。つまり、ネットそのものの力を過信するのではなく、あくまで希望するという力を持つこと。ジェフ・ライマンの『エア』は、この惨めな世界はきっと変えられる、という、暴虐で楽観的な凱歌に満ちた、ひとつの希望についての物語だったのではないだろうか。


夢の終わりに… (夢の文学館)

夢の終わりに… (夢の文学館)

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20080710(Thu)

[]エア / ジェフ・ライマン (前篇) エア / ジェフ・ライマン (前篇)を含むブックマーク エア / ジェフ・ライマン (前篇)のブックマークコメント

エア (プラチナ・ファンタジイ)

エア (プラチナ・ファンタジイ)

ジェフ・ライマンの長編小説「エア」のレビュー、ちょっと長めだったので今日と明日の2回に分けてお送りします。

■誰も知らない地球の片隅の村で

近未来の架空のアジア小国、その片隅にある貧しく小さな村。ここで”脳内ネット環境”《エア》の試運転が行われる所からこの物語は始まる。世界からもテクノロジーからも忘れ去られたこの村で、《エア》に触れた主人公チュン・メイはこれこそが村を、村の人々の暮らしを変えるものであるのだと気付く。しかし旧弊な慣習や人間関係のしがらみから離れられない村人たちは、誰もメイの言葉に耳を貸さなかった。もはや世界から取り残された生活を続けている場合ではない、メイは村人たちの無理解と戦いながら、新たな世界で生きる流儀を模索し始める。

この小説《エア》の中心となる”脳内ネット環境”《エア》はテクノロジーとして少々分かり難い。サイバーパンク小説によく登場するインプラントやワイアー接続を使用せず、ただ生身の状態で脳がネットをラジオのように受信・受像するものとして描かれる。それのみならず試運転事故の発生により、ある老婆の記憶と人格データが他者であるメイの”メールボックス”なるものの中に転移し、そこであたかも実際に生きているかのように振舞うようになる。《エア》がどういう仕様と構造を持ったテクノロジーなのかは定かではないが、これは科学的に説明不足だし、ちと無理のある設定なのではないか。

しかしここで《エア》を一つの寓意的なテクノロジーとしてみるなら、この物語の主題が明らかになってくるだろう。実際のところ、最先端テクノロジーのように描かれる《エア》ではあるが、要するにこれはIT過疎地に突然世界水準のテクノロジーが導入されたことによるカルチャーショックの物語であり、そしてそれは《エア》という名に見せかけてはいるが、今現在ごく当たり前のように普及している、インターネットという地球規模の情報をインタラクティブに体験できるツールが寒村にやってきた、というだけのことなのだ。

■フラット化する世界

トーマス・フリードマン著『フラット化する世界』では、パソコンとインターネットの普及による世界規模のグローバリゼーションの波が、国家/企業/個人へと順に押し寄せ、世界全体をアウトソーシングの場とする、いわゆる”フラット化”された経済活動が起こっている現代の状況を考察しているが、この《エア》で描かれているのはまさにこの”フラット化”された現実を、SFの手法で脚色した御伽噺なのだと思う。そして舞台をIT過疎地である架空の村に設定することにより、フラット化の波がそれまで何も知らなかった人々に及ぼす劇的な変化を描こうとしたのだろう。さらにその村の所在地をアジアの小国、とすることにより、欧米先進国中心にそれまで主導されてきた経済活動が、辺鄙な第三世界の国に住む人々でさえ十分対抗しえるものへと変化してゆく様を描いたものでもあるのだろう。

だがしかし、ここで忘れてはならないのは、作者ジェフ・ライマンが単にこういった文化的対比を明確にする為にのみアジアの小国とその村を舞台に選んだのではない、ということである。寡作家であり、この《エア》以外では『夢の終りに…』という長編小説と他2、3の短篇しか訳出されていないジェフ・ライマンであるが、彼の描く物語が持つテーマは、世界規模で起こる経済活動の変化、などでは決して無いからなのだ。

(続く)

フラット化する世界 [増補改訂版] (上)

フラット化する世界 [増補改訂版] (上)

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)

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20080709(Wed)

[]ジャバウォッキー(5)/ 久 正人 ジャバウォッキー(5)/ 久 正人 を含むブックマーク ジャバウォッキー(5)/ 久 正人 のブックマークコメント

ジャバウォッキー(5) (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(5) (マガジンZKC)

相変わらずスタイリッシュ&クールなビジュアルとストーリーで魅せまくる、スチームパンク恐竜SFコミック、「ジャバウォッキー」の5巻目が発売だ!

今回はまず前半が、パリ万博に集う人々を狙った爆弾テロを阻止するべく、恐竜人サバタと英国諜報員リリーが活躍する「マッチポンプ」の完結篇。1889年の丁度この時期に発見されたバーナード彗星を物語のきっかけに持ってきたり、テロに使われるのがジュール・ヴェルヌの「月世界旅行」を思わせる大砲弾だって所が心憎い。そして禁止された黄リンマッチの伏線があんなところで生きてくる、なんて部分も実に巧かった。

後半は海難保険詐欺事件の裏で蠢く”海の白い悪魔”モビーディックの正体を追う「バック&ディック」篇。ここではリリーたんの水着姿をひたすら堪能できるのがとっても嬉しい!もう一度言おう!とっても・う・れ・し・い!(←バカ)そして「白鯨」の物語に登場する一等航海士スターバックが、実は女性だったという設定でこの物語に絡んでくるのだ。ぱっと見た目には地味なルックスのスターバックたんであるが、水着姿になるとこれがもう!もうもう!(←バカ)このスターバックとリリーがサバタを巡り嫉妬をむき出しにして対立しあうのもまた微笑ましい。

実はメルヴィルの書いた「白鯨」は1851年の作だから、ジャバウォッキーの物語と若干時代はずれるのだが、この辺はフィクションの許容範囲といったところであろう。さらにこの「白鯨」を追う潜水艇がヴェルヌの「海底二万リーグ」に登場するノーチラス号を髣髴とさせるデザインなのだ。こういった物語全篇に配される古典SFのセンスがジャバウォッキーの世界を非常に楽しいものにしているのだ。

さて、今回買ったジャバウォッキーの5巻は、なんと作者久正人氏のサイン本だ!ファンのみんなの為にここに写真をUPしておくので羨ましがってくれ!

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[]聖☆おにいさん(1) / 中村 光 聖☆おにいさん(1) / 中村 光を含むブックマーク 聖☆おにいさん(1) / 中村 光のブックマークコメント

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

お釈迦さまとイエス・キリストが現代の日本にこっそりやってきて、フツーの人の振りをしながら休養を楽しんでいる、というお話である。神さまのくせに俗っぽいことに喜んだり、逆に世事に疎くてとんちんかんなことをしたり、はたまたついつい無意味に奇跡を起こしちゃったり、というギャグマンガである。物語全体にユル〜イ空気が漂っていて、この力の抜けた感じが実に心地良い。

作者は意識しているのかどうか分からないけれど、これは一つの”超俗”の物語なのだと思う。主人公の二人は神さまという設定だけれど、これが宇宙人でも未来人でも、やはり同じようなお話は成立しそうだし、同じような愉快な物語を綴る事は出来るだろう。現実の世界のしがらみや慣習から数センチ浮きながら、たまにドジを踏みつつ飄々として生きるその様は、超俗的な生き方そのものだ。

超俗とはいっても、この現実世界で仙人のように生きることは不可能だろうが、何故かこんな生き方に、ひどく憧れることがある。実際、神様でもなんでもないけれど、こんなふうにのほほんとして生きている若者たちが、日本のどこかの土地で、案外普通に存在しているような気さえするのだ。そしてそういうのが、なんだか素敵だよなあ、などと、すっかりとうのたち青息吐息で生きるこのおぢさんなんかはちょっと思っちゃたりするんである。

doradora0511doradora0511 2008/07/10 12:09 「聖☆おにいさん」は、坊主バーのマスター(お坊さん)が勧めてくれました。興味深いと言ってました。

globalheadglobalhead 2008/07/10 16:35 釈迦やイエスのエピソードもギャグネタですから、実の所宗教要素は何にも無いんですけど、うまく料理しているな、と思いましたね。でもこの漫画にも出てきましたが、手塚治虫の「ブッダ」は、宗教云々を離れて物凄く素晴らしい漫画ですね。坊主バーマスターはこちらを薦めるといいのに。

shidehirashidehira 2008/07/13 00:59 実はこれ僕も読んでて。
あの萩尾・諸星・星野のとこに挿入しようかと思ったんだけど、あまりにおそれ多いんで止めました。
まああそこの三つも「神」はでてくんだけど。

globalheadglobalhead 2008/07/13 11:57 実は最近の漫画はもう付いていけてないんで、こういう若い作家の漫画を手に取ることも減ってきましたよ。漫画自体あんまり読まなくなったよなあ。諸星出たら必ず読むけどね!

灸洞灸洞 2008/07/14 06:09 ひさびさに良質ふぬけギャグマンガに出会えて私も大変満足してます。「仏の顔カウンター」がツボにハマりました。つか、これファミマのレジとかに並べてあるのね。どっかで「もうすぐブレイクしそうな漫画」にリストアップされてましたが。
なお、坊主バーには当然「ブッダ」全巻が取りそろえてございましたのことよ。

globalheadglobalhead 2008/07/14 09:57 ふぬけですなあ。やっぱこれからはふぬけですよ。さっき焼肉のコメレスでパワーアップしてくださいよ、とか言っといてなんなんですが、基本的にはふぬけてへらへら生きたいもんですなあ。漫画の方は佐々木倫子漫画みたいなほわほわした天然キャラ振りを感じましたね。
坊主バーにはやはり「ブッダ」揃えてありましたか!こうなったらあとはムロタニツネ象の「地獄くん」も揃えてもらって、漫画六道巡りを実現していただきたいですな!

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20080708(Tue)

[]ブラックジュース / マーゴ・ラナガン ブラックジュース / マーゴ・ラナガンを含むブックマーク ブラックジュース / マーゴ・ラナガンのブックマークコメント

ブラックジュース (奇想コレクション)

ブラックジュース (奇想コレクション)

河出書房奇想コレクション。マーゴ・ラナガンはオーストラリア出身の女性作家で、殆ど日本で紹介されていなかった作家なのらしい。読んでみて感じた全体的な印象は、過酷で荒涼とした自然を舞台にしたファンタジー作品、ということだろう。そして作品のもうひとつの特色は、どれもが現実を別の角度から眺めた”幻視”の物語ということであろう。

いってしまえばマーゴ・ラナガンの物語は起承転結のプロットの妙で読ませるものではない。思いもしない視点で描かれた異様な現実の光景がぽんと読むものの前に放り出され、読者はその歪んだパノラマを眺めることだけを要求される。一つ間違えばこれはよく言う「ヤマなし、オチなし、意味なし」の物語に堕してしまうのだけれども、作者の”幻視”する光景が実にユニークである分、読ませる物語となっている。だから実はラストまで読まなくともどういう物語なのかはわかってしまうのだ。

特に”幻視”の様が突出している作品は「大勢の家」。最初読んでいて何を書いているのか全く分からなかったのだが、「大勢の家」とは何かを発見することで物語はようやく輪郭を与えられる。「愛しいピピット」にしてもそうだ。一人称視点で語る”ピピット”と呼ばれる存在の正体が想像できた瞬間に、これは何の物語かがわかる、という仕組み。

「無窮の光」も葬式に出掛けるだけの話をSF的に”幻視”した物語だし、また「融通のきかない花嫁」は、結婚式に臨む花嫁が爆走する物語だが、結婚式前はこんだけ舞い上がっちゃうのよ!といわんばかりの作者の描きっぷりが楽しい。「赤鼻の日」と「俗世の働き手」はどこかいやらしい味わいのするファンタジー。ピエロを次々に射殺してゆく「赤鼻の日」などはブラッドベリなども思い出させたが、マーゴ・ラナガンはブラッドベリよりも数段乱暴だ。

その中でも一種異様なのが世界幻想文学大賞を受賞した「沈んでゆく姉さんを送る歌」。土俗的な社会での野蛮な制裁行為を描いたこの物語は、やはり荒涼とした土地に住む荒涼とした人々の残酷さを浮き彫りにし、作者って立ち遅れた文明というものを相当嫌悪しているのかな、とさえ思った。さらに「ヨウリンイン」はモンスターパニックといった物語だが、これも荒々しい自然の猛威、というもののメタファーとして描かれたものと思っていいのではないか。そして「春の儀式」もまた荒々しい自然そのものが主人公のお話だったりする。

マーゴ・ラナガンの作品に現れる荒々しい自然は、作者が在住しているオーストラリアの原風景を描いたものなのだろう。そしてその地に住む人々は誰もが貧しく野卑であり、泥と埃の匂いが染み付いている。この荒野の中に住む頑迷で野蛮な住人たち、というのは、例えばアメリカ西部に存在するようなレッドネックと呼ばれている貧困農民の荒っぽさとはまた別の、文明が消失し先史民族にまで戻ってしまったかのような退化ぶりを感じさせる。作者マーゴ・ラナガンはオーストラリアの大地に住む人々にいったい何を見てしまったのだろう。

lockedroomlockedroom 2008/07/08 21:17 オーストラリアの作家って珍しいですよね(イーガン位?)。“幻視”ですか。ネット上の他の感想も幾つか目にしましたが、「沈んでゆく姉さんを送る歌」って本当に何か凄そうですね。気になります。“早めに読む”リストにいれました(リスト内ラインアップはいっぱいあるんですけど、そのうち……笑)。

globalheadglobalhead 2008/07/08 22:23 ユニークな作家ではありますが、奇妙なビジョンを見せる作家ではあっても、ヒネリやオチで読ませる作家でもないので、読む人によっては肩透かしを食らったように感じるかもしれませんね。だから「ああこういう話なのか」と分かっちゃうと、ラストまで読み終える必要が無いように思えた作品も幾つかありました。そんな訳でお薦めできるかどうかは謎なので、ちょっと変わった話を軽く読む程度の興味が一番いいかも。

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20080707(Mon)

globalhead2008-07-07

[]HOT FUZZ/ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- (監督:エドガー・ライト 2007年イギリス映画) HOT FUZZ/ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- (監督:エドガー・ライト 2007年イギリス映画)を含むブックマーク HOT FUZZ/ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- (監督:エドガー・ライト 2007年イギリス映画)のブックマークコメント

という訳でオレの近辺で《今これ観てないとシャレになんない度ナンバー・ワン》の映画『ホット・ファズ』である。署名運動で公開が実現したとか(オレもしました)、某○宝系の某氏などが日記で大絶賛しているなど、中学生系ボンクラ映画大好き人間(含オレ)の話題の中心になっている作品である。一応書いておくと監督のエドガー・ライトはイギリスの新鋭監督であり、2004年にゾンビ・コメディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』をヒットさせ、高い評価を得ている。また、タイトルの『ホット・ファズ』とは「いかしたマッポ」という意味らしい。

物語は熱血過ぎてロンドン警察からド田舎の町に左遷された主人公の警官が、その四角四面でバカ真面目な勤務態度で周囲から生暖かく扱われていたが、ある日平和なはずのその町で連続殺人事件がおきて一大事に…というもの。

観る前はハチャメチャグダグダ大バカタコアホ映画だと思ってヘラヘラと劇場へ臨んだのであるが、実際に観た映画は実にしっかり作られた真に良質なコメディ作品であった。何より映画の冒頭から、畳み掛けるようにリズミカルでテンポある編集が小気味いい!物語のこのスピード感がギャグとストーリーとのメリハリをうまく繋げ、様々な伏線をばら撒きながらラストで大爆発するという作りが非常に巧みだった。

ギャグのセンスもアメリカ的なナンセンス・下品・おバカとは一味違うイギリス的な皮肉に満ちたものであり、古典的ではあるが嫌味が無くスマート。特に二段オチが随所で応用され、ふふん、と鼻で笑わせた後に二段目のオチが来てブゥワハハハ!などと大爆笑、という時間差攻撃が幾度かあったりした。ストーリーがある程度しっかりしていることから、案外この映画は英国流ユーモア小説の系譜上にあるものなのかな、とさえ思えた。

しかーし!安心して観ていると後半過激なスプラッタ描写で画面が血の海と化し、狂気に取り付かれた登場人物たちが怪しく蠢き始め、そして最後にはハリウッド・クライム・ムービーへのオマージュともパロディとも取れるような大規模な銃撃戦へとなだれ込み、映画は一気にファナティックなスラップスティックへと大暴走するのだ。

バカ真面目四角四面だった主人公が「もう我慢できねえ!」とばかりにブチ切れトチ狂い、まるでコミック・ヒーローみたいに立ち上がり、さらに当初単なるボンクラ野郎だった相棒が目の覚めるような熱くカッコいいマッポへと大変身、この二人が千切っては投げ千切っては投げの鬼神の如き八面六臂の大活躍、こうして物語は爽快感溢れる大アクション映画として結実するのだ。笑い良しアクション良し、やはり噂通りの傑作です。お見逃しの無きよう!

■Hot Fuzz Trailer

D

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20080706(Sun)

[]英国美術の現在史: ターナー賞の歩み展 英国美術の現在史: ターナー賞の歩み展を含むブックマーク 英国美術の現在史: ターナー賞の歩み展のブックマークコメント

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先日は六本木の森美術館へ《英国美術の現在史: ターナー賞の歩み展》を観に行きました。以前ターナー賞の受賞作品を集めた《英国美術の現代史 ターナー賞の歩み》という作品集を観たときに、「これは現物を観にいかなあかん」と思ってたのですな。

ターナー賞というのはイギリス現代美術の優秀作に贈られる賞で、イギリスのみならず世界的に権威のある現代美術賞なのだそう。実際の作品を観て感じたのは、実に感覚に直接訴え掛ける判り易さやポップさであり、”現代美術”という名称から連想されるような難解さや気取った雰囲気が微塵もなかったのが面白かったです。

音楽好きのオレとしては作品の根底にパンキッシュなものを多大に感じました。それはどの作品にも共通して存在する、謂われなき不安や焦燥感、社会に対する批評性といったテーマがあったからではないでしょうか。

作品は非常に物議を物したというデミアン・ハーストの《母と子、分断されて》(体を真ん中から切断されホルマリン漬けにした牛と子牛の作品)、ギルバート&ジョージやヴォルフガング・ティルマンスなどの有名作家の作品なども見ごたえがありましたが、様々なビデオ・インスタレーション作品に特に興味を惹かれました。

◆英国美術の現在史: ターナー賞の歩み展 森美術館にて7月13日まで(オフィシャルHP)

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英国美術の現在史―ターナー賞の歩み

英国美術の現在史―ターナー賞の歩み

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20080704(Fri)

[]UKレゲエの雄、デニス・ボヴェルのレア音源4作怒涛のリリース! UKレゲエの雄、デニス・ボヴェルのレア音源4作怒涛のリリース!を含むブックマーク UKレゲエの雄、デニス・ボヴェルのレア音源4作怒涛のリリース!のブックマークコメント

■ザ・マン・オブ・UKレゲエ

ブリティッシュ・ニューウェーヴ華やかなりし1980年代、UKレゲエの立役者として一躍脚光を浴びた男、デニス・ボヴェル。彼はレゲエバンド・マトゥンビのリーダーであり、また、リントン・クウェシ・ジョンソン(LKJ)のバックバンド、さらに、ポップ・グループやスリッツなどのニュー・ウェーブ・バンドのプロデューサーとして大活躍していた。オレもここで挙げた全てのバンド、ミュージシャンにはどれもぞっこんだった記憶がある。特にLKJのアルバム『ベース・カルチャー』におけるプロデュース・ワークの鮮烈さはレゲエ史に燦然と輝く出来栄えだろう。

そのデニス・ボヴェルのレア音源を発掘し、4枚のコンピレーションにまとめたアルバムが発売された。これがまたどれも素晴らしい楽曲ばかり収められており、こんな音源が今まで埋もれていたのか!?と逆に驚愕さえする。レゲエ・ファン、ダブ・ミュージック・ファンは4枚コンプリート必至だろう。メロディの楽しさ、演奏の確かさ等、楽曲の完成度も高いものであるが、何よりダブ・バージョンとしてミックスされた音が最高・最強の出来栄えである。聴けぇ〜〜〜〜ッ!!

■ザ・ブリティッシュ・コア・ラヴァーズ

《ラヴァーズ・ロック》とは、その名前のイメージから甘く聴きやすいレゲエを連想するが、ジャマイカからイギリスに移民した移民第2世代のジャマイカンたちのレゲエが、やっと日の目を見た音であるということから、実は彼らにとって重い意味を持つ言葉なのだという。そのラヴァーズ・ロック第一人者のデニス・ヴォベルが送る珠玉のラヴァーズ・ロック集。聴け!

■ザ・ブリティッシュ・ピュア・ラヴァーズ

《ザ・ブリティッシュ・コア・ラヴァーズ》からさらに追い討ちをかけるラヴァーズ・ロック集第二弾。明るく朗々とした歌声の隙間から聴こえて来るかすかな切なさ。苦しい現実と戦いながらも生み出されたその音は、軽やかな躍動を持って聴く者に迫ってくる。UKレゲエの真髄が今ここに。聴かずに死ねるか!?

■アラワク・レーベル・ショウケース

デニス・ボヴェルが70年代後期に主催していたARAWAKレーベルからの選曲。やはりデニス・ボヴェルが見出したラヴァーズ・ロック・クィーン、ジャネット・ケイの歌声が心に残る。そしてさらにそのダブ・バージョンまで聴けるとなっては、これは買わずにおられないではないか!?

■ザ・ブリティッシュ・ルーツ・ロッカーズ

伝説のUKレゲエ・バンド、マトゥンビに在籍していたデニス・ボヴェルの織りなすヘヴィーなルーツ・レゲエの数々!どこか翳りと湿り気を帯びたこの音こそがUKレゲエの本質だ。M12、13ではジャズの名曲『テイク・ファイブ』のレゲエ・バージョンとそのダブ・バージョンが収められているが、こちらがオリジナルだったのではないかとさえ思えてしまうほどの素晴らしいクオリティ!これを聴く為だけにもこのCDは買いだ!!

■ARAWAK Tシャツ

CDを買ったら貰えたARAWAK TシャツとCD4枚収納用BOX。音良し景品良しで何かとお得であった!

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■デニス・ボヴェルの代表作

マトゥンビの1stアルバム『七つの封印』がイチオシですが現在廃盤につき、マトゥンビのベスト・アルバムを挙げておきましょう。そして演奏とプロデューサーも兼ねたLKJの『ベースカルチャー』、ダブ・ミキシングの腕を遺憾無く発揮した『アイ・ワー・ダブ』。今回のレビューでデニス・ボヴェルに興味を持たれた方は是非お聴き下さい。初心者からマニアまで、どれもレゲエ/ダブ・ファン必携のアルバムです!

The Best of...

The Best of...

Bass Culture

Bass Culture

I Wah Dub

I Wah Dub

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20080703(Thu)

[]こんな同時上映はイヤだ! こんな同時上映はイヤだ!を含むブックマーク こんな同時上映はイヤだ!のブックマークコメント

■同時上映だった!

最初はまたもやid:nikuzombieさんのコメント欄からだったんですけどね。

nikuzombie 2008/06/11 19:28
>『恐竜物語REX』『殺し屋1』『さよならジュピター』
因果モノのジェット・ストリーム・アタックだ...
3タイトルが並んでるのを見たとき、なぜか『湯殿山麓呪い村』と『晴れ、ときどき殺人』が同時上映だったのを思い出し絶句しました。

shidehira 2008/06/12 02:27
>『晴れ、ときどき殺人』
あ、それも外国帰りの女の子が主人公だ!(ったはず)。
ちなみにその二本立てにはこそばゆい思い出があったりする。

globalhead 2008/06/12 11:35
『蒲田行進曲』の同時上映なんか岩下志麻の『この子の七つのお祝いに』でしたよ。なにこの系統違い。

◎マダムバストのトラヴィス〜他にすることないのかね?

で、この流れでnikuzombieさんが後日こんなエントリを。

そんな『幻魔大戦』が『バンデットQ』と同時上映だったってのは面白いねと言ってたのに。
やっぱ2本立てはイイね!またやろうぜ!
今なら『花より男子ファイナル』と『ランボー/最後の戦場』でいきましょう!
『ミラクル7号』と『闇の子供たち』なんていかがでしょう!

◎ああ、消えた〜他にすることないのかね?

それに追い討ちをかけるようにid:shidehiraさんが同時上映ネタを。

今見たいのはキャットウーマンCAT’S EYEの同時上映。ホントに二本同時に上映。左のスクリーンにハルたん、右のスクリーンに来生三姉妹ってのがいっしょくたに流れるってーの。どっちみちストーリーなんてどーだって良いんだから、音は混合だろうが別物だろうが良い。

◎例えばこんな同時上映 椣平夢若食い散らかし日記〜

いやー、こうなったらオレも同時上映ネタ書くしかないじゃないですか。というわけで今回は『こんな同時上映はイヤだ!』と題して適当な記事を捏造してみようと思います。ルールとしては最近公開された映画を1本入れる事、としました。

■こんな同時上映はイヤだ!

◎「クローバーフィールド」と「REC/レック」と「ブレア・ウィッチ・プロジェクト
手振れしまくるライブなカメラ映像で話題になったモキュメンタリー映画3本。1本観ただけでも酔って気持ち悪くなる人もいるというのに、これを3本立て続けに鑑賞!最後に劇場で生き残るのは誰だ!?

ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版 [DVD]

ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版 [DVD]

◎「バグズ・ワールド」と「黒い絨毯」
「バグズ・ワールド」で昆虫たちの生命の神秘に触れた後、「黒い絨毯」で蟻に食い殺される人間達の阿鼻叫喚を堪能!

◎「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」と「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」
あれ…これって実は同じ映画なんじゃ?

◎「イースタン・プロミス」と「ボラット
イースタン・プロミス」で全裸のヴィゴさまの格闘シーンに舌なめずりしておいて、「ボラット」で毛むくじゃらのケツ丸出しにしたボラットとデブ野郎との全裸格闘シーンを観て嘔吐モードに!

◎「美しすぎる母」と「血まみれギャングママ」
おんなじ母なのにこうも違うものなのか!?そしてどっちもありがたくない!

◎「JUNO/ジュノ」と「ローズマリーの赤ちゃん」と「マニトウ」
妊娠しちゃった女子高生を巡るハートウォーミング・ストーリー「JUNO/ジュノ」で心を和ませた後、得体の知れない不安感が気色悪い映画「ロ−ズマリーの赤ちゃん」で鬱展開にもってゆき、ラスト「マニトウ」で「背中から妊娠なんてイヤああ〜〜〜〜ッ!」という強烈なトラウマを刷り込んで妊娠大嫌いな人間をこしらえます。…ってナニオレどこの鬼畜?

ローズマリーの赤ちゃん [DVD]

ローズマリーの赤ちゃん [DVD]

マニトウ [VHS]

マニトウ [VHS]

◎「僕の彼女はサイボーグ」と「クラス・オブ・1999〜処刑教室2」と「ステップフォード・ワイフ」と「ターミネーター」と「レプリカント」と「サイボーグ」と「ブレードランナー
要するにお前が人間だと思っている周りの人間たちは、実はみいいんなサイボーグとアンドロイドとロボットとレプリカントだったんだよ!そういうお前だって人間かどうか分かったもんじゃないけどな!?で、フォークト=カンプフ検査はちゃんと受けたのか!?

ステップフォード・ワイフ [DVD]

ステップフォード・ワイフ [DVD]

レプリカント [DVD]

レプリカント [DVD]

※蛇足

ところであの「女性の好きなアニメNO.1」とかにも選ばれたという「となりのトトロ」、劇場初公開時の同時上映は「火垂るの墓」だったんですよねえ。オレもこれ劇場で観たんですが、「トトロ」観て「トトロかわいー!」とか言って心和ませた親子連れが、「火垂るの墓」観て顔を蒼ざめさせ肩落として帰っていきましたよ…。これなんて嫌がらせ?

となりのトトロ [DVD]

となりのトトロ [DVD]

火垂るの墓 完全保存版 [DVD]

火垂るの墓 完全保存版 [DVD]

20080702(Wed)

globalhead2008-07-02

[]マーキュリーマン (監督:バンデット・ソンディ 2006年タイ映画) マーキュリーマン (監督:バンデット・ソンディ 2006年タイ映画)を含むブックマーク マーキュリーマン (監督:バンデット・ソンディ 2006年タイ映画)のブックマークコメント

鳥だ!飛行機だ!いや、スーパーマンだ!いやいや、バットマンだ!ん?やっぱりスパイダーマンだ!え?それも違う?ええとあれはううんと…。あ!そうだあれはタイが生んだスーパーヒーロー、マーキュリーマンだああああッ!!

という訳でタイ発・アクション・ヒーロ−映画、『マーキュリーマン』である。黒い全身タイツにグリグリした目ん玉、なんかスパイダーマン・ベノムぽいなあ、なんて言ってはいけないのである。磁力みたいのを出して物体を動かせるけど、X-MEN?などとも言ってもいけないのである。鋼鉄の体だったり炎の力を操ったりできるけれどファンタスティック・フォー?などとも決して言ってはいけないのである。チベットに伝わる謎の力の影響でヒーローになるって、それってレインボーマン?などとは口が裂けても言えないのである。そんなことを言ってる奴はみんなタイのゾウに頭踏み潰されてしまえばいいんだヨッ!

今やタイのアクション映画といえば、『マッハ!』『7人のマッハ!!!!!!』『トム・ヤム・クン!』『ロケットマン!』など、秀作良作が目白押しである。この『マーキュリーマン』もそれらのアクション映画に携わった映画人たちによって製作されているのだ。狭い国だからアクション映画作るとメンツが被さっちゃうだけでしょ?とかいう突っ込みはナシである。逆に言えばスーパーヒーローモノだろうがなんだろうが、タイの必殺武術・ムエタイの破壊力抜群の技が繰り出される映像が見られればそれでいいのである。という訳で先に挙げたタイ・アクション映画を観てションベンちびりウンチもらしたことのある全国のボンクラ映画ファンが今観るべき映画、それはこの『マーキュリーマン』なのだああああッ!!ってかなんでマーキュリーなの…?

さて映画は冒頭からカンボジアの超能力少年、そしてチベット寺院を襲う謎のテロリスト集団、バンコクの火事現場…とまるで007のようにワールドワイドに展開してゆくのである。なにしろチベット寺院で繰り広げられるアジア美人2名による格闘技の応酬は、そこだけでも見応え満点だ。いや、格闘というより、その美人ちゃんぶりが…。この美人ちゃん2名の格闘シーンはその後も登場して目の保養をさせてくれるんである。あーもうマーキュリーマンなんて出なくていいから、この美人ちゃん2名だけでお話こさえてくれればよかったのになあ…。一応お名前を書いておくと、チベット尼役の美人ちゃんがテコンドーの名手ジンウィパー・ゲーウガンヤーたん。テロリスト役の美人ちゃんが元スーパーモデルのメティニー・キンパヨームたんである。だから45過ぎてんのに人の名前に”たん”って付けるなオレ。

で、まあお話だが、テロ襲撃現場に向かった主人公が、胸に”太陽の護符”を刺されて倒れちゃうんですが、逆にその”太陽の護符”のパワーによりスーパーヒーロー『マーキュリーマン』として蘇るわけなんですね。でも、最初究極の力を秘めた”太陽の護符”を奪ったテロリスト協力者が、なんでそれを主人公の胸に刺したまま逃げちゃうのか謎なんですが、タイ映画は細かいところを突っ込んじゃダメなのはいうまでも無いことなのである。で、力に目覚めた主人公は、マーキュリーマンのコスチュームをオカマの弟に縫ってもらっちゃったりするんですね。タイはお国柄たいへんオカマちゃんが多いんですが、この映画でも実に自然にオカマちゃんが扱われているところが妙に感心しましたねー。で、このオカマちゃんが、イザという時に滅法武術が強いのも、やっぱり妙に感心しましたねー。

その後いろいろあって(フモさんは書くのが面倒臭くなってきて端折りたがっているようです)、マーキュリーマンがテロリストたちと相対するわけなのだが、敵のテロリストがマーキュリーマンの弱点を突くアイテムを開発していたり(クリプトナイトかよ!?)、アメリカ転覆を狙うテロリストたちが敵役なのになぜか最終的にマーキュリーマンのお母さんを人質にとって孤島みたいなところでせこく戦っちゃったり(仮面ライダーかよ!?)、最後に女テロリストが”月の護符”の力で氷を操る超人としてマーキュリーマンの前に現れたり(Mr.フリーズかよ!?)、息を呑むような思いも寄らない展開が目白押しで(ホントにそう思ってるのかオレ!?)、最高に盛り上がったのはいうまでも無い(オイオイ)。ただやはり、ワイヤーアクション込みではあるが、ムエタイ技を中心としたアクションシーンは、ハリウッド製ヒーロー物と違ってリアルな緊張感があって楽しく観られたことは確かだと思いましたマル!

■『マーキュリーマン』予告編

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[]や ぎ ぢ る や ぎ ぢ るを含むブックマーク や ぎ ぢ るのブックマークコメント

昨日は退職した会社の後輩とおれのカノジョさんとで沖縄居酒屋に行ったのである。
そして沖縄料理や泡盛を楽しみながら、なんとなくお品書きを眺めていたら、「山羊汁」なるものが目に飛び込んできたではないか。

「”山羊汁”ってあるんですけど」
「ありますね」
「山羊の…汁なんですか?」
「山羊の汁でしょう」
「山羊がぐつぐつ煮込んであると」
「そうでしょうね」
「…現地では人気があるんですか?」
「好きな人は好きみたいですよ」

などという会話が成された後、話のネタに食ってみよう!ということになったのである。
そして出てきた山羊汁はどんぶり一杯の汁に山羊のぶつ切り肉とよもぎが入ったシンプルなものであった。しかしこれが…山羊臭い。
山羊というよりは畜舎の臭い、と言ったほうが近いだろうか。要するに相当ケモノ臭いのだ。オレのカノジョさんなんかは「動物園の象の檻の臭い」とか言っておった。
そういうわけで畜舎の臭いのするスープを恐る恐る口に含んでみると、今度は畜舎の臭いのような味が口いっぱいに広がる。なんか凄いもん食っちゃったなあ、てな感じである。一応お肉はよく煮込んであってゼラチン質も多く、食べやすかった。

興味が湧いた方は一度ご賞味されてください。一杯¥1280。他にも「イラブ汁」というのがあったが、こちらは海ヘビのスープだよ!こっちは¥2500だった!

■琉球酒房 ゆうなんぎい
横浜市中区真砂町3-32 ステーツサイドビル4F
tel:045-212-2617
JR京浜東北線 関内駅より徒歩3分

↓これが山羊汁だ!!
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(追記)沖縄在住のタマさんが山羊汁やエラブ汁のことを書いてくださいました。興味の沸いた方はどうぞ。

■やぎ汁〜ヾ(=ΘΘ=)ノ日記

yukioinoyukioino 2008/07/02 13:23 ヒージャー汁はくさーいって云いますけどホントなんですね。人体実験おつかれでした!

ヾ(=ΘΘ=)ノヾ(=ΘΘ=)ノ 2008/07/02 17:28 いやあ、勇気がありますね、フモさんたら…。私はちょっと、完食する自信がないです。そういえば、今帰仁という村で「イルカの刺身」というメニューを見たときも、かなりドキドキしました。ま、ネタになりそうな食べ物がいろいろあるってことです。そういえば、写真に写っているこーれーぐーすーは、いかがですか?ハバネロでならしている人には、たいしたことないか…。

>「動物園の象の檻の臭い」

この発言がステキ!なぜ象なのかっ!!是非、教えて欲しいです。

shidehirashidehira 2008/07/02 19:12 銀座と横浜なのに

シネパトスとヤギ汁って。

globalheadglobalhead 2008/07/02 23:43 >雪狼さん
逆に言えばこの臭みが食べ慣れたヒトには良いんでしょうね。オレなんかは道産子なので羊肉には慣れてますが、苦手な人はいますもんねえ。でもこれであれこれ話題も広がったし、地元では特別なときの料理ということも知って、食べてよかったなあ。


>タマさん
地元のタマさんのコメントを待ってました!しかしそのタマさんが食べたことがないとは!?地元でもそれだけ特別って事なんでしょうか。こちらのお店で食べた山羊汁はかなり煮込んであるらしく、お肉はトロトロでしたよ。スープも丁寧にあく抜きしてありとても澄んでいて、実は丁寧に作っているなあ、と思いました。そしてよもぎがポイントになっているのが面白かったなあ。
しかしイルカの刺身は…オレもなんかドキドキすんなあ…。こーれーぐーすーは島とうがらしのことですね。辛味よりも泡盛の匂いのほうが強いので、そういう食べ方をするもののほうが合うんでしょうね。
「象の檻」は以前みんなで象の花子を見に行ったことがあって、その印象が強かったんだろうなあ。


>椣平さん
今や銀座といえば漢の映画館シネパトスですよ!道路の下にあるから時々車の振動音が響くところに漢の侘び寂びを感じますよ!
そして横浜といえば漢の食いもん山羊汁をおいて他にない!真の漢は黙って山羊汁をすするんですよ!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/07/03 01:01 お疲れ様っす。私は山羊もイラブーも両方チラッと食べました。山羊汁は、口にしたとたん「ロバの味ロバの味!」と騒ぎ、「だから山羊だってば!」と顰蹙を買い、イラブーはぶつ切りの骨が刺さって大変でした。また食べたいとは思わないな。

灸洞灸洞 2008/07/03 07:05 ヒージャー汁なら、石垣島の「トニーそば(栄福食堂)」へぜひどうぞ!って遠いか(笑)。やぎそばならたったの¥500。店主のおっちゃんは、何度行っても「探偵ナイトスクープ」に取材された時のビデオを自慢げに見せてくれます(笑)。あと「ヒージャーキー」なるものを貰ったことがあります。ついでですが現地情報:海ぶどう丼というものがあるらしいです。http://r.gnavi.co.jp/f135400/ うまそう…

globalheadglobalhead 2008/07/03 10:03 >レイジーさん
王様の汁はロバの汁!そもそもロバ自体食ったことがあるのかレイジー!とかいいつつ、心情的に分からないわけでもないなあ。畜舎の臭い系だったし。イラブーの汁は写真見せてもらったが、ぶつ切りだったから確かに小骨がありそう。でもチャレンジするからね!


>灸洞さん
灸洞さんはホントにいろんな所行ってるなあ。「トニーそば」ってなんだかネーミングがイカしてますね。トニー・ジャーとかトニー・谷とかトニーと名の付く人はみんなユニークであります(そっちかよ)。
ヒージャーキーとはやはり山羊肉燻製ということなんだろうなあ…。あの野趣溢れる香りの山羊がさらにパワーアップしたかぐわしさを漂わせているわけだな!なんだ相手になってやろうじゃないか!かかってこいヒージャーキー!
海ぶどう丼の写真見ましたよ!ウニ・イクラと共に飯に乗っかってるわけですか!確かにこれは美味そうだ!

20080701(Tue)

globalhead2008-07-01

[]ミラクル7号 (監督:チャウ・シンチー 2008年香港映画) ミラクル7号 (監督:チャウ・シンチー 2008年香港映画)を含むブックマーク ミラクル7号 (監督:チャウ・シンチー 2008年香港映画)のブックマークコメント

少林サッカー』『カンフー・ハッスル』のチャウ・シンチーが監督・脚本・製作・主演を兼ねた新作SFファンタジー映画なんですがね。お話は超ド貧民でDOKATAのヤモメ親父ティー(チャウ・シンチー)が、小学生の息子ディッキー(シュー・チャオ)にはいい教育を受けさせたいと、私立学校に通わせるんですが、ビンボーの臭いは誰にもすぐ気が付くらしくて、ディッキーはいつも苛められていたんですね。そんなある日いつものようにゴミ漁りしていたティーは不思議な物体を見つけるんですよ。この物体こそが宇宙からやって来た不思議生物ミラクル7号、通称ナナちゃん。ディッキーはナナちゃんの持つ超能力で学校生活をバラ色に変えようとするが!?というもの。

いやー、なんかムクムクフワフワしたオ○ナコ○モ(差別用語)向けのあざとい造型をした”ナナちゃん”で既に「オレの観る映画じゃねえよな」と思ってたし、貧乏をはねのけ明るく生きる親子の情愛、なんていうのもはっきり言ってオレの趣味じゃなかったんですが、あのチャウ・シンチーが監督・主演ですよ?そうは言ってもなんか凄い事やってくれてるんじゃないか、と思っちゃうじゃないですか。そんな訳で不安要素は十分ありながら観に行ったんですが。そしたらアアタ、これが不安的中で、善意と真心と信じる力と愛と感動のショーも無い映画に仕上がっていましたよ。トホホ…。

いや、ビンボーだけれど正しく生きる、というのは素晴らしいとは思うんですよ。正しく生きる、というただそれだけのことでさえ、本当は死に物狂いでやらなけりゃあ成し遂げられないのものなんですよ。正しい、というのは覚悟がいることなんですよ。ただそこに、《ミラクル7号》というオールマイティーな奇跡を持ち出しちゃうと、結局なし崩しになっちゃうと思うんですよ。勿論、《ミラクル7号》は全てを与える万能機械ではないし、むしろへっぽこで役に立たなかったりするんですが、やっぱりちょっとずるいよなあ、と思っちゃいましたよ。

この映画は実は『E.T.』のパロディらしいんですが、まあ言ってしまうと『E.T.』も気持ち悪い映画でしたよねえ。よく観ていると気付くと思うんですが、あの映画、終盤までE.T.は子供にしか見えてないんですよ。つまり、E.T.というのは子供の作り上げた幻想であり妄想でしかなかった、ということも出来るわけで、そう考えると、幻想なり妄想しか友達に出来ない子供時代、というとても孤独なお話だったって事に気付くんですよね。決して愛とか友情の物語ではないんですよ。むしろ現実における愛と友情の無さ、についての映画であるという、怖いし寂しいお話だったりするんですよね。

あと思い出したのはマンガの『ドラえもん』ですね。あれってバカでダメでグズのくせに見栄だけは一丁前に張るのび太というガキが、その歪んだ妄想から生み出したコンプレックス・マシン《DORAE-MON》の力により、現実世界を自分にだけ都合の良いように作り変えてゆく、というクローネンバーグも真っ青の暗黒ホラーですよね(違うって)。でも『ドラえもん』がまだましなのは、世の中そんなうまく行くわきゃねーだろーがこのボケカスタコ!という、すっかりひねてしまった大人独特のいやらしい教条主義が根底にあるからなんですよね(ホントかよ)。

そういう意味で言うと、この映画における《ミラクル7号》の存在は、ビンボーをこじらせすぎた親子の、寂しい幻想だっていう言い方も出来るんですよ。いや、辛い現実を幻想で紛わせるのは何も悪いことではないんですよ。幻想とはそのためにあるものなんですから。ただ、この映画は、幻想をあまりにも無批判に評価しすぎていると思うし、むしろ、幻想は幻想でしかないということにさえ気付いていないような能天気さを感じるんですよねえ。

それにしても、チャウ・シンチーはなんでこんな映画撮っちゃったんだろうなあ。今まで不遇でハングリーな生き方をしてきた人が、ちょっと大物になると善行の素晴らしさを説き始めるような、そんな底の浅さを感じてしまうんですよねえ。やっぱさあ、金持ちは嫌いだからみんな滅んでしまえ!とか、金だけが善だからビンボー人はみんな死んでしまえ!とかいった、極端な事を言ってくれたほうが、まだ信用できるんだけれどなあ。

■映画『ミラクル7号』予告編

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