Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20080930(Tue)

globalhead2008-09-30

[]今日もどうやら今日らしい 今日もどうやら今日らしいを含むブックマーク 今日もどうやら今日らしいのブックマークコメント

  • 会社の部下のA君が3色ボールペンを2本使って仕事をしている(3色ボールペンとは1本のボールペンの中に黒、青、赤の3色のボールペン芯が入ったものである)。
  • 「なんで同じボールペンを2本使ってるんだ?」とオレが尋ねるとA君曰く、1本は青が使えずもう1本は赤が使えない、だから2本使っている、ということらしい。…。
  • 「A君それはボールペン芯を1本にまとめればいいだけなんじゃないのか?」とオレが言うと、「ウグッ」と絶句して固まるA君。…Aよ、そのぐらい気付いてくれ…。
  • そういえばA君は相変わらず仕事中「ムグッ」だの「アグッ」だの「ハウグッ」だのと意味もなく呻くのである。
  • オレは隣で仕事していて怖くてしょうがないのである。そのうち「ひでぶ」とか「あべし」とか呻いて体が爆発してしまうのではないだろうか。
  • またはそのうち呻き声が「ぬっぴょっぴょ」だの「ちんぴょろすぽーん」などと怪奇なものに進化してしまったりしないだろうか。
  • なにかオレは取り返しのつかないことを見過ごしているのではないだろうか。
  • そんなことを考えて今日も仕事が手につかないオレなのである。
  • すまんちょっとだけ嘘をついた。オレはそもそも普段からボケッとしていて仕事なんか殆ど手についていないんである。いわゆる廃人社員ということが出来るであろう。
  • そういえば相方さんにも「フモさんってゾンビっぽい…」と言われているオレである。これってオレがお茶目って意味なのかな?そーだね?そーなんだね?
  • そうかオレがゾンビ映画が好きなのは観ていると同胞を見ているように感じるからだったのか…。
  • んなわきゃねーダロ!
  • ところでこの世で誰一人気にしていないと思いますが金曜日にブラックアウトぶっこいた会社のパソコンは月曜日自力で直しました。DOS画面いじるのってICBMの発射装置いじるのよりも怖いですね…。
  • 「この世で誰一人気にしていない」って寂しい言葉だね…。あんまり寂しいから人はこうしてしょうもないことでも日記に書いてしまうんだね…。
  • さしずめ「世界のどんつきでしょうもないことを喚いているオッサン」と言ったところであろうか。
  • あおーーーん…。
  • あっ!今オレの後ろでA君が「こちら社会保険庁です」とか電話口で言ってるよ!怖いよ!怖すぎるよ!

[]アイアンマンの正体がオロカメンだった件について アイアンマンの正体がオロカメンだった件についてを含むブックマーク アイアンマンの正体がオロカメンだった件についてのブックマークコメント

しかも筋少

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[]あんぱんまんとみせかけてデロリンマン! あんぱんまんとみせかけてデロリンマン!を含むブックマーク あんぱんまんとみせかけてデロリンマン!のブックマークコメント

オレが昔から読ませていただいているアゼッチさんのところの日記『あんぱん食うと見せかけてメロンパン』のタイトルって『アンパンマンと見せかけてデロリンマン』とも読めないか…とオレは思ったのさ!それでそういった内容のタワケたコメントを書いたらアゼッチさんが日記タイトルを変えてくれたよ!元に戻さないうちに晒しちゃえ!

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それにしてもデロリンマンって大人気だね!?みんなもジョージ秋山先生の感動マンガ『デロリンマン』を読もう!

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yukioinoyukioino 2008/09/30 14:53 ダメ人間はびこるこの世マイト一発爆発させてェ! 3、2、1、0!…歌ってしまいました。責任とって下さい。これから観にいくんですが、鉄男社長が出てきたとたんに噴きそうです。

globalheadglobalhead 2008/09/30 16:03 鉄、鉄、鉄、鉄にんげん!王様は僕だ!家来はグウィネス・パルトロウだ!…じゃなくて!いやーとんでもない刷り込みをされたまま劇場に赴く雪狼さんが不憫すぎる!鉄男社長が出てくる度に「踊るダメ人間」を脳内再生してください!ってか雪狼さん筋少も聴いてたんっすか!?

yukioinoyukioino 2008/09/30 21:23 昔ライブハウスに行ってました。ダメ人間踊りもできますよー(顔の前で腕でバッテンつくって跳ねるやつ)。先輩が人間椅子と筋少(のギター橘高さん)のファンで、感化されました…。家来がグウィネス・パルトロウなら嬉しいなあ。観にいくのが楽しみですw

globalheadglobalhead 2008/09/30 22:18 おお!そのようなオシャマさんな時代を過ごされていましたか!しかしダメ人間踊りをする雪狼さん!…今度会ったらやってもらいますからねッ!?しかも人間椅子もアリでしたか!森の木陰でドンジャラホイ!ってか今調べたらまだ活動している…。グウィネス・パルトロウならオレが家来に、いや下僕になりたいぐらいですッ!

灸洞灸洞 2008/10/01 01:36 オロカモノメ…

つか、オロカモノドモメ… かな?

globalheadglobalhead 2008/10/01 08:46 わたしは魂のふるさと!…っていうか実はちゃんと読んだこと無い…。下のコメントレスではあんまり好きでは無いみたいなことを書きましたが、ジョージ秋山って異様に心に残るマンガ描いてましたね。でも通して読んだことがあるのはオレが少年ジャンプ読んでいた時代に連載していたマンガぐらいかなあ。あと「ザ・ムーン」とかも(やっぱりちゃんと読んでないが)なんかずっと気になってたなあ。気になるけどドギツイからやっぱり読まない、という妙な漫画家でしたね。一見普通な「浮浪雲」も、なんか妙な気取りを感じてやっぱり読んで無いんですよ。

shidehirashidehira 2008/10/01 12:24 またしても講談社のまわしものめ(笑)

僕小学校5年のとき一ヶ月ほど入院していたことがあって、そんとき近所のおじさんがジョージ秋山「バラの坂道」持ってきて、子供心に「これ入院してる小学生に読ませるマンガじゃないだろ」と思ったもんです。

globalheadglobalhead 2008/10/01 12:40 ああ!また講談社だったか!?
自分の子供の頃は、多分友人のお兄さんに「物凄く怖いマンガがある」とか言われて「アシュラ」を読まされたんじゃないかなあ。でも話の意味が分からなかったから最後まで読んでなかっただろうな。あとねー、「ピンクのカーテン」というマンガ、美保純主演で映画化された時観に行った、というのは男同士の内緒の話だぜ!?

azecchiazecchi 2008/10/01 19:28 とりあえずのっとかなければとタイトル変えましたが、デロリンマンがこんなだとは知りませんでした。。。

globalheadglobalhead 2008/10/02 00:18 デロリンマンだけに“デロリン”もしくは”デロリンコシャン”って感じなんじゃないかとオレは思います!乗ってもらってありがとうっす!

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20080929(Mon)

[]アイアンマン (監督:ジョン・ファヴロー 2008年アメリカ映画) アイアンマン (監督:ジョン・ファヴロー 2008年アメリカ映画)を含むブックマーク アイアンマン (監督:ジョン・ファヴロー 2008年アメリカ映画)のブックマークコメント

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巨大軍需産業の大ボス、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)がアフガンでテロリストに拉致られ、「オレらのためになんか武器作りやがれゴルァ!」と脅されるが、渡された資材でちゃっかり強化装甲服を作って脱出、見事生還を果たし、帰ってきた途端「武器ってやっぱりいけないヨ!だからボクちんもう武器作んのやめるんだもん!」などと突然良心に目覚め、自宅の研究室で一人寂しく強化装甲服バージョンアップ版を製作、アイアンマンとなって悪い奴らを懲らしめに行っちゃう!という物語である。

えー、面白かったっす。CGI描写の良さはいうまでもなく、キャラ立ってたし配役も良かったよな。まあ一番カッコ良かったのは主人公がアイアンマンスーツを装着する時のメカニカルなシーンだったけど!敵の銃弾を分厚い装甲で弾き返しながら進む姿はロボコップを思わせたが、ああいう無敵状態って観ていてなぜか興奮するね。ゲームなんかやっていると条件によって無敵状態になることがあるが、あの快感と共通するもんがありますよ。

あとやっぱり『ハンコック』の時も思ったけど、分かりやすく単純(またはアホ)な性格のヒーローというのがいい。主人公はさんざん武器作っておいていきなり趣旨換えするが、この間苦悩なんかしないのよ。調子いいっちゃ調子いいけど、モノにこだわりが無く切り替えの早いヤツなんでないの。浮世離れした性格で天才で金持っててある日正義に目覚めるってえ図式は、実はバットマンといっしょなんだが、バットマンみたくウダウダしないところがいいよな。ホントあの『ダークナイト』ときた日にゃ…(ぶつぶつ)。

で、この切り替えの早さに付いていけない凡人である共同経営者を敵に回すことで大騒動が起こるわけだが、考えようによっちゃこれって内輪揉めの話だよな。確かに同じテクノロジーレベルの敵じゃないと相手になんなもんなあ。だから中古の機関銃振り回してボロ着て荒野で雄叫び上げてるようなカッペのテロリストなんて、はなからアイアンマンの敵じゃないのよ。最強の武器手にしても最強の敵がなかなかいない、ってえのはいかにもアメリカらしい。

そういう訳で共同経営者製作の強化装甲服もっと凄いバージョン登場!しかしあれだけテクノロジー駆使した装甲兵器作っておいて最後はやっぱり殴り合いして決着付けるところがハリウッド映画だよな。だいたい「装甲強度を上げる」=「強い」っていうのって、白人の考えそうな単純さでもある。やっぱりね、世界最強の戦士は甲冑着た騎士じゃなくて忍者とカンフーマスターだろうが!ゴツゴツの装甲なんざ無粋なんだよ!技磨いて裸の肉体で戦うことこそが優雅なんだよ!

世の中にはこのアイアンマンを目指したようなリアル・アイアンマンがいて、「オラ熊さ勝つ為に装甲服作ったべさ!」とか言って強化スーツを製作、強度を試す為にぶん殴られたり崖から落ちてみたりしている!

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まあ…やっぱアホだよな…。

それにしても「あいあんまん」ってなんだか「あんぱんまん」と似ていると思ったのは世の中でオレだけだろうか!?

■アイアンマン 予告編

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■アイアンマン オリジナル・ポスター集

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ミョーン吉ミョーン吉 2008/09/30 00:16 もう観たんですねー!予告観て変身シーンに脱帽してしまいましたよ!
トランスフォーマーの変身(なのか?)シーン見観た時の感動を思い出しました!
アイアンマン、アンパンマン、やなせたかしってすげ〜す!

globalheadglobalhead 2008/09/30 00:57 そうそう、オレもトランスフォーマーの変身シーンをちょっと思い出したな。なんか細かい部分もえらくコチャコチャ描写してるんだよなー。あと日本の変身ヒーローものと近い部分もあるかもね。しかし意外とそれだけの映画かもしれないので要注意だ!あとやなせたかしはアイアンマンは描いてない!やなせが描いたのはアンパンマンとあと、デロリンマンだな(違う)。

paseyopaseyo 2008/09/30 08:49 デロリアン?(違う)

globalheadglobalhead 2008/09/30 09:07 デロリアンでもチロリアンでも贅沢つぶあんでもない!
これがデロリンマンだ!
http://www.ebookjapan.jp/shop/title.asp?titleid=3833
しかしアイアンマンって…デロリンマンに出てくるオロカメンにそっくりじゃないのか!?
http://g-ec2.images-amazon.com/images/G/09/ciu/b8/93/439646020ea0e4f2112e5110.L.jpg

paseyopaseyo 2008/09/30 10:00 ジョ、ジョージ秋山って浮浪雲のひとじゃなかったっけ…? こういうのも描いてたのか…。
アイアンマンの頭部のデザインは妙につるんとして目の穴がカンカンとあいてるだけで「?」と思っていましたが、こんなところにルーツがあったのか!(違う)あまりにそっくりで笑ったあまり、連投してしまいました。しかも筋少。

globalheadglobalhead 2008/09/30 10:38 連投OK!しかも筋少!
70年代当時のジョージ秋山は「銭ゲバ」とか「アシュラ」とか「告白」とか、陰惨でグロテスクでドロドロした漫画を多く描いていて、かなり話題を呼んだんだよね。過激すぎる描写で雑誌の回収騒ぎにまでなったのらしい。オレも実はリアルタイムで読んでいたが(出た!おっさんのリアルタイム自慢!)子供だったせいもあって怖かったし気持ち悪かったなあ。ただ、調べたら「浮浪雲」も実は同じ時代(1973年)から連載してるんだよね。作家としては露悪的なセンセーショナリズムと歪な自然主義文学臭が鼻に突いてあまり好きじゃないなあ。

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20080928(Sun)

[]そんな日々 そんな日々を含むブックマーク そんな日々のブックマークコメント

土曜日、有楽町。人込みを歩いていたら頭にしていたヘッドフォンがいきなりすっ飛ばされる。ヘッドフォンのコードがすれ違った人に引っ掛かったらしい。慌てて振り返るとヘッドフォンに引っ掛かった思しき若い男がいぶかしげな顔をして落ちていたヘッドフォンを拾いオレに差し出す。なんもそんな怖い顔することないじゃないかよ。オレはグヘヘとか変な笑顔を浮かべてヘッドフォンを受け取る。立ち去る男を横目にヘッドフォンを確かめると、あちゃー、見事にコードがブチ切れている。ま、こりゃ誰のせいというわけでもないけれど、ひどくがっかりな気分である。オーディオテクニカ製で15Kぐらいするんっすよ。がっかりしながらそのまま駅前のビックカメラに行き、貯まっているポイントで同じヘッドフォンを買う。あーがっかり。

土曜日、品川。映画観た帰りに相方と品川インターシティのオイスターバーに行き、スパークリングワイン1本頼んで牡蠣を食いまくる。生牡蠣!焼き牡蠣!牡蠣燻製(これは突き出しだったけど)!生牡蠣にモルトウィスキーをかけて食すと美味いということを知り感動する。あとバジルソースのジランドラとかいうパスタ(螺旋状に捻じれたショートパスタのことらしい)と、ルッコラと生ハムのピザも食う。実はオレの会社で、予てからやっかいだった案件の結論がやっと出て、一安心という名目でのお祝いなのであった。しかしたいした高くないスパークリングワインだったが美味かったなあ。1本飲み切ったのでイタリアビールを頼んだら、ラベルのオジサンが可愛かったのでついつい写真撮ってしまう。ピンボケ御免。料理はどれも絶品でした。

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本日。取り合えずどこにも出掛けない!ということにして日記書いてゲームやってDVD観て音楽聴いて日記書いている。しかし部屋に篭ってると余計な体力が余ってしまい、なんだかアマゾンでポチポチやり始め、一瞬我に返って慌ててキャンセルする。あーヤヴァイヤヴァイ。今日はあと風呂入って晩メシ食って酒飲んでDVD観ておしまい。

と言いつつ、実は金曜日の晩に会社のパソコンがブラックアウトしてしまい、こりゃ月曜にでも業者呼ばにゃダメだろ、というぐらい手に負えない状態なんだが、明日の朝はそんな訳で仕事になんないのでちと頭が痛いオレなのである。…お!オレなんかサラリーマンっぽいこと書いてんじゃん!時々日記書いていても忘れるんだが、実はこれでも社会人だった!基本作業着着てゲンバな人間なんだけどな。

という訳でどなたさまもおやすみなさい。明日もきっといい日でありますように。

jkjk 2008/09/29 00:09 とりあえずコードだけジャンク屋で買って付け替える っつー選択肢は無かったんでしょか?

カキうまそーでース。ウチは若いコから一緒に吞みたいナーって連絡あったのでホイホイ出かけたら、突然の結婚報告でアッタマ来たので奢ってもらいました。そんな週末

globalheadglobalhead 2008/09/29 07:39 がっぺむかついたんでさっさと取り替えてみんな無かった事にしようと思ったわけですな。牡蠣は生よりも焼いたりなんだりしたほうが好きかな。牡蠣の基本はカキフライですよ!若いコのご結婚おめでとうゴザイマス!?

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20080926(Fri)

[]オレ的作家別ベスト5・第3回 ベスト・オブ・フィリップ・K・ディックオレ的作家別ベスト5・第3回 ベスト・オブ・フィリップ・K・ディック!を含むブックマーク オレ的作家別ベスト5・第3回 ベスト・オブ・フィリップ・K・ディック!のブックマークコメント

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作家別ベスト3回目、最後の今日はSF界の鬼才、フィリップ・K・ディックをお送りします。

例によって以下にWikipediaから抜粋した全著作リストを挙げてみます。この中で””が付いているのが未読のもの、他は取り合えず全て読んでいます。いやあこうして眺めてみるとホント読んでますね。ディックに関してはコンプリートに近いんでは無いでしょうか。短編集は後半未読が多いですが、これは前半のと重複していそうだったから敬遠したんですよね。

ただまあ読んだことは読んだんですが、ディックのサンリオあたりから出ていた作品は凡作も多く、あんまり印象に残っていなくて、筋さえ忘れているのもあるんだよなあ…しかも読んだの20年前とかいうのが殆どだしさあ…。

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【SF小説(長編)】

偶然世界(太陽クイズ) Solar Lottery (Quizmaster Take All) (1955年)

ジョーンズの世界 The World Jones Made (Womb for Another) (1956年)

いたずらの問題 The Man who Japed (1956年)

虚空の眼(宇宙の眼) Eye in the Sky (1957年)

宇宙の操り人形 The Cosmic Puppets (1957年)

時は乱れて Time out of Joint (Biography in Time) (1959年)

高い城の男 The Man in the High Castle (1962年)

タイタンのゲーム・プレーヤー The Game-Players of Titan (1963年)

アルファ系衛星の氏族たち Clans of the Alphane Moon (1964年)

火星のタイム・スリップ Martian Time-Slip (1964年)

最後から二番目の真実 The Penultimate Truth (1964年)

シミュラクラ The Simulacra (1964年)

ドクター・ブラッドマネー(ブラッドマネー博士) Dr. Bloodmoney (1965年)

パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 The Three Stigmata of Palmer Eldritch (1965年)

去年を待ちながら Now Wait for Last Year (1966年)

ライズ民間警察機構(テレポートされざる者) Lies,INC. (The Unteleported Man) (1966年)

逆まわりの世界 Counter-Clock World (1967年)

ザップ・ガン The Zap Gun (1967年)

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? Do Androids Dream of Electric Sheep? (1968年)

銀河の壺直し Galactic Pot-Healer (1969年)

ユービック Ubik (1969年)

死の迷路(死の迷宮) A Maze of Death (1970年)

フロリクス8から来た友人 Our Friend from Frolix 8 (1970年)

あなたをつくります(あなたを合成します) We Can Build You (1972年)

流れよ我が涙、と警官は言った Flow my Tears, the Policeman Said (1974年)

怒りの神 Deus Irae (1976年)(ロジャー・ゼラズニイとの共作)

スキャナー・ダークリー (暗闇のスキャナー) A Scanner Darkly (1977年)

ヴァリス VALIS (1981年)

聖なる侵入 The Devine Invasion (1981年)

ユービック:スクリーンプレイ Ubik:The Screenplay(1985年)

アルベマス Radio Free Albemuth (1985年)

ニックとグリマング Nick and the Glimmung (1988年)※児童向け


【SF小説(短編集)】

原題 のないものは日本で編纂されたもの。

地図にない町(1976年)

人間狩り(1982年・1991年・2006年)

パーキーパットの日々(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック I)The Best of Phillip K. Dick 二分冊の一巻(1977年)

時間飛行士へのささやかな贈り物(サ・ベスト・オブ・P・K・ディック II)The Best of Phillip K. Dick 二分冊の二巻(1977年)

顔のない博物館(1983年)

宇宙の操り人形(1984年・1992年)

ウォー・ゲーム(1985年・1992年)

ゴールデン・マン(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック III)The Golden Man 二分冊の一巻(1980年)

まだ人間じゃない(ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック IV)The Golden Man 二分冊の二巻(1980年)

悪夢機械(1987年)

模造記憶(1989年)

ウォー・ベテラン(1992年)

永久戦争(1993年)

マイノリティ・レポート(1999年)

シビュラの目(2000年)

ペイチェック(2004年)


【 一般小説】

戦争が終わり、世界の終わりが始まった Confessions of a Crap Artist (1975年)

ティモシー・アーチャーの転生 The Transmigration of Timothy Archer (1982年)

小さな場所で大騒ぎ Puttering about in a Small Land (1985年)

メアリと巨人 Mary and the Giant (1987年)

そんな中からベスト5を決めてみましたが、今回は作品があまりにも多いので《次点》を二つ設けました。

《1位》火星のタイム・スリップ

火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396)

火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396)

生きることとは、ひたすら惨めな苦行に過ぎない。安らがせてくれるものがあるのだとすれば、決して実現しない夢を見ることだけ。現実ではないことに逃げ込むことだけ。そしてそれは、もう一つの絶望なんだろう。世界は、狂ってゆく。僕も、狂ってゆく。世界は、壊れてゆく。僕も、壊れてゆく。この火星の大地の上で。SF世界を舞台にしながら、ディックが描き出したものは、苦痛と苦悩に満ちた一つの生の諸相であり、自らの心とともに、この世界全てが瓦礫と化してゆく凄まじい破滅のヴィジョンであった。ディック作品の中で最も現実崩壊のさまが強力な作品だ。心理的に落ち込みやすい人は読まないほうがいい。このオレも、18の時、これを読んで見事に壊れた。

《2位》ユービック

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)

いやあこれも凄かった。予知能力者対反予知能力者の戦いで引き起こされた時間退行により、現実の光景が次々に崩壊してゆき、やっとまともな世界かと思えばそれもまた漆喰が落ちてゆくようにボロボロと壊れ始め、そして主人公の仲間たちは腐食する世界と共に一人また一人と命を落としてゆく。覚めても覚めてもまた悪夢の世界に舞い戻ってしまうという、まさに無間地獄そのままにひたすら壊れ続けてゆく狂った世界の描写が凄まじい。現実崩壊の作家P・K・ディックの恐るべき大傑作。読んで一緒にぶっ壊れよう!

《3位》パーマー・エルドリッチの三つの聖痕

わっはっは、またもや現実世界が壊れてゆく物語なんだああああ!(書いているオレも壊れてきた)『火星のタイム・スリップ』『ユービック』と並びディックの”現実崩壊3部作(今オレが勝手に付けた)”の『パーマー・エルドリッチ〜』は、世界が終末を迎えようとしている未来が舞台。そんな世界で仮想現実とドラッグにのめり込むしか生きる術を持たない人々の脳裏に突然フラッシュバックする星間実業家パーマー・エルドリッチの姿。彼は神なのか悪魔なのか?読んでいるこっちまでドラッグ副作用を起こしているような感覚に囚われるヤヴァ過ぎる一作!みいいんなグジャグジャなんだあああ!(相当壊れてきている)

《4位》アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

映画『ブレードランナー』の原作としてあまりにも有名なこの1作、内容は映画のようなSFハードボイルドアクションといったものではなく、レプリカントと呼ばれる模造人間と本物の人間の狭間で、「真の人間性、人間らしさとはなんなのか?」というアイデンティティの揺らぎを描いた物語である。それはつまり、自分とは何なのか?という問題でもあり、どのように人は人間らしくあるべきなのか?という問いかけでもあるのだ。ディックはここで「共感」という言葉を使う。人の気持ちを汲むことの出来ること、共感することが出来ることこそが真に人間性へと近づくことなのではないか。SFの体裁を借りながら、ディックはひどく哲学的なことを語りかけている。

《5位》高い城の男

第2次世界大戦は枢軸側の圧倒的な勝利に終り、敗戦国アメリカは日本とドイツに占領されていた。そのアメリカでは「もしアメリカが戦争に勝っていたら…」という内容のSF小説が密かに流行していた…という歴史の“ if ”を描いた作品。ディックにしてはかなりまとまりのよい作品で、そのまとまりのよさが逆に新鮮だった。でもこれも現実とは何か、認識とは何か?というお話でもあるのだ。ディック小説というフィクションの中の人々は「アメリカの勝った世界」という実はこの現実での事実をフィクションとして読む。それでは、その逆も在り得るのでは?つまりこの現実の我々がフィクションなのでは?と思い始めたら実は怖い構造のお話だと分かるという仕組み。

《次点》ヴァリス

ヴァリス (創元推理文庫)

ヴァリス (創元推理文庫)

SF小説ぽくない、という理由からランク外にしたが、ディックの最も重要な作品の一つであることは確か。ディックはここで様々なオカルトや異端宗教などの文献を駆使し、ディック教とでも言えるような神秘主義的で異様な宇宙観を提示する。そしてそれは、ただひとつ、自分は、そして自分の友人達は、どうしてこの世界で、つまりはこの宇宙で、こんなにも不幸であらねばならないんだろう、という、生そのものへの疑問が、成り立たせたものなのだ。あまりに狂っているからこそ、歪んでいるからこそ、そこまで捻じれなければならなかったディックの生の悲惨さが浮き上がってきて胸を打つのだ。

《次点》あなたをつくります(あなたを合成します)

あなたをつくります (創元SF文庫)

あなたをつくります (創元SF文庫)

これもレプリカントと人間との狭間で人間性とは何かを問うテーマの物語ではあるが、なんと実はディックの書いたひたすら辛く苦しい一つの恋愛の物語でもあるのだ。前半こそSFぽいのだが、後半は主人公が愛する女にひたすら翻弄されて狂気にまで至ってしまう様が描かれ、そしてラストは残酷で悲痛な終焉を迎える。いやあ、ディック小説で身につまされて号泣することがあるなんて思いもよらなかった!

………………

オレがフィリップ・K・ディックについて書いた文章は『オレとサイエンス・フィクション!(全5回・その4)ディックだった!』に詳しいので、興味の沸いた方はそちらもドウゾ。

と言う訳で3回に渡ってお送りした「オレの好きな作家作品ベスト5」、いかがだったでしょうか。3人の作家の代表作5作をちょっとづつレビューしましたが、これって3回で15作品(結果的には17作品)の小説の感想を書く羽目になったってことなんですよねえ…。今回も3回分完成まで10日ぐらい掛ってしまった…。いったいなんでそこまでやるのかという…。

最後に、ネタを提供してくれた厘時さん、ありがとうございました!

catscradle80catscradle80 2008/09/26 17:11 お疲れさまです〜。ヴィジュアル的にもきれいで、文章にも力が入っていて、ほんと、この3日間楽しませていただきました!それによく、20年以上前に読んだ本の内容を覚えていられるなあと、そっちのほうも感心してしまいました。
私はディックはまだまだ長篇も未読がたくさんあるんですけど、『ユービック』とか『アンドロ羊』、『ヴァリス』、『流れよわが涙〜』などは読みました。私的には『去年を待ちながら』も大好きです。ディックは世界観もきちんと構築されてなくて途中からぐだぐだになってきちゃったりして、なのになんかすごい感動して、涙が出てきちゃったりするんですよね。『火星のタイムスリップ』と『高い城の男』、長年積読なので近いうちに読んでみたいです。

rinjirinji 2008/09/27 08:10 3回ともきっちり書いていただきまして、ありがとうございました。楽しく読ませていただきました。この後は、他の作家についてや監督縛りでの映画なんかを書いてくれるといいなあ〜、と勝手に期待しております。

globalheadglobalhead 2008/09/27 09:37 >catscradle80さん
ありがとうございます〜。文字だけだと殺風景なんでちょっくら写真いじくってみましたが、反応してくれた方がいて嬉しいな。20年前読んだ本といいますか、デイックあたりは何がどうなってるのか殆ど忘れてます(うううお許しを)。という訳で憶えている作品だけをピックアップしたというのがこのベスト5の正体だった!?だいたい「タイタンの妖女」なんて読んだの30年前ですよ!
今回紹介した3作家はどれも思い入れがありますが、やはりどれも物凄く衝撃を受けた作品があったからこそこれだけ読んだんでしょうね。逆に言うと他の作家はあまり読んでいないというか、読書量に関しては書籍ブログ書いているような方たちの足元も及ばない量です…。実はオレ本読むの嫌いだった!電車ではゲームしたいんだけどそれでは本読む時間が一日のどこにもないから義務感で読んでいる!?というのが正体だったりします…。

>厘時さん
ネタ振りありがとう御座いました!おかげで3日分の日記を埋めることが出来た!?ネタないから穴埋めに必死の毎日なので渡りに船でした!いいのかそれで!?でもやりだすと凝っちゃうので厘時さんの最初のコンセプトと違う形になってすいません。他の作家…もう許してください…ってか、オレ、厘時さんのレム篇読んでみたいんですけど。オレやろうとしたら10作も読んでないんで止めました…。映画篇も考えてみます…。

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20080925(Thu)

[]オレ的作家別ベスト5・第2回 ベスト・オブ・スティーヴン・キングオレ的作家別ベスト5・第2回 ベスト・オブ・スティーヴン・キング!を含むブックマーク オレ的作家別ベスト5・第2回 ベスト・オブ・スティーヴン・キング!のブックマークコメント

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作家別ベスト5、今日は《ホラー小説の帝王》、スティーヴン・キングでお送りします。例によって以下にWikipediaから抜粋した全著作リストを挙げてみます。この中で””が付いているのが未読のもの。ただでさえ分厚く長くリリース量の多いキング小説、1作が上下2巻なんて当たり前。『IT』の全4巻とかいったいなんなんだよ全く…。そんな中で《ダーク・タワーシリーズ》は全て未読です。全7巻て…。この先読むかどうかも定かではありません。あとスーパーナチュラル要素のないホラーや普通小説もあまり読んでいません。だから有名な『ミザリー』や映画化作品の多い中篇集『恐怖の四季』の4作も読んでないんだよなあ。ではそんな中から選んだキング小説ベスト5は?

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【長編】

キャリー(1974, Carrie )

呪われた町(1975,'Salem's Lot )

シャイニング(1977, The Shining)

ザ・スタンド(1978, The Stand)

デッドゾーン(1979, The Dead Zone)

ファイアスターター(1980, Firestarter

クージョ(1981, Cujo )

ダーク・タワーシリーズ(1982〜2004, The Dark Tower)

・第一巻「ガンスリンガー (The Gunslinger)」(1982)

・第二巻「運命の三人 (The Drawing of the Three)」(1987 「ザ・スリー」改題)

・第三巻「荒地 (The Waste Lands)」(1991)

・第四巻「魔道師と水晶球 (Wizard & Glass)」(1997 「魔道師の虹」改題)

・第五巻「カーラの狼(The Wolves of the Calla)」(2003)

・第六巻「スザンナの歌(Song of Susannah)」(2004)

・第七巻「暗黒の塔(The Dark Tower)」(2004)

クリスティーン(1983, Christine)

ペット・セマタリー(1983, Pet Sematary)

タリスマン(1984, The Talisman ピーター・ストラウブと共著)

人狼の四季(1984, Cycle of the Werewolf「マーティ」改題)

IT-イット-(1986, It 映画『IT』原作))

ドラゴンの眼(1987, The Eyes of the Dragon)

ミザリー(1987, Misery)

トミーノッカーズ (1987, The Tommyknockers)

ダーク・ハーフ (1989, The Dark Half)

ニードフル・シングス(1991, Needful Things)

ジェラルドのゲーム(1992, Gerald's Game)

ドロレス・クレイボーン (1993, Dolores Claiborne)

不眠症(1994, Insomnia)

ローズ・マダー (1995, Rose Madder)

グリーンマイル(1996, The Green Mile)

デスペレーション (1996, Desperation)

骨の袋 (1998, Bag of Bones)

トム・ゴードンに恋した少女 (1999, The Girl Who Loved Tom Gordon)

アトランティスのこころ(1999, Hearts in Atlantis)

ドリームキャッチャー(2001, Dreamcatcher)

ライディング・ザ・ブレット(2000,Riding the Bullet)

ブラックハウス(2001, Black House ピーター・ストラウブと共著)

回想のビュイック8(2002, From a Buick 8)

コロラド・キッド(2005, The Colorado Kid)

セル(2006, Cell)

リーシーの物語(2006,Lisey's Story)


【短編集】

深夜勤務

トウモロコシ畑の子供たち

骸骨乗組員

神々のワードプロセッサ

ミルクマン

いかしたバンドのいる街で

ヘッド・ダウン

第四解剖室 

幸福の25セント硬貨 



【中編集】

ゴールデン・ボーイ(春夏編)

スタンド・バイ・ミー(秋冬編)

ランゴリアーズ

図書館警察


【ノンフィクション】

死の舞踏(1981, Danse Macabre )

小説作法(2000, On Writing: A Memoir of the Craft )


リチャード・バックマン名義】

ハイスクール・パニック(1977、Rage)

死のロングウォーク(1979、The Long Walk)

最後の抵抗(「ロードワーク」改題)(1981、Roadwork)

バトルランナー(1982、The Running Man)

痩せゆく男(1984、Thinner)

レギュレイターズ(1996、The Regulators)

《1位》呪われた町

呪われた町(上) (集英社文庫)

呪われた町(上) (集英社文庫)

呪われた町(下) (集英社文庫)

呪われた町(下) (集英社文庫)

キング小説で一番最初に読んだのがこの『呪われた町』であり、そしてこれがオレにとって最も面白く恐ろしかったキング小説だったんです。アマゾンリンク見て貰えると分かりますが、これ、発売日が1983年の5月と6月となってるじゃないですか。要するに上下巻が別々に発売されたんですね。上巻を発売日に書店で手にし、これまでどんなホラー小説でも味わったことの無い未曾有の恐怖物語をとり付かれたように読んでしまったオレは、「ぐああああああ!この後いったいどんなになってしまうんだああああああ!!!!」と狂乱のまま1ヶ月も下巻の発売を待たねばならなかったのです!この小説のオレの評価が高いのは、あの1ヶ月の焦れに焦れた毎日、そうしてようやく下巻を手にしたときの狂喜が加味されていると言ってもいいでしょう。物語はよくあるようなヴァンパイア・ストーリーを換骨奪胎して現代に新しく蘇らせた、キングのストーリ−テラーの超絶振りが最も見事に生かされている作品だと思います。一つの町があたかも死病に冒されたように、吸血鬼の牙によってじわじわと、しかし確実に崩壊してゆく様が、非情ともいえる筆致で語られてゆきます!ホントに怖いんだから!怖いけど読め!読みやがれ!

《2位》ファイアスターター

ファイアスターター (上) (新潮文庫)

ファイアスターター (上) (新潮文庫)

ファイアスターター (下) (新潮文庫)

ファイアスターター (下) (新潮文庫)

あああ…これもコワ〜イお話だったなあ…。《ザ・ショップ》と呼ばれる政府の謎の機関による新薬実験を受けた夫婦に発火現象を起こす超能力を持った女の子が生まれちゃうんですが、ある日母親は《ザ・ショップ》に殺害され父娘は逃亡の旅に出るんですな。逃げても逃げても執拗に迫ってくる《ザ・ショップ》の冷酷無比な工作員がまずコワイ…。娘を守ろうとする父親がどんどんボロボロになってゆく様がもう哀れで哀れで、その救いの無さがまたコワイ…。そして全てを焼き尽くし灰燼に変えてしまう強大な能力を持ちながらそれを使うことを禁じられた幼い女の子が、お父さんと二人辛く惨めな逃避行を続け、そして最後の最後に…ああああこれがもう読んでいて体が氷付いちゃうぐらいに恐ろしいカタストロフが待っているんですよ!所謂”恐怖”というよりも、延々と続く”不安”で読む者をがんじがらめにする優れたホラー小説でした。面白いよー。

《3位》不眠症

不眠症 (上)

不眠症 (上)

不眠症 (下)

不眠症 (下)

老い先短い爺さんが不眠症の果てに見た異様な光景。それは町を歩く人々の体からオーラのように立ち昇る光の渦、そして人の命を奪ってゆく小人の影だった…。ホラーというよりもダークファンタジー的色彩の濃い作品でありますが、生命というものの神秘、死というものの謎に具体性な形を与え、それをサイケデリックなビジョンで描き出した想像力が圧倒的なんですわ。そして爺が主人公なだけに常に死というものを考え、死に相対している自分を意識し、人は何故生きて、何故死ぬんだろう、とどこか崇高で哲学的なテーマがここにはあったりするんです。それは人一倍怖がりでヘタレなキングが、最も恐ろしいものである”死”というものを考えた末に生み出された物語でもあるのでしょう。終盤、抗えないはずのその”死”と戦おうとする主人公の爺の姿は感動的ですらあります。キング後期の最高傑作だと思う。

《4位》デッドゾーン

デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)

デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)

デッド・ゾーン〈下〉 (新潮文庫)

デッド・ゾーン〈下〉 (新潮文庫)

交通事故で植物状態だった主人公が奇跡的に目覚めると、体は言うこと効かないし、かつての恋人は結婚しちゃってるし、なんだか予知能力が芽生えたようだけど、そのお陰で逆に嫌な思いばかりして、もう弱り目に祟り目という悲惨なお話ですな。おまけに大統領候補が核戦争を起こす予知を見ちゃって、「えええ!?オレがこいつやっつけないといかんの!?」と理不尽な運命にどこまでも翻弄される、あまりに不憫なホラー小説であります。所謂不幸の下降スパイラルをジェットコースターよろしく加速しながらどんどん転げ落ちていってしまうという、読むも涙、語るも涙、どこまでも人間サンドバック状態の主人公が哀れすぎて心を打ちます!クローネンバーグの映画化作品も良い出来でしたよう。

《5位》骨の袋

妻の死で悪夢で幽霊話なんですがね。キングにしてはしっとりと語られていてなかなか雰囲気がいいんですよ。でまあ読んでゆくと…うぎゃああああ、そりゃないだろッ!と思わず本のページに絶叫したくなるような悲劇が起こりましてですね…あれはショックだったわあ。別に怖い話も面白い話もいらないから、あの悲劇は無かったことにしてくれよお願いだよキングよお…と言いたくなってしまった位でありました。でもその強力なインパクトがこの小説をいつまでも記憶に残しているわけですから、フィクションというのはある種罪作りなものでありますね。

なおスティーヴン・キングについてはオレの日記の《スティーヴン・キングの“不安の立像”〜『リーシーの物語』序》でも触れているので、興味の沸いた方はご一読を。

希望の光希望の光 2008/09/25 19:27 シャイニングなら知ってます。

globalheadglobalhead 2008/09/25 20:56 シャイニングはランクに入れるかどうか迷ったんだよなー。あんまりキューブリックの映画のイメージが強すぎて、読んで面白かったのに思い出そうとすると映画の場面しか思い浮かんでこないという、ある意味ちょっと不幸な読書体験だったな。

lockedroomlockedroom 2008/09/25 21:16 キングは中学生の時に『スタンド・バイ・ミー』を読んだだけなのですが、『呪われた町』積んでます! フモさんのベスト1ですか。これは期待が高まります……。

globalheadglobalhead 2008/09/25 22:17 小野不由美の「屍鬼」は「呪われた町」のオマージュで、宮部みゆきの「クロスファイア」は「ファイアスターター」へのオマージュだというのは有名な話ですね。それだけキングは影響力の強い作家だということなんでしょう。よかったら読んでみてくださいね。(そしてあやさんがSF道からホラー道へと道を外れても責任は負いません!)

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20080924(Wed)

[]オレ的作家別ベスト5・第1回 ベスト・オブ・カート・ヴォネガットオレ的作家別ベスト5・第1回 ベスト・オブ・カート・ヴォネガット!を含むブックマーク オレ的作家別ベスト5・第1回 ベスト・オブ・カート・ヴォネガット!のブックマークコメント

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■『作家別ベスト3を考える』→『ベスト5』ということにする

厘時さんの所でやってた『作家別ベスト3を考える』をオレもやってみたいと思います。ルールは:

・作家を決める。

・その作家の既読の本のタイトルを思い出せる限りすべて思い出す。

・その中から好きなものベスト3を選ぶ。

上下巻や上中下巻は1冊扱い。

シリーズ物は臨機応変に判断。

最低でも既読は7冊は欲しいところ(選んだ数より選ばない数の方が多くないと面白みに欠ける)。

ということですが、オレの方は「作家の著作を全部抜き出す」「ベスト5」ということでやってみることにしました。

選んだ作家はカート・ヴォネガットスティーヴン・キング、P・K・ディックの3人。これを3日に分けてやってみたいと思います。それではまず今日はカート・ヴォネガットから!

カート・ヴォネガット・ベスト5!

昨年4月に惜しまれながら世を去ったカート・ヴォネガット。なにしろ殆ど読んでいるんですが、処女作の『プレイヤー・ピアノ』は未だ未読です。なんかこれ読んじゃうと、ヴォネガットの著作全部読んじゃうことになってしまいそうで、オレとしてはなんだか寂しいんですよ。最近出た『死よりも悪い運命』は今読んでいるところです!以下にWikipediaから抜粋した全著作リストを挙げてみます。この中で””が付いているのが未読のもの。

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【長編】

プレイヤー・ピアノ(Player Piano 1952年)

タイタンの妖女(The Sirens of Titan 1959年)

母なる夜(Mother Night 1961年)

猫のゆりかご(Cat's Cradle 1963年)

ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを(God Bless You, Mr. Rosewater, or Pearls Before Swine 1965)

スローターハウス5(Slaughterhouse-Five, or The Children's Crusade 1969年)

チャンピオンたちの朝食(Breakfast of Champions, or Goodbye, Blue Monday 1973年)

スラップスティック(Slapstick, or Lonesome No More 1976年)

ジェイルバード(Jailbird 1979)

デッドアイディック(Deadeye Dick 1982年)

ガラパゴスの箱舟(Galápagos 1985年)

青ひげ(Bluebeard 1987年)

ホーカス・ポーカス(Hocus Pocus 1990年)

タイムクエイク(Timequake 1997年)


【短編集】

モンキーハウスへようこそ(Welcome to the Monkey House 1968年)

バゴンボの嗅ぎタバコ入れ(Bagombo Snuff Box 1999年)

追憶のハルマゲドン(Armageddon in Retrospect 2008年)


【エッセイなど】

ヴォネガット、大いに語る(Wampeters, Foma and Granfalloons 1974年)

パームサンデー(Palm Sunday, An Autobiographical Collage 1981年)

死よりも悪い運命(Fates Worse than Death 1991年) (今読んでる最中です!)

国のない男(A Man Without a Country 2005年)

《1位》チャンピオンたちの朝食

物語冒頭にヴォネガットの書いたイラストが踊る。「チャンピオンたちの朝食 ***または*** さようならブルー・マンデー!」。しかし物語りは決して”ハッピー”なものではない。物語は小さく区切られた文章とその間に挟まれた膨大なイラストで構成されている。それらは全て「それはこんなものだ」「それはこんな格好だ」と説明するが、物語に決して必要のあるものではないばかりか、その度に物語は停滞し、思考は停止する。即物性の前では思弁など無意味で無力であると言わんばかりに。溢れかえるモノの中で考えることを止めた者達が生きる文明。その中で自分が病んでいることにさえ気付かない人々。主人公キルゴア・トラウトはそんな茫漠とした虚無に支配されたアメリカ大陸を漂泊する。彼は旅路の果てに何を見るのか?ヴォネガットはまさに文学だったのだ、と強力な力技で気付かせてくれる一作。アメリカ文学の一つの到達点といっても言い過ぎではないかもしれない。読め。読みやがれ。

《2位》スローターハウス5

あまりに大きな絶望と悲嘆の前では、その絶望と悲嘆に向き合うことも、考えることすらも出来なくなってしまう。ドレスデン無差別爆撃という戦争史上に残る悲劇にまさに居合わせることになったヴォネガットは、その悲劇を描こうとしながらも、それを正面から描けない自らに苦悶したのだ。それが、UFOだのタイムスリップだの、一見安っぽいSF趣味で飾られた本作だった。しかし、本質から目をそらそうとすればするほど、そして本質の周縁をぐるぐる回り続ければ続けるほど、まるで陰画のように、その本質が、すなわち絶望と悲嘆の深さが浮き上がってしまう、という恐るべき構成で成り立っているのが本作なのである。物語は捻じれに捩じれ、捻じれることでしか語ることが出来ないという苦痛が読む者にきっと迫ってくることだろう。ヴォネガット傑作中の傑作。読め。読まずに死ねるか。

《3位》タイタンの妖女

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)

日本ではヴォネガットの代名詞ともなっている作品だろう。この物語は一言で言うとこうなる。「全ては無意味だったのだ」。その無意味さを描き出す為に、ヴォネガットはあらんかぎりの情熱をもってこの物語を描き出す。それは、何故この世界は、無意味だ、と言い捨ててしまえるほどに、悲しい世界になってしまったのだろう、という、ヴォネガットの悲嘆と苦渋があったからなのだ。そして、「無意味だ」と言い捨てた後で、ヴォネガットは「ではそんな世界で我々はどう生きればいいのだろう?」と問いかける。世界には虚無と絶望しかないのだとしても、やはり僕らはこの世界で生き続けなければならない。だからせめて、僕は、君に、親切にしてあげようと思うんだ。愛は負けるかもしれない。でも、親切は、きっと勝つからだ。

《4位》母なる夜

母なる夜 (ハヤカワ文庫SF)

母なる夜 (ハヤカワ文庫SF)

母なる夜 (白水Uブックス (56))

母なる夜 (白水Uブックス (56))

第二次大戦中、ナチスドイツに協力しながらアメリカの二重スパイとして生きていた男の物語。ダブルスタンダードの生の中で自らの虚と実に引き裂かれ、しまいにどちらが虚なのか実なのかわからなくなってゆく男の苦悩と悲哀は、戦争の悲劇といった物語にとどまらず、神経症的な現代のこの社会で生きる者の生にも十分共通するものがあるのではないだろうか。ヴォネガット一流のアイロニアルな警句を織り交ぜながらも、SF的要素の無いストレートな語り口が、重く静かに読む者の心に迫ってくるだろう。

《5位》猫のゆりかご

猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)

猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)

水を融点摂氏45.8度の氷に変える物質アイスナイン、この物質により終末を迎えてしまう人類、そしてカリブ海の架空の島サン・ロレンゾに伝わる宗教・ボコノン教。ヴォネガット作品の中で最もSF的な展開を見せるこの作品は、世界の終わりという陰鬱で救いようの無い物語でありながら、ヴォネガット教聖典ともいえる魅力的なボコノン教の教義を生み出し、一般に多く受け入られやすい要素を持っている作品だといえるだろう。「<フォーマ>(無害な非真実)を生きるよるべとしなさい。それはあなたを、 勇敢で、親切で、健康で、幸福な人間にする」

なおヴォネガットについては『オレとサイエンス・フィクション!(全5回・その5)ヴォネガットだった!』あたりでも詳しく書いているので興味のある方はこちらもドウゾ。

catscradle80catscradle80 2008/09/24 16:53 こんにちは。ヴォネガットいいですよね〜。十九の時に初めて『猫のゆりかご』を読んでハマって以来、今に至っても結局いちばん好きな作家かもしれないです。『チャンピオンたちの朝食』はものすごく暗い印象があって、これがベストだなんて、実は意外と根暗だったりして??なフモさんの素顔が垣間見れたような気がしてしまいました(違うか〜!)
『スローターハウス5』と『チャンピオンたちの朝食』は元々一つの作品だったのが、自然に水と油みたいに分離して上澄みが『スローターハウス』になって、沈殿して残ったのが『チャンピオン〜』になった、とヴォネガットがどこかに書いてましたね。一般的に有名なのは『スローター〜』の方だけど、ヴォネガットの思いがいちばん切実に表れているのは『チャンピオン〜』なんだと思います。キルゴア・トラウトの独白がすごく痛ましかったような・・記憶が曖昧なので、これも再読したいです。私はまだ、小説は『ガラパゴスの箱舟』、『青ひげ』、『ホーカス・ポーカス』、そのほかでは『死よりも悪い運命』と『追憶のハルマゲドン』が未読なんです。フモさんの記事を拝読して、やっぱり全部読んでしまうとなんだか寂しいから、少しずつ読んでいこうかなと思いました。

rinjirinji 2008/09/24 22:22 素晴らしい〜。ヴォネガットは10年前に『タイタンの妖女』を読んだきりなので、フモさんのベスト5を参考にこれから色々と読みたいと思います。

globalheadglobalhead 2008/09/25 03:11 >catscradle80さん
こんにちは。ヴォネガットで最初に読んだのは「タイタンの妖女」でしたね。15の時でしたから文庫版発売の1977年にすぐ手に入れたのでしょう。それまで読んでいた荒唐無稽で呑気なSFと変わらないだろうと思い読み始めて大変な衝撃を受けました。SF小説を読んで号泣するとは思いませんでしたからね。あの頃友人のSF仲間に盛んに薦めたのを憶えています。
「チャンピオンたちの朝食」は1984年の発売だから読んだのは20歳を過ぎてからですね。確かに20代の頃はかな〜り暗かったですねー。まあ若いうちはいろいろあるんですよ!ただ、読んでいた当時は暗いというよりも、とても切ない物語だったように思いました。
その後もヴォネガットは出たら買って読んでいましたが、「デッドアイ・ディック」あたりからちょっと中弛みしはじめているように感じて、だんだん昔ほどのめりこむことは無くなって来たんですよ。「ガラパゴスの箱舟」あたりは凡作だったような気がします。だから暫らく読んでいない時期もあったんですよ。しかしずっと積読していた「タイムクエイク」を読んだらこれがそこそこに面白い。そしてもう一度ちゃんと読んでみようかな、と思っていた矢先に訃報を聞いたんですね。
ヴォネガットの主張にはどこか青臭いところがあるような気がして、この歳で持てはやすのは少々面映いものがあったりするのですが、逆にこの歳になったから分かる、という部分もある。家族を持つこと、老境に入ることなど、人生の先輩として学ぶことも多いです。エッセイなんか読むと時々お爺ちゃんのお小言を聞かされている様な気になっちゃうこともありましたが、とても尊敬できるお爺ちゃんであるのも確かでした。


>厘時さん
書きまくりましたよ!ブクマもオレにしては大量に戴きました!あと2回続きますのでよろしくお願いいたします!

kechidakechida 2008/09/26 00:21 こんばんは。私も『チャンピオンの〜』が一番好きかなぁ……と思います。
読み返してはいませんが「濡れた割れ目のビーバーちゃん」とか、そんなヤツでしたよね。
ペルメル(ポールモール)の愛好家で、口臭はバラの香りがするとか……
最後の最後に犬に吠えられ、睾丸がからだにめり込んだとか……
腹をかかえて笑い転げました。こんなブンガクがあってもいいのではないかと思います。

globalheadglobalhead 2008/09/26 09:48 >kechidaさん
おお、やっぱり「チャンピオン〜」ファンっていたんですね!本文では重い物語みたいな書き方しちゃいましたが、「チャンピオン〜」の語り口は簡潔でウィットにとんだ実に軽妙なものでしたね。一つ一つの文章に込められた皮肉はピリッと辛くてひねりが効いていました。「ケツの穴とはこんなものだ」とか言ってケツの穴の絵まで描いていませんでしたっけ?やっぱり一番脂の乗った時期の作品だったんだと思います。ヴォネガットはどうもナイーブで深刻な作家と受け止められがちだけど、こういった強烈な諧謔精神の部分ももっと評価されるべきでしょうね。

20080923(Tue)

[]アキレスと亀 (監督:北野武 2008年日本映画) アキレスと亀 (監督:北野武 2008年日本映画)を含むブックマーク アキレスと亀 (監督:北野武 2008年日本映画)のブックマークコメント

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北野武“自己解体”3部作の掉尾

子供の頃ちょっと絵を褒められたばかりにその気になってしまい、まるで才能の無いまま売れない画家を続ける男の生涯を、笑いとペーソスで描いた北野武監督作品。映画は少年期、青年期、中年期と3つのパートに別れ、主人公・真知寿(マチス)をそれぞれ子役・吉岡澪皇、柳憂怜(柳ゆうれいが改名したらしい)、ビートたけしが演じる。

いつかも書いたがオレは北野武監督の映画作品が結構好きで、『あの夏、いちばん静かな海。』以外の作品は全て観ている。やはり初期〜中期の、血塗れの暴力の果てに辿り着く虚無と死、といったテーマの作品には痺れまくったものだ。登場人物の誰もが己の死の運命へと何一つ惑うことなく軽やかな足取りで突き進んでゆく様が壮絶なのだ。

しかし監督業に行き詰まったのか自分の作風に飽きてきたのか、北野は前々作『TAKESHIS'』、前作『監督・ばんざい!』と、妙な実験作ばかりを立て続けに撮ってきた。これらは俳優・タレントのビートたけしと監督の北野武を解体するべく撮られたような映画だった。そんな経緯の後作られたこの映画は、その解体作業終了後の作品という臭いをさせていて、どんな映画に仕上がったのか大いに楽しみだった。

■3つの時代

3つのエピソードをちょっと紹介してみよう。少年時代の描写はその時代の空気を実に丹念に再現していたように思う。オレはなぜか田舎の実家にいた子供時代を思い出したぐらいだ。裕福な家庭生活から一転、破産、両親の自殺、継子に出された先での辛い日々など、物語の展開はどことなく紋切り型だが、逆にこれまでの北野らしくない腰の座った演出で、北野の変化を感じさせた。

青年時代では新聞配達や印刷工をしながら美術学校に通い、仲間や恋人に出会う真知寿(柳憂怜)の姿が描かれる。ここでは美術仲間と芸術談義に付き合わされたり可笑しなアクション・ペインティングに高じる姿がハイライトとなる。所詮アートなんてこの手のお遊びなんだろ、といった皮肉が込められているのだろうが、オレにはちょっと皮相的な批評に感じたなあ。この時代で真知寿は理解者である幸子(麻生久美子)と出会い、結婚する。

中年時代での真知寿ではいよいよビートたけしの登場。これまでの時代で寡黙で内向的な性格として描かれてきた主人公が、素で悪乗りするたけしの登場でいきなり乱調になり、映画的整合感が失せてしまうけれども、北野の映画で映画的整合感なんて言ってもしゃあないんである。そして、ひたすら芸術に狂い、世間に後ろ指指され家族が崩壊しても気にも留めない真知寿の姿には鬼気迫るものがある。

だがしかしこの3つのエピソードは同じことの繰り返しになってしまい、観ていて段々飽きてしまう。3つのエピソードを時間的に等配分せず、ビートたけし中心にして押し切ってもいいような気がしたが、家族/その他、といった狭い人間関係のみで語られたこの物語では膨らませようがなかったのか。この映画の為に描かれたであろうたけしの絵も、ヘタウマの味わいがあるとはいえ、これまでの北野映画でさんざん見せられた身としてはああまたか、としか思えない。

■破滅願望

一応主題が見えてくるのは中年時代のラストである。ネタバレになるので詳しくは書かないが、ここで思い出したのはつげ義春の名作漫画『無能の人』だ。漫画家をほぼ廃業したような主人公が、河原に落ちている石を売って生計を立てようとするが、そんなもの当然売れる訳がない。家庭は貧窮し、妻からはゴクつぶしとなじられ、子供は腹を空かせてピーピー言っているのに、つまらないプライドから主人公はまるで動こうとしない。

アキレスと亀』の主人公・真知寿は好きなことをやり続けたいという一心で世間から浮き上がり、家族さえ不幸に陥れるが、妻・幸子(樋口可南子)はギリギリまでそれに付き合い、真知寿の理解者たらんとする。『無能の人』の主人公の妻は、甲斐性の無い夫に愛想を尽かしつつも、諦めなのかそれが運命と受け取っているのか、決して夫を放り出そうとせず、結局は夫を支える事となる。

好きなことだけをやっていたい、その為には世間などどうでもいい、そういった態度はひとつの現実放棄なのだろう。しかしそれで生活が成り立っていない以上、いずれ全ては破綻する。それを知りながらもやり続けるということ、それは破滅願望に他ならない。何もかも駄目になってしまったっていい、自分なんて消え去ってもかまわない。『無能の人』もそれと同じような主題が語られていた。

■生き続けること

北野のこれまで映画は、その破滅願望が繰り返し語られ、そして最後に、当為のように主人公は破滅と死を迎える。それがこれまでの北野映画の常套句だった。だが、この『アキレスと亀』のラストでは、主人公の持つ破滅願望が、家族というものによってギリギリの部分で救われる。それを家族や妻という存在への甘えととってもいいのだけれど、少なくとも、北野はここで生きようとする。

北野映画の変節は、ビートたけしが瀕死の重症を負ったバイク事故が原因にあったように思う。破滅へとひた走りながら、結局は生き残ってしまうこと。しかし生き残っても、茫洋とした現実で、索漠としながら生き続けなければならないということ。この葛藤が、北野“自己解体”3部作で描かれていたのではないか。そして、この3作目において、たけしは生き続けることを肯定したのではないか。さんざん不幸な目に合わされながらも最後に笑顔を見せる妻・幸子に真知寿が救いを見出したように、北野武も、ひとつの救済へと辿り着いたのではないのだろうか。

■『アキレスと亀』予告編

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無能の人・日の戯れ (新潮文庫)

無能の人・日の戯れ (新潮文庫)

希望の光希望の光 2008/09/23 18:14 北野武監督の映画は僕には難しくて理解できない。

globalheadglobalhead 2008/09/23 19:13 たけし映画は決して難しい映画ではないんだが、従来的な商業主義映画の映画文法をわざと外して作ってあるので戸惑うことがあるのかもしれないな。一般的には『キッズ・リターン』に人気があるようだが、オレはなんといっても『ソナチネ』だな。

jkjk 2008/09/25 03:19 『ソナチネ』と『3x4・・・』はすごくスキです。TAKESHI本人は何撮ってもソナチネ良かったですねー!と言われるのにかなり反発して違う路線を切り開きたいようで。失敗作で片付けられる『みんなやってるか〜』ですが(自分も観るのはキツイ)あそこで目指した地平とかやり残した事を仕切り直してるのが最新3部作なのかな〜って。

globalheadglobalhead 2008/09/25 08:55 「みんな〜」は劇場で観ちゃいましたよ!唖然としましたが、あれはあれでたけしなんだろなあとは思いました。たけし映画は「あの夏」と「Dolls」以外は皆好きですね。ただなにしろ「Dolls」前後から始まった芸術コンプレックスだけはどうにもいただけなくて、今回の「アキレス」にも微妙にそれを感じたなあ。むしろその辺を脱却してもらいたいなあ。
「ソナチネ」はやっぱり人気あったんですね。ああいったヤクザ映画はもう撮りたくないのでしょうが、「アキレス」でもやっぱりヤクザが出てきて、お前やっぱりヤクザ大好きなんだろ!と突っ込みたくなりました。

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20080922(Mon)

[]ウォンテッド (監督:ティムール・ベクマンベトフ 2008年アメリカ映画) ウォンテッド (監督:ティムール・ベクマンベトフ 2008年アメリカ映画)を含むブックマーク ウォンテッド (監督:ティムール・ベクマンベトフ 2008年アメリカ映画)のブックマークコメント

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ひたすらイケてない毎日を送るヘタれサラリーマン、ウェスリー(ジェームズ・マカボイ)の前に突然現れたドエッチな唇とドエッチなボディをした女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)。彼女は遠い昔から歴史の裏で暗躍していた暗殺者集団“フラタニティ”の腕利き暗殺者だった。彼女はウェスリーに、あなたの父は暗殺者であったが裏切り者に殺され、あなたにも危険が迫っている、と告げる。

シン・シティ』『300(スリー・ハンドレッド)』でお馴染みのフランク・ミラー原作のコミックを、ロシアでは『ハリー・ポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』を抜く大ヒットとなった『ナイト・ウォッチ』の監督、ティムール・ベクマンベトフが映画化したもの。超絶的な技と肉体を持った登場人物たちが物理法則など存在しないかのように宙を舞い生き物のように弾丸が飛び交うという、ハイパーリアルな映像が展開される、それがこの映画『ウォンテッド』なのだ!…ということはさておいて一言言わせて貰いたい。
うぅ〜〜〜うぉんてっ!!

まあなにしろコミック原作ということで、ハッタリかました華麗でド派手なビジュアルがこれでもかとばかりに満載で、見所はそこなのだが逆にそれだけといってしまえばそれだけの映画ではある。ダメサラリーマンがウルトラパワーに目覚めちゃう!という展開は『マトリックス』を思わせるし、アクションの展開は『ジャンパー』あたりを髣髴とさせる。キラキラチカチカした目の回るような編集は最近の流行ってことなんだろな。…ということはさておいて一言言わせて貰いたい。
うぅ〜〜〜うぉんてっ!!
(すみませんすみません何度も本当にすみません)

アクションの荒唐無稽さは観ていて楽しい出来で、こういうのはオレは大好きなんだが、物語はちょっとムムムなんだよなあ。細かいことはさておくとしても、超能力じみた物凄い戦闘能力と驚異の治癒能力を持った、ある意味超人みたいな連中が、なんで歴史の裏なんぞで暗殺みたいなセコイ商売してんのか謎で、だいたいそんだけ凄い連中なら世界なんて簡単に手玉に取れちゃうだろうし、さらにこのウルトラ暗殺者集団に命令しているのは誰なのか、依頼しているのはどんな連中なのか、なーんかよく分かんないんだよなあ。…ということはさておいて一言言わせて貰いたい。
うぅ〜〜〜うぉんてっ!!
(すみませんすみませんやり出すと止まらないタチなんですどうもすみません)

しかしそれにしても、これってよく考えると単なる内輪揉めの話な訳で、いくら超人的暗殺集団だからって、巻き添えで数千人ぐらいぶっ殺しておきながら、自分らだけの理由で悲壮ぶった戦いしてるっていうのもちょっとふざけた連中なのも確かだな。要するにこの映画、近所迷惑な拳銃曲技団のお話だったってことなのかッ!?…ということはさておいて一言言わせて貰いたい。
うぅ〜〜〜うぉんてっ!!
(すみませんすみませんしょーもないヤツなんですダメ野郎なんですオレってバカなの?死ぬの?

■ウォンテッド 予告

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■ウォンテッド・オリジナル・ポスター集

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希望の光希望の光 2008/09/22 13:12 ドエッチな唇とドエッチなボディをした女好きですか?

globalheadglobalhead 2008/09/22 15:21 オレがお化けより苦手なもの、それは饅頭とドエッチなボディをした女なんじゃ!あとピザとビールと現金もこわいのう!ああこわいのう!こわいのう!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/09/22 22:39 私も現金はこわいのう!年くう程にこわいのう!

paseyopaseyo 2008/09/23 07:18 こわいのう! 貴金属もこわいのう!

azecchiazecchi 2008/09/23 09:01 ドエッチな唇!ほんに恐ろしげな!こわいのう!こわくてこわくて仕方ないのう!

globalheadglobalhead 2008/09/23 09:21 >レイジーさん
現金のこわさにはわしも卒倒しそうなぐらいじゃ!ギギギ!

>ぱせよさん
今日もだいこんの葉っぱばかりのぞうすいじゃけん宝石なんぞ遠い夢じゃ!くやしいのう!くやしいのう!

globalheadglobalhead 2008/09/23 09:27 >あぜっちさん
鬼畜米英の女は鬼のような顔しとるけん、きっとあの唇で人を食ってしまうんじゃ!こわいのう!こわいのう!

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20080920(Sat)

[]なんか描いてみる なんか描いてみるを含むブックマーク なんか描いてみるのブックマークコメント

自画像を描いてみた。まあだいたいこんなもんある。

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びっくりしたなあもう。

びっくりしたなあもう。

笑伝・三波伸介―びっくりしたなあ、もう

笑伝・三波伸介―びっくりしたなあ、もう

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/09/20 23:05 ギャハハ!自虐過ぎ!読者が本気にしちゃうじゃないかぁ。リアルフモさんはもっと素敵ですよ♪


と言う様なコメントを誘っているな?

globalheadglobalhead 2008/09/20 23:11 バレたか!「リアルフモさんはもっと素敵」というコメント大募集中!(そして全然こないという罠)

すいかすいか 2008/09/20 23:30 ちょっと本気にしちゃいました。
びっくりしました、もう〜。

paseyopaseyo 2008/09/20 23:45 リアルフモさんはもっと素敵です。(棒読み)
でも大丈夫、男は見た目じゃないわ!(…あれ?)

globalheadglobalhead 2008/09/21 00:07 >すいかさん
いや、実はパーツは合っている!あとなんとなく不潔な感じはこの絵以上だ!びっくりしたなあもう!

>ぱせよさん
そう!男の価値はビール何杯飲めるかとどんだけ辛いもんが好きかと言うこと、そしてボンクラ映画をいかに愛しているかによるのだ!勿論オレは全てクリアだ!びっくりしたなあもう!

希望の光希望の光 2008/09/21 01:51 へぇ〜

灸洞灸洞 2008/09/21 02:12 何を思って急に自画像を描く気になったのかそれが知りたいですw

yukioinoyukioino 2008/09/21 07:29 灸洞さんとほぼ同じことを考えました。

globalheadglobalhead 2008/09/21 08:00 >希望くん
ふぅ〜ん

>灸洞さん、雪狼さん
相方さんがある人のイラスト日記をよく読んでいて、ちょっと対抗心を燃やした…。

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20080919(Fri)

[]追憶のハルマゲドン / カート・ヴォネガット 追憶のハルマゲドン / カート・ヴォネガットを含むブックマーク 追憶のハルマゲドン / カート・ヴォネガットのブックマークコメント

追憶のハルマゲドン

追憶のハルマゲドン

昨年亡くなったカート・ヴォネガットの没後1周年を記念して出版された未発表作品集。フィクションのほかにもヴォネガット自身によるスケッチ、ヴォネガットの息子であるマーク・ヴォネガット氏による序文や、ヴォネガットが死の直前出席するはずだった講演会原稿も収録されている。ちなみにヴォネガットが急逝した為、この講演会で原稿を代読したのは息子のマーク氏だったという。

その他のフィクションに関してはヴォネガットの戦争体験をもとにしたと思われる内容のものが多く、『スローターハウス5』でも描かれているドレスデン無差別爆撃を題材にした作品も収められている。その中には捕虜収容所での出来事や終戦後の引き上げにまつわる話もあり、創作ではあってもヴォネガットがヨーロッパ戦線で何を体験し何を考えていたのかを想像することの出来る作品ばかりだ。

作品の中では唯一戦争物ではない表題作「追憶のハルマゲドン」が秀逸。悪魔の存在について描いたこの作品はヴォネガットらしいブラックユーモアの生きる作品だ。しかし決して退屈な作品集ということでは無いけれども、単行本の性格上ファン向けというかヴォネガットの落ち穂拾い的な作品集になっているので、ヴォネガットに興味をもたれたばかりの方は既に多く出版されている代表的な長編を手にとられることをお勧めする。

そういった中でやはり最も注目したいのは講演会原稿「二〇〇七年四月二十七日、インディアナポリス、バトラー大学のクラウズ・ホールにおけるカート・ヴォネガット」だろう。死の直前であり、さらにあのヴォネガットは講演会という場所でいったいどんなことを語るのだろう興味津々で読み始めたが、驚くなかれ、ヴォネガットは何一つまともなことを語っていないのだ!

いや、むしろ、ヴォネガットは、講演会という場所で要求されるような鹿爪らしい話を嫌ったのかも知れない。ここで読むことが出来るのは、生前「笑いをとるためなら何でもする」とまで言われたヴォネガットの、風刺と皮肉に溢れたユーモアだ。その中にはヴォネガットらしいきらりと光るアフォリズムも存在するが、ヴォネガットがここでやりたかったのはあくまで聴衆を笑わせ喜ばせることだったのだろう。

人類に対する憂いと絶望を抱え、”心優しきニヒリスト”なんて呼ばれ方をしていた作家ヴォネガットは、実は人を喜ばせたくてたまらないサービス精神満点のおじいちゃんでもあったのだ。陰鬱な現実は確かに存在し続けるけれども、それを笑い飛ばせるような気概とパワーも必要なんだ、負けてばかりもいられないんだ、ヴォネガットは案外そう感じていたのかもしれない。

catscradle80catscradle80 2008/09/19 16:03 こんにちは。この本、買ってあるんですけど、もったいなくて(?)まだ読んでません。初期の頃の長篇とか、一度読んだきりで全く忘れてる作品とかをある程度読み返してから読もうかな〜っと思って。もう新作が出ることはないんですもんね・・。
>陰鬱な現実は確かに存在し続けるけれども、それを笑い飛ばせるような気概とパワーも必要なんだ、負けてばかりもいられないんだ、ヴォネガットは案外そう感じていたのかもしれない。

激しく同感です。

globalheadglobalhead 2008/09/19 20:39 猫のゆりかごさんこんにちは。ヴォネガットはたいてい読んでますが、自分も「プレイヤーピアノ」だけはもったいなくて読んでいません。そのかわり「死よりも悪い運命」を今読んでいるところです。未読だったヴォネガットの本を続けて2冊読めるなんて物凄い幸福なことなんだなあ、となぜか妙に感慨深いです。
若い頃に読んでのめりこんでいたヴォネガットは静かな怒りを秘めたモラリスト/ヒューマニストといったイメージでしたが、今またこうして読むと、実に諧謔的な文章を書く人だったんだなあ、と感じました。憂いや悲嘆があったとしてもそれに浸ることなく、かといって理詰めで論理武装することもない。それはヴォネガットがアジテーターや論客としてではなく、あくまで文学者としてのスタンスから、文学で何が出来るんだろうと考えていた結果なのでしょう。それが、まずは読む人を楽しませること、だったのでしょう。
ところで最近「ベスト・オブ・ヴォネガット」というエントリを書きあげました。来週の水曜日ぐらいに更新できるかと思いますので、読んでもらえると嬉しいです。

希望の光希望の光 2008/09/21 02:54 愛は負けるが親切は勝つ。これってどう解釈すればいんでしょうか?

globalheadglobalhead 2008/09/21 09:05 それは「愛」って何?ってところから話さなければならないかもしれないが、ちょっとめんどくせえな。愛というのはなんとなく大切なことのように言われるが、執着的な心情や一つの強迫観念であるかもしれないのよ。愛はそれに振り回されたり人を悩ませたり人を傷つけたり疎外することさえある。愛は終わってしまうことさえある。言ってしまえば、ある種のホルモンに振り回されてるだけかもしれないじゃないか。だから愛は負けるんだよ。だから、そんなものを持ち上げるよりなんにも関係の無い隣の人にもっと気を遣ってあげたり親切にするほうが世の中よくなるんじゃないか、って言ってるんじゃないかな。

paseyopaseyo 2008/09/21 11:08 物凄く端折ってしまえば、エロスとアガペーじゃないっすか。あと善ってなんだろう、とか。
解釈は人の数だけあるでしょうし、そういうのはなんとなくイメージが共有できればよいのでは。私にはヴォネガットの願望も入ってるように思えますが。若い人には自分なりの解を探して欲しいっす。頑張れ若者よ。横から失礼しました。

希望の光希望の光 2008/09/21 14:35 そうですね。行き着く先が同じとは、限りませんよね。
自分なりの解を探してみます。

globalheadglobalhead 2008/09/22 11:57 ぱせよさん補足ありがとう!希望くん、そういうことだ!
もうひとつ付け加えると、ヴォネガットは無神論者なので、宗教的な意味での愛について言っていることも考えられるな。

20080918(Thu)

[]最近聴いたCD・レゲエ篇/「ダブはいいねえ。ダブは心を潤してくれる。ジャマイカンの生み出した文化の極みだよ。」 最近聴いたCD・レゲエ篇/「ダブはいいねえ。ダブは心を潤してくれる。ジャマイカンの生み出した文化の極みだよ。」 を含むブックマーク 最近聴いたCD・レゲエ篇/「ダブはいいねえ。ダブは心を潤してくれる。ジャマイカンの生み出した文化の極みだよ。」 のブックマークコメント

■Every Mouth Must Be Fed

キングストンのリタイアメント・ロードを拠点とし、数えきれないほどのプロデューサーやアーティストに大きな影響を与えてきたMicron Records。他のレーベルに比べれば認知度は低いかもしれないが、良質のコンピレーションには必ずと言っていいほどMicron Recordsの曲が1つか2つは収録されている。本作『Micron Music Presents : Every Mouth Must Be Fed』はMicron Recordsが残した功績を集約し、一つ一つの楽曲を大切にするのと同時に、Micron Recordsを重要なレーベルとしてきちっとフォーカスしている。

http://diskunion.net/latin/ct/detail/REGGAE-3724

セッションの醍醐味というのは、例えばジャズであるとすると演奏中のインプロビゼーションのせめぎあいとそこから生まれる緊張感であったりするが、これがダブ・ミュージックだと、録音された音源とリミキサーとの真剣勝負から生まれるものだということが出来るだろう。そういった意味ではダブとは完成された曲というよりも、セッションの賜物であり、一つの音源がリミキサーの手腕によりダブというフォーマットの中でどのように変化し生まれ変わってゆくかを楽しむジャンルであると思う。

この『Every Mouth Must Be Fed』はジャマイカのレゲエ・レーベル、Micron Recordsのレア音源を集めたコンピレーションだが、オレが今年聴いたダブ系の音源として最強の出来を誇るCDなのではないかと思う。なにしろリズム・ギターやハイハットのエッジの効きまくったソリッドな音が凄まじい。ヘッドホンで音量低めで聴いていても高音ばかりキッ!キッ!と漏れ出て、電車では肩身の狭い思いをしているぐらいだ。

1曲目はJah Stitch『Conference At Waterhouse』の暗く憂いのこもったヴォーカルで始まるけれども、3曲目Junior Byles『Lorna Banana』は桃源郷に降りる朝露のようなクールで夢幻的なレゲエ・ビートを聴かせてくれる。このアルバムの中でも聴き応えのある1曲だろう。『Straight To Scratch Head』はそのダブ・バージョンだが、これもまた素晴らしい。その後も研ぎ澄まされた鋭利な刃物同士が打ち鳴らされているかのようなどこまでも硬質な響きを持つ曲が続き、聴くほどに覚醒してゆく感覚に酔い痴ることが出来るのだ。

■Teach The Youths:Barrington Levy & Friends At Joe Gibbs 1980-85

Teach the Youth 1980-85

Teach the Youth 1980-85

全て80年〜85年にJoe Gibbsでレコーディングされた音源でプロデュースはもちろんJoe Gibbs、バックはプロフェッショナルズ、エンジニアはエロール・トンプソンという黄金チーム。特に要チェックなのは1曲目〜4曲目までDJがフューチャリングされた12" Original Disco Mixが収録されている点!!しかも9曲目〜12曲目はダブ・ミックスです。これは見逃せない一枚です!!

http://diskunion.net/movie/ct/detail/REGGAE-3722

前回に引き続きまたもジョー・ギブスもの、今回はダンスホール・アーチスト、バーリントン・リーヴィーのコンピレーション。レゲエ・ヒットを数多く持つ彼の伸びやかなヴォーカルにDjのトースティングと絶妙なダブが絡む。これも良盤です。

■African Dub All-Mighty Chapter 1 & 2 / JOE GIBBS & THE PROFESSIONALS

f:id:globalhead:20080822190551j:imageasin:B000057CWJ

ダブ名盤、アフリカンダブ・シリーズの第1弾。再発。レゲエジャンル以外のリスナーさんにも良く知られたシリーズで、シリーズ4作共にダブマニアは必聴!レゲエジャンル以外のリスナーさんには3,4作目が人気ですが、実際にジョー・ギブスとエロル・トンプソンが気合を入れて作ったのはこの1作目と2作目だそうです。元々はトレジャーアイルからの”Treasure Isle Dub”をお手本に作られた作品であり、”Unchained””BaBa Boom”などスタジオ1、トレジャーアイル辺りの名ロックステディリディムのリメイクが多く馴染み易い作品です。

http://www.cisco-records.co.jp/html/item/002/026/item153932.html

ジョー・ギブスのダブものであり、ダブの名盤としても名高い作品。「Chapter 3 & 4」は結構前に入手していたが、この「1 & 2」はつい最近の購入。どれもそうだがジョー・ギブスものは本当に親しみやすい音が多く、このアルバムでも軽快でよく乾いた絶妙のダブ・サウンドを聴かせてくれる。ダブの素晴らしさに触れたいのであれば外すことの出来ないアルバムだろう。

■African Dub All-Mighty Chapter 3 & 4 / JOE GIBBS & THE PROFESSIONALS

African Dub Almighty 3 & 4

African Dub Almighty 3 & 4

ダブ名盤、アフリカンダブ・シリーズの第4弾。再発。レゲエジャンル以外のリスナーさんにも良く知られたシリーズで、シリーズ4作共にダブマニアは必聴!レゲエジャンル以外のリスナーさんにも人気。元々はトレジャーアイルからの”Treasure Isle Dub”をお手本に作られた1,2作目が大ヒットした事がきっかけで作られた続編。基本的にはスタジオ1、トレジャーアイル辺りの名リディムをベースにした作りですが、勢いで作ったため面白半分なノリが逆に深めのエフェクト処理や面白い効果音と言った形になった作品。

http://www.cisco-records.co.jp/html/item/002/026/item153935.html

2006年の日記で一度紹介したのだが、「1 & 2」購入記念ということでもう一度紹介。ボヨヨ〜ンとかピヨヨ〜ンとか愉快な音が満載だが、同時に短剣みたいにソリッドで切れ味のいい高音、のっしのっしと歩く巨獣の足音みたいな重い低音もバランスよく兼ね備えた実に完成度の高い良質のダブ・アルバム。これも必携盤ということができるだろう。

■Joker Smoker / Triston Palma

Joker Smoker

Joker Smoker

まだデビューしたてのTriston Palmaに、全盛期のRoots Radics、プロデューサーはJah Thomas・・・82年、ルーツ・レゲエとオリジナル・ダンスホールの狭間に生まれたGreensleevesの大名盤が初のオフィシャル・リイシュー!!!

http://diskunion.net/movie/ct/detail/REGGAE-3574

ルーツ・レゲエもの。ワン・ドロップのゆったりと重いサウンドに伸びのあるレゲエ・ヴォーカル、親しみのあるメロディ、そして時に陶然とさせられるダブ・ミキシング。実に完成度の高いレゲエ・アルバムとして聴き応えのある一枚。

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20080917(Wed)

[]氷 / アンナ・カヴァン 氷 / アンナ・カヴァンを含むブックマーク 氷 / アンナ・カヴァンのブックマークコメント

氷

世界はゆっくりと死の氷に覆われつつあった。人々の不安は全体主義国家を生み戦争をもたらした。主人公はヨーロッパのとある国の諜報員。彼は国々を巡りながら一人の少女を追い求めていた…。

奇妙な小説である。死に瀕した世界、不穏な政情や泥沼の戦争、スパイ・スリラーのような諜報員の姿を描いてはいるが、この物語は世界の危機を正面からとりあげたパニックSFといったものでは全く無い。むしろニューウェーブSF作家、J・G・バラードが描いたような、不安や孤独といった人間の内面を世界に投影した、非現実的で幻想的な作品なのである。つまりこの小説『氷』で描かれる世界の破滅は、作者アンナ・カヴァンの一つの心象風景だということができるだろう。ではこの作品で描かれたアンナ・カヴァンの心象風景とはいったいどんなものだったのか。

この『氷』の物語では、一方に「迫り来る氷」という《絶望》があり、もう一方に「少女」という《渇望》がある。主人公の男は《絶望》をやり過ごしながら《渇望》を追い求めるが、ここで重要なのは、《渇望》=《希望》では決して無いということである。つまり《渇望》される少女は、《絶望》の対語である、《希望》される存在ではない、ということなのである。《希望》であればそれは時として《絶望》を凌駕することもあるだろう。だが、この物語ははなから《希望》を相手にはしていない。

それでは《渇望》される少女とはなんなのか。それは《妄執》である。《絶望》は最期に自らに追いつき、全ての息の根を止めるだろう。その運命には決して抗えはしない。即ち《希望》は無いのだ。しかし、《絶望》が全てを覆い尽くす前に、消えかけた生命が最期にすがるもの、奈落へと堕ちてく魂をつかぬまに掬い上げるもの、それは、刹那を永遠へと引き伸ばしてくれる甘美なるものへの《渇望》であり《妄執》であるのだ。

さらに全体主義の台頭と世界で行われているらしい戦争や”長官”と呼ばれる強力な権力志向の男はなんなのだろう。それは猥雑で野蛮で卑俗なこの世界の有り様を揶揄したものなのではないか。そのような世界への作者の嫌悪や忌避が、紛争と権力闘争にまみれた混沌とした世界として描かれたのではないか。だがしかしこの物語背景となる世界は、主人公の《妄執》に相対すると書割のように影が薄い。それは作者アンナ・カヴァンがはなから現実世界を拒否していたからなのではないか。

作者アンナ・カヴァンはその生前精神を病み、自殺未遂、精神病院への入院を経験しながら、晩年は強い抑鬱状態から逃避する為にヘロインを常用していたという。厭世的な生涯、その中での孤独、そして死への願望。その《絶望》に満ちた生が小説『氷』の中で描かれた終りを迎えつつある世界であり、そしてその人生に於いてつかぬまの甘美と陶酔を与えてくれるヘロインへの《妄執》が、この物語で登場する少女だったのではないか。作者アンナ・カヴァンは、冷たい氷の中に閉ざされるかのような陰鬱と死の予感の中で、ただ一つ自らを生かしてくれる薬物を《渇望》した。それがこの『氷』の物語だったのではないだろうか。

1967年に刊行されたこの作品は、ニュー・ウェーブSF運動が盛んだった時期と同時期のものであったが、アンナ・カヴァン自身はSFを書いたつもりではなかったのだという。しかしこの作品はブライアン・オールディスに大きく取り上げられ、オールディスはこの『氷』をその年最高のSF作品として挙げたということだ。しかしアンナ・カヴァンは翌年1968年に心臓発作により死去。死の床にはヘロインの注射器が置かれていたという。氷がアンナ・カヴァンの全てを覆い尽くす時に、渇望の少女は彼女の魂を救えたのだろうか。

希望の光希望の光 2008/09/17 14:43 僕は希望を追い求めてる。まだ、自分を諦めたくない。

globalheadglobalhead 2008/09/17 17:26 なんだ久しぶりじゃん。元気だったか。希望か。いい言葉だよな。オレは特に夢も希望も持たずに生きてしまったが、この歳までは取り合えず生き永らえることが出来たよ。もともと努力とか根性が苦手なタチでな。若い君は望みの適うことをいろしろしてみればいいさ。ただあんまりガチガチにやっちゃうときつくなるから、たまには息抜きも忘れないようにな。ま、オレは息抜きだらけの人生だったがな!

globalheadglobalhead 2008/09/17 17:41 ちなみにすっかり言われ慣れたからここではオレはおっさんでいいぜ。

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20080916(Tue)

[]フロンティア (監督:サヴィエ・ジャン 2007年フランス映画) フロンティア (監督:サヴィエ・ジャン 2007年フランス映画)を含むブックマーク フロンティア (監督:サヴィエ・ジャン 2007年フランス映画)のブックマークコメント

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この間“ホラー映画を観なくなった”とか言っといて『デイ・オブ・ザ・デッド』とかこの映画とかフツーにホラー映画観に行っているオレである。このホラ吹きめ(ホラーだけに)!いかさま野郎めが!などと誹謗中傷され焼き討ちに合い額に《下層階級》と書かれた紙を貼り付けられ高く吊るされてもいたし方あるまい。いや、ちょっとそれはいたし方ありすぎだ!

っつーかねー、情報誌の映画欄眺めてて愛とか心の機微とか人生がドータラいった映画ばかり並んでるのを見てるとついついヒネクレモノの血が騒ぎ「ウダウダうっぜーんだよやっぱ血だよ臓物だよ虐殺だよッ!」などと勘違いな方向に結論付けて、激高しながらホラー映画上映館へと駆け込んでしまうのである。つくづく因業な性格である。

というわけでフランスのスプラッターホラー映画『フロンティア』である。フランスのスプラッターホラーといえばアレクサンドル・アジャの『ハイテンション』が記憶に新しい(ジュリアン・モーリーの『屋敷女』というのもあるがこっちは未見 )が、フランス産スプラッターの特徴はとにかくねちっこくしつっこいということが挙げられるだろう。ダリオ・アルジェントのいるイタリアや最近日本でも『レック(REC)』の公開されたスペインのホラーも相当ねちっこいが、要するにラテン系の連中というのはホラーに限らずこういうしつっこくねちっこい気質をした連中なんだと勝手に決め付けているオレである。

さて映画は大統領選で起こった暴動に乗じて強盗を働いた連中が、逃亡の途中田舎宿に泊まるが、ぬぁんとそこはナチ・シンパで食人大好きな一家の経営する宿だった…というもの。宿泊客を料理しちまう宿、なんていう都市伝説めいたお話はいろんな短編小説や映画『デリカテッセン』なんかでも描かれてるし、田舎町で食人一家とご対面、というのはあの『悪魔のいけにえ』なんかが有名だったりするが、その食人一家がナチだった!?というのが新しいか。なんでナチが食人してるのかはよくわかんなかったけど!

というわけで主人公ご一行様は基地外食人一家により阿鼻叫喚の拉致監禁拷問虐殺三昧という憂き目を見ることになるわけだが、映画の紹介だと主人公らが凶悪強盗犯みたいな扱いで、これは犯罪者集団と基地外一家というカス同士のガチ対決みたいな映画になるのか!?と思って見てたら、主人公の皆さんはワルっちゃあワルだがせいぜいチンピラ止まりで、犯罪者だっていう設定はあんまり関係ないのね。大統領選で起こった暴動っていうのも本編とはそれほど深く関わってないし。まあ移民問題と右傾化とナチを絡めたんだろうけど、本筋に大きな影響与えているとは思えなかったなあ。

なにしろナチ一家の首謀者が、単に世迷いごとほざいているヨボヨボの変態ジジイでしかなくて、こんな棺桶に片足突っ込んでるジジイの言う事になんでご家族の皆さんは甘んじて服従しているのか今ひとつ伝わんないのよ。やはり同じ変態ならリー・アーメイぐらいの完璧あっち逝っちゃってる凄みが欲しかったよな。それにハイル・ヒトラー!とかいつ連呼してくれるのかワクワクして観てたけどそれも無くて、ナチ関係のレーティングの問題なんだろうが、これもちょっと淋しかった。ナチの残党みたいな爺さんなのに田舎で養豚しながら「純血だあぁッ!」とか言っててもボケ老人にしか見えんだろ。

ヒロインが妊娠してるっていう設定もその他の人間関係も特に必要だと思えないものばかりで、結局それぞれの設定が物語に上手く反映されてない映画だったな。まあグヂャグヂャゲロゲロスプラッターは堪能できたからノープロブレムだけどね!どんだけ鬼畜なのよオレ!あとヒロインのカリーナ・テスタたんはモデル出身でヒスパニック系の美形で、彼女が豚の糞尿や泥や血糊でドロドロになりながらギャアギャア絶叫しつつ地獄の逃走劇を演じる様は頑張ってるなあ、と思った!

■フロンティア 予告編

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■フロンティア・オリジナル・ポスター(グロにつき見たい方は《続きを読む》をクリックされてくださいやし)

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灸洞灸洞 2008/09/16 15:05 はーい、また通りまーす。あ、今日はお休みでーす。
しかしいいポスターっすね!フランスのグラフィックはひと味違うなあ。ホラーとしてどーなのかはワカりませんが。
で、ナチってやっぱ近来稀に見る「絶対悪」だからイヂりやすいのでは?そのくせ、WWIIフェスみたいなイベントではドイツ軍のコスが大人気らしいですよ。断然カッコいいもんね!でもドイツ人のドイツ軍コスは御法度なんですって。カワイソウに…。

globalheadglobalhead 2008/09/16 15:32 貴重な休みをフモ日記読んで過ごすなんて贅沢ですな灸洞さん。確かにあくどいポスターっすよねえ。やっぱりねちっこくしつっこいラテンの血が生み出すのではないのでしょうか(決め付け)!
ナチはアレのコレでいろいろ差し障りがありますからねえ。ヨーロッパ人にとっては未だにトラウマなんでしょうねえ。
しかしナチといえば軍コスよりも「ナチ女収容所」とか「女体拷問人グレタ」とかそっちのほうを想像してゲヒヒとかほくそ笑んでいるイケナイオレであります。

すいかすいか 2008/09/16 23:14 昼ドラちっくなわかり易い愛の話と、愛とか心の機微がテーマっぽいオシャレ感のあるDVDを続けて観てしまい、クドい胡散臭い前者がとっても好きと気付いてしまいました。
見栄張ってオシャレ感のある映画が好きとか言ってみたいのですが、何本かレンタルするとクドくて胡散臭いものを真っ先に観てしまいます。
フランスのホラーって観たことがないなあ。試してみようかしら。画像の下にリュック・ベッソンが何タラとか書かれてますけど、こんな仕事してたのですね〜。
「移民問題と右傾化とナチを絡めたんだろうけど、本筋に大きな影響与えているとは思えなかった」っていうのは、ただのホラーにするのはフランス人的にヒネリがなくてダメと思ったけど力及ばずだったのでしょうか?(・*・)

globalheadglobalhead 2008/09/17 01:26 映画の恋愛物もピンキリですから、小粋でお洒落で少女趣味なものから「愛よ!愛なのよ!愛なんだってぶぁあぁ〜〜ッ!!」とウザいぐらいにわめきまくるグジャドロの性愛ものまでいろいろですわな。しかしグジャドロ即ち大人の愛とするよく分かんない固定観念があり、特にフランス映画の恋愛物は間違って観ちゃうとゴメンナサイと床に100回頭こすり付けたくなるようなひたすらアニマルかつ鬼畜な恋愛映画があったりするから要注意です。その点ハリウッドあたりの恋愛映画はスマートだからまだ観やすいかもですな。よく分かんないけど。
フランス産スプラッターホラー『ハイテンション』のアレクサンドル・アジャがアメリカで撮った『ヒルズ・ハブ・アイズ』は鼻血出そうなぐらい凶悪で大好きなんですが、一般の方には決してお薦めしません。もし観ても苦情は一切受付しません。あとリュック・ベンソンは今やあちらでは一時の角川春樹状態なんで分厚い色眼鏡で見てあげるのが正しいでしょう。ナチ云々はなにがなんでもエグイ映画にしようとした結果なんでしょうが、ヨーロッパにはああいう強力な悪役がいるから使いやすいんでしょうなあ。

yukioinoyukioino 2008/09/17 19:22 「ハイル・ヒトラー」って云っちゃうとドイツ国内では上映禁止になっちゃうんじゃないでしょうか。公衆の面前であれを云ったら罰金だと聞きました。フランスの映画はSFでも恋愛ものでも、落としどころが「そ こ か !」なことが多いので見る前はとてもドキドキしますw ホラーもそうなのかしら。

globalheadglobalhead 2008/09/17 21:49 ドイツのレーティングは本当に厳しくて、特にナチと暴力描写はうるさいらしいですね。「またあんなこと繰り返しちゃいけない」ってことらしいんですが、ナチはともかく「血塗れだ!虐殺だ!」といつも騒いでいるオレなんかは住めないのかもしれん…ってしかしオレいったいどんだけ血に飢えたキャラなの…。
フランスのSF映画は美術が素敵なのでいいですね。最近だと「ゴッド・ディーバ」とかアニメの「ルネッサンス」あたりでしょうか。しかし「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」もフランスだったが、あれはタイトルそれ自体が落としどころだったのか!?

リュウスケリュウスケ 2009/04/29 23:59 糞つまらん映画だった (゜?凵K)イラネ

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20080915(Mon)

[]落下の王国 (監督:ターセム 2006年アメリカ/イギリス/インド映画) 落下の王国 (監督:ターセム 2006年アメリカ/イギリス/インド映画)を含むブックマーク 落下の王国 (監督:ターセム 2006年アメリカ/イギリス/インド映画)のブックマークコメント

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腕を骨折して入院中の5歳の少女アレクサンドリア(カティンカ・ウンタルー)は、やはり怪我で入院中のスタントマン、ロイ・ウォーカー(リー・ペイス)と知り合う。ロイはアレクサンドリアに御伽噺を語って聞かせ始めるが、それには理由があった。

少女に聞かす物語がファンタジックに画面に踊る。美しい映画ではある。しかし最初は「おー」とか驚きながら観ていても中盤から飽きてくるんだよなー。結局綺麗なだけで毒の無い映像というのは飽きるもんなのよ。物語も後半になってくるといい加減コケ脅かしにも慣れて来るから、そろそろ退屈してくる。風光明媚なロケハンとそこで繰り広げられる復讐と冒険の物語、ということなんだけれど、段々「世界中の観光地や世界遺産を背景にしてコスプレショウをやってみました!」って映画なんじゃねーのかコレ?と思い始める。で、これってなんかに似てるなーとあれこれ考えてたら思い出したのは、世界中を周って自分の半ケツ写真撮ってそれをホームページにUPしてたヤツな。写真だけならそれは観光風景にしかならないが、半ケツという強烈なテーマを加味することで統一感を与えるという深淵かつ低脳なホームページだったんじゃなかったかな!?

少女に物語を聞かせる青年、という構図はルイス・キャロルとアリス・リデルの関係を思い浮かべるが、この映画はそういうロリーな展開は無い。映画を観る人間がアレクサンドリアに萌えない限りではあるが。だから主人公の男はなんでこんなに熱心に御伽噺を少女に話して聞かせてるんだ?と不思議に思いながら観ているとそのうち理由が明らかになっちゃったりするんだが、その理由というのがどーも説得力不足っちゅーか、それだけの理由からこんだけの話を紡いで引っ張るのか?と思えちゃう。現実世界の様相が幻想世界に影を投げかける物語としては『パンズ・ラビリンス』なんかを思い出したが、この物語はそんな深刻なもんではない、というか、主人公が無理して深刻ぶってるだけのようにさえ感じるんだが。あと個人的には5歳のアレクサンドリアたんがなーんか可愛くなくて、こいつが御伽噺に介入しはじめてからどんどんグジャグジャしたお話になっていくのが気に食わなかった。

さて監督のターセム(なんか煙草みたいな名前だな…ってあれはセーラムか)は前作『セル』でも現代美術のおいしい所をあれこれ拝借して現代美術大好きっ子の勇名を轟かせたが、今回もグレゴリー・コルベールの写真を思わせる象の遊泳シーンから始まってブラザーズ・クエイを髣髴させるダークな人形芝居で盛り上げるという楽しい芸当を披露しておった。他の方の感想なんかを読んだら象のシーンと人形のシーンがよかった!なんて言っていたけど、それってどうなんだろなあう〜ん。アーティスティックな映像の映画を観たいというのであれば、セルゲイ・パラジャーノフあたりを御覧になると良いかと思います。ま、オレは観始めて30分で必ず寝ちまうがな!

■「落下の王国」予告

D

jkjk 2008/09/16 10:18 セルの監督 ってきいてちょっと納得。 何かありそで何も無い・・ インスパイアとかリスペクトとか世間には便利なコトバが落ちてますがー(セルに関しては)ただのパクリイメージの寄せ集めやん_な感想しかおぼえてない

globalheadglobalhead 2008/09/16 12:00 「セル」はDVDで観たけど、現代美術なんてあんまり詳しくなかったから普通に「おー」とか言いながら観ちゃいましたね。だからオマージュ?な事実は後で知ったぐらいで。お話だけなら「セル」のほうが面白かったかな。

灸洞灸洞 2008/09/16 14:59 最近、暇ナイ金ナイ気力ナイの三無主義の私が通りますよ。映画全っ全観れん!
で懐かしい名前に出会ったのでちょっと。パラジャーノフの映画は、当時「これって吉本新喜劇じゃん」と笑いを堪えながら観てた記憶がありますw。内容はすっかり忘れたけど。

globalheadglobalhead 2008/09/16 15:17 元気っすか灸洞さん。あれこれ無いようですがそのうち飲みに行きましょう。パラジャーノフ、メッチャ綺麗な映画作る人なんですが、なにしろゲージツ映画は寝てしまうオレなので、吉本新喜劇なのかどうかは未だに知りません!

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20080912(Fri)

globalhead2008-09-12

[]ロイヤルストレートフラッシュだった! ロイヤルストレートフラッシュだった!を含むブックマーク ロイヤルストレートフラッシュだった!のブックマークコメント

先日映画『ハンコック』を観に行った時の話である。オレの一つ隣の席に座ろうと、見るからに怪しい風体のおっさんがヨタヨタとやってきたのである。小柄、というよりはなんだか萎んでいるみたいに見えるそのおっさんは、両手にビニール袋を幾つも下げ、ガシャガシャとビニールの擦れる音も盛大に席に座ったのだ。その際脇に抱えたビニール傘が、隣に座っていたニーチャンを刺しそうになったことも付け加えておこう。

そしてこのおっさん、映画が始まるとコップに入ったアイスコーヒーをストローでジュウジュウ飲みやがる。コップのコーヒーが無くなっても、最後に残ったしずくを吸い尽くす為にさらにジュウジュウジュウジュウ吸いまくる。挙句の果てにはコップの蓋を開け、ストローの先でコップの底を擦り取るようにジュウジュウジュウジュウ吸いまくってるんである。…おっさん。そんなに喉乾いてるんならもう一個買ってこいよ…。

さらにこのおっさん、鼻が詰まってるのか、息をするたびにスピースピーと気の抜けた音を立てる。あと飲んだコーヒーのゲップを小分けにしてゲプ。ゲプ。ゲプ。とやらかす。さらに時々ムニャムニャと聞こえるか聞こえないかぐらいの声を出して何か呟いている。即ちこれらを総合すると、ジュウジュウジュウジュウスピースピーゲプゲプムニャムニャジュウジュウスピースピーゲプムニャゲプスピーとなり、もうやかましくてしゃーないんである。

まあ温和で寛大で度量の広い落ち着いた大人であるこのオレ様はそんなことぐらいでガタガタ騒いだりマナー原理主義者の皆さんのように小市民であることの権利と義務をグダグダ振り回したりすることはどうにもケツの穴のちいちゃいことよのうと常日頃思っているので、その程度は許容範囲か、と我慢していたのである。するとアナタ、今度はそのおっさん、携帯電話の着信音を盛大にチュルリラチュルリラ鳴り響かせるではないか!この辺でいよいよこのオレも腹の中にグラグラと来るものを感じ始めたのである。

まあしかし、さすがにおっさん着信音はすぐ切って映画を観はじめたから、ここは取り合えず勘弁してやろうとオレも気を落ち着かせ、スクリーンのほうに集中したわけなのである。なにしろオレは温和で寛大で度量の広い落ち着いた大人なんだからね。なんだからね!で、また暫く経って映画も佳境にさしかかろうという時だ。プギュウプギュウと音がするのだ。…そう。またおっさんである。おっさん疲れてんのか映画の意味が分からないのか寝入っちゃって、プギュウプギュウといびきを掻き始めたのである。さらに寝ながら足をジタバタさせてるもんだから、靴が床を擦ってキュッキュッキュッキュッといってるんである。プギュウプギュウキュッキュッ。プギュウプギュウキュッキュッ。オレの頭の中で何かがプチッと弾けるような音がしたのは気のせいではあるまい。

遂に堪忍袋の緒が切れたオレは、こりゃもう一言言っておかないと気がすまねえ!とばかりに立ち上がろうとしたのだ。するとおっさんフッといびきの音を止めるとそこでパチッと目を覚まし、ここがどこで自分が誰か分からないといった表情であたりをキョロキョロ眺め回しているのである。時期を逃したオレは煮え切らない思いで再び自分の席に深々と腰を下ろし、ああこりゃまともに相手が出来る人間ではないのだな、とすっかりあきらめモードだ。しかし散々騒音聞かされてムカムカしてもムカムカしたほうが損だとは世の中理不尽である。

いつしか映画も終わりタイトルロールが流れ始めると、オレを散々悩ませたおっさんはそそくさと帰り支度を始め席を立った。そして通路を通る時スクリーンを遮らないように頭を低くして出口に向かうおっさんだ。おっさん…それって気を使ったのかよ…あのなあ、気を使うべき所はもっといっぱいあったはずじゃないのかよおっさんよおぉおぉッ!と激高するオレの心の叫びは虚しく映画館の暗がりに飲み込まれていったのであった。

しかし映画館でやられると嫌なことをことごとく遣り遂げたこのおっさん。カードゲームだとロイヤルストレートフラッシュ級の超絶さだったのではないかと今にして思うこのオレなのであった。

[]初めてだったの(はぁと) 初めてだったの(はぁと)を含むブックマーク 初めてだったの(はぁと)のブックマークコメント

昨日のアクセス数はオレの日記始まって以来の500PV超えをしていて焦った(ユニークは450)。一昨日のLHCの記事の、CERNとかブラックホールとかの語句に相当の検索があったんだよね。あの実験が世間でそんなに注目を浴びているとは知らなかった…。GoogleタイトルもLHCになってたぐらいだからなあ。ブラックホールの検索が多かったのはマジで実験失敗を恐れていた人が多かったからなのか!?しかしオレの記事自体はたいしたもんじゃなくてスンマセン…でもLHCの写真は綺麗だったでしょ?いやあれも他所から引っ張ってきたもんだけど…。

jkjk 2008/09/12 11:53 思わず、エロいコメントで祝福しそーになりました 自粛自粛・・・

globalheadglobalhead 2008/09/12 12:10 いついかなる時もどんなエロいコメントでも受けて立つ!

すいかすいか 2008/09/12 12:53 オケツの穴のちーさい私は、「おい、うっせーぞ、コラァ!ちッ」と舌打ちする自分を妄想しながら「あのー、静かにしてくれませんか(はあと)」と可愛ぶって言うでしょうが、相手を見てから決めます。勝てなさそうな雰囲気のヤツには黙ってる。(はあと)
どんな相手にも勝つには自分が超ヤバめのオーラを発することです。
映画には毎回、ヤ○ザっぽい服で行ってみたらどうですか?
私は絶対できませんけど・・・。

globalheadglobalhead 2008/09/12 15:22 映画館での困ったちゃんは気になるほうなんですが、しかし「オレが神経質すぎるだけのか!?実はそうなのか!?」などと思ってしまい、ちょっと我慢することにはしてるんですよ。そういや以前、後ろの席で喋ってるヤツがいたんで振り返って注意したら、ごっつい体格の黒人さんだったのでひきつったことがありましたねえ。
あと隣に雑巾の絞りかすみたいな臭いさせたお兄さんが座った時はさすがに席変わりました…。
ヤ○ザっぽい服ということですが、オレは相方さんに「顔がヤ○ザっぽい」と言われたことがありましたな!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/09/12 16:24 ある意味「ハンコックさい」おっさんだった訳ですね。

globalheadglobalhead 2008/09/12 16:52 ああああ!ここで使う言葉だった!

すいかすいか 2008/09/12 17:17 またまたスミマセン。
え、顔がヤ○ザっぽい?最高のヴィジュアルですね。
ぜひ紫のスーツを着てってください。
虎の形の金具のベルトもマストアイテムですよ。
ちょっとマジな内容ですみませんが、神経質ではナイですよ。
なんでDVDレンタルの何倍かの金を払って不愉快に観なけりゃなんねーのかって思います。
映画って2時間かそこらに内容を凝縮してて、観てる側に判りやすくない部分もあるし、巻き戻しもできません。
集中したいのに雑音だの気になる臭いだのを感じると集中できなくなってクソッタレ!って思いますね。
失礼致しましたあ〜。

すいかすいか 2008/09/12 17:23 もー、またまたスミマセン。
日記を読む側としては、フモさんが何も言わずにここでブチまけてくれるのが面白かったりしますわ。

globalheadglobalhead 2008/09/12 17:46 あとフグに似てるとか言われてるなあ…まあ碌なもんじゃありゃーせん。でも根は小心者の小市民なのでコワモテするスーツなんか着て歩けませんよ!
確かにお金払って観に行ってるのにイヤーな思いするのって解せないよなあ、とオレもよく思います。ただなにしろ基本が小心者なんで、注意したら注意したでずっと気分がザワザワしてやっぱり集中できない!
以前日記で書いたことがありますが、一番途方に暮れたのは聾唖の方二人が映画の間中前の席でずっと手話で会話されてたことですね。スクリーンの下にひらひら踊るお二人の手がずっと見えてるんです。あれは参ったよなあ…。

globalheadglobalhead 2008/09/12 17:58 >ここでブチまけてくれる
ネタだらけの人生…いや、人生そのものがネタなのか…。

20080911(Thu)

[]しょうもないほうがしょうに合ってるのか:PCゲーム篇 しょうもないほうがしょうに合ってるのか:PCゲーム篇を含むブックマーク しょうもないほうがしょうに合ってるのか:PCゲーム篇のブックマークコメント

■いったい幾つのゲームをやれば楽になれますか…

いつの間にか夏も過ぎ秋の気配が漂う今日この頃、夜空に輝く星を眺めながらそっと胸に手を置き、オレは自らにこう問いかけたのである。

「ねえオレ、最近クリアしたゲームある?」

答えはノーである。2、3時間やったきり放り投げられたコンソールゲームのソフト。PC画面に先史時代の遺物のようにうち捨てられたままのPCゲームのアイコン。何か旅先で調子に乗って買ってきたものの部屋に帰った途端さっさと邪魔物と化してしまったご当地民芸品のようなうら寂しさを漂わせるゲームの数々。ああ、オレのゲームへの情熱はすっかり費え去ってしまったのか。

レベル上げの亡者と化したあのウィザードリィの日々は、異世界の光景に陶然としながらアローキーを押し続けていたあのアンリアルの日々は、這い寄る化け物達の姿にカーソルを合わせ必死にマウスクリックを繰り返していたあのディアブロの日々は、全て過ぎ去りし日の幻となってしまったのか。

瞬殺に次ぐ瞬殺に怒り心頭に達しぶち壊したマウスは、キーボードは、CDROMトレイは、全て壊され損だったとでもいうのか(注:全て実話です)。

ゲームの推奨設定が上がるたびスペックの付いてこれなくなったマシンやグラボを次々と買い替え、これらの投資だけなら新車の一台も買えただろう向こう見ずな蕩尽を、臆することなく続けていた豪気なオレは、もはや影も形も無くなってしまったと言うのか。

いや、確かにそうなのだろう。しかし言い訳をさせてもらうなら、オレは昔のようにゲームばかりやっている暇が無いのだ。だが、それでも、何か習慣のように、ついついゲームを買ってしまうのだ。あの夢のような日々を、もう一度取り戻したいと、誘蛾灯に誘われる羽虫のように、オレはフラフラとゲームを買ってしまうのだ。

そうして買ってしまったのがこの2本のパソゲー。実はどちらもダウンロード販売であり、新作と呼べるほど新しい作品でもなく、おまけにゲーマーの間ではたいして評判が高くないかむしろ悪いぐらいの出来の作品である。ただ、どちらもシリーズものであり、これまで前作をプレイしていたという経緯もあったのだ。

Painkiller Overdose (Windows)

[rakuten:gdex:10010542:detail]

Painkiller Overdose』は異様な世界を舞台にわらわらとゴキブリのように湧いてくる悪魔じみたモンスターをバキュンバキュン撃ちまくるホラーFPSPainkiller』の続篇。『Painkiller』自体は評価が高かったが、もともとMODとして製作されたらしいこの『Painkiller Overdose』は、前作からまるで進化しておらず、現在のFPSと比べると実に古臭いグラフィックとレベルデザインで、『CoD4』や『Bioshock』をやった後ではなんだかタイムスリップでもしたかのような感慨さえ抱いてしまう。でもね…この古臭さが、なんだか和むんだよねえ…。

Painkiller Overdose 画像

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Soldier of Fortune:PayBack (Windows)

Soldier of Fortune:PayBack』は世界をまたに駆けてテロリストをブチ殺しまくる傭兵が主人公のFPSSoldier of Fortune』、その続篇『SOF II DOUBLE HELIX』から数年ぶりに発売されたシリーズ新作。『Soldier of Fortune』はその残虐描写が話題になったゲームで、銃で撃った部所により肉体破壊の様子が細かに描写され、手はもげ足は千切れ首はすっ飛び、挙句の果てに臓物がベロベロと風にたなびくという凄まじい映像を楽しむことが出来た。くたばった後も死体に弾をぶち込むとどんどん体がばらばらになってゆくんだよ!オレは勿論ゲラゲラ笑いながらやってたぜ!

そんな作品の続篇なんだが、これがおそろしく評判が悪い。新鮮味が無いとか難易度が高すぎるとかそういうのなんだが、オレ別に新鮮さ求めてなかったし、洋ゲーのSMじみた難易度の高さは慣れっこなので、特に気にせず楽しくやってるなあ。画像もそこそこ綺麗なんではないかい?

Soldier of Fortune:PayBack 画像

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というわけで、最新テクノロジーや演出で人気の高いゲームではなく、こんなB級で誰も褒めないゲームをのんべんだらりとやっている日々で御座います…。あーでも、ゲームって楽しい…。

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20080910(Wed)

[]今日で地球は無くなります、それでは皆さんさようなら 今日で地球は無くなります、それでは皆さんさようならを含むブックマーク 今日で地球は無くなります、それでは皆さんさようならのブックマークコメント

本日9月10日、スイス・ジュネーブ郊外に建設された《大型ハドロン衝突型加速器(LHC)》において史上最高エネルギーによる素粒子実験が実施されるという話なんですが、その実験の一環としてマイクロ・ブラックホールの生成実験というのも行われるらしいんですね。

実はこの実験で生成されたマイクロ・ブラックホールが地球を飲み込んでしまい、世界は消滅するんじゃないか、と一部で言われているんです。米国では安全性を憂慮して実験停止を求める訴訟まで起こったんですが、裁判は無効になったらしい。

LHCの実験停止の仮処分申請は無効、米国政府が裁判所に抗弁書を提出 

欧州原子核研究機構(CERN)がスイスとフランスの国境沿いに建設を行った大型ハドロン衝突型加速器「Large Hadron Collider」で予定されている極小ブラックホール生成実験を行った場合、ブラックホールが周囲の物質を取り込みながら成長し、最終的には地球をも飲み込む程に成長。地球崩壊をもたらす原因になるとして米国に在住する元原子力関係者が実験開始の一時停止を求める仮処分をハワイ州地方裁判所に提訴してた訴訟に関連して、米国政府は24日、裁判は無効だとする抗弁書を裁判所に提出した。

そしてこれが、LHC実験により生成されたマイクロ・ブラックホールが地球を飲み込んでゆくシミュレーション映像だと。
ネタ元:ひろぶろ 9月10日のLHC実験で、地球が消えてなくなる?なシミュレーション映像

◆The CERN black hole

D

怖いですねえ恐ろしいですねえ、地球が今日にでも終わってしまうかもしれないんですよ!?

ま、可能性は百兆分の一ぐらいらしいけどね!

実際にマイクロ・ブラックホールが生成されてもホーキング効果*1により、実験で生成されるような素粒子サイズのブラックホールはナノ秒単位で消滅してしまうのらしい。さらに地球では宇宙線によりLHC実験で出来る以上の高エネルギー粒子衝突が起こっており、その際マイクロ・ブラックホールが生じているかもしれないが、それで地球が飲み込まれちゃったりしていないのが安全性の根拠なのらしい*2

まあ難しい理論はオレにはあんまり理解できませんが、なにしろ思ったのは、「ブラックホール生成実験なんてものが現実に行われて、それで地球が滅んでしまうかもしれない、などと心配するなんて、なんとSFなことよのう」ということでありました!

SF作品においてマイクロ・ブラックホールが原因による破滅的状況というのは多々書かれているのでしょうが、オレの記憶にあるのはグレッグ・ベアの書いた『天空の劫火』ですね。悪意ある異星人により地球コアに打ち込まれたマイクロ・ブラックホールが一年で地球内部を食いつくし、最後には地球が爆発するという恐ろしい終焉を迎えるSF作品です。続篇『天界の殺戮』なんてのも出てますから、興味のある方は古本屋巡りをお薦めします(絶版なのよ)。

それにしてもこのLHCの姿が実に美しい。ここにLHCの写真が多数掲載されていますので、最期にちょっとだけ紹介しておきましょう。

LHCアトラス実験

engadget日本版:LHCの「世界の終わり」中継、日本時間10日16時から

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*1:ミニブラックホールの蒸発のこと。一般的にはブラックホールは物質にとって終着点を意味する。しかし、ホーキングが示したところによれば、量子物理学により、ミニブラックホールは物質と反物質を等量ずつ蒸発させることができ、恐らくその後に裸の特異点を残すことが起こりうるのである。http://www.aa.alpha-net.ne.jp/shunshun/space/database/Glossary.html#H

*2・アルファルファモザイク/人工ブラックホール「安全宣言」

parfum30parfum30 2008/09/11 02:21 地球がぜ〜んぶなくなったら、誰もいないんだから何も問題ないと思うのはサイエンスを知らなさすぎでしょうか。

globalheadglobalhead 2008/09/11 09:11 地球が無くなったらもう日記が書けなくなる!そんな悲しいことが世の中にあっていいのかッ!?って、いったいどれだけ日記の犬なんじゃいオレ!?

parfum30parfum30 2008/09/11 13:14 地球がなくなっても世の中が残るんですか?それは悲しいですね……。ちなみに今みたらグーグル先生のロゴがLHCですよ。

globalheadglobalhead 2008/09/11 19:08 そうですねえ。
地球が無くなっても、人類が今まで放出した電波は宇宙空間を漂い、もしそれを捉えることができる文明が数十光年か数百光年先にいたのなら、人類というものがどういう文明を築いていたのか知ることが出来るでしょう。
もしもパソコンからの漏洩電磁波も宇宙へ出ることが出来るのなら、それを受信することでどこかの惑星の宇宙人がオレや姫ちゃんの日記を読むことが出来るかもしれません。
数千年か、数万年かの後にね。
宇宙人は日記のデータを元に擬似人格を作り、アンドロイドフモやアンドロイド姫ちゃんが、遠い遠い異星の大地を歩くことがあるかもしれません。
そうやって出来たアンドロイドフモは、ある日アンドロイド姫ちゃんと出会うんです。
そして思うんです、「アア、コノ目ノ前ニ居ルアンドロイドノコトヲ、オレハ何故カ知ッテイル。コノアンドロイドハ、オレガカツテ知ッテイタ人ダッタノダ」
アンドロイド姫ちゃんも同じように感じていました。
そして二つのアンドロイドは遙か昔滅び去ってしまった地球での思い出を、いつまでもいつまでも語り合うんです。
いつとも知れぬ未来、この宇宙の彼方の星の上で。

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20080909(Tue)

globalhead2008-09-09

[]101110(=46) 101110(=46)を含むブックマーク 101110(=46)のブックマークコメント

実を言うとなんと今日9月9日はオレのお誕生日なんである。46になっちゃったよ46に。しじゅうろく、よんじゅうろく、よそむ、よそじあまりむつ、である。くどいって。まあ要するにおっさんがなお一層おっさんになってしまったということである。これまでよりなおどす黒く悪辣で因業なジジイへと変貌を遂げたのである。怪奇である。妖異である。阿鼻叫喚である。

毎年オレは律儀に「誕生日エントリ」なんてぇもんを書いて、また一つ歳を取った自分に自嘲と自己憐憫と労いの言葉をかけ、消し炭みたいにしょぼい抱負やら方向性の間違っている思いのたけを垂れ流して一人で盛り上がったりしていたんだが、困ったことに今回はなんも書くこと無い。せいぜい「オレは元気だおとといきやがれ」などと根拠皆無なつまらぬ虚勢を張ってお茶を濁すばかりである。

誕生日の今日も、オレは相変わらず寝不足であり胃もたれ気味であり多少不機嫌だったりする。いつも通りであると同時に進歩の無い日々である。自己批判なんか詰まらんから止めたのである。そう、オレは随分前に、自己批判なんか止めたんである。これはこれを読んでいる方にも薦めておこう。自己批判は、あ・ま・り・に・人生の時間を無駄にするからとっとと止めたほうが無難である。

そうしてオレは年々怠惰で愚鈍な人間になってゆくが、そもそもが怠惰で愚鈍だったのであり、それがより鮮明に鮮鋭にハイデフィニションになっていったというだけのことである。即ちより研ぎ澄まされたバカへの進化、ということが言えよう。

まあひとつだけ言うならば、この歳になっても案外人生は楽しいし、意外と楽しいことはまだまだあるということだ。オレのお気楽はオレが誰にも責任を取らなくても良い生活をしていることが元になっており、だから家族や社会に責任があったり困難なハードルを越えなければならない生き方をしていたりする人にとっては何の足しにもならない戯言にしかならないだろうが、取り合えずこのような戯けた人間でものほほんと生きられているということを日記で読んでもらうことにより、なにかの気晴らしなり慰めなり反面教師なりスケープゴートなりにでもなってくれれば幸いである。

さらにもうひとつ言おうかな。いやーこの歳までよく生き永らえた!オレ偉い!オレ凄い!オレさすが!オレカッコイイ!ヒューヒューオレ!100過ぎるまでバリバリに生きて、くだらねえことばかりほざいてた連中の墓石にゲラゲラ笑いながら小便引っ掛けてやるのがオレの目標だからな(…ちっちぇ目標…)!まだまだ生き延びてやるぜ。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/09/09 13:41 お誕生日おめでとうございます!ヒューヒューッ!(^3^)-☆

jkjk 2008/09/09 13:41 40過ぎると体感時間が加速しますナ 1年がアっちゅー間で過ぎ去ります

catscradle80catscradle80 2008/09/09 15:25 はじめまして、いつも楽しく拝読してます。お誕生日おめでとうございます!・・なんと私と一日違いです、しかも私の方が若干上です(汗)
ほんと、この年になっても結構人生楽しいですよね〜。

paseyopaseyo 2008/09/09 16:16 お誕生日おめでとうございます。(^3^)-☆

lockedroomlockedroom 2008/09/09 19:26 おめでとうございます。これからもより一層素敵な中年ライフ(失礼!)を楽しまれて下さい。

globalheadglobalhead 2008/09/09 21:12 みなさんありがとうございます。

>レイジーさん
もうヒューヒューで汲々で鬼哭啾啾ですよ!鬼もシクシク泣いてますよ!取り合えず健康に生きられたことだけでも感謝だとホントに思いますわ。

>jkさん
オレはもう30代で音速の壁を越え40代で第1宇宙速度を超え、現在光速の壁への挑戦が始まっているところです。相対性理論によりウラシマ効果状態です。

>catscradle80さん
おお、先輩でしたか!というかオレもcatscradleさんの日記をたまに拝見してましたが、すっごい若い方だとばかり思って…いやいや今だって十分若いから!そうだから!しかし猫のゆりかごとは素敵なハンドルだなあとずっと思ってました。

>ぱせよさん
(o^o^o)あ(o^-^o)り(o^o^o) が(o^O^o)と(o^.^o)う  チュッ♪( ’Θ’)ノ~☆ …いかん、慣れない絵文字があまりにもいたたまれない…。

>あやさん
もうね、濃くて臭くて硬いディープ中年のごり押しを貫徹しますよ!噛めば噛むほど口いっぱいにエグ味が広がる高カロリー食として皆様を恐怖のズンドコに陥れてやりますよ!

>スターを下さった方
kamimekuriさん 若い方がどんな音楽聴いてるんだろうといつも日記楽しみにしていますよ。
D1953ColdSummerさん ううう…尊敬しております。オレもこんなふうに書けたらなあ、といつも日記読んで思っております。

rinjirinji 2008/09/09 21:36 なんとかお誕生会には間に合ったかな。おめでとうございま〜す。フモさんが先に歳をとっていってくれるので、わたしも安心して中年になれましたよ。これからはお体を大事にしてくださいませ。

globalheadglobalhead 2008/09/09 21:41 >厘時さん
ありがとうございます!オレはこの歳で無茶しながらオレより若い方の坑道のカナリアとして役に立てればそれでいいんですよ!オレでもこんな無茶できるんだからみんなも無茶すればいいんですよ!そして危ない橋渡って一緒に落ちましょう(おい)!

washburn1975washburn1975 2008/09/09 21:51 おめでとうございます。ぼくも46までは頑張れる気がしてきました。

globalheadglobalhead 2008/09/09 21:56 >わっしゅさん
わっしゅさんありがとう。いや実は何にも頑張ってないんっすよ。好き勝手に生きてたら好き勝手に生きたなりの結果になったというだけで。あとはそれを「ま、いっか」とあきらめられるかどうかですね!

トドトド 2008/09/09 22:40 おめでとうございます!反面教師なんてとんでもない。教師フモさんです。
楽しんでいるフモさんを見ていると四十路なんて怖くねえぜと思えますよー

globalheadglobalhead 2008/09/09 23:48 >トドくん
トドくん元気か!君ともなんだかんだで長いような気がしてきたなあ。取り合えずありがとう!いやね、やっぱ反面教師だけではなく両面教師、さらには裏と表が繋がっているメビウスの輪教師なども目指そうかと思いますよ!もうなんだか訳が分からない、が目標ですよ!四十路は楽しいぞトドくん!

yukioinoyukioino 2008/09/09 23:50 はぴばーすでーですよ。おめでとうございます。フモさんの健康と幸せを祈ってます(^3^)-☆

EbisEbis 2008/09/10 00:03  うおー、おめでとうございます。
 しかしまあどうみても世間一般の46歳より若い感じしか受けんすね。無論イイ意味で!
(‐人‐)アヤカリタイアヤカリタイ

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/09/10 01:14 上の人。お布施承りますよ。
それと藻屑君!私んとこのレスにChu!がありませんよ!Chu!が。

灸洞灸洞 2008/09/10 07:32 出遅れましたがオメデトウゴザイマス。今年はなにもプレゼントをご用意できませんでした。今度お会いした際にでも熱い抱擁にて贈り物に替えさせて頂きたく存じます。ムサ苦しいぞぉ〜w

すいかすいか 2008/09/10 08:01 おめでとうございます。わたくし、自分の生活態度にちょうど自己批判しているところだったのですが、無駄・・・なのか・・・。なるほど〜。

globalheadglobalhead 2008/09/10 09:01 みなさんありがとうございますッ!
>雪狼さん
ありやとやんす!日頃精進している雪狼さんの日記を読んでると考えさせられることが多くて、きちんと生きなきゃなァとよく思ってるんですよ。オレも雪狼さんの健康と幸せを祈ってます。

>えびすさん
どうもですっ!若いというか若ぶってるというか落ち着きがないというか人間に深みがないというかオチャラケ過ぎというか人生で大事なことはタイミングにC調に無責任というか、いや、無責任はいけませんが、クレイジーキャッツな人生を歩むのが夢ですな。

>レイジーさん
それでは (* ̄ヽ ̄)ナゲキッスヽ(* ̄・ ̄)ノ^☆チュッ♪

>灸洞さん
いやもう灸洞さんなら熱い抱擁でも熱い接吻でも熱いジャ−マン・スープレックスでもお受けしますよ!しかし書いたのいいけどジャ−マン・スープレックスってどんなのかオレよく知りませんよ!ジャーマン・ポテトみたいなやつ?

>すいかさん
ありがとうです!いえいえ、オレのような胡乱だけがとりえのインチキ無頼派ならいざしらず、真っ当な幸福を目指す方には決して無駄なことではありません!考えすぎない程度に考えるのがポイントです。オレの場合もともと考えていないというネックが足を引っ張っております…。

>スターを付けて下さった方
kataru2000さん お元気にされてますか!オレもkataruさんぐらいのペースで日記書いたっていいんだよなあ、若いヤツと違うんだし、と最近ちょっと思ってます…。

shidehirashidehira 2008/09/10 12:05 おめでとうございます。
いつかいっしょにねずみーらんどのぷーさんのはにいぽっとのりましょう。
あ、それから九州にも良い温泉ありますよー。

globalheadglobalhead 2008/09/10 12:13 >椣平さん
ありがとうっす!ねずみーらんどいいっすねえ。一度制覇するべきだと思ってましたよ。よかったら声掛けてくださいね。九州もやはり一度行かねばならぬか!

nikuzombienikuzombie 2008/09/10 14:01 おめどうございまーす。
僕も、40過ぎても怪獣とかゾンビとかオナラプーとか言ってやろう!と思っております。

doradora0511doradora0511 2008/09/10 15:53 完全に出遅れました。おめでとうございます。私の知り合いは、何故か9月生まれが多く、フモさんもその一員としてカレンダーに書かせていただきます。男性の誕生日を手帳に書いたのは初めてです。感動して、Chu!はしないでくださいね♪男は40過ぎてからですよね。

globalheadglobalhead 2008/09/10 20:19 みなさんありがとうございますッ!
>nikuzombieさん
nikuzombieさんの怪獣愛はホントにすげえなあ、とこの前のエントリ読んで思ってましたよ。オレもガキんちょの頃は怪獣図鑑死ぬほど読んでたし、ライダーカードも集めまくってたから、nikuzombieさんがとてもカッコよく見えました。好きなことをずっと続けられるのっていいことです。ちなみにこの日のトップ写真もオナラプーです!

>ドラドラさん
いや、それはドラドラさんの手帳は女子の名前でいっぱいだってことを暗にほのめかしたいってことですね?そんな貴重な手帳にオレの名前が記されるとは、それはドラドラさんがオレに手帳の女子と同等の愛を感じるということでよろしいわけですね!?よおし感動したぞ!オレのChu!を受け取ってくれ!
((((((*っ`Θ´)っ ブチュチュチュ!!

>スターをつけてくれた方
giganticさん ありがとうございます!…でもプライベートモードの方なのでキャラが判らない…。

azecchiazecchi 2008/09/10 22:01 出遅れまくりました、おめでとうございまーす。
これからも愛読させていただきます、『メビウスの輪教師』による素敵日記!!!!(Chu!は遠慮しときます…)

parfum30parfum30 2008/09/11 02:19 Bon Anniversaire !! ((((((/´З`)/チュチュチュゥウウウウ!! ってとっくに日にちが変わってます。すみません。
重陽の節句なんて重ね重ねおめでたいですね。やはり夜のお供は菊酒でしたか?

globalheadglobalhead 2008/09/11 09:18 みなさんありがとやんすッ!お祝いはいつでも受付中!
>アゼッチさん
裏と表が繋がったメビウスの輪教師!裏表が無いと言いたい所ですが、案外全部裏だった!ということも在り得るので要注意!全部裏だらけの日記「メモリの藻屑」!しかしアゼッチさんとも長いですよねえ。これからも変わらずお付き合い下さい!
あ?Chu!が欲しい?では… ヾ(*´(     )ツ彡☆ ムリヤリチュウゥゥ〜〜〜〜〜♪

>姫ちゃん
菊の節句というやつですな。しかしいくら菊関係だからといって「ウホッ!いい男…」とかそういう方面じゃないからね!全く可憐な姫ちゃん相手に出る話題はシモネタかいオレ!お里が知れまくりだぜ、ってとっくにバレバレだ!これからも開き直りが常套手段の胡乱日記「メモリのなんちゃら」をよろしくです!
そして勿論姫ちゃんにも特大のChu!だッ!
主砲発射!!(ノ´0`)ノ§==Э‥…━━━☆ドピューー (* ̄◎ ̄*)ぶっっちゅうううん♪



…全くどういう日記なんだこれ!?

HelloTaroHelloTaro 2008/09/11 20:26 フモさんにいつも学んでいます。おくればせながら、おめでとうございます!!!!

globalheadglobalhead 2008/09/11 22:31 >HelloTaroさん
あざーっす!いやあ、HelloTaroさんの日記読んで素敵な生き方されてるなあ、といつも思っていたこのオレから、学んでいただくことなどまさかあるとは思えない!?う〜ん、取り柄といえばメリハリの無い無意味に長い文章書くこととか週末宅配ピザ食う生活を既に10年続けているとか顔がフグに似てるとか…ああああこんなもん全然自慢になんないッ!!

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20080908(Mon)

[]ハンコック (監督:ピーター・バーグ 2008年アメリカ映画) ハンコック (監督:ピーター・バーグ 2008年アメリカ映画)を含むブックマーク ハンコック (監督:ピーター・バーグ 2008年アメリカ映画)のブックマークコメント

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■ヒンシュクヒーローハンコック登場!

お酒と女が大好きなクズ・ヒーロー、ハンコックの登場だ!なにしろガサツで粗暴だから、悪者やっつける時も人助けする時も、やりすぎちゃって周りのものをみんなぶち壊しちゃうという、近所迷惑ヒーローなんだ!おかげで街中から大ブーイング、下手な悪者よりも嫌われちゃっていると言う難儀な人なんだ!スーパーマンやスパイダーマンバットマンやX-メンなど、今までいろんなヒーローが登場したけれど、こんなダメなヤツ見たことない!?

というわけで映画『ハンコック』である。あんまり関係ないがオレの地元北海道ではドン臭いヤツのことを「はんかくさい」と言うんだが、このハンコック、文字通りはんかくさいヒーローなんである。つまりドン臭いヒーローのことをこれから「ハンコックさい」と言えばいいのである。ただ問題ははんかくさいヒーローというのがあまり存在しないので応用が難しいという部分があったりするので、この言葉はあまり役に立たない、という哀しい宿命もあるのである。強いて言えば…パーマンぐらいか?

■パロディとしてのハンコック

さてこの映画、所謂ヒーローもののパロディと言うことが出来るだろう。ヒーローが誰しも清廉潔白というお約束や、活躍の際に壊した建造物は正義のための必要経費という暗黙の了解を覆したわけだ。しかし建造物破壊の責任を追及されて汲々とするヒーロー、というのはピクサーアニメの『Mr.インクレディブル』で既に描かれているし、性格に難があるばかりに余計な破壊までも行ってしまうヒーローというのはユマ・サーマンが主演した『Gガール 破壊的な彼女』で登場済みだ。ではこの『ハンコック』、それら2作と違うところはというと、自分が何故こんな能力を持っていて、何故こんなことをしなけりゃいけないのか、記憶喪失のためによく判っておらず、それをイヤイヤこなしている内に周りから疎まれて、なんだかヤサグレてしまうという、実は見た目や行いとかけ離れている消極的なヒーローだったりする部分なのだ。

現代的に描こうとすればするほど、ヒーローの物語というのはややこしくなる。それは一点の曇りもない正義だの善だのといった大義名分が、そもそもがややこしくなっているこの現代には通用し難くなっているからだ。最近公開されて話題になったヒーロー映画『ダークナイト』が、非常に優れた表現を持つ映画だったのにも拘らず、やっぱな〜んだかスキッとしないウジャウジャした映画だったのは、正義とはなにか?なぜ正義を行わなければならないのか?大きな正義を行使する為には小さな悪は許されるのか?などと主人公がウジャウジャ苦悩することが原因だったのではないかと思う。

■『ダークナイト』を超えて

しかしこの『ハンコック』の物語は、『ダークナイト』が抱えていた命題をいとも簡単にクリアしてしまう。なぜハンコックは正義を行うのか?それはハンコックにできることは、それしかないからである。正義とは何か?それは自分が行うことになっていることである。じゃあモノ壊したりとか小さな悪はしょうがないの?やっちゃうもんはしゃーねーじゃん!ハンコックは大義名分のために正義を行わない。やれることだからやっている、正義というお仕事に過ぎない。実際面倒くさいし、周りの評判は悪いけれど、ハンコックには正義以外に自己実現するすべがないのだ。

はからずもコミック雑誌のヒーローの表紙を見せられたハンコックは、これをどう思う、と問いかけられて「ホモ」と答える。それは性的嗜好というよりは、ナルシスティックな自意識を指した言葉なのではないかと思う。『ダークナイト』のバットマンもジョーカーも、所詮自らの強烈な自意識に踊らされた見栄っ張り野郎でしかなかった。なにしろやることなすこと芝居がかったウザってえ連中だったもんな!しかしハンコックはその自意識やナルシシズムとは無縁だ。彼にとって、正義とはこなすべき日常に他ならず、能書きでは無く行動そのものだからだ。映画としての『ハンコック』はオチャラケた軽いノリで観られる所詮B級作品だが、この一点に於いて『ダークナイト』を凌駕したという部分で、注目してもいい作品かな、と思う。

■ハンコック 予告編

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20080907(Sun)

[]怪しい韓国屋台でマッコリをたっぷりまったり飲んできた! 怪しい韓国屋台でマッコリをたっぷりまったり飲んできた!を含むブックマーク 怪しい韓国屋台でマッコリをたっぷりまったり飲んできた!のブックマークコメント

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昨日は横浜の韓国屋台風の居酒屋『赤いとんがらし』に飲みに行きました。駐車場にビニールテントを張った怪しい作りなんですが、これは韓国では「ポチャンマッチャ」と呼ばれるものらしい。

「ポチャンマッチャ」と 呼ばれる大衆居酒屋です。 「ポチャン」はビニールテントのこと、「マッチャ」は馬車のことの意味です。いわゆる馬車で来て、そのまわりにテントを張って軽い食事などを提供したそうです。

http://kankanmen.com/html/shop/shop.html

そしてそのビニールテントの中にはメニューや料理写真の他、韓国スターのポスターや韓国の民芸品、さらにノボリや旗や提灯が所狭しと貼られたりぶら下げられたりしており、実にカオスで屋台らしいチープな雰囲気が漂っておりました!しかし料理は実に本格的で、お馴染みの韓国料理だけではなくこれまで目にしたことのないようなディープ・コリアなメニューも並んでおり、もう居ながらにして韓国旅行に行ったような気分が味わえます。この日食べたものでは韓国風豚腸詰(もち米なんかが入っておりソーセージとはまた違った味わい)や蟹のキムチ(しかも蟹が生なんですよ!)がとっても珍しく独特の風味をしておりました。

そして!なんとこの店、ホットペッパーのクーポン券を持っていくとドリンクが80%オフなんです!つまり¥500のビールが¥100で飲めちゃう!こりゃもう飲まなきゃ損ってもんですよ!そんな訳でこの日は生ビールとマッコリをそれぞれ5杯づつほど飲み、相当気持ちよくなっていたオレでありましたが、韓国料理もたらふく食べて予算は¥3500ほど!メチャクチャコストパフォーマンスの高いお店でした。

あんまり楽しかったもんだからもう一軒寄りたくなり、お店出たあとブラブラしてまたぞろパブに潜入、ダメ押しでエール2パイントとアイリッシュウィスキーショットで1杯飲んで、すっかり出来上がってタクシーでご帰宅のオレ様でありました。

◆赤いとんがらし

神奈川県横浜市中区福富町西通3−1 福富町西公園前
アクセス:関内駅徒歩3分/桜木町駅徒歩5分
Tel:045-232-8818
営業:【17:00〜翌朝5:00】【ラストオーダー翌朝4:30】

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lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/09/07 16:12 80%オフとは随分と太っ腹ですね! それはさておき、胃袋の相性って重要だな〜と思う今日この頃。

doradora0511doradora0511 2008/09/07 21:03 80%オフって!一杯目だけですよね?安い。

globalheadglobalhead 2008/09/08 00:02 >レイジーさん
なにしろ80%オフ!1000円で吐くまで飲める!しかしあんまり安いから飲みすぎてしまい、今日は一日ホゲラ〜としておりました。胃袋のケアも重要だな〜と思う今日この頃。…しかし反省はしないッ!


>ドラドラさん
とにかく80%オフ!いえいえ、クーポン出せば飲む酒全部ずっと80%オフです!一応5時から・料理2品以上頼むこと・2時間制ではありますけどね。料理のほうは割りと普通の料金でした。ドラドラさんも行ってみるといいっしょや!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/09/08 00:07 連れとの胃袋の相性だよ(笑) 私は多分、誘われてもこのメニューは尻込みしそうだもの。

灸洞灸洞 2008/09/08 04:11 なんかねー、ウチの隣の店の焼肉屋さん曰く、マッコリはサイダー割りとかがおいしいらしいっすよ。マッコリサワーがその店ではオススメメニュー。それから「黒マッコリ」というのがあるんです。まだ飲んだ事ないですけど、甘くて女性に人気だって。あと「サムゲタン(蔘鷄湯)」はありませんでしたか?鳥の腹に餅米と朝鮮人参詰めて煮込んだヤツ。あっさりしてるのに滋養があってウマいっすよ!ちょいとお高いけど…

globalheadglobalhead 2008/09/08 08:32 実は以前とあるホルモン屋でマッコリのビール割り、その名も「モッコリ」というのを飲んだことがありますよ。結構いけたなあ。やっぱりマッコリは炭酸系で割ると美味しいんでしょうね。しかし黒マッコリってどんなだろ。ひょっとしてコーラ割りか!?
このマッコリ、殺菌していない生マッコリというのがあって、これがヨーグルトドリンク飲んでいるみたいにさっぱりして美味しいんですよ。日持ちが効かないから一般に流通してないし、本格的な韓国料理店でも行かないと無いようで、今まで一度しか体験したことがありません。
サムゲタンはその内是非試してみたいです。アンドリュー・ヴァクスのアウトロー探偵バーク・シリーズが結構好きだったんですが、その中でサムゲタンがしょっちゅう出てきて実に美味そうだったんだよなあ。

globalheadglobalhead 2008/09/08 11:58 >レイジーさん
あ、レイジーさんのコメント見落としていた!このテの割と一般的な韓国料理メニューもダメですか。レイジーさんは大丈夫そうだから、旦那さんがこういうの食べないってことなんだろうなあ。オレもオレの相方さんも雑食系なのでいろんなもの食べに行けるのは確かに楽しいですね。

doradora0511doradora0511 2008/09/08 22:03 早速、行きました。屋台なのに雨が降ってきました。

globalheadglobalhead 2008/09/08 23:10 ちゃうちゃうドラドラさん、屋台だから雨が降るんですよ!それって当たりってヤツです!それにしても行動早いよなあ。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/09/09 01:33 ドラドラさん早っ!

globalheadglobalhead 2008/09/09 01:56 そろそろレイジーとも飲みに行きたいなあ。

doradora0511doradora0511 2008/09/09 08:38 日の出町で用事があったので、これは行くしかないと!!!!いい感じでした。友達は、以前から知っているみたいでしたが、怪しくて入れなかったそうです(笑)最初から80%オフにしたらいいのに。

globalheadglobalhead 2008/09/09 10:15 おおこれは渡りに船というやつですね。やっぱり妙に清潔な店よりちょっと怪しいぐらいが面白いですよね。しかし安いのは嬉しいがどうやってモトとってるんだ?なんてちょっと気になりもしますね。あと二階もあって、そこでは焼肉も食べられるようですよ。居酒屋のほうのメニューとは別らしくて分かり難いんですが、そちらもクーポンで80%になるようですよ。

doradora0511doradora0511 2008/09/09 11:43 コメントにレスします。アンドリュー・ヴァクスは、私も大好きです。好きなキャラは音なしマックス。あとパンジー(笑)ママ・ウォンの店で食べているのは、サムゲタンなんですね。あのスープが飲みたくて仕方がなかった。
今度、アンドリュー・ヴァクスの事を書いてくださ〜い。

globalheadglobalhead 2008/09/09 12:25 昔は割とハードボイルドものも読んでいた時期があったんですよ。まあチャンドラーやロス・マクドナルドあたりの有名所ばかりでしたが。アンドリュー・ヴァクスはどういうきっかけで読み始めたのか覚えていないんですが、都会のど真ん中であたかも闇深いジャングルにいるかのようにサバイバルしている様やアンダーグラウンド世界の描写が壮絶でしたね。個性の強い仲間達の活躍も実に生き生きと書かれていました。でも児童虐待のテーマを執拗に描きすぎて、何冊も読んでいたら飽きてきたのが読まなくなった原因かなあ。あそこで描かれていたサムゲタンは本当に美味そうでしたよね。

20080905(Fri)

[]リーシーの物語 / スティーヴン・キング リーシーの物語 / スティーヴン・キングを含むブックマーク リーシーの物語 / スティーヴン・キングのブックマークコメント

リーシーの物語 上

リーシーの物語 上

リーシーの物語 下

リーシーの物語 下

■リーシーの物語

この『リーシーの物語』は、作家である夫・スコットを亡くした妻・リーシーが主人公であり、その彼女がサイコな作家ストーカーに命を脅かされるといった物語だ。そこに夫が生前彼女に垣間見せた不思議な異世界への旅や、その夫の忌まわしい過去の物語が絡み合い、一応ダークファンタジー的な味わいの作品として仕上がっている。ここでもキングは、「僕が死んでしまったら残された妻はどうするのだろう」という、またもや卑近な《不安》を作品の主題として取り上げる。

作家である夫=自分の死、一人残された愛する妻という、ある種安っぽいメロドラマ的な妄想を、情感と哀切たっぷりに上下巻の大部なフィクションとして描いたこの作品は、もともとくどい描写を得意とするキング作品のなかでも、一層くどさの際立った作品になった。なにしろ物語内では、スコットとリーシーとの出会いから結婚、二人の生活、ある衝撃的な事件、スコットの突然の死などがリーシーの回想という形で延々と語られ、その度に二人の深い愛の様子が描かれるわけだが、これがもうご馳走様と百遍位言いたくなるような濃厚さで、時々辟易としてくるのである。

さらに、作中に千回位出てくる”夫婦二人だけに分かるジャーゴン”というのが鬱陶しくてしょうがない。「ちっちゃいリーシー」だの「ベイビィラーヴ」だの「カスったれ」だの「ブール」だの「うまうまツリー」だの、お前らいい歳こいて何でそこまで暑苦しいラブラブ振りをご披露しまくらなきゃ気が済まないのだ?と小一時間ほど問い質したくなるほどである。これにアメリカ白人がいかにも好みそうなタフさを気取ったちょっぴりお下劣なジョークの応酬が厚塗りされ、胃もたれ具合はピークに達するのだ。

■サイコ野郎と異世界

『リーシーの物語』でホラーの部分を担当するのが、死んだスコットの遺稿をよこせとリーシーに迫ってくるサイコ野郎ジム・ドゥーリーだ。しかしこのジム・ドゥーリーのキャラ設定は、『ダークハーフ』に登場する殺人者ジョージ・スタークや、映画『シークレット・ウィンドウ』の原作である中篇『秘密の窓、秘密の庭』に登場する、謎の男ジョン・シューターとあまりにも似すぎている。どちらも作家である主人公と、その書かれた作品とを巡るホラー小説であり、主人公を付け狙い暴力的な凶行に及ぶという点も同一だ。これでは同じ設定の使い回しにさえ思えてしまう。

スコットがなんらかの能力でもって訪れることが出来る異世界「ブーヤ・ムーン」は、『ローズ・マダー』の中で登場する絵の中の異世界を思わせるが、これなんかは「いや、なにしろ異世界はみんな『暗黒の塔』に繋がってる訳だし」なんて言われたら返す言葉もないが、随分お手軽すぎはしないか、って気がしてしまう。また、この世界がなんなのか、という説明が無いのは取り合えず置いておくとしても、スコットが何故こんな世界に行くことが出来るのかが全く説明されていない。そのスコットの出生の秘密とやらも、で、だから、この人の家族ってなんだったの?と最後まで疑問を残す。

■姉妹たちは笑うよ

だがしかし、それと同時に、この物語は一つの姉妹愛の物語としての側面も兼ね備えている。主軸になるのはリーシーとその姉アマンダであるが、実際にはリーシーは四人姉妹であるものとして描かれている。この物語に四人姉妹の登場なんていう設定がそれほど必要だったのか、とも思えるが、どうやら作者キングの妻タビサは七人姉妹であるらしく、姉妹である女同士が大勢でキャッキャとやっている姿を作品の中で描きたくてしょうがなかったのだろう事は窺える。

実の所、過去のキング作品の焼き直しのような体裁をとりながら、それでもひとつの独立した作品として完成しているのは、先に挙げた夫婦愛の物語であるということと、ガチャガチャ言いながらも最後にはお互い助け合い協力し合う、パワフルな力を持った女性たちの物語(ただし暑苦しくはあるが)として読めてしまうからだろう。

そして、この『リーシーの物語』には、キング作品に必ずあるはずの、破滅や絶望への昏い渇きというものがまるで存在していない。それは結局、「僕が死んでしまった後に残された妻」には、破滅や絶望の淵に立って欲しくは無いというキングの願いであり愛情があるからなのだろう。そういった意味では、ホラーファンタジーとして読むと今ひとつではあるけれども、作家キングの微笑ましい一面を覗く事が出来る作品ではあると思う。

20080904(Thu)

[]スティーヴン・キングの“不安の立像”〜『リーシーの物語』序 スティーヴン・キングの“不安の立像”〜『リーシーの物語』序を含むブックマーク スティーヴン・キングの“不安の立像”〜『リーシーの物語』序のブックマークコメント

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■オレとスティーヴン・キング

オレにとって10代の読書とはSF作品だった。そして、ファンであると認めるフィリップ・K・ディックカート・ヴォネガットは、ある種青春の文学でもあった。だからこれらの作家を今語るのは、実は若干の気恥ずかしさがあったりもする。

しかし20代を過ぎ30代になる頃には以前よりSF作品をもてはやして読むことが無くなってしまった。そしてその間に読んでいた小説とは、実はスティーヴン・キングだった。スティーヴン・キングのホラー小説は、成人し社会に出たのはいいが、ままならない現実の生活にすっかり不貞腐れてしまったオレにとっての、すれっからしの文学小説だったのだ。

■キングの二つのタイプ

彼の作品は大きく分けて二つのタイプに分かれると思う。それは実にホラーらしい骨子を備えた王道のホラー作品と、主人公が作家スティーヴン・キング自身の分身として物語世界に登場する作品とだ。

前者は『キャリー』や『呪われた町』や『ザ・スタンド』、『トミーノッカーズ』や『ニードフル・シングス』、『デスペレーション』や『ドリームキャッチャー』、近作では『セル』といった作品群だ。これらはありがちなホラー・テーマや古いパルプ雑誌に掲載されていたようなチープなSF作品、「トワイライト・ゾーン」のような往年のSF怪奇TVシリーズなどをキングの卓越したストーリーテリングで現代風に蘇らせたものだ。

後者は『シャイニング』や『クージョ』、『ファイアスターター』や『ペット・セマタリー』、『ダーク・ハーフ』や『ミザリー』、『不眠症』や『骨の袋』といった作品が挙げられるのではないかと思う。これらの作品群は、作者本人が《不安》として抱えているものが、超常現象や破壊的な暴力として具現化し、それらが主人公を微に入り細に入り苛む様子を描くというマゾヒスティックな内容なのである。

■キングにとっての《不安》

この後者の作品群で描かれるキングの《不安》とは何か?というと、例えば『シャイニング』は「僕が作家として能無しで挙句の果てに狂ってしまったらどうしよう」という物語だし、『ファイアスターター』や『ペット・セマタリー』は「僕の子供が社会からひどい目に遭わせられたり、死んでしまうようなことがあったらどうしよう」という物語だし、『ダーク・ハーフ』や『ミザリー』は「有名作家の僕がとんでもないストーカーに遭ってしまったらどうしよう」という物語だし、『不眠症』は「このまま歳を取って死を待つばかりになったらどうしよう」という物語だし、『骨の袋』は「僕の愛する妻が亡くなってしまったらどうしよう」という物語であったりするのだ。

つまりキングが抱え、そして作品の中で具現化される《不安》とは、自分と家族とが残虐な暴力や逃れられない死に遭遇することという、実に卑近な《不安》であり、ある意味おそろしく分かりやすいのと同時にかなり単純なものであったりするのだ。キングは社会も政治も世界が現在抱える問題も描かない。つまりそこに《不安》や《恐怖》を見出さないのだ。キングの興味があるのはひたすら自分と家族のことのみであり、ある意味徹底した個人主義の物語だということさえ出来ると思う。しかしだからこそ、人々の心に生々しく切り込み、支持を得るホラー作家になったのではないかと思う。

そして今回、キングの新作『リーシーの物語』が発売されたわけだが――。(つづく)

希望の光希望の光 2008/09/04 17:58 カート・ヴォネガット最近読み始めました。

globalheadglobalhead 2008/09/04 19:50 おお!そういうキャラもあったとは!?んで何読んでるの?

希望の光希望の光 2008/09/04 21:39 何から読めばいいのかわからなかったので、一番有名らしいタイタンの妖女を読んでます。

globalheadglobalhead 2008/09/04 22:07 そうかそうか!あれはオヂサンが中三の時読んで号泣した小説だ!心して読むが良い!…てか随分しおらしくなったな希望の光!悪いもんでも食ったのか!?

希望の光希望の光 2008/09/04 22:23 マジメモードです。
てゆーか、うるせぇーな糞ジジイ!!!!!

globalheadglobalhead 2008/09/04 22:31 さては9月になって学校が始まったんだな希望の光!いっぱい勉強しやがるがいいさ!

希望の光希望の光 2008/09/04 23:50 大学生なんで、まだ休み。
暇なんで読書します。

parfum30parfum30 2008/09/05 00:18 なんでフモさんがスティーブン・キングの本の表紙を飾っているのですか?

globalheadglobalhead 2008/09/05 08:23 >希望くん
中学生だと思っていた…。


>姫ちゃん
そう!実はこのオレ様があのキングだったのだ!印税がっぽがっぽの優雅な毎日だ!…だったらいいのになあ…。しかし確かにちょっと似てる…のか?

paseyopaseyo 2008/09/05 09:29 いや、フモさんは目つきの悪いフグですから。(しつこい)

globalheadglobalhead 2008/09/05 11:43 フグだけにたっぷり毒も持ってるぜ!ぴりぴり。

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20080903(Wed)

[]最近聴いたCD・クラブ篇/久々にテクノ、相変わらずジャイルズ・ピーターソン 最近聴いたCD・クラブ篇/久々にテクノ、相変わらずジャイルズ・ピーターソンを含むブックマーク 最近聴いたCD・クラブ篇/久々にテクノ、相変わらずジャイルズ・ピーターソンのブックマークコメント

■Mi Mix / Ian O'Brien

Mi Mix

Mi Mix

暫くテクノからは遠のいていたが、イアン・オブライアンのこのDJ-Mixアルバム『Mi Mix』は、久々にテクノの素晴らしさを堪能させてくれるアルバムだった。選曲されているのはGalazy 2 Galaxy、Juan AtkinsCarl CraigLos Hermanos等、もはや王道中の王道ともいえるデトロイト・テクノ中心で、ある意味よくもまあ何のてらいも無くここまで有名曲を持ってきたもんだと思えたぐらいだ。しかしそれで陳腐であるかというと全くの逆であり、自分自身デトロイト・テクノ愛を再確認させられた程だ。勿論この愛情はイアン・オブライアンのデトロイト・テクノへの愛情でもあり、三つ子の魂百までとでもいうのか、心の中に確実に刻まれた感動というのは、こういった形で絶え間なくフィードバックされていき、そしてさらに広く多く伝播されてゆくものなのだなあ、と感慨深く思ったりした。あーどっかでデトロイトもんのDJ来るイベント無いかなあ。

■Fabric 41 / Luciano

Fabric 41 (Spkg)

Fabric 41 (Spkg)

次々と良質のMIXCDを出しているFabricの41番目はチリ出身のミニマル・テクノ・アーチスト、Luciano。ラテン系だけあってタイトでよく跳ねるパーカッシブなリズムがスルメのようにジワジワと味を出していきます!CD前半なんか全部おんなじ曲なのか(んなわけないが)!?と思えるほど同一リズムの応酬が続きますが、ねちっこく焦らせておいて後半から緩やかに盛り上がります。全体的に低音をあまり強調しない実に軽やかな仕上がりで、あっさり聴き通せるのが魅力か。

■Fania DJ Series / Gilles Peterson

Fania DJ Series (Dig)

Fania DJ Series (Dig)

またもジャイルズ・ピーターソン、今回はサルサの名門レーベル『FANIA』からのクラブ・サルサ・コンピレーション。しかしこのオレがとうとうサルサまで聴き始めたのか…。サルサについては門外漢ですがジャイルズ・ピーターソンのセレクトだと気張らずに聴けるのがいいですね。CD2M11の「La Odisea De Tito」はサルサ版「2001年宇宙の旅」、あの「ツァラトゥストラはこう語った」がサルサのリズムでチャカポコいいながら盛り上がります!

Gilles Peterson: Worldwide

Worldwide

Worldwide

Gilles Peterson: Worldwide 2

Worldwide 2 Compiled By Gilles Peterson

Worldwide 2 Compiled By Gilles Peterson

Gilles Peterson: Worldwide 3

Worldwide 3

Worldwide 3

まだまだ止らないジャイルズ・ピーターソン、こちらはイギリスBBCラジオで彼が番組を持つ「Worldwide」からのコンピレーション。シリーズ1番目の「Worldwide」は2000年発売の2枚組CDで、ジャイルズ・ピーターソンが主催していたアシッド・ジャズ・レーベル《トーキング・ラウド》の10周年記念作でもあったようですね。続く『2』が2002年、『3』が2003年の発表になっています。例によってジャズ、サルサ、ソウル、ヒップホップ、テクノ、ドラムンベースなど、ありとあらゆるジャンルの中から”聴き心地の良い”音ばかりをこれでもかと鬼集めして編集された密度の濃いコンピレーションアルバムとなっています。しかもこれだけあれこれ詰め込まれているのにきちんとジャイルズ・ピーターソンのカラーで統一されているところが凄い!オレのジャイルズ熱はまだまだ冷めないようです。

paseyopaseyo 2008/09/03 19:13 こーゆーのを聴くと、中高生の頃にマイベストを自分で編集したカセットテープを思い出します。通学の行き帰りにウォークマンでうっとり聴いたりした、甘酸っぱい青い思ひ出が…うっきゃあぁ!(鳥肌)

globalheadglobalhead 2008/09/03 20:08 あー、オレも激しく作っていた、マイベスト・テープ!選曲だけじゃなく曲順まで激しく工夫してな。ベストテープのシリーズタイトルまで考えて、インデックスカードも激しくデザインして、華麗なレタリングや超絶イラストを激しくほどこしていた!
しかし90分テープ1本分の曲構成考えるのって今のDJと似た事やってたんだよなあ。オレひょっとしてDJになりたかったのかもしれないなあ。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2008/09/04 04:52 私もやっていたな。今思うとカセット丸々暗いの。退廃的な17歳。

globalheadglobalhead 2008/09/04 10:07 レイジーさんの時代だとブリティッシュ系のブルース・ロックということになるのかしらん。確かに重くてどろどろしてるかもなー。ただ、基本的に全てのロックは暗いものであり、だからこそ多感である青春期に惹きつけられるのだと思うよ。

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20080902(Tue)

[]デイ・オブ・ザ・デッド (監督:スティーブ・マイナー 2008年アメリカ映画) デイ・オブ・ザ・デッド (監督:スティーブ・マイナー 2008年アメリカ映画)を含むブックマーク デイ・オブ・ザ・デッド (監督:スティーブ・マイナー 2008年アメリカ映画)のブックマークコメント

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■ロメロ金字塔のリメイク

ジョージ・A・ロメロの《ゾンビ3部作》といえば『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』、『ゾンビ』、『死霊のえじき』であることはホラー映画ファンにとって常識であろう。この中では『ゾンビ』が最も評価が高い作品だという事が出来るだろうが、実はオレは隙が無く作られたサスペンス・ホラーである『ゾンビ』よりも、『死霊のえじき』のほうが案外好きだったりするのだ。『ゾンビ』は世界の終末を描いた映画でもあったが、『死霊のえじき』では、既に世界は滅び去っており、人類それ自体がからくも地下で生き残っている絶滅種として描かれていて、その寂寥感が圧倒的であったのだ。

今回紹介するこの『デイ・オブ・ザ・デッド』はジョージ・A・ロメロの『死霊のえじき』をリメイクした作品である。『死霊のえじき』自体原題がこの作品と同じ『DAY OF THE DEAD』でもあるのだ。《ゾンビ3部作》のリメイクといえば、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が特殊メイクアーチストのトム・サビーニによる『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記』としてリメイクされているし、『ゾンビ』は後に『300(スリーハンドレッド)』で一躍脚光を浴びるザック・スナイダーの手により『ドーン・オブ・ザ・デッド』としてリメイクされている。

というわけでこの『デイ・オブ・ザ・デッド』、《ゾンビ3部作》の最後の作品のリメイクということが出来るだろう。監督を手掛けたスティーブ・マイナーはかつて『13日の金曜日』シリーズや『ガバリン』、『ハロウィンH20』、『U.M.A レイク・プラシッド』などのホラー作品を監督しており、ホラーなどお手のもの、といった感覚でこの作品を完成させたようだが、悪達者とでもいうのかホラー慣れしている分新鮮味に欠け、ロメロの金字塔ともいえるゾンビ作品を新たな解釈で蘇らせたという言い方は残念ながら出来ないようだ。

■力不足の演出

そもそも物語後半で主人公達が地下ミサイル基地に入り込み、そこでゾンビの群れと対決する場面以外は『死霊のえじき』とどう物語的に関係があるのかまるで分からない作品だ。人間の時の意識を持ったゾンビも出てくるが、どうにも付け足しのようにしか見えない。スティーブ・マイナーはインタビューの中で、ロメロが低予算だったため『死霊のえじき』で描くことが出来なかったシーンを再現したかった、と述べているが、実の所『死霊のえじき』で実現できなかったプロットはロメロ自身が《ゾンビ3部作》の後に製作した『ランド・オブ・ザ・デッド』の中で生かされており、これではなおさら監督の意図が不鮮明になってしまう。

ロメロ作品のリメイクということを無視しても、ホラー作品としてどうにもテンポが悪い。映画冒頭では廃屋の中でエロエロ行為にうつつを抜かすワカモノたち、というホラー映画常套句である死亡フラグを立てておきながら、実際は殺戮はなんとなくお流れになって観客を欲求不満にさせてしまうし、その後のシークエンスときたら町に謎の病気が蔓延して軍隊が前面封鎖、とかやっているんだが、どうせ最初からゾンビ映画だと判って観客は観に来るわけだから、分かりきった説明なんてグダグダやってないでさっさとゾンビに人間たちを齧らせればいいじゃないか。さらにその軍隊が病原菌封じ込めに来ているのに、誰一人としてバイオハザード・スーツを着ていないという詰めの甘さも白けさせられた。

■婿さまかよ!

その後の「誰がゾンビ菌に感染したのか?」とかいうサスペンスも「家族がゾンビになる悲劇」も、演出としての目新しさが見当たらず、過去何作も作られたゾンビ映画をおさらいしている以上のものが無い。新機軸があるとすればフィルム早回しまで使った高速で動くゾンビぐらいだろう。今回のこの『デイ・オブ・ザ・デッド』では、ゾンビがなんとゴキブリのように天井まで這って現れるんだが、最初はびっくりさせられるものの、このゴキブリゾンビの登場はたった一回のみで、その後活躍してくれるわけではないのだ。あと銃を乱射する兵隊ゾンビなんてのも出てくるけど、これだってなんだか思いつきでやっているだけのような気がしてしまう。

しかし今回のこの映画で最も笑ったのは日本版の予告編だ。YouTubeによる予告編を貼っておいたので御覧になって戴きたい。出演俳優の紹介で、「アメリカン・ビューティー」のミーナ・スヴァーリ、「ミッション・インポッシブル」シリーズのヴィング・レイムスとその代表作を紹介しているのに、ニック・キャノンだけは”マライア・キャリーの新郎”ときたもんだ!紹介するに事欠いて”○○の旦那”とか”婿”とかって、いったいどんなショボイキャリアの俳優だっちゅうねん!

■『デイ・オブ・ザ・デッド』予告編

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■『デイ・オブ・ザ・デッド』ポスター集 (グロ画像につき見たい方は「続きを読む」をクリックしてくだされ)

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shidehirashidehira 2008/09/02 15:35 >後ろ!
もう、「ドリフか北島三郎ショーかよ」ってなツッコミ待ちな時点で痛いですね。
>××するゾンビ
ショッピングモールでカートを押すゾンビ以上の衝撃はなかなかってことですかね。

希望の光希望の光 2008/09/02 17:09 おっさんもいつかはゾンビに・・・・・・

globalheadglobalhead 2008/09/02 19:54 >椣平さん
それそれ、ツッコミ待ち。オレも本文で突っ込むのあえてやめたもの。これでバタリアンみたいな笑える要素があるかといえばそうでもないし。あと、「走るゾンビ」のはもう異議唱えないことにしました…年寄りの冷や水と思われそうで…。まあ今作はロメロの「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」までの中継ぎってことで我慢しておこう。というか日本でいつ公開するんだロメロ新作!


>希望くん
オレがゾンビになったら君を真っ先にかじりに行ってあげるから楽しみに待ってろ。

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20080901(Mon)

globalhead2008-09-01

[]グダグダは美徳である日記 グダグダは美徳である日記を含むブックマーク グダグダは美徳である日記のブックマークコメント

  • 昨日のWIRE効果で20年振りぐらいに体重が70キロを切った。これは5年ほど前と比べると約10キロ減ということになる。あんまり頑張らないダイエットというのはやはりいいのかもしれない。
  • もとは結構なおデブさんだったんだな。今は小デブって感じか?
  • と言う訳で昨日の晩はピザとチキンとエール2リットルでお祝いしたオレである。あー食った食った。
  • エールは最近近所の酒屋で見つけたアイリッシュ・エールのキルケニー330ml缶である。キルケニーが自宅で飲めるとは実に嬉しい。それにしてもエールってやつは何杯飲んでも美味いという素晴らしい酒だな。
  • このキルケニー缶にはドラフトギネス缶と同じフローティング・ウィジェットと呼ばれる小さなプラスチックのボールが入っていて、缶を開けるとボールが動きクリーミーな泡を出すのだ。また、程よく泡が出ることによってエールそれ自体も実にすっきりした味わいになる。
  • フローティング・ウィジェットとは何か?どんな作用をするのか?についてはこのあたりを参照してください。
  • ただこのキルケニー、330ml一缶¥300とちょっとお高いのでそうそう飲めるものでもないのも確か…。
  • とかなんとか言いつつ、ウィークデイはあんまり酒飲まないことにしているがな。
  • 一応体のことを考えて…とは表向きで、実は経済的な理由である。買い物ばかりしているからお酒を飲むお金も無いのである。
  • 景気のいい事を言ってる割には実際しみったれた生活をしているオレなのである。
  • だけど週末はガンガンいくんだよ!
  • ガンガンいってあれこれリセットしておくんだよ!大人はいろいろ大変なんだ!
  • そしてリセットし過ぎて月曜日は朝から殆ど使いもんにならないデクノボー状態のオレなのであった。
  • と言う訳で今現在ゲロゲロのグダグダなのである。
  • 仕事が一番忙しいはずの月曜日からこれほどまでにグダグダだとは、いかに人生も社会もなめきって生きている人間なのか分かるというものであろう。
  • ま、こんなもんっすよ。
  • 全てこの世はことも無しなんである。
  • ホントかよ。

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希望の光希望の光 2008/09/01 15:41 おっさんは立派ですよ。グダグダでゲロゲロでアホでバカでマヌケで陰険でメガネでハゲでメタボで加齢臭が酷くても、立派です。
中年の鑑です!!

globalheadglobalhead 2008/09/01 17:11 いったいほめてるのかけなしてるのかどっちなんだ!実の所だいたい合ってるんだが、メガネとハゲはまだやってないな。2,3年後は分からんがな!まあ人は歳とって衰えてゆくもんさ。でも歳とったからこそ得るものも多いのだよ。

希望の光希望の光 2008/09/01 18:51 おっさんかっこいい!

globalheadglobalhead 2008/09/01 19:14 ぐえぇえぇ〜褒め殺しされるぅ〜!

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